光応答性磁性材料の研究開発 - 慶應義塾先端科学技術研究センター

Keio Leading-edge Laboratory of Science and Technology
KLL
光応 答性磁性 材料の研 究開発
基礎理工学専攻 物質科学専修
栄長 泰明 助教授
KLL リエゾン・オフィスからのトピック紹介 No.7(2003.7)
想定されるビジ ネスとの関連性
光制御型磁性材料は、フォトンモードでの情報の書き込みによる超高密度情報記録材料として期待さ
れる。
さらに、本研究による光応答性有機材料と無機材料の複合化技術は、磁性に限らない光スイッチング
への応用から、光メモリ材料としての幅広い展開が期待される。
【 研究トピックの概要】
光照射により可逆に磁性をスイッチングできる材料として、光応答性を持つ有機化合物の分子集合体
と無機の磁性材料を複合した新しい材料を創製する研究を行っている。
【 背景となる技術】
光応答部位をもつ、ベシクルやミセルといった分子集合体を設計、合成し、さらに磁性材料を複合化
する手法を開発している。さらにそれらの光物性、特性をさまざまな分析手法により評価する。
【 現在の研究の主要テー マ】
アゾベンゼン、粘土を含むプルシアンブルー磁性 LB 薄膜の作製・評価
プルシアンブルー磁性体微粒子・酸化鉄微粒子の作製とその光機能化
【 今後に向け て検討中の研究テー マ】
磁性の光スイッチングを室温にて行うシステム、光スイッチング幅を増大させるシステムの
創製と評価。
磁性以外の物理化学的特性をもつ無機材料の物性を光スイッチングできる材料の探索。
【 関連特許の状況】
「光制御性分子磁性体」特開 2001-68311
「光制御性磁性材料」特開 2001-85225
以上財団法人神奈川科学技術アカデミー及び科学技術振興事業団出願、栄長助教授が共同発明人
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