PowerPoint プレゼンテーション

Ⅵ 支援技術の活用
1 概要と注意点
2 学習における支援技術の活用
3 移動、日常生活、緊急時における支援技術
の活用
1
Ⅵ 支援技術の活用
概要と注意点
障害のある方を支援するために利用される
機器やソフトウェアなどを「支援技術」という
高度な技術を使った機器だけでなく
身近なちょっとした技術でも
助けになることがある
2
Ⅵ 支援技術の活用
概要と注意点
機能や有効性は機器や学生によってさまざま
本人や専門家と
相談して導入
障害
学生
技術を導入するだけではなく、配
布資料を事前に電子データで提
供するなど、技術を活用するた
めの柔軟な対応が必要
支援担当者
3
Ⅵ 支援技術の活用
1 学習における支援技術の活用
視覚障害のある学生
弱視の学生が手元や黒板を
見やすくするために使用
電気スタンド
単眼鏡
ルーペ
遮光眼鏡
図書館、事務窓口で使用
拡大読書器
▲据え置き型拡大読書器
の例
(独立行政法人高齢・障
害者雇用支援機構開発)
4
Ⅵ 支援技術の活用
1 学習における支援技術の活用
視覚障害のある学生
教材や資料を点字や電子データにするために使用
自動点訳ソフト
点字プリンタ
OCR機器
ソフトウェア
▲点字プリンタの例
5
Ⅵ 支援技術の活用
学習における支援技術の活用 視覚障害のある学生
PCの画面情報を音声で読み上げたり、点字で表示
スクリーンリーダー
点字ディスプレイ
PCの画面を拡大して表示
画面表示拡大ソフト
メモやカレンダー等の機能をもつポータブル機器
点字ノートテイカー
点字PDA
図やグラフ、地図を立体で表示
立体コピー作成機
▼点字PDAの例
点図ディスプレイ
録音図書の再生
デジタル録音図書再生機
6
Ⅵ 支援技術の活用
1 学習における支援技術の活用
聴覚障害のある学生
 事務窓口などでの意思疎通に使用
筆談器
 教員の音声をマイクを通じて学生の受信機に伝送
補聴システム
 音声情報をPC、プロジェクター等を使って文字で
伝達
要約筆記
一般の学生にとっても、話の内容につ
いて理解を深めるのに役立つ
7
Ⅵ 支援技術の活用
1 学習における支援技術の活用
聴覚障害のある学生
 音声情報をPCに入力 して文字で伝達
パソコンノートテイク
入力者A
入力者B
聴覚障害学生
HUB
※HUB=配信装置
▲パソコンノートテイクの例
8
Ⅵ 支援技術の活用
1 学習における支援技術の活用
肢体不自由の学生
 発話が困難な学生のコミュニケーションに使用
50音表
コミュニケーションカード
携帯用会話補助装置
パソコン
携帯用会話補助装置の例
9
Ⅵ 支援技術の活用
1 学習における支援技術の活用
肢体不自由の学生
 筆記に困難がある場合
スイッチなど、学生にあった
入力機器
入力補助ソフト
パソコンのキーボード等の
設定
▲Windows での入力方法の設定画面(コンピューターの簡単操
作センター)
10
Ⅵ 支援技術の活用
1 学習における支援技術の活用
発達障害のある学生
 周囲に影響 されずに講義
などに集中するために使用
簡易パーティション
 時間管理のために使用
▲簡易パーティションの例
タイマー
タイマーの例
11
Ⅵ 支援技術の活用
学習における支援技術の活用 発達障害のある学生
 読み書き障害、思考の整理にPCを活用
スクリーンリーダー パソコンノートテイク マッピングソフト
CO2削減
新興国
水位上昇
江戸時代
温暖化対策
異常気象
技術革新
不都合な真実
バイオ燃料
過剰包装
リサイクル
環境
問題
原油価格高騰
おしゃれな
エコバック
ゴミの分別
意識の高まり
エコカー
マイ箸
クールビズ
▲マッピングソフトの例
12
Ⅵ 支援技術の活用
2 移動、日常生活、緊急時における支援技術
の活用
視覚障害のある学生
 視覚以外の情報伝達を心がける
点字ブロック
障害
学生
誘導マット
正しく安全に
目的地に
移動できる
13
Ⅵ 支援技術の活用
2 移動、日常生活、緊急時における支援技術の活用
視覚障害のある学生
 視覚以外の情報伝達を心がける
音声、音響ガイド
点字表示
クッション
食堂、図書館など共用場所の入口
教室など主要な部屋の入口
 弱視者向けの視覚情報
頭をぶつけそうなところ
壁の角など、ケガの原因に
なりそうなところ
段差マーカー
階段や段差の端
14
Ⅵ 支援技術の活用
2 移動、日常生活、緊急時における支援技術の活用
視覚障害のある学生
 視覚以外の情報伝達を心がける
音声出力のついた生活支援具
新しい技術の試行
GPSを利用した
経路案内 注意喚起
周辺情報の提供など
電卓 時計
調理器など
センサーつきの
白杖
15
Ⅵ 支援技術の活用
2 移動、日常生活、緊急時における支援技術の活用
聴覚障害のある学生
特に寮、教室などで
緊急事態の発生を
伝える手段は重要!
