麻酔学と麻酔臨床ーー 薬物の話を中心に

英文を高速でつくる
-英会話克服法:その1諏訪邦夫
帝京大学
2004年9月成育医療センター
英会話克服のポイントは4つ位
• 話す
– 1.すぐ反応する
– 2.しっかりした発音と抑揚(イントネーション)
• 聴く
– 3.いい加減な発音を聴き取れる
– 4.高速の発音がわかる
– もう一つ「内容を知っている」:これは会話と別
• 今日のテーマ:「すぐ反応する」、 「どんどん話す」
スピードが何故大切か
• 100mを10秒で走る→
お金が稼げる
– あるいは貴族になれる
• 100mを20秒で走る→
観るのは親だけ!
• この差はわずかに2倍
• 速度はそれほど重要
• ところが・・・・・・・
「言いたいことが言えない」
• 英語力はあるとして
• 「速度」が不足!
– 1頁の英作文は、書くのは
1時間で、読むのは3分
– 英作文→英会話には
10~20倍の加速が必要
• 高速英作文が必要
• 自然には身につかない
• 意識してトレーニング
「英語で考える」ことが可能か?
• 「英語で考える」 ≒高速英作
文のこと
• 「英語で考える」というが
• 日本語⇔英語を高速化する
だけ?
– 同じ主張を述べている専門家
もいる
– 本当に「英語で考える」は困難。
– そもそも不要?真のバイリンガ
ル?
高速英作文トレーニングの基本
• 道を歩きながら、運転し
ながら、電車の中で
• 見えるもの、思い浮か
ぶこと、感じることを
• 片端からどんどん英語
にする
• 状況が許せば、「声に
出す」
目に見えることを英語にする例
美しいお嬢さんがやってくる
–
–
–
–
A pretty girl is coming
How pretty she is!
She is good-looking
She has a nice body
車が動かなくなった
– This is the real traffic jam!
– This highway is now just a
long parking-lot!
退屈な会議で英語で「発言」
(もちろん頭の中で)
司会者のつもりで
"Thank you for taking your time for this meeting. This
afternoon, we will be discussing ---”
会議の出席状況を描写
"Some 20 members of the committee are attending the
meeting. Their average age is about fifty, and 5 of them
are female.“
他の人の発言にコメント( 「頭の中で」)
"What he is proposing is unrealistic.”
"That’s a good suggestion, but costs too much."
退屈な講義・講演を聴きながら
講義の悪口をいう
"This lecture makes me sleepy. Oh, it
makes everybody sleepy! That’s
why they are all sleeping.”
講師の悪口をいう
"He must be giving this same talk
every year for 20 years.“
英語で褒めてもいいけれど、良い
講義なら英語の練習でなく、一
生懸命聴こう!
テレビの野球放送で遊ぶ
ひいきチームを声援する
“Let's go. A single hit will add two
more runs.“
“Strike out another, and you will get
10 strike-outs.“
相手チームを罵倒する
“Idiot! You have no chance of
winning this game.”
上手にできたら、次もくりかえして自分の表現としてマスター
マスターできたら、今度は別の表現を試みる
フレーズだけ:「作文」が困難なら
• 作文がむずかしければ、フレーズだけでも。
「完璧に作る」必要はない
• 美しいお嬢さん→
– a pretty girl, a good-looking girl
• すごい混雑だ→
– bad congestion
– terrible traffic jam
単語だけでも悪くないが
単語だけの英訳でもよい
– 「美しい」→ pretty, goodlooking, beautiful
– 「お嬢さん」→a girl, a
young lady
– 混雑→congestion, traffic
jam
– 講義→lecture, lesson
単語を「高速で思い出す」⇔
高速作文の第一歩?
頭の中だけか口に出すか
• 口に出せれば申し分ない
• 「頭で歌う」と「実際に歌う」は別
• 「頭でモーツァルトを弾く」はできても「実際に
弾く」ことはできない
• しかし「口に出す」のは別の練習も必要
– 「文章を高速で作る」とは違う能力
– だからここでは「頭で」、「口に出さずに」でもよい
基本文型を学習
• 単語の英訳より、英作文が望ましい
• 希望は「幼児の会話でなくて、大人の議論」
• 議論には「しっかりした文章」が必要
– そのためには基本文型の暗記
– 例:ことわざ
– 例:有名な短文:リンカーンの演説など
– 例:短い詩の暗誦
• 基本文型の応用・変形で発展させる
トレーニングする期間?
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毎日1時間くらいは
最低1ヶ月程度?
1週間では多分不足(でも進歩に気づくだろう)
1年間は無理(同じことを続けにくい)
– 別のアプローチが必要
• 一応できるようになったら、時々反復
英会話学校の問題点:話すのは教師?
• 会話学校で話しているの
は、5~7割は教師だ!
• 自分で英語を考える時間
は? 5分間? 3分間?
• 1週間1時間で半年通って
– 合計1時間か2時間!
• 「話す」トレーニングの直
接効果は大きくない
英会話学校の意味
意義はもちろんある
• 「学校に通う」→動機付け、「頑張ろうという気
持ち」、「続ける気持ち」が維持できる
• 一人では挫折しやすいが
• 仲間がいれば継続できる
• ホームステイや短期留学も同じ意味
• 自己トレーニングと組み合わせると効果大
• 「聴く」効果は大きいけれど:でもテープと?
このトレーニング法の絶対的利点
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「日本でトレーニング」が可能
「トレーニングが有効」が自分でわかる
「会話学校」、「ホームステイ」の効果を増す
マスターしてもトレーニングしなければ失う
頭で考えるのは、口に出すより数倍速い
→沢山練習できる
高速英作文トレーニングの結論
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英語を話す基本の一つが高速英作文
高速英作文は自分でトレーニングできる
その気になってやること
効果が上がりやすい
おわりです