ピペラシリンNa注射用1g/2g「テバ」

№15-010
・・・医薬品の適正使用に欠かせない情報です。必ずお読み下さい。
・・・
2015年4月
使用上の注意改訂のお知らせ
日本薬局方
注射用ピペラシリンナトリウム
合成ペニシリン製剤
この度、標記製品の「使用上の注意」を以下の通り改訂致しましたのでご案内申し上げます。
なお、改訂後の添付文書を封入した製品がお手元に届くまでには若干の日数を要しますので、今後のご使用に
際しましては、本内容をご参照くださいますようお願い申し上げます。
(自主改訂による追加箇所
(自主改訂による削除箇所
1.改訂内容(抜粋)
改
訂
後
改
訂
下線:
下線:
前
2.重要な基本的注意
本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知で
きる方法がないので、次の措置をとること。
(1)~(3)
<略>
2重要な基本的注意
本剤によるショック、アナフィラキシー様症状の発生を確実に
予知できる方法がないので、次の措置をとること。
(1)~(3)
<略>
3.相互作用
併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
メトトレキサート メトトレキサートの
排泄が遅延し、メト
トレキサートの毒性
作用が増強される可
能性がある。
血中濃度モニタリン
グを行うなど注意す
ること。
抗凝血薬
血液凝固抑制作用を
ワルファリン等 増強するおそれがあ
るので、出血傾向等
に注意すること。
3相互作用
併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
メトトレキサート メトトレキサートの
排泄が遅延し、メト
トレキサートの毒性
作用が増強される可
能性がある。
血中濃度モニタリン
グを行うなど注意す
ること。
←追加
機序・危険因子
腎尿細管分泌の阻
害により、メトト
レキサートの腎排
泄を遅延させると
考えられる。
本剤の出血傾向や
腸内細菌によるビ
タミンK産生抑制
等により相加的に
血液凝固抑制作用
を増強させると考
えられる。
)
)
機序・危険因子
腎尿細管分泌の阻
害により、メトト
レキサートの腎排
泄を遅延させると
考えられる。
<裏面につづく>
-ピペラシリンNa注射用「テバ」
1/2-
改
訂
後
改
4.副作用
(1)重大な副作用(頻度不明)
1)ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、そう痒等)を起
こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められ
た場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2)中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis :
TEN)
、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson 症候群)があ
らわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認め
られた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3)~8)
前
4副作用
(1)重大な副作用(頻度不明)
1)ショック、アナフィラキシー様症状(呼吸困難、瘙痒等)
を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認め
られた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2)中毒性表皮壊死症(Lyell 症候群)、皮膚粘膜眼症候群
(Stevens-Johnson 症候群)があらわれることがあるの
で、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を
中止し、適切な処置を行うこと。
3)~8)
<略>
訂
<略>
6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与
(1)妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又
は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危
険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(2)母乳中への移行が報告されているので、授乳中の婦人に投与
する場合には授乳を中止させること。
6妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は
妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性
を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
←追加
8.臨床検査結果に及ぼす影響
(1)本剤の投与により、ベネディクト試薬等の還元法による尿糖
検査では、偽陽性を呈することがあるので注意すること。
8臨床検査結果に及ぼす影響
(1)本剤の投与により、クリニテスト、ベネディクト試薬等の還
元法による尿糖検査では、偽陽性を呈することがあるので注
意すること。
(2)
<略>
(2)
<略>
2015年4月改訂
2.改訂理由
「相互作用:併用注意」の項に「抗凝血薬 ワルファリン等」を追記
ピペラシリンナトリウム製剤と抗凝血薬との併用により血液凝固抑制作用が増強するおそれがあることから、抗凝血薬の
記載を追記致しました。
「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項に授乳中の婦人に投与する場合の注意を追記
先発製剤(ペントシリン注射用、富山化学工業株式会社)において、わずかではありますが母乳中への移行が報告されて
いるため、高用量投与により更に多く移行することが考えられることから、
「授乳中の婦人に投与する場合には授乳を中止
させること」を追記致しました。
「重要な基本的注意」
、「副作用:重大な副作用」及び「臨床検査結果に及ぼす影響」の項の記載整備
1)最近の知見に基づき、
「アナフィラキシー様症状」の表記を「アナフィラキシー」に変更致しました。
<参考>医薬品・医療機器等安全性情報(№299)
2)「中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)」を「中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)」に変更致しま
した。
3)クリニテスト(尿糖検査試薬)は国内において既に販売中止されたため、記載を削除致しました。
本添付文書改訂情報は医薬品医療機器総合機構のインターネット情報提供ホームページ(http://www.pmda.go.jp/)に
最新添付文書並びに医薬品安全対策情報(DSU)を掲載致します。あわせてご利用下さい。
-ピペラシリンNa注射用「テバ」
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