第4学年 - 奥羽大学

第4学年
口腔科学教育科目
保 存 修 復 学 Ⅱ ……………………………………………… 139
保 存 修 復 学 実 習 ……………………………………………… 141
歯
内
療
法
学 ……………………………………………… 143
歯 内 療 法 学 実 習 ……………………………………………… 145
歯 周 病 学 ……………………………………………… 147
歯 周 病 学 実 習 ……………………………………………… 149
冠 橋 義 歯 補 綴 学 Ⅱ ……………………………………………… 150
冠 橋 義 歯 補 綴 学 実 習 ……………………………………………… 151
有 床 義 歯 補 綴 学 Ⅱ ……………………………………………… 152
有床義歯補綴学Ⅱ実習 ……………………………………………… 154
口 腔 イ ン プ ラ ン ト 学 ……………………………………………… 155
口腔インプラント学実習 …………………………………………… 156
口 腔 外 科 学 Ⅲ ……………………………………………… 158
口 腔 外 科 学 Ⅳ ……………………………………………… 160
歯
科
矯
正
学 ……………………………………………… 161
歯 科 矯 正 学 実 習 ……………………………………………… 163
歯
科
麻
酔
学 ……………………………………………… 164
小
児
歯
科
学 ……………………………………………… 166
小 児 歯 科 学 実 習 ……………………………………………… 169
歯 科 放 射 線 学 Ⅱ ……………………………………………… 171
障 害 者 歯 科 学 ……………………………………………… 172
摂食嚥下リハビリテーション ……………………………………… 173
全 身 管 理 ・ 看 護 学 ……………………………………………… 174
C
B
L
演
習 ……………………………………………… 175
臨 床 総 合 演 習 ……………………………………………… 176
保存修復学Ⅱ
− 139 −
科目責任者:菊井 徹哉
担 当 教 員:菊井 徹哉,山田 嘉重,西村 翼,田上 順次(客員教授)
1.科目の概要
歯,歯周組織の疾病および形態異常などの病的な状態を,歯を抜去ことなく処置して歯の本来の形態
と機能を回復させるための学問を歯科保存学という。
う蝕,破折および摩耗などにより生じた自然治癒しない硬組織実質欠損に対して,病変の進行を阻止
して歯の生理学的機能を回復させるとともに,審美的にも調和する生体親和性のある修復方法を研究す
る分野が保存修復学である。
保存修復学は通常,総論と各論に分けて講義される。
保存修復学Ⅰでは総論として保存修復学の総括的項目や修復法に共通する原理や技術,う蝕の診断と
処置方法,窩洞形成の理論と問題点ならびに各種修復方法の理論と術式について講義した。
保存修復学Ⅱでは,各論である各種修復方法について最新の情報を採り入れながらさらに深い理論を
講義する。
2.一般目標
う蝕,非齲蝕性硬組織疾患より生じた実質欠損を適切に治療するために,基礎知識として疾患の診断
と処置方法,窩洞および各種修復方法に共通する原理や基本的技術の理論を習得する。
3.到達目標
1)保存修復学の概要を説明する。
2)う蝕,非齲蝕性硬組織疾患の病因と病態を説明する。
3)患者と疾患の診査方法および治療方法を説明する。
4)必要な治療用具,切削器機,材料の名称と用途を説明する。
5)感染歯質の特徴と適切な除去方法を説明する。
6)窩洞の分類と特徴および形成方法を説明する。
7)修復時の留意点,修復補助方法を説明する。
8)直接修復法と間接修復法の種類,特徴と臨床手順を説明する。
9)歯髄障害の原因と対策を説明する。
10)修復物に必要な形態と面性状および術後管理について説明する。
4.講義形態
講義による学習の方法は以下のごとくである。
1)講義は教科書の内容をシラバスの予定に従って行う。
2)板書による説明および視覚素材を用いた補足説明を行い,教科書の内容をよりわかりやすく解説
する。
3)学生は板書および配付資料(教科書の抜粋)に沿って受講し,要点および追加事項を記入する。
4)学生は理解が不十分な点について適宜教員に質問して理解を深める。
5.時間外学習
予 習:講義の予定範囲について指定された教科書を事前に読むこと。(30分)
復 習:教科書,講義ノートおよび配付資料の内容を比較して,要点を各自のノートにまとめること。
(60分)
その他:必要に応じてオフィスアワーを活用し,教員に質問すること。また,図書館を活用すること。
6.評価方法
講義期間中に中間試験(50%),後期定期試験(50%)を行い,65点以上の得点で合格とする。
7.教科書
1)千田 彰,寺下正道,寺中敏夫,宮崎真至(偏)
「保存修復学 第6版」
医歯薬出版 2013年版
2)田上順次,千田 彰,奈良陽一郎,桃井保子(監修)「保存修復学21 第4版」 永末書店 2011年板
8.参考書
教科書を標準資料として学習する。その他に参考書を必要とする場合は各自選択すること。
9.授業内容と日程
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
1 4月8日 コンポジットレジン直接修 コンポジットレジン修復,各窩洞形態と修復 菊井 徹哉
復総括
の実際
- 1)⑦⑧⑨⑩⑫,D-2⑥⑦
コ:E-3-3)
(
国:総論Ⅸ-8-ア,各論Ⅲ-3-イ,エ,オ,カ
2 4月15日 間接修復法概論①
間接修復法の特徴
〃
合着材と接着材の所用性質,各種被着面処理
- 1)
コ:E-3-3)
(
⑦,
D-2⑦ 国:各論Ⅲ-3-ウ
回
月 日
タイトル
3 4月20日 間接修復法概論②
合着材と接着材の種類,裏層,覆髄および仮封
〃
- ⑦,
コ:E-3-3)
(1)
D-2⑦ 国:総論Ⅸ-14-ア-カ
4 4月22日 メタルインレー修復①
メタルインレー修復の特徴,鋳造用合金
〃
5 5月13日 メタルインレー修復②
- 1)
コ:E-3-3)
(
⑦,
D-2⑥
国:総論ⅩⅠ-8-キ,ク,ケ,ⅩⅠ-12-アーケ
メタルインレー修復窩洞の特徴
〃
- 1)⑦⑩ 国:各論Ⅲ-3-ウ,エ
コ:E-3-3)
(
6 5月20日 メタルインレー修復③
メタルインレー修復の臨床手技
〃
- 1)⑧ 国:各論Ⅲ-3-ウ
コ:E-3-3)
(
7 5月27日 コンポジットレジン/セラ コンポジットレジンインレー修復の特徴,適 山田 嘉重
ミック・インレー修復①
応症,窩洞と臨床手技
- 1)⑦
コ:E-3-3)
(
国:総論ⅩⅠ-8-ア,各論Ⅲ-3-ウ
8 6月3日 コンポジットレジン/セラ セラミックインレー修復の特徴,適応症と窩洞
〃
ミック・インレー修復②
コ:E 3 3)
(1)⑧⑩
国:総論ⅩⅠ-8-ア,各論Ⅲ-3-ウ
9 6月10日 コンポジットレジン/セラ セラミックインレーの製作方法,臨床手技
〃
ミック・インレー修復③
歯科用CAD/CAMによる修復物の製作
- 1)⑥⑦⑧⑩,D-2⑥
コ:E-3-3)
(
国:総論ⅩⅠ-8-アーウ,Ⅹ-11-エ,各論Ⅲ-3-ウ
10 6月17日 間接修復法 総括
間接修復法の種類と臨床手技
菊井 徹哉
11 6月24日 中間試験
- 1)⑥⑦⑧⑩,D-2
コ:E-3-3)
(
国:総論Ⅷ,Ⅸ,ⅩⅠ,各論Ⅲ
間接修復法 全般 〃
12 7月1日 ベニア修復①
- 1)⑥⑦,D-2①⑦
コ:E-3-3)
(
国:各論Ⅲ-3-ウ,エ
ベニア修復の特徴と適応症
西村 翼
- 1)⑦
コ:E-3-3)
(
国:総論ⅩⅠ-8-ア,エ,オ,カ,ⅩⅠ-アーエ,
各論Ⅲ-3-イ,ウ,ク
13 7月8日 ベニア修復②
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
ベニア修復窩洞と臨床手技
西村 翼
14 7月15日 修復治療の術後管理
メンテナンス,補修修復
回
月 日
タイトル
- 1)⑧⑩ 国:各論Ⅲ-3-エ
コ:E-3-3)
(
菊井 徹哉
- ⑫ 国:各論Ⅰ-1-イ,オ,カ,
コ:E-3-3)
(1)
Ⅲ-3-カ
15 7月22日 特別講義最新の歯冠修復法 近年求められる歯科治療
- 1) 国:各論Ⅲ-3-アーク
コ:E-3-3)
(
田上 順次
− 140 −
保存修復学実習
− 141 −
科目責任者:菊井 徹哉
担 当 教 員:菊井 徹哉,山田 嘉重,西村 翼,佐藤 正文(非常勤講師),
塩崎 洋堂(非常勤講師),大塩 健司(非常勤講師)
1.科目の概要
講義で習得した硬組織疾患に関する知識や学理について理解を深めて確実なものとし,それらに基づ
いて実際の歯の修復処置に必要な基本的な技術的理論を確認する。硬組織疾患に対する診断と処置方法,
窩洞形成法,各種修復用器材の使用法を模型実習を通じて習得する。
2.一般目標
齲蝕,非齲蝕性硬組織疾患の処置と歯の機能回復を適切に行うために,基本的な技能と態度を習得す
る。
3.到達目標
1)硬組織の切削および修復物の研削に必要な器械と器具を適切に操作する。
2)施術部位に対応した診察位置と姿勢をとり,器具を適切に保持し操作する。
3)感染歯質の判別と適切な除去を施術する。
4)各種疾患の病態と修復法に対応した窩洞設計と窩洞形成を施術する。
5)歯髄保護処置を適切に施術する。
6)コンポジットレジンおよびグラスアイオノマーセメント修復のための前準備,填塞,仕上げ研磨
を適切に施術する。 7)メタルインレー修復のための窩洞形成,印象・咬合採得,仮封,インレー体の試適・装着,口腔
内で必要な研磨を適切に施術する。 8)メタルインレー修復のための咬合模型,ロウ型,鋳造体の製作など,一連の技工操作を適切に施
術する。
9)象牙質知覚過敏症の処置を適切に施術する。
4.講義形態
保存修復学実習における学習方法は以下のごとくである。
1)実習は当講座製作の 保存修復学模型実習指針帳 に示す実習心得を順守して行う。
2)実習には上記実習帳をあらかじめ読んで臨み,効果ある実習を行うこと。
3)実習は示説を十分に理解して開始し,指導者の下で粛々と行う。
4)使用器材は実習開始時に準備点検して用い,整備に努めること。
5)齲蝕の診断と処置の実習は実物大人工歯を用いて行う。
6)窩洞の基本設計と形成は4倍大の人工歯を用いて行う。
7)臨床を模した窩洞形成,修復実習は実物大人工歯を顎模型,マネキンに装着して行う。
8)実習課題ごとに適切な診療姿勢を学ぶ。
5.時間外学習
予 習:保存修復学模型実習指針の実習予定箇所と,指定された教科書の該当箇所を事前に読むこと。
(30分)
復 習:実習で実際に経験した事柄(失敗についても)を講義ノートと教科書の当該箇所を読み比べ
て要点を抽出しノートに書き出す(失敗の原因と対策など)。これにより要点の確認・知識
の整理を行い学習効果の向上につなげる。(60分)
その他:必要に応じてオフィスアワーを利用して教員に質問すること。
6.評価方法
実習の評価は,4倍大人工歯を用いた窩洞形成,実物大人工歯を用いた形成窩洞と修復物に関する評
価(60%)と,実技試験(40%)で,双方を合計して65点以上の得点で合格とする。
7.教科書
歯科保存学講座(保存修復学分野)偏「保存修復学模型実習指針」 日進堂印刷所 2015年版
8.参考書
教科書を標準資料として学習する。その他に参考書を必要とする場合は各自選択すること。
9.授業内容と日程
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
1 4月8日 器材検査4倍大石膏歯での ①実習器材の点検,名称の確認,
菊井 徹哉
窩洞形成①
②メタルインレー修復:窩洞の設計,形成: 山田 嘉重
class Ⅱ
(26MOD)
西村 翼
ほか
- 1)⑮
コ:E-3-3)
(
国:必15-セ,ソ,ト,ノ,ハ,マ,各論Ⅲ-3-エ
2 4月15日 4倍大石膏歯での窩洞形成 コンポジットレジン修復
〃
②
窩 洞 の 設 計,形 成:class Ⅲ(11ML),class Ⅴ
(11B)
- 1)⑮ 国:各論Ⅲ-3-エ
コ:E-3-3)
(
回
月 日
タイトル
3 4月20日 4倍大石膏歯での窩洞形成 レジン(セラミックス)インレー修復
③
窩洞の設計,形成:class Ⅱ
- 1)⑮ 国:各論Ⅲ-3-エ
コ:E-3-3)
(
〃
4 4月22日 等倍大人工歯での直接修復 コンポジットレジン修復
法
窩 洞 形 成 と 修 復:class Ⅲ(11ML),class Ⅴ
(11B)
- 1)⑮
コ:E-3-3)
(
国:必-15-セa,ソa,各論Ⅲ-3-エ
5 5月13日 齲蝕歯質の除去
咬合面小窩裂溝齲蝕における齲蝕歯質の検知
と除去
- 1)⑭⑮ 国:必11-エa,各論Ⅰ-1
コ:E-3-3)
(
〃
6 5月20日 間 接 修 復 法 Ⅰ メ タ ル イ ン メタルインレー修復
レー修復①等倍大人工歯
class Ⅱ窩洞,設計と形成
- 1)⑮
コ:E-3-3)
(
国:必-15-セa,ソa,総論Ⅸ-3-ア,各論Ⅲ-3-ウ
7 5月27日 間 接 修 復 法 Ⅰ メ タ ル イ ン メタルインレー修復
レー修復②等倍大人工歯
印象採得∼歯列模型製作
- 1)⑮
コ:E-3-3)
(
国:総論ⅩⅠ-4-キ,ⅩⅠ-5-ア,各論Ⅲ-3-ウ
8 6月3日 間 接 修 復 法 Ⅰ メ タ ル イ ン メタルインレー修復
レー修復③等倍大人工歯
咬合模型∼鑞原型製作
- 1)⑮
コ:E-3-3)
(
国:必15-ノa,総論ⅩⅠ-5-ア,ⅩⅠ-6-ア,
各論Ⅲ-3-ウ
9 6月10日 間 接 修 復 法 Ⅰ メ タ ル イ ン メタルインレー修復
レー修復④等倍大人工歯
鋳型製作∼鋳造・研磨
- 1)⑮
コ:E-3-3)
(
国:必15-ノa,
総論ⅩⅠ-12-アーケ,
各論Ⅲ-3-ウ
10 6月17日 間 接 修 復 法 Ⅰ メ タ ル イ ン メタルインレー修復
レー修復⑤等倍大人工歯
口腔内試適∼インレー装着
- 1)⑮
コ:E-3-3)
(
国:総論ⅩⅠ-3-イ,各論Ⅲ-3-ウ
〃
〃
〃
〃
〃
〃
回
月 日
タイトル
11 6月24日 間接修復法Ⅱレジン(セラ
ミックス)インレー修復①
12 7月1日 間接修復法Ⅱレジン(セラ
ミックス)インレー修復②
13 7月8日 間接修復法Ⅱレジン(セラ
ミックス)インレー修復③
14 7月15日 象牙質知覚過敏の処置レジ
ン修復の臨床
15 7月22日 実習試験作品提出
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
レジンインレー修復
菊井 徹哉
class Ⅱ窩洞,設計と形成
山田 嘉重
西村 翼
- 1)⑮
コ:E-3-3)
(
ほか
国:総論ⅩⅠ-8-ア,各論Ⅲ-3-ウ
レジンインレー修復
〃
印象採得∼咬合模型製作
- 1)⑮
コ:E-3-3)
(
国:総論ⅩⅠ-4-キ,ⅩⅠ-5-ア,各論Ⅲ-3-ウ
レジンインレー修復
〃
インレー体の調整∼口腔内装着
- 1)⑮
コ:E-3-3)
(
国:総論ⅩⅠ-3-イ,
ⅩⅠ-10-ウ,エ,
各論Ⅲ-3-ウ
①医療用レーザー体験実習
〃
②レジン修復の臨床技能・術式
- 1)⑮
コ:E-3-3)
(
国:総論ⅩⅠ-10-オ,各論Ⅲ-6-オ
筆記試験および実技試験,提出物の確認
〃
- 1)⑮ 国:各論Ⅲ-3-オ
コ:E-3-3)
(
− 142 −
歯内療法学
− 143 −
科目責任者:木村 裕一
担 当 教 員:木村 裕一,佐々木重夫,佐藤 穏子
1.科目の概要
歯内療法学とは,歯の硬組織,歯髄および根尖歯周組織などの疾病に対する予防と治療に関する研究
を行う学問である。歯内療法の目的は,歯の機能を維持させるために歯を健康な状態で保存することで
ある。歯の硬組織疾患は,そのまま放置すれば歯質欠損を生じ,歯髄露出をきたすとともに歯髄が感染
に陥り,その結果として軽重さまざまな歯髄疾患が発症し,さらに根尖周囲に炎症が波及して根尖性歯
周組織疾患を継発することになる。このように,歯の硬組織疾患の進展に伴い,結果として,歯髄なら
びに根尖歯周組織にさまざまな病変が継発する。したがって,本講義では歯内療法に関する診査,診断,
処置,予防を確実に学ぶ必要がある。
2.一般目標
歯の硬組織,歯髄および根尖性歯周組織疾患などに対する診断,治療そして予防を行うために必要な
基本的知識および態度を修得する。
3.到達目標
1)歯・歯周組織の構造と機能,歯の硬組織疾患を分類してその特徴や発生原因,症状,そして処置
法を説明する。
2)歯内治療における各種の基本術式,歯髄疾患を分類して原因,臨床症状,進行と経過,診査・検
査法,そして治療法を説明する。
3)根尖性歯周組織疾患を分類し,進行と経過,診査・検査し,診断法,そして治療法を説明する。
4)根管処置(髄室開拡,根管長測定法と作業長の決定,機械的清掃),根管処置(化学的清掃と根
管洗浄,根管貼薬,内容物検査,補助療法)について説明する。
5)根管充塡の目的と意義,時期,根管充塡材の所要性質と種類,根管充塡の術式,そして根管充塡
後の治癒経過について説明する。
6)根未完成歯の治療,歯根の病的吸収の分類,原因,症状と診断,処置について説明する。
7)外傷歯の分類,診断と治療,外科的歯内治療の種類,術式について説明する。 8)顕微鏡を応用した歯内治療,変色歯の原因と漂白法について説明する。 9)歯内・歯周疾患,高齢者の歯内治療,根管処置後の歯冠修復について説明する。 10)歯内治療における偶発事故の種類とその安全対策について説明する。 4.講義形態
講義は板書またはスライドを使用して教科書を併用しながら行い,できるだけ双方向の授業を行う。
学生は実際に講義に出席し,集中して聴いてノートを取り,講義内容の理解を深めるようにする。事前
に書き出した疑問点が解消されなければ講義中に質問し,疑問点を解消する。
5.時間外学習
予 習:教科書を事前によく読んで,次回の講義内容を予習して概略を把握し,疑問点があれば書き
出しておく。(10分)
復 習:講義終了後,その日のうちに内容を整理し,復習する。さらに疑問点があれば質問をして,
疑問点を解消する。(20分)
その他:オフィスアワー:講義終了後の18:00 ∼ 19:00,場所:教授室または病院棟3階の歯科保
存学講座研究室
6.評価方法
前期と後期の講義が終了した後,講義内容について論述または客観試験を実施し,理解度に関する総
括的評価を行う。筆記試験(80%),レポート評価(20%)により評価する。前期と後期の比重は試験
範囲を考慮して計算し,総合で65点以上を合格とする。
7.教科書
中村 洋,須田英明,勝海一郎,興地隆史 編 第4版「歯内治療学」医歯薬出版
8.参考書
須田英明,中村 洋 編集主幹,恵比寿繁之,興地隆史,勝海一郎,斎藤隆史,中川寛一,中村幸生,
林 善彦 編集,第3版「エンドドンティクス」永末書店
9.授業内容と日程
回
月 日
タイトル
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
歯内療法学の歴史,定義,意義ならびに目的 木村 裕一
1
4月8日 歯内療法学の概念
2
4月8日 歯・歯周組織の構造と機能 歯の硬組織の構造と発生,歯髄の構造と機能 佐藤 穏子
(1)
(根尖孔-その位置と形態)
コ:E-3-1)
国:必須7-イ-a,
6-ウ-c, d,
総論4-ア
コ:E-3 国:必須17-ア,イ
3 4月13日 歯・歯周組織の構造と機能 歯周組織の構造と機能,歯根と歯髄腔の形態
(2)
と変化
コ:E-3-1)
国:必須7-ウ-b,
総論Ⅳ-4-ウ,
エ,
オ
〃
4 4月13日 歯の硬組織疾患(1)
〃
歯の形態異常,歯の形成不全
コ:E-3-2) 国:必須9-イ-b,各論Ⅲ-2-ウ
5 4月15日 歯の硬組織疾患(2)
歯の物理的,化学的欠損
〃
- 1) 国:必須9-イ-b
コ:E-3-3)
(
6 4月15日 歯の硬組織疾患(3)
齲蝕症,象牙質知覚過敏症(発生機序,原因,
好発部位)
- 1),E-3-3)
- 4)
コ:E-3-3)
(
(
国:必須14-イ-a,b,各論Ⅲ-5-ア
7 4月22日 歯内治療における基本術式 口腔診査法,歯髄電気診,インピーダンス測
の概要(1)
定検査,エックス線検査
コ:E-3-3) 国:必須11-エ-a,b
〃
〃
8 4月22日 歯内治療における基本術式 無菌的処置法
の概要(2)
コ:E-3-3) 国:必須15-ク-a,b
〃
9 5月13日 歯内治療における基本術式 除痛法
の概要(3)
コ:E-3-3) 国:必須15-コ-a
〃
10 5月13日 歯内治療における基本術式 齲蝕の処置法,仮封処置
の概要(4)
コ:E-3-3) 国:必須15-ソ-a
〃
11 5月20日 歯髄疾患(1)
歯髄疾患の臨床的分類,原因,臨床的症状
12 5月20日 歯髄疾患
(2)
- 2)
コ:E-3-3)
(
国:必須10-ク-b,14-イ-b,各論Ⅲ-5-ア
歯髄疾患の特徴と経過,歯髄疾患の診査・検
査
- 2) 国:必須11-エ-a
コ:E-3-3)
(
木村 裕一
〃
13 5月27日 歯髄疾患(3)
歯髄疾患の診査・検査,歯痛錯誤と関連痛
〃
- 2) 国:必須15-タ-a
コ:E-3-3)
(
14 5月27日 歯髄疾患(4)
歯髄疾患の診断,緊急処置,歯髄疾患の治療
法(1)
(保存療法)
- 国:必須15-タ-a,
コ:E-3-3)
(2)
各論Ⅲ-6-イ
〃
回
月 日
タイトル
15 6月3日 歯髄疾患(5)
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
歯髄疾患の治療法(2)
(保存療法)
木村 裕一
回
月 日
タイトル
33 9月7日 根管充塡(5)
- 国:必須15-タ-a,
コ:E-3-3)
(2)
各論Ⅲ-6-イ
16 6月3日 歯髄疾患(6)
歯髄疾患の治療法(3)
(保存療法)
- 2) 国:各論Ⅲ-6-カ
コ:E-3-3)
(
〃
34 9月14日 根未完成歯の治療
アペキソゲネーシスとアペキシフィケーショ 佐々木重夫
ン
- 2) 国:各論Ⅲ-4-ウ,エ,6-キ
コ:E-3-3)
(
35 9月28日 歯根の病的吸収
病的歯根吸収の分類,原因,歯根吸収の症状
と診断,処置
- 2) 国:各論Ⅲ-5-カ,6-サ
コ:E-3-3)
(
〃
36 10月5日 外傷歯の診断と処置
外傷歯の分類,診断,治療
〃
- 国:必須15-タ-a,
コ:E-3-3)
(2)
各論Ⅲ-6-ウ
17 6月10日 歯髄疾患(7)
歯髄疾患の治療法(4)
(除去療法)
〃
- 国:必須15-タ-a,
コ:E-3-3)
(2)
各論Ⅲ-6-ウ
18 6月10日 根尖性歯周組織疾患(1)
根尖性歯周組織疾患の概要,原因
佐々木重夫
- 2) 国:各論Ⅲ-5-ウ,キ
コ:E-3-3)
(
19 6月17日 根尖性歯周組織疾患(2)
根尖性歯周組織疾患の臨床的分類
20 6月17日 根尖性歯周組織疾患(3)
根尖性歯周組織疾患の進行と経過
〃
- 2) 国:各論Ⅲ-5-ウ
コ:E-3-3)
(
- 国:各論Ⅲ-5-オ,
コ:E-3-3)
(2)
6-コ,
Ⅳ-8-ア
37 10月19日 外科的歯内治療(1)
〃
- 国:必須9-イ-b,
コ:E-3-3)
(2)
各論Ⅲ-5-ウ
21 6月24日 根尖性歯周組織疾患(4)
根尖性歯周組織疾患の診査・検査
22 6月24日 根尖性歯周組織疾患(5)
根尖性歯周組織疾患の臨床病理と臨床症状
23 7月1日 根尖性歯周組織疾患(6)
根尖性歯周組織疾患の診断法と治療方針
〃
38 10月26日 外科的歯内治療(2)
〃
根管処置(髄室開拡)根管長測定法と作業長の 木村 裕一
決定
- 2) 国:各論Ⅲ-6-オ
コ:E-3-3)
(
歯の変色の原因,漂白処置の適応症と禁忌症,
漂白法,漂白の予後
- 2) 国:各論Ⅲ-3-キ
コ:E-3-3)
(
41 11月16日 歯内・歯周疾患
歯内・歯周疾患の分類,診査・検査と治療法
〃
根管形成(1)
42 11月30日 高齢者の歯内治療
高齢者と成人健常者との歯内治療の違い,高
齢者における歯の形態学的特徴
- 2) 国:各論Ⅵ-2-ア,イ,ウ
コ:E-3-3)
(
〃
43 12月7日 根管処置後の歯冠修復
支台築造と歯冠修復(各種材料による支台築
造)
- 1) 国:各論Ⅲ-6-ソ
コ:E-3-4)
(
〃
44 12月14日 歯内治療における安全対策 髄室壁・根管壁の穿孔,残髄炎,治療用小器
(1)
具の根管内破折,誤嚥
- 2) 国:各論Ⅲ-6-セ
(
コ:E-3-3)
〃
45 12月21日 歯内治療における安全対策 皮下気腫,歯性上顎洞炎,抜髄・根管処置時
(2)
の全身管理
- 2) 国:各論Ⅲ-6-セ
コ:E-3-3)
(
〃
− 144 −
〃
根管形成(2)
- 2) 国:各論Ⅲ-5-エ,6-ケ
コ:E-3-3)
(
〃
- 2) 国:各論Ⅲ-6-オ
コ:E-3-3)
(
根管の化学的清掃,根管の消毒(根管貼薬)
〃
- 2) 国:各論Ⅲ-6-オ
コ:E-3-3)
(
28 7月15日 根管処置(5)
根管内容物の検査,根管治療の補助療法
〃