 音声以外の情報伝達を心がける
非常用回転灯
フラッシュライト
火災警報などに連動した文
字による警報システム
16
Ⅵ 支援技術の活用
2 移動、日常生活、緊急時における支援技術の活用
肢体不自由の学生
 移動に対する支援
エレベーター
てすり
階段昇降機
横開きの自動ドア
緊急時にも
効果を発揮するよう
人的サポートも必要
スロープ
開放固定できるドア
サポート要員の
組織づくり
心構え
17
Ⅵ 支援技術の活用
ガイド参照ページ
1 学習における支援技術の活用
スライドNo.302~304 視覚障害のある学生 ・・・・・・・・P34~45
スライドNo.305~307 聴覚障害のある学生 ・・・・・P75~80・83
スライドNo.308 肢体不自由の学生 ・・・・・・・・・・・・・P111~112
2 移動、日常生活、緊急時における支援技術の活用
スライドNo.311~313 視覚障害のある学生 ・P32~33、46~47
スライドNo.314 聴覚障害のある学生 ・・・・・・・・・・・・・・・・・P90
スライドNo.315 肢体不自由の学生 ・・・・・・・・・・・・・P107~110
18
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
2 高大連携の現状
19
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
学校教育法等の改正
平成19年4月
盲・ろう・養護学校
特別支援学校
センター的機能
学校教育法
特別支援
教育
すべての
学校で
実施
20
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
特別支援教育とは
障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向け、
適切な教育や指導を通じて必要な支援を行うもの
従来の特殊教育
の対象となる
障害
+
LD ADHD
高機能自閉症
等
高等学校学習指導要領の改訂 平成21年3月告示
総則において、特別支援教育に関する内容が盛り込ま
れた(総則は平成22年3月から実施)
21
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
特別支援教育を進めるための校内体制
 校内委員会の設置
 特別支援教育コーディネーターの指名
 実態把握の実施
 個別の指導計画の作成
 個別の教育支援計画の作成
 巡回相談員の活用
幼稚園 小学校
 専門家チームの活用
中学校 高等学校
 教員の専門性の向上
中等教育学校
及び
特別支援学校が対
象
22
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
校内委員会の設置
校長のリーダーシップの下、全校的な支援体制を確
立し、発達障害を含む障害のある幼児児童生徒の
実態把握や支援方策の検討等を行う。
障害のある
幼児児童生徒
校長
全校的な支援体制
実態把握
支援方策の
検討等
23
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
特別支援教育コーディネーターの指名
校長
校務分掌に明確に位置付ける
特別支援教育コーディネーターに指名
教員
校内委員会・校内研修の企画・運営、関係諸機
関・学校との連絡・調整、保護者からの相談窓口
など
24
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
理解を得られるよう
慎重に説明
実態把握の実施
特別な支援を必要とする
幼児児童生徒
保護者
必要な支援や
配慮について
連携して検討
実態の
把握
特別支援教育
コーディネーター
25
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
個別の指導計画の作成
個別の指導計画作成など
一人一人に
応じた教育を
進める
特別な支援を必要とする
幼児児童生徒
特別支援教育
コーディネー
ター
26
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
個別の教育支援計画の作成
個別の教育支援計画の策定と活用
効果的な支援
連携
特別な支援を必要とする
幼児児童生徒
関係
機関
特別支援教育
コーディネー
ター
27
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
巡回相談員の活用
指導内容や方法に関する
指導や助言をおこなう
学校
学校
教育委員会
巡回相談員
学校
保育所や
幼稚園も
学校
学校
学校
学校
28
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
専門家チームの活用
障害の有無の判断や望ましい教育的対応について
専門的な意見等を各学校に提示する
医師等
教育委員会の職員、教員
専門家チーム
保育所や
幼稚園にも
心理学の専門家
29
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
教員の専門性の向上
特別支援教育に関する
専門性の向上が不可欠
教員
校内、校外での研修に
参加させる等
専門性の向上に努める
学校
30
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
特別支援学校のセンター的機能のイメージ
これまで盲・聾・養護学校が蓄積してきた障害のある子どもの教
育に関する知見を各地域で最大限に活用する観点から、特別支
援学校は小中学校等を含む関係機関や保護者に対し、障害のあ
る児童生徒等の教育についての助言又は援助を行う。
平成17年中央教育審議会答申「特別支援教育を推
進するための制度の在り方について 」より
31
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
特別支援学校のセンター的機能のイメージ
センター的機能の具体例
(1)小・中学校等の教員への支援機能
(2)特別支援教育等に関する相談・情報提供機能
(3)障害のある幼児児童生徒への指導・支援機能
(4)福祉、医療、労働などの関係機関等との連絡・調整機能
(5)小・中学校等の教員に対する研修協力機能
(6)障害のある幼児児童生徒への施設設備等の提供機能
32
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
特別支援学校のセンター的機能の具体例
