平成27年度報酬・障害福祉サービス報酬改定のポイント ○施設等入所者が認知機能や摂食・嚥下機能の低下により食事の経口摂取が困難となっても自分 の口から食べる楽しみを得られる様、多職種による支援の充実を図る。 كڰقઠᒷ؞౭ുଵ৶पબॊੌभౄৰ 䕿㻌 タ➼ධᡤ⪅䛜ㄆ▱ᶵ⬟䜔ᦤ㣗䞉ᄟୗᶵ⬟䛾పୗ䛻䜘䜚㣗䛾⤒ཱྀᦤྲྀ䛜ᅔ㞴䛸䛺䛳䛶䜒䚸 ⮬ศ䛾ཱྀ䛛䜙㣗䜉䜛ᴦ䛧䜏䜢ᚓ䜙䜜䜛䜘䛖䚸ከ⫋✀䛻䜘䜛ᨭ䛾ᐇ䜢ᅗ䜛䚹 ઠऊै୫सॊ௫खाभ੍ରभౄৰ ⮬ศ䛾ཱྀ䛷 䛚䛔䛧䛔䛤䛿䜣䜢 㣗䜉䛯䛔䛺䛑 ⮬ศ䛾ཱྀ䛷䚸ჶ䜣䛷䚸 䜟䛳䛶䚸㣧䜏㎸䜐 ↓ ཱྀ䛛䜙㣗䜉䜛ᴦ䛧䜏 ㆤ⫋ဨ ㆤᨭᑓ㛛ဨ ṑ⛉་ᖌ ṑ⛉⾨⏕ኈ ⟶⌮ᰤ㣴ኈ ᰤ㣴ኈ ⌮Ꮫ⒪ἲኈ䞉సᴗ⒪ἲኈ 䞉 ᄮ䞉ᄟୗ⬟ຊ䛻ᛂ䛨䛯㣗ᙧែ䞉Ỉศ㔞䛾ᕤኵ 䞉 ㄆ▱ᶵ⬟䛻ᛂ䛨䛯㣗ຓ䛾ᕤኵ 䞉 㣗䜉䜛䛸䛝䛾ጼໃ䛾ᕤኵ 㻌 䠄ᮘ䜔᳔Ꮚ䛾㧗䛥䞉◳䛥䚸䝧䝑䝗䛾ゅᗘ䚸㣗ල䛺䛹䠅 䞉 ᄟୗ䛾ព㆑䚸ኌ䛜䛡 䞉 㣗ḧቑ㐍䛾䛯䜑䛾Ⴔዲ䚸 ᗘ➼䜈䛾㓄៖㻌 ➼ 12 (出典:第119回社会保障審議会介護給付費文化会(H27.2.6)資料) 【平成27年度介護報酬改定の栄養管理に係る加算の変更点】 (1)経口維持加算の見直し ●現行のスクリーニング手法別の評価区分を廃止し、多職種による食事の観察(ミールラウン ド)やカンファレンス等の取組のプロセス及び咀嚼能力等の口腔機能を踏まえた経口維持のた めの支援を評価。 現行 改定後 経口維持加算(Ⅰ) 28単位/日 経口維持加算 (Ⅰ) 400単位/月 経口維持加算(Ⅱ) 5単位/日 経口維持加算 (Ⅱ) 100単位/月(新設) 算定要件等変更点 ○経口維持加算(Ⅰ)については、現に経口により食事を摂取する者であって、摂食機能障害や誤 嚥を有する入所者に対して、医師又は歯科医師の指示に基づき、医師、歯科医師、管理栄養士、 看護師、介護支援専門員その他の職種の者が共同して、食事の観察及び会議等を行い、入所 者ごとに経口維持計画を作成している場合であって、医師又は歯科医師の指示(歯科医師が指 示を行う場合にあっては、当該指示を受ける管理栄養士等が医師の指導を受けている場合に限 る。)に基づき管理栄養士等が栄養管理を行った場合、1月につき算定。 ○経口維持加算(Ⅱ)については、当該施設が協力歯科医療機関を定めている場合であり、経口維持 加算(Ⅰ)において行う食事の観察及び会議等に、医師(人員基準に規定する医師を除く。)、歯 – 28 – 科医師、歯科衛生士又は言語聴覚士が加わった場合、経口維持加算(Ⅰ)に加えて、1月につき算 定。 ○経口維持加算(Ⅰ)は、栄養マネジメント加算を算定していない場合は、算定しない。 経口維持加算(Ⅱ)は、経口維持加算(Ⅰ)を算定していない場合は、算定しない。 (2)経口移行加算の見直し ●経管栄養により栄養を摂取している入所者が経口移行するための取組として、現行の栄養管理 に加え、経口移行計画に基づき、摂食・嚥下機能面に関する支援を併せて実施(単位数は改定 後も同様)。 現行 改定後 経口移行加算 28単位/日 経口移行加算 28単位/日(変更なし) 算定要件等(変更点のみ) ○経口移行計画に従い、医師の指示を受けた管理栄養士又は栄養士による栄養管理及び言語聴覚 士又は看護職員による支援が行われた場合、1日につき算定。 ○栄養マネジメント加算を算定していない場合は算定しない (3)療養食加算の見直し ●入所者の摂食・嚥下機能面の取組を充実させるため、経口移行加算又は経口維持加算の算定対 象の範囲を拡大するとともに、評価を見直す。 現行 改定後 療養食加算 28単位/日 療養食加算 18単位/日 算定要件等(変更点のみ) ○経口移行加算又は経口維持加算との併算定が可能。 27年度介護報酬改定の栄養管理に係る加算への対応 ※栄養マネジメント加算を算定している施設が、多職種協働で食事の観察及び会議等を行い、 経口による継続的な食事の摂取を進めることで、経口維持加算(Ⅰ)が取得できます。さらに は、協力歯科医療機関を定め、食事の観察及び会議に医師、歯科医師、歯科衛生士又は言語聴 覚士が加わった場合は経口維持加算(Ⅱ)が取得できます。 ※栄養マネジメントで現在実施している経口維持に対する取り組みを、多職種協働で取組、経 口維持計画書(厚生労働省の様式例 http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000Roukenkyoku/0000080897.pdfを参照)を作成し、実践する事が大切です。利用者が口から食べ る事を支える中心となるのは、管理栄養士です。平成30年改定に向けて、経口維持加算の取 得率を上げることは、管理栄養士が取り組んでいる実績となります。栄養ケア計画に記入して いなくても口から食べることを支えている管理栄養士も多いと感じています。以下に、現在の 取り組みと今後の取り組みによる試算を記入させていただきました。ご自分の施設の試算をし てみてください。 – 29 – <定員100人の施設として試算> 現在取得状況 経口維持加算取得 0.1割⇒ 1人×280×30= 8,400 146,400 療養食加算取得 2割⇒ 20人×230×30=138,000 } 改定後の取得参考例 経口維持加算取得 3割⇒ 30人× 5,000=150,000 258,000 療養食加算取得 2割⇒ 20人×180×30=108,000 } ➡ 111,600 収入増 出典 :日本栄養士会雑誌Vol.58 P49(公社)日本栄養士会理事 政安静子氏資料参考 【ポイント】 *経口維持計画を作成し、同意をいただいた日より加算請求可能 例)4月末に同意を得られ経口維持計画に沿って経口維持に対する取り組みを開始 ⇒4月より加算請求可能 *経口維持計画に沿って取組を実施中「食止め」となった場合でも月単位で請求可能 例)4月5日同意が得られ経口維持計画に沿って取組開始→ 4月中に絶食となった日が数日発生→その後体調回復し経口摂取可能になった場合 ⇒4月分の加算請求可能 *経口維持計画に沿って取組を実施中経口摂取不可能となり、経管栄養となってしまった場合 例)4月より加算請求 → 5月2日より食止め→経管栄養となる ⇒5月分まで加算請求可能 大阪府福祉部高齢介護室 確認済 (文責 福祉 納富由美子) – 30 – 【平成27年度障害福祉サービス報酬改定にかかる加算の変更点】 (1)食事提供体制加算の提供期限の延長 ○生活介護、短期入所、自立訓練、就労移行支援、就労継続支援A型及び就労継続支援B型にお いては、低所得の利用者の食費負担が原材料費相当のみとなる様、平成27年3月31日まで の時限措置として食事提供体制加算が設けられているが、当該加算の取得実態を踏まえ、これ を平成30年3月31日まで延長する。なお、障害児通所支援においても同様の措置を講ずる ○その際、食事の提供に要する費用の実態を踏まえ、食事提供体制加算の加算単位について見直 しを行う ○なお重度障害者等包括支援において短期入所を提供する場合についても同様の措置を講ずる 食事提供体制加算等の見直し (障害福祉サービス) 現行 改定後 日中活動系サービス 42単位/日 30単位/日 短期入所・宿泊型自立訓練 68単位/日 48単位/日 重度障害者等包括支援 48単位/日 48単位/日 現行 改定後 食事提供加算(Ⅰ) 42単位/日 30単位/日 食事提供加算(Ⅱ) 58単位/日 40単位/日 (障害児通所支援) 児童発達支援・医療型児童発達支援 (2)栄養マネジメント加算の見直し ○施設に入所している利用者について、栄養ケア・マネジメントが適切に行われるよう、施設入 所支援及び福祉型障害児入所施設について、現行の加算単位を引き上げる。 ○また、平成27年3月31日までとされている管理栄養士の配置要件の経過措置について、管 理栄養士の役割や配置状況を踏まえ、廃止する。 栄養マネジメント加算の見直し 現行 改定後 10単位/日 11単位/日 10単位/日 12単位/日 経過的介護生活サービス費・ 経過的施設入所支援サービス費 (児入所施設) 施設入所支援サービス費(者) ※経過的介護生活サービス費・経過的施設入所支援サービス費(児入所施設) 栄養士配置加算 ⇒変更なし ※施設入所支援サービス費(者) 栄養士未配置減算 } 経口維持加算(Ⅰ)(Ⅱ) ⇒変更なし 経口移行加算 療養食加算 – 31 – (文責 福祉 納富由美子)
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