- 2) 国:各論Ⅲ-6-オ
コ:E-3-3)
(
29 7月22日 根管充塡(1)
根管充塡の目的と意義,時期,根管充塡材の
所要性質
- 国:必須15-マ-h,
コ:E-3-3)
(2)
各論Ⅲ-6-カ
〃
30 7月22日 根管充塡(2)
根管充塡材の種類
〃
- 2) 国:各論Ⅲ-6-カ
コ:E-3-3)
(
31 8月31日 根管充塡(3)
根管充塡の術式(1)
〃
- 2) 国:各論Ⅲ-6-カ
コ:E-3-3)
(
32 8月31日 根管充塡(4)
〃
40 11月9日 変色歯の漂白
〃
- 2)
コ:E-3-3)
(
国:各論Ⅲ-6-オ
27 7月15日 根管処置(4)
外科的歯内治療の治癒機転と予後
〃
- 国:必須15-ツ-a,
コ:E-3-3)
(2)
各論Ⅲ-6-エ
26 7月8日 根管処置(3)
〃
39 11月2日 顕微鏡を応用した歯内治療 顕微鏡による検査,処置の特徴,診療ポジショ
ン,適応例
- 2) 国:各論Ⅲ-6-ス
コ:E-3-3)
(
〃
- 国:必須11-エ-b,
コ:E-3-3)
(2)
各論Ⅲ-5-ウ
25 7月8日 根管処置(2)
外科的歯内治療の適応症と種類,外科的歯内
治療の術式
- 2) 国:各論Ⅲ-6-シ
コ:E-3-3)
(
-(2) 国:各論Ⅲ-6-シ
コ:E-3-3)
- 国:必須10-ク-c,
コ:E-3-3)
(2)
各論Ⅲ-5-ウ
24 7月1日 根管処置(1)
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
根管充塡後の治癒経過
木村 裕一
(2)
根管充塡の術式
- 2) 国:各論Ⅲ-6-カ
コ:E-3-3)
(
〃
歯内療法学実習
− 145 −
科目責任者:木村 裕一
担 当 教 員:木村 裕一,佐々木重夫,佐藤 穏子,長﨑 慶太,山崎 信夫(非常勤講師),
山田 眞義(非常勤講師)ほか
1.科目の概要
講義で修得した知識を整理しながら,基本的な歯内治療の術式を実践することを目的とする。歯内療
法学の実習は,透明人工根管を用いて根管形成と根管充塡および髄腔根管模型を用いて根管口明示を実
施,理解して実際に行った後の根管模型から各自の技術的な欠点を十分に理解し納得させる。その後,
複製根髄腔模型歯を植立した顎模型をマネキンに装着して水平位診療姿勢でラバーダム防湿を実施した
後,一連の根管治療を行い,エックス線写真を撮影して根管充塡の良否を判断できるようにする。講義
で修得した知識やこの実習で実施した技術や術式を通して修得した技能,そして態度をより完全にして
臨床実習に望むために,この実習を行う。 2.一般目標
臨床において根管治療を行うために必要なラバーダム防湿,根管形成および根管充塡に関する基本的
な知識,技能の確認を,さまざまな植立模型歯の顎模型を用いてマネキンに装着し,患者とみなして修
得する。また,マネキンを患者とみなしているので,患者に対する態度も修得する。
3.到達目標
1)根管の形態を図示し,説明する。
2)根管形成に必要な器具を準備し,器具の名称と使用法を説明する。
3)根管充塡に必要な器具を準備し,器具の名称と使用法を説明する。
4)一連の根管治療に必要な器具の名称とそれぞれの器具の操作法を説明し,使用する。
5)ラバーダム防湿に必要な器具を準備し,器具の名称と手順を述べ,実施する。
6)根管形成の手順を述べ,術式を実施する。
7)根管充塡の術式を述べ,実施する。
8)エックス線写真を撮影し根管充塡の良否を判断する。
9)根管充塡し仮封後の対合関係を調整する。
10)全実習に出席し,基本的な術式を実施する。
4.実習形態
7∼8名の学生に一人の教員が指導する。ステップごとにチェック,検印をもらう。実習中に疑問点
について質問する。実習では実際に正しい器具を選択して使用し,実習書や教科書に記載してある術式
通りに行う。
5.時間外学習
予 習:講義・教科書,実習書で得た知識を事前に整理しておく。次回の実習内容をシラバスで確認
し,使用する器具,術式を理解しすぐに実施できるように整理し,準備しておく。疑問点が
出たら,書き留めておく。(10分)
復 習:実習終了後,使用した器具の名称,術式を復習する。(10分)
その他:オフィスアワー:実習日の18:00 ∼ 19:00,場所:病院棟3階の歯科保存学講座研究室
6.評価方法
それぞれの課題のステップごとに基準を満たしているものに対して各インストラクターが評価して検
印し,さらにそれぞれの課題が終了するごとに作品を提出させ,実習責任者が全作品を採点し,技能評
価とする。技能評価(80%),出席状況と実習態度(10%),レポート評価(10%)により評価し,65点
以上を合格とする。
7.教科書
Practice in root canal preparation and filling(実習書):戸田忠夫,中村 洋,須田英明,勝海一郎
編 第4版 「歯内治療学」 医歯薬出版(教科書)
8.参考書
須田英明,中村 洋 編集主幹,恵比寿繁之,興地隆史,勝海一郎,斎藤隆史,中川寛一,中村幸生,
林 善彦 編集,第3版 「エンドドンティクス」,永末書店
9.授業内容と日程
回
1
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
9月3日 器材チェックと透明根管模 16の窩洞外形の設定,チャンバーオープン,木村 裕一
型を用いた根管形成
便宜形態の形成,根管口の明示,根尖孔穿通,佐々木重夫
オリジナルの確認
佐藤 穏子
長﨑 慶太
山崎 信夫
- 3)-②
コ:F-3(
山田 眞義
国:必須-15-タ-a,各論Ⅲ-6-ウ
月 日
タイトル
2 9月10日 透明根管の根管形成
アピカルシート,アピカルカラー,フレアー
形成,アピカルシートの確認
- -② 国:必須-15-タ-a,
コ:F-3(3)
各論Ⅲ-6-ウ
〃
3 9月17日 透明根管模型の根管充塡
メインポイントの試適,側方加圧根管充塡,
二重仮封
- -② 国:必須-15-タ-a,
コ:F-3(3)
各論Ⅲ-6-ウ
〃
4 9月24日 髄腔模型を用いた根管口明 ラバーダム防湿,14,36の窩洞外形の設定,
示
チャンバーオープン,便宜形態の形成,根管
口の明示
- -② 国:必須-15-タ-a,
コ:F-3(3)
各論Ⅲ-6-ウ
〃
5 10月1日 髄腔模型を用いた根管口明 ラバーダム防湿,14,36の窩洞外形の設定,
示
チャンバーオープン,便宜形態の形成,根管
口の明示
- -② 国:必須-15-タ-a,
コ:F-3(3)
各論Ⅲ-6-ウ
〃
6 10月8日 複製根髄腔模型歯を用いた 11,24,36,46の根管長測定,顎模型への植立,
根管形成
ラバーダム防湿,窩洞外形の設定,チャンバー
オープン,根管口明示
- -② 国:必須-15-タ-a,
コ:F-3(3)
各論Ⅲ-6-ウ
〃
7 10月15日 複製根髄腔模型歯を用いた ラバーダム防湿,チャンバーオープン,根管口
根管形成
明示,根管長測定,オリジナル確認,エック
ス線撮影(リーマー試適),アピカルシート,
アピカルカラー,フレアー形成
- -② 国:必須-15-タ-a,
コ:F-3(3)
各論Ⅲ-6-ウ
〃
8 10月22日 複製根髄腔模型歯を用いた ラバーダム防湿,チャンバーオープン,根管口
根管形成
明示,根管長測定,オリジナル確認,エック
ス線撮影(リーマー試適),アピカルシート,
アピカルカラー,フレアー形成
- -② 国:必須-15-タ-a,
コ:F-3(3)
各論Ⅲ-6-ウ
〃
9 10月29日 複製根髄腔模型歯を用いた アピカルシートの確認,根管形成完了の確認
根管形成
- -② 国:必須-15-タ-a,
コ:F-3(3)
各論Ⅲ-6-ウ
〃
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
10 11月5日 複製根髄腔模型歯を用いた アピカルシートの確認,根管形成完了の確認 木村 裕一
根管形成
佐々木重夫
佐藤 穏子
長﨑 慶太
山崎 信夫
- -② 国:必須-15-タ-a,
コ:F-3(3)
各論Ⅲ-6-ウ 山田 眞義
回
月 日
タイトル
− 146 −
11 11月12日 複製根髄腔模型歯を用いた メインポイント試適,根管充塡,エックス線
根管形成
撮影(根管充塡の良否確認),二重仮封
- -② 国:必須-15-タ-a,
コ:F-3(3)
各論Ⅲ-6-ウ
〃
12 11月19日 複製根髄腔模型歯を用いた 根管充塡,エックス線撮影
(根管充塡の良否確
根管形成
認),二重仮封
- -② 国:必須-15-タ-a,
コ:F-3(3)
各論Ⅲ-6-ウ
〃
13 11月26日 複製根髄腔模型歯を用いた 根管充塡,エックス線撮影
(根管充塡の良否確
根管形成
認),二重仮封
- 3)-② 国:必須-15-タ-a,各論Ⅲ-6-ウ
コ:F-3(
〃
14 12月3日 複製根髄腔模型歯を用いた ラバーダム防湿,仮封および根管充塡材除去,
根管充塡材除去
エックス線撮影(根管充塡材除去の確認)
- -② 国:必須-15-タ-a,
コ:F-3(3)
各論Ⅲ-6-ウ
〃
15 12月10日 ラバーダム防湿法の実施手 実施内容の説明,ラバーダムシートの表裏の
順
確認,穿孔部の大きさと位置確認,クランプ
の選択と試適
- -② 国:必須-15-タ-a,
コ:F-3(3)
各論Ⅲ-6-ウ
〃
9.授業内容と日程
歯周病学
− 147 −
科目責任者:高橋 慶壮
担 当 教 員:高橋 慶壮,高橋 昌宏,大塩 薫里(非常勤講師),小林 之直(非常勤講師)
1.科目の概要
歯周病学は,歯周ポケット内に棲息する嫌気性細菌群の複合感染による慢性炎症によって歯周組織の
破壊が進行する病態を診断し,疾患の進行度および活動度に応じた治療と予防を取扱う臨床歯学教育の
一分野である。歯周病は「感染症」から「生活習慣病」へと疾患の位置づけが変化し,歯周治療は患者
教育,プラーク除去およびリスク評価に基づくリスク管理を主眼においた歯周基本治療,歯周外科療法
および歯周補綴,そして予防を主体としたメインテナンスに分けられる。患者ごとの病態説明と治療が
必要なため,一口腔単位の診断能力および包括的歯周治療が要求される。講義では歯周組織の構造と機
能,歯周疾患の病因と病態,歯周疾患の診断,歯周治療の術式と適応症等を学ぶ。さらに,歯周病学の
研究と臨床の軸足が「歯周医学」
「歯周組織再生療法」および「口腔インプラント治療」へとシフトし
ているため,3つの項目についても講義を行う。
2.一般目標
歯周病の診断,治療および予防を行うために,歯周組織の常態,疾患,診断および治療方法を理解す
る。
3.到達目標
1)歯周組織の発生,構造および機能を説明できる。
2)歯周疾患の病因と病態を説明できる。
3)病因としての口腔細菌,歯垢および歯石を説明できる。
4)歯周疾患の症状を説明できる。
5)歯周疾患の診断と治療方針を説明できる。
6)歯周治療の術式と適応症を説明できる。
7)歯周外科手術の種類と適応症を説明できる。
8)歯周治療後の組織の治癒機転と予後を説明できる。
9)歯周疾患の緊急処置の種類と方法を説明できる。
10)歯周疾患の予防を説明できる。
4.講義形態
教科書,プリントおよびスライドを用いた講義を行う。寺子屋方式で知識を伝授するだけではなく,
双方向的な講義形成をとる。授業の理解度を確認するため,小テストを行う。
5.時間外学習
予 習:あらかじめ教科書を読んでおく。(30分程度)
復 習:講義内容に疑問があれば,まずは自分で調べて考えてみる。自学自習が基本。
その他:疑問が解消できない場合には担当教員に質問をして理解を深める。わからないまま放置しない。
6.評価方法
講義期間中の試験(30%),出席状況・授業態度(10%)および定期試験(記述式)(60%)とし,
65点以上を合格とする。定期試験欠席者に対しては追試験を行う。また,必要に応じて再試験を行う。
7.教科書
臨床歯周病学 第2版 医歯薬出版 8.参考書
歯周治療 失敗回避のためのポイント33 クインテッセンス出版
エンド・ペリオ病変の臨床 歯内−歯周複合病変 診断と治療のストラテジー 医歯薬出版
回
月 日
タイトル
1 4月10日 歯周病学の概要
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
歯周病学と歯周治療学の概略を理解する。1 高橋 慶壮
年間で学ぶ内容の概要を把握する。
コ:E-3 国:総論Ⅵ-11イ
2 4月10日 歯周組織の構造と機能
正常歯周組織のマクロおよびミクロの解剖学
と,それぞれの機能
コ:E-3-1)-⑤ 国:総論Ⅳ4-カ,キ,ケ,コ
〃
3 4月17日 歯周病の原因
歯周病原性細菌
プラーク,バイオフィルム
歯垢と歯石
コ:E-3-2)-⑤ 国:必須3-ケb 総論Ⅳ5-ウ
〃
4 4月17日 歯周病の原因
修飾因子
〃
コ:E-3-2)-④ 国:総論Ⅵ-6ウ
5 4月24日 リスクファクター
リスクファクターに関する用語
歯ぎしり,喫煙,糖尿病,ストレス
コ:E-3-2)-④ 国:各論Ⅲ-8エ
〃
6 4月24日 リスクファクター
遺伝的素因,侵襲性歯周炎
(若年性歯周炎)全
身疾患あるいは遺伝疾患に伴う歯周炎
コ:E-3-2)-④ 国:各論Ⅲ-8エ
〃
7 4月27日 口臭,口呼吸
口臭の原因と治療法
口呼吸による歯肉の病態と治療法
- 3)-② 国:各論Ⅰ-4ア∼ウ
E-3-3)
(
8 4月27日 歯周基本治療
救急処置
大塩 薫里
〃
- 3)-⑥ 国:各論Ⅲ-9ア
(
E-3-3)
9
5月8日 歯周検査
プラーク・コントロール・レコード,
歯肉炎指数,BOP
- 3)-② 国:総論Ⅸ-1エ
E-3-3)
(
10 5月8日 歯周検査
歯周ポケット深さ,アタッチメント・
レベル,骨吸収指数
- 3)-② 国:必須11-エc 総論Ⅸ-1エ
E-3-3)
(
11 5月15日 歯周基本治療
ブラキシズムの病態と対処法
高橋 慶壮
〃
高橋 昌宏
- 3)-③ 国:各論Ⅲ-8カ
E-3-3)
(
12 5月15日 歯周基本治療
咬合治療,暫間固定
〃
- 3)
-③ 国:各論Ⅲ-9イ
E-3-3)
(
13 5月22日 炎症および免疫応答
生体防御細胞,炎症物質,サイトカイン,抗体,高橋 慶壮
細胞性および体液性免疫応答
E-3-2)-④ 国:必須6-アf
14 5月22日 歯周病の分類
全体像,正常像,歯肉炎,歯周炎の特徴を臨
床的および病理学的に理解する。慢性歯周炎
と侵襲性歯周炎
- 3)
-② 国:各論Ⅲ-8 ア∼ウ
E-3-3)
(
〃
回
月 日
タイトル
15 5月29日 歯周病の分類
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
非プラーク性歯肉病変,
特殊な歯周疾患,高 高橋 慶壮
齢者および全身疾患を有する患者
- 3)-② 国:各論Ⅲ-8オ
E-3-3)
(
16 5月29日 歯周疾患の症候と病態
歯周ポケットの分類
17 6月5日 歯周医学
歯周病と全身疾患の双方向の関連性
糖尿病,肥満
C-4-4) 国:各論Ⅲ-8コ
〃
回
月 日
タイトル
31 9月2日 歯周外科療法
- 3)-④ 国:各論Ⅲ-9エ
E-3-3)
(
32 9月9日 歯周外科療法
組織再生誘導法(GTR法)
再生の原理と術式 - 3)-④ 国:各論Ⅲ-9オ
E-3-3)
(
〃
33 9月16日 歯周外科療法
エナメルマトリックスタンパク質
〃
- 3)-② 国:総論Ⅵ-11イ
E-3-3)
(
18 6月5日 歯周医学
歯周病と心血管疾患,誤嚥性肺炎,早産等
高橋 昌宏
- 3)
-④ 国:各論Ⅲ-9オ
E-3-3)
(
〃
34 9月30日 歯周外科療法
歯周形成手術
(小帯切除術,口腔前庭拡張術,
遊離歯肉移植,歯肉弁根尖側移動術など)
- 3)
-④ 国:各論Ⅲ-9エ
E-3-3)
(
〃
35 10月7日 歯周外科療法
歯周形成手術(根面被覆)
〃
C-4-4) 国:各論Ⅲ-8コ
19 6月12日 歯周基本治療
口腔清掃指導
高橋 慶壮
- -③ 国:必須3-ケa,b,c 各論Ⅲ-9イ
E-3-3)
(3)
20 6月12日 歯周基本治療
スケーリング,ルートプレーニング
- 3)-④ 国:各論Ⅲ-8ク, 9エ
E-3-3)
(
〃
36 10月14日 根分岐部病変
- 3)-③ 国:各論Ⅲ-9イ
E-3-3)
(
21 6月19日 歯周基本治療
22 6月19日 歯周基本治療
歯周内科的治療
局所薬物配送システム(LDDS)
- 3)-③ 国:各論Ⅲ-9ク
E-3-3)
(
〃
歯周−矯正治療
〃
37 10月21日 根分岐部病変
− 148 −
組織工学
(Tissue Engineering)歯根膜,セメ 小林 之直
ント質,骨の再生 人工骨,異種骨,同種骨,
自家骨の特徴と治療成績,多血小板血漿
- 3)-④ 国:総論Ⅺ-16エ
E-3-3)
(
24 6月26日 骨移植
骨欠損形態,人工骨,異種骨,同種骨,自家
骨の特徴と治療成績
- 3)-④ 国:総論Ⅺ-16ア,イ
E-3-3)
(
25 7月3日 歯周病の疫学
歯周疾患の疫学
歯周疾患を表す指数と指数評価
B-4-1) 国:総論Ⅱ-10 サ
26 7月3日 歯周病の診断と治療計画
1歯ごとの診断と一口腔単位の治療計画の立
案
患者ごとのリスク評価
- 3)-② 国:総論Ⅹ-1ア∼エ
E-3-3)
(
〃
〃
〃
Simonの分類
分類ごとの治療法と予後
- 3)
-④ 国:各論Ⅲ-6ケ,8ケ
E-3-3)
(
〃
39 11月4日 口腔機能回復治療
歯周補綴,永久固定
〃
- 3)
-③ 国:各論Ⅲ-9キ
E-3-3)
(
40 11月11日 歯周外科療法
後期の中間試験
〃
41 11月18日 インプラント治療
口腔インプラント治療のパラダイム・シフト
インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲
炎
- 3) 国:総論Ⅺ-16ア,ウ
E-3-4)
(
〃
42 11月25日 SPT,メインテナンス
意義と実際SPT
〃
- 3)-② 国:各論Ⅲ-9ケ
E-3-3)
(
43 12月2日 レーザー治療
歯周治療におけるレーザーの活用
〃
- 3)-② 国:各論Ⅲ
E-3-3)
(
ルートプレーニング,切除型,歯周組織再生 小林 之直
誘導法による治癒過程
- 3)-⑤ 国:総論Ⅵ-3オ
E-3-3)
(
28 7月10日 歯周基本治療
前期の中間試験
29 7月17日 歯周外科療法
分類,特徴および術式
〃
高橋 慶壮
- 3)-④ 国:各論Ⅲ-9エ
E-3-3)
(
ポケット除去療法とポケット減少療法
新付着術(ENAP)
- 3)-④ 国:各論Ⅲ-9エ
E-3-3)
(
根分岐部病変の治療
〃
38 10月28日 歯周-歯内複合病変
高橋 慶壮
27 7月10日 創傷治癒
30 7月17日 歯周外科療法
根分岐部病変の分類
(LindheとNymanの分類,Glickmanの分類)
- 3)-④ 国:各論Ⅲ-9カ
E-3-3)
(
- 3)-④ 国:各論Ⅲ-9カ
E-3-3)
(
- 3)-③ 国:各論Ⅲ-9イ
(
E-3-3)
23 6月26日 再生医療
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
フラップ手術の原理と術式
高橋 慶壮
〃
44 12月9日 EBMからみた歯周治療
EBMの概念と根拠の分類
歯周治療のEBMとNBM
-① 国:必須12-アc,ウa
B-4-1)
〃
45 12月16日 臨床推論
臨床の思考法,アブダクション,ヒューリス
ティックス 直観的思考と分析的思考
- 3)-② 国:各論Ⅲ
E-3-3)
(
〃
9.授業内容と日程
歯周病学実習
− 149 −
科目責任者:高橋 慶壮
担 当 教 員:高橋 慶壮,高橋 昌宏,小林 之直(非常勤講師),〆谷 暁子(非常勤講師),
杉 祐紀(非常勤講師),大塩 薫里(非常勤講師)
1.科目の概要
講義の内容を踏まえて,基本的な歯周治療の知識と手技を習得することを目的とする。すなわち,歯
周病の診査・診断,一口腔単位の治療計画の立案,歯周基本治療,修正治療および各種歯周外科手術に
必要な術式を修得し,メインテナンスに移行できるようにする。また,歯周病が「生活習慣病」である
ことから,歯周治療において術者による適切な患者教育および治療,さらに患者自身による口腔管理を
確立させるような指導力,説明能力およびコミュニケーション能力が要求される。
2.一般目標
歯周治療を実践するために,基本となる知識,技術,態度を修得する。
3.到達目標
1)歯周診査を実施できる。
2)歯周病の状態を診断できる。
3)一口腔単位の治療計画を立案できる。
4)プラークコントロールレコードの記載と患者への説明ができる。
5)プラークの付着部位に適したブラッシング方法を患者に指導できる。
6)スケーリングとルートプレーニングを実施できる。
7)咬合調整を実施できる。
8)暫間固定を実施できる。
9)基本的な歯周外科手術の適応症を説明できる。
10)基本的な歯周外科手術を実施できる。
4.講義形態
5.時間外学習
予 習:あらかじめ実習帳を読んでおく。(30分程度)
復 習:実習で習ったことを頭でイメージしてみる。
その他:小テストの内容を復習する。
6.評価方法
全出席を原則とする。欠席1回につき10点減点する。実習の各ステップごとの習得度に対するイン
ストラクターの評価(50%)と,小テストと実習試験の結果(50%)を総合判定し,65点以上を合格と
する。
7.教科書
歯周病学実習マニュアル2015 奥羽大学歯学部歯科保存学講座(歯周)
8.参考書
臨床歯周病学 第2版 医歯薬出版 歯周治療 失敗回避のためのポイント33 クインテッセンス出版 エンド・ペリオ病変の臨床 歯内−歯周複合病変 診断と治療のストラテジー 医歯薬出版
ザ・ぺリオドントロジー 永末書店
回
月 日
タイトル
1
9月2日 歯周診査
2
9月9日 診断・治療計画
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
高橋 慶壮
購入器具および器材の確認
歯肉模型を用いた歯周診査
高橋 昌宏
正常な歯周組織像とレントゲン所見のスケッチ
ほか
- 3)-② 国:総論Ⅸ-1 エ
E-3-3)
(
歯肉模型を用いた歯周病の診断に基づく一口 高橋 慶壮
腔単位の治療計画の立案
高橋 昌宏
小林 之直
〆谷 暁子
杉 祐紀
大塩 薫里
ほか
- 3)-② 国:総論Ⅹ-1 ア,イ,ウ,エ
E-3-3)
(
3 9月16日 歯周治療
プラークスコアーの記載
OSCE形式のブラッシング指導
ロールプレイによる口腔衛生指導
- 3)-② 国:総論Ⅸ-1 エ
E-3-3)
(
〃
4 9月30日 歯周治療
歯肉模型を用いた歯肉縁上スケーリングポジ
ショニング,レストなどを指導
歯肉模型を用いた歯肉縁下ルートプレーニング(上顎)
- 3)
-③ 国:各論Ⅲ-9 イ
E-3-3)
(
〃
5 10月7日 歯周治療
歯肉模型を用いた歯肉縁下ルートプレーニング(上下顎)
〃
- 3)
-③ 国:各論Ⅲ-9 イ
E-3-3)
(
6 10月14日 歯周治療
スケーラーのシャープニング
〃
- 3)
-③ 国:各論Ⅲ-9 イ
E-3-3)
(
7 10月21日 歯周治療
歯肉模型を用いた歯肉縁下ルートプレーニング(下
顎)OSCE形式のスケーリング・ルートプレーニング
- 3)
-③ 国:各論Ⅲ-9 イ
E-3-3)
(
〃
8 10月28日 歯周治療
歯肉模型を用いた暫間固定および咬合調整
〃
- 3)
-③ 国:各論Ⅲ-9 イ
E-3-3)
(
9 11月4日 歯周外科
歯肉模型およびペリオガムを用いた歯周外科
の基本手技,切開,縫合,歯肉切除術
- 3)
-④ 国:各論Ⅲ-9 エ
E-3-3)
(
〃
10 11月11日 歯周外科
ブタ下顎骨を用いたフラップ手術
〃
- 3)-④ 国:各論Ⅲ-9 エ
E-3-3)
(
11 11月18日 歯周外科
ブタ下顎骨を用いたGTR法
〃
- 3)
-④ 国:各論Ⅲ-9 エ,オ
E-3-3)
(
12 11月25日 歯周外科
ブタ下顎骨を用いた遊離歯肉移植術, 根面被覆
〃
- 3)-④ 国:各論Ⅲ-9 エ,オ
E-3-3)
(
13 12月2日 診断・治療計画
臨床症例の資料を用いた歯周病の診断に基づ
く一口腔単位の治療計画の立案
- 3)-② 国:総論Ⅹ-1 ア,イ,ウ,エ
E-3-3)
(
〃
14 12月9日 診断・治療計画
診断および治療方針の記載あるいは発表担当教
員とのディスカッション
-② 国:総論Ⅹ-1 ア,イ,ウ,エ
- 3)
E-3-3)
(
〃
15 12月16日 歯周治療
実習試験
〃
- 3)
-③ 国:総論Ⅸ-1 エ
E-3-3)
(
9.授業内容と日程
冠橋義歯補綴学Ⅱ
− 150 −
科目責任者:寺田 善博
担 当 教 員:寺田 善博
1.科目の概要
冠橋義歯補綴学は,歯科治療の最終処置と言われている歯科補綴学の一分野であり,臨床の中でも重
要な位置を占めている。この中には比較的大きな歯冠部歯質欠損に対し,種々な材料を用いて機能,形
態および審美性を回復するクラウンと,少数歯欠損に対して,隣在歯に維持を求めて欠損部を補うブリッ
