Asia Leaders Association Myanmar Branch 2015 年 3 月号(Vol.3) ワイン輸入の緩和 ミャンマー支局 支局長 Mr. Ye Myat Thu 副支局長 森 孝仁 村尾 龍雄 事務局 2015 年 3 月 17 日、商務省(Ministry of Commerce)は命令通 知書 18/2015 によりワインの輸入ライセンスに対する制限緩和を 実施しました。以前は、ホテル観光省(Ministry of Hotels and Tourism)が許可するホテル運営ライセンスを保有している企業 のみに対してのみお酒、ビル、ワイン輸入ライセンスを与えてい ましたが、ミャンマーの国内マーケットの需要に照らしワイン (お酒、ビールは含まず)をもっと容易に入手できるように、最 低限必要な制限を付けた上で輸入ライセンスを付与する規定を新 たに定めました。 Ms. Shwe Witt Yee 事務局 Cast Consulting (Myanmar) Co.,Ltd. No.244/254,Room (102),10 Floor, Mingalar Condo, Seikkantha Street (Upper Block), Kyauktada Township, Yangon,Myanmar. Tel: +95-1-392789, +95-1-392790 具体的には、ネピィトーの商務省(Directorate of Trade)に対し て、①会社証明書又は組織証明書、②輸出入業者ライセンス、③ 取り扱い予定のワインメーカー(関連会社)より Dealership が与 えたことの証明書等を持参し、ワイン輸入ライセンスの申請を行 います。まず最初にワイン輸入証明書の申請、そして輸出入業者 ライセンスの検査、最後に輸入出調整会議の承認を得て輸入ライ センスが付与されます。 1 2015 Asia Leaders Association Myanmar Branch デパートで販売されているビールに張られている商業税のシール (原価、種類により商業税コードが変わります) このライセンスでは、アルコール度数 7%から 20%までのワインを船積及び航空便で輸入する ことができ、陸路運送は認められません。商務省通商局の担当者(Mhway Mhway Thein 氏及び Kyaw Mya Thein 氏)へのインタビュー結果によれば、アルコール度数 7%から 20%ある日本酒は 今回の規制緩和の対象外とのことであり、内務省一般管理局(Ministry of Home Affairs, General Administrative Department)より発行される FL-11 という酒類販売許可証を持参する ことが必要です。FL-11 の取得には大変手間がかかり、各タウンシップにより制限されていま す。ヤンゴン市内で運営されているレストランではお酒、ビール、ワインが提供されています が、全ての店が FL-11 を持っているとは限らないのが実情です。 今回のワインの輸入ライセンスの有効期間は 1 年間で、登記費用は 50,000 チャット、年に 1 回更新するごとに 50,000 チャットを支払います。ワインに対する関税率は 15%であり、商業税は 50%課税されます。 今後は FL-11 なしで酒類を販売しているレストランに対して取り締まりが厳しくなると思わ れ、1 ヶ月程前からはコンビニエンス・ストアやデパートなどでは海外製のお酒を販売しないと いう動きも出てきています(個人経営の店等では販売しているところもあります)。 メーカー又は関連会社より Dealership 及び FL-11 の取得が必要になるため、その 2 点を考え てもワインの輸入ライセンス取得はそう簡単ではないと思われます。 発 行元:アジア経営者連合会 ミ ャ ンマー支局 事 務局 キ ャストコンサルティング(ミャンマー)有限会社 E-mail: [email protected] 2 2015 Asia Leaders Association Myanmar Branch 担当:シュエ、モン、ノー
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