MID - エンズィンガージャパン

3D-MID対応高機能プラスチックのご紹介
@3D-MIDパビリオンセミナー
2015年6月5日(金) 15:00 ~ 15:30
エンズィンガージャパン株式会社 テクニカルサービス 守屋 勝仁
Ensinger グループの概要
創立
1966
経営責任者
クラウス・エンズィンガー、ローランド・レバー
本社
ニュフリンゲン
ドイツ南西部、シュトゥットガルト近郊
従業員
約
コンパウンド
異形押出
押出素材
人
射出成形
売上高
約
億ユーロ
販売及び生産拠点
30
事業範囲
コンパウンド, 押出素材, 切削加工, 異形押出
切削加工
キャストナイロン
圧縮成形
製造・販売素材
2
エンプラおよびスーパーエンプラ
Ensinger グループの概要
事業範囲
エンズィンガーは高機能プラスチックの製造、販売を行っています。
コンパウンド
コンパウンド
押出素材:丸棒・板
押出素材
キャストナイロン
異形押出成形
異形押出
切削加工
射出成形
切削加工
圧縮成形
3
エンズィンガージャパンのコンパウンド
製品ポートフォリオ
TECACOMP® TC
熱伝導グレード
TECACOMP® LDS
LDSグレード
TECACOMP® HTE
高充填グラファイト
グレード(燃料電池用)
TECACOMP® LW
低比重グレード
TECACOMP® ID
金属検出機対応
グレード(食品用)
TECACOMP® TRM
摺動グレード
4
デモ製品
3D マイクロ燃料電池
(エネルギー)
3D マイクロスイッチ
(通信)
5
3D マイクロ補聴器
(ヘルスケア)
MID 圧力センサー
(輸送)
MID向けプラスチックの要件
プラスチックに要求される技術要件
Laser
LDS direct structuring
Processing
プロセス
·・めっき
Metallization
·・密着性
Adhesion
·・ファインピッチ性
Fine-Pitch-Capability
· ・流動性
Flowability
· ・低摩耗性
Low abrasion
· ・低吸水性
Moisture absorption
Electrical
電気特性requirements
Thermal requirements
熱特性
·・低熱膨張性
Thermal expansion
·・寸法安定性
Dimensional stability
·・熱伝導性
Thermal conductivity
機械特性
Mechanical requirements
·・強度
Strength
·・延性
Ductility
·・ウェルド強度
Welding line strength
6
MID carrier
· Isolation
・絶縁性
· Dielectric performance
・低誘電性
・絶縁強度
· Dielectric strength
その他特性
Specific requirements
·・難燃性
Flammability
·・生体適合性
Biocompatibility
·・色 Colour
MID向けプラスチックの要件
熱安定性 / はんだ付け
表面実装 (LCP)
400
ガラス転移点 Tg [°C]
350
Tm, Tg > Tはんだ
300
LCP
250
PES*
PEI*
200
150
PEEK
PC*
ABS*
100
PPA
PPS
アンテナ (PC/ABS)
PBT
50
Tm > Tはんだ > Tg
PA66
* 非晶性プラスチック
PP
0
0
50
100
150
200
250
300
350
400
融点 Tm [°C]
リフローはんだ
7
MID向けプラスチックの要件
熱線膨張係数
金属とポリマー界面で
キャリア (ポリマー)
線膨張係数 α
熱伝導率 λ
弾性率 E
8
せん断応力が発生
αCu, λCu, ECu
導線 (銅/ ニッケル/ 金)
αPolymer, λPolymer, EPolymer
[10-6 1/K]
[W/(m·K)]
[GPa]
銅
ポリマー
16,5
50 - 100
400
0,2 – 0,4
100 – 130
2-4
MID向けプラスチックの要件
熱線膨張係数
フィラー充填量 [体積%]
9
方向
方向
フィラー充填量 [体積%]
線膨張係数
方向
方向
線膨張係数
線膨張係数
無機 / セラミックフィラー配合による線膨張係数の低下
方向
方向
フィラー充填量 [体積%]
MID向けプラスチックの要件
熱線膨張係数
熱膨張に及ぼす影響:
•
分子構造 (非晶性/結晶性/液晶)
•
熱転移温度 (Tg, Tm)
•
フィラー構造
•
フィラーのアスペクト比
•
フィラー充填量
結晶性
semi-crystalline
線膨張係数
線膨張係数
非晶性
amorphous
温度 [℃]
10
温度 [℃]
成形時のフィラーの配向性
Filler orientation
during moulding
MID向けプラスチックの要件
熱伝導性
特殊フィラーを取り込むことで熱伝導性を向上
グラファイト
銅
窒化ホウ素 (BN)
酸化アルミ
フィラー充填量 vol [%]
11
MID向けプラスチックの要件
ヒートマネージメント / 熱伝導性
フィラー充填量による物性への影響
熱伝導性
寸法安定性
物性
熱膨張
