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ティーエスワン
ユーエフティ
ゼローダ
テモダール
エンドキサン
イレッサ
タルセバ
タイケルブ
スーテント
ネクサバール
グリベック
タシグナ
スプリセル
体表面積換算表,血清クレアチニン値からクレアリニンクリアランス推定値の算出
ゼローダの用法
制吐剤の投与
よくみられる副作用
口内炎
脱毛
末梢神経障害
ざ瘡様皮膚炎,皮膚乾燥,そう痒,爪周囲炎
手足症候群
抗悪性腫瘍剤
<テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤;ティーエスワン>
【患者情報】
(日薬ガイドライン記載事項)
処方内容の確認
□ 身長( cm) 体重( kg) 体表面積( m2)
・患者に対する処方内容(薬剤名, □ 癌の種類( ) 用法・用量,投与期間,休薬期間
□ 癌以外の基礎疾患の有無( )
等)の確認
【治療歴】
その他
□ 初発 □再発・再燃 □術後補助療法
□手術(有・無) □化学療法(有・無) □放射線療法(有・無) □その他(有・無)
・支持療法の処方・使用の確認ある 前治療
いは必要に応じた支持療法の提案
【禁忌】
等
□ 重篤な骨髄抑制のある患者
□ 重篤な腎障害のある患者(ギメラシルの排泄低下によりフルオロウラシルの血中濃度↑,骨髄抑制などの増強)
□ 重篤な肝障害のある患者
□ 妊婦
【処方内容の確認】
用法・用量の確認
□ 初回投与量の確認
体表面積から初回基準量を設定する→参考資料を参照
腎障害がある場合,クレアチニンクリアランスの値によって投与量を調節する→参考資料を参照
服用状況
□ 服用開始( 月 日∼)
□ 第 クール( 月 日∼ 月 日)
□ 投与期間 28日間以内(シスプラチン併用時21日間以内)
□ 休薬期間( 月 日∼ 月 日) 前回の最終投与から7日間以上休薬する(基本は14日間)
□ 他の抗がん剤の併用( )
支持療法の確認
□ 麻薬( )
□鎮痛剤( )
□ 制吐剤( )
□止瀉剤( )
アドヒアランスの確認
【アドヒアランス】
・服用患者のアドヒアランスの確認 □ 指導内容の確認(用法・用量,服薬スケジュール,休薬期間の理解)
(飲み忘れ時の対応を含む)
・化学療法に対する不安への対応 □ 薬の効果と副作用の理解
・外来化学療法実施の際に受けた □ 患者用資材指導「服用の手引き」「服薬記録」等の有・無
指導内容や提供された情報の確認 □ 残薬の有・無(残薬の継続服用禁忌)
□ 飲み忘れの理由( )
□ 飲み忘れ時の対応(2回分を一緒に服用しない)
□ 化学療法に対する不安( )
副作用モニタリング及び重篤な副 【副作用モニタリングと対処】
作用発生時の対処方法の教育
重篤な副作用
・副作用モニタリング及び重篤な副
□ 骨髄抑制(発熱,咽頭痛,かぜ様症状,あざ,出血,息切れ等),溶血性貧血(黄疸) 用量制限毒性
作用発生時の対処方法の教育
□ 播種性血管内凝固症候群(DIC)
(出血症状,意識障害,呼吸困難,動機,息切れ,乏尿,黄疸などの持続あるいは急激な悪化)
□ 劇症肝炎等の重篤な肝障害(初期症状;発熱、筋肉痛など感冒様症状、食欲不振を伴う倦怠感,褐色尿,黄疸,
眼球黄染)
□ 脱水症状(激しい下痢による脱水症状)
□ 出血性腸炎,虚血性腸炎,壊死性腸炎等の重篤な腸炎
□ 間質性肺炎(初期症状;咳嗽、息切れ、呼吸困難、発熱等)
□ 心筋梗塞,狭心症,不整脈,心不全:
□ 重篤な口内炎,消化管潰瘍,消化管出血,消化管穿孔
□ 急性腎不全
□ 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)
□ 白質脳症等を含む精神神経障害
白質脳症(初期症状;歩行時のふらつき,口のもつれ,もの忘れ等)や意識障害,失見当識,傾眠,記憶力低下,錐
体外路症状,言語障害,四肢麻痺,歩行障害,尿失禁,知覚障害等
□ 急性膵炎(腹痛,血清アミラーゼ値の上昇等)
□ 横紋筋融解症(筋力低下,筋肉の圧痛・把握痛,赤褐色尿)
□ 嗅覚脱失(コーヒー、ハーブ、バラの花、ガーリック、たばこ、トイレの芳香剤、ヘアースプレー等)
□ 肝硬変,ネフローゼ症候群(類薬でみられている)
その他,主な副作用
□ 食欲不振
□ 悪心(grade1;軽度な食欲低下 grade2;顕著な体重減少・摂取量の減少 grade3;カロリーや水分摂取の不足で要
□ 嘔吐(1日の5分以上間隔をおいた嘔吐回数 grade1;1∼2回 grade2;3∼5回 grade3;6回以上で要入院)
□ 下痢(1日あたりの排便回数の増加 grade1;<4回 grade2;4∼6回 grade3;7回以上)
□ 口内炎(grade1;軽度 grade2;中等度疼痛で食事に支障がない grade3;高度の疼痛で食事に支障がある)
□ 発赤,発疹(顔,首すじ,手,足,背中など)→担当医に連絡(刺激の少ない木綿の肌着を着る)
□ 色素沈着(5-FUは光感作物質で日光露出部に色素沈着を生じる.帽子,日焼け止め等の利用)
□ 流涙(涙管の狭窄あるいは閉塞による.対策は休薬と涙道狭窄の場合には涙点切開,シリコンチューブ留置)
(流水で目をよく洗う.こすらず清潔なハンカチで涙を拭く)
【効果の確認】
効果の確認
・適正な用量,可能な場合の検査値 □ 減量( 有 ・無 )
のモニター
□ 服薬スケジュールの変更( 有 ・無 )
□ 臨床検査値(WBC 血清クレアチニン値 肝機能など)
麻薬管理
【疼痛管理】
・患者に最適な疼痛緩和のための
□ 疼痛の(有 ・無) 部位( ) 頻度( )
情報収集,処方提案と患者への説
□ 疼痛スコアNRS(numerical rating scale);( ) 痛みの強さを0から10までの11段階としてどの程度か
明,麻薬の使用確認
□ 麻薬使用の(有 ・無)(定時・レスキュー)
□ レスキューの服用タイミングの理解
□ 副作用対策の(有 ・無)(吐気
・便秘
・眠気 )
その他
・支持療法の処方・使用の確認ある
いは必要に応じた支持療法の提案 【支持療法の提案】
等
□ ( )
【相互作用の確認】
相互作用の確認
・一般用医薬品やサプリメント等を 併用禁忌
含め,併用薬及び食事との相互作 □ フッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤(5−FU,ユーエフティ,フトラフール,フルツロン,ゼローダ等)
□ フッ化ピリミジン系抗真菌剤(フルシトシン)
用の確認
抗悪性腫瘍剤
<テガフール・ウラシル配合剤;ユーエフティ>
【患者情報】
(日薬ガイドライン記載事項)
処方内容の確認
□ 身長( cm) 体重( kg) 体表面積( m2)
・患者に対する処方内容(薬剤名, □ 癌の種類( )
用法・用量,投与期間,休薬期間
□ 癌以外の基礎疾患の有無( )
等)の確認
【治療歴】
その他
□ 初発 □再発・再燃 □術後補助療法
□手術(有・無) □化学療法(有・無) □放射線療法(有・無) □その他(有・無)
・支持療法の処方・使用の確認ある 前治療
いは必要に応じた支持療法の提案
【禁忌】
等
□ 重篤な骨髄抑制のある患者
□ 重篤な下痢のある患者
□ 重篤な感染症を合併している患者
□ テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中の患者及び投与中止後7日以内の患者
□ 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
【処方内容の確認】
用法・用量の確認
テガフール・ウラシル通常療法
□ 1日量300∼600mgを2∼3回に分割投与(連日)
ホリナート・テガフール・ウラシル療法(LV/UFT)
□ テガフールとして1日量300∼600mgを3回(8時間毎)に分割投与(食事前後1時間は避ける)
□ 28日間連日投与・7日間休薬
服用状況
□ 服用開始( 月 日∼)
□ 他の抗がん剤の併用( )
ホリナート・テガフール・ウラシル療法(LV/UFT)
□ 第 クール( 月 日∼ 月 日)
□ 休薬期間( 月 日∼ 月 日)
支持療法の確認
□ 麻薬( )
□鎮痛剤( )
□ 制吐剤( )
□止瀉剤( )
アドヒアランスの確認
【アドヒアランス】
・服用患者のアドヒアランスの確認 □ 指導内容の確認(用法・用量,服薬スケジュール,休薬期間の理解)
(飲み忘れ時の対応を含む)
・化学療法に対する不安への対応 □ 薬の効果と副作用の理解
・外来化学療法実施の際に受けた □ 患者用資材指導「服用の手引き」「服薬記録」等の有・無
指導内容や提供された情報の確認 □ 残薬の有・無(残薬の継続服用禁忌)
□ 飲み忘れの理由( )
□ 飲み忘れ時の対応(2回分を一緒に服用しない)
□ 剤形が適切であるかどうか ユーエフティE配合顆粒はテガフール顆粒が腸溶性なのでかまずに服用する
□ 化学療法に対する不安( )
副作用モニタリング及び重篤な副 【副作用モニタリングと対処】
作用発生時の対処方法の教育
重篤な副作用
・副作用モニタリング及び重篤な副
□ 骨髄抑制(発熱,咽頭痛,かぜ様症状,あざ,出血,息切れ等),溶血性貧血(黄疸)
作用発生時の対処方法の教育
□ 劇症肝炎等の重篤な肝障害(初期症状;発熱、筋肉痛など感冒様症状、食欲不振を伴う倦怠感,褐色尿,黄
疸,眼球黄染)
□ 肝硬変(長期投与においてAST、ALTの明らかな上昇を伴わずに肝硬変があらわれることがある)
□ 脱水症状(激しい下痢による脱水症状)
□ 出血性腸炎,虚血性腸炎,壊死性腸炎等の重篤な腸炎
□ 白質脳症等を含む精神神経障害
白質脳症(初期症状;歩行時のふらつき,口のもつれ,もの忘れ等)や意識障害,失見当識,傾眠,記憶力低
下,錐体外路症状,言語障害,四肢麻痺,歩行障害,尿失禁,知覚障害等
□ 狭心症、心筋梗塞、不整脈(心室性頻拍等を含む)
□ 急性腎不全、ネフローゼ症候群
□ 嗅覚脱失(投与開始6ヵ月以上で発現する.早期発見が肝要)
□ 間質性肺炎(初期症状;咳嗽、息切れ、呼吸困難、発熱等)
□ 急性膵炎(腹痛,血清アミラーゼ値の上昇等)
□ 重篤な口内炎、消化管潰瘍、消化管出血
□ 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)
その他,主な副作用
□ 食欲不振
□ 悪心(grade1;軽度な食欲低下 grade2;顕著な体重減少・摂取量の減少 grade3;カロリーや水分摂取の不足
□ 嘔吐(1日の5分以上間隔をおいた嘔吐回数 grade1;1∼2回 grade2;3∼5回 grade3;6回以上で要入院)
□ 下痢(1日あたりの排便回数の増加 grade1;<4回 grade2;4∼6回 grade3;7回以上)
骨髄抑制に先だって,下痢が発現している症例が多い.下痢が発現した場合には血液検査を行う.