個別の指導内容・方法
について助言
(1)小・中学校等の教員への支援機能
特別支援学校
医療
労働
福祉
特別支援学校
大学
保育所
小学校
中学校
幼稚園
高校
33
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
特別支援学校のセンター的機能の具体例
就学前の子どもに対する指導
及びその保護者からの相談
(2)特別支援教育等に関する相談・情報提供機能
特別支援学校
医療
労働
福祉
特別支援学校
大学
保育所
小学校
中学校
幼稚園
高校
34
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
特別支援学校のセンター的機能の具体例
通級による指導
(3)障害のある幼児児童生徒への指導・支援機能
特別支援学校
医療
労働
福祉
特別支援学校
大学
保育所
小学校
中学校
幼稚園
高校
35
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
特別支援学校のセンター的機能の具体例
関係機関と連携し、個別の
教育支援計画を策定
(4)福祉、医療、労働などの関係機関等との連絡・調整機能
特別支援学校
医療
労働
福祉
特別支援学校
大学
保育所
小学校
中学校
幼稚園
高校
36
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
特別支援学校のセンター的機能の具体例
研修の講師を務める
(5)小・中学校等の教員に対する研修協力機能
特別支援学校
医療
労働
福祉
特別支援学校
大学
保育所
小学校
中学校
幼稚園
高校
37
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
特別支援学校のセンター的機能の具体例
点字図書の貸し出しや知
能検査の実施等
(6)障害のある幼児児童生徒への施設設備等の提供機能
特別支援学校
医療
労働
福祉
特別支援学校
大学
保育所
小学校
中学校
幼稚園
高校
38
Ⅶ 高大連携
1 高校・特別支援学校の歴史と現状
大学等も
特別支援学校のセンター的機能の活用の対象
学校教育法 施行通知
18文科初第446号平成18年7月18日
幼稚園、小学校、中学校、高等学校
又は中等教育学校のみならず、他
の機関等に対しても同様に助言又
は援助に努める
39
Ⅶ 高大連携
2 高大連携の現状
申請に基づく
入試における配慮等
必要に応じて
高等学校等と
連携
特別な配慮
受験生
点字による出題・解答
拡大文字による出題
試験時間の延長
手話通訳者の配置
介助者の配置
特定試験室の指定等
40
Ⅶ 高大連携
2 高大連携の現状
合格・入学決定後の連携
連携
高等学校
教員
必要に応じ、特別支援学校の
助言や援助を支援に活用
障害
学生
高等学校の支援を
情報収集し
支援体制を整備
支援担当者
41
Ⅶ 高大連携
2 高大連携の現状
入学試験の際、配慮の申し出がない場合
オリエンテーション等
支援について申し出を行うよう伝える
新入生
高等学校
教員
本人、保護者の
承諾の上で
高等学校と連携
支援担当者
42
Ⅶ 高大連携
ガイド参照ページ
2 高大連携の現状
スライドNo.338 入試における配慮等
視覚障害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P17~20
聴覚障害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P57~62
肢体不自由・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P105
病弱・虚弱・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P131
発達障害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P148・150
スライドNo.339~340 合格・入学決定後の連携
入学試験の際配慮の申し出がない場合
視覚障害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P21~22
聴覚障害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P63~72
肢体不自由・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P105
病弱・虚弱・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P132~139
発達障害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P151
43
Ⅷ キャリア教育支援
1
2
3
4
5
6
相談対応者としての心構え
進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
インターンシップ、実習等の注意点
障害者就労の現状
採用担当者からみた就職活動の現状と注意点
外部の相談窓口の活用等
44
Ⅷ キャリア教育支援
1 相談対応者としての心構え
相談対応者の基本姿勢
相談対応者
キャリアサポートセンター等
の窓口担当者
障害
学生
お互いに
相談しながら
ひとつひとつ
支援を進める
支援担当者
45
Ⅷ キャリア教育支援
1 相談対応者としての心構え
相談対応者として特に心がけること
障害の種別や特性等の理解
相談しやすい環境の整備
関係組織等との連携
スキルアップ(研修等への参加)
情報、ノウハウの蓄積・提供
46
Ⅷ キャリア教育支援
1 相談対応者としての心構え
障害の種別や特性等の理解
技術面での支援
障害の種別
特性
障害に関する
基礎知識
障害
学生
支援の
あり方
相談対応者
47
Ⅷ キャリア教育支援
1 相談対応者としての心構え
相談しやすい環境の整備
窓口の一元化
障害
学生
アクセスしやすい環境
安心感、信頼感
頻繁に声をかける
時には厳しい指導も
相談対応者
48
Ⅷ キャリア教育支援
1 相談対応者としての心構え
関係組織等との連携
学内組織と
各担当者
就職支援
相談対応者
修学支援
学生生活支援
課外活動支援
学生相談
健康相談等
卒研
指導
教員
ゼミ担当教員
学部等の
就職担当教員
49
Ⅷ キャリア教育支援
1 相談対応者としての心構え
スキルアップ(研修等への参加)
相談対応者
常に、資質や支援技術の
