4月号園芸(栃尾・山古志)

営農かわらばん 4月号
平成27年 第2号
【園芸情報:栃尾/山古志地区】
平成27年4月27日
JA越後ながおか
2.枝豆の栽培
(1)作
1.病害虫防除の基礎知識
(1)病害虫防除の基本
病害虫は、品種・作型・栽培方法等によって発生の様相が異なるため、耕種的防除や物
理的防除、生物的防除、薬剤防除を矛盾なく組み合わせた「総合的病害虫管理(IPM)」
が重要です。
①耕種的防除・・・抵抗性品種の導入や接木栽培、輪作、適切な栽培管理や土づくり等に
よって病害虫の発生しにくい環境をつくること。
②物理的防除・・・光や熱の利用、捕殺、遮へい等により防除する方法。
③生物的防除・・・天敵の利用等により防除する方法。
④薬 剤 防 除・・・殺菌剤、殺虫剤等の農薬を使用し防除する方法。
(2)薬剤防除の考え方
同じグループの農薬を続けて使用すると防除効果が落ちてきます。ローテーション防除
を実施しましょう。
殺菌剤には発病を予防する「予防剤」と、予防効果と発病後の進行を止める「治療剤」
があります。発病前と発病後の薬剤を区別して考えることが殺菌剤選定の原則です。
<代表的な殺菌予防剤>
グループ
主な農薬名(混合剤は除く)
銅剤
ドイツボルドー、Zボルドー、キノンドー、サンヨール
有機硫黄剤
ジマンダイセン
キャプタン剤
オーソサイド
TPN剤
ダコニール
<代表的な殺菌治療剤>
グループ
主な農薬名(混合剤は除く)
ベンゾイミダゾール剤
トップジンM、ベンレート
ジカルボキシイミド剤
スミレックス、ロブラール
エルゴステロール合成阻害剤 トリフミン、ラリー
抗生物質剤
ポリオキシン、バリダシン
<代表的な殺虫剤>
グループ
主な農薬名(混合剤は除く)
有機リン剤
スミチオン、ダイアジノン
カーバメート剤
バイデートL
合成ピレスロイド剤
アグロスリン、アディオン、トレボン、フォース
ネオニコチノイド剤
アドマイヤー、スタークル、ダントツ、ベストガード
キチン合成阻害剤
アタブロン、アプロード、ノーモルト、マッチ
マクロライド剤
アファーム、スピノエース、ディアナ、アニキ
クロルフェナピル剤
コテツ
BT剤
デルフィン、トアロー、サブリナ、ゼンターリ
型
月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
主要品種
上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下 上 中 下
●
▲
移植
●
▲
湯あがり娘
中早生
中生
茶豆類
●
直播
(新潟茶豆等)
●
晩生 直播
●
秘伝、肴豆
作型
●:播種
▲:定植
■:収穫
(2)播 種(移植栽培の場合)
①セルトレイと育苗箱を準備します。
②床土は野菜培土等の無病で排水性の良いものを用意し、十分に詰めます。
③播種前にたっぷりかん水し、余分な水が切れるまでそのままにしておきます。
④セルトレイに 1 粒ずつ、へそが下向きになるよう種子を播きます。 ⇒ 根上り防止
⑤種子が隠れる程度(1cm 位)覆土し、軽く鎮圧します。
⑥覆土後、有孔ポリや新聞紙等の保温資材をべたがけし、ハウス内で管理します。
★発芽までのかん水は原則不要です!水分が多いと発芽不良の原因になります。
⑦25~28℃で管理し、発芽が確認された時点で保温資材を取り除きます。
(3)育 苗
①トレイを架台の上にのせ、トレイ下からの根の伸長を抑えます。 ⇒ 根鉢形成促進
②発芽後は、10℃以下や 25℃以上にならないように保温と換気を行ないます。
③かん水は朝 1 回を原則とし、床土下部の水分を確認してから行ないます。多湿は徒長や
根腐れの原因になります。
(4)本畑準備
①畑が乾いているときに耕うんを行い、細かく砕土します。
②畦立てし、かん水した後でマルチを張り、地温上昇を図ります。
<基肥施肥例>
(1a あたり)
中生・晩生
<定植時の苗姿>
肥料名
初生葉
施用量
N
P
K
MMB 燐加安 14 号
粒状苦土炭カル(M-10)
完熟堆肥
8㎏
12 ㎏
200 ㎏
1.1
0.8
1.0
注)基肥の量は地力によって加減してください
<栽植密度>
品種名
(1a あたり)
畦幅
株間
条数
植付株数
湯あがり娘