□ 口内炎(grade1;軽度 grade2;中等度疼痛で食事に支障がない grade3;高度の疼痛で食事に支障がある)
投与初期の口内炎発現は骨髄抑制の前兆となりうる.
□ 色素沈着(5-FUは光感作物質で日光露出部に色素沈着を生じる.帽子,日焼け止め等の利用)
【効果の確認】
効果の確認
・適正な用量,可能な場合の検査値 □ 減量( 有 ・無 )
のモニター
□ 服薬スケジュールの変更( 有 ・無 )
□ 臨床検査値(WBC 血清クレアチニン値 肝機能など)
麻薬管理
麻薬管理
【疼痛管理】
・患者に最適な疼痛緩和のための □ 疼痛の(有 ・無) 部位( ) 頻度( )
情報収集,処方提案と患者への説 □ 疼痛スコアNRS(numerical rating scale);( ) 痛みの強さを0から10までの11段階としてどの程度か
明,麻薬の使用確認
□ 麻薬使用の(有 ・無)(定時・レスキュー)
□ レスキューの服用タイミングの理解
□ 副作用対策の(有 ・無)(吐気
・便秘
・眠気 )
その他
・支持療法の処方・使用の確認ある
いは必要に応じた支持療法の提案 【支持療法の提案】
等
□ ( )
【相互作用の確認】
相互作用の確認
・一般用医薬品やサプリメント等を 併用禁忌
含め,併用薬及び食事との相互作 □ テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤
用の確認
抗悪性腫瘍剤
<カペシタビン;ゼローダ>
(日薬ガイドライン記載事項)
処方内容の確認
・患者に対する処方内容(薬剤名,
用法・用量,投与期間,休薬期間
等)の確認
【患者情報】
□ 身長( cm) 体重( kg) 体表面積( m2)
□ 癌の種類( )
□ 癌以外の基礎疾患の有無( )
【治療歴】
その他
・支持療法の処方・使用の確認ある □ 初発 □再発・再燃 □術後補助療法
いは必要に応じた支持療法の提案 前治療
□手術(有・無) □化学療法(有・無) □放射線療法(有・無) □その他(有・無)
等
【禁忌】
□ テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中の患者及び投与中止後7日以内の患者
□ 重篤な腎障害のある患者
□ 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
【処方内容の確認】
用法・用量の確認
□ 用法( A法 B法 C法)→参考資料を参照
服用状況
□ 服用開始( 月 日∼)
□ 第 クール( 月 日∼ 月 日)
□ 休薬期間( 月 日∼ 月 日)
□ 他の抗がん剤の併用( )
アドヒアランスの確認
・服用患者のアドヒアランスの確認
(飲み忘れ時の対応を含む)
・化学療法に対する不安への対応
・外来化学療法実施の際に受けた
指導内容や提供された情報の確認
副作用モニタリング及び重篤な副
作用発生時の対処方法の教育
・副作用モニタリング及び重篤な副
作用発生時の対処方法の教育
支持療法の確認
□ 麻薬( )
□鎮痛剤( )
□ 制吐剤( )
□止瀉剤( )
【アドヒアランス】
□ 指導内容の確認(用法・用量,服薬スケジュール,休薬期間の理解)
□ 薬の効果と副作用の理解
□ 患者用資材指導「服用の手引き」「服薬記録」等の有・無
□ 残薬の有・無(残薬の継続服用禁忌)
□ 飲み忘れの理由( )
□ 飲み忘れ時の対応(2回分を一緒に服用しない)
□ 化学療法に対する不安( )
【副作用モニタリングと対処】
重篤な副作用
□ 脱水症状(激しい下痢による脱水症状)
□ 手足症候群(grade1 grade2→休薬 grade3) 用量制限毒性 症状発現の中央値は2クール目 →巻末資料
参照
□ 心障害(心筋梗塞,狭心症,律動異常,心停止,心不全,突然死,心電図異常等)
□ 肝障害(食欲不振を伴う倦怠感),黄疸
□ 腎障害
□ 骨髄抑制(発熱,咽頭痛,かぜ様症状,あざ,出血,息切れ等)
□ 口内炎(grade1;軽度 grade2;中等度疼痛で食事に支障がない grade3;高度の疼痛で食事に支障がある)
□ 間質性肺炎(初期症状;咳嗽、息切れ、呼吸困難、発熱等)
□ 出血性腸炎,虚血性腸炎,壊死性腸炎等の重篤な腸炎
□ 白質脳症等を含む重篤な精神神経障害
白質脳症(初期症状;歩行時のふらつき,口のもつれ,もの忘れ等)や意識障害,失見当識,傾眠,記憶力低下,
錐体外路症状,言語障害,四肢麻痺,歩行障害,尿失禁,知覚障害等
□ 血栓塞栓症
□ 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
類薬でみられた重大な副作用
□ 溶血性貧血
その他,主な副作用
悪心(grade1;軽度な食欲低下 grade2;顕著な体重減少・摂取量減少 grade3;カロリーや水分摂取の不足で要
□
入院)
□ 食欲不振
□ 下痢(1日あたりの排便回数の増加 grade1;<4回 grade2;4∼6回 grade3;7回以上)
□ 血中ビリルビン増加
□ リンパ球減少
効果の確認
・適正な用量,可能な場合の検査
値のモニター
【効果の確認】
□ 減量( 有 ・無 )
□ 服薬スケジュールの変更( 有 ・無 )
□ 臨床検査値(WBC 血清クレアチニン値 肝機能など)
麻薬管理
【疼痛管理】
・患者に最適な疼痛緩和のための □ 疼痛の(有 ・無) 部位( ) 頻度( )
情報収集,処方提案と患者への説
□ 疼痛スコアNRS(numerical rating scale);( ) 痛みの強さを0から10までの11段階としてどの程度か
明,麻薬の使用確認
□ 麻薬使用の(有 ・無)(定時・レスキュー)
□ レスキューの服用タイミングの理解
その他
□ 副作用対策の(有 ・無)(吐気
・便秘
・眠気 )
・支持療法の処方・使用の確認ある
いは必要に応じた支持療法の提案
【支持療法の提案】
等
□ ( )
相互作用の確認
【相互作用の確認】
・一般用医薬品やサプリメント等を 併用禁忌
含め,併用薬及び食事との相互作
□ テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤
用の確認
抗悪性腫瘍剤
<テモゾロミド;テモダール>
(日薬ガイドライン記載事項)
【患者情報】
処方内容の確認
□ 身長( cm) 体重( kg) 体表面積( m2)
・患者に対する処方内容(薬剤名,
□ 癌以外の基礎疾患の有無( )
用法・用量,投与期間,休薬期間
等)の確認
【治療歴】
□ 初発 □再発・再燃 □術後補助療法
その他
□手術(有・無) □化学療法(有・無) □放射線療法(有・無) □その他(有・無)
・支持療法の処方・使用の確認ある 前治療
いは必要に応じた支持療法の提案
【禁忌】
等
□ 本剤又はダカルバジンに対し過敏症の既往歴のある患者
□ 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
【処方内容の確認】
用法・用量の確認
□ 初発;放射線療法+1回75mg/m2(体表面積)1日1回連日42日間 4週間休薬
□ 再発および維持;1回150mg/m2 1日1回連日5日間 23日間休薬(次クールで1回200mg/m2に増量可能)
□ 空腹時
服用状況
□ 服用開始( 月 日∼)
□ 他の抗がん剤の併用( )
支持療法の確認
□ 麻薬( )
□鎮痛剤( )
□ 制吐剤( )
□止瀉剤( )
アドヒアランスの確認
【アドヒアランス】
・服用患者のアドヒアランスの確認 □ 指導内容の確認(用法・用量,服薬スケジュール,休薬期間の理解)
(飲み忘れ時の対応を含む)
□ 薬の効果と副作用の理解
・化学療法に対する不安への対応
・外来化学療法実施の際に受けた □ 患者用資材指導「服用の手引き」「服薬記録」等の有・無
指導内容や提供された情報の確認 □ 残薬の有・無(残薬の継続服用禁忌)
□ 飲み忘れの理由( )
□ 飲み忘れ時の対応(2回分を一緒に服用しない)
□ 化学療法に対する不安( )
副作用モニタリング及び重篤な副 【副作用モニタリングと対処】
作用発生時の対処方法の教育
重篤な副作用
・副作用モニタリング及び重篤な副 □ 骨髄機能抑制(発熱,咽頭痛,かぜ様症状,出血,息切れ等) 用量制限毒性
作用発生時の対処方法の教育
70歳以上では,好中球減少,血小板減少の発現が増加する.
□ ニューモシスチス肺炎、感染症
□ 間質性肺炎(発熱,咳嗽,呼吸困難等)
□ 脳出血
□ アナフィラキシー様症状
□ 肝機能障害(食欲不振を伴う倦怠感)、黄疸
□ 中毒性表皮壊死融解症,皮膚粘膜眼症候群(眼の充血,目やに,唇のただれ,高熱,のどの痛み,皮膚の広
範囲の発疹・発赤など)
その他,主な副作用
□ 悪心(grade1;軽度な食欲低下 grade2;顕著な体重減少・摂取量の減少 grade3;カロリーや水分摂取の不足
で要入院)
□ 嘔吐(1日の5分以上間隔をおいた嘔吐回数 grade1;1∼2回 grade2;3∼5回 grade3;6回以上で要入院)
□ 食欲低低下
□ 脱毛 →帽子の着用 再発毛の説明
□ 便秘
□ 疲労(倦怠感)
□ 頭痛 →頭痛薬の処方
□ 点滴部位の痛みや刺激感 →部位を冷やすこと
【効果の確認】
効果の確認
・適正な用量,可能な場合の検査値 □ 減量( 有 ・無 )
のモニター
□ 服薬スケジュールの変更( 有 ・無 )
□ 臨床検査値(WBC 血清クレアチニン値 肝機能など)
麻薬管理
【疼痛管理】
・患者に最適な疼痛緩和のための □ 疼痛の(有 ・無) 部位( ) 頻度( )
情報収集,処方提案と患者への説
□ 疼痛スコアNRS(numerical rating scale);( ) 痛みの強さを0から10までの11段階としてどの程度か
明,麻薬の使用確認
□ 麻薬使用の(有 ・無)(定時・レスキュー)
□ レスキューの服用タイミングの理解
その他
□ 副作用対策の(有 ・無)(吐気
・便秘
・眠気 )
・支持療法の処方・使用の確認ある
いは必要に応じた支持療法の提案 【支持療法の提案】
等
□ ( )
【相互作用の確認】
相互作用の確認
・一般用医薬品やサプリメント等を 現在のところ相互作用は明らかになっていない
含め,併用薬及び食事との相互作
用の確認
抗悪性腫瘍剤
<シクロホスファミド;エンドキサン>
(日薬ガイドライン記載事項)
処方内容の確認
・患者に対する処方内容(薬剤名,
用法・用量,投与期間,休薬期間
等)の確認
【患者情報】
□ 身長( cm) 体重( kg)
□ 癌の種類( □ 癌以外の基礎疾患の有無( )
)
【治療歴】
その他
□ 初発 □再発・再燃 □術後補助療法
・支持療法の処方・使用の確認ある 前治療
□手術(有・無) □化学療法(有・無) □放射線療法(有・無) □その他(有・無)
いは必要に応じた支持療法の提案
【禁忌】
等
□ 重症感染症を合併している患者
【処方内容の確認】
用法・用量の確認
□ 1日100∼200mg (単独投与,併用投与)
本剤のクリアランスは体重増加に伴い低下する.そのため特に高用量で治療を行う場合は標準体重で用量を
決める.
