昆虫類

Ⅰ
Ⅱ
昆虫類・コウチュウ目
ミズスマシ科
Dineutus orientalis
生息環境
評価理由
主 な
危険要因
絶滅危惧
Ⅱ類
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
平地帯 亜山地帯 湖沼 池 水田
3カ所で記録されている。開発行為により生息条件が明らかに悪化しつつある。
開発行為 雑排水等汚濁
開発による湖沼や池の消失及び生活雑排水などによる水質悪化で、生息地や個体数が
減少するおそれがある。
環境省
(2012)
準絶滅危惧
環境省
(2007)
―
適用基準
定性②
県内分布状況
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
今回評価
平地帯の池沼に見られ、小動物を捕食する。
⑵ 鳥 類
特記事項
Hydrophilus acuminatus
開発行為 雑排水等汚濁
開発による湖沼や池の消失及び生活雑排水などによる水質悪化で、生息地や個体数が
減少するおそれがある。
環境省
(2007)
―
適用基準
定性②
県内分布状況
昆虫類・コウチュウ目
ガムシ科
平地帯 湖沼 池 湿地 水田
評価理由
平地帯の池沼が主な生息域である。開発や雑排水等汚濁により、生息条件が悪化して
いる。
開発行為 雑排水等汚濁 その他(人の立入り)
湖沼周辺の宅地化や管理放棄などによる環境変化で生息地や個体数が減少するおそれ
がある。
絶滅危惧
Ⅱ類
群馬県
(2002)
注目
環境省
(2012)
絶滅危惧
ⅠB類
環境省
絶滅危惧Ⅱ類
(2007)
適用基準
定性②
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
生息環境
今回評価
⑻ 甲殻類
栃木県でも以前は普通に生息していたが、近年個体数が急激に減少している(栃木県
2005)
。
Helophorus auriculatus
生 態 の
特
性
準絶滅危惧
亜山地帯や山地帯の池沼で見られる。幼虫は肉食で、成虫は水草を食べる。成虫は灯
火にも飛来する。
セスジガムシ
主 な
危険要因
環境省
(2012)
⑺ クモ類
特記事項
4カ所で記録されている。開発行為により生息条件が明らかに悪化しつつある。
⑹ 昆虫類
生 態 の
特
性
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
亜山地帯 山地帯 河川 湖沼 池 水田
⑸ 魚 類
主 な
危険要因
絶滅危惧
Ⅱ類
⑷ 両生類
評価理由
今回評価
⑶ 爬虫類
昆虫類・コウチュウ目
ガムシ科
ガムシ
生息環境
1 2 3 4 種の解説
オオミズスマシ
県内分布状況
平地帯の池、沼、湿原に生息する。
特記事項
173
Ⅰ
Ⅱ
1 2 3 4 種の解説
ヤマトモンシデムシ
Nicrophorus japonicus
生息環境
平地帯 亜山地帯 住宅地公園 夏緑広葉樹林 その他(河川敷)
里山
評価理由
11カ所で記録されている。成虫は動物の死体の一部を地中に埋めて産卵し、幼虫は
これを餌とする。管理放棄や開発で地表面が変化したため生息条件が悪化している。
主 な
危険要因
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
⑵ 鳥 類
特記事項
開発行為 管理放棄 その他(朽木や落葉の回収)
管理放棄のよる植生の変化や、宅地化で、生息地や個体数が減少するおそれがある。
⑶ 爬虫類
昆虫類・コウチュウ目
コガネムシ科
⑷ 両生類
評価理由
利根沼田地域で、2カ所記録がある。いずれの地域も開発行為により生息条件が悪化
している。
⑸ 魚 類
⑹ 昆虫類
開発行為 その他(朽木や倒木の回収)
開発や整備により生息環境が失われると、個体数の減少や個体群が消失するおそれが
ある。
準絶滅危惧
環境省
(2007)
準絶滅危惧
適用基準
定性②
今回評価
絶滅危惧
Ⅱ類
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性②
県内分布状況
⑺ クモ類
近年記録が少ない。
⑻ 甲殻類
昆虫類・コウチュウ目
コガネムシ科
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
Aphodius variabilis
生息環境
平地帯 亜山地帯 住宅地公園
評価理由
2カ所で記録されている。動物の糞に集まるが、環境が変化したため生息条件が明ら
かに悪化している。
特記事項
環境省
(2012)
成虫はノリウツギなどの花に集まる。
クロモンマグソコガネ
生 態 の
特
性
―
群馬県
絶滅危惧Ⅰ類
(2002)
生息環境
主 な
危険要因
群馬県
(2002)
国内各地で減少している。モンシデムシ類は標高によって住み分けている。
山地帯 夏緑広葉樹林
生 態 の
特
性
絶滅危惧
Ⅱ類
鳥類、小哺乳類などの死体に集まり、この一部を地中に埋めて付近に産卵する。成虫
は孵化した幼虫の世話をする。幼虫は約1週間で前蛹・蛹となり、1カ月後に羽化する。
Trichius japonicus
主 な
危険要因
今回評価
県内分布状況
トラハナムグリ
特記事項
174
昆虫類・コウチュウ目
シデムシ科
開発行為 環境急変
宅地化や河川敷の公園化などの開発による環境改変で、生息地や個体群が減少するお
それがある。
成虫は犬などの糞に集まり、晩秋から初冬にかけて出現する。
今回評価
絶滅危惧
Ⅱ類
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
環境省
(2012)
準絶滅危惧
環境省
(2007)
準絶滅危惧
適用基準
定性②
県内分布状況
Ⅰ
Ⅱ
昆虫類・コウチュウ目
コガネムシ科
Aphodius elegans
生息環境
評価理由
1カ所で記録されている。牛の糞に集まるが放牧地が激減したため、生息条件が明ら
かに悪化している。
開発行為 環境急変
宅地化や河川敷の公園化などの開発による環境改変で、生息地や個体群が減少するお
それがある。
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性②
県内分布状況
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
絶滅危惧
Ⅱ類
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
平地帯 草原 その他(河川敷)
主 な
危険要因
今回評価
平地帯に生息し牛糞に集まる。成虫は春に羽化するが夏は休眠し、10月末~ 11月頃
に再び活動する。
⑵ 鳥 類
特記事項
昆虫類・コウチュウ目
テントウムシ科
Scymnus nakaikemensis
評価理由
平地帯の湿原に生息する。開発にともなう植生の変化により生息条件が悪化している。
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性②
⑸ 魚 類
県内分布状況
⑹ 昆虫類
平地帯の湿原に生息する。
⑺ クモ類
生 態 の
特
性
開発行為 管理放棄 その他(人の立入り)