向上に努める
研修等への参加
50
Ⅷ キャリア教育支援
1 相談対応者としての心構え
情報、ノウハウの蓄積・提供
情報の蓄積
対応の
対応に関
わる情報
ノウハウ
物的
資源
人的
資源
提供
有効利用
障害
学生
研修情報の収集・提供
51
Ⅷ キャリア教育支援
1 相談対応者としての心構え
対応に係る主な留意事項
本人の意向に沿った支援
相談の上での支援
支援の第一歩はできる支援から
自立につながる支援
すべき支援とできる支援の理解
総合的な支援
学外機関への相談等
52
Ⅷ キャリア教育支援
1 相談対応者としての心構え
本人の意向に沿った支援
入学した
目的
能力の違い
障害
学生
希望に沿った
個別の支援
希望
53
Ⅷ キャリア教育支援
1 相談対応者としての心構え
相談の上での支援
本人の状況
希望
障害を
知られたくない
情報の周知、
取り扱い
支援方法等の工夫
意向確認
障害
学生
障害の特性
周囲との
認識のズレ
相談対応者
54
Ⅷ キャリア教育支援
1 相談対応者としての心構え
支援の第一歩はできる支援から
工夫次第で、簡単な支援でもかなりの効
果がある。まずはできることから始める。
自立につながる支援
やり方を教えながら、できないところを
手伝い、次第に自分でできるように
相談対応者
55
Ⅷ キャリア教育支援
1 相談対応者としての心構え
すべき支援とできる支援の理解
学士として身につける力は
一般学生と同じ
障害
学生
環境整備
自らのニーズを理解し
必要な支援を伝え
自ら要求し
自分の力を発揮できる
相談対応者
56
Ⅷ キャリア教育支援
1 相談対応者としての心構え
総合的な支援
入学
修学
学生生活
課外活動
就職
学生相談
健康相談
等
学外機関への相談等
学内の関係組織との
連携
連携・協力
障害学生修学支
援ネットワーク
拠点校等
学外の関係機関
57
Ⅷ キャリア教育支援
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
 進学相談、就職相談、キャリアガイダンスの現状
 将来と現実を見据えた支援
 採用に向けた能力、適性の把握
 障害者枠の利用と障害者手帳の取得
 採用後の処遇の違い
 就職支援情報へのアクセス支援
 障害者雇用支援機関
 就職試験、面接試験対策
 就職直前のフォローアップ
 アルバイトの勧め
 今後の就職支援の課題
58
Ⅷ キャリア教育支援
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
進学相談、就職相談、キャリアガイダンスの現状
地
元
ハ
ロ
ー
ワ
ー
ク
連
携
就職
ガイダンス
情報
情報提供
障害
学生
キャリアサポートセンター
就職支援室
59
Ⅷ キャリア教育支援
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
将来と現実を見据えた支援
障害者としてどのように生きるのか、
障害とどのように向き合うのか
障害
学生
現実社会は、大学等
ほど支援が進んでいない
60
Ⅷ キャリア教育支援
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
採用に向けた能力、適正の把握
入学した
目的
能力の違い
障害
学生
職務に関わる諸能力、
意欲、パーソナリティ
の見極め
適性を把握
した支援
希望
相談対応者
61
Ⅷ キャリア教育支援
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
障害者枠の利用と障害者手帳の取得
障害者手帳
取得
企業
障害者枠を利用する
障害者受入
実績がある
障害者枠は利用しない
経営基盤が
しっかりして
いる
62
Ⅷ キャリア教育支援
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
採用後の処遇の違い
事前に確認を
雇用形態
正規職員
契約職員
非常勤職員
嘱託
処遇
給与
昇給、昇進
配置部署等
63
Ⅷ キャリア教育支援
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
就職支援情報へのアクセス支援
大学等が実施する
就職セミナー
情報
保障
障害
学生
障害者雇用に関する情報提供
障害学生対象の
就職セミナーや
合同面接会
タイミングよく提示
64
Ⅷ キャリア教育支援
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
障害者雇用支援機関
各都道府県のハローワーク
学生職業総合支援センター(東京)
地域障害者職業センター
障害者就業・生活支援センター
障害者雇用支援センター
発達障害者支援センター
65
Ⅷ キャリア教育支援
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
就職試験、面接試験対策
個々の障害にあわせた方
法で繰り返し実施する
履歴書の書き方
模擬試験
模擬面接
等
障害
学生
自信をつけさせる
66
Ⅷ キャリア教育支援
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
就職直前のフォローアップ
年齢や立場に応じた
コミュニケーション方法
ルール
マナー
節度あるおしゃれや
身だしなみ
障害
学生
職場での
障害の開示方法
障害を考慮した
働き方
周囲への
障害理解の
啓発方法
67
Ⅷ キャリア教育支援
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
アルバイトの勧め
就職やインターンシップの前に
アルバイトを
経験すること
も意味がある
障害
学生
情報提供
だけでなく
アルバイト先の
確保・開拓も検討
68
Ⅷ キャリア教育支援
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
今後の就職支援の課題
就職後の状況把握とフォローアップ
(中途退職、休職等を含む)
障害の特性を考慮したキャリアサポートプログラム
の提供
新しい障害等に係る障害学生支援方策
出身大学等への就職
69
Ⅷ キャリア教育支援
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
就職後の状況把握とフォローアップ
卒業後の
障害学生の
就業状況の把握
中途退職や
休職
障害
学生
可能な範囲での
支援
70
Ⅷ キャリア教育支援