ジとがある。これらは単に失われた形態や機能を回復するだけでなく,生体と調和して周囲の組織に為
害作用をおよぼすことなく,長期間維持されることが重要である。クラウン・ブリッジは歯科治療の中
でも高頻度な治療方法であることから,安全かつ確実な治療を施すためには,顎口腔系諸器官の機能や
形態に関する知識の修得のみならず,使用する機械の特徴や材料の性質についても把握する必要があり,
かつ歯学全般の幅広い知識と熟練した技能が必要とされる。そこで,冠橋義歯補綴学Ⅱではクラウン・
ブリッジの実際の製作法から予後管理に至るまでの,治療の流れの中で重要な事項について教授する。
2.一般目標
歯冠部歯質欠損および少数歯欠損による咬合・咀嚼障害や審美的障害を治療できるようになるために,
クラウンおよびブリッジを応用した補綴法に必要な知識を修得する。
3.到達目標
1)支台歯形成の要点を説明する。
2)支台築造の意義と方法を説明する。
3)印象採得法と印象材の種類および所要性質を説明する。
4)顎間関係の記録法とその重要性を説明する。
5)作業模型の種類と要件を説明する。
6)インレーワックスの取り扱いとろう型形成法を説明する。
7)埋没・鋳造・研磨の各ステップの要点を説明する。
8)口腔内試適,調整,装着にあたっての手順と要件を説明する。
9)メインテナンスの重要性と装着後の問題点への対処法を説明する。
4.講義形態
教科書を中心として,配布プリントや液晶プロジェクターの視覚素材を用いて講義する。
5.時間外学習
予 習:シラバスを確認して,次回の講義内容について教科書で予習を行う。(30分)
復 習:小テストで間違った問題を中心に教科書等で再度確認する。(30分)
その他:
6.評価方法
出席・態度評価(10%)
,記述式試験ならびに客観的試験による評価(90%)とし,65点以上を合格
とする。
7.教科書
第4版 「クラウンブリッジ補綴学」 医歯薬出版
8.参考書
歯科補綴学専門用語集
回
1
2
月 日
タイトル
4月9日 支台歯形成
3 4月16日 印象採得プロビジョナルレ
4
ストレーション
5 4月23日 顎間関係の記録口腔内情報
6
の記録
7 4月27日 作業模型製作
8
9 5月7日 ろう型形成
10
(ワックスパターン形成)
11 5月14日 埋没・鋳造・熱処理・研磨
12
13
14
5月21日 口腔内試適と装着
15 5月28日 術後管理
16
17 6月4日 レジン前装冠
18
19 6月11日 陶材焼付冠
20
21 6月18日 オールセラミック修復
22
23 6月25日 CAD/CAM
24
25 7月2日 ハイブリッド型コンポジッ
26
トレジン修復
27 7月9日 支台築造
28
29 7月16日 装着後に発生する問題とそ
30
の対応
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
支台歯形成用切削器具の特徴と形成時の注意点 寺田 善博
および基本的な支台歯形態について講義する。
- 1)④ 国:各論V-4-ウ
コ:E-3-4)
(
〃
精密印象材の所要性質および前準備と印象法
について講義する。プロビジョナルレストレー
ションの臨床的意義と製作および仮着の種類
と所要性質について講義する。
- 1)⑤⑨ 国:各論V-4-オ,カ
コ:E-3-4)
(
顎間関係の記録法と使用材料,とくにフェイ
〃
スボウの使用目的および色調の記録と伝達法
について講義する。
- 1)⑪ 国:各論V-4-ク
コ:E-3-4)
(
作業模型の要件と種類および製作法と咬合器
〃
付着と調整法について講義する。
- 1)⑦ 国:各論V-4-キ
コ:E-3-4)
(
インレーワックスの取り扱い法とワックスパ
〃
ターン形成法について講義する。
- 1)⑭ 国:各論V-4-コ
コ:E-3-4)
(
埋没材の種類と所要性質および鋳造欠陥の種類
〃
と原因,
さらに熱処理と研磨法について講義する。
- 1)⑭ 国:各論V-4-サ,シ
コ:E-3-4)
(
口腔内試適と調整の手順および頂着材の種類
〃
と特徴について講義する。
- 1) 国:各論V-4-ス,セ
コ:E-3-4)
(
メインテナンスの重要性とその方法およびリ
〃
コールについて講義する。
- 1)⑩ 国:各論V-10-ア
コ:E-3-4)
(
レジン前装冠の臨床的意義と適応症およびレ
〃
ジンと金属との結合様式について講義する。
- 1)② 国:各論V-4-ア
コ:E-3-4)
(
陶材焼付冠の臨床的意義と適応症と製作法およ
〃
び陶材と金属との結合様式について講義する。
- 1)② 国:各論V-4-ア
コ:E-3-4)
(
オールセラミック修復の特徴と種類と製作法
〃
およびラミネートべニアについて講義する。
- 1)② 国:各論V-4-ア
コ:E-3-4)
(
CAD/CAM冠の特徴と種類と製作法および適
〃
応症について講義する。
- 1)② 国:各論V-4-ア
コ:E-3-4)
(
ハイブリッド型コンポジットレジン修復の臨
〃
床的意義および適応症と種類,製作法につい
て講義する。
- 1)② 国:各論V-4-ア
コ:E-3-4)
(
支台築造の臨床的意義と方法について講義する。
〃
- 1)③ 国:各論V-4-エ
コ:E-3-4)
(
装着後に発生する問題点とその解決法につい
〃
て講義する。
- 1)⑮ 国:各論V-10-ウ∼カ
コ:E-3-4)
(
9.授業内容と日程
冠橋義歯補綴学実習
− 151 −
科目責任者:寺田 善博
担 当 教 員:寺田 善博,小野崎 裕(非常勤講師),加藤 崇(非常勤講師),
白井やよい(非常勤講師),吉田 展也(非常勤講師),菊池 利也(非常勤講師)ほか
1.科目の概要
講義で学んだ知識を基に,クラウン・ブリッジを実際に自分で製作し,支台歯形成,印象採得,咬合
採得,作業模型の製作,蝋型形成,埋没,鋳造,レジン重合,研磨といった各製作過程における技術的
な要点および生体に調和した補綴装置の要件について学ぶ。また実際に製作に使用する器具の特徴や性
質などについても学ぶ。
2.一般目標
歯質欠損や少数歯欠損による咬合・咀嚼障害を回復できるようになるために,クラウン・ブリッジを
製作,装着する技術と知識を修得する。
3.到達目標
1)全部金属冠や前装冠の支台歯形成をする。
2)シリコーン印象材により支台歯の精密印象を採得する。
3)狂いのない作業模型を製作する。
4)歯型上で精度の高い蝋型形成を行う。
5)蝋型を変形させずに埋没する。
6)鋳造欠陥を生じさせずに鋳造を行う。
7)前装用レジンで天然歯の色調と形態を再現する。
8)歯冠補綴物を口腔内装着可能なまで滑沢に研磨する。
4.講義形態
マネキンおよび歯列模型を用いてクラウン・ブリッジを製作する。その各ステップで使用する器械や
材料の扱い方に習熟し,緻密で正確な技工操作ができる技術を磨くとともに知識を修得する。
5.時間外学習
予 習:次回行う実習内容を実習書で予習し,視覚素材として参考書を活用する。(30分)
復 習:毎回行う小テストで,間違った問題等を再度学習する。(30分)
その他:
6.評価方法
毎実習開始時の小テスト,実習終了時の筆記試験,実技試験,実習での製作物,実習態度を総合的に
判断して,65点以上を合格とする。特に医療人として必要となる服装,身だしなみについては態度評
価として重要視する。また,全出席を前提とするので遅刻や欠席には十分注意すること。
7.教科書
「冠橋義歯学模型実習マニュアル」 講座作成
8.参考書
クラウンブリッジテクニック 医歯薬出版
回
1
月 日
タイトル
4月9日 オリエンテーション
下顎臼歯部ブリッジ
2 4月16日 〃
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
実習の進め方,器具および材料の扱い方支台 寺田 善博
歯形成
小野崎 裕
加藤 崇
白井やよい
吉田 展也
菊池 利也
ほか
- 1) 国:各論V-4-ウ
コ:E-3-4)
(
支台歯形成
〃
- 1) 国:各論V-4-ウ
コ:E-3-4)
(
3 4月23日 〃
印象採得
〃
- 1) 国:各論V-4-カ
コ:E-3-4)
(
4
5月7日 〃
作業模型製作
〃
- 1) 国:各論V-4-キ
コ:E-3-4)
(
5 5月11日 〃
作業模型製作
〃
- 1) 国:各論V-4-キ
コ:E-3-4)
(
6 5月14日 〃
フェイスボウトランスファー
〃
- 1) 国:各論V-4-ケ
コ:E-3-4)
(
7 5月21日 〃
蝋型形成
〃
- 1) 国:各論V-4-コ
コ:E-3-4)
(
8 5月28日 〃
埋没,鋳造
〃
- 1) 国:各論V-4-サ,シ
コ:E-3-4)
(
9
6月4日 〃
研磨,仕上げ
〃
- 1) 国:各論V-4-シ
コ:E-3-4)
(
10 6月11日 レジン前装冠
支台歯形成
〃
- 1) 国:各論V-4-ウ
コ:E-3-4)
(
11 6月18日 〃
蝋型形成,窓開け,埋没
〃
- 1) 国:各論V-4-コ,サ
コ:E-3-4)
(
12 6月25日 〃
鋳造,研磨
〃
- 1) 国:各論V-4-シ
コ:E-3-4)
(
13 7月2日 〃
レジン前装,仕上げ
〃
- 1) 国:各論V-4-シ
コ:E-3-4)
(
14 7月9日 支台築造
蝋型形成
〃
- 1) 国:各論V-4-エ
コ:E-3-4)
(
15 7月16日 実習試験
筆記試験,実技試験
- 1) 国:各論V-4-ウ∼シ
(
コ:E-3-4)
〃
9.授業内容と日程
有床義歯補綴学Ⅱ
− 152 −
科目責任者:山森 徹雄
担 当 教 員:山森 徹雄,関根 貴仁
1.科目の概要
部分床義歯とは,歯列内の部分的な歯の喪失と,それに伴って生じた歯周組織や歯槽突起の実質欠損
の補綴を目的として,残存歯またはインプラントを支台とする有床可撤方式の義歯をいう。少数歯欠損
から1歯残存に至るあらゆる欠損の症例に適用され,多様性に富んでいる。したがって,欠損の部位や
範囲によって咬合力を支持する様式が多様であり,橋義歯の考え方から,全部床義歯の考え方まで種々
の対応が要求されることになる。臨床では最も頻度の高い有床義歯であることから,義歯の製作・装着
に至る理論と技術を修得して欲しい。
2.一般目標
部分欠損患者の健康を維持・増進させるために,部分床義歯の臨床的意義を理解し,部分床義歯を製
作・装着するための理論を修得する。
3.到達目標
1)部分床義歯の特徴と臨床的意義を説明する。
2)部分床義歯を構成する要素と支持・維持・把持に対する考え方を説明する。
3)支台装置の種類と特徴,およびその応用法を説明する。
4)義歯床,連結装置の種類と特徴および,その応用を説明する。
5)部分床義歯の設計に対する基本的原則を説明する。
6)部分床義歯製作過程における技工操作とその理論的背景を説明する。
7)部分床義歯装着後のメインテナンスと異常経過に対する処置を説明する。
4.講義形態
講義室において,スライド,プリントなどを用い,講義を中心とした学習を行う。
5.時間外学習
予 習:有床義歯補綴学に関連する基礎科目として,口腔解剖学,口腔生理学,生体材料学の講義・
実習を通して学んだ内容および有床義歯補綴学Ⅰ講義・実習の内容を復習して講義に臨む。
(30分)
復 習:講義内容を当日中に必ず復習し,講義中に指示のあった箇所および理解が不十分な項目につ
いては講義ノート,配布資料,教科書により自己学習を行う。(60分以上)
その他:
6.評価方法
毎回の小テストで形成的評価を行う。総括的評価は,中間試験(40%),後期定期試験(50%)およ
び出席状況(10%)により行う。
7.教科書
藍 稔 編:スタンダード部分床義歯補綴学 学建書院 2010年
8.参考書
日本補綴歯科学会編:歯科補綴学専門用語集 第3版 医歯薬出版 2009年
回
月 日
タイトル
1
4月7日 部分床義歯の特徴
2
4月7日 部分床義歯の臨床的意義
3 4月14日 部分床義歯の構成要素
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
橋義歯,全部床義歯と比較した部分床義歯の 山森 徹雄
特徴を学習する
- 2)①③ 国:各論Ⅴ-1-ア∼オ
コ:E-3-4)
(
歯科臨床における部分床義歯の意義と役割お
よび為害作用について学習する
- 2)② 国:各論Ⅴ-3-ア∼ケ
コ:E-3-4)
(
〃
義歯側,生体側の構成要素を学ぶ
〃
- 2)⑥ 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
4 4月14日 部分床義歯の分類
部分床義歯の分類法と欠損型の基本的形態に
ついて学習する
- 2)② 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
〃
5 4月21日 部分床義歯の支持に対する 義歯床下粘膜の変化,支台歯周囲組織の変化
考え方
と義歯の支持に対する考え方を学習する
- 2)④ 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
〃
6 4月21日 部分床義歯の把持と維持に 義歯の把持と維持に対する考え方,維持に対
対する考え方
する考え方を学習する
- 2)④ 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
〃
7 4月28日 部分床義歯の支台装置
1)分類
支台装置の分類について学習する
〃
8 4月28日 部分床義歯の支台装置
2)評価と選択基準
支台歯の評価,支台歯の選択基準を学習する
9 5月12日 支台装置
1)クラスプの構造と分類
クラスブの構造・分類について学習する
- 2)⑥ 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
〃
- 2)⑥ 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
関根 貴仁
- 2)⑥ 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
10 5月12日 支台装置
各種クラスプの特徴と適応症について学習す
2)各種クラスプの特徴と る
適応症
- 2)⑥ 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
〃
11 5月19日 支台装置
アタッチメントの種類とその特徴について学 山森 徹雄
3)アタッチメントの種類 習する
と特徴
- 2)⑥ 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
12 5月19日 支台装置
各種アタッチメントの適応症について学習す
4)アタッチメントの適応 る
症
- 2)⑥ 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
〃
13 5月26日 義歯床
義歯床の設定基準,種類とその特徴について
学習する
- 2)⑥ 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
〃
14 5月26日 連結装置
連結装置の種類と特徴について学習する
〃
- 2)⑥ 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
15 6月2日 診察・検査・診断
診察・検査項目と診断基準について学習する
〃
- 2)⑫ 国:各論Ⅴ-2-ア∼ウ
コ:E-3-4)
(
16 6月2日 治療計画と設計
治療計画の立案と提示時期および部分床義歯
の設計に対する原則と設計の進め方について
学習する
- 2)⑫ 国:各論Ⅴ-2-エ,オ
コ:E-3-4)
(
〃
17 6月9日 前処置(1)
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
患者教育,外科処置,矯正処置,保存処置に 山森 徹雄
ついて学習する
- 2)⑪ 国:各論Ⅴ-2-カ
コ:E-3-4)
(
18 6月9日 前処置(2)
補綴的前処置について学習する
回
月 日
タイトル
〃
- 2)⑪ 国:各論Ⅴ-2-カ
コ:E-3-4)
(
19 6月16日 部分床義歯の印象
粘膜と歯根顎の被庄変位量の違い,印象時の
留意事項について学習する
- 2)⑪ 国:各論Ⅴ-5-イ
コ:E-3-4)
(
〃
20 6月16日 部分床義歯の作業用模型
作業用模型の所要条件,製作法,模型に対す
る処置内容を学習する
- 2)⑪ 国:各論Ⅴ-5-ウ
コ:E-3-4)
(
〃
21 6月23日 咬合採得,人工歯選択
咬合支持の遣いによる顎間関係の記録法,人
工歯の選択基準を学習する
- 2)⑪ 国:各論Ⅴ-5-エ,オ
コ:E-3-4)
(
〃
22 6月23日 人工歯排列,蠟義歯試適
人工歯排列の原則,蠟義歯試適時の検査事項
を学習する
- 2)⑪ 国:各論Ⅴ-5-ク∼コ
コ:E-3-4)
(
〃
− 153 −
23 6月30日 中間試験
総括的評価として中間試験を受ける
〃
24 6月30日 埋没,重合,研磨
蠟義歯の埋没法,義歯床用レジンの重合法,
研磨法を学習する
- 2)⑪ 国:各論Ⅴ-5-サ
コ:E-3-4)
(
〃
25 7月7日 完成義歯の装着
完成義歯の装着法について学習する
〃
- 2)⑬ 国:各論Ⅴ-5-シ∼セ
コ:E-3-4)
(
26 7月7日 装着後の異常と対応
装着後の異常とそれに対する修理,リライン,
リベースについて学習する
- 2)⑬ 国:各論Ⅴ-10-ウ∼カ
コ:E-3-4)
(
〃
27 7月14日 義歯の清掃
義歯の清掃法について学習する
〃
- 2)⑬ 国:各論Ⅴ-10-キ
コ:E-3-4)
(
28 7月14日 義歯装着後の管理
義歯装着後のホームケア,定期検査について
学習する
- 2)⑭ 国:各論Ⅴ-10-ア,イ,キ
コ:E-3-4)
(
〃
29 7月21日 顎義歯
顎義歯の特徴について学習する
〃
- 2)② 国:各論Ⅴ-9-ア
コ:E-3-4)
(
30 7月21日 即時義歯・治療用義歯
即時義歯,治療用義歯,暫間義歯,移行義歯
の特徴と適応症について学習する
- 2)
② 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
〃
9.授業内容と日程
有床義歯補綴学Ⅱ実習
− 154 −
科目責任者:山森 徹雄
担 当 教 員:山森 徹雄,関根 貴仁,伊藤 隼,浅井 政一(非常勤講師),
高玉 典彦(非常勤講師),海老原寛子(非常勤講師)ほか
1.科目の概要
有床義歯補綴学Ⅱ実習では,有床義歯補綴学Ⅱの講義で学習した理論を,部分床義歯を製作する過程
を通して確実なものにするとともに,部分床義歯を製作・装着するための基本的技術を修得する。
2.一般目標
部分欠損患者の健康を維持・増進させるために,部分床義歯を製作・装着する理論の理解力を向上す
るとともに,その技術を修得する。
3.到達目標
1)サベイヤーの使用方法に関する知識を基に,サベイングをする。
2)上顎部分床義歯の設計方法の知識を基に,模型上で設計する。
3)ガイドプレーン,レストシートを形成する。
4)ワイヤークラスプを屈曲してレスト付き2腕鉤を製作する。
5)キャストクラスプを製作する。
6)咬合床を製作し,咬合採得,作業用模型の咬合器装着をする。
7)人工歯の選択と排列の理論に関する知識を基に,人工歯を排列する。
8)部分床義歯のフラスクに埋没,レジンの填入,重合を説明する。
9)金属床義歯のフレームワークの設計,およびワックスアップをする。
4.講義形態
有床義歯補綴学Ⅱ実習においては,部分欠損模型を用いた部分床義歯の製作過程を通して,部分欠損
患者を治療するための理論的背景と技術を学習する。実習は中央棟5階の模型実習室において,小人数
のグループに分かれてチューターから個別指導を受ける。実習の進行は実習マニュアルに沿って計画的
に実施されるので,限られた時間のなかで着実に学習することができる。
5.時間外学習
予 習:有床義歯補綴学に関連する基礎科目として,口腔解剖学,口腔生理学,生体材料学の講義・
実習を通して学んだ内容および有床義歯学Ⅰ講義・実習,有床義歯補綴学Ⅱ講義の内容を良
く理解する。また事前に配布される実習プリント,教科書の関連範囲を熟読して実習に臨む。
(60分)
復 習:実習内容および実習講義の内容を当日中に必ず復習し,理解が不十分な項目については実習
プリント,教科書により自己学習を行う。(30分)
その他:
6.評価方法
実習中の口頭試問,レポート等にて形成的評価を行う。総括的評価は,実技試験(30%),製作物(30%),
筆記試験(20%),実習毎の小テスト(10%)および出席状況(10%)により行う。
7.教科書
五十嵐順正 他 編:パーシャルデンチャーテクニック 第5版 医歯薬出版 2012年
8.参考書
なし
回
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
4月7日 上顎模型のサベイングと上 サベイヤーの付属品とその使用法および部分 山森 徹雄
床義歯設計の基本原則を基に模型をサベイン 関根 貴仁
顎部分床義歯の設計
グする。
伊藤 隼
浅井 政一
高玉 典彦
海老原寛子
ほか
コ:E 3 4)
(2)⑫ 国:各論Ⅴ 5 ア,カ
〃
4月14日 前処置とワイヤークラスプ 補綴的前処置としてのレストシート,ガイド
プレーンを形成する。また上顎右側第一小臼
の製作(1)
歯のワイヤークラスプを屈曲する。
- ⑩⑪ 国:各論Ⅴ-2-カ,
コ:E-3-4)
(2)
Ⅴ-5-ア
4月21日 前処置とワイヤークラスプ 上顎右側第一小臼歯のワイヤークラスプを屈曲
〃
し,
レスト部を鋳造してクラスプを完成させる。
の製作(2)
- 2)⑩⑪ 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
4月28日 キャストクラスプの製作
上顎左側第二大臼歯のクラスプ製作用耐火模
〃
型を製作する。
(1)
- 2)⑩⑪ 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
5月12日 キャストクラスプの製作
耐火模型上でワックスアップを行い,埋没,
〃
鋳造してキャストクラスプを完成させる。
(2)
- 2)
コ:E-3-4)
(
⑩⑪ 国:各論Ⅴ-5-ア
5月19日 パラタルバーの製作
既製パラタルバー用線を屈曲してパラタル
〃
バーを製作する。
- 2)⑩⑪ 国:各論Ⅴ-5-ア
コ:E-3-4)
(
5月26日 咬合床の製作と咬合採得
常温重合レジンで基礎床を,パラフィンワッ
〃
クスで咬合堤を製作する。模型の咬合関係を
基準に咬合採得を行う。
- 2)⑩⑪ 国:各論Ⅴ-5-エ,オ
コ:E-3-4)
(
6月2日 咬合器装着と人工歯排列
咬合床を介して模型を咬合器に装着し,欠損
〃
部に人工歯を排列する。
- 2)⑩⑪ 国:各論Ⅴ-5-オ,ク
コ:E-3-4)
(
6月9日 歯肉形成
歯肉の形態を形成し,蠟義歯を完成させる。
〃
- 2)⑩⑪ 国:各論Ⅴ-5-ケ
コ:E-3-4)
(
6月16日 実技試験
蠟義歯を提出し評価を受ける。クラスプベン
〃
ディングの実技試験を受ける。
6月23日 下顎模型のサベイングとフ 金属床義歯設計のためのサベイングを行い,
〃
フレームワークを設計,外形線を記入する。
レームワークの設計
- 2)⑩⑪ 国:各論Ⅴ-5-カ,キ
コ:E-3-4)
(
6月30日 ブロックアウト,リリーフ 模型のブロックアウトとリリーフを行う。複
〃
印象採得し,耐火模型を製作する。
と耐火模型の製作
- 2)⑩⑪ 国:各論Ⅴ-5-キ
コ:E-3-4)
(
7月7日 フレームワークのワックス 耐火模型上でフレームワークのワックスアップを行う。
〃
アップ(1)
- 2)⑩⑪ 国:各論Ⅴ-5-キ
コ:E-3-4)
(
7月14日 フレームワークのワックス 耐火模型上でフレームワークのワックスアップを行う。
〃
アップ(2)
- 2)⑩⑪ 国:各論Ⅴ-5-キ
コ:E-3-4)
(
7月21日 ワックスパターンの完成, ワックスパターンを完成する。製作物を提出し評
〃
価を受ける。総括的評価のための筆記験を受ける。
提出と実技試験
- 2)⑩⑪ 国:各論Ⅴ-5-キ
コ:E-3-4)
(
月 日
タイトル
9.授業内容と日程
口腔インプラント学
− 155 −
科目責任者:関根 秀志
担 当 教 員:関根 秀志,伊東 博司,宇佐美晶信,岡田 英俊,川鍋 仁
1.科目の概要
口腔インプラントを用いた欠損補綴治療は,予知性のある治療法の一つとして広く実践されている。
口腔インプラント治療を成功させるためには,口腔インプラントの特性と臨床的意義を十分に理解し,
適切な治療計画を立案することが重要である。また口腔インプラント治療には,種々の前処置,顎骨へ
のインプラント体埋入,上部構造の製作・装着,メインテナンスなど多様な処置が含まれるため,広範
な基礎的,臨床的知識が求められる。それぞれの系統科目で学んだ知識とインプラント治療の結びつき
を理解することが口腔インプラント学を修得する近道である.