服用状況
□ 服用開始( 月 日∼)
□ 他の抗がん剤の併用( )
アドヒアランスの確認
・服用患者のアドヒアランスの確認
(飲み忘れ時の対応を含む)
・化学療法に対する不安への対応
・外来化学療法実施の際に受けた
指導内容や提供された情報の確認
副作用モニタリング及び重篤な副
作用発生時の対処方法の教育
・副作用モニタリング及び重篤な副
作用発生時の対処方法の教育
効果の確認
・適正な用量,可能な場合の検査
値のモニター
支持療法の確認
□ 麻薬( )
□鎮痛剤( )
□ 制吐剤( )
□止瀉剤( )
【アドヒアランス】
□ 指導内容の確認(用法・用量,服薬スケジュール)
□ 薬の効果と副作用の理解
□ 患者用資材指導「服用の手引き」「服薬記録」等の有・無
□ 残薬の有・無(残薬の継続服用禁忌)
□ 飲み忘れの理由( )
□ 飲み忘れ時の対応(2回分を一緒に服用しない)
□ 化学療法に対する不安( )
【副作用モニタリングと対処】
重篤な副作用
□ ショック,アナフィラキシー様症状
□ 骨髄抑制(発熱,咽頭痛,かぜ様症状,出血,息切れ等)
□ 出血性膀胱炎(排尿時の痛み,赤味がかった尿が出る,尿が出にくい,尿の回数が多い,残尿感がある,尿細く
なる,下腹部が痛い),排尿障害
代謝物であるアクロレインが尿中に排泄される際に,尿路粘膜を障害して発現する.注射剤による高用量使用
時あるは低用量であっても尿排泄が不十分な場合に起こりうる.予防のために投与時には水分を多めに摂る.
□ イレウス,胃腸出血
□ 間質性肺炎,肺線維症
□ 心筋障害,心不全
代謝物であるアクロレインがグルタチオンを消費するために起こると考えられる.
□ 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(食欲不振や嘔気、著しい倦怠感など)
□ 中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
□ 肝機能障害(食欲不振を伴う倦怠感),黄疸
□ 急性腎不全
その他,主な副作用
□ 悪心・嘔吐 1,500mg/m2以上投与時 発現率>90% ,1,500mg/m2以下投与時 発現率90∼30%
□ 脱毛 →帽子の着用 再発毛の説明
□ 性腺機能障害
【効果の確認】
□ 減量( 有 ・無 )
□ 服薬スケジュールの変更( 有 ・無 )
□ 臨床検査値(WBC 血清クレアチニン値 肝機能など)
【疼痛管理】
麻薬管理
・患者に最適な疼痛緩和のための □ 疼痛の(有 ・無) 部位( ) 頻度( )
情報収集,処方提案と患者への説 □ 疼痛スコアNRS(numerical rating scale);( ) 痛みの強さを0から10までの11段階としてどの程度か
明,麻薬の使用確認
□ 麻薬使用の(有 ・無)(定時・レスキュー)
□ レスキューの服用タイミングの理解
□ 副作用対策の(有 ・無)(吐気
・便秘
・眠気 )
その他
・支持療法の処方・使用の確認ある
いは必要に応じた支持療法の提案 【支持療法の提案】
等
□ ( )
相互作用の確認
【相互作用の確認】
・一般用医薬品やサプリメント等を
併用禁忌
含め,併用薬及び食事との相互作
用の確認
□ ペントスタチン(コホリン)
抗悪性腫瘍剤
<ゲフィチニブ;イレッサ>
(日薬ガイドライン記載事項)
【患者情報】
処方内容の確認
□ 身長( cm) 体重( kg)
・患者に対する処方内容(薬剤名, □ 癌の種類( 用法・用量,投与期間,休薬期間
□ 癌以外の基礎疾患の有無( 等)の確認
)
)
【治療歴】
その他
・支持療法の処方・使用の確認ある □ 初発 □再発・再燃 □術後補助療法
□手術(有・無) □化学療法(有・無) □放射線療法(有・無) □その他(有・無)
いは必要に応じた支持療法の提案 前治療
等
【原則禁忌】
□ 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
【処方内容の確認】
用法・用量の確認
□ 1日1回250mg
高齢者では無酸症が多いため食後投与が望ましい(低胃酸状態が持続する状態では血中濃度が低下する)
服用状況
□ 服用開始( 月 日∼)
□ 他の抗がん剤の併用( )
支持療法の確認
□ 麻薬( )
□鎮痛剤( )
□ 制吐剤( )
□止瀉剤( )
アドヒアランスの確認
【アドヒアランス】
・服用患者のアドヒアランスの確認 □ 指導内容の確認(用法・用量,服薬スケジュール)
(飲み忘れ時の対応を含む)
・化学療法に対する不安への対応 □ 薬の効果と副作用の理解
・外来化学療法実施の際に受けた □ 患者用資材指導「服用の手引き」「服薬記録」等の有・無
指導内容や提供された情報の確認 □ 残薬の有・無(残薬の継続服用禁忌)
□ 飲み忘れの理由( )
□ 飲み忘れ時の対応(2回分を一緒に服用しない)
□ 化学療法に対する不安( )
副作用モニタリング及び重篤な副 【副作用モニタリングと対処】
作用発生時の対処方法の教育
重篤な副作用
・副作用モニタリング及び重篤な副
□ 急性肺障害,間質性肺炎(初期症状;咳嗽、息切れ、呼吸困難、発熱等)→速やかに受診する
作用発生時の対処方法の教育
危険因子;喫煙歴( 有 ・無 ),男性,全身状態不良など
□ 重度の下痢(1日あたりの排便回数の増加 grade1;<4回 grade2;4∼6回 grade3;7回以上)
□ 脱水(下痢,嘔気,嘔吐又は食欲不振に伴う)
□ 中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),多形紅斑
□ 肝炎,肝機能障害(食欲不振を伴う倦怠感),黄疸,肝不全
血尿,出血性膀胱炎(排尿時の痛み,赤味がかった尿が出る,尿が出にくい,尿の回数が多い,残尿感があ
□
る,尿細くなる,下腹部が痛い)
□ 急性膵炎(腹痛,血清アミラーゼ値の上昇等)
□ 消化管穿孔,消化管潰瘍,消化管出血
その他,主な副作用
□ 皮膚障害(発疹,そう痒症,ざ瘡,皮膚乾燥,爪の異常) (EGFR阻害薬共通)
(ワセリンなどによる保湿,SPF30以上の日焼け止めなどで紫外線を避ける.酸化亜鉛や二酸化チタンなどの
紫外線吸収剤を含まないものが望ましい)
□ 無力症(自動車運転等危険を伴う機械操作に注意する)
□ 眼性症状(充血、目やに,そう痒、痛み,羞明、流涙,ゴミが入った感じ等)
【効果の確認】
効果の確認
・適正な用量,可能な場合の検査値 □ 減量( 有 ・無 )
のモニター
□ 服薬スケジュールの変更( 有 ・無 )
□ 臨床検査値
麻薬管理
【疼痛管理】
・患者に最適な疼痛緩和のための
情報収集,処方提案と患者への説 □ 疼痛の(有 ・無) 部位( ) 頻度( )
□ 疼痛スコアNRS(numerical rating scale);( ) 痛みの強さを0から10までの11段階としてどの程度か
明,麻薬の使用確認
□ 麻薬使用の(有 ・無)(定時・レスキュー)
□ レスキューの服用タイミングの理解
その他
・便秘
・眠気 )
・支持療法の処方・使用の確認ある □ 副作用対策の(有 ・無)(吐気
いは必要に応じた支持療法の提案
等
【支持療法の提案】
□ ( )
【相互作用の確認】
相互作用の確認
・一般用医薬品やサプリメント等を □ 併用注意薬の確認(本剤は,CYP3A4で代謝され,CYP2D6を阻害する)
含め,併用薬及び食事との相互作
用の確認
一般用医薬品,サプリメント,食事との相互作用
□ H2-ブロッカー(本剤の吸収↓)
□ セイヨウオトギリソウ含有食品
□ グレープフルーツジュース
抗悪性腫瘍剤
<エルロチニブ;タルセバ>
(日薬ガイドライン記載事項)
【患者情報】
処方内容の確認
□ 身長( cm) 体重( kg)
・患者に対する処方内容(薬剤名,
□ 癌の種類( 用法・用量,投与期間,休薬期間
□
癌以外の基礎疾患の有無( 等)の確認
)
)
【治療歴】
その他
・支持療法の処方・使用の確認ある □ 初発 □再発・再燃 □術後補助療法
いは必要に応じた支持療法の提案 前治療
□手術(有・無) □化学療法(有・無) □放射線療法(有・無) □その他(有・無)
等
【処方内容の確認】
用法・用量の確認
□ 用法(単独投与,併用投与) 使用されている抗がん剤( )
副作用発現時には,休薬あるいは段階的な減量(150mg→100mg→50mg/day)で症状がコントロールされる.
減量後の増量は行わない.
高脂肪,高カロリー食によりAUC増加.食事の影響を避けるため,食事の1時間前から食後2時間までの服用
は避ける.
