第 36 回・2015 年 日本インターナショナルダンス選手権大会について

第 36 回・2015 年 日本インターナショナルダンス選手権大会について
この度は、
「第 36 回・2015 年日本インターナショナルダンス選手権大会」の実施方法な
どにつきまして、連盟内部で不協和音を発し、多くの皆様にご心配をおかけしております
ことをお詫び申し上げます。つきましては、その背景や経緯などをご説明させていただき
ます。
1.背景および JBDF の基本方針
(公財)日本ボールルームダンス連盟(JBDF)は、日本のボールルームダンス界を代
表するに相応しい公益財団法人として内閣府より認可され、現在、全国各都道府に加盟団
体、また5つの広域加盟団体等を持ち、ダンス振興のための様々な普及活動ならびに競技
会活動をおこなっております。
日本は少子高齢化による超高齢化社会に入っており、特にダンス愛好者については早く
も新規入会者の減少、競技会エントリーの減少などの厳しい状況に突入していることを
日々の活動のなかで実感されている方が少なくないと思います。
この問題を打開する方策について理事会で検討してきた結果、これまで行ってきたよう
な地道な普及努力だけでは間に合わないこと、学校教育や若年層の愛好者を増やす基本的
な施策として、ダンスの国体参加、オリンピック参加を目指すこと、そして何と言っても
スポーツ行政と繋がった普及施策を推進する必要があることが確認されました。
その具体策の一つとして、国内で既に JOC に正加盟してアジア大会、World Games 他
各種のオリンピックムーブメントに参加し、日体協に準加盟してスポーツ指導者育成など
の活動を行っている(公社)日本ダンススポーツ連盟(JDSF)との一定の協力関係と役割
分担、そして IOC に認められた WDSF とも最低限の関係を持つことが必須であり、これ
が日本のダンス界の未来のためであるとの結論に至りました。
過去の歴史と伝統の上に現在のダンス界の繁栄がありますが、いま自分が良ければそれ
で良いということならば、日本のダンス界は衰退を待つだけになってしまいます。このダ
ンス界の繁栄をしっかり次世代に繋ぐことが組織の使命であるならば、伝統を尊重しつつ
も時代の変化に応じた対応をとっていかなければなりません。
2.WDC への加盟とブラックプールなどへの出場
従来、JBDF は文科省の指導で作られた JNCPD に加盟することで WDC への間接的な
加盟を行っておりましたが、昨年 JNCPD が事前の協議もなく解散されてしまい、新たに
NDC Japan という組織が作られました。
JBDFには加盟条件が付けられました。
1.JBDFはWDCによって日本のために作られた NDC に加盟することを全面的に
機能し、WDCへ偽りのない忠誠を述べた。
2.このことを念頭に置き、今後JBDFはWDSF、JDSFまたはWDSFに従属
する組織や加盟団体に加入、協力しないことを書面にて保障する意思がある。
3.田邊重光氏はWDSF-PDの副会長を辞任する。
4.安西氏は 6 カ月の間にJDSFの理事を辞任する。しかし、アマチュアの単一ラン
キングシステムを作り出すという任務においてはしばらくの間JDSFと連絡を取り合う。
このことは安西氏にとって大変重要であり、WDCはこれを受け入れる。
5.JBDFはJBDFに登録している選手が規制や妨害なしに競技する自由を認める。
6.初回の NDC の就任会議はバーンズ氏が会長を務める。会議の終わりには、選出さ
れた会長が直ちにその任を引き継ぐ。
7.過去 10 年間成功し続いてきた風習により、NDC会長はJBDF、JDC、JCF
の間で毎年交代とする。
8.この会議でこれらの条件に合意すれば、WDC理事会はJBDFを NDC に加える。
この条件の中には内政干渉というしかない項目があり、また前述した公益法人としての
使命を達成する上においても受け入れられない項目があるため、NDC Japan に加盟しな
いという判断となりました。
ただし、希望する選手はブラックプールなどの一般の国際競技会に自由に出場できます
し、WDC 世界選手権にも JBDF としてトップ選手を送ることから、実力がある選手が出
場できなくなるなどという心配はありません。
WDC の加盟がないままですと日本での WDC 公認競技会は JBDF として開催できない
というデメリットがありますが、これにつきましては日本のダンス界再興の理念をしっか
り確認しながら粘り強い交渉を続けてまいりたいと考えております。
注:現在の JBDF の4大競技会(日本インターナショナルダンス選手権大会、全日本選手
権大会、スーパージャパンカップダンス、全日本10ダンス選手権大会)は元々JBDF 独
自の大会として 50 年以上開催してきています)
3.選手登録の自由化と競技会出場の自由化
昨年の統一全日本戦において、主催が NDC に移ったこと、また JBDF が有する名称使
用の権利も侵しているという理由で当初は選手の出場を認めないことにしましたが、最終
的には出場を認めることにしました。
この経緯の反省から、今後は JBDF 登録選手が国内・国外問わず、どの競技会に出場す
ることも自由としました。また、JBDF4 大競技会について、選手登録の有る無しを問わず
に出場できる大会とします。
ただし、JBDF へ登録をしている選手については出場料の特典のほか、JBDF 全日本ラ
ンキングを発行し、競技引退後の JBDF 資格付与の参考とすることとしました。
4.第 36 回・2015 年日本インターナショナルダンス選手権大会について
本大会は文字通り、本当の意味でのインターナショナルダンス選手権大会を目指し、団
体に関係なく出場できる大会とし、海外選手についても WDC、WDSF 双方のトップ選手
にインビテーションを発行しました。また審査員も WDC、WDSF 双方の審査員を招聘し、
JBDF 審査員を加えた構成で行うことになり、準備を進めております。まさに日本でしか
見ることの出来ない素晴らしい大会を目指しております。
JBDF プロ選手の方々から、リスクがあるのではないかという声や、詳しく説明して欲
しいとの要望が出てきましたので、別紙のとおり選手説明会を5月14日9時より池袋ア
カデミーホールで行います。
多くの皆様のご理解をいただき、日本のダンス界発展を期して、本大会が世界の模範と
なる歴史的な大会になるよう頑張ってまいりますので、ご協力のほどよろしくお願いいた
します。
平成 27 年 5 月 9 日
公益財団法人日本ボールルームダンス連盟
TEL.03-5652-7351 FAX.03-5652-7354