湿原植生の変化や減少で、生息地や個体数が減少するおそれがある。
絶滅危惧
Ⅱ類
⑷ 両生類
生息環境
平地帯 湿原
今回評価
⑶ 爬虫類
ナカイケミヒメテントウ
主 な
危険要因
1 2 3 4 種の解説
オオフタホシマグソコガネ
特記事項
昆虫類・コウチュウ目
カミキリムシ科
生息環境
山地帯 畑 その他(夏緑広葉樹林林縁)
評価理由
4カ所で記録されているが、生息に必要なクワの巨木が減少し、生息条件が悪化して
いる。
主 な
危険要因
生 態 の
特
性
開発行為 伐採・植林
開発や整備及び植林による生息環境の変化で、個体数の減少や個体群が消失するおそ
れがある。特にクワの巨木が伐採されると大きな影響を受ける。
絶滅危惧
Ⅱ類
群馬県
絶滅危惧Ⅰ類
(2002)
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性②
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
Necydalis gigantea
今回評価
⑻ 甲殻類
オニホソコバネカミキリ
県内分布状況
幼虫は主にクワの枯れた部分を食べて成長し、成虫は桑畑やその周辺を飛翔している
ことが多い。クワの古木に依存しているため生息場所が限られている。
特記事項
175
Ⅰ
Ⅱ
1 2 3 4 種の解説
ベニバハナカミキリ
昆虫類・コウチュウ目
カミキリムシ科
Pranaspia anaspidoides
生息環境
評価理由
6カ所で記録されている。夏緑広葉樹の洞などに生息するが、洞をもつような巨木が
減少し、本種の生息条件も悪化している。
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
絶滅危惧
Ⅱ類
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
平地帯 亜山地帯 山地帯 夏緑広葉樹林 住宅地公園 里山
主 な
危険要因
今回評価
開発行為 伐採・植林
夏緑広葉樹林の開発や古木の伐採で、生息地や個体数が減少するおそれがある。
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性②
県内分布状況
成虫はクヌギやコナラなどの樹洞に集まる。
⑵ 鳥 類
特記事項
⑶ 爬虫類
ヨツボシカミキリ
昆虫類・コウチュウ目
カミキリムシ科
Stenygrinum quadrinotatum
⑷ 両生類
生息環境
山地帯 夏緑広葉樹林
評価理由
6カ所で記録されている。生息域は山地帯の夏緑広葉樹林である。開発や伐採・植林
により植生が変化したため、個体数が大幅に減少している。
⑸ 魚 類
⑹ 昆虫類
主 な
危険要因
⑺ クモ類
生 態 の
特
性
開発行為 伐採・植林 開発や針葉樹の植樹による夏緑広葉樹林の減少等で、生息地や個体数が減少するおそ
れがある。
今回評価
絶滅危惧
Ⅱ類
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
絶滅危惧
ⅠB類
環境省
絶滅危惧Ⅱ類
(2007)
適用基準
定性①
県内分布状況
成虫は夜間灯火に飛来する。
特記事項
⑻ 甲殻類
オオシロカミキリ
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
Olenecamptus cretaceus
生息環境
平地帯 夏緑広葉樹林 住宅地公園 その他(河川敷)
評価理由
中部地域と西部地域で1カ所ずつ確認されている。幼虫は河川敷やその周辺の夏緑広
葉樹の枯木を餌とするが、開発行為や伐採・植林により生息条件は悪化している。
主 な
危険要因
生 態 の
特
性
特記事項
176
昆虫類・コウチュウ目
カミキリムシ科
開発行為 伐採・植林
開発行為による生息域の減少で、生息地や個体数が減少するおそれがある。
今回評価
絶滅危惧
Ⅱ類
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性②
県内分布状況
幼虫は径3 ~ 8㎝のムクノキやケヤキなどの枯れ枝に潜入し、2年ほどで成虫になる
と思われる。成虫はそれらの葉を餌とし、灯火にも飛来する。
県内で2011年に、59年ぶりに生息が確認された。
Ⅰ
Ⅱ
昆虫類・コウチュウ目
ハムシ科
Chrysolina virgata
生息環境
平地帯 湿原
評価理由
平地帯の湿原に生息する。開発や管理放棄による植生の変化によって生息条件が悪化
している。
主 な
危険要因
絶滅危惧
Ⅱ類
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
準絶滅危惧
環境省
(2007)
―
適用基準
定性②
県内分布状況
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
開発行為 管理放棄 その他(人の立入り)
公園化による植生の変化や湿原の減少、管理放棄による樹林化で、生息地や個体数が
減少するおそれがある。
今回評価
平地帯の湿原に生息し、成虫は6月頃シロネに集まる。
⑵ 鳥 類
特記事項
昆虫類・コウチュウ目
ハンミョウ科
Cicindela chinensis
今回評価 準絶滅危惧
生息環境
評価理由
8カ所で記録されているが、ほとんどの生息地で開発がすすみ、生息条件が悪化して
いる。
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
⑸ 魚 類
県内分布状況
⑹ 昆虫類
開発行為 管理放棄 その他(朽木や落葉の回収)
開発や整備による生息環境の消失や、管理放棄による樹林化で、生息地や個体数が減
少するおそれがある。
環境省
(2012)
⑷ 両生類
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
亜山地帯 山地帯 荒原 草原 その他(河川敷、路上)
成虫は亜山地帯から山地帯の裸地や登山道などで見られ、他の昆虫類などを捕食する。
⑺ クモ類
生 態 の
特
性
⑶ 爬虫類
ハンミョウ
主 な
危険要因
1 2 3 4 種の解説
オオルリハムシ
特記事項
昆虫類・コウチュウ目
ハンミョウ科
生息環境
平地帯 亜山地帯 草原 里山 畑
評価理由
10カ所で記録されているが、個体数は少ない。管理放棄や開発行為で生息に適した
草原などが減少し、生息条件が悪化している。
主 な
危険要因
生 態 の
特
性
開発行為 管理放棄 その他(朽木や落葉の回収)
開発や整備による生息環境の消失や管理放棄による樹林化で、生息地や個体数が減少
するおそれがある。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
準絶滅危惧
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
Hemicarabus tuberculosus
⑻ 甲殻類
セアカオサムシ
県内分布状況
比較的開けた環境の地表に生息し、他の昆虫類などを捕食する。
特記事項
177
Ⅰ
Ⅱ
1 2 3 4 種の解説
マガタマハンミョウ