服用状況
□ 服用開始( 月 日∼)
□ 他の抗がん剤の併用( )
支持療法の確認
□ 麻薬( )
□鎮痛剤( )
□ 制吐剤( )
□止瀉剤( )
アドヒアランスの確認
【アドヒアランス】
・服用患者のアドヒアランスの確認 □ 指導内容の確認(用法・用量,服薬スケジュール)
(飲み忘れ時の対応を含む)
・化学療法に対する不安への対応 □ 薬の効果と副作用の理解
・外来化学療法実施の際に受けた □ 患者用資材指導「服用の手引き」「服薬記録」等の有・無
指導内容や提供された情報の確認 □ 残薬の有・無(残薬の継続服用禁忌)
□ 飲み忘れの理由( )
□ 飲み忘れ時の対応(2回分を一緒に服用しない)
□ 化学療法に対する不安( )
副作用モニタリング及び重篤な副 【副作用モニタリングと対処】
作用発生時の対処方法の教育
重篤な副作用
・副作用モニタリング及び重篤な副
間質性肺疾患(間質性肺炎、肺臓炎、放射線性肺臓炎、器質化肺炎、肺線維症、急性呼吸窮迫症候群、肺浸
作用発生時の対処方法の教育
□
潤、胞隔炎等) (初期症状;咳嗽、息切れ、呼吸困難、発熱等)
□
□
□
□
□
□
肝炎、肝不全、肝機能障害 (食欲不振を伴う倦怠感,黄疸,眼球黄染)
重度の下痢(1日あたりの排便回数の増加 grade1;<4回 grade2;4∼6回 grade3;7回以上)
急性腎不全
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(TEN)、多形紅斑
消化管穿孔、消化管潰瘍、消化管出血
角膜穿孔、角膜潰瘍(眼の痛み)
その他,主な副作用
□ 皮膚障害(発疹,そう痒症,ざ瘡,皮膚乾燥,爪の異常) (EGFR阻害薬共通)
(ワセリンなどによる保湿,SPF30以上の日焼け止めなどで紫外線を避ける.酸化亜鉛や二酸化チタンなどの紫
外線吸収剤を含まないものが望ましい)
□ 眼性症状(充血、目やに,そう痒、痛み,羞明、流涙,ゴミが入った感じ等)
【効果の確認】
効果の確認
・適正な用量,可能な場合の検査値 □ 減量( 有 ・無 )
のモニター
□ 服薬スケジュールの変更( 有 ・無 )
□ 臨床検査値
【疼痛管理】
麻薬管理
・患者に最適な疼痛緩和のための □ 疼痛の(有 ・無) 部位( ) 頻度( )
情報収集,処方提案と患者への説 □ 疼痛スコアNRS(numerical rating scale);( ) 痛みの強さを0から10までの11段階としてどの程度か
明,麻薬の使用確認
□ 麻薬使用の(有 ・無)(定時・レスキュー)
□ レスキューの服用タイミングの理解
□ 副作用対策の(有 ・無)(吐気
・便秘
・眠気 )
その他
・支持療法の処方・使用の確認ある
いは必要に応じた支持療法の提案 【支持療法の提案】
等
□ ( )
【相互作用の確認】
相互作用の確認
・一般用医薬品やサプリメント等を
併用注意薬の確認(主にCYP3A4,その他CYP1A2により代謝.In vitro試験においてUDP-グルクロン酸転移酵
含め,併用薬及び食事との相互作 □ 素(UGT)1A1阻害作用が認められたため消失過程で主にUGT1A1によりグルクロン酸抱合をうける薬剤との相
用の確認
一般用医薬品,サプリメント,食事との相互作用
□ H2-ブロッカー(本剤の吸収↓)
□ セイヨウオトギリソウ含有食品
□ グレープフルーツジュース
□ 喫煙 血漿中濃度↓
抗悪性腫瘍剤
<ラパチニブ;タイケルブ>
(日薬ガイドライン記載事項)
【患者情報】
処方内容の確認
□ 身長( cm) 体重( kg)
・患者に対する処方内容(薬剤名,
□ 癌以外の基礎疾患の有無( )
用法・用量,投与期間,休薬期間
等)の確認
【治療歴】
その他
□ 初発 □再発・再燃 □術後補助療法
・支持療法の処方・使用の確認ある 前治療
□手術(有・無) □化学療法(有・無) □放射線療法(有・無) □その他(有・無)
いは必要に応じた支持療法の提案
等
【原則禁忌】
□ 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
【処方内容の確認】
用法・用量の確認
□ カペシタビンとの併用で 1,250mgを1日1回
食事の前後1時間を避け、患者ごとに毎日一定の時間を決めて投与(食事によりAUCが上昇するため空腹時投与)
服用状況
□ 服用開始( 月 日∼)
□ 他の抗がん剤の併用( )
支持療法の確認
□ 麻薬( )
□鎮痛剤( )
□ 制吐剤( )
□止瀉剤( )
アドヒアランスの確認
【アドヒアランス】
・服用患者のアドヒアランスの確認 □ 指導内容の確認(用法・用量,服薬スケジュール)
(飲み忘れ時の対応を含む)
・化学療法に対する不安への対応 □ 薬の効果と副作用の理解
・外来化学療法実施の際に受けた □ 患者用資材指導「服用の手引き」「服薬記録」等の有・無
指導内容や提供された情報の確認 □ 残薬の有・無(残薬の継続服用禁忌)
□ 飲み忘れの理由( )
□ 飲み忘れ時の対応(2回分を一緒に服用しない)
□ 化学療法に対する不安( )
副作用モニタリング及び重篤な副 【副作用モニタリングと対処】
作用発生時の対処方法の教育
定期的検査 : 投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査、血液ガス検査、肺機能検査、
・副作用モニタリング及び重篤な副
画像診断(胸部X線、胸部CT)、心電図検査
作用発生時の対処方法の教育
重篤な副作用
□ 肝機能障害(食欲不振を伴う倦怠感,黄疸,眼球黄染)
□ 間質性肺疾患(間質性肺炎、肺臓炎等)(初期症状;咳嗽、息切れ、呼吸困難、発熱等)
□ 心障害(心不全等)(左室駆出率低下)
□ QT間隔延長(動悸、気を失う)
・心室性期外収縮のある患者では,トルサード・ド・ポアントを誘発し,心室細動に移行する危険性がある
・QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤との併用でリスクが高くなる
その他,主な副作用
カペシタビン併用時
□ 疲労
□ 下痢(1日あたりの排便回数の増加 grade1;<4回 grade2;4∼6回 grade3;7回以上)
□ 手足症候群(grade1 grade2→休薬 grade3) →巻末資料参照
□ 悪心
単独投与時
□ 皮膚障害(発疹,そう痒症,ざ瘡,皮膚乾燥,爪の異常) (EGFR阻害薬共通)
(ワセリンなどによる保湿,SPF30以上の日焼け止めなどで紫外線を避ける.酸化亜鉛や二酸化チタンなどの紫外
線吸収剤を含まないものが望ましい)
□ 口内炎
【効果の確認】
効果の確認
・適正な用量,可能な場合の検査値 □ 減量( 有 ・無 )
のモニター
□ 服薬スケジュールの変更( 有 ・無 )
□ 臨床検査値
□ 画像診断(X線、超音波、CT、MRI)、細胞診、針生検、切開生検
麻薬管理
【疼痛管理】
・患者に最適な疼痛緩和のための
情報収集,処方提案と患者への説 □ 疼痛の(有 ・無) 部位( ) 頻度( )
□ 疼痛スコアNRS(numerical rating scale);( ) 痛みの強さを0から10までの11段階としてどの程度か
明,麻薬の使用確認
□ 麻薬使用の(有 ・無)(定時・レスキュー)
□ レスキューの服用タイミングの理解
その他
・便秘
・眠気 )
・支持療法の処方・使用の確認ある □ 副作用対策の(有 ・無)(吐気
いは必要に応じた支持療法の提案
【支持療法の提案】
等
□ ( )
相互作用の確認
【相互作用の確認】
一般用医薬品やサプリメント等を
・一般用医薬品やサプリメント等を □ 併用注意薬の確認(本剤は,CYP3A4,CYP2C8で代謝されP糖蛋白質の基質である)
含め,併用薬及び食事との相互作
用の確認
一般用医薬品,サプリメント,食事との相互作用
□ セイヨウオトギリソウ含有食品
□ グレープフルーツジュース
抗悪性腫瘍剤
<スニチニブリンゴ酸;ス−テント>
(日薬ガイドライン記載事項)
【患者情報】
処方内容の確認
□ 身長( cm) 体重( kg) 体表面積( m2)
・患者に対する処方内容(薬剤名,
□ 癌の種類( )
用法・用量,投与期間,休薬期間
□
癌以外の基礎疾患の有無( 等)の確認
)
【治療歴】
その他
・支持療法の処方・使用の確認ある □ 初発 □再発・再燃 □術後補助療法
いは必要に応じた支持療法の提案 前治療
□手術(有・無) □化学療法(有・無) □放射線療法(有・無) □その他(有・無)
等
【禁忌】
□ 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
【処方内容の確認】
用法・用量の確認
□ 1日1回50mgを4週間連日投与,2週間休薬
服用状況
□ 服用開始( 月 日∼)
□ 第 クール( 月 日∼ 月 日)
□ 休薬期間( 月 日∼ 月 日)
□ 他の抗がん剤の併用( )
支持療法の確認
□ 麻薬( )
□鎮痛剤( )
□ 制吐剤( )
□止瀉剤( )
アドヒアランスの確認
【アドヒアランス】
・服用患者のアドヒアランスの確認 □ 指導内容の確認(用法・用量,服薬スケジュール,休薬期間の理解)
(飲み忘れ時の対応を含む)
□ 薬の効果と副作用の理解
・化学療法に対する不安への対応
□
患者用資材指導「服用の手引き」「服薬記録」等の有・無
・外来化学療法実施の際に受けた
指導内容や提供された情報の確認 □ 残薬の有・無(残薬の継続服用禁忌)
□ 飲み忘れの理由( )
□ 飲み忘れ時の対応(2回分を一緒に服用しない)
□ 化学療法に対する不安( )
副作用モニタリング及び重篤な副 【副作用モニタリングと対処】
作用発生時の対処方法の教育
重篤な副作用
・副作用モニタリング及び重篤な副
□ 骨髄抑制(発熱,咽頭痛,かぜ様症状,あざ,出血,息切れ等)
作用発生時の対処方法の教育
□ 感染症
□ 高血圧(頭痛,めまい,肩こりなど)
(投与開始3∼4週間以内に発現するこ多い.発現率30%.高度の高血圧では血圧が管理できるまで休薬)
→ACE阻害薬,Ca拮抗薬等の投与
□ 出血(鼻出血,皮下出血,口腔内出血,性器出血,喀血,結膜出血,腫瘍出血,消化管出血,脳出血)
□ 消化管穿孔または消化管瘻(腫瘍の急激な壊死・縮小による)
□ QT間隔延長,心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)
□ 心不全,左室駆出率低下(第2コースまでに多くが発現)(呼吸苦、浮腫、疲労感など)
□ 肺塞栓症,深部静脈血栓症
□ 血栓性微小血管症
□ 一過性脳虚血発作,脳梗塞
□ 播種性血管内凝固症候群(DIC)
□ てんかん様発作,可逆性後白質脳症症候群(RPLS)
可逆性後白質脳症症候群(RPLS);MRI等により後頭及び頭頂葉領域を中心に広範囲な浮腫性病変がみられ
る.症状として高血圧(伴わない場合もある)や頭痛,覚醒低下,意識障害,痙攣,皮質盲を含む視力障害が現
れる.→血圧管理,抗痙攣薬の投与等.RPLSは、降圧療法や薬剤の投与中止により臨床所見、画像所見が
可逆的に消失するとされているが,一部には不可逆的で後遺症を呈する症例もある.
