2012 年 5 月 No.102 よこがわ健康だより - 医療法人せのがわ

よこがわ内科・循環器科クリニック
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2012 年 5 月 No.102
よこがわ健康だより
医院長 下原篤司
デイケア うらら
今月の話題
イカと春野菜で「中性脂肪増加」を予防!
5 月病にご用心!!
中性脂肪は、カラダに蓄えておくエネルギーとし
4月は進学、就職、配置転換などで環境が大きく変
て、生きていくうえで、欠かすことのできない脂質
わる季節。新しい環境にうまく適応できず、あるい
です。でも、中性脂肪が多すぎると、悪玉コレステ
は適応しようと頑張りすぎて、5月の連休を過ぎた
ロールを増やすことにつながり、動脈硬化や脂肪肝
あたりから無気力状態になってしまうことを5月病
が起こりやすくなってしまいます。中性脂肪を減ら
と言われています。環境が変わると、新しい生活に
しすぎるのは、良くありませんが、増やしすぎるの
慣れるために肉体的にも精神的にも疲れ、大きなス
は、カラダにとってもっと良くありません。
トレスとなって心身にのしかかります。その為、ス
中性脂肪のバランスを保つためには、イカと春野
トレスを心身にためない予防が必要です。適度に休
菜です。イカに含まれるタウリンは、血液中の中性
息をとって心と身体を休め、ときにはのんびりすご
脂肪が増えるのを防ぎ、動脈硬化を予防してくれま
す・趣味の時間をとるなどして、気分転換を図りま
す。春野菜に含まれる食物繊維は、血液中の余分な
しょう。また、自分一人で悩まず、誰かに相談する
脂質をカラダの外に出してくれる働きがあります。
だけでも気持ちが楽になることがあります。自分に
あったストレスの解消法を見つけ、5 月病にならな
いよう予防に努めましょう!!
訪問看護 ステラ
デイケア ステラ
春の旬野菜と言えば
『腹八分は健康長寿のもと』は本当だったようです。40代~60代の被
春キャベツ(新キャベツ)・・・春玉ともよばれ、葉がみず
験者4人での実証実験では30パーセント減らした食事を3~7週間続け
みずしく柔らかです。切って生で食べるのがおすすめ。
ただけで、長寿を担っているサーチュイン遺伝子が目覚めて働き始めます。
セロリ・・・ギリシャやローマの時代から、薬や香料として
飽食の現代人のサーチュイン遺伝子は殆ど休眠中で、その結果、老化が進
使われていました。食物繊維も豊富です。
行します。しかし、飢餓状態になると目覚め、細胞中のミトコンドリアを
クレソン・・・実は、わさびの仲間。貧血にも良いそうです。
活性化させてエネルギー効率を高めます。更に、活性酸素の害を防ぎ、免
アスパラガス・・・緑色が濃く、穂先までしっかり締まった
疫力低下、動脈硬化、高血糖、骨粗鬆症、脱毛白髪
ものがおいしい!洋風料理などにも。
グリーンピース・・・生のものは 4~6 月が旬。ご飯やスー
プに。
等の老化症状を防ぎ
改善して、美肌と持久力と抗がん作用を高めます。サーチュイン遺伝子は
動物の長い飢餓の歴史の中で、飢餓対策として生まれたものです。その働
きは遺伝子の長寿に関わる箇所を選び出して元気づけます。100歳以上
たけのこ・・・
「朝掘ったら、その日のうちに食べろ。
」と言
の元気な老人の調査では、いずれも若い頃から小食でサーチュイン遺伝子
われるぐらい、鮮度が大事。すぐにゆでて、水に浸したま
の働きが活発でした。これは人類渇望の夢の遺伝子です。更に注目すべき
ま、密閉容器に入れて、冷蔵庫で保管して下さい。
は遺伝子損傷の修復能力で、今、福島で問題になっている放射線被爆への
抵抗力も期待できます。
おいしく春をいただきましょう・・・。
医療法人せのがわ