昆虫類・コウチュウ目
ハンミョウ科
Cicindela ovipennis
生息環境
山地帯 荒原 草原 その他(夏緑広葉樹林林縁)
評価理由
5カ所で記録されている。森林の管理放棄による草原の樹林化などで、個体数が減少
している。
主 な
危険要因
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
⑵ 鳥 類
特記事項
開発行為 管理放棄 分布限界種
夏緑広葉樹林林縁の開発や管理放棄による草原の樹林化で、生息地や個体数が減少す
るおそれがある。
準絶滅危惧
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性a)
県内分布状況
日本海側、特に新潟県境を中心に分布している。関東地方での生息地は少ない。
⑶ 爬虫類
昆虫類・コウチュウ目
オサムシ科
Agonum ogurae
今回評価 準絶滅危惧
⑷ 両生類
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
生息環境
平地帯 荒原 草原 湿地 その他(湖沼周辺)
評価理由
3カ所で生息が確認されているが、生息地である平地帯で開発が進み、生息条件が悪
化している。
⑸ 魚 類
⑹ 昆虫類
⑺ クモ類
生 態 の
特
性
群馬県
(2002)
成虫は林縁や草原付近の裸地で見られる。後翅が無く飛ぶことはできないが、すばや
く歩行する。
オグラヒラタゴミムシ
主 な
危険要因
今回評価 準絶滅危惧
開発行為 管理放棄 その他(朽木や落葉の回収)
生息地である池沼周辺の管理放棄による樹林化や公園整備に伴う環境改変で、個体数
の減少や個体群が消失するおそれがある。
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
成虫は沼の周囲など湿った土地に生息する。
特記事項
⑻ 甲殻類
オオヨツボシゴミムシ
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
Dischissus mirandus
生息環境
平地帯 亜山地帯 湿原 その他(河川敷、混交林林縁)
評価理由
4カ所の生息地が記録されているが、個体数は少ない。生息に適した環境が減少して
いる。
主 な
危険要因
生 態 の
特
性
特記事項
178
昆虫類・コウチュウ目
オサムシ科
開発行為 管理放棄 その他(朽木や落葉の回収)
開発や整備による生息環境の消失や、管理放棄による樹林化で、生息地や個体数が減
少するおそれがある。
湿原、松林など限られた環境のみに生息し、成虫は土や朽木の中などで越冬する。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性a)
県内分布状況
Ⅰ
Ⅱ
昆虫類・コウチュウ目
オサムシ科
Apotomopterus porrecticollis
生息環境
亜山地帯 夏緑広葉樹林
評価理由
5カ所で記録されている。林内の地表が生息場所であるが、生息地は限定的で、夏緑
広葉樹林の開発、伐採・植林で生息条件が悪化している。
主 な
危険要因
昆虫類・コウチュウ目
オサムシ科
亜山地帯 夏緑広葉樹林 里山
林床や林縁に生息するが、開発や伐採・植林などにより、生息条件が悪化している。
定性b)
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
⑹ 昆虫類
開発行為 伐採・植林 管理放棄 分布限界種
クワ畑の宅地化や別の樹種への変更で、生息地や個体数が減少するおそれがある。群
馬、栃木両県の限られた場所に分布している。
⑺ クモ類
成虫は湿度の高い林床や、林縁の石、礫の下に生息し、ミミズ類などを捕食するもの
と思われる。
昆虫類・コウチュウ目
オサムシ科
平地帯 亜山地帯 山地帯 夏緑広葉樹林 住宅地公園 里山
評価理由
10カ所で記録されている。里山の夏緑広葉樹林が主な生息地であるが、開発、管理
放棄などにより、生息条件が悪化している。
開発行為 伐採・植林 管理放棄
宅地化や管理放棄による里山の減少、針葉樹への変更で、生息地や個体数が減少のお
それがある。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
生息環境
⑻ 甲殻類
2007年に新種として記載され(Morita & Suda 2007)
、ナガゴミムシ属としては東
日本で最大の種である。
Calosoma maximowiczi
生 態 の
特
性
適用基準
主に日本海側に分布するが、関東地方では栃木県を含む足尾山地南部の亜山地帯にの
み分布している(須田 1985)
。
クロカタビロオサムシ
主 な
危険要因
―
⑸ 魚 類
特記事項
環境省
(2007)
⑷ 両生類
生 態 の
特
性
―
⑶ 爬虫類
主 な
危険要因
環境省
(2012)
林内の地表で生活し、小動物を捕食する。主にアカマツなどの朽木内で成虫で越冬す
る。
Pterostichus ryomoensis
評価理由
準絶滅危惧
県内分布状況
リョウモウナガゴミムシ
生息環境
群馬県
(2002)
⑵ 鳥 類
特記事項
今回評価 準絶滅危惧
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
開発行為 伐採・植林 分布限界種
夏緑広葉樹林の開発や枯木の撤去で、生息地や個体数が減少するおそれがある。
1 2 3 4 種の解説
アキタクロナガオサムシ
県内分布状況
成虫は樹上性で後翅が発達しておりよく飛翔する。マイマイガの幼虫などが大発生す
ると天敵として個体数が急に増加することがある。
特記事項
179
Ⅰ
Ⅱ
1 2 3 4 種の解説
オサムシモドキ
昆虫類・コウチュウ目
オサムシ科
Craspedonotus tibialis
生息環境
平地帯 亜山地帯 山地帯 荒原 湿原 その他(河川敷、里山林縁)
住宅地公園
評価理由
8カ所で記録されている。成虫は主に里山周辺に生息するが、開発や管理放棄等によ
り生息条件が悪化している。
主 な
危険要因
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
開発行為 伐採・植林 その他(朽木や落葉の回収)
宅地化や河川敷の公園化で植生が変わると、生息地や個体数が減少するおそれがある。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
成虫は主に平地帯の石下や地中に掘った浅い穴に生息し、夜間地表に出て他の昆虫類
などを捕食する。灯火に飛来することもある。
⑵ 鳥 類
特記事項
⑶ 爬虫類
アカガネアオゴミムシ
昆虫類・コウチュウ目
オサムシ科
Chlaenius abstersus
⑷ 両生類
生息環境
評価理由
⑸ 魚 類
⑹ 昆虫類
主 な
危険要因
⑺ クモ類
生 態 の
特
性
平地帯 山地帯 荒原 草原 その他(河川敷)
河川敷が主な生息域である。開発や流量の変動などにより、個体数が減少している。
開発行為 管理放棄 その他(朽木や落葉の回収)