□ 急性膵炎(腹痛,血清アミラーゼ値の上昇等)
□ 甲状腺機能障害(機能低下,機能亢進)
□ 肝不全、肝機能障害(食欲不振を伴う倦怠感),眼球黄染,黄疸
□ 間質性肺炎(息切れ,呼吸困難,咳及び発熱等)
□ 急性腎不全
□ ネフローゼ症候群
□ 横紋筋融解症(筋力低下,筋肉の圧痛・把握痛,赤褐色尿),ミオパシー
□ 副腎機能不全
□ 腫瘍崩壊症候群(治療開始後12時間∼72時間以内の尿量減少)
(腫瘍の急速な死滅(崩壊)により生じ、体内の尿酸の増加,カリウム,カルシウム,リンなどの電解質異常,血
液の酸性化,尿の産生減少などが出現する.通常治療開始後12時間∼72時間以内に起きる。)→水分補給,
アロプリノールの予防投与,クエン酸,炭酸水素ナトリウム投与,ラスリック点滴静注用使用
その他,主な副作用
□ 毛髪又は皮膚の色素脱失又は変色
(皮膚の黄染が約30%にみられる.これは薬物そのものの色調である.毛髪の色素脱失は,投与5∼6週間後
にあらわれる傾向がある.毛髪・皮膚の変色・色素脱失は,休薬期間中に回復する傾向が見られるが,投与
コースを繰り返すことにより,毛髪では脱色部分(投与中)と脱色していない部分(休薬中)が帯状を呈すること
もある.)→異常が認められた場合は、減量、休薬又は投与中止を検討)
□ 手足症候群(grade1
□ 食欲不振
grade2→休薬
grade3) →巻末資料参照
□ 疲労(原因が甲状腺機能低下症であることが多く、甲状腺機能のモニターが必要)
□ 顎骨壊死
(本剤投与後に顎骨壊死が発現したとの報告があり,多くはビスホスホネート系製剤を投与中あるいは投与経
験がある患者であった.また,本剤を含む血管新生阻害薬とビスホスホネート系製剤を併用時に顎骨壊死の発
現が増加する可能性が報告されている.)
【効果の確認】
効果の確認
・適正な用量,可能な場合の検査値 □ 減量( 有 ・無 )
のモニター
□ 服薬スケジュールの変更( 有 ・無 )
□ 臨床検査値(WBC 血清クレアチニン値 肝機能など)
麻薬管理
【疼痛管理】
・患者に最適な疼痛緩和のための □ 疼痛の(有 ・無) 部位( ) 頻度( )
情報収集,処方提案と患者への説
□ 疼痛スコアNRS(numerical rating scale);( ) 痛みの強さを0から10までの11段階としてどの程度か
明,麻薬の使用確認
□ 麻薬使用の(有 ・無)(定時・レスキュー)
□ レスキューの服用タイミングの理解
その他
□ 副作用対策の(有 ・無)(吐気
・便秘
・眠気 )
・支持療法の処方・使用の確認ある
いは必要に応じた支持療法の提案 【支持療法の提案】
等
□ ( )
【相互作用の確認】
相互作用の確認
・一般用医薬品やサプリメント等を □ 併用注意薬の確認(本剤は,CYP3A4で代謝される.)
含め,併用薬及び食事との相互作
用の確認
一般用医薬品,サプリメント,食事との相互作用
□ セイヨウオトギリソウ含有食品
□ グレープフルーツジュース
抗悪性腫瘍剤
<ソラフェニブトシル酸;ネクサバール>
(日薬ガイドライン記載事項)
【患者情報】
処方内容の確認
□ 身長( cm) 体重( kg) 体表面積( m2)
・患者に対する処方内容(薬剤名,
□ 癌の種類( )
用法・用量,投与期間,休薬期間
□ 癌以外の基礎疾患の有無( 等)の確認
)
【治療歴】
その他
・支持療法の処方・使用の確認ある □ 初発 □再発・再燃 □術後補助療法
いは必要に応じた支持療法の提案 前治療
□手術(有・無) □化学療法(有・無) □放射線療法(有・無) □その他(有・無)
等
【禁忌】
□ 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
【処方内容の確認】
用法・用量の確認
□ 1回400mgを1日2回(食前1時間以内と食後2時間以内はさけることが推奨されている)
(吸収は食事の影響を受け,高脂肪食ではAUCが29%程度低下するが,中脂肪食の摂取直後ではAUCは
14%増加するため,通常の日本人の食事ではその臨床的意義は不明)
副作用発現時の減量基準
1回400mgを1日2回→1回400mgを1日1回→1回400mgを隔日
服用状況
□ 服用開始( 月 日∼)
□ 他の抗がん剤の併用( )
支持療法の確認
□ 麻薬( )
□鎮痛剤( )
□ 制吐剤( )
□止瀉剤( )
アドヒアランスの確認
【アドヒアランス】
・服用患者のアドヒアランスの確認 □ 指導内容の確認(用法・用量,服薬スケジュール)
(飲み忘れ時の対応を含む)
□ 薬の効果と副作用の理解
・化学療法に対する不安への対応
・外来化学療法実施の際に受けた □ 患者用資材指導「服用の手引き」「服薬記録」等の有・無
指導内容や提供された情報の確認 □ 残薬の有・無(残薬の継続服用禁忌)
□ 飲み忘れの理由( )
□ 飲み忘れ時の対応(2回分を一緒に服用しない)
□ 化学療法に対する不安( )
副作用モニタリング及び重篤な副 【副作用モニタリングと対処】
作用発生時の対処方法の教育
重篤な副作用
・副作用モニタリング及び重篤な副
□ 手足症候群(grade1 grade2→休薬 grade3)→巻末資料参照 ,はく脱性皮膚炎
作用発生時の対処方法の教育
□ 皮膚粘膜眼症候群(眼の充血,目やに,唇のただれ,高熱,のどの痛み,皮膚の広範囲の発疹・発赤など),多
形紅斑
□ 出血(消化管出血,気道出血,脳出血,口腔内出血,鼻出血,爪床出血,血腫,腫瘍出血)
□ 劇症肝炎,肝機能障害(食欲不振を伴う倦怠感,眼球黄染)・黄疸,肝不全,肝性脳症
(肝細胞がん患者では,投与開始4∼6週間は急激に肝障害が出現することがある)
□ 急性肺障害,間質性肺炎(息切れ,呼吸困難,咳及び発熱等)
□ 高血圧クリーゼ(血圧が急激に上昇して頭痛、めまい、吐き気、意識がもうろうとする等)
(高血圧が約30%にみられる.投与開始6週間は頻回に血圧を測定する.)→ACE阻害薬,Ca拮抗薬等の投与
□ 可逆性後白質脳症
可逆性後白質脳症症候群(RPLS);MRI等により後頭及び頭頂葉領域を中心に広範囲な浮腫性病変がみられ
る.症状として高血圧(伴わない場合もある)や頭痛,覚醒低下,意識障害,痙攣,皮質盲を含む視力障害が現
れる.→血圧管理,抗痙攣薬の投与等.RPLSは、降圧療法や薬剤の投与中止により臨床所見、画像所見が
可逆的に消失するとされているが,一部には不可逆的で後遺症を呈する症例もある.
□ 心筋虚血・心筋梗塞
□ うっ血性心不全(呼吸苦,浮腫,疲労感など)
□ 消化管穿孔,消化管潰瘍
□ 出血性腸炎,虚血性腸炎
□ 白血球減少,好中球減少,リンパ球減少,血小板減少,貧血
□ 膵炎
□ 腎不全
□ ショック,アナフィラキシー様症状(呼吸困難,血管浮腫,発疹,血圧低下等)
□ 横紋筋融解症(筋力低下,筋肉の圧痛・把握痛,赤褐色尿)
その他,主な副作用
□ 発疹(約2/3にみられる)→ステロイド内服
□ 脱毛(毛包体母細胞が傷害されるため)
□ 下痢(1日あたりの排便回数の増加 grade1;<4回 grade2;4∼6回 grade3;7回以上)
□ 疲労(甲状腺機能低下症が約20%にみられ,倦怠感の原因となることもある)
□ 食欲不振
□ そう痒
□ 体重減少
□ 嗄声
【効果の確認】
効果の確認
・適正な用量,可能な場合の検査値 □ 減量( 有 ・無 )
のモニター
□ 服薬スケジュールの変更( 有 ・無 )
□ 臨床検査値(WBC 血清クレアチニン値 肝機能など)
麻薬管理
【疼痛管理】
・患者に最適な疼痛緩和のための □ 疼痛の(有 ・無) 部位( ) 頻度( )
情報収集,処方提案と患者への説
□ 疼痛スコアNRS(numerical rating scale);( ) 痛みの強さを0から10までの11段階としてどの程度か
明,麻薬の使用確認
□ 麻薬使用の(有 ・無)(定時・レスキュー)
□ レスキューの服用タイミングの理解
その他
□ 副作用対策の(有 ・無)(吐気
・便秘
・眠気 )
・支持療法の処方・使用の確認ある
いは必要に応じた支持療法の提案 【支持療法の提案】
等
□ ( )
【相互作用の確認】
相互作用の確認
・一般用医薬品やサプリメント等を □ 併用注意薬の確認(本剤は,CYP3A4による代謝とUGT1A9によるグルカゴン抱合を受ける)
含め,併用薬及び食事との相互作
用の確認
一般用医薬品,サプリメント,食事との相互作用
□ セイヨウオトギリソウ含有食品
抗悪性腫瘍剤
<イマチニブ;グリベック>
(日薬ガイドライン記載事項)
【患者情報】
処方内容の確認
□ 身長( cm) 体重( kg)
・患者に対する処方内容(薬剤名,
□ 癌の種類( 用法・用量,投与期間,休薬期間
□
癌以外の基礎疾患の有無( 等)の確認
)
)
【治療歴】
その他
・支持療法の処方・使用の確認ある □ 初発 □再発・再燃 □術後補助療法
いは必要に応じた支持療法の提案 前治療
□手術(有・無) □化学療法(有・無) □放射線療法(有・無) □その他(有・無)
等
【原則禁忌】
□ 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
【処方内容の確認】
用法・用量の確認
□ ・慢性骨髄性白血病
慢性期;1日1回400mg食後経口投与 1日1回600mgまで増量可
移行期又は急性期;1日1回600mgを食後経口投与 1日800mg(400mgを1日2回)まで増量可
・KIT(CD117)陽性消化管間質腫瘍の場合;1日1回400mg食後経口投与
・フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の場合;1日1回600mgを食後経口投与
□ 消化管刺激を最低限に抑えるため食後に多めの水で服用する.
