平成26年度 東京都立 駒 場 高等学校経営報告 「進学指導特別推進校」に指定された「ハイレベルの文武両道の進学校」として、生徒一人一人が意欲 的に「学習」と「部活動・学校行事」の両面に励み、 「高い学力」と「豊かな人間性」をしっかりと身に付 け、自らの進路希望を実現できる学校づくりを目標として平成26年度の学校経営を進めてきた。以下に その取組について報告する。 1 今年度の取組と自己評価 (1) 教育活動への取組と自己評価 ① 進学実績 ア)数値目標と達成状況 a) 《現役》大学合格状況 ・国公立大学 <数値目標・・・・45名以上> 39名合格(25年度39名、24年度37名) 東北大 2 弘前大 1 信州大 1 筑波大 1 埼玉大 1 東京農工大 3 東京大 1 東京工業大 1 一橋大 1 東京外語大 1 東京学芸大 4 東京芸術大 1 電気通信大 3 横浜国立大 2 千葉大 3 静岡大 2 広島大 熊本大 1 首都大学東京 6 横浜市立大 2 1 大阪府立大 1 ・難関国立大学である東京大学に 1 名、東京工業大学に 1 名、一橋大学に1名 計3名の合格者が 出た。 ・昨年度合格者が出なくて今年度合格者が出た国公立大学は、弘前大(1名)、東北大(2 名)、 東京大(1名)東京工業大(1名)、東京芸術大(1名)、電気通信大(3名)、静岡大(2名)、 熊本大(1名) 、広島大(1 名) 、横浜市立大(2 名) 、大阪府立大(1 名)。 ・昨年度より合格者数が増えた国立大学は、東京農工大3名(昨年度2名) 、東京学芸大4名(昨年 度 1 名) 。 ・昨年度と同数の合格者が出た国公立大学は、筑波大(1名)、信州大(1名)、一橋大(1 名)、千 葉大(3 名) 。 ・一方、昨年度合格者が出たが今年度合格者が出なかった国公立大学は、秋田大(昨年度1名)、 福島大(昨年度1名) 、群馬大(昨年度1名)、東京海洋大(昨年度2名)、愛媛大(昨年度1名) 、 琉球大(昨年度1名) 。 ・昨年度と比較して合格者の人数は同じであった。 ・理系大学の合格者は、増加した。 ・東京大学や東京工業大学、一橋大学などのいわゆる難関国立大学を第一志望として果敢にチャレ ンジする姿勢が今年度も見られた。 ・今後も国公立大学への現役合格者の増加を目指していく。 ・難関私立9大学(早稲田、慶応、上智、東京理科、明治、青山学院、立教、中央、法政)<数値 目標・・・・270名以上> 253名合格(25年度は258名合格、24年度332名合格) 、早 稲田37名(25年度は32名、24年度39名) 、慶応10名(25年度は8名、24年度13 名)、上智12名(25年度は13名、24年度18名)、3大学を合計すると59名(25年度 は53名、24年度70名の合格者が出た。MARCH の合格者は176名(25年度は197名、 24年度246名)で、昨年より減少した。難関私立9大学の合格者全体では、昨年度の合格者 数を若干下回った。 ・大学入試センター試験を5教科5科目以上で受験した生徒数 <数値目標・・・・130名以上> そのうち80%以上得点した生徒数 <数値目標・・・・20名以上> 5教科5科目以上で受験した生徒数 130(25年度104名、24年度125名、23年度 120名、22年度96名、21年度75名)であり、数値目標130に至った。 ― 1 ― 5教科5科目以上で80%以上得点した生徒数12名(25年度は10名、24年度6名、23 年度16名、22年度9名、21年度13名)。25年度を若干上回った。 b)現・浪合計大学合格状況 ・国公立大学に66名(25年度は64名、24年度55名)が合格した。難関私立9大学には3 33名(25年度は395名、24年度418名、23年度387名、22年度344名)が合 格した。難関私立9大学合格者数は減少した。これは、国公立志向が強まり、私立受験者が減少 したものと思われる。いわゆる難関国立大学については、現役では東京大学に 1 名、東京工業大 学に 1 名、一橋大学に1名 計3名の合格者が出た。そして卒業生1名が宮崎大学医学部に、卒 業生 1 名が一橋大学にそれぞれ合格した。合計5名の合格者が出た。 進路指導 ・第 3 学年後半になって成績が大きく伸びる生徒が多々いる。したがって、最後まで目標を下げず に努力するよう指導している。