PowerPoint プレゼンテーション

TFP-VECの進め方
目次
0.改革の必要性
1.TFP-VECの意義
2.プロジェクト計画
(a) 目的の明確化
(b) 目標の設定
(c) 検討対象範囲の決定
(d) 推進組織
(e) 日程計画
3.TFP-VECの推進
(a) 発会式
(b) ジョブプランの実施
(c) 報告会
4.具体化
(有)バリュー・リンク
野別 典臣
0.改革の必要性
(1).世の中の変化
右肩上がりから
右肩下がりに
メガコンペティション
20億人の競争社会
巨大中国市場の出現
失われた日本の15年
知恵の時代へ
国家の希薄化
情報化社会
ITバブルをへて
本当のIT社会出現
堺屋太一著 「時代が変わった」
(2) 右肩上がりから
右肩下がりの時代
←
経
済
成
長
出金
入金
(1)経営手法、戦略が全く異なる
(2)入金>出金
・・・・・ 右肩上がりの時
入金<出金
・・・・・ 右肩下がりの時
寝金のmin化 ・・・・・ 右肩下がりの時
(3)変わらない経営の目標
“入金を増して出金を抑える”
H3~H4
→時期
(3)知恵の時代
規格大量生産時代
・総てが画一的・・・製品もサービスも
・価格は変わるが価値は変わらない
・官僚の規制の時代
・下請け制度
・作れば売れる時代
1.右肩下がり
2.メガ・コンペティション
3.情報化社会
相 互 作 用
知 恵 の 時 代
・ターゲットが大衆から個人へ
・変化の激しい時代
次の知恵で前の知恵は0に
・勝ち組と負け組の峻別
・中小企業へも営業が
(4)企業の目的=知恵を出して実現=
常に儲け続けること
【収益を上げる
ためには】
①
スループット
最大化
在庫:販売しようとする物を
作るために、投資、
購入した全てのお金
収益UP
②
在庫は減らす
スループット:販売を通じて
金を作り出す割合
作業経費:在庫をスループットに
変えるために
費やすお金
③
作業経費は
減らす
[The Goalより]
(エリャフ・ゴールドラット)
TOC講座
(5)企業の目的達成のための知的生産技術
VEC
TOC
【ツール】
機能分析
【ツール】
対象の選定
対象の選定
アプローチ因子の抽出
中核的問題抽出
多変量解析
設計緒言分析
現状問題構造ツリー
(核心の問題)
ブレンーストーミング
アイデア発想
解決策の模索
評
評
価
価
具体化計画
具体化計画
具 体 化
具 体 化
対立解消図
未来問題構造ツリー
移行ツリー
TFPの範囲
TOC講座
(6)VECもTOCも漠とした事象、現象の中から
核心の問題を見つけるツール
VECの世界
TOCの世界
多変量
解 析
設計
緒言
分析
機能
分析
アプローチ
因子の抽出
重要
因子
抽出
ボトル
ネック
発見
ボトル
ネック
機能の
階層付け
TFP
思考
プロセス
原因と
結果の
因果律
核心の問題
ブレーンストーミング
解決のためのアイデア
対立解消図
個別原価計算
評価
スループット会計
(7)核心の問題抽出事例
抜本的設計VEC
モータ価格
エレベータ用永久磁石界磁同期電動機
モータを小さくして
D2*L
3.7KW
コイル
枠番が下がって
枠番
永久磁石
トルクを下げて
起動トルク
加速度
顧客スペック
かご自重 設計値
オプション重量 設計値
定員
顧客スペック
L
D
軽量化
1.かご自重の低減 :軽量化設計
2.オプション重量分析 :オーバーデザイン排除
適正重量に設定
回転軸
↑
K¥
/
台
[核心の問題]
価格推移
745
590
1.かごの軽量化設計
390
2.オプション重量:①軽量化設計
②オーバーデザイン排除
H11/9
H12/3
H12/7
D:モータ直径
L:コイル長
1.TFP-VECの意義(1)