河川敷の公園化や氾濫原の植生の変化で、生息地や個体数が減少するおそれがある。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性a)
県内分布状況
平地帯では河川敷の比較的乾燥した場所に生息し、小動物を捕食する。灯火にも飛来
する。
特記事項
⑻ 甲殻類
キベリマメゲンゴロウ
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
Platambus fimbriatus
生息環境
平地帯 亜山地帯 山地帯 河川
評価理由
7カ所で記録されている。成虫の生息域は河川であるが、雑排水等汚濁により、生息
条件が悪化している。
主 な
危険要因
生 態 の
特
性
特記事項
180
昆虫類・コウチュウ目
ゲンゴロウ科
開発行為 雑排水等汚濁
河川の水質汚濁で、生息地や個体数が減少するおそれがある。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
準絶滅危惧
環境省
(2012)
準絶滅危惧
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
成虫は流水性で、平地帯~山地帯で見られる。灯火に飛来する。
Ⅰ
Ⅱ
昆虫類・コウチュウ目
ゲンゴロウ科
Prodaticus bowringii
生息環境
亜山地帯 山地帯 湖沼 池 水田 その他(夏緑広葉樹林林縁、里山林縁)
評価理由
7カ所で記録されている。平地帯~山地帯の湖沼に生息する。開発や管理放棄により、
生息条件が悪化している。
主 な
危険要因
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
準絶滅危惧
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
開発行為 管理放棄 その他(朽木や落葉の回収)
湖沼やその周辺地域の宅地化や管理放棄などで生息地や個体数が減少するおそれがあ
る。
平地帯~山地帯の湖沼に生息し、小動物を捕食する。
⑵ 鳥 類
特記事項
昆虫類・コウチュウ目
クワガタムシ科
Nipponodorcus montivagus
今回評価 準絶滅危惧
生息環境
評価理由
生息に必要なヤナギ類が開発により失われたこと、捕獲の対象とされたことなどで個
体数が減少している。
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性a)
⑸ 魚 類
県内分布状況
⑹ 昆虫類
開発行為 捕獲
開発により生息環境が変化すると、生息地や個体数が減少するおそれがある。また、
捕獲による個体数の減少が懸念される。
環境省
(2012)
⑷ 両生類
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
山地帯 夏緑広葉樹林
標高1000m以上の山地帯に生息し、成虫はヤナギ類の樹液を餌とする。灯火にも飛
来する。
⑺ クモ類
生 態 の
特
性
⑶ 爬虫類
ヒメオオクワガタ
主 な
危険要因
1 2 3 4 種の解説
シマゲンゴロウ
特記事項
昆虫類・コウチュウ目
クワガタムシ科
生息環境
平地帯 亜山地帯 住宅地公園 夏緑広葉樹林 里山 その他(河川敷)
評価理由
10カ所で記録されている。生息に必要な夏緑広葉樹が失われ、
個体数が減少している。
また、交配可能な外来種が侵入し、種の存続が危ぶまれる。
主 な
危険要因
生 態 の
特
性
開発行為 捕獲 外来・国内外来種
開発により生息環境が変化すると、生息地や個体数が減少するおそれがある。捕獲に
よる個体数の減少が懸念される。近年、外国や沖縄県等の他地域の別亜種と交雑した
と疑われる個体が採集され、固有亜種の存続が失われるおそれもでている。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)、d)
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
Serrognathus platymelus
⑻ 甲殻類
ヒラタクワガタ
県内分布状況
平地のクヌギ、ヤナギ類の樹液に集まるが夜行性で昼間は発見しにくい。県内産は比
較的小形である。
特記事項
181
Ⅰ
Ⅱ
1 2 3 4 種の解説
オオチャイロハナムグリ
Osmoderma opicum
生息環境
評価理由
9カ所で記録されている。開発により生息に必要な夏緑広葉樹が減少し、生息条件が
悪化している。
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
山地帯 夏緑広葉樹林
主 な
危険要因
開発行為 捕獲
開発や整備により生息環境の夏緑広葉樹林が失われると、生息地や個体数が減少する
おそれがある。捕獲による減少も懸念される。
環境省
(2012)
準絶滅危惧
環境省
(2007)
準絶滅危惧
適用基準
定性b)
県内分布状況
幼虫は山間部のミズナラ、ブナの古木に生息し、腐朽部を食べて成長する。成虫は8
~ 9月上旬頃に出現する。
⑵ 鳥 類
特記事項
⑶ 爬虫類
アカマダラコガネ
昆虫類・コウチュウ目
コガネムシ科
Poecilophilides rusticola
⑷ 両生類
生息環境
評価理由
8カ所で記録されている。開発により生息に必要な夏緑広葉樹が減少し生息条件が悪
化している。
⑸ 魚 類
⑹ 昆虫類
主 な
危険要因
⑺ クモ類
生 態 の
特
性
開発行為 環境急変
開発や整備により生息環境の夏緑広葉樹林が失われると、生息地や個体数が減少する
おそれがある。
⑻ 甲殻類
昆虫類・コウチュウ目
コガネムシ科
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
生息環境
山地帯 夏緑広葉樹林 草原
評価理由
6カ所で記録されている。牛馬の放牧地が減少したこと、牛馬の飼料が変化したこと
などにより、生息条件が悪化している。
特記事項
情報不足
環境省
(2007)
情報不足
適用基準
定性b)
県内分布状況
成虫で越冬し、産卵期の5 ~ 6月と新成虫の発生時期である9月初め頃に見られる。
Copris pecuarius
生 態 の
特
性
環境省
(2012)
成虫はクヌギなどの樹液に集まる。幼虫は朽ち木を食べて成長するが猛禽類の巣から
発見されるという報告がある(佐藤ほか 2006など)
。成虫もオオタカの巣の近くで
採集される例が多いため、何らかの形で猛禽類に依存していることが考えられる。
ミヤマダイコクコガネ
主 な
危険要因
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
平地帯 亜山地帯 山地帯 夏緑広葉樹林 住宅地公園 里山
特記事項
182
昆虫類・コウチュウ目
コガネムシ科
開発行為 伐採・植林 管理放棄 環境急変
開発による放牧地の減少や飼料の変化、および植林による植生変化で、生息地や個体
数が減少するおそれがある。
成虫は、6月頃に牛糞などを地中に運び込んで部屋を作り、糞球を作って産卵し、親
虫はそれを守る。9月頃に新成虫が出現する。成虫は牛や馬糞のトラップで採集され
ている。