2.一般目標
欠損歯列患者の機能と形態を回復し,治療効果を長期に維持するために,口腔インプラント治療のた
めの理論を習得する。
3.到達目標
1)口腔インプラント治療を説明できる。
2)治療計画を立案できる。
3)治療の手順および手技を説明できる。
4)インプラントの失敗の原因と対処法について説明できる。
4.講義形態
文書視覚媒体と投影視覚媒体を用いて講義する.
5.時間外学習
予 習:指定された教科書を熟読し,予備知識を得る.(60分)
復 習:小テストによる形成的評価で指摘された点を,教科書,講義ノートを確認する。(30分)
その他:
6.評価方法
定期試験の結果により65点以上を合格とする。定期試験欠席者に対し,追試験を行う。また,必要
に応じて再試験を行う。定期試験は多肢選択方式で行う。
7.教科書
赤川安正,松浦正朗,矢谷博文 編集「よくわかる 口腔インプラント学 第2版」医歯薬出版
8.参考書
公益社団法人日本口腔インプラント学会編 口腔インプラント学実習書 永末書店
回
月 日
タイトル
1 4月10日 口腔インプラント学
総論(1)
2 4月10日 基礎学(1)
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
インプラント治療の歴史と種類,臨床的意義 関根 秀志
と治療過程
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-ア
コ:E-3-4)
(
口腔インプラントのための臨床病理
伊東 博司
コ:C-4 国:各論Ⅴ-8-ア
3 4月10日 危険要因
口腔インプラントに対する危険要因
関根 秀志
- 3)③④ 国:各論Ⅴ-8-ウ,エ
コ:E-3-4)
(
4 4月17日 治療計画の立案
治療計画立案の原則とチーム医療
〃
コ:A-7-2)
国:各論Ⅴ-8-ア
5 4月17日 基礎学(2)
口腔インプラントのための臨床解剖
宇佐美晶信
コ:E-2-1) 国:各論Ⅴ-8-ア
6 4月17日 検査・診断
口腔インプラントのための診察,検査,診断
関根 秀志
コ:E-1-2) 国:各論Ⅴ-8-エ
7 4月24日 基礎学(3)
口腔インプラントのための歯科理工学
岡田 英俊
コ:D-1 国:各論Ⅴ-8-ア
8 4月24日 手術基本手技(1)
基本的な手術術式と手技
関根 秀志
- 3)
① 国:各論Ⅴ-8-オ
コ:E-3-4)
(
9 4月24日 手術基本手技(2)
骨造生術,軟組織形成術
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-オ
コ:E-3-4)
(
10 5月8日 上部構造(1)
上部構造の種類と特徴
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-イ
コ:E-3-4)
(
11 5月8日 上部構造(2)
上部構造装着までの基本的術式
〃
- ① 国:各論Ⅴ-8-カ∼コ
コ:E-3-4)
(3)
12 5月8日 メインテナンス(1)
術後管理とインプラント周囲病変
〃
- ①③ 国:各論Ⅴ-8-シ
コ:E-3-4)
(3)
13 5月15日 口腔インプラントの応用
(1)
歯科矯正治療への口腔インプラントの応用
14 5月15日 メインテナンス(2)
トラブルへの対処
川鍋 仁
- 3)①③ 国:各論Ⅴ-8-ウ
コ:E-3-4)
(
関根 秀志
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-サ,シ
コ:E-3-4)
(
15 5月15日 口腔インプラントの応用
(2)
高齢者への応用
- 3)①③ 国:各論Ⅴ-8-ウ
(
コ:E-3-4)
〃
回
口腔インプラント学実習
月 日
タイトル
5 5月22日 診断学実習(5)
− 156 −
科目責任者:関根 秀志
担 当 教 員:関根 秀志
1.科目の概要
口腔インプラントを用いた欠損補綴治療は,予知性のある治療法の一つとして広く実践されている。
口腔インプラント治療を成功させるためには,口腔インプラントの特性と臨床的意義を十分に理解し,
適切な治療計画を立案することが重要である。また口腔インプラント治療には,種々の前処置,顎骨へ
のインプラント体埋入,上部構造の製作・装着,メインテナンスなど多様な処置が含まれるため,広範
な基礎的,臨床的知識が求められる。それぞれの系統科目で学んだ知識とインプラント治療の結びつき
を理解することが口腔インプラント学を修得する近道である。
2.一般目標
インプラント手技実習を実施することにより,インプラント学の基礎知識をさらに深く修得する。
3.到達目標
1)インプラントの画像所見を説明できる。
2)インプラントの治療計画を立案できる。
3)インプラント埋入に必要な基本的知識を説明できる。
4)インプラント上部構造製作に必要な基礎知識を説明できる。
4.講義形態
提供された資料や顎模型を用いた実習,演習を行う。
5.時間外学習
予 習:配布される実習指針を熟読し,実習内容を理解する。(60分)
復 習:実習にて実施した手技の目的を,教科書,講義資料により確認する。(30分)
その他:
6.評価方法
実習中に口頭試問,製作物などの形成的評価を行う。実習時間内に実施する試験により総括的評価を
行う。
7.教科書
公益社団法人日本口腔インプラント学会編 口腔インプラント学実習書 永末書店
8.参考書
赤川安正,松浦正朗,矢谷博文 編集「よくわかる口腔インプラント学 第2版」 医歯薬出版
9.授業内容と日程
回
月 日
タイトル
1 5月18日 診断学実習(1)
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
第一症例:パノラマトレース
関根 秀志
2 5月18日 診断学実習(2)
第一症例:CTトレース
第一症例:インプラントポジショニング
4 5月22日 診断学実習(4)
第二症例:パノラマ,CTトレース
- 3)③④ 国:各論Ⅴ-8-ウ
コ:E-3-4)
(
7 5月29日 シミュレーション実習(1) ソフトウェアの基本操作
〃
〃
- 3)③④ 国:各論Ⅴ-8-ウ
コ:E-3-4)
(
8 5月29日 シミュレーション実習(2) 第一症例のシミュレーション
〃
- 3)③④ 国:各論Ⅴ-8-ウ
コ:E-3-4)
(
9
5月29 シミュレーション実習(3) 第一症例のシミュレーション
日
- 3)③④ 国:各論Ⅴ-8-ウ
コ:E-3-4)
(
10 6月5日 シミュレーション実習(4) 第二症例のシミュレーション
〃
〃
- 3)③④ 国:各論Ⅴ-8-ウ
コ:E-3-4)
(
11 6月5日 シミュレーション実習(5) 第二症例のシミュレーション
〃
- 3)③④ 国:各論Ⅴ-8-ウ
(
コ:E-3-4)
12 6月5日 シミュレーション実習(6) 総合討論
〃
- 3)③④ 国:各論Ⅴ-8-ウ
コ:E-3-4)
(
13 6月12日 外科実習(1)
埋入位置の決定
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-オ
コ:E-3-4)
(
14 6月12日 外科実習(2)
切開線の設計,切開,フラップ形成
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-オ
コ:E-3-4)
(
15 6月12日 外科実習(3)
起始点形成
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-オ
コ:E-3-4)
(
16 6月19日 外科実習(4)
インプラント埋入窩形成
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-オ
コ:E-3-4)
(
17 6月19日 外科実習(5)
インプラント埋入窩形成
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-オ
コ:E-3-4)
(
18 6月19日 外科実習(6)
インプラント体の埋入
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-オ
コ:E-3-4)
(
19 6月26日 外科実習(7)
インプラント体の埋入
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-オ
コ:E-3-4)
(
縫合
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-オ
コ:E-3-4)
(
21 6月26日 外科実習(9)
二次手術
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-オ
コ:E-3-4)
(
〃
22 7月3日 補綴実習(1)
- 3)③④ 国:各論Ⅴ-8-ウ
コ:E-3-4)
(
総合討論
- 3)③④ 国:各論Ⅴ-8-ウ
コ:E-3-4)
(
〃
- 3)③④ 国:各論Ⅴ-8-ウ
コ:E-3-4)
(
3 5月18日 診断学実習(3)
- 3)③④ 国:各論Ⅴ-8-ウ
コ:E-3-4)
(
6 5月22日 診断学実習(6)
20 6月26日 外科実習(8)
- 3)③④ 国:各論Ⅴ-8-ウ
コ:E-3-4)
(
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
第二症例:インプラントポジショニング
関根 秀志
アバットメントの交換
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-キ
コ:E-3-4)
(
〃
23 7月3日 補綴実習(2)
印象用コーピングの装着
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-キ,ク
コ:E-3-4)
(
〃
24 7月3日 補綴実習(3)
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
印象採得の準備
関根 秀志
25 7月10日 補綴実習(4)
印象採得
回
月 日
タイトル
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-キ,ク
コ:E-3-4)
(
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-キ,ク
コ:E-3-4)
(
26 7月10日 補綴実習(5)
印象の評価
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-キ,ク
コ:E-3-4)
(
27 7月10日 補綴実習(6)
アバットメントアナログ装着
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-キ,ク
コ:E-3-4)
(
28 7月17日 実習総括(1)
基礎実習試験
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-キ,ク
コ:E-3-4)
(
29 7月17日 実習総括(2)
グループ討議
〃
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-キ,ク
コ:E-3-4)
(
30 7月17日 実習総括(3)
グループ発表
- 3)① 国:各論Ⅴ-8-キ,ク
(
コ:E-3-4)
〃
− 157 −
9.授業内容と日程
口腔外科学Ⅲ
− 158 −
科目責任者:大野 敬
担 当 教 員:大野 敬,金 秀樹,濵田 智弘,川原 一郎 1.科目の概要
口腔外科学とは顎・口腔領域(口唇,頬粘膜,歯肉,口底,舌,口蓋などの軟組織と上・下顎骨とそ
れに植立する歯などの硬組織および隣接する顎関節,唾液腺,所属リンパ節など)に生じる各種疾患(先
天異常,後天異常,損傷,炎症,嚢胞,腫瘍,血液疾患,顎関節疾患,唾液腺疾患,口腔粘膜疾患,神
経疾患など)を正しく診断し,外科療法を主体とした適切な治療法を行うとともに,失われた形態と口
腔機能の回復を図るための理論と技術を研究する学問であり,臨床歯科医学のなかで特に広範囲な診療
科目として体系づけられている。したがって,口腔および口腔に関連する組織・器官の正常な形態と機
能を理解するとともに,技能を獲得するための基礎と臨床を含めた歯科医学と隣接医学の幅広い知識が
必要である。
2.一般目標
口腔外科学Ⅲでは,顎・口腔領域の疾患に罹患した患者の健康維持・増進を図るために,①手術総論,
小手術学の知識,②嚢胞および類似疾患,③唾液腺疾患,④腫瘍および類似疾患,⑤唾液腺腫瘍,⑥血
液疾患,⑦損傷,⑧全身疾患と口腔病態(口腔・顔面に症状を現す全身疾患)の基礎知識および臨床的
な知識を習得する。
3.到達目標
1)小手術の適応症,禁忌症,偶発症,合併症および手術に必要な器具,基本手技を説明する。
2)嚢胞および類似疾患の種類と症状を概説し検査法と治療法を説明する。
3)唾液腺疾患の種類,特徴,症状を概説し,診断と治療法を説明する。 4)腫瘍および類似疾患の種類と特徴,症状を概説し診断と治療法を説明する。
5)唾液腺腫瘍の種類と特徴,症状を概説し診断と治療法を説明する。
6)血液疾患の分類と特徴を概説し診断と治療法を説明する。
7)損傷の分類と症状を概説し診断と治療法を説明する。
8)全身疾患と口腔病態(口腔・顔面に症状を現す全身疾患)の種類と症状を概説し診断と治療法を
説明する。
4.講義形態
文書視覚媒体と投影視覚媒体を用いて講義する。
5.時間外学習
予 習:事前に講義予定範囲に該当する教科書を熟読しておく。(30分)
復 習:配布された資料をもとに各自ノートを作成しまとめる。
その他:
6.評価方法
出席・態度評価(5%)
,定期試験(95%)とし,65点以上を合格とする。定期試験欠席者に対して
追試を行う。
また,必要に応じて再試験を行う。定期試験は多肢選択および記述式試験で行う。
7.教科書
野間弘康,瀬戸晥一 編集 「標準口腔外科学」第3版 医学書院 2004年
白砂兼光,古郷幹彦 編集 「口腔外科学」第3版 医歯薬出版 2010年 8.参考書
下野正基,野間弘康,山根源之 編集 「口腔外科・病理診断アトラス」 医歯薬出版 2006年
回
1
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
4月6日 抜歯術および小手術学(1) 抜歯の適応症と禁忌症
金 秀樹
月 日
タイトル
-① 国:必修-15-ス-a 総論Ⅹ-5-カ
コ:E-1-4)
2
4月6日 抜歯術および小手術学(2) 抜歯術および抜歯の偶発症
コ:E-1-4)-②∼⑨
国:必修-15-ス-a総論Ⅹ-5-ア∼エ,カ
3 4月13日 抜歯術および小手術学(3) 歯根端切除術,歯槽骨整形術,歯の移植術,
舌小帯および上唇小帯形成術,浮動粘膜切除
術
-①∼⑧ 国:総論Ⅹ-5-ア∼エ,
コ:E-1-4)
キ,
ク
〃
〃
4 4月20日 嚢胞および類似疾患(1)
歯根嚢胞,歯周嚢胞,含歯性嚢胞(濾胞性歯嚢 大野 敬
顎骨に発生する歯原性嚢胞 胞),原始性嚢胞,腺性歯原性嚢胞の診断と治
療
- -①④ 国:各論Ⅳ-10-ア∼オ,
コ:E-2-4)
(5)
サ
鼻口蓋管嚢胞,術後性上顎嚢胞,単純性骨嚢胞,
5 4月27日 嚢胞および類似疾患(2)
顎骨に発生する非歯原性嚢 脈瘤性骨嚢胞,静止性骨空洞の診断と治療
胞と類似疾患
- 5)-②④ 国:各論Ⅳ-10-カ∼サ
コ:E-2-4)
(
〃
6 5月11日 嚢胞および類似疾患(3)
萌出嚢胞,歯肉嚢胞の診断と治療
軟組織に発生する歯原性嚢
胞
- -③④ 国:各論Ⅳ-4-ア,
コ:E-2-4)
(5)
イ,
ク
〃
7 5月18日 嚢胞および類似疾患(4)
粘液嚢胞,類皮嚢胞と類表皮嚢胞,鼻歯槽嚢胞, 〃
軟組織に発生する非歯原性 鰓嚢胞,甲状舌管嚢胞の診断と治療
嚢胞
- 5)-③④
コ:E-2-4)
(
国:各論Ⅳ-4-ウ∼ク 各論Ⅳ-12-セ,ソ
8 5月25日 唾液腺疾患(1)
発育異常,異所性唾液腺,唾液瘻,口腔乾燥症,川原 一郎
唾液腺の形態・機能異常, 流涎症,唾液管炎,唾液腺炎の診断と治療
外傷,炎症性疾患 - 7)-①∼⑤
コ:E-2-4)
(
国:各論Ⅳ-12-ア∼キ,サ,テ
9 6月1日 唾液腺疾患(3)
唾石症,外来異物による唾液腺炎の診断と治
〃
唾液腺の閉塞性疾患 療
- -①② 国:各論Ⅳ-12-シ,
コ:E-2-4)
(7)
ス,
テ
10 6月8日 唾液腺疾患(4)
全身疾患に関する病変 ウイルス性唾液腺炎,免疫異常による唾液腺
炎,シェーグレン症候群の診断と治療
- -④⑤ 国:各論Ⅳ-12-ク∼コ,
コ:E-2-4)
(7)
テ
〃
11 6月15日 腫瘍および類似疾患(1)
歯原性良性腫瘍1
エナメル上皮腫,腺腫様歯原性腫瘍,石灰化 大野 敬
上皮性歯原性腫瘍,セメント芽細胞腫の診断
と治療
- 5)-⑤⑦ 国:各論Ⅳ-11-ア,コ
コ:E-2-4)
(
12 6月22日 腫瘍および類似疾患(2)
歯原性良性腫瘍2
歯牙腫,歯原性線維腫,歯原性粘液腫,エナ
メル上皮線維腫,石灰化嚢胞性歯原性腫瘍の
診断と治療
- 5)
-⑤⑦ 国:各論Ⅳ-11-ア,コ
コ:E-2-4)
(
〃
13 6月29日 腫瘍および類似疾患(3)
非歯原性良性腫瘍
上皮性腫瘍,軟部組織腫瘍,骨・軟骨腫瘍の
診断と治療
- 5)
-⑥⑦
コ:E-2-4)
(
国:各論Ⅳ-5-イ,タ 各論Ⅳ-11-ウ,コ
〃
回
月 日
タイトル
14 7月6日 腫瘍および類似疾患(4)
腫瘍類似疾患
15 7月13日 腫瘍および類似疾患(5)
前癌病変・前癌状態
16 8月31日 腫瘍および類似疾患(6)
悪性腫瘍1
17 8月31日 腫瘍および類似疾患(7)
悪性腫瘍2
18 9月7日 腫瘍および類似疾患(8)
悪性腫瘍3
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
エプーリス,義歯性線維腫,骨増生,線維性 大野 敬
異形成症,根尖セメント質異形成症,巨細胞
性病変,Langerhans細胞性組織球症の診断と
治療
- 5)-⑦⑧⑨
コ:E-2-4)
(
国:各論Ⅳ-11-イ,
オ∼コ,ソ,タ
白板症,紅板症
(紅色肥厚症)
,前癌状態の診 金 秀樹
断と治療
- 5)-⑦⑩⑪ 国:各論Ⅳ-5-セ,タ
コ:E-2-4)
(
口腔癌の分類および診断
〃
- 5)-⑦⑫⑬
コ:E-2-4)
(
国:各論Ⅳ-5-ウ∼ケ,タ,チ
口腔癌の治療
〃
- 5)-⑦⑫⑬
コ:E-2-4)
(
国:各論Ⅳ-5-ウ∼ケ,タ,チ
口腔内に発生する肉腫,悪性黒色腫,悪性リ 川原 一郎
ンパ腫,多発性骨髄腫の診断および治療
- -⑦⑬ 国:各論Ⅳ-5-コ∼ス,
コ:E-2-4)
(5)
タ
− 159 −
19 9月14日 唾液線腫瘍(1)
唾液腺の良性腫瘍
多形腺腫,Warthin腫瘍(腺リンパ腫),筋上皮
腫の診断と治療
- 7)-③ 国:各論Ⅳ-12-タ,テ
コ:E-2-4)
(
〃
20 9月28日 唾液線腫瘍(2)
唾液腺の悪性腫瘍
腺房細胞癌,粘表皮癌,腺様嚢胞癌,腺癌,
多形腺腫由来癌の診断と治療
- 7)-③ 国:各論Ⅳ-12-チ,テ
コ:E-2-4)
(
〃
21 10月5月 血液疾患(1)
総論
造血と血液機能,止血機能,血液検査と鑑別,濵田 智弘
診断
- 9)① 国:各論Ⅳ-16-カ
コ:E-2-4)
(
22 10月19日 血液疾患(2)
赤血球・白血球異常
鉄欠乏性貧血,巨赤芽球性貧血,溶血性貧血,
再生不良性貧血,白血病の診断と治療
- 9)① 国:各論Ⅳ-16-カ
コ:E-2-4)
(
〃
23 10月26日 血液疾患(3)
出血性素因
血小板異常,凝固因子異常,血管及び血管周
囲の異常,線溶系異常の各疾患の診断と治療
- 9)① 国:各論Ⅳ-16-カ
コ:E-2-4)
(
〃
24 11月2日 損傷(1)
歯・軟組織の損傷
歯の脱臼,歯の破折,顔面軟組織損傷,口腔
軟組織損傷に対する診断と治療
- 9)②③④ 国:各論Ⅳ-8-ア∼ウ
コ:E-2-4)
(
〃
25 11月9日 損傷(2)
骨折
歯槽骨骨折,上下顎骨折,頬骨・頬骨弓骨折,
鼻骨骨折の診断と治療
- ①⑤⑥ 国:各論Ⅳ-8-イ∼ケ サ
コ:E-2-4)
(2)
〃
26 11月16日 全身疾患と口腔病変
(1)症候群
口腔・顎顔面領域に症状を現す症候群
27 11月30日 全身疾患と口腔病変
(2)感染症
後天性免疫不全症候群(AIDS),破傷風,ウイ
ルス性肝炎の診断と治療
- ①②③④⑩ 国:各論Ⅳ-16-ア
コ:E-2-4)
(9)
金 秀樹
- 9)⑤ 国:各論Ⅳ-15-ア∼ヌ
コ:E-2-4)
(
〃
回
月 日
タイトル
28 12月7日 全身疾患と口腔病変
(3)免疫異常
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
アレルギー性疾患,免疫不全(後天性免疫不 金 秀樹
全),免疫疾患の診断と治療
- ①②③④⑩ 国:各論Ⅳ-16-ア ウ
コ:E-2-4)
(9)
29 12月14日 全身疾患と口腔病変
(4)内分泌・代謝障害
甲状腺機能異常,くる病,上皮小体
(副甲状腺)
機能異常,副腎機構異常,糖尿病の診断と治
療
- 9)③⑧ 国:各論Ⅳ-16-ウ エ
コ:E-2-4)
(
〃
30 12月21日 全身疾患と口腔病変
(5)栄養障害
ビタミンA欠乏症,ビタミンB欠乏症,ビタミ
ンC欠乏症,ビタミンD欠乏症の診断と治療
- 9)⑨ 国:各論Ⅳ-16-オ
コ:E-2-4)
(
〃
9.授業内容と日程
口腔外科学Ⅳ
− 160 −
科目責任者:髙田 訓
担 当 教 員:髙田 訓,宮島 久(非常勤講師),須賀賢一郎(非常勤講師)
1.科目の概要
顎・口腔領域の軟組織,硬組織および隣接する顎関節,唾液腺,所属リンパ節などに生じる各種疾患
のうち,変形を主徴とする疾患,先天異常,顎関節疾患,神経疾患を詳細かつ正しく理解し,的確な診
断能力と正確な治療方針を組み立てる知識を修得する必要がある。そこで,口腔外科学Ⅳでは変形を主
徴とする疾患,先天異常,顎関節疾患,神経疾患の各論について,基礎的,臨床的観点および隣接医学
を踏まえて履修する。
2.一般目標
顎・口腔領域に生じる疾患を理解し治療に結びつけるために,各種疾患を的確に診断する能力と正確
に治療方針を立案できる知識を修得する。
3.到達目標
1)変形を主徴とする疾患の検査方法,所見,症状を理解し的確に診断する。
2)変形を主徴とする疾患の治療方法を挙げ,正確な治療方針を立案する。
3)先天異常を主徴とする疾患の検査方法,所見,症状を理解し的確に診断する。
4)先天異常を主徴とする疾患の治療方法を挙げ,正確な治療方針を立案する。
5)顎関節疾患の疾患の検査方法,所見,症状を理解し的確に診断する。
6)顎関節疾患の疾患の治療方法を挙げ,正確な治療方針を立案する。
7)神経疾患の検査方法,所見,症状を理解し的確に診断する。
8)神経疾患の治療方法を挙げ,正確な治療方針を立案する。
4.講義形態
教科書のキーワードをチェックしながら,視覚媒体と追加資料を用い,プロジェクター・板書・穴埋
めプリントを用いて講義する。
5.時間外学習
授業前に,シラバスの授業内容を参照し,教科書の該当項目をチェックする。その中に表記されてい
る専門用語を事前に検索し授業に臨む。(30分)
6.評価方法
1)合格は65点以上(①+②+③)とする。①定期試験を80点(80%)。②小テスト,レポート,宿
題等を20点(20%)。
③欠席は1回につき5点減点とする。
2)
(①+②+③)が65点未満の者および定期試験の欠席者には,1回のみ追・再試験を行い,70点
以上を合格とする。
7.教科書
野間弘康,瀬戸皖一 編集「標準口腔外科学」第3版 医学書院 2004年
白砂兼光・古郷幹彦 編著 口腔外科学 第3版 医歯薬出版 2012年
8.参考書
なし
回
1
月 日
タイトル
9月4日 歯の異常
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
歯の位置・形態・数の異常
髙田 訓
コ:E-2-3) 国:各Ⅱ3-ア∼シ,4-ア∼カ
2 9月11日 口腔粘膜の異常
粘膜の形態・色素異常