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
障害の特性を考慮したキャリアサポートプログラムの提供
セルフアドボガシースキルの獲得
自らの障害を
肯定的にとらえ
社会的ルールの中で
必要な配慮を
適切に求められるように
障害
学生
特性に合わせた
キャリアサポート
プログラムの
提供
社会的自立
71
Ⅷ キャリア教育支援
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
新しい障害等に係る障害学生支援方策
新しい障害や重複障害に係る就職支援の検討
出身大学等への就職
障害
学生
一般学生同様の
資質と能力を持つ
障害学生の採用
72
Ⅷ キャリア教育支援
3 インターンシップ、実習等の注意点
インターンシップの現状
受入機関
障害学生
民間企業
国、地方公共団体等
大学等の必修科目
選択科目
双方にとって有益
障害に関する具体的
なニーズをつかむこと
ができる
仕事の内容や職場の
様子を知ることができる
73
Ⅷ キャリア教育支援
3 インターンシップ、実習等の注意点
インターンシップの注意点
受入先の確保
受入先との打合せ
実施機関の前後、実施期間中に行うこと
74
Ⅷ キャリア教育支援
3 インターンシップ、実習等の注意点
受入先の確保
一般学生
毎年ほぼ同じ
プログラムで実施
障害学生
毎年、該当者が
いるとは限らない
受入機関が
途切れる
担当委員会や担当教員等が根気よく開拓していくことが必要
75
Ⅷ キャリア教育支援
3 インターンシップ、実習等の注意点
受入先との打合せ
障害学生を含めての綿密な打合せが必要
実施内容
受入先
障害学生の状況
担当者
期間中の大学等との
連絡体制、支援体制等
障害
学生
支援担当者
76
Ⅷ キャリア教育支援
3 インターンシップ、実習等の注意点
実施期間の前後、実施期間中に行うこと
障害学生のニーズ把握
自身の
ニーズや
対処を
明確化
できる
日程、内容、条件等
できるだけ詳しい情報
障害
学生
実際の流れを
シミュレーションし、
必要な支援、問題が生
じた際の対応法等を検
討
支援担当者
77
Ⅷ キャリア教育支援
3 インターンシップ、実習等の注意点
実施期間の前後、実施期間中に行うこと
担当部署との連絡調整
障害についての基本情報
受入先
担当者
障害学生のニーズへの対応
障害学生に望む自覚や行動
緊急時の連絡体制
支援担当者
78
Ⅷ キャリア教育支援
3 インターンシップ、実習等の注意点
実施期間の前後、実施期間中に行うこと
受入先への視察及び状況把握
担当教員等
による視察
受入担当者や
職場の関係者との
話し合い
支援方針の見直し、軌道修正
79
Ⅷ キャリア教育支援
3 インターンシップ、実習等の注意点
実施期間の前後、実施期間中に行うこと
支援の成果及び課題に関するデータの収集・整理
支援の成果と課題
データの収集・整理
障害学生
支援者
受入先担当者
職場関係者
担当教職員
ヒアリング
今後の
インターンシップ
支援に生かす
80
Ⅷ キャリア教育支援
3 インターンシップ、実習等の注意点
実施期間の前後、実施期間中に行うこと
障害学生へのフィードバック
体験した
バリア
対処方
法
障害
学生
成果と課題
評価・助言
支援担当者
81
Ⅷ キャリア教育支援
3 インターンシップ、実習等の注意点
学外実習の注意点
教育実習 保育実習
教育実習の受入先
地域の小・中・高等学校
特別支援学校
本人の出身校
図書館
実習
博物館
実習
介護体験
実習先の確保
・大学等が確保
・地域の受入調整機関が
指定
82
Ⅷ キャリア教育支援
3 インターンシップ、実習等の注意点 学外実習
実習先との打合せ
実習中の障害学生の安全
実習中の児童、生徒の安全
障害学生も含めた綿密な打合せ
実習先
担当者
障害
学生
担当教員の
頻繁な訪問
介助者の配置等
支援担当者
83
Ⅷ キャリア教育支援
3 インターンシップ、実習等の注意点 学外実習
実習期間の前後、実施期間中に行うこと
 障害学生のニーズ把握
 担当部署との連絡調整
 支援者の確保と派遣
 実習日程の急な変更に対する対処
 実習先への視察及び状況把握
 支援の成果及び課題に関するデータの収集・整理
 障害学生へのフィードバック
インターンシップの項と同
様
84
Ⅷ キャリア教育支援
4 障害者就労の現状
2008年度( )内は2007年度
学生の進路状況
区分
平成
平成19年度卒業した障害学生の進路状況(平成20年5月1日まで)
最高
19年度
進学
就
臨 専 医
一
左
死
年次 卒業の障 大 大 短 専 別
職
床 修 療
時
記
亡
う
障害
害
学 学 期 攻 科
者 (研 学
・
的
以
・
ち
学生数 学生数 院 学 大 科
予修 教校 福
な
外
不
就
(
研 部 学
左
定医 育 ・ 祉
職
の
詳
職
平成
平成
計
究
本
記
者
訓
施
に
者
の
し
19年
20年
科
科
を
を
練
設
就
者
て
5月1日
3月
除
含
機
入
い
い
現在
31日
く
む
関
所
た
る
まで
等
者
者
)
)
(人)
1,151
大学
短期大学( 部)
高等専門学校
計
(人)
(人)
(人)
(人)
(人)
(人)
845 5 7 1 6
2
1
1
(46)
(1)
(1)
(-)
- 12
6
1
2
(人)
(人)
(人)
(人)
(人)
(人)
(人)
(人)
9 497
2
26
10
17 189
27
845
(368)
(1)
(20)
(7)
(19)
(230)
(-)
(765)
3 140
-
4
1
6
37
4
213
(928)
(765)
240
213
(273)
(224)
(-)
(19)
(9)
(5)
(-)
(6)
(115)
(-)
(6)
(16)
(10)
(44)
(-)
(224)
13
12
-
4
0
4
0
0
3
-
0
0
0
1
0
12
(16)
(16)
(-)
(2)
(0)
(8)
(-)
(0)
(6)
(-)
(0)
(0)
(0)
(0)
(-)
(16)
1,070 5 7 3 2
8
6
3
12 640
2
30
11
23 227
(10)
(14)
(-)
(1)
(26)
(23)
(29)
1,404
(1,217)
(1,005)
(72)
(人)
(72)
(67)
(24)
(30)
(489)
(274)
31 1,070
(-)
(1,005)
85
Ⅷ キャリア教育支援
4 障害者就労の現状 学生の進路状況
2008年度
障害学生 進学者のうち
卒業数 就職している者
