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埼玉県行政書士会
出入国管理業務研修会
平成18年11月30日(木)
行政書士 林
幹
tel:03-5834-0929 fax:03-5834-0930
[email protected]
入管業務の広がり
 例)対日投資
 1.対日拠点の設置
 2.許可申請
 3.在留資格の取得
1)「人文知識・国際業務」「技術」
2)「企業内転勤」
3)「投資・経営」
行政書士法と入管業務
 行政書士法に基づく行為
⇒申請書その他の作成
 入管規則に基づく行為
⇒申請書その他の提出
「法令」と「実務」
 申請してみなければ、結果が分からない!
 羅針盤が必要!羅針盤は法令!
 経験は重要!しかし、経験の「意味」は「法令」に
対する正確な理解がないと分からない!!!
 「法令の理解なくして、実務経験なし」
 行政書士は行政手続の専門家か?
 「許認可手続をやっている」だけでは専門家とはい
えない!
 参照)出入国管理政策懇談会メンバー
行政書士と独占業務
 行政書士の使命
 非行政書士行為=刑罰の対象
 適正手続の確保⇒行政に対する指導
 行政手続法の活用
外国人の招へい手続
1.「在留資格認定証明書」交付申請
(地方入国管理局)
2.「在留資格認定証明書」交付
3.「在留資格認定証明書」郵送
4.査証発給申請
(在外公館)
5.査証発給
6.上陸許可
(空港の上陸審査場)
7.外国人登録
(市区町村役場)
在留資格認定証明書の交付申請
原則)本邦に上陸しようとする外国人による申
請
例外)代理人による申請
申請書の提出
原則)申請者
例外)取次者
上陸許可の条件
1.旅券・査証の有効性
2.活動の真実性、在留資格該当性、基準省
令適合性
3.在留期間の規則適合性
4.上陸拒否事由非該当性
更新と変更
 従前の活動を継続する場合⇒更新
 従前の活動を変更する場合⇒変更
 申請のタイミング
 基準省令の準用
在留資格とは?
活動の「類型」・「定型」
⇒在留資格の「射程」(守備範囲)
1)当該資格の射程内の活動
2)当該資格の射程外の活動
ⅰ.資格外活動とならない活動
ⅱ.資格外活動となるが、退去強制事由とはならな
い
活動
ⅲ.資格外活動となり、退去強制事由ともなる活動
在留資格一覧
1.活動類型資格(別表第一)
1)就労資格
①上陸許可基準の適用を受けないもの
②上陸許可基準の適用を受けるもの
2)非就労資格
①上陸許可基準の適用を受けないもの
②上陸許可基準の適用を受けるもの
3)法務大臣が活動内容を指定する資格
2.地位等類型資格(別表第二)
在留資格を取得できる場合
1.上陸許可による場合
2.在留資格の取得許可による場合
3.在留資格の変更許可による場合
4.在留特別許可を受けた場合
在留資格認定証明書の交付
=在留資格の取得×
入管法上の許可

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

上陸許可
上陸特別許可
在留資格認定証明書交付 ※
在留期間更新許可
在留資格変更許可
在留特別許可
仮放免許可
「許可」の意義
 許可:「一度課された、ある行動をすること・
しないことの義務を、再び解除する行為」
 特許:「私人に直接、特定の排他的・独占的
な権利を与えたり、あるいは、私人と行政主
体との間に包括的な権利関係を設定したり
する行政行為」
行政の裁量
1.覊束行為
:法律が行政機関に政策的・行政的判断の余地を与
えず、厳格に拘束を行っている場合における法律
の覊束の下に行われた行為
2.裁量行為
:法律が行政機関に対し、広汎な授権を行っている
場合における行政機関の政策的・行政的判断に
よって行われた行為
1)便宜(目的)裁量行為
2)法規(覊束)裁量行為
入国・在留審査と行政裁量
1.上陸許可、在留資格認定証明書交付
⇒覊束行為
2.変更許可、更新許可
⇒裁量行為(一定の自由裁量)
参考)
・「入国・在留に係る処分に当たっての留意事項について(通
達)」
・マクリーン事件判決(最判昭53年10月4日大法廷判決)
各在留資格のポイント
 「技術」「人文知識・国際業務」
 「企業内転勤」
 「投資・経営」
 「日本人の配偶者等」
転職
 現在の在留資格の基礎
 在留資格該当性判断の前提
 正式な転職手続なし
 就労資格証明書
「日本人の配偶者等」
1.日本人の配偶者
1)法律上の婚姻関係の存在
⇒婚姻の実質的要件、形式的要件
2)婚姻関係の実質的基礎
⇒客観的に判断(最判平14年10月17日)
2.特別養子
1)6歳未満の一般養子⇒「定住者(告示7号)」
2)6歳以上の一般養子⇒「特定活動」「定住者」
3.日本人の子として出生した者
婚姻手続(中国人との場合)
1.日本で婚姻する場合
1)創設的婚姻届の提出:市区町村役場
2)戸口簿の変更:中国公安局
2.中国で婚姻する場合
1)婚姻要件具備証明書の発行:法務局
2)婚姻登記:中国婚姻登記処
3)婚姻公証書の発行:中国公証処
4)報告的婚姻届の提出:市区町村役場
5)在留資格認定証明書交付申請:地方入国管理局
6)査証発給申請:在外公館
「日本人の配偶者」の家族
1.子⇒「定住者」告示6号
2.親⇒「特定活動」「定住者」
3.離婚した場合⇒「定住者」
再入国許可
 在留期間更新、在留資格変更と再入国許可
1)本来の在留期限前の出国を予定している場合
2)本来の在留期限後の出国を予定している場合
 在留資格該当性と再入国許可
1)再入国許可後、出国前に該当性を喪失した場合
2)再入国許可後、出国後に該当性を喪失した場合
その他比較
 「永住者」と「帰化」
~帰化の方が条件が緩い?
 「在留特別許可」と「上陸特別許可」
~申請行為に基づかない許可
入管業務3か条
1.徹底した事実の確認
2.法令に基づく事案分析
3.当局に対する指導
参考文献
 全訂出入国管理及び難民認定法逐条解説
(坂中英徳、斎藤利男著:日本加除出版)
 入国・在留審査要領
 注釈・判例出入国管理、外国人登録実務六
法
(日本加除出版)
 入管実務マニュアル
(現在人文社)