その結果、高い目標を設定して、最後まで諦めずに学習を続ける 姿勢がより鮮明になってきた。 ・特に普通科では、指定校推薦や公募推薦に安易に流れることなく、自分の力で最後まで努力する ことを重視している。今後も、この姿勢を堅持し、進学実績の向上を目指していく。 ・推薦入試で合格した生徒にも、大学入試センター試験を受験するよう指導している。その際、2 科目以上で全国平均点を20点以上上回ることを目標として設定させ、最後まで学習を続ける姿 勢を維持させている。 ・大学入試センター試験を受験した生徒の人数は、普通科では271名で、97%(25年度は9 7%、24年度は93パーセント)に上っている。なるべく早い段階で第一志望の目標校を設定 させ、諦めずに学習を続けさせる指導の効果が表れてきている。 ・20年度に大きく増加した理系大学合格者数は、21年度に若干減少し、22年度は再び大幅に 増加したが、23年度は若干減少し、24年度は再び増加したが25年度は若干減少した。26 年度は再び微増であった。本校では、これまで文系志望者が多い傾向があったが、24年度から 先行実施している新教育課程で理系科目の充実を図ることに加えて、24年度及び25年度の3 年生、2年生共に理系科目選択者が増加するなどの状況を踏まえて、今後一層理系進学希望者に 対応した指導を推進していく。 ② 学習指導 ア)指導力向上 ・ 「学力スタンダードに基づく各教科の指導計画・報告書」を作成し、そのプランに基づいて指導を 行い、目標の達成状況を把握して、プランを改善していくサイクルの中で、授業改善や生徒の学 力向上に取り組んだ。 ・ 「進学指導重点校」等の授業力の高い教員を指名して、その教員の授業を参観する「指名制の授業 研究」等に16名(25年度10名)の教員が参加し、教科指導力の向上に役立てた。 ・教科内で指導計画、指導内容、指導方法について共通理解を深めるともに、教材の選定や授業の 進め方、定期考査の問題作成などについて十分協議し、教科指導力の向上に取り組んだ。 ・生徒による授業評価を年間2回実施し、評価結果を考察して、授業改善を行った。 イ)補習・講習 ・夏季休業日中の補習・講習、期末試験後の補習・講習、センタ-試験直前講習、冬季休業日中の 補習・講習などを組織的に実施し、多くの生徒が参加して、真剣に取り組んだ。 ・夏季休業日中の講習計画を予備校の夏季講習申し込み締め切り期限前の5月中旬に生徒に提示す るとともに、講習の時間帯を統一して、希望する講習が受講しやすくなるように工夫した。 ― 2 ― ・生徒が自分の進路に合った講座を取れるように、講座の狙いに応じたきめ細かな受講指導を行う 必要がある。 ・1学年や2学年の補習・講習については、下位層の底上げとともに上位層の学力向上を推進する ために、講座の一層の充実を図る必要がある。 ・夏季休業日中の補習・講習 開講講座数 54講座(25年度51講座、24年度46講座、23年度52講座) 〔3年生対象 46講座(25年度45講座)、1・2年生対象 8講座(25年度6講座)〕 受講生徒数 5797名(25年度4014名、24年度4317名、23年度4850名) 〔3年生 5687名(25年度3906名)、1・2年生 110名(25年度108名)〕 3年生は大幅に増加し今後一層、講習を充実し、より多くの生徒が参加するよう指導を続ける。 ウ)土曜授業 ・授業時数の拡充のため土曜日授業を年間20日実施し、9年目を迎えた。27年度も引き続き実 施する。 エ)習熟度別授業 ・普通科第2学年の数学及び英語表現Ⅱと保健体育科全学年英語で習熟度別授業を実施している。 学習内容、進度、クラスの入れ替え時期、評価の在り方などを工夫しながら進めている。 ・国語は、国立大学後期試験や難関私立大学受験者を対象として、個別に小論文指導を行っている。 ・英語も、国立大学や難関私立大学受験者を対象として、個別に自由英作文指導を行っている。 オ)自学自習体制の充実 ・平日午後7時30分まで自習室を開放し、生徒の活用に供している。これによって、部活動終了 後も1時間は学校で自習できる体制を整えている。3学期からは生徒ホールを自習室として開放 して拡充に努めた。 ・2年生後半から、部活動が休みの平日にパソコン室または自習室で個別に代々木ゼミナールのサ テライン講習を受講できる機会を提供して7年目となった。