〃
コ:E-2-4) 国:各Ⅱ4-キ∼ナ
3 9月18日 先天異常-1
症候群の診断と治療
〃
- 1) 国:各Ⅱ1-ア∼フ
コ:E-2-4)
(
4 9月25日 先天異常-2
破裂を伴う異常
〃
- 1) 国:各Ⅳ1-ア∼ク
コ:E-2-4)
(
5 10月2日 先天異常-3
口唇・口蓋裂の障害と治療方針
須賀賢一郎
- 1) 国:各Ⅳ1-ア∼ウ7-ア-オ
コ:E-2-4)
(
6 10月9日 後天的な変形
顎変形症の診断と治療
〃
- 1) 国:各Ⅳ1-ア∼ウ7-ア-オ
コ:E-2-4)
(
7 10月16日 顎関節疾患-1
顎関節の解剖・生理・機能
8 10月23日 顎関節疾患-2
- 6)
コ:E-2-4)
(
国:総Ⅱ-2-シ,3-ウⅤ3-オ,Ⅸ1-サ,-セ
顎関節の異常と疾患
宮島 久
〃
- 6) 国:各Ⅰ5-オ,Ⅱ14-ア∼ス
コ:E-2-4)
(
9 10月30日 顎関節症-1
顎関節症の診断
〃
- 6) 国:各Ⅱ14-ア∼ス
コ:E-2-4)
(
10 11月6日 顎関節症-2
顎関節症の治療
〃
- 6) 国:各Ⅱ14-ア∼ス
コ:E-2-4)
(
11 11月13日 神経疾患-1
神経の解剖・生理
髙田 訓
- 8) 国:各Ⅳ13-ア∼セ
コ:E-2-4)
(
12 11月20日 神経疾患-2
疼痛を主症状とする疾患
〃
- 8) 国:各Ⅳ13-ア∼セ
コ:E-2-4)
(
13 11月27日 神経疾患-3
麻痺を主症状とする疾患
〃
- 8) 国:各Ⅳ13-ア∼セ
コ:E-2-4)
(
14 12月4日 神経疾患-4
神経原性腫瘍
〃
- 8) 国:各Ⅳ13-ア∼セ
コ:E-2-4)
(
15 12月11日 まとめ
口腔外科学Ⅳの総括
〃
歯科矯正学
− 161 −
科目責任者:福井 和徳
担 当 教 員:福井 和徳,板橋 仁,竜 立雄,川鍋 仁
1.科目の概要
歯科矯正学は,歯,歯周組織,顎,さらにそれらを包含する顔の正常な成長発育を研究し,それら諸
機能の不正による成長発育から引き起こされる不正咬合や顎の異常な関係を改善して,顎口腔系の正し
い機能の獲得と同時に顔貌の改善を図り,社会的・心理的に個人の福祉に寄与し,強いては不正咬合の
発現を予防するための研究と技術とを含む歯科の一分科である。
2.一般目標
総論および診断学,治療学を理解するために歯科矯正学の意義,成長発育,正常咬合と不正咬合の基
礎を知り,矯正歯科治療における生体反応,診査,検査,診断,矯正装置,矯正力と固定,材料と器械・
器具,不正咬合の治療について学習する。
3.到達目標
1)不正咬合による障害を説明する。
2)身体と顎顔面の成長発育を説明する。
3)正常咬合の概念と不正咬合の分類を記述する。
4)統計学的評価について述べる。
5)ツイード分析から抜歯の必要性を推論する。
6)総合診断の進め方を具体的に述べる。
7)矯正力と顎整形力について説明する。
8)固定法を分類する。
9)線材料の特徴を比較し歯の移動と関連づける。
10)矯正装置の構造を具体的に述べる。
11)偶発症を説明する。
12)保定の意義を述べる。
13)不正咬合の矯正治療を説明する。
4.講義形態
予定されている授業項目および課題について配布プリント,板書および示説を行い,確認試験により
到達度の判定を行う。到達していない者(70%未満)にはレポートを課す。不正咬合の模擬治療につ
いては,事前に各ステータス毎の診断資料を配布し,各講義までに分析と症例のまとめを課す。
5.時間外学習
予 習:各講義内容に対し歯科矯正学第5版を用い各自で内容の確認を行う。課題については事前に
各自で調べる。(60分)
復 習:授業内で配布したプリント,歯科矯正学第5版,新しい歯科矯正学を参考に知識の確認を行
う。
その他:不明な箇所について,授業中または授業終了後,病院棟3階歯科矯正学分野研究室の担当教
員に質問する。(木曜日 午後6時∼8時)
6.評価方法
①前期,②後期定期試験および③頭部エックス線規格写真試験によって評価し,①,②,③それぞれ
65点以上を合格とする。
7.教科書
相馬邦道 他 編「歯科矯正学 第5版」医歯薬出版 2009年
8.参考書
川本達雄 他 編「改訂 新しい歯科矯正学」末永書店 2012年
9.授業内容と日程
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
1 4月10日 歯科矯正学概論,歯科矯正 矯正歯科治療の定義と目的,意義について理 福井 和徳
学の歴史(定義,意義,目的) 解する。
- 1)-① 国:必修17-ア
コ:E-4(
回
月 日
タイトル
2 4月13日 成長発育(全身の成長発育) 身体の成長発育について理解する。
板橋 仁
- 2)
-① 国:総論Ⅴ-1-オ∼キ
コ:E-4(
3 4月17日 頭蓋の発生および成長発育 頭骨の発生と嚢頭蓋の成長発育について理解
する
-① 国:総論Ⅴ-Ⅰ-ア∼ウ,
コ:E-2(3)
Ⅴ-4-ア
〃
4 4月24日 顔面頭蓋の成長発育
鼻上顎複合体および下顎骨の発生と成長発育
を理解する。
- 3)
-③ 国:総論Ⅴ-4-イウ
コ:E-2(
〃
5月8日 歯・歯列および咬合の成長 歯の形成および萌出,咬合饒辺か課程を理解
する。
- 3)
-④ 国:総論Ⅴ-4-ウ
コ:E-2(
〃
5
6 5月15日 口腔機能の発達
口腔機能の発達を理解する。
〃
- 2)
-③ 国:総論Ⅴ-5-ア∼ウ
コ:E-2(
7 5月22日 咬合概論
咬合に関する諸構造の解剖学および機能を理 竜 立雄
解する。
- 2)
-③ 国:各論Ⅱ-7-ア
コ:E-2(
8 5月29日 正常咬合
正常咬合の概念,正常咬合の成立とその保持
条件を講義する。
- 2)-③ 国:各論Ⅱ-7-ア
コ:E-2(
9
〃
6月5日 不正咬合の疫学および定義 不正咬合の疫学および定義について講義する。 川鍋 仁
- 1)-② 国:各論Ⅰ(
- 3)-ア,Ⅱ-7-イ
コ:E-4(
10 6月12日 不正咬合の分類
不正咬合の分類について講義する。
〃
- 1)-② 国:各論Ⅱ-7-イ
コ:E-4(
11 6月19日 不正咬合の先天的原因
不正咬合の先天的原因について講義する。
〃
- 4)
-①② 国:各論Ⅱ-7-エ
コ:E-2(
12 6月26日 不正咬合の後天的原因
不正咬合の後天的原因について講義する。
〃
- 4)
-①② 国:各論Ⅱ-7-エ
コ:E-2(
13 7月3日 不正咬合の予防
顎顔面頭蓋,口腔の異常を引き起こす容認に
ついて講義する。併せて異常成立のメカニズ
ムについて解説する。
- 4)
-① 国:各論Ⅰ-3-イ,Ⅱ-7-エ
コ:E-2(
14 7月10日 矯正力と生体反応
矯正歯科治療に伴って生ずる全身的,局所的 板橋 仁
な生体反応および生理的,心理的な反応につ
いて講義する。
- 1)-⑧ 国:各論Ⅱ-9-アウ
コ:E-4(
15 7月17日 〃
〃
-⑧ 国:各論Ⅱ-9-アウ
コ:E-4-(1)
〃
〃
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
16 9月1日 診断学(矯正歯科治療にお 初診から治療終了までのプロセスと問題志向型 福井 和徳
けるPOS)
診療システム
(POS)
の応用について講義する。
- 1)
-① 国:各論Ⅱ-8-エ
コ:(6) E-4(
30 10月27日 矯正材料,器具
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
矯正歯科治療に使用される材料,器具につい 竜 立雄
て説明する。
- 1)-③ 国:総論Ⅺ-15-ア∼オ
コ:E-4(
17
31
〃
回
月 日
タイトル
〃 診査と検査(1):形態的検 一般診査(形態的:全身,写真,模型分析法)
査
を講義する。
- 1)-④ 国:各論Ⅱ-8-アイ
コ:E-4(
〃
18 9月8日 診査と検査(2):画像分析 一般診査および検査(レントゲン検査の種類)
を講義する。
- 2)-④⑤⑥⑦ 国:各論Ⅱ-8-イ
コ:E-1(
〃
19
〃 診査と検査(3):頭部X線 各種頭部エックス線規格写真分析について講
規格写真分析
義する。
- 2)-⑧ 国:各論Ⅱ-8-イ
コ:E-1(
〃
20 9月15日 診査と検査(4):機能的検 各種機能検査および分析法について講義する。
査
- 1)-④ 国:各論Ⅱ-8-イ
コ:E-4(
〃
21
〃 抜歯法(1)
矯正治療の抜歯の意義,部位を講義する
回
月 日
タイトル
〃 〃
〃
- 1)-③ 国:総論Ⅺ-15-ア∼オ
コ:E-4(
〃
- 1)-④ 国:各論Ⅱ-8-ウ
コ:E-4(
32 11月10日 不正咬合の治療(1)
:叢生
不正咬合について実際の症例を通じて理解す 川鍋 仁
る。抜歯判定について理解を深める。
- 1)-④ 国:各論Ⅱ-11-アイ
コ:E-4(
33
〃
〃 〃
〃
- 1)
-④ 国:各論Ⅱ-11-アイ
コ:E-4(
34 11月17日 不 正 咬 合 の 治 療(2)
: 反 対 機能性と骨格性反対咬合について理解を深め 竜 立雄
咬合
る
- 1)-④ 国:各論Ⅱ-11-ア∼ウ
コ:E-4(
35
〃 〃
〃
〃
- 1)
-④ 国:各論Ⅱ-11-ア∼ウ
コ:E-4(
− 162 −
22 9月29日 治療方針の立案,治療学概 分析,資料の総合的評価に基づく診断,治療
論
方針の立案に至る過程を説明する。
- 1)-④ 国:各論Ⅱ-8-エ
コ:E-4(
〃
36 11月24日 不 正 咬 合 の 治 療(3)
: 上 顎 機能分析,成長発育時期との関係について理 板橋 仁
前突
解を深める。
- 1)-④ 国:各論Ⅱ-11-ア∼ウ
コ:E-4(
23
〃
37 11月24日 不 正 咬 合 の 治 療(3): 上 顎 機能分析,成長発育時期との関係について理
前突
解を深める。
- 1)-④ 国:各論Ⅱ-11-ア∼ウ
コ:E-4(
〃 抜歯法(2)
連続抜去法について講義する。
- 1)-④ 国:各論Ⅱ-8-ウ
コ:E-4(
24 10月6日 矯正力と固定
矯正力の種類,大きさの分類と作用様式,歯
の移動様式,矯正歯科治療における固定につ
いて講義する。
- 1)-⑦ 国:各論Ⅱ-9-エ
コ:E-4(
〃
25 10月6日 矯正力と固定
矯正力の種類,大きさの分類と作用様式,歯
の移動様式,矯正歯科治療における固定につ
いて講義する。
- 1)-⑦ 国:各論Ⅱ-9-エ
コ:E-4(
〃
矯正装置の基本的条件,分類を理解し,各矯
正装置の構成,作用機序,使用法,適応症に
ついて講義する。
- 1)-⑥ 国:各論Ⅱ-10-ア∼ニ
コ:E-4(
〃
〃 矯正装置(2)
矯正装置の基本的条件,分類を理解し,各矯
正装置の構成,作用機序,使用法,適応症に
ついて講義する。
- 1)-⑥ 国:各論Ⅱ-10-ア∼ニ
コ:E-4(
〃
28 10月20日 矯正装置(3)
矯正装置の基本的条件,分類を理解し,各矯
正装置の構成,作用機序,使用法,適応症に
ついて講義する。
- 1)-⑥ 国:各論Ⅱ-10-ア∼ニ
コ:E-4(
〃
矯正装置の基本的条件,分類を理解し,各矯
正装置の構成,作用機序,使用法,適応症に
ついて講義する。
- 1)-⑥ 国:各論Ⅱ-10-ア∼ニ
コ:E-4(
〃
26 10月13日 矯正装置(1)
27
29
〃 矯正装置(4)
〃
38 12月1日 不 正 咬 合 の 治 療(4)
: 顎 変 顎変形症の総合診断と矯正歯科治療について 川鍋 仁
形症
理解を求める。
- 1)
-④ 国:各論Ⅱ-11-エ
コ:E-4(
39
〃 不 正 咬 合 の 治 療(5)
: 偶 発 歯科矯正歯科治療時の偶発症について理解を
症
深める。
- 1)
-④ 国:各論Ⅱ-11-ク
コ:E-4(
〃
40 12月8日 不正咬合の治療
(6):口唇・ 口唇・口蓋裂の総合診断と矯正歯科治療につ
口蓋裂
いて理解を深める。
- 1)
-④ 国:各論Ⅱ-11-ア∼ウ
コ:E-4(
〃
41
〃
〃 府 営 咬 合 の 治 療(7): 筋 機 筋機能療法(MFT)について理解する。
能療法
- 1)
-④ 国:各論Ⅱ-6-オ
コ:E-4(
42 12月15日 不正咬合の治療
(8)
:保定, 保定の意義,種類,再発防止策について理解 福井 和徳
再発防止
する。
- -④,
- -7 国:各論Ⅱ-11-キク
コ:E-4(1)
F-2(5)
43
〃 〃
〃
〃
- -④,
- -7 国:各論Ⅱ-11-キク
コ:E-4(1)
F-2(5)
44 12月22日 頭部エックス線規格写真の 頭部エックス線規格写真に関する試験
試験
- 1)-④
コ:E-4(
〃
45
〃
〃 総まとめ
重要項目に対する総まとめ
- 1)-④
コ:E-4(
9.授業内容と日程
歯科矯正学実習
− 163 −
科目責任者:福井 和徳
担 当 教 員:福井 和徳,板橋 仁,竜 立雄,川鍋 仁,黒田 栄子,西村 幸恵,
佐藤 直生,細谷 尚史,海老澤聡一,山野辺晋也,渡辺 敦,
大原 尚明(非常勤講師),三宅 弘直(非常勤講師)
1.科目の概要
歯科医療における矯正歯科の役割はますます高まっている。傾斜歯に対してそのままブリッジを装着
しても,叢生歯列でブラッシングをいくら努力しても,歯科治療には限界があろう。上下歯列のよい咬
合が保たれて,口腔の健康が維持されていることを考えれば,矯正歯科治療は歯科医療にとって最も基
本的な医療として位置づけることができる。実習では,歯科矯正学の臨床的な面に関して,講義や参考
書からでは理解しにくい部分を,実技を通して修得する。
2.一般目標
歯が移動する原理について理解するために,舌側弧線装置およびマルチブラケット装置で歯の移動を
シミュレートし,学習する。舌側弧線装置では,補助弾線の作用と歯の移動様相を観察する。歯の移動様
相の観察には,デジタルカメラを使用し,各自のコンピュータにてデータをパワーポイントで保存する。
3.到達目標
1)基本手技の線屈曲,自在ろう接を正しく行うことができる。
2)矯正診断に必要な資料を分析できる。
3)舌側弧線装置を製作し,補助弾線の作用と歯の移動様相を理解することができる。
4)マルチブラケット装置で個々の歯の移動,臼歯の直立化を行うことができる。
5)タイポドント模型上で矯正力が発現するメカニズムや歯の移動様式を理解することができる。
4.講義形態
実習内容は必ず事前に予習する。実習前に示説を行う。実習内容はコンピュータビデオに収録されて
いるので,自身で操作する。
5.時間外学習
予 習:事前に歯科矯正学実習マニュアルの電子媒体および歯科矯正学第5版で実習内容を確認する。
(30分)
復 習:歯科矯正学実習マニュアルの電子媒体および歯科矯正学第5版を用い実習した内容を再確認
する。(60分)
その他:矯正装置・器材・操作の手順のレポート作製し装置の理解を深める。(90分)
6.評価方法
実習の態度(5%),実習で製作した装置等(5%),小試験(3回)(10%),
総合試験〔実技(40%),筆記(40%)〕により評価する。
7.教科書
歯科矯正学実習マニュアルおよび手技の動画を電子媒体にて配布
8.参考書
歯科矯正学 第5版
回
1
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
9月3日 実習を始めるにあたって基 実習の目的について説明する。可撤式装置の製 福井 和徳
作に必要な基本手技である線屈曲を実習する。 板橋 仁
本手技(1)線屈曲
ほか
コ:E-4-1) 国:各論Ⅺ-15-ア
月 日
タイトル
2 9月10日 基本手技(2),(3)自在ろう 矯正歯科独特の基本手技である自在ろう接の 板橋 仁
必要性を理解し,手技を習得する。
接,線屈曲
ほか
コ:E-4-1) 国:各論Ⅺ-15-ア
3 9月17日 セファロ分析
模型分析
症例の分析に必要な資料,分析項目を習得する。川鍋 仁
ほか
コ:E-4-1) 国:各論Ⅱ-8-イ
4 9月24日 舌側弧線装置
バンドの適合,チューブの電気溶接の方法を 黒田 栄子
習得する。
ほか
コ:E-4-1) 国:各論Ⅱ-10-シ
5 10月1日 〃
舌側弧線装置の作業用模型の作製手順を習得 細谷 尚史
する。
ほか
コ:E-4-1) 国:各論Ⅱ-10-シ
6 10月8日 〃
維持装置を作製し,主線を適合する。
コ:E-4-1) 国:各論Ⅱ-10-シ
海老澤聡一
ほか
7 10月15日 〃
主線を鑞着し,タイポドント模型に舌側弧線 西村 幸恵
装置をセメント合着する。
ほか
コ:E-4-1) 国:各論Ⅱ-10-シ
8 10月22日 〃
舌側弧線装置へ補助弾線を鑞着し,舌側転位 川鍋 仁
歯の移動様式を理解する。
ほか
コ:E-4-1) 国:各論Ⅱ-10-シ
9 10月29日 マルチブラケット装置
マルチブラケット装置の基本的な構造,使用機 佐藤 直生
材を口頭試問形式で習得する。アイデアルアー
ほか
チや歯の移動に必要なワイヤー屈曲を習得する。
コ:E-4-1) 国:各論Ⅱ-10-サ
10 11月5日 〃
適切なブラケットの装着位置,
手順を習得する。竜 立雄
ほか
コ:E-4-1) 国:各論Ⅱ-10-サ
11 11月12日 〃
ニッケルチタンのアーチワイヤーによる歯列 海老澤聡一
のレベリング法を習得する。
ほか
コ:E-4-1) 国:各論Ⅱ-10-サ
12 11月19日 〃
ステンレススチールのアーチワイヤーとオー 竜 立雄
プンコイルスプリングを用いて歯の排列に必
ほか
要な空隙獲得法を習得する。
コ:E-4-1) 国:各論Ⅱ-10-サ
13 11月26日 〃
ステンレススチールのアーチワイヤーとオー 大原 尚明
プンバーチカルループを用いて舌側転位歯の
ほか
移動の方法を習得する。
コ:E-4-1) 国:各論Ⅱ-10-サ
14 12月3日 〃
アップライトスプリングを用いて臼歯の整直 三宅 弘直
法を習得する。
ほか
コ:E-4-1) 国:各論Ⅱ-10-サ
15 12月10日 総合試験
実技試験,筆記試験
(矯正装置の製作方法,作 福井 和徳
用様式に関する修練度,理解度を試験する)
ほか
コ:E-4-1)
歯科麻酔学
− 164 −
科目責任者:山崎 信也
担 当 教 員:山崎 信也
1.科目の概要
歯科麻酔学は,医科における麻酔学と共通する学問であり,医療,処置,手術,侵襲などにおける様々
なストレスから生体を防御することに主眼を置いた学問である。その範囲は,呼吸循環管理,局所麻酔,
精神鎮静法,全身麻酔法,術前術後管理,救急処置,心肺蘇生法など多岐におよび,さらに,歯科治療
で問題となる高血圧,糖尿病,心疾患などをはじめとする種々の合併疾患患者の管理や,疼痛管理とし
てのペインクリニックについても網羅する。また,歯科麻酔学は,基礎医学としての解剖学,薬理学,
生理学,生化学などと,臨床医学としての外科学,内科学,循環器科学,呼吸器科学など,多くの学問
を含むことで広範な知識が要求されるため,臨床歯科医学の中で最も応用範囲の広い学科目として体系
づけられる。
2.一般目標
広く基礎医学と臨床医学を理解することで,的確に患者の全身状態を評価し,その上で安全で適切な
患者の生体管理を実践するために必須である歯科麻酔学の知識を修得する。
3.到達目標
1)歯科麻酔学の概念,歴史,特徴,法的問題について説明する。
2)全身管理に必要な呼吸,循環,神経,代謝,内分泌生理について説明する。
3)術前管理および全身状態評価について説明する。
4)患者管理上,問題となる疾患について説明する。
5)全身麻酔法について説明する。
6)術中管理について説明する。
7)術後管理について説明する。
8)日帰り全身麻酔について説明する。
9)心身障害者の麻酔について説明する。
10)小児の麻酔について説明する。
11)高齢者の麻酔について説明する。
12)精神鎮静法について説明する。
13)局所麻酔法について説明する。
14)ペインクリニックについて説明する。
15)歯科治療時の全身的偶発症について説明する。
16)救急救命処置について説明する。
4.講義形態
1)講義内容に合わせ,実演,DVD,スライド,プリント,板書などで適宜知識を伝達する。
2)各自ノートを作り板書を書き込むことを基本とする。
5.時間外学習
予 習:シラバスを参考に,次回の講義内容について事前に教科書を熟読してくること。(20分)
復 習:その日に習ったことを,その日に復習し,まとめるのが最も効率が良い。(60分)
その他:まとめる場合は,だらだら書かずに,簡潔に書くことを心がける。
6.評価方法
1)前期,後期に客観試験による定期試験を行う。いずれも65点以上を取得した場合に合格とする。
7.教科書
小谷順一郎,山崎信也,川合宏仁 ほか,スタンダード全身管理・歯科麻酔学,学建書院
8.参考書
歯科麻酔学 第7版,医歯薬出版
9.授業内容と日程
回
1
月 日
タイトル
4月6日 歯科麻酔学概論
2 4月10日 呼吸生理(1)
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
麻酔の概念,歴史,種類,歯科麻酔の特徴,
山崎 信也
麻酔の法的問題
- 1) 国:必修-17-ア
コ:E-1-3)
(
呼吸器系の構造,呼吸の調節
〃
- 7) 国:総論Ⅲ-2-ウ
コ:C-2-3)
(
3 4月17日 呼吸生理(2)
換気,ガス交換,ガス交換に影響する因子
〃
- 7) 国:総論Ⅲ-2-ウ
コ:C-2-3)
(
4 4月24日 呼吸生理(3)
酸素の運搬,二酸化炭素の運搬
〃
- 7) 国:総論Ⅲ-2-ウ
コ:C-2-3)
(
5
5月8日 呼吸生理(4)
酸塩基平衡
〃
- 7) 国:総論Ⅲ-2-ウ
コ:C-2-3)
(
6 5月15日 呼吸生理(5)
呼吸機能検査
〃
- 7) 国:総論Ⅲ-2-ウ
コ:C-2-3)
(
7 5月22日 循環生理(1)
心臓
〃
- 3) 国:総論Ⅲ-2-エ
(
コ:C-2-3)
8 5月29日 循環生理(2)
循環の調節
〃
- 3) 国:総論Ⅲ-2-エ
コ:C-2-3)
(
9
6月5日 循環生理(3)
血管に対する調節
〃
- 3) 国:総論Ⅲ-2-エ
コ:C-2-3)
(
10 6月12日 循環生理(4)
体液,重要臓器の血流分布と自己調節能
〃
- 3) 国:総論Ⅲ-2-エ
コ:C-2-3)
(
11 6月19日 神経生理
神経系の構造と機能
〃
- 5) 国:総論Ⅲ-2-キ
コ:C-2-3)
(
12 6月26日 代謝・内分泌生理
代謝,内分泌
〃
- 8) 国:総論Ⅲ-2-ケ
コ:C-2-3)
(
13 7月3日 術前管理(1)
術前診察,臨床検査
〃
- 4)③ 国:総論Ⅸ,Ⅹ-4
コ:E-1-3)
(
14 7月10日 術前管理(2)
手術危険度,管理方法の選択
〃
- 4)③ 国:総論Ⅸ,Ⅹ-4
コ:E-1-3)
(
15 7月17日 術前管理(3)
術前処置,麻酔前投薬
〃
- 4)③ 国:総論Ⅸ,Ⅹ-4
コ:E-1-3)
(
16 9月1日 全身疾患(1)
循環器系疾患1
〃
コ:E-4-6) 国:必修-15-ホ
17 9月1日 全身疾患(2)
循環器系疾患2
コ:E-4-6) 国:必修-15-ホ
〃
回
月 日
タイトル
18 9月8日 全身疾患(3)
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
呼吸器系疾患
山崎 信也
回
月 日
タイトル
36 11月24日 局所麻酔法(1)
コ:E-4-6) 国:必修-15-ホ
19 9月8日 全身疾患(4)
糖尿病,脳血管疾患
- 3) 国:各論Ⅹ-6-アイ
コ:E-1-3)
(
〃
37 11月24日 局所麻酔法(2)
全身への影響,剤形,器材,解剖,局所麻酔
法
- 3) 国:各論Ⅹ-6-アイ
コ:E-1-3)
(
〃
38 12月1日 ペインクリニック(1)
痛覚伝導路,痛みの分類
〃
39 12月1日 ペインクリニック(2)
- 8), E-4-5)
コ:C-4-6), E-2-4)
(
国:各論Ⅹ-6-シ
代表的な疼痛疾患,痙攣
〃
40 12月8日 全身的偶発症(1)
- 8), E-4-5)
コ:C-4-6), E-2-4)
(
国:各論Ⅹ-6-シ
バイタルサイン,偶発症の対応
〃
コ:E-4-6) 国:必修-15-ホ
20 9月15日 全身疾患(5)
内分泌疾患
〃
コ:E-4-6) 国:必修-15-ホ
21 9月15日 全身疾患(6)
肝,腎疾患
〃
コ:E-4-6) 国:必修-15-ホ