国内各地で減少している。牛の放牧地が少なくなり、飼料の変化等の要因で個体数が
激減している。近年では鹿糞を餌としているという情報もある。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
準絶滅危惧
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
Ⅰ
Ⅱ
昆虫類・コウチュウ目
コガネムシ科
Onthophagus bivertex
生息環境
山地帯 草原
評価理由
3カ所で記録されている。牛馬の放牧地が減少したこと、牛馬の飼料が変化したこと
などにより、生息条件が悪化している。
主 な
危険要因
評価理由
7カ所で記録されている。牛馬の放牧地が減少したこと、牛馬の飼料が変化したこと
などにより、生息条件が悪化している。
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
準絶滅危惧
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
⑸ 魚 類
県内分布状況
⑹ 昆虫類
開発行為 伐採・植林 管理放棄 環境急変
開発による放牧地の減少や飼料の変化、および針葉樹植林による植生変化で、生息地
や個体数が減少するおそれがある。
平地の開けた環境に見られ、成虫は春から秋に牛糞などに集まる。
⑺ クモ類
昆虫類・コウチュウ目
コガネムシ科
生息環境
平地帯 亜山地帯 住宅地公園 河川敷
評価理由
4カ所で記録されている。河川敷が主な生息域である。開発や流量の変動などにより、
個体数が減少している。
開発行為 管理放棄 その他(朽木や落葉の回収)
管理放棄による植生の変化や宅地化で、生息地や個体数が減少するおそれがある。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性a)
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
Melolontha frater
⑻ 甲殻類
国内各地で減少している。家畜、
ペットの飼料の変化によるものと考えられている(塚
本 2003、塚本ほか 2009)
。
オオコフキコガネ
生 態 の
特
性
環境省
(2007)
⑷ 両生類
生息環境
主 な
危険要因
―
⑶ 爬虫類
昆虫類・コウチュウ目
コガネムシ科
平地帯 亜山地帯 草原 その他(河川敷)
住宅地公園
特記事項
環境省
(2012)
国内各地で減少している(塚本 2003、塚本ほか 2009)
。
Onthophagus viduus
生 態 の
特
性
準絶滅危惧
放牧地などに見られ、成虫は春から秋に牛糞などに集まるほか、放牧地に侵入した鹿
糞からも採集されている(堀口 1999)
。
マルエンマコガネ
主 な
危険要因
群馬県
(2002)
⑵ 鳥 類
特記事項
今回評価 準絶滅危惧
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
開発行為 伐採・植林 管理放棄 環境急変
開発による放牧地の減少や飼料の変化、および植林による植生変化で、生息地や個体
数が減少するおそれがある。
1 2 3 4 種の解説
シナノエンマコガネ
県内分布状況
河川敷など平地帯に見られ、成虫は広葉樹の葉を餌とする。
特記事項
183
Ⅰ
Ⅱ
1 2 3 4 種の解説
ヤマトタマムシ
昆虫類・コウチュウ目
タマムシ科
Chrysochroa fulgidissima
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
生息環境
平地帯 亜山地帯 夏緑広葉樹林 住宅地公園 里山
評価理由
12カ所で記録されている。生息域は里山の夏緑広葉樹林である。幼虫の成育に必要
な倒木、枯れ枝などが失われ、生息条件が悪化している。
主 な
危険要因
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
⑵ 鳥 類
特記事項
開発行為 農薬等汚染 その他(朽木や倒木の回収)
公園、寺社においては枯木や枯枝の撤去、樹木の枯死対策のための消毒などにより、
生息地が減少し、10年前に比べ個体数は少ない。
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
県内産は原名亜種。
⑶ 爬虫類
昆虫類・コウチュウ目
タマムシ科
Eurythyrea tenuistriata
⑷ 両生類
生息環境
山地帯 夏緑広葉樹林 混交林
評価理由
幼虫は針葉樹の倒木を、成虫は夏緑広葉樹の葉を餌とする。開発による混交林や針葉
樹林の改変により、生息条件が悪化している。
⑸ 魚 類
⑹ 昆虫類
⑺ クモ類
生 態 の
特
性
環境省
(2012)
幼虫は、ケヤキ、エノキやサクラ類の枯死部、倒木の木質部を食餌する。成虫はこれ
らの樹冠付近を飛び、葉を後食する。
アオタマムシ
主 な
危険要因
今回評価 準絶滅危惧
開発行為 伐採・植林
夏緑広葉樹林や混交林の開発、針葉樹枯木の撤去で、生息地や個体数が減少するおそ
れがある。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
準絶滅危惧
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
成虫は7月に出現し、雌は産卵のため針葉樹の伐採木に集まる。雄は高所を飛び、ブ
ナなどの葉を食餌する。幼虫はコメツガ等の針葉樹を食餌する。
特記事項
⑻ 甲殻類
アオマダラタマムシ
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
Nippnobuprestis amabilis
生息環境
平地帯 山地帯 夏緑広葉樹林
評価理由
夏緑広葉樹林のうち、比較的限られた樹種の枯木に産卵し、幼虫はこれを餌とする。
開発や伐採・植林により植生が変化し、個体数が減少している。
主 な
危険要因
生 態 の
特
性
特記事項
184
昆虫類・コウチュウ目
タマムシ科
開発行為 伐採・植林
幼虫の生息はアオハダなど限られた樹種に依存しているため、宅地化や伐採による植
生の変化で、生息地や個体数が減少するおそれがある。
成虫は6月頃にアオハダ等の枯木に産卵し、幼虫は木部を食餌する。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性a)
県内分布状況
Ⅰ
Ⅱ
昆虫類・コウチュウ目
ホタル科
Luciola cruciata
生息環境
平地帯 亜山地帯 山地帯 細流 その他(夏緑広葉樹林林縁)
評価理由
幼虫の餌となるカワニナは、清澄な水域に生息する。水質汚濁や開発行為により、カ
ワニナの生息域が減少したため、本種の生息条件も悪化している。
主 な
危険要因
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
開発行為 外来・国内外来種
保護団体の活動で生息地が増加している地域もある。発光サイクルの異なる生息地か
ら移入する例もあり、移入個体群との交雑により、在来個体群の存続があやうくなる
