京都大学大学院医学研究科 電子顕微鏡室における研究技術支援のお知らせ 平成 27 年 4 月 1 日 京都大学の教職員および大学院生の皆様へ 総合解剖センター3階西ウィングにあります電子顕微鏡室(以下「電顕室」)では、電子顕微 鏡標本作製および電子顕微鏡観察に関する研究教育技術支援を行っています。医学研究科のみ ならず、京都大学の教職員・大学院生・研究生の方々が利用することができ、設備と機器およ び技術を提供しています。 電顕室には、超薄切片を作製して超微細構造を観察する透過型電子顕微鏡(TEM)と組織の表面 立体構造を観察する走査型電子顕微鏡(SEM)の二種類があり、SEMには表面観察以外にも元素分 析を行うことができるエネルギー分散型X線分析装置(EDX)も備えています。そして、それらの TEMおよびSEMには高解像度デジタルCCDカメラが標準装備されており、観察している画像をその ままデジタル画像として記録できるので、画像の取得・記録からプリントアウトまでの処理が 飛躍的に向上しています。 これまで多くの研究者の皆様にご依頼頂き、一般的な電顕試料作製以外に、免疫電顕、パラ フィン包埋ブロック戻し電顕およびクリオスタット凍結切片からの試料作製、凍結割断による 立体構造の観察なども行ってきました。 電顕室では、観察できるに至るまで長時間を要する電顕試料作製を研究者に替わって行うこ とにより、研究の効率化を図っています。勿論、電顕技術を習得したいという方には技術指導 も行っています。 今後も、この様に電顕室では研究者のニーズに応じた更なる技術提供を目指していきます。 電顕室の利用方法と料金の精算に関する詳細は次ページ以降をご覧ください。 利用に関するお問い合わせ及びご相談は、E-mail([email protected]) または電 話(075-753-4491)にて、電顕室の古田までお気軽にご連絡下さい。 医学研究科総合解剖センター電子顕微鏡室 透過型電子顕微鏡写真 (標本:マウス肝細胞) 走査型電子顕微鏡写真 (標本:マウス肝細胞) 日立 H-7650 にて撮影 -1- 日立 S-4700 にて撮影 < 利用方法について> 1. 電子顕微鏡室利用方法について 利用を希望される方はメールもしくは電話で電顕室の古田までご連絡ください。その後、 一度打ち合わせをして実施方法の検討を行い、電顕室の利用方法と利用料金を説明させて いただきます。 E-mail:[email protected] TEL:075-753-4491 2. 利用申請書の提出について 電顕室の利用が確定すれば、 「利用申請書」を提出してください。サンプルを初めて持参 されたときから一年間有効となります。一研究室毎に一枚提出してください。 3. サンプル作製日および電子顕微鏡観察日の予約について サンプルを持参される日時や電子顕微鏡観察予約および周辺機器を利用されたい場合は メールもしくは電話で必ずご連絡ください。 4. サンプル作製方法と電子顕微鏡観察方法について 利用者は、試料の採取・固定・脱水~包埋・薄切・電顕観察および撮影などの一連の作 業を自ら行うことを原則として、そのための技術指導を行なっています。しかし、電顕で 観察できるまでの試料作製には長時間を要することが多く、利用者自らが試料作製を最後 まで行うことが困難な場合がありますので、通常の電顕試料作製の依頼があった場合には、 利用者に替わって電顕室の技術職員が、固定・脱水~包埋および薄切などを行っています。 また、電顕観察および撮影については利用者ご自身に行っていただいていますが、機械の 操作方法や撮影方法は説明させて頂きます。 5. 利用記録簿記入について サンプルを持参される毎に「サンプル作製,利用記録簿」に必要事項を記入してください。 用紙は電顕室で用意しています。利用記録簿は清算時の原簿となるものですので、正確に ご記入ください。 6. 清算方法について 年二回(8 月頃および 1 月頃)、事務担当者宛に「登録料および利用料明細書」をメール で送付します。登録料と利用料それぞれどの経費で支払いをされるのかご記入いただき、 メールでご返信ください。その後、清算手続きを行います。 -2- <利用料金について> 電顕室利用に当たり、利用者の方々に登録料+利用料をご負担していただいております。 【登録料】 平成 27 年度 \80,000 ①登録料は、運営交付金・奨学寄付金・共同研究費のいずれかでお支払いください。 (上記方法での支払いが難しい場合は電顕室までお問い合わせください) ②研究室単位での支払いになります。 ③研究室内の利用人数に制限はありません。 ④透過型電子顕微鏡(TEM)および走査型電子顕微鏡(SEM)の両方を利用できます。 ⑤登録料は、年度により変更する場合があります。 ⑥登録料の清算は当該年度内に一度(8 月頃もしくは 1 月頃)行っております。 