□ 肝機能検査値(ビリルビン,AST,ALT)の上昇がみられた場合,血液検査により好中球,血小板数が減少した場
合には投与量を調節する→添付文書で確認
服用状況
□ 服用開始( 月 日∼)
□ 他の抗がん剤の併用( )
支持療法の確認
□ 麻薬( )
□鎮痛剤( )
□ 制吐剤( )
□止瀉剤( )
アドヒアランスの確認
【アドヒアランス】
・服用患者のアドヒアランスの確認 □ 指導内容の確認(用法・用量,服薬スケジュール)
(飲み忘れ時の対応を含む)
・化学療法に対する不安への対応 □ 薬の効果と副作用の理解
・外来化学療法実施の際に受けた □ 患者用資材指導「服用の手引き」「服薬記録」等の有・無
指導内容や提供された情報の確認 □ 残薬の有・無(残薬の継続服用禁忌)
□ 飲み忘れの理由( )
□ 飲み忘れ時の対応(2回分を一緒に服用しない)
□ 化学療法に対する不安( )
副作用モニタリング及び重篤な副 【副作用モニタリングと対処】
作用発生時の対処方法の教育
重篤な副作用
・副作用モニタリング及び重篤な副
□ 骨髄抑制(発熱,咽頭痛,かぜ様症状,あざ,出血,息切れ等)
作用発生時の対処方法の教育
□ 出血(脳出血、硬膜下出血、消化管出血)
□ 消化管穿孔、腫瘍出血
□ 肝機能障害,黄疸,肝不全(食欲不振を伴う倦怠感,眼球黄染)
□ 重篤な体液貯留(胸水,腹水,肺水腫,心膜滲出液,うっ血性心不全,心タンポナーデ)→体重測定
□ 感染症(肺炎,敗血症等)
□ 重篤な腎障害(急性腎不全等)(発現の中央値5日.クレアチニンの上昇により休薬・減量)
□ 間質性肺炎(初期症状;咳嗽、息切れ、呼吸困難、発熱等),肺線維症
間質性肺炎の発現の中央値42日,ほとんどが5ヵ月以内に発現.重篤場合が多くステロイドパルス療法が必要)
□ 重篤な皮膚症状(皮膚粘膜眼症候群,中毒性表皮壊死症,剥脱性皮膚炎,多形紅斑等)
□ ショック、アナフィラキシー様症状
□ 心膜炎
□ 脳浮腫、頭蓋内圧上昇
□ 麻痺性イレウス
□ 深部静脈血栓症、肺塞栓症などの血栓症、塞栓症(息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には投
与を中止)
□ 横紋筋融解症(筋力低下,筋肉の圧痛・把握痛,赤褐色尿)
□ 腫瘍崩壊症候群(治療開始後12時間∼72時間以内の尿量減少)
(腫瘍の急速な死滅(崩壊)により生じ、体内の尿酸の増加,カリウム,カルシウム,リンなどの電解質異常,血液
の酸性化,尿の産生減少などが出現する.通常治療開始後12時間∼72時間以内に起きる。)→水分補給,アロプ
リノールの予防投与,クエン酸,炭酸水素ナトリウム投与,ラスリック点滴静注用使用
その他,主な副作用
□ 悪心・嘔気(薬剤の刺激により生じるため十分な食事をとった後に多めの水で服用する.1日2回投与に分割するこ
とも有効.発現は投与当日あるいは翌日30%,1週間以内50%.比較的軽微なものが多く,重篤な症例は約10%)
効果の確認
適正な用量 可能な場合の検査値
□ 発疹(発現中央値12日,2週間以内の発現70%)→ステロイド,抗ヒスタミン薬
□ 顔面浮腫(眼瞼周囲に多い),下肢浮腫→利尿剤の投与,塩分制限
□ 筋痙攣
□ 顎骨壊死
【効果の確認】
・適正な用量,可能な場合の検査値 □ 減量( 有 ・無 )
のモニター
□ 服薬スケジュールの変更( 有 ・無 )
□ 臨床検査値
□ 骨随検査
麻薬管理
□ 遺伝子検査
・患者に最適な疼痛緩和のための
情報収集,処方提案と患者への説 【疼痛管理】
明,麻薬の使用確認
□ 疼痛の(有 ・無) 部位( ) 頻度( )
□ 疼痛スコアNRS(numerical rating scale);( ) 痛みの強さを0から10までの11段階としてどの程度か
□ 麻薬使用の(有 ・無)(定時・レスキュー)
その他
・支持療法の処方・使用の確認ある □ レスキューの服用タイミングの理解
・便秘
・眠気 )
いは必要に応じた支持療法の提案 □ 副作用対策の(有 ・無)(吐気
等
【支持療法の提案】
□ ( )
相互作用の確認
【相互作用の確認】
・一般用医薬品やサプリメント等を □ 併用注意薬の確認(本剤は,CYP3A4で代謝される.また,本剤はCYP3A4/5、CYP2D6及びCYP2C9の競合的阻
含め,併用薬及び食事との相互作
害剤であることがin vitro試験で示されている.)
用の確認
一般用医薬品,サプリメント,食事との相互作用
□ セイヨウオトギリソウ含有食品
□ グレープフルーツジュース
□ L-アスパラギナーゼ含有製品
抗悪性腫瘍剤
<ニロチニブ;タシグナ>
(日薬ガイドライン記載事項)
【患者情報】
処方内容の確認
□ 身長( cm) 体重( kg) 体表面積( m2)
・患者に対する処方内容(薬剤名,
□ 癌の種類( )
用法・用量,投与期間,休薬期間
□ 癌以外の基礎疾患の有無( 等)の確認
)
【治療歴】
その他
・支持療法の処方・使用の確認ある □ 初発 □再発・再燃 □術後補助療法
いは必要に応じた支持療法の提案 前治療
□手術(有・無) □化学療法(有・無) □放射線療法(有・無) □その他(有・無)
等
【禁忌】
□ 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
【処方内容の確認】
用法・用量の確認
1回400mgを食事の1時間以上前又は食後2時間以降に1日2回,12時間毎を目安に経口投与する.
□
但し初発の慢性期の慢性骨髄性白血病の場合には,1回投与量は300mg.
服用状況
□ 服用開始( 月 日∼)
□ 他の抗がん剤の併用( )
支持療法の確認
□ 麻薬( )
□鎮痛剤( )
□ 制吐剤( )
□止瀉剤( )
アドヒアランスの確認
【アドヒアランス】
・服用患者のアドヒアランスの確認 □ 指導内容の確認(用法・用量,服薬スケジュール)
(飲み忘れ時の対応を含む)
・化学療法に対する不安への対応 □ 薬の効果と副作用の理解
・外来化学療法実施の際に受けた □ 患者用資材指導「服用の手引き」「服薬記録」等の有・無
指導内容や提供された情報の確認 □ 残薬の有・無(残薬の継続服用禁忌)
□ 飲み忘れの理由( )
□ 飲み忘れ時の対応(2回分を一緒に服用しない)
□ 化学療法に対する不安( )
副作用モニタリング及び重篤な副 【副作用モニタリングと対処】
作用発生時の対処方法の教育
定期的検査 : 投与開始前後2ヶ月は2週間毎、その後は1ヶ月毎にに行いまた必要に応じて追加
・副作用モニタリング及び重篤な副 重篤な副作用
作用発生時の対処方法の教育
□ 骨髄抑制(発熱,咽頭痛,かぜ様症状,あざ,出血,息切れ等)
□ 心筋梗塞,狭心症,心不全
□ QT間隔延長(動悸、気を失う)
□ 心膜炎(発熱、胸痛、息苦しさ)
□ 出血(頭蓋内出血,消化管出血,後腹膜出血)
□ 感染症(肺炎,敗血症等)
□ 肝炎,肝機能障害(食欲不振を伴う倦怠感,眼球黄染),黄疸
□ 膵炎(嘔気,上腹部痛,下痢,背中の痛み,白色便)
□ 体液貯留(胸水,肺水腫,心嚢液貯留,うっ血性心不全,心タンポナーデ)
心タンポナーゼ
(心膜腔内に液体量が増加することにより心臓に戻る静脈還流が圧迫障害されること。胸内苦悶、、外頚静脈
怒張、静脈圧上昇、動脈圧低下が起こる。治療は心膜穿刺、心膜切開により圧迫原因を除去する。
□ 間質性肺疾患(初期症状;咳嗽、息切れ、呼吸困難、発熱等)
□ 脳浮腫
□ 消化管穿孔
□ 腫瘍崩壊症候群(治療開始後12時間∼72時間以内の尿量減少)
(腫瘍の急速な死滅(崩壊)により生じ、体内の尿酸の増加,カリウム,カルシウム,リンなどの電解質異常,血
液の酸性化,尿の産生減少などが出現する.通常治療開始後12時間∼72時間以内に起きる。)→水分補給,
アロプリノールの予防投与,クエン酸,炭酸水素ナトリウム投与,ラスリック点滴静注用使用
その他,主な副作用
□ 発疹
□ 頭痛
□ 悪心(grade1;軽度な食欲低下 grade2;顕著な体重減少・摂取量の減少 grade3;カロリーや水分摂取の不足
□ そう痒
□ 脱毛
□ 高血糖
□ 貧血
□ 発熱( ℃)
その他,主な副作用
□ 発疹
□ 頭痛
悪心(grade1;軽度な食欲低下 grade2;顕著な体重減少・摂取量の減少 grade3;カロリーや水分摂取の不足
□
で要入院)
□ そう痒
□ 脱毛
□ 高血糖
□ 貧血
□ 発熱( ℃)
【効果の確認】
効果の確認
・適正な用量,可能な場合の検査値 □ 減量( 有 ・無 )
のモニター
□ 服薬スケジュールの変更( 有 ・無 )
□ 臨床検査値(WBC 血清クレアチニン値 肝機能など)
□ 骨随検査
□ 遺伝子検査
麻薬管理
・患者に最適な疼痛緩和のための
情報収集,処方提案と患者への説 【疼痛管理】
□ 疼痛の(有 ・無) 部位( ) 頻度( )
明,麻薬の使用確認
□ 疼痛スコアNRS(numerical rating scale);( ) 痛みの強さを0から10までの11段階としてどの程度か
□ 麻薬使用の(有 ・無)(定時・レスキュー)
その他
□ レスキューの服用タイミングの理解
・支持療法の処方・使用の確認ある
・便秘
・眠気 )
いは必要に応じた支持療法の提案 □ 副作用対策の(有 ・無)(吐気
等
相互作用の確認
・一般用医薬品やサプリメント等を
【支持療法の提案】
□ ( )
【相互作用の確認】
□ 併用注意薬の確認(本剤は,CYP3A4,CYP2C8で代謝されP糖蛋白質の基質である)
一般用医薬品,サプリメント,食事との相互作用
□ セイヨウオトギリソウ含有食品、グレープフルーツジュース
抗悪性腫瘍剤
<ダサチニブ;スプリセル>
(日薬ガイドライン記載事項)
処方内容の確認
・患者に対する処方内容(薬剤名,
用法・用量,投与期間,休薬期間
等)の確認
【患者情報】
□ 身長( cm) 体重( kg) 体表面積( m2)
□ 癌の種類( )
□ 癌以外の基礎疾患の有無( )
【治療歴】
その他
・支持療法の処方・使用の確認ある □ 初発 □再発・再燃 □術後補助療法
いは必要に応じた支持療法の提案 前治療
□手術(有・無) □化学療法(有・無) □放射線療法(有・無) □その他(有・無)
等
【禁忌】
□ 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
【処方内容の確認】
用法・用量の確認
□ 慢性骨髄性白血病
慢性期;1日1回100mg(1日1回140mgまで増量可能)
移行期又は急性期;1回70mgを1日2回(1回90mgを1日2回まで増量可能)
□ 再発又は難治性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病
1回70mgを1日2回(1回90mgを1日2回まで増量可能)
服用状況
□ 服用開始( 月 日∼)
□ 他の抗がん剤の併用( )
支持療法の確認
□ 麻薬( )
□鎮痛剤( )
□ 制吐剤( )
□止瀉剤( )
アドヒアランスの確認
【アドヒアランス】
・服用患者のアドヒアランスの確認 □ 指導内容の確認(用法・用量,服薬スケジュール)
(飲み忘れ時の対応を含む)
□ 薬の効果と副作用の理解
・化学療法に対する不安への対応
・外来化学療法実施の際に受けた □ 患者用資材指導「服用の手引き」「服薬記録」等の有・無
指導内容や提供された情報の確認 □ 残薬の有・無(残薬の継続服用禁忌)
□ 飲み忘れの理由( )
□ 飲み忘れ時の対応(2回分を一緒に服用しない)
□ 化学療法に対する不安( )
副作用モニタリング及び重篤な副作 【副作用モニタリングと対処】
用発生時の対処方法の教育
重篤な副作用