TFP=Task Force Project
【特別機動隊】
あるプロジェクトに対して,設計,製造,資材,品証
などから人選したメンバーで特別チームを編成し,
専従体制で集中的にプロジェクトの問題解決に
あたるVECの一つの推進方法である。
1.TFP-VECの意義(2)
TFP-VECの特徴
項
目
V=N/C
天才=Σ(異質の凡人)
基本の推進8ステップ
(問題とは 附表3)
信念の啓発
(附表4)
内
容
N=(1) 顧客ニーズ(製品開発)
(2) 出 力(業務改革)
C=(1) ミニマムコスト
(2) 入 力(業務改革)
原価低減
原価創造
組織的活動,チームプレイ
CE的推進、3人寄れば文殊の知恵
オズボーンの
(附表1)
天才のアイデア創出手順
必ずできると思う強い信念
成功のイメージ
信念,自身,希望
問題解決の手順
オズボーンズの
アイデア造出手順
附表1
日立VA
基本の8ステップ
1.方針の決定
1.対象の選定
2.準
備
3.分
析
2.原価の分析
3.機能の分析
4.情報の収集
4.アイデア発想
5.アタタメ (附表2)
5.アイデア発想
6.アイデアの評価
6.総
7.評
7.テストと証明
合
価
8.提案と
フォローアップ
問題解決の手順【アタタメ】とは
附表2
英国のエジプト研究家S.F.ペトリーは次のように言っている。
「私は困難な問題にぶっつかったら、何が何でも一気にそれを解決しようと
しません。まず材料を集め、できるだけ正確に問題をあげ、それでも解決策
がでなければそのままにしておきます。
時々記憶を新鮮にするために、その問題を見返しますが無理に解決しようとは
しません。
何日かたち、あるいは何年かたつと、もう一度その問題をやって見たくなります。
そうするとすべてが円満解決して、すらすらと書くことができます。」
解説
非常に難しい問題を解決しようとするとき,一刻の休みもなくそれにしがみついて
いるのは得策ではない。少し間をおくと意識的な努力をしなくても、問題に対する
無意識の成長が行われ、意外と簡単に解決するものである。
1.TFP-VECの意義(2)
TFP-VECの特徴
項
目
V=N/C
天才=Σ(異質の凡人)
基本の推進8ステップ
(問題とは 附表3)
信念の啓発
(附表4)
内
容
N=(1) 顧客ニーズ(製品開発)
(2) 出 力(業務改革)
C=(1) ミニマムコスト
(2) 入 力(業務改革)
原価低減
原価創造
組織的活動,チームプレイ
CE的推進、3人寄れば文殊の知恵
オズボーンの
(附表1)
天才のアイデア創出手順
必ずできると思う強い信念
成功のイメージ
信念,自身,希望
問題とは
附表3
問題=あるべき姿(実現可能な理想)-現実
理想
制約条件
実現可能な
理想
(あるべき姿)
真の問題
現実からの
改善
現実
あるべき姿を求めることなしには
真の問題を発見できない
1.TFP-VECの意義(2)
TFP-VECの特徴
項
目
V=N/C
天才=Σ(異質の凡人)
基本の推進8ステップ
(問題とは 附表3)
信念の啓発
(附表4)
内
容
N=(1) 顧客ニーズ(製品開発)
(2) 出 力(業務改革)
C=(1) ミニマムコスト
(2) 入 力(業務改革)
原価低減
原価創造
組織的活動,チームプレイ
CE的推進、3人寄れば文殊の知恵
オズボーンの
(附表1)
天才のアイデア創出手順
必ずできると思う強い信念
成功のイメージ
信念,自身,希望
必ず出来ると思う強い信念
サ
ミ
ュ
エ
ル
ウ
ル
マ
ン
三
.
希
望
あ
る
限
り
失若
く
望、
と
共
に
老
い
朽
ち
る
二
.
人
は
自
信
と
共
に
恐若
怖く
と、
共
に
老
ゆ
る
一
.