ピール強度
(金属との密着性)
フィラー充填量
12
3Dマイクロ部品対応のEnsinger製MID素材
リフローはんだ対応樹脂
(融点:260℃以上)
耐
熱
性
・
パ
フ
ォ
ー
マ
ン
ス
・
コ
ス
ト
スーパーエンプラ
表面実装 (LCP)
汎用エンプラ
汎用プラ
アンテナ (PC/ABS)
13
3Dマイクロ部品対応のEnsinger製MID素材
TECACOMP®
PEEK LDS
3980
TECACOMP® LDS
TECACOMP®
LCP LDS
4107
TECACOMP®
PPA LDS TC
4108
ファインピッチ 高寸法安定
TECACOMP®
PPA LDS TC
4109
熱伝導性
熱特性
融点
ºC
343
320
285
285
ガラス転移点
ºC
143
-
125
125
耐熱温度 (短期)
ºC
300
260
250
250
耐熱温度 (長期)
ºC
260
200
150
150
熱線膨張係数 50-100 ºC (x/y)
10-6 K-1
15/25
16/32
38/49
33/34
熱線膨張係数 150-200 ºC (x/y)
10-6 K-1
30/49
85/93
77/94
熱線膨張係数 200-250 ºC (x/y)
10-6 K-1
50/72
34/60
-
-
熱伝導率 (x/y)
W m-1K-1
-
-
0,8
4,3
熱伝導率 (z)
W m-1K-1
-
-
1,0
1,3
引張強度
MPa
105
95
95
43
引張弾性率
MPa
11.500
11.500
8.750
9.000
%
2,0
1,3
1,7
0,5
kJ/m²
25
10
30
5
機械特性
引張破断伸び
シャルピー衝撃強度
14
3Dマイクロ部品対応のEnsinger製MID素材
エンズィンガーの3種の素材は260℃のはんだ付けに対応可能
低線膨張係数により、微細ファインピッチに最適
① TECACOMP® PEEK LDS 3980
- PEEKは耐熱性、高機械強度、信頼性を要する用途に最適
② TECACOMP® LCP LDS 4107
- LCPは流動性に優れる
③ TECACOMP® PPA LDS TC 4108
- PPAは熱伝導率を向上させ、放熱性能を有する
15
3Dマイクロ部品対応のEnsinger製MID素材
LDS性能
フィラー配合によるメッキへの影響
PEEK + 無機フィラー
16
PEEK +ケイ酸塩ナノチューブ
3Dマイクロ部品対応のEnsinger製MID素材
ファインピッチ性能
TECACOMP® LCP LDS 4107のモルフォロジー
300
250
Count
200
150
100
50
0
0.2
0.4
0.6
0.8
1.0
Particule diameter /µm
フィラーの分散 (ベース:LCP)
添加剤の分散
添加剤、フィラーを使用することで、以下の点を向上
 ファインピッチ性能
 機械強度
 低熱線膨張係数
17
1.2
1.4
3Dマイクロ部品対応のEnsinger製MID素材
ファインピッチ性能
TECACOMP® LCP LDS 4107の微細配線
ピッチ = 60 µm
 端部でのメッキ粗さを低減
 表面粗さを低減
18
ピッチ= 100 µm
MIDによるヒートマネージメント
TECACOMP® PPA LDS TC
4
LDS機能
電気絶縁性
熱伝導性
3.5
熱伝導率 [W/(m*K)]
機械特性
面方向
in-plane
厚み方向
through-plane
3
2.5
2
1.5
1
0.5
0
Polymer
プラスチック
(通常)
PPALDS
LDS
PPA
reference
TECACOMP®
TECACOMP
PPA LDS TC
PPA
4108
4108
(熱伝導性)
19
TECACOMP®
TECACOMP
PPA LDS
LDS TC
TC
4109
4109
(熱伝導性)
MIDによるヒートマネージメント
熱伝導機能と機械機能との統合
Innovative system
従来のシステム
Optics
PCB
LEDs
Optics
メタル
ハウジング
ヒートシンク
成形品
LEDs
成形手順:
ヒートシンクを成形
(TECACOMP PA66 TC)
ホットスタンプ、LDS、
熱伝導性の回路キャリア
インサート成形等によるメッキ,
Ref.: C. Heinle, RF Plast, 2013
20
最後に
• TECACOMP®LCP LDS、TECACOMP®PEEK LDSにより、ファインピッチ性能
が向上し、MIDの小型化が可能となる
• TECACOMP®PPA LDSの熱伝導性プラスチックは更なる機能の統合を可能にする
(例:LEDのヒートマネージメント)
21
ご清聴ありがとうございました
www.ensinger.jp
Matthias Wuchter I Ensinger GmbH I 22.05.2014
お問い合わせはこちら
エンズィンガージャパン株式会社
テクニカルサービス 守屋 勝仁
Tel: 03-5878-1903 E-mail: [email protected]
Web: www.ensinger.jp
Matthias Wuchter I Ensinger GmbH I 22.05.2014