・副作用モニタリング及び重篤な副
□ 骨髄抑制(発熱,咽頭痛,かぜ様症状,あざ,出血,息切れ等)
作用発生時の対処方法の教育
□ 出血(脳出血・硬膜下出血,消化管出血)→ワルファリンや抗血小板薬服用中の患者では特に注意する
□ 体液貯留(胸水(呼吸困難),肺水腫,心嚢液貯留,腹水,全身性浮腫等)
□ 感染症(肺炎,敗血症等)
□ 間質性肺疾患(息切れ,呼吸困難,咳及び発熱等)
□ 腫瘍崩壊症候群
□ 心電図QT延長
□ 心不全,心筋梗塞
□ 急性腎不全
□ 肺動脈性肺高血圧症(呼吸困難、胸痛等)
その他,主な副作用
□ 下痢(1日あたりの排便回数の増加 grade1;<4回 grade2;4∼6回 grade3;7回以上)
□ 頭痛
□ 貧血
□ 発疹
□ 発熱( ℃)
□ 倦怠感
□ 咳嗽
□ 鼻咽頭炎
□ 浮腫
□ 便秘
悪心(grade1;軽度な食欲低下 grade2;顕著な体重減少・摂取量の減少 grade3;カロリーや水分摂取の不足で
□
要入院)
□ 体重増加
□ 筋痛
効果の確認
【効果の確認】
・適正な用量,可能な場合の検査値 □ 減量( 有 ・無 )
のモニター
□ 服薬スケジュールの変更( 有 ・無 )
□ 臨床検査値(WBC 血清クレアチニン値 肝機能など)
□ 骨随検査
□ 遺伝子検査
麻薬管理
【疼痛管理】
麻薬管理
・患者に最適な疼痛緩和のための
情報収集,処方提案と患者への説
明,麻薬の使用確認
その他
・支持療法の処方・使用の確認ある
いは必要に応じた支持療法の提案
等
相互作用の確認
・一般用医薬品やサプリメント等を
含め,併用薬及び食事との相互作
用の確認
□
□
□
□
□
疼痛の(有 ・無) 部位( ) 頻度( )
疼痛スコアNRS(numerical rating scale);( ) 痛みの強さを0から10までの11段階としてどの程度か
麻薬使用の(有 ・無)(定時・レスキュー)
レスキューの服用タイミングの理解
副作用対策の(有 ・無)(吐気
・便秘
・眠気 )
【支持療法の提案】
□ ( )
【相互作用の確認】
□ 併用注意薬の確認(本剤は,CYP3A4を時間的依存的に阻害する)
一般用医薬品,サプリメント,食事との相互作用
□ H2受容体拮抗薬(代替品として水酸化アルミニウム,水酸化マグネシウム含有製剤が考慮されるが,これらの
薬剤も本剤投与との間隔を2時間以上あけることが推奨されている)
□ セイヨウオトギリソウ含有食品
□ グレープフルーツジュース
体表面積換算表
血清クレアチニン値からクレアチニンクリアランス推定値の算出
ゼローダの用法
■適応
手術不能または再発乳がん:A法・B法
結腸がんにおける術後補助化学療法:B法
治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん:他の抗悪性腫瘍剤との併用でC法
■用法・用量
A法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、21日間連日経口
投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。
体表面積
2
1.31m 未満
2
1.31m 以上1.64m2未満
1.64m2以上
1回用量
900mg
1,200mg
1,500mg
B法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、14日間連日経口
投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により
体表面積
1回用量
2
1,500mg
1.33m 未満
2
2
1,800mg
1.33m 以上1.57m 未満
2
2
2,100mg
1.57m 以上1.81m 未満
2
2,400mg
1.81m 以上
※副作用が発現した場合の減量時の投与量
1回用量
体表面積
減量段階1
減量段階2
2
1.13m 未満
2
900mg
2
1.13m 以上1.21m 未満
1.21m2以上1.45m2未満
1.45m2以上1.69m2未満
1.69m2以上1.77m2未満
1.77m2以上
600mg
1,200mg
900mg
1,500mg
1,800mg
1,200mg
C法:体表面積にあわせて次の投与量を朝食後と夕食後30分以内に1日2回、14日間連日経口
投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により
体表面積
1回用量
2
1,200mg
1.36m 未満
1.36m2以上1.66m2未満
2
2
1.66m 以上1.96m 未満
2
1.96m 以上
1,500mg
1,800mg
2,100mg
※副作用が発現した場合の減量時の投与量
1回用量
体表面積
減量段階1
減量段階2
1.41m2未満
2
2
1.41m 以上1.51m 未満
1.51m2以上1.81m2未満
1.81m2以上2.11m2未満
2.11m2以上
900mg
600mg
1,200mg
900mg
1,500mg
1,200mg
抗がん剤使用時の制吐剤の投与
がん薬物療法における悪心・嘔吐の治療原則
1. 悪心・嘔吐の発症予防が治療目標である
・ 予定する抗がん薬の催吐性リスクに応じて,適切な制吐薬を利用する。
・ 悪心・嘔吐が発症・持続する可能性のある期間は,通常,高度催吐性リスク抗がん薬で4日間,中
等度で3日間である。
・ 悪心・嘔吐の発症リスクのある間,最善の予防を行う。
2. 制吐薬の選択は,予定する抗がん薬の催吐性リスク,過去の制吐療法の効果,患者背景因子に
基づいて決定する。
3. 最小度催吐性リスク抗がん薬施行時や胸焼け,消化不良症状を訴える患者には,H2ブロッカーま
たは,プロトンポンプ阻害薬を用いる。
4. 経口薬,静脈注射薬の制吐効果は同等である。
5. 各制吐薬特有の有害事象を考慮する。
6. がん治療に直接起因しない悪心・嘔吐には下記のものがある。
・ イレウスあるいはサブイレウス,前庭機能障害,脳転移,電解質失調など(高カルシウム血症,低
ナトリウム血症,高血糖),尿毒症,オピオイド,腸管運動麻痺,心因性要因
7. 予期性悪心・嘔吐発現時は,制吐薬は,無効であるため抗不安薬や行動療法が適応となる。
化学療法における悪心・嘔吐の種類
急 性
遅発性
予期性
・投与後数時間から始まり,24時間以内に治まる
・小腸のEC細胞(enterochromaffin cells)が抗がん薬によって刺激され,放出されたセロ
トニンが腸管の5-HT3受容体に結合し,迷走神経を経由し延髄にある嘔吐中枢を刺激し
生じる.
・急性の悪心・嘔吐が一旦治まった24時間以降,あるいは引き続いて出現する.また,
急性の悪心・嘔吐がみられず2日目から出現する場合もある.
・遅発性の悪心・嘔吐は主として腸管やその他の臓器の末梢神経から産生・放出される
サブスタンスPが,嘔吐中枢にあるNK-1受容体に結合し出現する.また,不安や緊張な
ど精神的な要素も関与している例もある.
・以前受けた化学療法において強い悪心・嘔吐を経験したため,次回の化学療法を受け
る際,前日あるいは数日前より気分が優れず,実際に吐き気が嘔吐を起こす.これは精
神的な要素が極めて強く,通常の制吐薬では無効.
抗癌薬の催吐性リスク分類と対処法
高度催吐性(急性,遅発性催吐頻度90%以上)
(シスプラチン,ダカルバジン等)
対処法 5-HT3受容体拮抗薬(グラニセトロン等) 経口あるいは静注
+NK-1受容体拮抗薬(アプレピタント)
+グルココルチコイド(デキサメタゾン)
中等度催吐性(急性催吐頻度30∼90% 遅発性も問題)
(カルボプラチン,イホスファミド,イリノテカン,ドキソルビシン等)
対処法 5-HT3受容体拮抗薬(グラニセトロン等) 経口あるいは静注
+グルココルチコイド(デキサメタゾン)
軽度催吐性(急性催吐頻度10∼30% 遅発性は問題とならない)
(UFT,TS-1,カペシタビン,メルカプトプリンなど経口薬)
対処法
デキサメタゾン単剤
静注
最小度催吐性(急性催吐頻度10%以下)
(ビンカアルカロイド系薬,分子標的薬)
・制吐薬は予防的に投与しない
不安が強い場合は,ロラゼパム.胸やけや消化不良症状等がある場合にはH2ブロッカー,プロトンポン
プ阻害薬を使用する.
急性期の悪心・嘔吐はセロトニンが,また,遅発性はサブスタンスPが関与している.
シスプラチンの嘔吐が二峰性に発現するのに対し,カルボプラチン,シクロホスファミドでは投与24時間
前後から急速に症状が改善していく一峰性に発現する.
よくみられる副作用に対する問いかけと対応
●かぜのような症状(だるさ,咳,熱,のどの痛み)はありませんか?→骨髄抑制による白血球減少による感染
・レジメンに応じた白血球低下により最も注意が必要となる時期を確認する.
・手洗いや含嗽などによる感染を予防する.
・室内でのペットや植物の世話による感染のリスクを予防する.
・生ものの摂取をさける.
●ふらつき,立ちくらみ,あざ,鼻血,歯茎からの出血はありませんか?→骨髄抑制による赤血球減少,血小板減少
(赤血球減少)
・貧血に気づきにくいことがあるので,血球が減少している期間は,なるべく安静にし, 睡眠や休息を多くとるよう心が
ける.
・ゆっくりした動作により立ちくらみによる転倒や無理な活動による息切れなどに注意する.
・手足が冷たく感じられたりするので靴下をはくなどの保温に気を付ける.
(血小板減少)
・出血に注意する(けが,鼻を強くかまない,歯磨きで強くブラッシングしないなど)
・転倒や打撲のリスクが高い運動や作業は避ける.
・靴下や下着のゴムで強くし締めつけない.
●食事はとれていますか?→口内炎,食欲不振,吐き気
・悪心・嘔吐で食事が取れない場合でも水分のこまめな摂取をこころがける.
●下痢や便秘はありますか?
(下痢)
・脱水状態を避けるためにこまめな水分補給を心がける.
・消化のよいものを少量ずつ分けて摂る.
・香辛料のきいたもの,アルコール,カフェインなどはさける.
(便秘)
・排便習慣をつける.
・水分の摂取.野菜による食物繊維,乳酸菌飲料等の摂取など.
口内炎
抗がん剤に伴う口内炎には,抗がん剤により発生した活性酸素が口腔内の粘膜細胞のDNAを傷害するものと,
免疫機能の低下により細菌感染などより二次的に口内炎がひきおこされるものがあり,口内炎の発生は,栄養摂
取が難しくなるとともに誤嚥,感染の合併により全身状態を悪化させる.また,口内炎が出現した場合は,消化管
粘膜も障害されていると考える.
患者は痛みが違和感が生じるまで気づかないことが多いため,積極的な口腔内の観察が必要となる.口内炎
は抗がん剤投与後2∼10日目に発症し,回復までに2∼3週間を必要とする.
1.口内炎がおこりやすい主な抗がん剤
アルキル化剤
シクロホスファミド,メルファラン
代謝拮抗剤
フルオロウラシル,テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム
テガフール・ウラシル
メトトレキサート
抗生物質
アントラサイクリン系薬剤,ブレオマイシン,ペプロマイシン,アクチノマイシン
植物アルカロイド タキサン系(パクリタキセル,ドセタキセル)
エトポシド
白金製剤
シスプラチン,カルボプラチン,ネダプラチン
2.口腔ケアによる予防(保湿,含嗽,ブラッシング,舌苔除去)
・ 口腔内を湿潤させる
(適度に冷ましたお茶や水などの補給,ドライマウス専用の保湿剤,加湿器の使用など)
・ 刺激性の少ない含嗽剤によるうがい
・ ヘッドの小さい柔らかい歯ブラシを使用し,食後,就寝前後に軽くブラッシングする.
