平成26年度関東東北地方鉱山保安協議会関東地区部会議事概要 1.開催日時 平成27年3月30日(月)14時~16時 2.開催場所 関東東北産業保安監督部会議室 3.委員 〈出席委員〉 部会長 大和田 秀二 早稲田大学理工学術院教授 中尾 信典 独立行政法人産業技術総合研究所地圏資源環境研究部門長 榎本 輝雄 榎本労働安全コンサルタント事務所長 平塚 博史 住友大阪セメント株式会社栃木工場唐沢鉱業所長 山田 賢朗 JFEミネラル株式会社栃木鉱業所長 鈴木 正吾 石油資源開発株式会社HSE統括部長 小林 JEC連合・国際石油開発帝石労働組合中央執行委員長 豊 清水 俊昭 菱光石灰労働組合副委員長 種藤 孝幸 奥多摩工業労働組合長 参考:委員名簿 4.議題 (1)審議事項 なし (2)報告事項 ①管内鉱山の保安概況について ②第12次鉱業労働災害防止計画に基づく平成26年当部の取組状況について ③「特定施設に係る鉱害防止事業の実施に関する基本方針(第5次基本方針) 」に係る取組 について ④金属鉱業等鉱害対策特別措置法施行規則の一部改正(案)について ⑤平成26年度全国鉱山保安表彰及び関東地方鉱山保安表彰について ⑥平成27年度行事予定について (3)その他 今後の鉱山保安行政に望むことについて 5.議事概要 (1)報告事項について、事務局から報告を実施。 (2)主な質疑及び鉱山保安行政への要望 ①主な質疑 〈委員〉 資料2P4のヒューマンエラー原因別分類について、平成26年度に連絡不足13%と新 しい分類項目が記載されているが、この内容について教えていただきたい。 〈事務局〉 平成26年度、発破飛石により隣接する鉱山の重機が損傷する災害が発生した。これは、 発破を行うに当りこの鉱山の担当者に重機の移動を連絡すべきところ、この連絡を怠ったと いうもの。 〈委員〉 資料2P7の鉱山保安マネジメントシステムの構築とその有効化について、平成26年度 実績の鉱山数に対し、平成27年度目標の鉱山数が1鉱山減少しているがこの理由は何か。 〈事務局〉 平成27年度に閉山を予定している鉱山があるため、これを除いている。 〈委員〉 資料2P6の平成26年度目標に対する評価について、第 12 次計画(度数率0.85以 下、強度率0.35以下)と平成27年度の全国の目標(度数率0.84以下、強度率0. 18以下)の違いはなぜか。 〈事務局〉 度数率で言えば、5年間平均は0.85にしなければならない。平成25年実績が1.1 5、平成26年実績が0.64であるため、平成27年目標を0.84程度に設定しなけれ ば、5年平均で0.85以下が困難となるため。強度率も同様の考えである。 〈事務局〉 当部における度数率の平成26年度実績が0.75であり、平成27年度目標が0.84 である。目標が前年実績よりも上回っていることに対し疑問を感じているが、委員の御意見 を伺いたい。 〈委員〉 管内で罹災者を4名以下にするといっても、自分の鉱山が罹災者を出したから、他の鉱山 でもう出さないということは有り得ない。気持ちは各鉱山災害ゼロであるため、目標は実績 より厳しい数字で良いと考える。 〈事務局〉 度数率の平成27年度目標を0.75以下とする方向で考えたい。 〈委員〉 鉱山保安法と労働安全衛生法では届出が必要な休業日数が異なるが、 歩み寄りはあるのか。 〈事務局〉 労働統計の取り方からすれば摺合せが必要かもしれないが、過去の鉱山保安統計との整合 性の問題もある。難しい問題であるが、このような御意見があることは本省に申し述べる。 ②主な鉱山保安行政への要望 〈委員〉 保安管理マスター制度について、受験者から、問題数は少ないが範囲が広くて難しいとの 声があった。以前の国家試験では、坑内、坑外さらに甲乙と分かれており取得しやすかった。 今後、機会があれば以前のようにいくつかの種類に分けて実施してほしい。 保安管理マスター制度について、モチベーションを高めるため、国による重みづけをお願 いしたい。また平成26年度から鉱場が追加となったが、更に電気、機械、鉱害などの分野 も追加してほしい。 〈事務局〉 保安管理マスター制度に係る御意見御要望は、本省に伝える。 〈委員〉 監督官が保安検査を行う際には、作業員と会話する機会を作っていただきたい。それによ り身が引き締まり、災害の防止にもつながると考える。 〈事務局〉 監督官と作業員が接することができるようにしていきたい。 〈委員〉 設備工事等のため外部の業者を多く使用する中で、 元受会社は安全に対する意識が高いが、 下請け孫請けになると危険意識が希薄になりミスが多くなっている感がある。こうした請負 業者に対する対応も必要になってくる。 〈事務局〉 災害の現状を見ると下請け孫請け業者による災害も多いと危惧しており、今後も注意して 監督していきたい。 〈委員〉 KYやヒヤリハット、指差呼称など従来行ってきている保安活動が最近聞かれない。こう した従来型の保安活動にも力を入れて指導してほしい。 経済産業省が取りまとめている改善事例集は、参考になるため、今後も事例を増やして提 供していただきたい。 〈事務局〉 鉱山保安マネジメントシステムの中にKYやヒヤリハットなどを取り入れていただくよう な指導方法になると考える。 改善事例集は、今後も追加版を作成していく予定。
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