人
は
信
念
と
共
に
疑若
惑く
と、
共
に
老
ゆ
る
附表4
上
杉
鷹
山
何
事
も
成
ら
ぬ
は
人
の
為
さ
ぬ
な
り
け
り
為
せ
ば
成
る
為
さ
ね
ば
成
ら
ぬ
1.TFP-VECの意義(2)
TFP-VECの特徴
項
目
V=N/C
天才=Σ(異質の凡人)
基本の推進8ステップ
(問題とは 附表3)
信念の啓発
(附表4)
内
容
N=(1) 顧客ニーズ(製品開発)
(2) 出 力(業務改革)
C=(1) ミニマムコスト
(2) 入 力(業務改革)
原価低減
原価創造
組織的活動,チームプレイ
CE的推進、3人寄れば文殊の知恵
オズボーンの
(附表1)
天才のアイデア創出手順
必ずできると思う強い信念
成功のイメージ
信念,自身,希望
2.プロジェクト計画
プロジェクトの目的
検 討
対 象
範 囲
推 進
スケジュール
体 制
目
関係部門のベクトル合わせ
標
2.プロジェクト計画
(a) 目的の明確化
(目的)=(あるべき姿)
ベ ク ト ル の 合 っ た
社長方針
本部長方針
部長方針
開発マスタープラン
2.プロジェクト計画
(b)
(目標の設定)=(あるべき姿の数値化)
数値化とは
V=N/Cを数値化すること
数値化の条件
☆製品を取り巻く環境、☆ニーズ、
☆シーズ、☆他社動向
数値化要因
☆ V:製品価値
☆ N:顧客ニーズ
☆ C:製品生涯
F:機能,Q:品質
コスト
M:使い勝手
T:タイミング
C達成の補助的要因
☆ 重量、☆ 部品点数、☆ リードタイム他
【顧客が求める範囲内での設定】
2.プロジェクト計画
(C)検討対象範囲の決定
製品群
製品A、B、C---------F
ハード
装置群
装置A、B、C--------F
部品群
部品A,B、C-------F
トータル業務
(例:受注から工事まで)
ソフト
部分業務
(例:生産準備)
目的指向業務
(例:リードタイム短縮)
2.プロジェクト計画
(D)プロジェクトの組織(1)
プロジェクトリーダ
幹事
チームA
部門
A
※
AA
B
BA
C
CA
チームB
※
※
AB
CB
チームC
チームF
※
AC
-------------※
AF
※
BA
-------------
BA
CA
-------------
CA
※:専従者
☆ メンバーはできるだけ広い範囲から集めること
☆ 非専従メンバーは十分なMn-Hrが確保されていること
☆ リーダが初めてのときはVECが強力にリードする必要がある
2.プロジェクト計画
(D)プロジェクトの組織(2)
メンバー
=メンバーの役割=
役
割
プロジェクトリーダ ・ プロジェクトの責任者
・ プロジェクト計画の策定
・ TFP-VECの運営、管理
・ 関係部門との調整(メンバー、日程など)
幹
専 従 メンバー
事
・
・
・
・
プロジェクト・リーダのアシスタント
TFP推進上の色々な場設定
関係部門への連絡の徹底
具体化計画書などのまとめ
・ TFPの中の全体活動(アイデア発想、評価)
・ 与えられた業務のすべての遂行
2.プロジェクト計画
(e) 日程計画
0週
=大日程計画=
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
10/6
~9
10/13
~19
10/20
~24
10/27
~31
11/4
~7
11/10
~14
11/17
~21
事 前
準 備
・プロジェクト計画
・メンバー選定
・目標の設定
具体的
推進
内容
あるべき
事前作戦 姿の追求
会議
▲TFPスタート
発
会
式
ジ ョ ブ プ ラ ン の 実 施
チーム別
アイデア発想
評
価
報
会
議
具
体
化
・ 詳細設計
・ 見積もり、生産設備
・ 具体化計画
・ 情報収集
告
会
2.プロジェクト計画
(e) 日程計画
6
午
後
参
画
依
頼
者
7
全
体
あ
る
べ
き
姿
8
チ
ー
ム
別
あ
る
べ
き
姿
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7
目
チ
ア チ
全 チ チ 発 発
ー
ー
ー
標
会 会
イ ー
体
具体化(詳細日程別途設定)
の
ム
デ ム
具 ム ム 式 式
☆ 詳細設計
設
別
ア 別
体 別 別 資 資
☆ 購入品、外注品、工数見積もり
定
ア
の 具
的 推 推 料 料
☆ 生産設備、冶工具検討
イ
評 体
推 進 進 作 作
デ
価 化
進 内 内 成 成
ア
作
内 容 容
発
戦
容
具体化のための情報収集(詳細日程別途設定)
想
全
体
あ
る
べ
き
姿
全
体
あ
る
べ
き
姿
チ
ー
ム
別
あ
る
べ
き
姿
目
標
の
設
定
全
体
具
体
的
推
進
内
容
チ
ー
ム
別
推
進
内
容
チ
ー
ム
別
推
進
内
容
発 発
会 会
式 式
資
料
作
成
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