歯磨き粉に発泡剤として含まれるラウリル硫酸塩(発泡剤)はしみることがある.
ドライマウス用の低刺激性のものも市販されている.
・ 舌のブラッシング
・ 歯磨きができない場合は,頬の粘膜や歯茎などをヒアルロン酸配合の口腔内専用のウエットティッシュで拭く
3.治療
含嗽
・ 滅菌水(水でしみる場合は,生理的食塩液を利用),アズレン酸などの薬剤による含嗽.
・ ポビドンヨードは,殺菌作用があるが,粘膜に損傷がある場合は損傷を助長するので使用しない.
鎮痛
・4%リドカイン液入り含嗽水を1回10∼20mL口腔内にまんべんなくいきわたるように 1∼2分含む.
Rp.
4%リドカイン(キシロカイン)液 20mL
アズレン酸細粒
2.5g
精製水
480mL
・ 2%リドカイン(キシロカインビスカス)1回5∼15mL 適宜塗布
・ マーロックスを水に溶かして口の中全体にゆきわたるようにうがいし,そのまま飲み込む
・ 重症例では麻薬性鎮痛剤を使用
その他
・ 抗生物質,ケナログ,フロリードゲルの使用
・ クライオセラピー(冷却療法)
・ 氷を口に含み冷却することで,血管を収縮させて血流をとめ、抗がん剤が末梢血管にいきわたるのを防ぐ.丸
い製氷皿で凍らせてアイスボールにすると,口の中を傷つけずなめやすくなる.
・ エレース・アイスボール
など
栄養摂取,十分な睡眠
・ ビタミン不足や栄養不足にならないようにグルタミン含有成分栄養剤(エレンタールなど), ゼリーなどの利
用.
脱 毛
髪の毛の根本の毛母細胞は,細胞分裂が活発で,「成長」→「成長停止」→「脱毛」の周期を繰り返
しているが,抗がん剤がこの周期に影響を与え脱毛を起こす.脱毛は抗がん剤を使用して2∼3週後
に起こることが多い.しかし、ずっと髪の毛が生えてこないわけではなく,抗がん剤の投与がなくなれ
ば,3∼6ヶ月で生えてくる.再び生えてきた髪の毛は、以前とくらべると細く、柔らかくなったり、白髪
や茶色だったり髪の毛の質や量,色がかわってくることがある.
1.脱毛がおこる主な抗がん剤
シクロホスファミド,ドキソルビシン,パクリタキセルなど
日常での対応
・洗髪時
弱酸性のシャンプーを使用する.
ぬるま湯で爪をたてずに指の腹でやさしくゆっくり洗い,十分にすすぐ.
ドライヤー使用時は低温で,ブラッシングするときはやさしく行う.
放射線による脱毛の場合は炎症がある場合があるので,養毛剤など強い刺激は避ける.
・外出時
かつらや帽子などを利用する.
眉毛やまつ毛が抜けている場合は、サングラスやメガネをかける.化粧でカバーする.
鼻毛が抜けている場合は、マスクをして乾燥やほこりを防ぐ.
末梢神経障害
末梢神経障害では,手足のしびれ,刺すような痛み,深部腱反射の低下,筋力低下などがみられる.
1.末梢神経障害に注意が必要な抗がん剤
アルキル化剤
イホスファミド
白金製剤
シスプラチン,カルボプラチン,ネダプラチン,オキサリプラチン
植物アルカロイド
ビンアルカロイド
ビンクリスチン,ビンデシン,ビンブラスチン,ビノレルビン
タキサン系
パクリタキセル,ドセタキセル
代謝拮抗剤
シタラビン,メトトレキサート
分子標的治療薬
ボルテゾミブ
2.薬剤による末梢神経症状の特徴
アルキル化剤では,感覚障害が四肢末梢とともに体幹や顔面にもでることがあり,薬剤を中止しても
回復しない場合も多くある.
白金製剤のオキサリプラチンには,投与直後に現れる急性の末梢神経障害と、回数を重ねることで
現れる慢性の末梢神経障害とがあり,急性の反応は寒冷刺激で誘発され,冷たいものを触ったりると
手に強いしびれを感じたり,冷たいものを飲んだりすると喉が締め付けられるように感じるなどの症状
がでる.
植物アルカロイドでは,一般に四肢末梢から始まる手袋-靴下型の感覚障害が生じやすく,薬剤投与
数週∼数ヶ月後から症状の発現がみられる.多くは薬剤の中止により改善する.
3.日常生活で末梢神経障害を疑う徴候
・小さいものを取り落とす
・ボタンがとめづらくなる
・ペットボトルの蓋があけられない
・つまずきやすくなる.平地歩行でも捻挫しやすい
・リモコン操作がしづらい
4.予防
予防法として確立されたものがないので,早期発見,早期対応が重要となる.
5.治療
痛みがある場合は,鎮痛剤,症状緩和にビタミンB1,B12,その他鎮痛補助薬やステロイドなど.
6.生活指導
・刃物,カイロなどの使用に注意する.(感覚異常による取り落としや外傷,火傷に注意)
・階段の昇降に気を付ける.
・手袋や厚めの靴下を着用する.
・冷たい飲食物の摂取を避ける
・転倒を避けるため滑りにくく履き慣れた靴を履く
・手指運動を積極的に行い末梢神経を刺激する
・入浴時のマッサージを行い末梢循環を高める,
ざ瘡様皮膚炎,皮膚乾燥,そう痒,爪周囲炎
ざ瘡様皮膚炎は同時期に脂漏性皮膚炎を伴うことがあり,典型例では投与1∼3週間ぐらいで
出現し,2週間程度で軽快傾向がみられる.消退すると皮膚乾燥や亀裂(投与6∼8週ぐらい)が
みられ,同時期に爪の変化や爪周囲炎が手足に多発する.
1.ざ瘡様皮膚炎などに注意が必要な抗がん剤
・上皮成長因子受容体(EGFR)系阻害薬
ゲフィチニブ,エルロチニブ,セツキシマブ,パニツムマブ
2.予防法と治療
ざ瘡様皮膚炎
身体は,マイザー軟膏,顔はロコイドクリームなどで予防する.
Grade2∼3で休薬.ダラシンゲルなどで治療.
ざ瘡のない爪を含む手足,膝・肘関節など
ヒルドイドソフトなどで予防
皮膚の亀裂
ハイドロコロイドドレッシング座位による保護
爪周囲炎
抗生物質入りステロイド軟膏.皮膚科で硝酸銀やドライアイスによる焼灼.
手足症候群
抗がん剤によって手や足の皮膚の細胞が障害されることによりみられる一連の症状に付けら
れた名称であり,原因は明確になっていない.薬剤の種類により症状に違いが見られる.従来
のフッ化ピリミジン系薬剤では,色素沈着など比較的軽度の症状がびまん性に生じることが多い
が,キナーゼ阻害薬では,発生頻度が高く,限局性で角化傾向が強く,日常生活に障害をきた
すほど重篤な症状を示す.手足症候群は休薬などの処置によりすみやかに軽快することがわ
かっており、重篤化を防ぐには早期診断と適切な初期対処が重要である。
1.「手足症候群」を起こす可能性がある代表的な薬
内服薬
カペシタビン,テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム,フルオロウラシル
テガフール・ウラシル,ソラフェニブ,スニチニブ
注射薬
フルオロウラシル,ドキソルビシンリポソーム,ドセタキセル
2.初期症状
・フッ化ピリミジン系薬剤による手足症候群の早期症状
発症早期には、しびれ、チクチクまたはピリピリするような感覚の異常が認められる。この時期
には視診では手足の皮膚に視覚的な変化を伴わない可能性がある。最初にみられる皮膚の変
化は比較的びまん性の発赤(紅斑)である。少し進行すると皮膚表面に光沢が生じ、指紋が消
失する傾向がみられるようになると次第に疼痛を訴えるようになる。フルオロウラシル系抗がん
剤による手足症候群は女性・高齢者に多く,カペシタビンでは、高齢者、貧血、腎機能障害のあ
る患者にグレード2 以上の手足症候群が起こることが多い.
・キナーゼ阻害薬による手足症候群の初期症状
限局性の紅斑で始まることが多く、通常、疼痛を伴う。フッ化ピリミジン系薬剤による手足症候
群と初期皮膚所見が異なる場合があるので注意を要する。
3.グレード判定規準
グレード1 日常生活に支障を来していない
しびれ、皮膚知覚過敏、ヒリヒリ・チクチク感、 無痛性腫脹、無痛性紅斑、色素沈着、爪の変形
グレード2 痛みを伴い日常生活に制限を来す
腫脹を伴う有痛性紅斑、爪甲の高度な変形・脱落
グレード3 強い痛みがあり日常生活ができない
湿性痂皮・落屑、水疱、潰瘍、強い痛み
4.手足症候群の予防、悪化防止
・日常生活の指導
①物理的刺激を避ける
締め付けの強い靴下を着用しない
足にあった柔らかい靴を履く
エアロビクス、長時間歩行、ジョギングなどの禁止
包丁の使用、ぞうきん絞りを控える
炊事、水仕事の際にはゴム手袋等を用いて、
洗剤類にじかに触れないようにする
②熱刺激を避ける
熱い風呂やシャワーを控える
③皮膚の保護
保湿剤を塗布する
木綿の厚めの靴下を履く
柔らかい靴の中敷を使用する
④2次感染予防
清潔を心がける
⑤直射日光にあたらないようにする
外出時には日傘、帽子、手袋を使用する
露出部分にはサンスクリーン剤を使用する
・フットケア、スキンケア
抗がん剤による治療前の爪の手入れや角質肥厚部の処置を推奨する意見もある。
5.対処・治療法
(1)休薬
(2)局所療法
・物理的刺激を避ける.
・保湿薬;尿素軟膏、ヘパリン類似物質含有軟膏、ビタミンA 含有軟膏、白色ワセリン等
・腫脹;四肢の挙上と手足のcooling(冷却)
・びらん・潰瘍化;病変部の洗浄(水道水で可),白色ワセリンやアズレン含有軟膏などで保護
・二次感染を伴った場合;抗生物質(内服、外用)の投与も考慮する。
(3)全身療法
・塩酸ピリドキシン
早期の臨床試験以来、ピリドキシン(承認適応外)が手足症候群の症状を軽快させることが報
告されてきたが,海外では,ピリドキシン(200mg)連日投与によりカペシタビンによる手足症候群
の重症化の予防および改善に関しては対照群との間に有意差が確認できなかったと報告され、
エビデンスは確立していない.
・非ステロイド性抗炎症薬
COX-2 阻害薬のセレコキシブを痛みのコントロールのために使用していた症例で、カペシタビ
ンによる手足症候群の頻度が少なかったという海外での報告がある。しかし、前向きの試験で
はなくこの療法を積極的に勧められるほどのエビデンスは得られていない.
・副腎皮質ステロイド薬
ドキソルビシンリポソーム注射剤では手足症候群に対する副腎皮質ステロイド薬の全身投与
の有効性が海外で報告されている.