【利用料(サンプル作製および電子顕微鏡観察料金)】 透過型電子顕微鏡(TEM)用サンプル作製料金 工程内容 オスミウム固定→脱水→エポン樹脂包埋(自動包埋機使用もし くは手作業)→60℃3 晩熱重合 準超薄切片作製 超薄切片作製 単位 単価 1回 ¥3,000 1 ブロック 1 ブロック ¥400 ¥800 走査型電子顕微鏡(SEM)用サンプル作製料金 工程内容 オスミウム固定→脱水→t-ブチルアルコール置換→t-ブチ ルアルコール凍結乾燥→台載せ→金属コーティング t-ブチルアルコール凍結乾燥→台載せ→金属コーティング (サンプル 1~10 個(枚)までを一回(単位)とする) 単位 単価 1回 ¥2,500 1回 ¥1,000 観察料金 工程内容 透過型電子顕微鏡(TEM)および走査型電子顕微鏡(SEM) (午前:9 時半~12 時半、午後:1 時半~4 時半) 単位 半日 (3 時間) 単価 ¥1,000 透過型電子顕微鏡(SEM)用特殊サンプル作製料金 工程内容 ネガティブ染色(親水化処理→ウラン染色) 単位 1回 単価 ¥500 ①利用料は、運営交付金・科研費・奨学寄付金・受託研究費のいずれでも支払可能です。 ②電顕室に準備してある試薬類および消耗品は自由に使用できます。ただし、免疫電顕や その他特殊なサンプル作製に必要な物で、当施設に常備していない物(液体窒素を含む) に関しては、利用者各自でご準備願います。 ③サンプル作製 1 回\3,000(TEM)・\2,500 (SEM)となっていますが、ブロック数の個数制限 はありません。 (1 回で回せる量の範囲内まで可。数が極端に多い場合は 2 回とすること もあります。その判断は当施設の技術職員に任せてください。) ④準超薄切片作製および超薄切片作製をご自身でされる場合は薄切の料金は発生しません。 ミクロトームは自由にご利用ください。但し、超薄切片作製に使用するダイヤモンドナイ フはご自身所有の物をご利用ください。準超薄切片作製に使用するガラスナイフは電顕室 にあるものをご自由にお使いいただけます。 ⑤利用料の清算は年二回(8 月頃および 1 月頃)行っております。 -3- <利用案内および設置機器について> 1. 透過型電子顕微鏡、走査型電子顕微鏡、及びその周辺機器が利用可能です。 2. 電子顕微鏡観察・撮影は予約制です。半日単位(午前 9:30AM~12:30PM ・午後 1:30PM ~4:30PM)で予約をお取りください。 3. 周辺機器の利用時間は原則、月~金曜日の午前 9 時~午後 5 時です。 4. 利用可能な設置機器は下記の通りです。 *透過型電子顕微鏡 H-7650 型(日立) 1台 H-7100 型(日立) 1台 *走査型電子顕微鏡 S-4700 型(日立) 1台 * 周辺機器 ミクロトーム(ライカ ULTRACUT S) 1台 自動包埋機(LEICA EMTP) 1台 凍結乾燥機(日立 ES-2030) 1台 イオンコーター(EIKO IB-3) 1台 微量高速遠心器(日立) 1台 真空蒸着装置 (日立) 1台 リニアスライサー(堂阪イーエム PRO7)1台 ガラスナイフメーカー(LKB 7800) 1台 【電子顕微鏡の紹介】 透過型電子顕微鏡(日立 H-7650) デジタル CCD カメラを使って、高コントラストの画像を取り込む ことができます。 (2,024×2,024 画素) 走査型電子顕微鏡(日立 H-4700,電界放射型) デジタル CCD カメラを使って、高分解能の画像を取り込む ことができます。 (1,280×960 画素) エネルギー分散型X線分析装置(EDX)を装備しています。 -4- 総合解剖センター電子顕微鏡室 利用申請書 1. 所属分野名 分野責任者: 電話番号: E-MAIL: 印 @ ※分野責任者(通常は教授)は電顕室利用料の支払責任者となります。また、利用者の不注意に より機器の故障や破損が生じた場合は、分野責任者に修理費の支払いを求めることがあります。 2. 利用期間 平成 3. 利用者名: (身分) 年 TEL: 月 日~ 一年間(平成 E-MAIL: 年 月 @ 指導教員名: (身分) TEL: E-MAIL: @ 使用希望機種(どちらかを○で囲んでください) 透過型電子顕微鏡(TEM)・走査型電子顕微鏡(SEM) 研究テーマ(具体的に何を見たいか・どこを中心に観察したいか等ご記入ください。) 利用者名: (身分) TEL: E-MAIL: @ 指導教員名: (身分) TEL: E-MAIL: @ 使用希望機種(どちらかを○で囲んでください) 透過型電子顕微鏡(TEM)・走査型電子顕微鏡(SEM) 研究テーマ(具体的に何を見たいか・どこを中心に観察したいか等ご記入ください。) 利用者名: (身分) TEL: E-MAIL: @ 指導教員名: (身分) TEL: E-MAIL: @ 使用希望機種(どちらかを○で囲んでください) 透過型電子顕微鏡(TEM)・走査型電子顕微鏡(SEM) 研究テーマ(具体的に何を見たいか・どこを中心に観察したいか等ご記入ください。) 4. 事務担当者名 TEL: E-MAIL: -5- @ 日まで)
© Copyright 2024 ExpyDoc