大学
短期大学
(部)
高等専門
学校
計
就職
者
計
就職率
845
9
497
506 59.9%
213
3
140
143 67.1%
12
0
3
3 25.0%
1, 070
12
640
652 60.9%
86
Ⅷ キャリア教育支援
4 障害者就労の現状
企業(従業員56人以上の企業)雇用状況の推移
300
雇用障害者数(千人)
(%)
1.7
身体
200
1.6
2008年民間企業の雇用率
1.59%(対前年度+0.04%)
100
雇用率
1.5
知的
精神
0
1.4
1997 98 99 00 01 02 03 04 05 06
2008年度厚生労働省発表資料より
07 2008
87
Ⅷ キャリア教育支援
4 障害者就労の現状
都道府県別の雇用率・達成状況
都道府県名 実雇用率
全国
北海道
青森
岩手
宮城
秋田
山形
福島
茨城
栃木
群馬
埼玉
千葉
東京
神奈川
新潟
法定雇用
率達成企 都道府県名 実雇用率
業の割合
1.59
44.9
1.74
1.57
1.74
1.58
1.51
1.51
1.54
1.54
1.48
1.5
1.5
1.52
1.51
1.49
1.54
49.5
42.6
48.7
45.4
52.1
49.9
44.3
51.8
43.3
47.4
41
47.7
29.9
43
48.6
富山
石川
福井
山梨
長野
岐阜
静岡
愛知
三重
滋賀
京都
大阪
兵庫
奈良
和歌山
鳥取
1.66
1.62
2.02
1.52
1.69
1.68
1.63
1.53
1.49
1.65
1.76
1.59
1.76
1.85
1.98
1.78
法定雇用
率達成企 都道府県名 実雇用率
業の割合
59.4
51.7
53.6
47.4
56.7
54.1
49.7
41.7
50.2
54.2
48
42.8
54.9
55.1
53.5
60.5
島根
岡山
広島
山口
徳島
香川
愛媛
高知
福岡
佐賀
長崎
熊本
大分
宮崎
鹿児島
沖縄
平成20年度厚生労働省発表資料より
1.78
1.79
1.7
2.22
1.53
1.67
1.65
1.67
1.66
2.13
2.01
1.91
2.2
1.97
1.89
1.69
法定雇用
率達成企
業の割合
62.4
55.4
48.3
54.8
47.2
58.3
54.5
52.8
51.5
70.9
58
56.4
62.6
63.3
58.5
48.1
88
Ⅷ キャリア教育支援
4 障害者就労の現状
規模別の法定雇用率・達成状
況
2008年度における障害者雇用の人数は、
ほとんどの企業規模で2007年度より増加
実雇用率
2007年
全国
56~ 99人
100~ 299人
300~ 499人
500~ 999人
1 ,0 0 0 人 以 上
1 .5 5 %
1 .4 3 %
1 .3 0 %
1 .4 9 %
1 .5 7 %
1 .7 4 %
2008年
1 .5 9 %
1 .4 2 %
1 .4 3 %
1 .5 4 %
1 .5 9 %
1 .7 8 %
法定雇用率
達成企業の割合
2007年
2008年
4 3 .8 %
4 4 .8 %
4 4 .4 %
4 0 .8 %
4 0 .4 %
4 0 .1 %
4 4 .9 %
4 4 .9 %
4 5 .7 %
4 3 .5 %
4 1 .8 %
4 3 .8 %
平成19・20年度厚生労働省発表資料より
89
Ⅷ キャリア教育支援
4 障害者就労の現状
障害者雇用納付金制度 改正内容
(平成22年7月より施行)
常用雇用者労働者数201人以上300人以下のすべて
の中小企業が雇用納付金の申告対象へ
納付金申告に週20時間以上30時間未満の短時間労
働者を加えることとする
(労働者数及び雇用障害者数ともに算入)
除外率設定業種の除外率が10%引き下げ
90
Ⅷ キャリア教育支援
4 障害者就労の現状
企業の在籍者の障害内容(業種別)
2008年
電気機器、食料品、医薬品等
サービス
肢体
視覚
聴覚・言語
内部
その他
43.5
5.3
11.4
25.9
13.9
証券・金融
メーカー
商社
・保険
38.2
51.7 51.7
2.6
7.7
7.9
32.2
22.1
6.6
18.3
17.2 24.5
8.7
1.3
9.3
肢体・・・上肢、下肢、体幹、運動
呼吸器、膀胱、直腸、小腸
情報
52.2
7.6
11.9
21.0
7.3
(%)
流通 その他
40.0
17.1
5.7
8.6
28.6
38.2
4.5
34.9
17.3
5.1
内部・・・心臓、腎臓、
その他・・・知的、精神他
イフ総合研究所 企業アンケート(対象社数:396社)より
91
Ⅷ キャリア教育支援
4 障害者就労の現状
在籍者の障害内容(業種別)グラフ
2008年
100%
その他
内部障害
75%
聴覚・言語
50%
視覚障害
25%
0%
肢体不自由
サービス メーカー 証券・ 商社
金融・保険
情報
流通 その他
イフ総合研究所 企業アンケート(対象社数:396社)より 92
Ⅷ キャリア教育支援
4 障害者就労の現状
企業の募集職種
2008、2009年新卒向け
100%
75%
50%
2009年卒
2008年卒
25%
0%
事務職 営業職 販売職 研究・開発 生産・ SE・PG/IT その他
関連職
技術
関連職
関連職
イフ総合研究所 企業アンケート(対象社数:396社)より 93
Ⅷ キャリア教育支援
4 障害者就労の現状
企業の募集雇用形態
100%
2009年新卒向け
90.8
%
75%
50%
25%
0%
正社員
契約
社員
嘱託
社員
派遣
パート
その他
タイマー
イフ総合研究所 企業アンケート(対象社数:396社)より 94
Ⅷ キャリア教育支援
4 障害者就労の現状
都道府県別募集について
採用の
中心は
首都圏
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
41
17
21
48
19
18
24
32
35
22
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
5 1 大阪府
5 3 兵庫県
1 6 1 奈良県
7 5 和歌山県
2 6 鳥取県
2009年新卒向け
28
16
21
24
21
39
68
21
22
27
75
34
19
19
16
イフ障がい者向け就職サイト「WebSana」より
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県
30
37
20
14
23
20
17
54