おそれもでている。
平地帯~山地帯に生息し、幼虫はカワニナ等の巻貝を食餌する。成虫は灯火に飛来す
ることもある。
⑵ 鳥 類
特記事項
昆虫類・コウチュウ目
ホタル科
Luciola lateralis
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
ゲンジボタルに比べて発生期が長く、生息地の数も多い。
山地帯 夏緑広葉樹林
評価理由
10カ所で記録されている。食餌植物であるヤマシャクヤクの分布域や株数が少なく、
生息条件が悪化している。
開発行為 その他(成虫食餌植物の採取)
食餌植物であるヤマシャクヤクは絶滅危惧ⅠA類(県レットデータブック 植物編
2012年改訂版)に評価されており、生育地や個体数は少ない。生育地の開発、園芸
及び販売を目的の採取で、個体群の消失や個体数減少のおそれがある。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
生息環境
⑻ 甲殻類
昆虫類・コウチュウ目
カミキリムシ科
Brachyta bifasciata
生 態 の
特
性
―
幼虫はタニシやカワニナ等の巻貝を餌として成長する。成虫は灯火に飛来することも
ある。中部地域で1998年に行われた調査では、成虫は6月29日~ 8月27日まで発生
していた。7月下旬に最多個体数が記録された(金子 1999)
。
フタスジカタビロハナカミキリ
主 な
危険要因
環境省
(2012)
⑺ クモ類
特記事項
準絶滅危惧
⑹ 昆虫類
生 態 の
特
性
開発行為 雑排水等汚濁 管理放棄
宅地化や減反による水田の減少、生活排水汚濁等の水質変化で、生息地や個体群が減
少するおそれがある。
群馬県
(2002)
⑸ 魚 類
主 な
危険要因
幼虫の主な生息場所である水田が減少したため、生息条件が悪化している。
今回評価 準絶滅危惧
⑷ 両生類
評価理由
平地帯 亜山地帯 山地帯 湿地 水田 その他(夏緑広葉樹林林縁、里山林縁)
⑶ 爬虫類
ヘイケボタル
生息環境
1 2 3 4 種の解説
ゲンジボタル
県内分布状況
成虫はヤマシャクヤクの花粉や花弁を食餌する。幼虫はその根に潜入して成長する。
特記事項
185
Ⅰ
Ⅱ
1 2 3 4 種の解説
クロホソコバネカミキリ
昆虫類・コウチュウ目
カミキリムシ科
Necydalis harmandi
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
生息環境
山地帯 夏緑広葉樹林
評価理由
2カ所で記録されている。ダケカンバの枯木に依存して生息するが、伐採・植林や枯
木の撤去等により、生息条件が悪化している。
主 な
危険要因
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
今回評価 準絶滅危惧
開発行為 伐採・植林 その他(朽木や倒木の回収)
ダケカンバ林の開発や伐採・植林で生息環境が変化し、生息地や個体数が減少するお
それがある。
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
山地帯に生息し、成虫はダケカンバの枯木に集まり、幼虫は木部を食べて成長する。
⑵ 鳥 類
特記事項
⑶ 爬虫類
オオホソコバネカミキリ
昆虫類・コウチュウ目
カミキリムシ科
Necydalis solida
⑷ 両生類
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
生息環境
山地帯 夏緑広葉樹林
評価理由
幼虫はブナの立枯れ材を餌とする。かつてはスキー場やゴルフ場などの開発行為によ
り、生息条件が悪化していた。
⑸ 魚 類
⑹ 昆虫類
主 な
危険要因
⑺ クモ類
生 態 の
特
性
今回評価 準絶滅危惧
開発行為 伐採・植林
ブナ林の開発や伐採・植林で生息環境が変化し、生息地や個体数が減少するおそれが
ある。
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
成虫はブナの枯木に産卵し、幼虫はその木部を食べる。
特記事項
⑻ 甲殻類
マルクビケマダラカミキリ
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
Hesperophanes campestris
生息環境
平地帯 亜山地帯 山地帯 夏緑広葉樹林 住宅地公園 里山
評価理由
幼虫は夏緑広葉樹の枯木を餌とする。開発行為などにより、
夏緑広葉樹林が少なくなっ
たため、生息条件が悪化している。
主 な
危険要因
生 態 の
特
性
特記事項
186
昆虫類・コウチュウ目
カミキリムシ科
開発行為 その他(朽木や倒木の回収)
夏緑広葉樹林の開発や枯木の撤去で、生息地や個体数が減少するおそれがある。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
成虫は、夜間コナラなどの樹幹に見られ、灯火にも飛来する。
Ⅰ
Ⅱ
昆虫類・コウチュウ目
カミキリムシ科
Xylotrechus zebratus
生息環境
評価理由
幼虫は針葉樹の枯木を餌とする。開発や伐採・植林などにより、個体数が減少してい
る。
開発行為 伐採・植林
混交林の開発、枯木の撤去および植林による植生変化で、生息地や個体数が減少する
おそれがある。
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性a)
県内分布状況
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
山地帯 夏緑針葉樹林 混交林
主 な
危険要因
成虫は産卵のため、針葉樹の枯木や伐採木などに集まる。
⑵ 鳥 類
特記事項
昆虫類・コウチュウ目
カミキリムシ科
Mesosa poecila
今回評価 準絶滅危惧
生息環境
評価理由
3カ所で記録されている。かつてはスキー場やゴルフ場などの開発行為により、生息
条件が悪化していた。
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
⑸ 魚 類
県内分布状況
⑹ 昆虫類
開発行為 伐採・植林 その他(朽木や倒木の回収)
ブナ林の開発や伐採・植林及び枯木の撤去で、生息地や個体数が減少するおそれがあ
る。
環境省
(2012)
⑷ 両生類
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
山地帯 夏緑広葉樹林
産卵のため枯れたブナなどに集まる。成虫は細い枯木を好む。
⑺ クモ類
生 態 の
特
性
⑶ 爬虫類
マダラゴマフカミキリ
主 な
危険要因
1 2 3 4 種の解説
キジマトラカミキリ
特記事項
昆虫類・コウチュウ目
カミキリムシ科
生息環境
評価理由
主 な
危険要因
生 態 の
特
性
高山帯・亜高山帯 亜高山常緑針葉樹林 混交林
高山帯・亜高山帯の針葉樹の枯木に集まる。開発行為により生息条件が悪化している。
開発行為 伐採・植林 捕獲
高山帯・亜高山帯の開発による森林の減少や枯木の撤去、および収集や販売目的の捕