130cm
25cm
2条
610 本
茶豆類(新潟茶豆等)
130cm
30cm
2条
510 本
80cm
27cm
1条
460 本
秘伝・肴豆
JAへご予約いただいた野菜苗(大苗)の受渡しは5/14(木)~15(金)の予定です。畑の準備をお願いします。
初生葉が開いている苗を定植
裏面へ続く
3.きゅうりの定植
(1)本畑準備
①定植の 14~20 日前に石灰・堆肥・なたね粕を施用し荒耕しておきます。
②定植7~10 日前に基肥を施用し、耕うんしてから畦立てします。
③定植7日前までに透明マルチを張り、地温を確保しましょう。(雑草が気になる場合は緑マルチが効果的です)
(2)定 植
①本葉が3枚程度開いた若い苗を使いましょう。
②マルチに穴をあけて植え穴を掘り、アブラムシ対策として殺虫剤を混和します。
<薬剤使用例> ベストガード粒剤 1~2g/株(定植時 植穴処理土壌混和)
③深植えは疫病等の原因となるので、やや浅めに植えましょう。
④定植作業が終わったら早めに支柱を立て、ネットを張ります。
<基肥施肥例>
(1a あたり)
肥料名
施用量
N
P
K
2.0
1.4
1.8
MMB燐加安
14 ㎏
0.5
0.2
0.1
なたね粕
10 ㎏
1.4
苦土重焼燐
4㎏
完熟堆肥
400 ㎏
粒状苦土炭カル(M-10)
20 ㎏
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品等)の出荷会員を募集しております。
この機会に多くの組合員の皆様より会員登録
いただきますようお願い申し上げます。
上記は、建築イメージです。
4.トマトの定植
(1)本畑準備 ※石灰・堆肥の施用時期はきゅうりの項を参照
①定植の 10 日前までに基肥を施用し、耕うんしておきます。
②畦立ては、排水性等を考えて高畦とします。
③定植7日前までに透明マルチをかけて地温を上げておきま
しょう。
<基肥施肥例>
(1a あたり)
肥料名
施用量
N
P
K
1.5
1.1
1.4
MMB燐加安
11 ㎏
0.7
苦土重焼燐
2㎏
完熟堆肥
200 ㎏
粒状苦土炭カル(M-10)
12 ㎏
(2)定 植
①マルチに穴をあけて植え穴を掘り、アブラムシ対策として殺虫剤を混和します。
<薬剤使用例> ベストガード粒剤 1~2g/株(定植時 植穴処理土壌混和)
②深植えにならないように、花房を通路に向けて定植しましょう。
直売所出荷会員の加入登録について
なじら~て関原店・なじら~て東店に、加入登録に必要な専用書類が用意してあります。店
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【連絡先】
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TEL(0258)47-2003
店長:反町(そりまち)
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TEL(0258)31-4884
店長:松平(まつだいら)
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●出荷会員は、JA越後ながおかの組合員(又は准組合員)であることが要件です。
●JA越後ながおか「農産物直売所出荷生産者会」・「園芸部会」に加入いただきます。
【会 費】
●年会費として、毎年5,000円(直売所出荷生産者会3,000円+園芸部会2,000円)を納入いただきます。
【出荷可能品目】
●会員自ら栽培する「野菜」・「果実」・「茸類」、自ら採取した「山菜類」等。
※天然の「茸類」を採取しての販売はできません。
●会員自らが栽培した農産物を加工した、農産物加工品。
販売手数料
【販売代金の精算】
●販売手数料
●精 算
「営農かわらばん」の内容についてのお問い合わせは、最寄りの支店営農指導係または
地域営農センターまでお願いします。
農薬使用基準は平成 26 年9月末現在の農薬登録内容を基に作成しています。
等
他
野菜17%
果実20%
その他(加工品等)20%
毎月1日~15日分、16日~月末分の月2回精算となります。
販売代金は指定口座へ振込いたします。