企業向け公的資金注入の是非 肯定派 鶴見 仁嗣 篠崎 敦子 村杉 なつみ 我々の主張点は以下の3つ!! Ⅰ改正産業再生法の趣旨 Ⅱケース(エルピーダメモリ) Ⅲケース(日本航空) 以上3つの視点から・・・ 企業向け公的資金の注入は必要であると主張す る!! Ⅰ改正産業再生法の趣旨 ①売上高が四半期20%か半期15%、資本が25%減少 ②国内従業員が5000人以上か、それらの企業への 代替困難な部品供給3割以上 ③政策投資銀行と民間銀行による協調融資 ④企業価値向上に向けた事業計画の策定 つまり!! 急速に業績の悪化した企業に対し、 民間の融資を活用しつつ 公的資金を入れようということ。 DI値 0 0% -20-20% -80-80% 1994年3月 1993年3月 1992年3月 -60-60% 暦年 2009年3月 2008年3月 2007年3月 中堅企業 中小企業 設備投資(当期末新設固定資産合計) 20 0 8 2005年3月 年 79月 2006年3月 2004年3月 2003年3月 2002年3月 2001年3月 20 06 年 2000年3月 79月 1999年3月 1998年3月 大企業 経常利益(当期末) 1997年3月 1996年3月 20 04 年 7 1995年3月 -9 月 -40-40% 1991年3月 40 月 60 1990年3月 9 20 02 年 7- 売上高、経常利益、設備投資(対前年増加率) 短観DI[実績](日銀):業況判断(中小企業景況調査) 全産業 業況判断 売上高(当期末) 60% 40% 20 20% 売上高、経常利益、設備投資(対前年増加率) 短観DI[実績](日銀):業況判断(中小企業景況調査) 全産業 -60% -40 -60 -80% 暦年 -80 日本経済は急速に悪化!! 救済が必要!! 従業員の多い企業の倒産 部品供給企業の倒産 雇用・失業問題 他産業への影響 2009年3月 2008年3月 2007年3月 2006年3月 2005年3月 2004年3月 業況判断 2003年3月 2002年3月 2001年3月 2000年3月 中小企業 1999年3月 1998年3月 1996年3月 -20 中堅企業 1995年3月 20 08 年 7- 20 06 年 7- -40% 20 04 年 7- 20 02 年 7- -20% 1994年3月 0 1993年3月 0% 大企業 1992年3月 20 DI値 20% 9月 40 9月 40% 9月 60 9月 60% 1997年3月 売上高(当期末) 1991年3月 設備投資(当期末新設固定資産合計) 1990年3月 経常利益(当期末) ??公的救済でなくてはならないのか?? + 方法Ⅰ:企業自身による起債、増資 公的な ケーススタディで個別に検証する!! 救済が必要!! 方法Ⅱ:ファンドなどによる救済 日本のM&A市場は急速に縮小… 特にファンドによる M&Aは急速に 減少している! Ⅱケース(エルピーダメモリ) 日本の半導体産業の技術力は世界最高 水準!! 今 市 半 後こ 日 と 場 半れ 導 考 が に 特に半導体加工技術 導 本 ら 体 え な 体の 拡 ら る の 市応 加 れ と 大 場用 高 る 考 工 を分 し た え 度 索野 技 ら め て 引が な 、 れ い し 術 る が く 、 。 必 要 半導体市場は今後も拡大が期待できる! ●自動車:43兆円 ●通信産業:28兆円 日本の ●金融産業:38兆円 GDPの4割に達する産業の ●医療産業:36兆円 競争力の源泉!! ●教育産業:34兆円 DRAMの価格は 大きく下落している!! 価格の下落によりDRAMを 主要商品としていたエルピーダの業績が 悪化してしまっている。 したがって、エルピーダの競争力が落ちたわけではない。 エルピーダ:BBB(ネ)(JCR) NECエレ:BBB+(R&I) 公的な 業界再編や設備の更新が必要 救済が必要!! Ⅲケース(日本航空) 日本航空は日本の航空業界を2分する勢力を誇る! 国内旅客数のシェア(05年度~08年度累計) 国際線で見るとライバルの全 日空を圧倒する旅客数!! 国際旅客数のシェア(05年度~08年度累計) 17,629,000 181,988,000 170,892,952 52,726,814 日本の航空産業において 日本航空は重要な位置を 占めている。 2008年 日本航空再生に向け、再生中期プランを策定 しかし!! 原油価格の高騰と旅客数 このプラン実現のため1500億円増資を の急減などにより経営環境はさら 実施。 に悪化!! 国内におけるJR (単位:万人) 1400 再生プランのもと十分な成果を示してきた! 国際線旅客数の推移 (単位:万人) 485 JAL ANA 1350 480 475 470 1300 465 高速道路 460 1250 455 との競合 450 1200 445 1150 440 2006年度 2007年度 2008年度 全日空との比較 ●全日空:1500億円の公募増資 ●日本航空:1000億円の公的資金 確かに全日空のように公募増資 を行えるならば公募増資がよい。 しかし、時価総額で劣る日本航 空が増資するには全日空を上回 る株式の希薄化が予想される。 全日空 :BBB+(R&I) 日本航空:BB+(ネ)(R&I) 従って Ⅰ改正産業再生法の趣旨 公的な 救済が必要!! Ⅲケース(日本航空) Ⅱケース(エルピーダメモリ)
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