見本 PDF 第 14 章 JEITA から RIAA までオーディオ関連規格河合一オーディオ・アプリケーションには音響，電子部品，電子回路，民生用機器，プロ / 放送用機器など，多くの技術が関連しています．このため関連する規格や技術標準なども広範囲にわたります．関係する協会，団体の規格も個別に独立しているものだけでなく，重複するものや共同しているものもあります．ここでは，団体ごとの主要規格を掲載しています． JEITA JEITA は一般社団法人電子情報技術産業協会（Japan Electronics and Information Technology Industries Association）です．オーディオに限らず電子計測器，無線装置，電子部品など広範囲な分野での規格を制定しています．発足時は EIAJ（日本電子工業会）であったために，仕様の表示などに旧規格の EIAJ と表示されているものも多く残っています． JEITA で規格化されているオーディオ関連の規格を表 1 に示します．最も標準的に用いられているのは，CP−1212 ディジタルオーディオ用オプティカルインターフェース， CP−2402A CD プレーヤー測定法などの規格です．CP −2402A はオーディオ用 D−A コンバータ IC の特性測定にも用いられています． AES AES （Audio Engineering Society）は，規格策定団体というよりオーディオ技術全般に関する学術的専門機関です． AES による規格を表 2 に示します． AES の規格のタイトル分類には，Standards， Standards Project Report，Information Document， Recommended practice，Method などがあります．これらの中では，AES3 ディジタル・オーディオ・インターフェース規格や AES17 で規定されている 20 kHz LPF などがよく用いられています．Standard あるいは Recommendation 策定は業務用向けが多いようです．表 1 JEITA のオーディオ関連規格規格番号タイトル制定 / 改訂 CP−1105 AV 機器のオーディオ信号に関する 2009・03 特性表示方法 CP−1203A AV 機器のアナログ信号の接続要件 CP−1205 デジタルオーディオインターフェー 2002・02 ス関連規格ガイド CP−1212 デジタルオーディオ用オプティカル 2002・02 インターフェース CP−1301 AV 機器のオーディオ信号に関する 2006・11 測定方法 CP−2102 オーディオアンプの定格および性能 1992・03 の表示 1998/2007 規格番号タイトル制定 / 改訂 CP−2404 ミニディスクレコーダーの測定方法 2001・03 CP−2903B 防磁形スピーカーシステムの分類及 1992/2012 び測定方法 CP−2905B ポータブルオーディオ機器の電池持 1992/1998 続時間の測定方法 CP−3351 DVD プレーヤーの測定方法 CPR−1902 AV 機器用コネクタのピンアサイン 1997・03 メント CPR−2204 チューナーの定格及び性能の表示 CPR−2312 カセット式テープレコーダーの連続 1991・12 動作性能および耐久性 2002・11 1993・09 CP−2105 デジタルオーディオ機器の測定方法 2000・03 CPR−2601 メモリオーディオの音質表示 2010・03 CP−2301A DAT レコーダーの測定方法 2000・01 CPR−4101A 衛生放送受信機の表示と定格 1992/2010 CP−2302A DAT レコーダーの測定用テープレ 2000・01 コード ED−5101A 音声出力用集積回路測定方法 1992/2003 定格および性能の表示（カセット式 1997・09 テープレコーダー） RC−5226 音響機器用丸型コネクタ 1993・03 RC−8100B 音響機器通則 1991/2009 RC−8101C 音響機器用語 1989/2008 RC−8124B スピーカーシステム 1995/2012 RC−8160B マイクロフォン 1988/2012 TT−5003 信号発生器の性能の表し方 1994・08 CP−2313A CP−2316 磁気テープアナログ録音再生システム 2005・03 CP−2318 放送用音声ファイルフォーマット 2010・03 CP−2402A CD プレーヤーの測定方法 1993/2002 CP−2403A CD プレーヤーの測定用ディスク 1993/2002 AES 137