生徒は、国語、数学、英語の3教科 5科目を受講でき、費用は、科目数によらず、テキスト代+500円である。3年生は1学期に 12台のパソコンを備えた自習室で受講することができ、27名(25年度35名、24年度3 0名)が受講した。2年生は10月からパソコン教室で受講することができ、12名(25年度 61名、24年度48名)が受講した。 ・自習室に東大生サポートティーチャーを配置して生徒の自学自習を支援する体制を整えて8年目 となった。今年度から卒業生2名をメンバーに加えて、年間を通してほぼ毎日、サポートティー チャー1名を自習室に配置し、午後5時から午後7時30分までの間、生徒からの質問に対応で きる体制を整えている。利用者は増えている。 ③ 部活動や学校行事の充実と規律性、社会性、人間性の醸成 ア)部活動や学校行事の充実 ・全国大会には、運動部3部、文化部1部(陸上競技、水泳、体操、百人一首)が進出した。百人 一首部は全国でベスト8の実績を出した。 ・関東大会には運動部7部(サッカー、水泳、陸上競技、柔道、体操競技、女子バレーボール、剣 道)が進出した。サッカー部は都立高校として初の優勝を果たした。この他にも多くの部が都大 会で上位に進出した。 ・美術部、KHK(放送局) 、沖縄太鼓部は目黒区の地域行事である目黒リバーサイドフェスティバ ルに参加し、駒場フィルハーモニーオーケストラ部は品川区の地域行事に参加するなど、地域と の交流を積極的に行った。また、茶道部は、毎年、茶道を通して留学生と交流し、沖縄太鼓部も、 毎年、目黒区立第一中学校で開催される地域ふれあいコンサートに参加するなど、文化部も地域 交流を含めて、活発に活動した。 ・部活動加入率(5月調査)は、102%(25年度101%、24年度99%)であった。多く ― 3 ― の生徒が学校生活を中心に、文武両道の充実した生活を送っている。 ・ 「都駒祭(学園祭)」は2日間で5590名(25年度4012名、24年度5602名、23年 度5668名、22年度5485名)の来校者があった。3年生は全クラス演劇を行い、その質 の高さが大いに賞賛された。 ・ 「体育祭」は695名(25年度775名、24年度815名)の来校者があった。このうち65 6名(25年度765名)は保護者であった。 イ) 規律性、社会性、人間性の醸成 ・午後6時30分完全下校を遵守させることを通して、学習習慣、生活習慣の確立、家庭学習時間 の確保、疲労回復、心身の健康と安全の確保を図りながら、文武両道が実現できるように指導を 行っている。下校時刻の遵守は定着しており、その効果は、授業中に居眠りする生徒の減少等に 表れている。 ・生徒は、学校行事や部活動を通して、目標に向かって全力で取り組み協力し合う中で、豊かな人 間性を確実に育んでいる。 ・学習と部活動の両立に努めることを通して、生徒は精神的にも身体的にも大きく豊かに成長を遂 げている。 ウ)保健体育科実技発表会 ・毎年10月に行っている保健体育科実技発表会では、保健体育科生徒の専攻8種目の成果を発表 している。中でも、男子全員による組体操、女子学年別の創作ダンスの発表は毎年好評を得てい る。来校者は973名(25年度815名、24年度798名、23年度711名、22年度8 06名)であった。 (2)重点目標への取組と自己評価 ① 学力の向上 上記1(1)②と同じ ② 進路希望の実現 ・ 「進学指導特別推進校」指定8年目を終わり、国公立大学の受験者は 112名 (25年度10 5名、24年度114名、23年度95名)となった。国公立大学の現役合格者は、39名と昨 年と同様の合格者数であった。また、いわゆる難関国立大学の1つである東京大学に 1 名(25 年度0名、24年度0名、23年度0名) 、一橋大学には1名(25年度 1 名、24年度0名、2 3年度0名) 、東北大学には 2 名(25年度0名) 、筑波大学には1名(25年度1名) 、東京外国 語大学には1名(24年度2名)の現役合格者が出た。 ・難関私立大学への現役合格者数については、早稲田37名(25年度32名、24年度39名) 、 慶応10名(25年度8名、24年度13名)、上智12名(25年度13名、24年度18名) の3大学合計で59名(25年度53名、24年度70名)に達した。 ・赤本の利用者は多く、年間貸し出し数は、1097冊(25年度1770冊、24年度2588 冊)であった。