獲で、個体数が減少するおそれがある。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
Sachalinobia rugipennis
⑻ 甲殻類
アラメハナカミキリ
県内分布状況
成虫は6月末から7月初めにかけて高山帯・亜高山帯に出現し、針葉樹の立枯れに集
まる。
特記事項
187
Ⅰ
Ⅱ
1 2 3 4 種の解説
ヒメビロウドカミキリ
昆虫類・コウチュウ目
カミキリムシ科
Acalolepta degener
生息環境
平地帯 河川敷
評価理由
4カ所で記録されている。幼虫は、平地帯の河川敷に生育するオトコヨモギの根に入
り込んで成長する。開発にともなう植生の変化により生息条件が悪化している。
主 な
危険要因
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
開発行為 管理放棄
河川改修などの開発や管理放棄による樹林化で、オトコヨモギの生育する草原が減少
すると、生息地や個体数が減少するおそれがある。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
準絶滅危惧
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
オトコヨモギの茎に産卵し、
幼虫は根に入り込んで成長する。成虫は5 ~ 6月に出現し、
オトコヨモギの葉を食餌する。
⑵ 鳥 類
特記事項
⑶ 爬虫類
オオネクイハムシ
昆虫類・コウチュウ目
ハムシ科
Plateumaris constricticollis
⑷ 両生類
生息環境
山地帯 湿原
評価理由
山地帯の湿原に生息する。開発や管理放棄による植生の変化によって生息条件が悪化
している。
⑸ 魚 類
⑹ 昆虫類
主 な
危険要因
⑺ クモ類
生 態 の
特
性
開発行為 管理放棄
公園化による植生の変化や湿原の減少、管理放棄による樹林化で生息地や個体数が減
少するおそれがある。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
山地帯の湿原に生息する。
特記事項
⑻ 甲殻類
スジキイロカメノコハムシ
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
Cassida nobilis
生息環境
評価理由
主 な
危険要因
生 態 の
特
性
特記事項
188
昆虫類・コウチュウ目
ハムシ科
平地帯 荒原 草原 住宅地公園 平地帯の草原に生息する。開発や管理放棄による植生の変化で個体数が減少している。
開発行為 管理放棄
開発行為や管理放棄による植生変化、公園化による管理で生息地や個体数が減少する
おそれがある。
成虫はシロザの葉を食餌する。
今回評価 準絶滅危惧
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性a)
県内分布状況
Ⅰ
Ⅱ
昆虫類・コウチュウ目
オサムシ科
Desera geniculata
生息環境
亜山地帯 草原 その他(夏緑広葉樹林林縁)
評価理由
1カ所で4個体が記録されている。開発や管理放棄により植生が変化すると生息地が
消滅するおそれがある。
主 な
危険要因
情報不足
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
開発行為 伐採・植林 管理放棄 その他(朽木や落葉の回収)
開発により生息地である草原が失われたり、管理放棄で樹林化すると生息地や個体数
が減少するおそれがある。
今回評価
コナラ林が伐採された後の草原で成虫が、近くの土中で越冬中の成虫が採集された。
⑵ 鳥 類
特記事項
昆虫類・コウチュウ目
オサムシ科
Harpalus crates
評価理由
3カ所で記録されている。生息地の河川敷や湿原などが開発や管理放棄などで植生が
変化すると生息地が減少するおそれがある。
群馬県
(2002)
―
環境省
絶滅危惧Ⅱ類
(2012)
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
⑸ 魚 類
県内分布状況
⑹ 昆虫類
平地帯の湿原などに生息し、小動物を捕食する。
⑺ クモ類
生 態 の
特
性
開発行為 管理放棄 その他(朽木や落葉の回収)
河川敷の公園化や氾濫原の植生の変化で、生息地や個体数が減少するおそれがある。
情報不足
⑷ 両生類
生息環境
平地帯 湿原 その他(河川敷)
今回評価
⑶ 爬虫類
チョウセンゴモクムシ
主 な
危険要因
1 2 3 4 種の解説
オオアオホソゴミムシ
特記事項
昆虫類・コウチュウ目
オサムシ科
生息環境
平地帯 湿原 その他(河川敷)
評価理由
4カ所で少数採集されている。生息地の河川敷や湿原などが開発や管理放棄などで植
生が変化すると、生息地が減少するおそれがある。
主 な
危険要因
生 態 の
特
性
開発行為 管理放棄 その他(朽木や落葉の回収)
河川敷の公園化や氾濫原の植生の変化で、生息地や個体数が減少するおそれがある。
今回評価
情報不足
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
情報不足
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
Odacantha hagai
⑻ 甲殻類
ハガクビナガゴミムシ
県内分布状況
平地帯の湿原などに生息し、小動物を捕食する。
特記事項
189
Ⅰ
Ⅱ
1 2 3 4 種の解説
オオトックリゴミムシ
昆虫類・コウチュウ目
オサムシ科
Oodes vicarius
生息環境
亜山地帯 草原 その他(夏緑広葉樹林林縁、水辺)
評価理由
中部地域の1カ所で記録されている。生息域の水辺が開発や管理放棄で、植生が変化
すると生息地が消滅するおそれがある。
主 な
危険要因
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
開発行為 伐採・植林 管理放棄 その他(朽木や落葉の回収)
草原が夏緑広葉樹林に変化したり、宅地化されると生息地が消失するおそれがある。
今回評価
情報不足
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
準絶滅危惧
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
水辺に生息し、春に多く見られる。
⑵ 鳥 類
特記事項
⑶ 爬虫類
クビナガヨツボシゴミムシ
昆虫類・コウチュウ目
オサムシ科
Tinoderus singularis
⑷ 両生類
生息環境
平地帯 亜山地帯 草原 湿原 その他(夏緑広葉樹林林縁)
評価理由
2カ所で記録されている。草原に生息するが、開発や管理放棄により植生が変化する
と生息地が消滅するおそれがある。
⑸ 魚 類
⑹ 昆虫類
主 な
危険要因
⑺ クモ類
生 態 の
特
性
開発行為 伐採・植林 管理放棄 その他(朽木や落葉の回収)
草原が夏緑広葉樹林に変化したり、宅地化されると生息地が消失するおそれがある。
今回評価
情報不足