20
21
23
21
18
22
14
95
企業が雇用する上で配慮している点
通院の配慮
勤務地の配慮
勤務時間帯の配慮
職場での理解促進
配属部署管理者への連絡
健康管理室の設置
障 が い者 用 トイ レ の 設 置
配 属 先 で の 業 務 サ ポート
勤務上で必要な設備の設置
社屋内の段差解消
手 すりの 設 置
駐車場の確保
職業生活相談員の設置
十 分 な ス ペース の 確 保
研修時での手話通訳者
会 議 時 で の ノ ートテイ ク
手 話 サ ークル の 設 置
雇 用 促 進 マ ニ ュア ル の 作 成
配属部署社員の手話取得
その他
特 に無 し
Ⅷ キャリア教育支援
4 障害者就労の現状
2008年
通院の配慮
64.0%
勤務地の配慮
64.0%
イフ総合研究所
企業アンケート(対象社数:396社)より
96
Ⅷ キャリア教育支援
5 採用担当者からみた就職活動の現状と注意点
企業が採用募集する際の使用広報手段
100%
89.2
2008年卒
%
75%
2008、2009年
81.6
%
2009年卒
50%
34.2
%
25%
0%
Web
紙媒体
説明会
イフ総合研究所 企業アンケート(対象社数:396社)より 97
Ⅷ キャリア教育支援
5 採用担当者からみた就職活動の現状と注意点
大学等が考える障害学生の就職活動に役立つと思われるもの
独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構「障害者職業総合セン
ター大学等における障害・疾患のある学生の就職活動支援」資料
より
98
Ⅷ キャリア教育支援
5 採用担当者からみた就職活動の現状と注意点
就職活動における注意点
Web応募が主流となり気軽なエントリーが可能になった
ことにより企業や担当者の印象を損ねるケースが発生
定型
フォーマットの
利用
必要最低限の
情報
志望動機・
自己PRの
訴求力不足
メール利用における注意不足
相手の顔が見えないWeb応募だからこそ、受け取り手の
ことを考え、第一印象を意識した行動が必要
99
Ⅷ キャリア教育支援
5 採用担当者からみた就職活動の現状と注意点
企業の一般的な採用活動フロー
6月
7月
大学等
ガイダンス
8月
9月
インターン
シップ
10月 11月 12月
1月
2月
サイトエントリー
情報誌研究
イベント参加
(オープンセミナー)
選考へ
会社
説明会
100
Ⅷ キャリア教育支援
5 採用担当者からみた就職活動の現状と注意点
障害学生への採用活動(エントリー受付/説明会/面接)
10月
エントリー
受付開始
2008年
2~5月
説明会開催ピーク
1月
面接本格化
4~5月
面接ピーク
10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月
障害学生の動きは企業に比べやや遅く、2月頃ようや
くサイトエントリーする学生も
イフ総合研究所 企業アンケート(対象社数:396社)より 101
Ⅷ キャリア教育支援
5 採用担当者からみた就職活動の現状と注意点
早期の活動開始によるメリット
企業研究や自己分析に十分
な時間をかけることが可能
様々な職種の検討
認識の時間がある
具体的な仕事のイメージがで
きる
障害内容に応じて
必要なサポートが
明確になる
早期就職活動が
成功につながる第一歩
10月時点で65.2%の企業がエ
ントリーを受け付けている
102
Ⅷ キャリア教育支援
5 採用担当者からみた就職活動の現状と注意点
エントリー学生に対する企業満足度
エントリー以降
応募者の準備不足
を感じたか
66.3
%
準備不足を感じた点
企業研究
志望動機
自己分析
自己PR
感じない
43.7%
(173社)
51.3
%
就職活動の知識
感じた
56.3%
(223社)
ビジネスマナー
障害の説明
その他
0
10
20
30
40
50
60
70
イフ総合研究所 企業アンケート(対象社数:396社)より 103
Ⅷ キャリア教育支援
5 採用担当者からみた就職活動の現状と注意点
面接時の注意事項
応募企業の事業概要、募集職種等の理解度が浅い
どんな仕事につきたいかの 訴求力不足
面接時の話に 説得力がない
ミスマッチによる 早期退職 の懸念
企業概要を調べることは最低限
そのほかに業界・職種研究が必要
104
Ⅷ キャリア教育支援
5 採用担当者からみた就職活動の現状と注意点
面接での自己アピール
人間性や熱意を
重要視
質問に対する特別
な経験がなければ
無理をしない
経験は
エピソード
を交え
具体的に
新しいことにチャレンジ
する姿勢等をアピール
採用
担当者
研修制度や教育制度
の確認も重要
障害
学生
自己啓発を自発的に
行っていく姿勢も
同時にアピール
105
Ⅷ キャリア教育支援
5 採用担当者からみた就職活動の現状と注意点
企業の採用基準
誠実さ
行動力・実行力
理解力・判断力
創造性・想像力
コミュニケーション能力
仕事への熱意
就業意識の高さ
将来の可能性
入社意欲
志望度
企業研究度
学齢
年齢
学校の成績
学部・専攻
職務経験・実績
一般常識・マナー
取得資格
語学力
PCスキル
専門知識
筆記試験結果
適性試験結果
面接試験結果
その他
0
20
40
60
コミュニケーション能力
63.4%
面接での応答が
重要視される
イフ総合研究所
企業アンケート(対象社数:396社)より
106
Ⅷ キャリア教育支援
5 採用担当者からみた就職活動の現状と注意点
重視されるコミュニケーション能力
ただ会話が出来るというだけではなく、相手の立場を
考えた応答が出来るか
人とのコミュニケーションの場面を自発的に設定でき
るか
複数
グループ
面接
自ら人と人との繋がりの場面を
意識的に作り出すことが
出来るかを判断
107
Ⅷ キャリア教育支援
5 採用担当者からみた就職活動の現状と注意点
障害内容は応募初期段階でしっかりと伝える
応
募
選
考
障害内容
能力・人間性
適性
採
用
就労支援
物理的な問題から、質問、確認
コミュニケーション能力、求める人材像
障害に応じた職種、部署の検討
優秀と判断した人材を受け入れる支援
108
Ⅷ キャリア教育支援
6 外部の相談窓口の活用等
学生職業センター・学生等職業相談窓口等
ハローワークの出先機関(各都道府県1か所)
大学等、新卒者対象の就職情報の提供と職業相談
を実施
障害学生の支援
支援内容は地域によって異なる最
寄の窓口で事前に確認
東京、大阪、愛知等は学生職業センターで実施
地域によりハローワークの専門部門が管轄の場合
もある
109
Ⅷ キャリア教育支援