○
○
○
○
□
□
□
□
□
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
○
○
○
○
□
□
□
□
□
○
○
○
○
□
□
□
□
□
●
●
●
●
専
従
メ
ン
バ
ー
会
議
午
前
A
B
C
D
E
F
G
H
J
=詳細計画=
●
●
●
●
□
□
□
□
□
チ
ー
ム
別
ア
イ
デ
ア
発
想
○
○
○
○
□
□
□
□
□
○
○
○
○
□
□
□
□
□
○
○
○
○
□
□
□
□
□
ア
イ
デ
ア
の
評
価
チ
ー
ム
別
具
体
化
作
戦
●
●
●
●
●
●
●
●
●
○
○
○
○
□
□
□
□
□
以 降 別 途 計 画
8
9
3.TFP-VECの推進
(a) 発会式
メンバー
本
部
長
関 係 部 長
関 係 主 技
プロジェクト
リーダ、メンバー
VEC推進センタ
メンバー
目
1.基本方針
2.具体的
推進内容
的
評価
3.関係部門との
ベクトルあわせ
注) 単なるセレモニーに終わらせず、第1次評価会議的
意味をもたせること
3.TFP-VECの推進
(b)ジョブプランの実施(留意点1)
=毎朝30分のミーティング=
1.TFPメンバーの業務報告
2.リーダの業務指示
3.メンバーの意思統一
3.TFP-VECの推進
(b)ジョブプランの実施(留意点2)
=原価分析 日立独特のステップ=
原価分析
原価分析
目的
弊害
異常値
発 見
低 減
ポテンシャル
摘 出
ひらめき
を阻害
3.TFP-VECの推進
(b)ジョブプランの実施(留意点3)
=ブレーンストーミングの4つのルール=
① 批判厳禁
② 自由奔放
③ 量を求む
④ 便乗歓迎
3.TFP-VECの推進
(b)ジョブプランの実施(留意点4)
=アイデアの出方=
ア
イ
デ
ア
の
量
アイデア
ブレーンストーミング
堰が切れる
時間
3.TFP-VECの推進
(b)ジョブプランの実施(留意点5)
=アイデアのまとめ方=
生のアイデア
KJ法
第1案
第2案
第3案
複数の方向
Σ(同方向)
3.TFP-VECの推進
(b)ジョブプランの実施(留意点6)
=詳細な具体化計画書の作成=
詳 細 具 体 化 計 画 書
No
VEC項目
1 戸当たりゴム
VEC内容
はめ込み式構造
の適用
担当者 関係図面
樽井
VEC前 VEC後
具体化内容
(\/ヶ) (\/ヶ)
32421730
147
30 ①試作品発注
②構造、作業性評価
③購入認定試験
④常備申請
⑤在庫調整
⑥作番適用
⑦作番収支への反映
推進部門
推進責任者
推 進 ス ケ ジュ ー ル
9月 10月 11月 12月 1月
VEC具体化計画書、設備、
冶工具計画、コスト計画書、
一致団結
3.TFP-VECの推進
(c) 報告会
メンバー
本
部
長
関 係 部 長
関 係 主 技
プロジェクト
リーダ、メンバー
VEC推進センタ
メンバー
目
1.詳細設計
(代表機種)
2.コスト試算値
3.具体化計画書
4.設備、冶工具
計
画
5.資材調達と価格
的
評価
注) 具体化のための費用、Mn-Hrを十分確保すること
3.TFP-VECの推進
(d) 具体化
従来方式
(具体化がライン業務)
1.効果が目減りする
2.期限が遅れる
3.他部門への
根回しなどで
効率が悪い
あるべき姿
TFPメンバーが専従
出来なければ
リーダによる問題
解決形フォロー
(1~2回/月)
【具体化計画書】
4.その他留意点
(1)企業の目的「儲けつづける」を常に追求
(2)TFP-VECの目標は低減額にあらず
市場が求めているあるべき機能と価格
(3)VECは改革である。改革は徹底して
やらなければ失敗する。失敗例が
多すぎる。
---【TFPは手間ばっかり
かかってやってられない】
(7)改革を成功させるには
1.チャンス(運)を生かしている
・スポーツの試合でチャンスを生かす為には何をすべきか
2.強い執念を持って実行している
「わかっている事」=データだけがあって
電源もOSもアプリケーションもない
パソコンのようなもの
3.固定観念を捨てる
こうありたいと望む事が運を呼び、強い執念を持たせる
為せばなる、為さねばならぬ何事も
ならぬは人のなさぬ成りけり
上杉
鷹山
1-1.提案内容の作り方 =因子の絞込み=
1.対象の選定
因子分析
目的の明確化
FとCを決めている因子を抽出
2.原価分析
3.機能分析
V=F/Cの定義
Fは何か、Cは何か
因子の絞込み
目的達成のために最も有利な アイデア発想
アプローチ因子を絞り込む
4.情報の収集
5.アイデア発想
6.アイデアの評価
アプローチ因子に集団的思考
情報収集
アイデアを裏付ける情報収集
設
7.テスト証明
8.提案とフォローアップ
アイデアに基く設計
[VEの基本の8ステップ]
[バリュー・リンクのアイデア発想の論理]
計