22 9月29日 全身麻酔法(1)
全身麻酔の理論,吸入麻酔法,
23 9月29日 全身麻酔法(2)
麻酔深度,吸入麻酔薬の種類
〃
- 4)①② 国:総論Ⅹ-6-ウ
コ:E-1-3)
(
〃
-①②③ 国:各論Ⅹ-4-エ, 6-コ
コ:E-1-5)
- 4)①② 国:総論Ⅹ-6-ウ
コ:E-1-3)
(
24 10月6日 全身麻酔法(3)
麻酔器と麻酔法および必要な器具
〃
41 12月8日 全身的偶発症
(2)
静脈麻酔法,特殊な麻酔法
〃
42 12月15日 全身的偶発症(3)
− 165 −
筋弛緩薬
〃
43 12月15日 全身的偶発症(4)
口腔外科手術の麻酔
〃
29 10月20日 術後管理
呼吸,循環管理,輸液,輸血,モニター,ショッ
ク
- 1) 国:総論Ⅹ-6-ク
コ:E-1-3)
(
〃
術後管理,術後合併症,疼痛管理
〃
30 10月27日 日帰り全身麻酔(1)
症例の選択,術前管理,麻酔前投薬
〃
- 4)①② 国:総論Ⅹ-6-ウ
コ:E-1-3)
(
31 10月27日 日帰り全身麻酔(2)
麻酔薬や麻酔補助薬,麻酔法,術後管理
〃
- 4)①② 国:総論Ⅹ-6-ウ
コ:E-1-3)
(
32 11月10日 心身障害者の麻酔
障害者の特徴,術前管理,術中管理,術後管理,
疾患各論
コ:E-4-4) 国:必修-14
〃
33 11月10日 小児,高齢者の麻酔
小児の特徴,術前,麻酔,術後管理高齢者の
特徴,術前,麻酔,術後管理
コ:E-4-2)3) 国:各論Ⅵ-13
〃
34 11月17日 精神鎮静法(1)
概念,使用薬剤
〃
- 2) 国:各論Ⅹ-6-ケ
コ:E-1-3)
(
35 11月17日 精神鎮静法(2)
精神鎮静法の実際
- 2) 国:各論Ⅹ-6-ケ
コ:E-1-3)
(
メトヘモグロビン血症,虚血性疾患,脳卒中
〃
〃
救急蘇生法の目的,一次救命処置,窒息の解
除
コ:E-1-5)-③④⑤ 国:各論Ⅹ-3
〃
45 12月22日 救急救命処置(2)
二次救命処置,蘇生後のサポート
〃
コ:E-1-5)-③④⑤ 国:各論Ⅹ-3
- 1) 国:総論Ⅹ-6-ク
コ:E-1-3)
(
〃
44 12月22日 救急救命処置(1)
- 4)①② 国:総論Ⅹ-6-ウ
コ:E-1-3)
(
28 10月20日 術中管理
アナフィラキシー,局所麻酔中毒,
コ:E-1-5)-①②③ 国:各論Ⅹ-4-エ, 6-コ
- 4)①② 国:総論Ⅹ-6-ウ
コ:E-1-3)
(
27 10月13日 全身麻酔法(6)
〃
コ:E-1-5)-①②③ 国:各論Ⅹ-4-エ, 6-コ
- 4)①② 国:総論Ⅹ-6-ウ
(
コ:E-1-3)
26 10月13日 全身麻酔法(5)
神経性ショック,過換気症候群,高血圧緊急症
-①②③ 国:各論Ⅹ-4-エ, 6-コ
コ:E-1-5)
- 4)①② 国:総論Ⅹ-6-ウ
コ:E-1-3)
(
25 10月6日 全身麻酔法(4)
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
概要,構造,種類,作用機序
山崎 信也
小児歯科学
− 166 −
科目責任者:島村 和宏
担 当 教 員:島村 和宏,相澤 徳久,加川千鶴世
1.科目の概要
小児歯科学は,成長発育の過程にある小児を対象にした歯学の一分野である。小児歯科ではこうした
小児の歯列・咬合を健全に維持,育成するために,口腔領域(歯,歯列,咬合,歯周組織,顎顔面頭蓋)
の疾患や異常の診断,治療,予防を行っている。また継続的に成長発育している小児の口腔管理を行う
ことによって,将来のよりよき総合的咀嚼管理としての健全な永久歯列咬合を育成していくことを目的
としている。小児歯科学における講義では,こうした成長期の小児について理解を深めて,小児歯科学
や小児歯科医療に関心と興味を持てる講義を行う。
2.一般目標
小児の口腔健康維持,歯列・咬合の育成をはかるために,成長発育(心身の発育)について学び,小
児の口腔発育・発達および種々の口腔疾患を理解して,その診断と治療法についての知識と技術を習得
する。
3.到達目標
1)小児の心身の発育の特徴,成長発育の評価法について説明する。
2)小児の歯・歯列咬合,顎顔面頭蓋の発育と障害・異常について説明する。
3)乳歯・幼若永久歯・歯周組織の特徴と異常並びにその予防について説明する。
4)小児の情動の特徴および患児の歯科的対応について説明する。
5)小児患者の治療方針,治療計画,口腔管理について説明する。
6)乳歯・幼若永久歯の歯冠修復法,歯内療法について説明する。
7)小児の外科的疾患,軟組織疾患,外傷について説明する。
8)小児の咬合誘導処置(保隙,動的咬合誘導処置)について説明する。
9)障害児,小児疾患およびその歯科治療について説明する。
4.講義形態
教科書,参考書および講義プリントを有効に活用するとともに,講義で示される視覚教材(スライド)
や各種補助教材も活用し理解を深める。
5.時間外学習
予 習:教科書,参考書に目を通す。(30分)
復 習:毎回講義が終了したら板書内容,配布プリントを再度目を通し教科書と照らし合わせ復習を
行う。内容に疑問がある場合は,科目責任者ならびに担当教員に質問する。(30分)
その他:
6.評価方法
1)前,後期の定期試験は総括的評価によって,いずれも筆記試験(客観試験,記述試験)を行う。
2)前,後期の定期試験では65点以上を合格とし,65点未満または定期試験欠席者に対し1回のみ
追再試験を行い65点以上を合格とする。
3)前,後期の評価を各50%,合計100%として最終評価とし,65点以上を合格とする。
7.教科書
髙木裕三 他 編:小児歯科学 第4版 医歯薬出版 2013年
大東道治 他 編:小児歯科学基礎・臨床実習 第2版 医歯薬出版 2014年
下岡正八 他 編:小児の歯科診療[診察・検査・診断]第1版 永末書店 2010年
8.参考書
なし
9.授業内容と日程
回
月 日
タイトル
1
4月6日 小児歯科学概論
小児の成長発達①
2
4月8日 小児の成長発達②
3 4月15日 小児の成長発達③
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
小児と歯科保健医療
島村 和宏
小児歯科医療における歯科医師の基本的責任
発育概論,小児の成長
-4コ: E-4-2)① 国: 必修-1-イ-a,-2-ウ-a,
イ-a,c,d,e-7-ア-a∼c 総論Ⅷ-2-ア∼オ
必修総論Ⅴ-1-エ∼カ
小児の身体発育の特徴・評価
〃
コ:E-4-2)① 国:必修-7-ア-e 総論Ⅴ-1-キ
総論Ⅴ-2-ア
社会性・言語・情動の発達
〃
コ:E-4-2)
① 国:必修-7-ア-c 総論Ⅴ-2-イ∼エ
4 4月22日 小児の成長発達④
社会性・言語・情動の発達
〃
コ:E-4-2)
① 国:必修-7-ア-c 総論Ⅴ-2-イ∼エ
5 5月13日 小児の成長発達⑤
社会性・言語・情動の発達
〃
コ:E-4-2)
① 国:必修-7-ア-c 総論Ⅴ-2-イ∼エ
6 5月20日 小児の生理的特徴
小児の生理的特徴・栄養
加川千鶴世
7 5月27日 頭蓋,顔面の発育
コ:E-4-2)① 国:必修-7-ア-d,-10-オ-c
総論Ⅱ-12-イ 総論Ⅲ-2-ウ,エ
顎,顔面の発育評価頭蓋の成長発育
島村 和宏
10 6月17日 歯の発育と萌出
コ:E-4-2)① 国:必修-7-イ-b,-7-ウ-d
総論Ⅴ-4-ア∼ウ
上顎(骨)
,下顎
(骨)の成長発育および発育機
構の特徴
コ:E-4-2)① 国:必修-7-イ-b,-7-ウ-c,e
総論Ⅴ-4-ア∼ウ
摂食・嚥下機能と発語器官の発達および発育
時期に応じた状態の評価
コ:E-4-2)
① 国:総論Ⅳ-3-エ∼カ,
コ 総論
Ⅴ-5-ア,
イ
歯の発生と発育段階歯の形成と異常
11 6月24日 歯の発育と異常
コ:E-4-1)③,E-4-2)① 国:必修-7-イ-a
総論Ⅴ-3-カ
歯の形成障害・歯の異常
〃
12 7月1日 歯の発育,萌出と異常
コ:E-4-1)③,E-4-2)① 国:必修-14-イ-a
総論Ⅵ-11-ア
歯の形成障害・歯の異常歯の萌出と異常
〃
8
6月3日 顎の成長発育
9 6月10日 口腔機能の発達
13 7月8日 歯列・咬合の発育①
コ:E-4-1)③,E-4-2)① 国:必修-14-イ-a
総論Ⅵ-11-ア
歯列および咬合の定義・発育歯列咬合の発育
変化
コ:E-4-2)① 国:必修-7-イ-a 総論Ⅴ-4-ウ
〃
〃
〃
〃
14 7月15日 歯列・咬合の発育②
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
歯列咬合の発育変化・異常
島村 和宏
15 7月22日 歯・歯周組織の特徴
コ:E-4-2)① 国:必修-7-イ-a 総論Ⅴ-4-ウ
総論Ⅶ-2-ウ
乳歯の形態的・組織学的特徴
16 9月1日 歯・歯周組織の特徴
コ:E-4-2)②③ 国:必修-6-ウ-a,c
総論Ⅳ-4-ア,ウ,エ
幼若永久歯・歯周組織の特徴
17 9月1日 小児患者への歯科的対応
コ:E-4-2)②③ 国:必修-6-ウ-a,c,d
総論Ⅳ-4-ア∼ケ
小児の心理・対応の実際
18 9月8日 小児患者への歯科的対応
コ:E-4-2)⑩ 国:必修-10-ケ-a,b
総論Ⅷ-2-ア∼オ 総論X-6-ウ,エ,ケ
対応の実際,基本的な診察・管理
19 9月8日 小児患者への歯科的対応
コ:E-4-2)
⑩ 国:必修-15-カ,a∼c
総論Ⅷ-1-ア∼ウ-2-ア∼オ 総論X-2-ケ
対応の実際,基本的な診察・管理
回
月 日
タイトル
〃
31 10月27日 小児の歯内療法③
コ:E-4-2)⑤⑥ 国:必修-15-タ-a
各論Ⅲ-4-ア,-6-イ,ウ
乳歯根尖性歯周炎の診断と処置
〃
タイトル
〃
− 167 −
33 11月10日 小児期の歯周疾患
-15-ツ-a
コ:E-4-2)⑤⑥ 国:必修-15-チ-a,
各論Ⅲ-4-イ,-6-エ∼カ
幼若永久歯の歯髄疾患の診断と処置・乳歯抜 相澤 徳久
歯
コ:E-4-2)⑤⑥⑦ 国:必修-15-ス-a
総論X-5-カ 論Ⅲ-4-ウ,エ,-6-キ,
小児期の歯周疾患 特徴・分類・予防
〃
34 11月17日 小児の歯・口腔外傷①
コ:E-4-2)⑦
-10-ク-c,-11-エ-c-12国: 必修-9-イ-d,-エ-a,
-14-イ-d,
-15-テ-a 総論Ⅵ-11-イ,
ア-c,
Ⅶ-2-イ
各論Ⅰ-2-ア∼ウ,オ,カ,Ⅲ-7-ア,イ
歯の外傷の状況と経過・歯の外傷の影響
〃
35 11月17日 小児の歯・口腔外傷②
コ:E-4-2)⑦
国:各論Ⅱ-5-ア∼エ,Ⅲ-6-コ,Ⅳ-8-ア
歯の外傷の処置と予防
〃
36 11月24日 小児の顎・軟組織疾患①
コ:E-4-2)⑦
国:各論Ⅰ-5-クⅡ-5-ア∼エ,Ⅲ-6-コ,Ⅳ-8-ア
軟組織の異常と疾患
〃
37 11月24日 小児の顎・軟組織疾患②
コ:E-4-2)⑦
-14-イ-n
国:必修-9-イ-f,
総論Ⅵ-11-ウ,Ⅶ-2-エ,ク,Ⅸ-オ,Ⅹ-5-キ
各論Ⅱ-4-キ∼ケ,サ∼ナ
軟組織の異常と疾患顎骨の疾患
〃
38
コ:E-4-2)⑦
国:各論Ⅳ-1-エ∼ク,-4-ア,ウ,ク,-6-ア,ウ,
-12-コ,
エ,セ,ツ,フ,ホ,ミ,ム,モ,ラ,-10-ウ,
-16-ア,エ,オ,カ-a∼c
セ,
顎関節症
〃
〃
32 11月10日 小児の歯内療法④
〃
〃
21 9月15日 小児の診療の流れ
22 9月29日 医療安全と危機管理
-オ-a
コ:E-4-2)⑦ 国:必修-11-エ-a,c,d ,
総論Ⅸ-1-エ,カ,ス,ソ,タ,-2-ケ∼シ
治療計画・医療安全
〃
23 9月29日 小児期の齲蝕①
コ:E-4-2)⑦⑩ 国:必修-4-イ-a,c,d,e
総論X-1-ア∼エ,-3-ア,イ,カ
齲蝕の疫学,特徴と分類,好発時期
〃
〃
〃
コ:E-4-2)
②③ 国:必修-9-イ-a 各論Ⅰ-1-ア,
エ
24 10月6日 小児期の齲蝕②
齲蝕予防
〃
25 10月6日 小児期の齲蝕③
-12-ア-a,b
コ:E-4-2)②③ 国:必修-3-キ-b,
各論Ⅰ-1-オ,カ,キ
治療の前処置・麻酔・偶発症
〃
26 10月13日 小児の歯冠修復①
コ:E-4-2)②③ 国:必修-15-コ-a
総論X-3-ア,イ,カ 総論X-6-ア,イ
歯冠修復の目的・種類・特徴
〃
27 10月13日 小児の歯冠修復②
コ: E-4-2)④⑤⑥ 国: 必修-15ソ-a,-16-マ
-d 総論Ⅺ-7-アカ∼エ 各論Ⅴ-2-カ
歯冠修復の目的・種類・特徴
〃
28 10月20日 小児の歯冠修復③
コ:E-4-2)④⑤⑥ 国:総論Ⅺ-13-ア,イ
各論Ⅲ-3-ア
歯冠修復の目的・種類・特徴
〃
コ:E-4-2)④⑤⑥ 国:各論Ⅲ-3-ア
30 10月27日 小児の歯内療法②
コ: E-4-2)⑤⑥ 国: 必修-10-ク-a,b,-11-エ
-a,b-11-オ-a,-14-イ-b,c 総論Ⅵ-11-イ,Ⅶ-2ア,Ⅸ-1-イ,ウ,-2-ケ,Ⅺ-7-カ∼ケ
乳歯歯髄疾患の診断と処置
月 日
〃
コ:E-4-2)⑦⑩ 国:必修-15-ホ-b
総論Ⅷ-1-ア∼ウ 総論X-6-ア,イ
対応の実際,基本的な診察・管理疼痛コント
ロール
コ:E-4-2)⑦⑩ 国:必修-15-コ-a
総論Ⅷ-2-ア∼オ 総論X-9-ア,イ,カ,キ
小児患者の診察・検査・診断
20 9月15日 小児患者への歯科的対応
29 10月20日 小児の歯内療法①
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
小児の歯髄疾患の診断と処置
島村 和宏
回
12月1日 小児の顎・軟組織疾患③
39 12月1日 小児の咬合誘導
コ:E-4-2)⑦
国:必修-6-イ-h,-7-ウ-f,-9-イ-g,h,-11-エ-d,
-14-イ-m 総論Ⅵ-11-オ Ⅶ-2-カ,ケ Ⅸ-1-サ
各論Ⅰ-5-オ Ⅱ-2-エ Ⅳ-14-サ Ⅴ-1-カ,-2-ア
∼オ
咬合誘導の意義と目的,歯列,咬合の診査診
断
コ:E-4-2)⑧,E-4-3)
-15国:必修-9-イ-e,-10-キ-a∼c,-14-イ-e,f,
ト-a 総論Ⅶ-2-ウ Ⅸ-1-カ 各論Ⅰ-3-ア∼ウ
Ⅱ-6-ア,-7-ア∼オ,-8-ア∼エ
〃
40 12月8日 小児の咬合誘導
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
咬合異常の原因と処置・口腔習癖・保隙装置 相澤 徳久
41 12月8日 小児の咬合誘導
コ:E-4-2)⑧,E-4-3)
国:各論Ⅱ-6-イ,
ウ,-10-シ,タ
動的咬合誘導処置による歯列・咬合の改善
〃
42 12月15日 口腔保健・管理
コ:E-4-2)⑧,E-4-3)
国: 各論Ⅱ-6-エ,オ,-10-ア∼ウ,カ∼ケ,ソ,
-11-ア
口腔管理と保健指導・虐待
〃
43 12月15日 心身障害児の歯科治療①
コ:E-4-1)④,E-4-2)5)
国:必修-3-ウ-a,
b,-3-エ-a
総論Ⅰ-4-ア,-7-ア,イ Ⅱ-2-ア∼ケ,-3-ア∼カ
各論Ⅰ-6-ア∼エ,
カ
心身障害児の定義と歯科的対応
〃
44 12月22日 心身障害児の歯科治療②
コ:E-4-4) 国:必修-2-ア-a,e,f,-15-ホ-b
総論Ⅱ-8-ア∼エ Ⅷ-3-ア∼オ
心身障害児の口腔内所見と歯科診療
〃
回
月 日
タイトル
コ:E-4-4) 国:総論Ⅹ-2-コ
− 168 −
45 12月22日 歯科診療上注意すべき小児 全身疾患,遺伝性疾患感染等の小児の歯科治 島村 和宏
の全身疾患
療
コ:E-4-6)
国:必修-15-ホ-b 総論Ⅷ-6-ア∼キ
各論Ⅱ-1-ア,ウ∼キ,シ,セ∼ニ,ネ,ノ,フ Ⅳ
-15-ア,エ∼カ,ケ,
セ,ソ,ニ,ヌ,-16-ア,-16-ウ
-a,
-16-エ,オ,-16-カ-a∼c,-17-サ,シ
9.授業内容と日程
小児歯科学実習
− 169 −
科目責任者:島村 和宏
担 当 教 員:島村 和宏,相澤 徳久,加川千鶴世,猪狩 道代,金子 知弘(非常勤講師),
原 憲司(非常勤講師),春山 博貴(非常勤講師),山内 旬美(非常勤講師),
岡 琢弓(非常勤講師)ほか
1.科目の概要
小児歯科学実習では,講義で学んだ知識をもとにして小児に見られる各種歯科疾患に対する治療(処
置)法の理論を学習し,これらについての基本的手技,装置の作製の技術を習得する。
2.一般目標
小児の口腔健康維持,歯科疾患の治療を行うために,齲蝕予防,齲蝕治療,咬合誘導処置の理論と技
術を習得する。
3.到達目標
1)小児歯科治療について必要な各種器具・機材について説明する。
2)ラバーダム防湿をする。
3)乳臼歯のコンポジットレジン修復の窩洞(1級)を形成する。
4)乳臼歯のインレー修復の窩洞形成(2級)を形成する。
5)乳歯の歯髄処置(生活歯髄切断)をする。
6)乳臼歯の既製金属冠修復をする。
7)クラウンループ保隙装置を設計,製作する。
8)可撤保隙装置を設計,製作する。
9)予防填塞をする。
10)フッ化物歯面塗布をする。
11)咬合誘導装置(保隙装置)の説明をする。
12)保護者に対するブラッシング指導をする。
4.講義形態
学習テキスト,実習教科書に基づき,小児歯科学教科書も参考にして各種処置法・装置製作法の理論
を学ぶ。また視覚教材(VTR・スライドの映像など)
,各班ごとのデモンストレーションから,実際の
使用器材,作業手順<術式>,注意点を理解し,技術習得の助けにする。また各班でのインストラクター
から実習途中でのチェック,アドバイスを受け,実習予定に従って各実習項目を完了させる。
5.時間外学習
各項目について実習書を読み,毎回実習中に出題される小テストの課題について勉強する。
6.評価方法
模型実習の各項目<7項目>・演習<2課題>で80%,また実習試験・小テストを20%として評価し,
65点以上を合格とする。
7.教科書
髙木裕三 他 編:小児歯科学 第4版 医歯薬出版 2013年
大東道治 他 編:小児歯科学基礎・臨床実習 第2版 医歯薬出版 2014年
下岡正八 他 編:小児の歯科診療[診察・検査・診断]第1版 永末書店 2010年
8.参考書
なし
回
1
2
3
4
5
6
7
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
9月2日 器材の説明顎模型ナンバリ 顎模型にナンバリング
島村 和宏
ング石膏模型の装着
石膏歯列模型の咬合器への装着
相澤 徳久
加川千鶴世
猪狩 道代
金子 知弘
原 憲司
春山 博貴
山内 旬美
岡 琢弓
ほか
国:総論Ⅺ-5-ア
月 日
タイトル
9月9日 ラバーダム防湿法予防填塞 各種実習使用器材の確認
法①
ラバーダム防湿の目的と注意点
マネキンによるラバーダム防湿下での下顎両
側第一大臼歯の予防填塞法
- 1)②,E-4-2)④
コ:E-1-6)
(
国:必修-4-イ-c各論Ⅴ-2-カ
9月16日 予防填塞法②
マネキンによるラバーダム防湿下での下顎両
フッ化物応用法①
側第一大臼歯の予防填塞法
マネキンによる乳歯列のフッ化物歯面塗布
- 1)①②
コ:E-1-6)
(
国:必修-3-キ-b 総論Ⅺ-7-イ,オ-13-ア
各論Ⅰ-オ,キ
9月30日 乳歯歯冠修復法
乳歯の基本的窩洞形態についてマネキンによ
1)成形充填窩洞
る|_
E;1級成形充填窩洞
コ:E-4-2)④ 国:必修-15ソ-a,-15-マ-d
総論Ⅺ-2-イ,ウ,-7-ア∼エ 各論Ⅲ-3-ア
10月7日 乳歯歯冠修復法
乳臼歯の隣接面を含む窩洞形態についてマネ
2)インレー窩洞
キンによるE
 ̄|;2級インレー窩洞
コ:E-4-2)④ 国:必修-15ソ-a,-15-マ-d
総論Ⅺ-2-イ,ウ,-7-ア∼エ 各論Ⅲ-3-ア
10月14日 乳歯の歯内療法生活歯髄切 各種歯髄処置,生活歯髄切断法についてマネ
断法
キンによる|
 ̄
E;水酸化カルシウム法による生
活断髄処置
コ:E-4-2)⑥ 国:必修-15-タ-a
-6-イ,ウ
各論Ⅲ-4-ア,
10月21日 乳歯歯冠修復法
乳臼歯の既製金属冠修復法の概要マネキンに
3)既製乳歯冠
よる| ̄
E;断髄後の支台歯形成
コ:E-4-2)④ 国:必修-15-ト-a
各論Ⅲ-3-ア
〃
〃
〃
〃
〃
〃
回
月 日
タイトル
授 業 内 容
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
咬合誘導についての概要説明
クラウンループ保隙装置の設計と製作
撤保隙装置について
床装置の外形線の設定
担当者
8 10月28日 保隙装置
1)クラウンループ
(1)外形線の設定・製作
2)可撤保隙装置
(1)外形線の設定
島村 和宏
相澤 徳久
加川千鶴世
猪狩 道代
金子 知弘
原 憲司
コ:E-4-2)⑨ 国:必修-9-イ-e,-10-キ-a∼c,春山 博貴
山内 旬美
-14-イ-e,f,-15-ト-a 総論Ⅶ-2-ウ Ⅸ-1-カ
各論Ⅰ-3-ア∼ウ Ⅱ-6-ア,-7-ア∼オ,-8-ア∼ 岡 琢弓
ほか
エ
9 11月4日 可撤保隙装置
(2)単純鈎
(3)アダムスクラスプ①
単純鈎・アダムスクラスプの屈曲
コ:E-4-2)⑨ 国:各論Ⅱ-6-イ,ウ
10 11月11日 可撤保隙装置
(3)アダムスクラスプ②
(4)人工歯配列
アダムスクラスプの屈曲
保隙を行う部位の人工歯配列
コ:E-4-2)⑨ 国:各論Ⅱ-6-イ,ウ
〃
11 11月18日 可撤保隙装置
(5)レジン床の形成
レジン床の形成,形態修正,研磨
〃
12 11月25日 可撤保隙装置
(6)レジン床の研磨
レジン床の研磨
− 170 −
13 12月2日 予防填塞法③
フッ化物応用法②
〃
コ:E-4-2)⑨ 国:各論Ⅱ-6-イ,ウ Ⅺ-15-オ
〃
コ:E-4-2)⑨ 国:各論Ⅱ-6-イ,ウ
マネキンによるラバーダム防湿下での下顎両
側第一大臼歯の予防填塞法
マネキンによる乳歯列のフッ化物歯面塗布
- 1)①② 国:必修-3-キ-b
コ:E-1-6)
(
総論Ⅺ-7-イ,オ-13-ア 各論Ⅰ-1-オ,キ
14 12月9日 保護者へのブラッシング指 保護者に対する家庭で行うブラッシング指導
導
について
保隙装置の説明
保護者に対する保隙装置の説明について
- 2)②③,F-4-2)②④⑨
コ:F-1-6)
(
国:必修-1-イa,-3-ケーa∼c,-8-ア-a∼c,-8-イ
-a∼d 各論Ⅰ-1-オ,
-2-オ,-6-ア∼ウ
総論Ⅷ-1-ア 各論Ⅱ-6-イ,ウ
15 12月16日 実習試験・総括実習
総括試験
〃
〃
〃
歯科放射線学Ⅱ
回
月 日
タイトル
2 4月13日 画像解剖2
− 171 −
科目責任者:原田 卓哉
担 当 教 員:原田 卓哉,笹野 高嗣(客員教授)
1.科目の概要
放射線の医学利用には放射線診断や放射線治療があり,患者に利益をもたらしている一方で,被曝に
よる危険も共存しています。放射線利用には,知識や技術的なことはもちろん,良識のある放射線診療・
インフォームドコンセントも重要になります。
歯科放射線学は基礎放射線学として放射線物理学,放射線生物学,放射線化学を,また臨床放射線学
として放射線診断学,放射線治療学,放射線防護学を学びます。基礎放射線学では,放射線の基礎的知
識やその生物学的影響を学び,臨床放射線学では放射線を利用した画像診断,放射線治療に必要な撮影
技術,腫瘍治療学さらに放射線防護について学びます。
2.一般目標
1)的確な画像診断を行うために,歯科領域の画像所見における特徴を理解する。
2)口腔領域悪性腫瘍の放射線治療および治療患者の口腔管理を実施するために,放射線治療の基礎
と実際を理解する。
3.到達目標
1)画像診断について述べる。
2)歯と歯周組織の病変について述べる。
3)口腔顎顔面領域の疾患について述べる。
4)腫瘍の放射線治療について述べる。
5)放射線治療患者の口腔管理について述べる。
4.講義形態
1)講義,示説で学習する。
2)文書,視覚媒体を用いる。
3)投影視覚媒体を用いる。
5.時間外学習
予 習:教科書の熟読を中心に予習する。(60分)
復 習:教科書および講義ノートの振り返りにより復習する。(60分)
その他:
6.評価方法
定期試験100%により評価する。
7.教科書
岡野友宏 他 「歯科放射線学 第5版」 医歯薬出版 2013年
佐野 司 編 「歯科放射線マニュアル」 南山堂 2006年
8.参考書
田口 明 著「基礎から始める歯科放射線学」 IDP出版 2012年