今年度は貸出カードが在庫切れとなった期間が1カ月ほどあったため、実際の利 用冊数は上記より増えることになる。2学期後半からの利用が殆どである。 ・第1・第2学年ともに、模擬試験を4回実施した(第1学年は5月、7月、11月、1月、第2 学年は7月、11月、1月、3月) 。2年生の希望者に対しては、1月にセンター模試を実施した が例年になく参加者が多く殆ど全員が受けた。第3学年では、年間5回の模擬試験に加えて、セ ンタープレテストを実施した。 ・第3学年の4月に、生徒と保護者の両者に向けた「進路ガイダンス」を実施し、親子で共通の認 識をもって受験準備を進める重要性について、意識啓発を図った。21年度から普通科と保健体 育科を分けて、よりきめ細かな「進路ガイダンス」を実施している。 ・模擬試験の結果を分析し、経年的な学習成果の把握と継続的な学習状況の把握に努め、その結果 を学力スタンダードに反映させている。 ― 4 ― ・第3学年の学年会に進路指導主任が毎回出席して、進路部と学年の連携を図りながら、系統的、 組織的な進路指導を推進することができた。 ・生徒一人一人の進路に関するカルテである「進路個人ファイル」を有効に活用し、3年間に渡っ て記録されたデータを基に学習状況を把握し、きめ細かな進路指導を行っている。 ・2年生に対しては、教育実習期間中に、教育実習生による「進路懇談会」と3月に現役大学合格 者による「進路ガイダンス」を実施した。1年生に対しては、現役国立大学合格者7名による「進 路ガイダンス」を3月に実施して、第2学年に向けた進路意識の高揚、授業への取組の動機付け を行った。 ・部活動等により下校延長を届け出た場合も午後6時30分完全下校とし、家庭学習時間が確保で きる体制を整えている。規則を定めて9年目となり、定着している。 ・毎年2回、6月と11月に家庭学習時間の推移を把握して指導に役立てるために、学力向上推進 委員会が「学習・生活実態調査」を実施している。普通科と保健体育科を合わせた全学年平日平 均家庭学習時間は、過去5年間、100~120分台で推移している。6月と11月の家庭学習 時間の推移を学年ごとに比較すると、2年生は4分増えているのに対して、1年生は逆に8分減 っている。3年生は134分増えている。 普通科と保健体育科を合わせた全学年平日平均家庭学習時間(11月調査結果) 111分(25年度103分、24年度129分、23年度126分、22年度125分) 普通科と保健体育科を合わせた学年ごとの平日平均家庭学習時間の比較(6月と11月の調査結 果比較) 1年生 6月 65分(25年度 68分) 11月 57分(25年度 48分) 2年生 6月 45分(25年度 51分) 11月 49分(25年度 58分) 3年生 6月 93分(25年度125分) 11月 227分(25年度203分) 全学年 6月 68分(25年度 81分) 11月 111分(25年度103分) ③ 広報活動の充実 ア)学校説明会、学校見学会、授業公開、学習塾対象学校説明会 ・学校説明会(3回実施)、学校見学会(3回実施)、授業公開(5回実施)の参加者の合計は69 52名(25年度7046名、24年度7512名、23年度6831名、22年度6116名、 21年度5530名)と、高い水準を保っている本校の教育内容と生徒の活動する姿を効果的に 伝えることができた。 ・26年度も基本的にこれまでと同様に、「学校案内」「学校紹介資料」「ポスター」の改訂を行い、 補助資料も作成して、学校広報活動に十分活用した。7月には、中学校約300校(25年度約 300校)に「学校案内」 「学校紹介資料」「ポスター」をPTA広報と共に郵送した。 ・7月に学習塾対象学校説明会を実施し、31名(25年度23名)の学習塾関係者が参加した。 ・都立高校合同説明会は、昨年度から参加が1回しか許可されなくなったが、193組313名(2 5年度は199組325名)の中学生及びその保護者からの相談に対応した。 ・中学校主催学校説明会に16回(25年度15回) 、自治体主催学校説明会に3回(25年度2回)、 学習塾主催学校説明会に10回(25年度8回) 、その他4回参加し、本校の教育活動の特色や学 力向上・進路希望の実現に向けた取組、入学者選抜方法等について説明した。 ・年間を通して627名(25年度481名)の個別訪問を受け入れた。 ウ)広報用ビデオとホームページの充実、中高連携の推進 ・広報用ビデオを改訂して学校説明会や学校見学会等で有効に活用した。 ・ホームページは毎月数回の更新を繰り返し、部活動での生徒の活躍や学校説明会、学校見学会、 授業公開、入学者選抜の情報等を提供した。アクセス数も増加した。今後も適宜、情報の更新・ 充実を進める。 ・目黒区立第一中学校3年生に対して、本校教員2名(英語、地歴)が体験授業を本校で実施した。 ― 5 ― ・保健体育科各専攻種目を中心とした部活動による「駒場スポーツ教室」を、各種目2回ずつ実施 して、合計430名(25年度424名)の中学生が参加した。 エ)受検倍率 ・推薦選抜の受検倍率は、普通科では、男3.7倍、女4.4倍(26年度男3.5倍、女5.5 倍、25年度男4.1倍、女5.2倍、24年度男4.0倍、女4.9倍) 、保健体育科では、5. 3倍(26年度、4,8倍、25年度、5.0倍、24年度6.1倍)であった。学力検査の受 検倍率は、普通科では男1.8倍、女1.7倍(26年度男2.1倍、女2.0倍、25年度、 男2.0倍、女2.0倍、24年度男1.7倍、女2.0倍) 、保健体育科では2.3倍(26年 度、1.6倍、25年度、1.9倍、24年度2.6倍)となった。 ・本校が進める特色ある教育活動や学力向上・進路希望の実現に向けた様々な取組を、中学生及び その保護者に、より広く理解してもらうため、広報活動を一層充実させていく。 2 次年度以降の課題と対応策 ① 確かな学力の養成と進路希望の実現 ・ 「学力スタンダードに基づく各教科の指導計画・報告書」に基づいて指導を行い、目標の達成状況 を把握し、プランを改善していくサイクルを有効に機能させ、授業改善や生徒の学力の向上を推 進する。 ・新学習指導要領全面実施になり、今後も国公立大学及び難関私立大学進学に対応できるよう、引 き続き、各教科・科目の指導内容、指導方法、指導計画の工夫・改善を行う。 ・難関国立大学の合格者を継続的に輩出する。また、国公立大学と難関私立大学の合格者の増加。 ・進路部と学年、教科、教務部との連携を促進して、補習・講習のさらなる拡充を図る。また、生徒 に対して早期に講習計画を周知するとともに、きめ細かく受講指導を行うことによって、講習参 加者の拡充を図る。 ・進路部と学年、教科、教務部との連携を促進して、図書室、自習室、進路室等の一層の活用や「サ ポートティーチャー」の一層の活用を進める。 ・進路部を中心に、3年間を見通した系統的な進路指導をさらに進め、早い時期から組織的、計画 的に進路に対する生徒の意識を啓発する。 ・授業のさらなる改善を進め、学習に対する生徒のモチベーションを高める。 ・午後6時30分完全下校を遵守させ、家庭学習時間の確保と生活規律、学習習慣の定着を図り、 学力向上につなげる。 ② 学校行事や部活動を通した規律性、社会性、人間性の醸成と次代を拓くリーダーとしての資質育成 ・体育祭、都駒祭、水泳大会、文化部発表会、修学旅行、保健体育科実技発表会、保健体育科野外 実習、部活動などを通して、互いに切磋琢磨し、困難に耐え、協力して目標を達成しようとする 姿勢やコミュニケーション能力を育む。 ・服装、挨拶、マナー、協働、集中力、規律、責任等を重んじる態度を育み、リーダーとしての資 質を育てる。 ・学習活動と部活動・学校行事をバランス良く両立させ、規律ある学校生活の中で、 「高い学力」と 「調和のとれた人間性」 、 「心身の健康」を育む。 ・品位ある服装、挨拶の励行、マナーの遵守、校舎内の美化、清潔の保持、心の健康増進に自ら進 んで取り組む態度を育てる。 ③ 地域に開かれた広報活動の組織的な推進 ・学校説明会、学校見学会、授業公開、ホームページ、広報資料(学校案内・学校紹介資料・学校 紹介ビデオ) 、出張授業、学習塾対象説明会などを、中学生及びその保護者のニーズに一層合うよ うに改善するとともに、本校の教育活動に対する理解を広め、受検者のさらなる増加につなげる。 ・PTA、同窓会、地域、中学校・大学等との連携を強め、生徒による授業評価や学校運営連絡協 議会の学校評価を教育活動の改善につなげる。 ― 6 ―
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