6 外部の相談窓口の活用等
学生職業センター・学生等職業相談窓口等
主な支援内容
求人情報の提供/職業紹介/
イベント情報の提供/職業相談
対象者
基本的に「障害者手帳」のある人
相談だけなら手帳がなくても可
110
Ⅷ キャリア教育支援
6 外部の相談窓口の活用等
学生職業センター・学生等職業相談窓口等
求職受付の登録開始
例えば東京は
前年度の8月以降
基本的には卒業年度の4月以降
地域によって異なる
企業への応募や相談は卒業年度の4月以降
登録方法
窓口受付
現地登録
111
Ⅷ キャリア教育支援
6 外部の相談窓口の活用等
学生職業総合支援センター「障害学生コーナー」
学生職業総合支援センター
東京都に設置された学生職業センター
都内に募集事業所がある企業の取り扱い
障害学生コーナー
他の道府県の方も利用できる
全国に勤務地を持つ事業所も
112
Ⅷ キャリア教育支援
6 外部の相談窓口の活用等
学生職業総合支援センター「障害学生コーナー」
主な支援内容
求人情報の提供/職業紹介/
イベント情報の提供/職業相談
対象者
「障害者手帳」のある人
113
Ⅷ キャリア教育支援
6 外部の相談窓口の活用等
学生職業総合支援センター「障害学生コーナー」
求職受付の登録開始
卒業予定日の前々年8月1日以降
応募は卒業年度4月以降
登録方法
窓口受付 現地登録(予約制)
ホームページ求人閲覧用のID・パスワード付与
(訪問者のみ)
114
Ⅷ キャリア教育支援
6 外部の相談窓口の活用等
ハローワーク
職業紹介・相談等を手がける行政機関
事前に障害学生向けの支援や求人の閲覧が可能か
問合せをすることが望ましい
主な支援内容
求人情報の提供/職業紹介/
イベント情報の提供/職業相談
115
対象者
Ⅷ キャリア教育支援
6 外部の相談窓口の活用等
ハローワーク
障害のある方
「障害者手帳」がなくても利用・相談可
求職受付の登録開始
4月以降。それ以前でも求人検索は自由
登録方法
窓口受付
現地登録
116
Ⅷ キャリア教育支援
6 外部の相談窓口の活用等
発達障害者支援センター
発達障害者の支援機関
各都道府県に1か所以上
主な支援内容
相談全般 就職に関する相談も可
就職活動についての方向性の相談がメイン
他機関と連携し、就労に必要な情報提供や支
援先の紹介を受けられる場合もある
117
対象者
Ⅷ キャリア教育支援
6 外部の相談窓口の活用等
発達障害者支援センター
本人、家族、支援者など
利用手続きの時期
地域によって
異なる場合あり
随時
利用方法
相談内容について伝達→相談票を事前送付
→相談日時の確定→相談
118
Ⅷ キャリア教育支援
6 外部の相談窓口の活用等
広域障害者職業センター
広範囲の地域にわたり、職業能力開発校や医療施設
等と密接に連携し、系統的な職業リハビリテーション
サービスを提供する
主な支援内容
職業訓練
(機械、電気・電子、デザイン、DTP、情報処理、事務等)
職業評価・指導/就職支援/職場実習
求人状況等労働市場情報の収集と提供
面接会への参加/在職者の能力開発等
119
Ⅷ キャリア教育支援
6 外部の相談窓口の活用等
広域障害者職業センター
対象者
基本的には手帳のある方
応募要件が詳細に決まっているため、事前に確認
することが必要
在学中の利用不可
卒業後に職業訓練を経て就労する場合に利用
応募要件は
巻末資料参照
巻末資料2
120
Ⅷ キャリア教育支援
6 外部の相談窓口の活用等
広域障害者職業センター
申込手続きの時期
随時
利用方法
障害により異なるが一般的には下記のとおり
利用相談→利用申請→利用決定
→ハローワークを通じて入所申請
→職業評価→入所決定
121
Ⅷ キャリア教育支援
6 外部の相談窓口の活用等
その他の機関
地域障害者職業センター
職業リハビリテーションを総合的に実施する施設
各都道府県に1か所以上
「障害者手帳」がなくても利用は可 学生の相談可
どのような仕事に向いているかなど方向性の相談が
メイン
障害者就業・生活支援センター
就業面と生活面の一体的な支援を行う機関
「障害者手帳」なくても利用可。学生の相談も可
学生の場合は就職活動についての助言がメイン
122
Ⅷ キャリア教育支援
ガイド参照ページ
1 相談対応者としての心構え
スライドNo.344~355 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P4~8
2 進学相談、就職相談、キャリアガイダンス
スライドNo.362~370
視覚障害・・・・・・・・・P48
聴覚障害・・・・・・・・・・P94
肢体不自由・・・・・・P106
病弱・虚弱 ・・・・・・・・P138
発達障害・・・P159~160
3 インターンシップ、実習等の注意点
スライドNo.371~382
視覚障害・・・・・・・・・P44
聴覚障害・・・・・・P88~89
肢体不自由・・・・・・P113
病弱・虚弱・・・・・・・・P134
発達障害・・・・・・・・P155
123
Ⅷ キャリア教育支援
参考文献
「はじめて障害学生を受け入れるにあたって」
独立行政法人日本学生支援機構
「障害学生の修学支援を進めるために」
国立大学法人 筑波技術大学 石田久之
「聴覚に障害のある学生の雇用に当たって」
国立大学法人 筑波技術大学
124
終わりに
この研修用スライドおよびDVDは、 独立行政法人
日本学生支援機構が作成しました。 内容につきまし
て、 ご意見・ご要望がありましたら、独立行政法人日
本学生支援機構 学生生活部特別支援課まで、お寄
せください。
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障害学生支援についての教職員研修プログラム
開発事業検討委員会 委員一覧
青野 透
泉 雅子
大島 友子
岡本 明
滋野 哲秀
中嶋 靖雄
名川 勝
納富 恵子
細見 知代
松尾 秀樹
山本 幹雄
(五十音順 敬称略)
金沢大学 大学教育開発・支援センター長
株式会社イフ 常務取締役
マイクロソフト株式会社 技術統括室 マネージャー
筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター教授
京都府立朱雀高等学校 校長
筑波技術大学 聴覚障害系支援課 課長
筑波大学 大学院人間総合科学研究科 講師
福岡教育大学 大学院教育学研究科教職実践講座 教授
佛教大学 学生部学生課 主任
佐世保工業高等専門学校 教授
広島大学 アクセシビリティセンター 准教授
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