日本歯科放射線学会編 「歯科臨床における画像診断アトラス」 医歯薬出版 2008年
9.授業内容と日程
回
1
月 日
タイトル
4月6日 画像解剖1
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
口内法エックス線写真における正常エックス 原田 卓哉
線解剖
コ:E-2-1)-①,E-2-2)-③
国:総論Ⅳ-1-ア,
Ⅳ-4-アイキケ
3 4月13日 歯と歯周組織1
4
4月20日 歯と歯周組織2
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
パノラマエックス線写真における正常エック 原田 卓哉
ス線解剖
-③
コ:E-2-1)-①,E-2-2)
国:総論Ⅳ-1-ア,Ⅳ-4-アイキケ
形成異常,発育異常,疾患におけるエックス
〃
線像
コ:E-3-2)-① 国:各論Ⅱ-3-ア∼クシ
齲蝕,根尖性歯周疾患,歯周炎,歯内歯周疾
患疾患におけるエックス線像
-① 国:各論Ⅲ-2-ア∼カ,
コ:E-3-2)
各論Ⅲ-5ア∼キ,
各論Ⅲ-8-ア∼コ
嚢胞の基本的エックス線像,歯原性嚢胞,含歯
性嚢胞,単純性骨嚢胞,脈瘤性骨嚢胞,静止性
骨空洞
- -①②③④ 国:各論Ⅳ-10-ア∼コ
コ:E-2-4)
(5)
〃
6 5月11日 良性腫瘍1
良性腫瘍の基本的エックス線像,歯原性良性
腫瘍の画像所見
- 5)
-⑤ 国:各論Ⅳ-11-ア∼ケ
コ:E-2-4)
(
〃
7 5月18日 良性腫瘍2
非歯原性腫瘍の画像所見,良性腫瘍の画像診
断
- 5)-⑥⑦
コ:E-2-4)
(
〃
8 5月25日 悪性腫瘍
悪性腫瘍の基本的エックス線像,上皮性悪性
腫瘍,非上皮性悪性腫瘍,レントゲンサイン
- -⑦⑫⑬ 国:各論Ⅳ-11-ア∼ケ
コ:E-2-4)
(5)
〃
9
炎症の概要,軟組織の炎症,硬組織の炎症蜂
窩織炎,膿瘍,顎骨骨髄炎
- 3)-⑦⑧ 国:各論Ⅳ-9-ア∼コ
コ:E-2-4)
(
〃
10 6月8日 腫瘍類似疾患
線 維 性 異 形 成 症,Paget骨 病,Histiocytosis X,
巨細胞病変,画像所見
- 5)-⑧ 国:各論Ⅳ-11-ア∼ケ
コ:E-2-4)
(
〃
11 6月15日 上顎洞病変
上顎洞解剖,上顎洞炎,上顎洞癌,画像所見
〃
5 4月27日 嚢胞
6月1日 炎症
〃
- 5)-⑦⑫⑬
コ:E-2-4)
(
12 6月22日 顎関節病変
13 6月29日 唾液腺病変
顎関節解剖,外傷,炎症,腫瘍,顎関節症,
画像所見
- 5)-⑦,E-2-4)
- 6)-①②
コ:E-2-4)
(
(
国:各論Ⅳ-14-ア∼シ
唾液腺炎,唾石症,唾液腺腫瘍,唾液腺造影
〃
〃
- -①②③⑤ 国:各論Ⅳ-12-ア∼ツ
コ:E-2-4)
(7)
14 7月6日 顎骨に影響する全身疾患
15 7月13日 まとめ
代謝性疾患,内分泌疾患,先天性疾患,遺伝 笹野 高嗣
性疾患疾患の画像所見
- 9)-①⑧
コ:E-2-4)
(
国:各論Ⅳ-15-ア∼ヌ,各論Ⅳ-16-エオ
これまでの講義内容まとめ
原田 卓哉
9.授業内容と日程
障害者歯科学
− 172 −
科目責任者:佐々木重夫
担 当 教 員:佐々木重夫,齋藤 高弘
1.科目の概要
障害者歯科学は,口腔や歯の健康を守っていくために,心身に障害のある人に対し歯科保健指導や歯
科治療を行う歯科医療学であり,その障害には個人個人で特異的な問題が付随することから,生理学的,
身体的,心理的特徴を十分に理解し,全身管理上の問題点と顎・口腔の生理学的な機能の回復・維持を
学ぶ必要がある。さらに,近年高まってきている障害者に対する歯科医療を十分に理解し,その患者の
QOL(Quality of life)を考えた歯科医療をどのように実践していくのかを学ぶ。
2.一般目標
障害者歯科では,歯科保健医療を障害者に提供するために,社会保障制度などの法的側面と,障害の
程度に合わせた顎・口腔機能の維持・増進に関する歯科的基本的知識を修得する。さらに,障害者の社
会的環境や身体的・心理的特徴,各障害に伴う顎口腔系の変化や全身疾患と歯科治療との関係について
基礎的知識を修得する。
3.到達目標
1)障害者に関する概念を述べることができる。
2)各障害に対する歯科的管理および歯科診療を選択できる。
3)障害者の行動調整と歯科治療に必要な注意点を説明できる。
4)歯科治療に配慮すべき疾患・症候群を説明できる。
4.講義形態
学習は講義形式で,液晶プロジェクターにより実施し,各授業項目に沿って講義のプリントを事前に
配布する予定である。全身疾患の特徴と歯科診療上の留意点については教科書を中心に講義する。
5.時間外学習
予 習:授業当日の教授範囲の教科書の内容を予習して授業に臨む。
復 習:講義ノートと当日の教授範囲の教科書の内容により知識を深める。
6.評価方法
出席状況10%(1回欠席の場合:3%減点,2回欠席の場合:6%減点,3回欠席の場合:10%減点,
4回以上の場合:受験資格なし)
,定期試験での試験を90%として,合計100%として評価する。65点
以上を合格とする。
7.教科書
日本障害者歯科学会編 スペシャルニーズデンティストリー 障害者歯科 医歯薬出版
8.参考書
なし
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
1 8月31日 スペシャルニーズとその捉 国際障害分類から国際生活機能分類,QOL,齋藤 高弘
え方
ノーマライゼーション
コ:E-4-4)①∼⑤
国:必修2-ア-a∼g 総論Ⅷ-3-ア∼オ
2 8月31日 スペシャルニーズと社会保 社会保障,チームアプローチ
〃
障
コ:E-4-4)
①∼⑤ 国:総論Ⅱ-8-ア∼エ,Ⅷ-6-キ
回
3
月 日
タイトル
9月7日 精神発達・心理的発達と行 発達遅滞,精神遅滞,自閉性障害
動の障害
コ:E-4-4)① 国:総論Ⅷ-2-オ,3-ア∼オ
4 9月14日 精神発達・心理的発達と行 注意欠陥多動性障害,学習障害
動の障害
コ:E-4-4)① 国:総論Ⅷ-2-オ
5
9月28日 精神・運動障害
〃
〃
脳 性 麻 痺,重 症 心 身 障 害 児・者,筋 ジ ス ト ロ 佐々木重夫
フィー,脊髄損傷,関節リウマチ,Parkinson病
コ:E-4-4)① 国:総論Ⅷ-3-ア∼オ
6 10月5日 精神・運動障害および感覚 脳血管障害,筋萎縮性側索硬化症,視覚障害,
障害
聴覚障害,先天性無痛無汗症
コ:E-4-4)① 国:各論Ⅳ-17-ア∼セ
〃
7 10月19日 精神および行動の障害
〃
分類,統合失調症,うつ病,神経症,認知症
コ:E-4-4)① 国:各論Ⅳ-17-オ,カ,ス
8 10月26日 歯科治療時に配慮すべき疾 てんかん,内科的疾患
患・症候群
コ:E-4-4)⑤ 国:各論Ⅳ-17-ア∼セ
〃
9 11月2日 歯科治療時に配慮すべき疾 内科的疾患
患・症候群
- ①∼⑨ 国:各論Ⅳ-17-ア∼セ
コ:E-1-3)
(1)
〃
10 11月9日 歯科治療時に配慮すべき疾 症候群
齋藤 高弘
患・症候群
- 1)①∼⑨ 国:各論Ⅱ-1-ウ∼フ
コ:E-1-3)
(
11 11月16日 歯科治療時に配慮すべき疾 症候群,難病
患・症候群
- 1)①∼⑨ 国:各論Ⅱ-1-ウ∼フ
コ:E-1-3)
(
12 11月30日 行動調整
〃
コミュニケーション法,行動療法,薬物的行 佐々木重夫
動調整
コ:E-4-4)② 国:各論Ⅳ-19-ア∼エ
13 12月7日 スペシャルニーズのある人 歯髄処置,歯周治療
の歯科治療
コ:E-4-4)② 国:総論Ⅹ-2-コ
〃
14 12月14日 スペシャルニーズのある人 補綴的対応,歯列不正,先天異常への対応
の歯科治療
コ:E-4-4)② 国:総論Ⅹ-2-コ
〃
15 12月21日 ターミナルケアと歯科医療,緩和ケア,医療安全体制,合併疾患,常用薬
リスク評価と安全管理
と安全管理
〃
コ:A-5-1)①∼⑦
国:総論Ⅹ-6-シ,必修-4-ア∼オ
9.授業内容と日程
摂食嚥下リハビリテーション
− 173 −
科目責任者:鈴木 史彦
担 当 教 員:鈴木 史彦,植田耕一郎(客員教授),阪口 英夫(非常勤講師),
山川 治(非常勤講師)
1.科目の概要
摂食・嚥下障害は脳血管障害,神経筋疾患,頭頸部癌,加齢等により,食物の取り込みや嚥下に障害
をきたしたものである。嚥下障害の合併症として誤嚥性肺炎,窒息,低栄養,脱水等が挙げられる。高
齢者にとっては死亡の原因ともなる合併症であるため,嚥下機能を適切に評価して,リハビリテーショ
ンによって機能の向上や維持を図るのか,より安全な栄養管理を実施するのかといった選択が必要とな
る。本科目では摂食・嚥下モデルの概念,評価方法,訓練方法,口腔ケア,栄養管理について理解し,
歯科医師として摂食嚥下リハビリテーションの臨床にどのように関わるのかを学習する。
2.一般目標
摂食嚥下障害患者に対して,チーム医療の一員として貢献するために必要な摂食嚥下障害の病態,診
断,および治療に関する知識を理解する。
3.到達目標
1)嚥下モデルについて説明する。
2)摂食嚥下障害の評価方法について説明する。
3)摂食嚥下障害の訓練方法について説明する。
4)口腔ケアについて説明する。
5)チーム医療について説明する。
4.講義形態
教科書を参考に,視覚媒体と追加資料を用いて重要項目を講義する。
5.時間外学習
予 習:履修項目を参考に教科書の範囲でキーワードをチェックし授業に臨む。(30分)
復 習:配布された参考資料やノートを復習し,必要に応じて教科書の該当項目を確認する。
(30分)
その他:質問があれば教員が直接対応する。
6.評価方法
定期試験の点数から欠席1回につき10点を減点して,65点以上を合格とする。
追・再試験は1回のみとする。追・再試験結果も定期試験と同様に,欠席1回につき10点を減点して,
65点以上を合格とする。
7.教科書
才藤栄一,向井美穂 摂食・嚥下リハビリテーション 第2版 医歯薬出版
植松 宏,渡邉 誠,稲葉繁 高齢者歯科ガイドブック 医歯薬出版
8.参考書
向井美恵,山田好秋 歯学生のための摂食・嚥下リハビリテーション学 医歯薬出版
1
4月6日 総論
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
摂食・嚥下リハビリテーションの全体像
鈴木 史彦
2
4月6日 構造と機能
摂食・嚥下器官の解剖と生理,嚥下モデル
回
月 日
タイトル
コ:E-4-3)⑩⑪ 国:各論Ⅵ-15,16
阪口 英夫
コ:E-2-1)⑧,4-3)⑪ 国:総論Ⅳ-3-カ
3 4月13日 病態・関連疾患
摂食・嚥下各期の障害,重症度分類,関連疾
患
コ:E-4-3)⑪ 国:各論Ⅵ-15-ア∼オ
4 4月20日 障害学
リハビリテーションの理念
〃
植田耕一郎
コ:A-7-3) 国:各論Ⅵ-16-イ-a
5 4月27日 合併症
誤嚥性肺炎,窒息,低栄養,脱水
〃
コ:E-4-3)③ 国:総論Ⅷ-5-ア
6 5月11日 評価・検査
病歴聴取,スクリーニングテスト
鈴木 史彦
コ:E-4-3)⑩ 国:各論Ⅵ-16-ア-c
7 5月18日 評価・検査
嚥下造影,嚥下内視鏡検査
〃
コ:E-4-3)⑩ 国:各論Ⅵ-16-ア-d
8 5月25日 口腔ケア
器質的口腔ケアと機能的口腔ケア
阪口 英夫
コ:B-3-2)⑤ 国:各論Ⅰ-6-ア∼ウ
9
6月1日 訓練・チーム医療
間接訓練,直接訓練,段階的摂食訓練
〃
コ:E-4-3)⑪ 国:各論Ⅵ-16-イ-b,c
10 6月8日 歯科的対応1
補綴的対応,口腔外科的対応
鈴木 史彦
コ:E-4-3)⑪ 国:各論Ⅵ-16-イ-e
11 6月15日 外科的対応
嚥下機能改善手術,誤嚥防止手術
〃
コ:E-4-3)⑪ 国:各論Ⅹ-7-キ
12 6月22日 栄養管理
栄養ケアマネージメント,経管栄養,嚥下調 阪口 英夫
整食
コ:E-4-3)⑪ 国:各論Ⅵ-17-ア∼オ
13 6月29日 食事指導・食事介助
食事場面の観察,食事用自助具,食事介助
〃
コ:E-4-3)⑪ 国:各論Ⅵ-16-イ-d
14 7月6日 歯科的対応2
摂食・嚥下障害の臨床・事例紹介
山川 治
コ:E-4-3)⑩⑪ 国:各論Ⅵ-16
15 7月13日 総括
摂食・嚥下障害の総括
コ:E-4-3)⑩⑪ 国:各論Ⅵ-16
〃
9.授業内容と日程
全身管理・看護学
− 174 −
科目責任者:川合 宏仁
担 当 教 員:川合 宏仁
1.科目の概要
近年,高齢化社会の到来と共に,全身疾患を持つ患者は増加する傾向を示しており,歯科治療を受け
る患者においても同様な傾向が認められている。しかも,全身疾患を理解せずに行う歯科治療は,患者
を危険に陥れることになるため,患者が持つ全身疾患に関する知識を十分に身に付ける必要がある。こ
のような中で,全身管理・看護学では,全般的な内科的疾患に関する病態生理,必要な臨床検査,歯科
治療上の問題点を抽出し,その患者個人に合う全身管理を考えた歯科医療をどのように実践していくの
かを学ぶ。
2.一般目標
全身管理・看護学では,全身疾患の特徴とその疾患に対する歯科治療上の留意点を修得する。また,
全身疾患に対する歯科治療上必要となる血液検査の基本的知識を修得する。さらに,歯科治療との関係
について基礎的知識を修得する。
3.到達目標
1)血液検査の目的とその検査方法を述べることができる。
2)心電図の意味と読み取れる疾患について述べることができる
3)循環器疾患に対する全身管理および歯科診療を選択できる。
4)呼吸器疾患に対する全身管理および歯科診療を選択できる。
5)代謝性疾患に対する全身管理および歯科治療を選択できる。
6)肝臓疾患に対する全身管理および歯科治療を選択できる。
7)腎臓疾患に対する全身管理および歯科治療を選択できる。
8)脳血管疾患に対する全身管理および歯科治療を選択できる。
9)内分泌疾患に対する全身管理および歯科治療を選択できる。
10)消化器疾患に対する全身管理および歯科治療を選択できる。
4.講義形態
学習は講義形式で,液晶プロジェクターにより実施し,各授業項目に沿って講義のプリントを事前に
配布する予定である。血液学検査,心電図,全身疾患の特徴と歯科診療上の留意点について,教科書を
中心に講義する。
5.時間外学習
予 習:病態を中心に教科書を読む。(30分)
復 習:講義を受けた日に講義内容をまとめる。(60分)
その他:
6.評価方法
後期に客観試験による定期試験を行い,その点数が65点以上取得した場合を合格とする。
7.教科書
小谷順一郎,山崎信也,川合宏仁 他 スタンダード全身管理・歯科麻酔学(学建書院)
8.参考書
歯科麻酔学 第7版(医歯薬出版)
回
1
月 日
タイトル
9月4日 検査1
授 業 内 容
担当者
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
血液検査,生化学検査
川合 宏仁
2 9月11日 検査2
コ:E-1-1)⑩⑫⑮ 国:必修11-イ∼ウ
総論Ⅸ-3,4
尿検査,免疫血清学検査,生体機能検査
〃
3 9月18日 心電図1
コ:E-1-1)⑩⑫⑮ 国:必修11-イ∼ウ
総論Ⅸ-3,4
心電図の基本
〃
- 3)① 国:総論Ⅸ-4-イ
コ:C-2-3)
(
4 9月25日 心電図2
不整脈の種類
〃
- 3)① 国:総論Ⅸ-4-イ
コ:C-2-3)
(
5 10月2日 心電図3
心停止の心電図リズム
〃
- 3)① 国:総論Ⅸ-4-イ
コ:C-2-3)
(
6 10月9日 循環器疾患
高血圧症,虚血性心疾患
〃
- 国:必修15-ホ 各論Ⅳ-17-イ
コ:C-2-3)
(3)
7 10月16日 循環器疾患
心臓弁膜症,先天性心疾患
〃
- 国:必修15-ホ 各論Ⅳ-17-イ
コ:C-2-3)
(3)
8 10月23日 呼吸器疾患
上気道炎,気管支喘息,肺気腫
〃
- 国:必修15-ホ 各論Ⅳ-17-ア
コ:C-2-3)
(7)
9 10月30日 呼吸器疾患
慢性気管支炎,慢性閉塞性肺疾患,肺炎
〃
- 国:必修15-ホ 各論Ⅳ-17-ア
コ:C-2-3)
(7)
10 11月6日 代謝性疾患
糖尿病,甲状腺機能亢進症,甲状腺機能低下
症
- 国:必修15-ホ 各論Ⅳ-17-ケ
コ:C-2-3)
(6)
〃
11 11月13日 肝臓疾患
肝硬変,脂肪肝
〃
- 国:必修15-ホ 各論Ⅳ-17-ウ
コ:C-2-3)
(6)
12 11月20日 腎臓疾患
慢性腎不全,腎炎
〃
- 国:必修15-ホ 各論Ⅳ-17-エ
コ:C-2-3)
(9)
13 11月27日 脳血管疾患
脳梗塞,脳出血,パーキンソン病
〃
- 国:必修15-ホ 各論Ⅳ-17-オ
コ:C-2-3)
(5)
14 12月4日 内分泌疾患
関節リウマチ,クッシング病,
アジソン病,アルドステロン症
- 国:必修15-ホ 各論Ⅳ-17-ク
(9)
コ:C-2-3)
〃
15 12月11日 消化器疾患
胃潰瘍,胃食道逆流症
〃
- 国:必修15-ホ 各論Ⅳ-17-ウ
コ:C-2-3)
(6)
9.授業内容と日程
CBL演習
− 175 −
科目責任者:板橋 仁
担 当 教 員:板橋 仁,岡田 英俊,宇佐美晶信,中川 敏浩,遊佐 淳子,大須賀謙二,
前田 豊信,鈴木 恵子,石田 喜紀,清浦 有祐,廣瀬 公治,佐々木重夫,
山森 徹雄,髙橋 進也,原田 卓哉
1.科目の概要
臨床実習開始前までに習得すべき歯科医学的知識を総合的に理解することを目的として,4学年前期
までに履修した科目を中心に,視覚素材を取り入れた知識の確認を行う。
2.一般目標
臨床実習開始前までに必要不可欠な総合的知識について理解を深める。
3.到達目標
1)臨床実習に必要な基礎的知識を確認できる。
2)基礎科目と臨床科目を統合した歯科医学的知識を習得できる。
3)CBTのためのコンピュータ操作ができる。
4.講義形態
1)各科目で重要な内容について,視覚素材を用いながら,スライド,板書および教科書により講義
を行う。
2)講義内容を反映した試験をコンピュータを用いて行う。
3)試験終了後にフィードバックを行う。
5.時間外学習
予 習:CBL演習の項目を事前に確認し,2∼4年時に履修した内容を見直してから授業に参加する。
(10分)
復 習:1度履修した演習問題は,PCにてオープンに閲覧できる。(20分)
6.評価方法
①各回の授業で行われる試験結果の平均点と定期試験結果の平均点。
②外部模擬試験の2回の平均点。
①を80%,②を20%とし,65点以上であり、㈳医療系大学間共用試験実施評価機構によるCBTで65
点以上であること。ただし,CBL演習で65点未満の場合は,CBTで70点以上で合格とする。
7.教科書
なし
8.参考書
なし
回
1
月 日
タイトル
授 業 内 容
コアカリ記号(コ:),出題基準記号(国:)
9月4日 オリエンテーション
2 9月11日 解剖
頭頚部の解剖
担当者
板橋 仁
岡田 英俊
宇佐美晶信
-1)
-①∼⑤ 国:総論Ⅳ-1-ア∼カ
コ:E-2)
3 9月18日 生命科学1
器官や組織の発生,運動系,循環器系
中川 敏浩
- 3) 国:総論Ⅲ-1-ア∼ク
コ:C-2-1)∼3)
(
4 9月25日 病因と病態
細胞や組織の傷害と再生,炎症
5 10月2日 生命科学2
コ:C-4-1)
①∼④,
C-4-2)
①∼④,
C-4-3)
①∼⑦,
C-4-4)
①∼④ 国:総論Ⅵ-2-ア∼ウ,
Ⅵ-3-ア∼
カ,
Ⅵ-4-ア∼ウ,
Ⅵ-5-ア∼カ
循環器系,呼吸器系
大須賀謙二
遊佐 淳子
- 3)
コ:C-2-3)
(
(7) 国:各論Ⅲ-2-ウ,エ
6 10月9日 生命科学3
生命の分子基盤
前田 豊信
コ:C-1 国:必修-6-ア,総論Ⅲ-1,Ⅳ-4,-5
7 10月16日 薬理学
生体と薬物
鈴木 恵子
コ:C-5-2)-①∼⑥ 国:総論X-9-ア∼テ
8 10月23日 歯科材料の性質
歯科材料の機械的性質・物理的性質
石田 喜紀
コ:D-1-①② 国:各論Ⅺ-1-ア∼カ
9 10月30日 感染と免疫
微生物感染とそれに対する宿主応答のメカニ 清浦 有祐
ズム
コ:C-3-1)
,
2)
国:総論Ⅲ-3-ア∼エ,Ⅵ-6-ア∼キ
10 11月6日 社会と歯学
11 11月13日 臨床歯科医学10
健康の概念,歯科医師法と関連法規,保健医 廣瀬 公治
療制度
コ:B-1①②③ B-2-1)
①②③ B-2-2)
①②③
国:必修2-ウa ∼ g,総論Ⅰ-2-ア∼オ
歯髄病変,根尖歯周組織疾患
佐々木重夫
12 11月20日 欠損補綴歯科治療
全部床義歯,部分床義歯の理論と臨床
- 2) 国:各論Ⅲ-5-ア∼キ
コ:E-3-3)
(
山森 徹雄
- 1)∼(3) 国:各論Ⅴ-1∼10
コ:E-3-4)
(
13 11月27日 顎・口腔領域の疾患
口腔外科の総論と基本的知識
髙橋 進也
コ:E-2-1)∼4) 国:各論Ⅳ-1∼16
14 12月4日 画像検査
15 12月11日
放射線の種類と性質,画像形成原理,放射線 原田 卓哉
の防護と管理,顎顔面口腔領域の画像検査法,
顎顔面口腔領域の画像診断
コ:E-1-2)
,
E-2-4)
国:総論Ⅸ-2-ア∼キ,
ケ∼ツ
総論Ⅹ-8-ア∼エ 各論Ⅳ-7-ア∼エ
各論Ⅳ-8-ア∼コ 各論Ⅳ-9-ア∼コ
各論Ⅳ-10-ア∼コ 各論Ⅳ-11-ア∼コ
総合演習
板橋 仁
岡田 英俊
臨床総合演習
− 176 −
科目責任者:清野 晃孝
担 当 教 員:(保 存 修 復 学) 菊井 徹哉,山田 嘉重,西村 翼
(歯 周 病 学)
高橋 慶壮 (歯 内 療 法 学) 木村 裕一,佐々木重夫,佐藤 穏子,長 慶太
(冠 橋 義 歯 学) 寺田 善博,岡本 望
(有 床 義 歯 学) 山森 徹雄,関根 貴仁
(口 腔 外 科 学) 川原 一郎,髙橋 進也
(矯 正 歯 科 学) 福井 和徳,板橋 仁,竜 立雄,川鍋 仁,黒田 栄子,
西村 幸恵,佐藤 直生,海老澤聡一,細谷 尚史,山野辺晋也,
渡辺 敦
(小 児 歯 科 学) 島村 和宏,相澤 徳久,加川千鶴世,猪狩 道代
(歯科放射線学) 原田 卓哉,茂呂祐利子
(歯 科 麻 酔 学) 山崎 信也,川合 宏仁
1.科目の概要
臨床歯科学においては,知識のみならず技能と態度の学習が要求される。次年度に履修する臨床実習
では,これまでに学習してきた知識と技能をさらに発展させて,実際の臨床に即した診療参加型の実習
を行うことになる。本科目では講義・模型実習で学習した事項と診療参加型臨床実習を段階的に結びつ
け,臨床実習へ円滑に移行するための内容を学習する。
2.一般目標
臨床実習において指導医とともに診療に携わるため,基本的歯科疾患に対する診察・検査・診断・治
療計画立案および歯科治療を実践するのに必要な知識・技能・態度を習得する。
3.到達目標
1)急性症状を有する初診患者の医療面接を実施する。
2)予防填塞を実施する。
3)バイタルサインを観察する。
4)頭頸部の診察を実施する。
5)エックス線写真を取り扱う。
6)修復用隔壁の装着を実施する。
7)概形印象採得を実施する。
8)歯周病の診断と病状について説明する。
9)支台歯形成を実施する。
10)保隙装置を説明する。
4.講義形態
学年を約3,4名ずつのグループに分け少人数学習を行う。グループ毎に課題を実施し,別紙日程表
に準じてローテーションする。演習の場所は中央棟4階と5階の実習室とし,演習中は指定の白衣を着
用する。また課題毎に指定された器材,教科書を持参する。
5.時間外学習
予 習:シラバス等により事前に提示された課題内容に関して,これまでの講義,模型実習で履修し
た事項を整理する。30分
復 習:当日実施した課題に関して,配布プリントや各自のノート・メモ等を見直し,イメージトレー
ニングを実施する。30分
6.評価方法
演習の最終2日間で12課題の実技試験を実施する。総括評価の合格基準は,実技試験(60%)
,身だ
しなみを含む実習態度(22%),出席状況(18%)による評価で65点以上であり,かつ(社)医療系大
学間共用試験実施機構によるOSCEで65点以上であることとする。
7.教科書
(課題9:支台歯形成)クラウンブリッジ補綴学
8.参考書
該当なし
課題.1 バイタルサイン
E-1-3)-(1)①②③④⑤必修-8-ア-abc,イ-abcdef,ウ-abcdefg
必修-13-ア-b
口腔外科学講座
(麻酔:山崎信也)
一般目標
診療を行うために,バイタルサインを観察する基本的態度,技能および知識を修得する。