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
情報不足
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
平地帯の湿原などに生息し小動物を捕食する。
特記事項
⑻ 甲殻類
イグチケブカゴミムシ
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
Peronomerus auripilis
生息環境
平地帯 湿原 その他(河川敷)
評価理由
2カ所で記録されている。河川敷や湿原に生息しているが、開発、管理放棄により植
生が変化すると生息地が消滅するおそれがある
主 な
危険要因
生 態 の
特
性
特記事項
190
昆虫類・コウチュウ目
オサムシ科
開発行為 管理放棄 その他(朽木や落葉の回収)
河川敷の公園化や氾濫原の植生の変化で、生息地や個体数が減少するおそれがある。
今回評価
情報不足
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
準絶滅危惧
環境省
(2007)
―
適用基準
定性b)
県内分布状況
平地帯の湿原などに生息し小動物を捕食する。
Ⅰ
Ⅱ
昆虫類・コウチュウ目
エンマムシ科
Saprinus splendens
生息環境
評価理由
主 な
危険要因
中部地域に1カ所、利根沼田地域に1カ所の記録がある(須田 1985)
。
開発行為 その他(朽木や落葉の回収)
宅地化や河川敷の公園化などの開発による環境改変で、生息地や個体群が減少するお
それがある。
情報不足
群馬県
(2002)
―
環境省
(2012)
―
環境省
(2007)
―
適用基準
定性a)
県内分布状況
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
平地帯 亜山地帯 荒原 畑 その他(河川敷)
今回評価
平地帯の河川敷、住宅地や畑の周辺に生息する。小動物の死体や糞に集まる。
⑵ 鳥 類
特記事項
昆虫類・ハチ(膜翅)目
スズメバチ科
Polistes japonicaus
評価理由
1970年代に伊勢崎市(旧赤堀町)で採集された標本のみである。1980年代以降の確
実な記録がない。
適用基準
定性⑤
県内分布状況
⑹ 昆虫類
⑺ クモ類
評価理由
生息環境が限られ、分布が極めて局地的である。嬬恋村(須田 1974)と桐生市で記
録されており、現在、確認されている生息地は桐生市の1地点のみである。
開発行為 環境急変
海岸や川岸などの砂地を好んで営巣する。全国的に減少傾向にある。
絶滅危惧
Ⅰ類
群馬県
(2002)
-
環境省
絶滅危惧Ⅱ類
(2012)
環境省
(2007)
準絶滅危惧
適用基準
定性①
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
平地帯 亜山地帯 その他(河川敷などの砂地)
今回評価
⑻ 甲殻類
昆虫類・ハチ(膜翅)目
ドロバチモドキ科
生息環境
特記事項
-
キアシナガバチやセグロアシナガバチより小型で、斑紋がやや似ている。巣の蓋は黄
色である。
Bembix niponica
生 態 の
特
性
環境省
(2007)
平地帯から亜山地帯に生息している。木の葉裏や細い枝、人家の軒下や壁などに巣を
作る。繭の蓋は黄色である。
ニッポンハナダカバチ
主 な
危険要因
情報不足
⑸ 魚 類
開発行為 環境急変
以前は人家周辺などでも普通にみられたようである。現在、南日本を除く各地で減少
傾向にあるといわれているが、減少理由は不明である。
環境省
(2012)
⑷ 両生類
生息環境
特記事項
絶滅危惧
Ⅰ類
群馬県
絶滅危惧Ⅰ類
(2002)
平地帯 亜山地帯 里山
生 態 の
特
性
今回評価
⑶ 爬虫類
ヤマトアシナガバチ
主 な
危険要因
1 2 3 4 種の解説
ルリエンマムシ
県内分布状況
成虫は夏に出現する。砂地に深い坑道を掘り、幼虫の餌となるハエ、アブ類を狩って
運び込む。
体は黒色で黄白色の斑紋がある。
191
Ⅰ
Ⅱ
1 2 3 4 種の解説
ウマノオバチ
Euurobracon yokahamae
生息環境
評価理由
宿主の減少に伴い個体数が減少していると考えられる。2000年以降の記録としては、
前橋市、安中市、桐生市(中山 1987)
、沼田市(小池 2006)で確認されている。
⑴ 哺乳類
生 態 の
特
性
⑵ 鳥 類
特記事項
開発行為 管理放棄 環境急変 その他(寄主の減少)
本種の宿主であるシロスジカミキリは、クヌギやコナラ、ヤナギ等の比較的細い樹木
に産卵する。このため雑木林等の管理放棄により、これらの樹木が大径木になるとシ
ロスジカミキリが減少し、本種の減少につながる。
⑶ 爬虫類
昆虫類・ハチ(膜翅)目
ヒメバチ科
⑷ 両生類
生息環境
評価理由
県内の広い範囲で記録があるが、個体数はどの地点でも少ない。本種だけでなく宿主
であるニンギョウトビケラの生息環境も保全する必要がある。
⑸ 魚 類
⑹ 昆虫類
農薬等汚染 雑排水等汚濁 環境急変 集落や田畑の中を流れる川でも幼虫の生息が確認されている。このような地域では、
雑排水等汚濁や農薬の使用により、宿主であるニンギョウトビケラの個体数が減少す
るおそれがある。
⑺ クモ類
⑻ 甲殻類
ドロムシ類
⑼ 陸・淡水 ⑽
ヒ
ウズムシ類
産貝類
コケムシ類
主 な
危険要因
生 態 の
特
性
特記事項
準絶滅危惧
適用基準
定性①、②
県内分布状況
今回評価
絶滅危惧
Ⅱ類
環境省
(2012)
情報不足
環境省
(2007)
-
適用基準
定性①
県内分布状況
国内には本種の他、アツバエグリトビケラを宿主とするミヤマミズバチがいるが、県
内では確認されていない。
昆虫類・ハチ(膜翅)目
セイボウ科
Stilbum cyanurum
評価理由
環境省
(2007)
成虫の雌は水底を歩いて宿主であるニンギョウトビケラの巣を探し、前蛹か蛹である
ことを確認して産卵する。本種の幼虫は宿主を食し蛹になると、宿主の筒巣から水中
の酸素を取り込むのに役立つと言われる帯状のリボンを出す。
オオセイボウ
生息環境
準絶滅危惧
群馬県
絶滅危惧Ⅰ類
(2002)
亜山地帯 山地帯 河川(上流、中流)
特記事項
環境省
(2012)
雌は体長の6.5 ~ 9倍に達する極めて長い産卵管を有する。
Agriotypus gracilis
生 態 の
特
性
絶滅危惧
Ⅱ類
成虫は初夏に出現する。本種の幼虫は樹木中にいるシロスジカミキリの幼虫に寄生す
る。
ミズバチ
主 な
危険要因
今回評価
群馬県
絶滅危惧Ⅱ類
(2002)
平地帯 亜山地帯 里山
主 な
危険要因
192
昆虫類・ハチ(膜翅)目
コマユバチ科
平地帯 亜山地帯 里山
桐生市、前橋市で確認されているが、記録は少ない。
開発行為 環境急変
詳しい生息状況は不明であるが、ドロバチ類など多種のハチ類の巣に産卵する寄生性
のため、宿主の減少は本種の生息に影響を与える。
スズバチやトックリバチなどのドロバチ類やハナバチ類の巣に寄生する。
今回評価
情報不足
群馬県
(2002)
-
環境省
(2012)
情報不足
環境省
(2007)
-
適用基準
定性a)
県内分布状況