到達目標
1)患者にこれから行うことを説明する。
2)患者の日常の血圧を確認する。
3)脈拍を適切に測定する。
4)血圧を適切に測定する。
5)患者に脈拍と血圧の測定値を伝える。
課題.2 心肺蘇生
E-1-5)②③④⑤
必修-13-イ-a
口腔外科学講座
(麻酔:川合宏仁)
一般目標
診療中や院内での偶発的な心肺停止にも対応できるような安全な歯科医療を実践するために,心肺蘇
生法の基本的態度,技能および知識を修得する。
到達目標 1)意識の有無を評価する。
2)応援とAEDを要求する。
3)呼吸の有無を評価する。
4)人工呼吸を実施する。
5)循環の有無を評価する。
6)胸骨圧迫を実施する。
7)人工呼吸と胸骨圧迫を適切な割合で実施する。
8)AEDを安全に操作する。
課題.3 浸潤麻酔
E-1-3)-(3)1①⑦
総論Ⅹ-6-ア,イ
口腔外科学講座
(麻酔:山崎信也)
一般目標
無痛的な治療を行うために,浸潤麻酔についての基本的態度,技能および知識を修得する。
到達目標
1)清潔な状態で必要な器材を選択する。
2)手袋を正しく装着する。
3)器材と薬剤を正しく準備する。
4)患者にこれから行うことを説明する。
5)安全な浸潤麻酔操作を行う。
6)清潔に配慮した操作をする。。
課題.4
初診患者の医療面接
(急性症状)
A-3①②,E-1-1)⑥⑦⑧⑬
必修ー 8 ーア-abc,イー abcdef,ウー abcdefg
課題.6 口腔内状態の記録
歯科保存学講座
(歯内:佐々木重夫)
− 177 −
一般目標
急性症状を訴える初診患者との良好な人間関係の構築と問題点の抽出を行うために,医療面接につ
いての基本的態度,技能および知識を習得する。
到達目標
1)面接の導入にあたって,環境を整えることができる。
2)急性症状やその心理状態に応じたコミュニケーションをとることができる。
3)わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。
4)急性症状やその心理状態に応じた質問をすることができる。
5)病状中心の病歴を聴取できる。
6)既往歴を聴取できる。
7)解釈モデルを聴取できる。
8)急性症状やその心理状態に対する共感的理解の態度を示すことができる。
9)面接の終わりに患者の言い忘れがないかを確認できる。
10)面接の終わりに訴えの要約と再確認ができる。
課題.5
初診患者の医療面接
(慢性症状)
A-3①②,E-1-1)⑥⑦⑧⑬
必修ー 8 ーア-abc,イー abcdef,ウー abcdefg
歯科保存学講座
(佐々木重夫)
一般目標
慢性症状を訴える初診患者との良好な人間関係の構築と問題点の抽出を行うために,医療面接につい
ての基本的態度,技能および知識を習得する。
到達目標
1)面接の導入にあたって,環境を整えることができる。
2)慢性症状やその心理状態に応じたコミュニケーションをとることができる。
3)わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。
4)慢性症状やその心理状態に応じた質問をすることができる。
5)病状中心の病歴を聴取できる。
6)既往歴を聴取できる。
7)解釈モデルを聴取できる。
8)背景(心理的,社会的,経済的)を聴取できる。
9)慢性症状やその心理状態に対する共感的理解の態度を示すことができる。
10)面接の終わりに患者の言い忘れがないかを確認できる。
11)面接の終わりに訴えの要約と再確認ができる。
E-1-1)⑩
必修ー 10 ーク-a
歯科保存学講座
(歯内:長 慶太)
一般目標
口腔内の情報収集を行うために,口腔内状態の記録に求められる基本的態度,技能および知識
を修得する。
到達目標
1)患者にこれから行うことを説明する。
2)患者に配慮した器具の操作をする。
3)口腔内状態を診療録(記入用紙)に記載する。
4)安全性に配慮した操作ができる。
課題.7 ブラッシング指導
B-3-2)①
各論ー 1 2 オ
歯科保存学講座
(歯周:高橋慶壮)
一般目標
歯周治療におけるブラッシングの位置づけと重要性を説明し,具体的なブラッシング方法の指導を行
うための基本的態度,技能および知識を修得する。
到達目標
1)指導の開始にあたって,環境を整える。
2)様々な媒体を用いて指導する。
3)患者の理解度を確認しながら指導する。
4)わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方をする。
5)指導の終わりに,患者の疑問点を確認する。
6)ブラッシング法について指導する。
7)歯ブラシの選択法を指導する。
8)患者に練習させながら指導する。
課題.8 レジン充填
E-3-3)-(1)
各論Ⅲ 3 ウ
歯科保存学講座
(修復:西村 翼)
一般目標
光重合コンポジットレジン修復を適切に実施するために必要な基本的態度,技能,知識を修得する。
到達目標
1)患者にこれから行う処置を伝える。
2)処置に応じたポジショニングをとる。
3)適切なシェードを選択する。
4)指定された接着システムに基づく歯面処理を実施する。
5)光重合型コンポジットレジンの窩洞充填を的確に実施する。
6)的確な光照射を実施する。
7)清潔に配慮した操作を実施する。
8)患者の痛みや不快感に配慮した器材操作を実施する。
9)安全性に配慮した器材操作を実施する。
課題.9 根管治療
E-3-3)-(2)
各論Ⅲー 6 オ
歯科保存学講座
(歯内:佐藤穏子)
一般目標
歯髄・根尖歯周組織疾患の治療を行うために,根管治療における根管洗浄およびマスターポイント試
適の基本的技能と態度を修得する。
到達目標
1)患者にこれから行うことを伝えることをする。
2)根管洗浄に用いる器具を選択する。
3)処置に応じたポジショニングをする。
4)適切な根管洗浄操作をする。
5)適切な根管乾燥の操作をする。
6)マスターポイントの試適をする。
7)清潔に配慮した操作をする。
8)患者の痛みや不快感に配慮した操作をする。
9)安全性に配慮した操作をする。
課題.10
頭頸部(顎・顔面・頸部) E-1-1)⑨⑩
の診察
各論Ⅴー 2 ア
口腔外科学講座
(川原一郎,髙橋進也)
− 178 −
一般目標
頭頸部領域の診察を行うために必要な基本的態度,技能および知識を習得する。
到達目標
1)患者にこれから行うことを伝えることができる。
2)顔面の色調の変化を確認できる。
3)顔面の対称性を確認できる。
4)顎の開閉口路確認できる。
5)顎関節の可動性を触診できる。
6)頭頸部の筋肉の触診ができる。
7)顎下リンパ節の触診ができる。
8)患者の痛みや不快に配慮した診察ができる。
9)診察内容を診療録に記録できる。
課題.11 歯周病の病状の説明
E-3-3)-(3)①
各論Ⅲー 9
5)説明の終わりに,患者の疑問点を確認する。
6)検査結果に基づいて歯周病の病状を正しく説明する。
課題.12 普通抜歯
E-1-4)③⑥⑦
必須15 ス
口腔外科学講座
(金 秀樹)
一般目標
抜歯に必要な器具を選択し,無菌操作に配慮して安全な抜歯操作を行うために必要な基本的態度,技
能および知識を修得する。
到達目標
1)患者にこれから行うことを説明する。
2)抜歯術に必要な器材を選択する。
3)清潔に配慮して器材をトレー上に準備する。
4)処置に応じたポジショニングをする。
5)無菌手袋を正しく装着する。
6)患者に配慮した器材の操作をする。
7)指定された歯を抜歯する。
8)清潔に配慮した操作をする。
課題.13 手洗いと滅菌グローブ装着
E-1-4)⑥
必須15 クー b
口腔外科学講座
(濵田智弘)
一般目標
清潔な診療を行うために,手洗い方法および滅菌グローブ装着についての基本的態度,技能および知
識を修得する。
到達目標
1)清潔・不潔に配慮しながら順序よく手洗いをする。
2)清潔・不潔に配慮しながら滅菌タオルを使用する。
3)無菌的にグローブを装着する。
課題.14 縫合
歯科保存学講座
(歯周:高橋慶壮)
一般目標
患者の歯周疾患の病状を診断し,治療の概要および具体的な治療方針について患者に分かり易く説明
できるための基本的態度,技能および知識を修得する。
到達目標
1)説明の開始にあたって,環境を整える。
2)様々な媒体を用いて説明する。
3)患者の理解度を確認しながら説明する。
4)わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方をする。
E-1-4)⑤⑨
必須15 サ c
一般目標
創面の縫合を行うために必要な基本的態度,技能および知識を習得する。
到達目標
1)必要な器材を選択する。
2)滅菌グローブを正しく装着する。
3)結紮を正しく実施する。
4)糸を正しく切る。
5)清潔に配慮した操作をする。
6)患者の痛みや不快感に配慮した操作をする。
7)安全性に配慮した操作をする。
口腔外科学講座
(川原一郎)
課題.15
エックス線写真の
取り扱いと読影
E-1-2)⑦
総論Ⅸ 2 キ
放射線診断学講座
(原田卓哉)
一般目標
正しい画像診断を得るために,撮影された14枚法(あるいは10枚法)エックス線写真を適切に取り
扱い,読影する基本的態度,技能および知識を修得する。
到達目標
1)エックス線写真を正しく取り扱う。
2)エックス線写真の表裏を判別する。
3)エックス線像から解剖的位置を識別する。
4)エックス線像の読影をする。
課題.16 エックス線撮影の説明
E-1-2)①②③
総論⑨ 2 キ
放射線診断学講座
(原田卓哉)
− 179 −
一般目標
エックス線撮影の同意を得るために,エックス線検査の必要性と人体への影響および防御の説明に必
要な基本的態度,技能および知識を修得する。
到達目標
1)撮影の開始にあたって環境を整える。
2)疑問点に関して自由に質問できることを説明する。
3)理解度を確認しながら進める。
4)わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方で説明する。
5)エックス線撮影の必要性について説明する。
6)口内法エックス線撮影について説明する。
7)放射線の防護について説明する。
8)説明の終わりに説明内容の要約と確認をする。
課題.17 欠損補綴の治療方針の説明
E-3-4)-(1)①② E-3-4) (2)②
各論Ⅴ 2 オ
歯科補綴学講座
(有床:山森徹雄)
一般目標
治療にあたっての協力を得るために,補綴治療法の説明についての基本的態度,技能および知識を修
得する。
到達目標
1)説明の開始にあたり,環境を整える。
2)様々な媒体を用いて説明する。
3)患者の理解度を確認しながら説明する。
4)わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方で説明する。
5)説明の終わりに患者の疑問点を確認する。
6)補綴治療の必要性について説明する。
7)補綴処置の構造の概略を説明する。
8)治療法について,長所,短所を説明する。
課題.18 ラバーダム防湿
E-3-3)-(2)①②③⑦⑨
各論Ⅲー 6
歯科保存学講座
(歯内:佐藤穏子)
一般目標
安全かつ効率的な歯科治療を行うために,ラバーダム防湿についての基本的態度,技能および知識を
修得する。
到達目標
1)患者にこれから行うことを伝える。
2)必要な器具を準備する。
3)処置に応じたポジショニングをとる。
4)指定された歯に装着する。
5)術野の消毒をする。
6)適切なラバーダム防湿を実施する。
7)清潔に配慮した操作をする。
8)患者の痛みや不快感に配慮した操作をする。
9)安全性に配慮した操作をする。
課題.19 支台歯形成
E-3-4)-(1)⑥⑦
各論Ⅴー 4 ウ
歯科補綴学講座
(冠橋:寺田善博,岡本 望)
一般目標
歯の欠損・咀嚼障害の治療を行うために,全部鋳造冠の支台歯形成についての基本的態度,技能およ
び知識を修得する。
到達目標
1)患者にこれから行うことを伝えることができる。
2)処置に応じたポジショニングができる。
3)形成する歯を正しく選択できる。
4)タービン保持,レスト設定ができる
5)歯髄保護に配慮ができる。
6)咬合面を適切に形成できる。
7)患者の不快感や安全性に配慮して形成できる。
8)清潔に配慮した操作ができる。
課題.20
テンポラリークラウンの
製作
E-3-4)-(1)⑧
各論Ⅴー 4 オ
歯科補綴学講座
(冠橋:寺田善博)
一般目標
歯の欠損・咀嚼障害の治療を行うために,テンポラリークラウン製作についての基本的態度,技能お
よび知識を修得する。
到達目標
1)患者にこれから行うことを伝えることができる。
2)処置に応じたポジショニングができる。
3)適切な既成冠を選択できる。
4)常温重合レジンの操作を適切に行うことができる。
5)適切な辺縁の調整ができる。
6)患者の不快感や安全性に配慮した操作ができる。
7)清潔に配慮した操作ができる。
課題.21 概形印象採得
E-1-1)⑱
各論Ⅴー 2 イ
歯科補綴学講座
(有床:山森徹雄)
一般目標
基本的診察を行うために,アルジネート印象材による印象採得の基本的態度,技能および知識を修得
する。
到達目標
1)患者にこれから行うことを説明する。
2)必要な機材を準備する。
3)処置に応じたポジショニングをとる。
4)アルジネート印象材の手練和を適切に行う。
5)印象採得を適切に行う。
6)清潔に配慮した操作をする。
7)患者の痛みや不快感に配慮した操作をする。
8)安全性に配慮した操作をする。
− 180 −
課題.22 矯正装置の説明
B-2-1),B-2-2),F-4-1)⑥⑧
各論Ⅱー 10
歯科補綴学講座
(矯正:佐藤直生)
一般目標
不正咬合治療に使用する矯正装置について患者の保護者にわかりやすく説明するために必要な基本的
態度,技能および知識を修得する。
到達目標
1)説明の開始にあたって環境を整えることができる。
2)様々な媒体を用いて説明できる。
3)保護者の理解度を確認しながら説明できる。
4)わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。
5)説明の終わりに疑問点を確認できる。
6)不正咬合の状態を説明できる。 7)矯正装置の使用目的を説明できる。
8)矯正装置の特徴と作用機序を説明できる。
9)装置の取り扱いについて説明できる。
課題.23
保護者へのブラッシング
指導
C-3-2)①②,E-1-6)-(2)③
各論Ⅲー 7 イ
成長発育学講座
(小児:島村和宏,加川千鶴世)
一般目標
小児の保護者が家庭で行う有効なプラークコントロールのために,ブラッシング指導についての必要
な基本的態度,技能および知識を修得する。
到達目標
1)指導の開始にあたって,環境を整える。
2)指導の概要や自由に質問できることを伝える。
3)小児の年齢にあった仕上げ磨きの方法を指導する。
4)患者(保護者)の理解度を確認しながら指導する。
5)適切な歯ブラシの選択を指導する。
6)保護者に実体験させながら指導する。
7)様々な媒体を用いて指導する。
8)わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方で説明する。
9)指導の終わりに,指導の要約と疑問点やいい忘れたことの確認をする。
課題.24 保隙装置の説明
B-3-2)①,E-4-2)⑧⑨
各論Ⅱー 6 イ
成長発育学講座
(矯正:佐藤直生)
一般目標
保護者に対して保隙の必要性を説明するための必要な基本的態度,技能および知識を修得する。
到達目標
1)指導の開始にあたって環境を整えることができる。
2)様々な媒体を用いて指導できる。
3)保護者の理解度を確認しながら指導できる。
4)わかりやすい言葉づかいと聞き取りやすい話し方ができる。
5)指導の終わりに,疑問点を確認できる。
6)保隙の必要性を説明できる。
7)適切な保隙装置を選択できる。
8)保隙装置の名称が伝えられる。
9)保隙装置の構成・使用方法について説明できる。
10) 装着後,定期管理の必要性を説明できる。
課題.25 予防填塞
B-3-2)②,E-1-6)-(1)②
必修15 ソ
成長発育歯学講座
(小児:島村和宏,猪狩道代)
一般目標
小児のう蝕予防に有効な予防填塞処置を行うために,レジン系シーラント材による予防填塞の術式,
技能を修得する。
到達目標
1)患者にこれから行うことを伝える。
2)処置に応じたポジショニングをできる。 3)歯面及び小窩裂溝部の機械的清掃,化学的清掃ができる。
4)指定された接着システムに基づく歯面処理,シーラント材の填塞ができる。
5)レジン系シーラント材の的確な填塞ができる。
6)的確な光照射ができる。
7)清潔に配慮した操作ができる。
8)患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
9)安全性に配慮した操作ができる。
課題.26 フッ化物塗布
B-3-2)②,E-1-6) (1)①
必修15 ソ
成長発育学講座
(小児:相澤徳久)
一般目標
小児のう蝕予防に有効なフッ化物塗布を行うために,基本的態度,技能および知識を修得する。 到達目標
1)患者にこれから行うことを伝えることができる。
2)処置に応じたポジショニングをできる。
3)歯面清掃を適切に行うことができる。
4)歯面乾燥を適切に行うことができる。
5)簡易防湿を行うことができる。
6)指定された部位にフッ化物の歯面塗布が適切にできる。
7)清潔に配慮した操作ができる。
8)患者の痛みや不快感に配慮した操作ができる。
9)安全性に配慮した操作ができる。
課題.27
スケーリング・
ルートプレーニング
E-3-3)-(3)③⑦
各論Ⅲー 9 イ
歯科保存学講座
(歯周:高橋慶壮)
− 181 −
一般目標
スケーリング・ルートプレーニングを適切に実施するための基本的態度,技能および知識を修得する。
到達目標
1)患者にこれから行うことを伝達する。
2)適切なスケーラーを選択する。
3)処置に応じたポジショニングをとる。
4)指定された歯の処置をする。
5)適切なスケーリング・ルートプレーニングを行う。
6)清潔に配慮した操作をする。
7)患者の痛みや不快感に配慮した操作をする。
8)安全性に配慮した操作をする。
課題.28 修復用隔壁の装着
E-3-3)-(1)
各論Ⅲー 3 イ
歯科保存学講座
(修復:菊井徹哉,西村 翼)
一般目標
レジン修復用隔壁を装着するために必要な基本的態度,技能および知識を修得する。
到達目標
1)患者にこれから行うことを伝達する。
2)処置に応じたポジショニングができる。
3)トッフルマイヤー型マトリックスリテーナーの操作ができる。
4)適切なウェッジ挿入ができる。
5)指定された歯に装着できる。
6)装着状態の確認ができる。
7)清潔に配慮した操作をする。
8)患者の痛みや不快感に配慮した操作をする。
9)安全性に配慮した操作をする。
課題.29 う蝕象牙質の除去
E-3-3)-(1)
各論Ⅲー 3 イ
歯科保存学講座
(修復:西村 翼)
一般目標
歯の硬組織疾患の治療を行うために,う蝕象牙質の除去についての基本的態度,技能および知識を修
得する。
到達目標
1)患者にこれから行うことを伝達する。
2)処置に応じたポジショニングができる。
3)指定された歯を処置できる。
4)う蝕検知液を使用できる。
5)ハンドピースの操作ができる。
6)歯髄保護に配慮ができる。
7)う蝕象牙質の除去ができる・
8)清潔に配慮した操作をする。
9)患者の痛みや不快感に配慮した操作をする。
10)安全性に配慮した操作をする。
平成27年度 第4学年 臨床総合演習 日程表
班 学籍番号
学年
番号
氏 名
4
9月
4 11 11 18 18 25 25 2
2
10月
9 16 16 23 23 30 30 6
9
11月
12月
6 13 13 20 20 27 27 4 11
A B C D E F G H I J K
A B C D E F G H I J K
A B C D E F G H I J K
A B C D E F G H I J K
K A B C D E F G H I J
K A B C D E F G H I J
K A B C D E F G H I J
K A B C D E F G H I J
J K A B C D E F G H I
J K A B C D E F G H I
J K A B C D E F G H I
J K A B C D E F G H I
I J K A B C D E F G H
I J K A B C D E F G H
I J K A B C D E F G H
I J K A B C D E F G H
H I J K A B C D E F G
H I J K A B C D E F G
H I J K A B C D E F G
H I J K A B C D E F G
1
2
3
4
G H I J K A B C D E F
F G H I J K A B C D E
F G H I J K A B C D E
F G H I J K A B C D E
F G H I J K A B C D E
E F G H I J K A B C D
E F G H I J K A B C D
E F G H I J K A B C D
E F G H I J K A B C D
D E F G H I J K A B C
D E F G H I J K A B C
D E F G H I J K A B C
D E F G H I J K A B C
C D E F G H I J K A B
C D E F G H I J K A B
C D E F G H I J K A B
C D E F G H I J K A B
B C D E F G H I J K A
B C D E F G H I J K A
B C D E F G H I J K A
B C D E F G H I J K A
8
9
10
11
セクション
A
B
C
D
E
F
実習場所
課 題
中央棟
バイタルサイン
5階実習室
浸潤麻酔
5階実習室
初診患者の医療面接(急性症状) 4階実習室
初診患者の医療面接(慢性症状) 4階実習室
口腔内状態の記録
4階実習室
歯周病の病状の説明
5階実習室
テンポラリークラウンの作製 4階実習室
支台歯形成
4階実習室
保隙装置の説明
5階実習室
矯正装置の説明
5階実習室
手洗いと滅菌グローブ装着 4階実習室
縫 合
5階実習室
担当講座(科)
口腔外科学講座
(麻酔)
口腔外科学講座
(麻酔)
保存学講座
(歯内)
保存学講座
(歯内)
保存学講座
(歯内)
保存学講座
(歯周)
歯科補綴学講座
(冠橋)
歯科補綴学講座
(冠橋)
成長発育歯学講座
(矯正・小児)
成長発育歯学講座
(矯正)
口腔外科学講座
(口外)
口腔外科学講座
(口外)
セクション
G
H
I
J
K
L
M
*L,Mは全員を対象とした双方向講義
課 題
エックス線写真の取り扱いと読影
エックス線撮影の説明
欠損補綴の治療方針の説明
概形印象採得
普通抜歯
頭頸部(顎・顔面・頸部)の診察
保護者へのブラッシング指導
予防填塞
修復用隔壁の装着
ラバーダム防湿/根管治療
フッ化物塗布
ブラッシング指導
スケーリング・ルートプレーニング
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実習場所
中央棟
4階実習室
4階実習室
5階実習室
5階実習室
5階実習室
5階実習室
5階実習室
4階実習室
5階実習室
4階実習室
313教室
313教室
313教室
313教室
313教室
313教室
担当講座(科)
歯科放射線診断学講座
歯科放射線診断学講座
歯科補綴学講座
(有床)
歯科補綴学講座
(有床)
口腔外科学講座
(口外)
口腔外科学講座
(口外)
成長発育歯学講座
(小児)
成長発育歯学講座
(小児)
保存学講座
(修復)
保存学講座
(歯内)
成長発育歯学講座
(小児)
保存学講座
(歯周)
保存学講座
(歯周)
全科
全科
全科
験
G H I J K A B C D E F
試
G H I J K A B C D E F
L
試 験
− 182 −
7
G H I J K A B C D E F
説
明
試験
6
M/心肺蘇生
オリエンテーション/心肺蘇生
5