研究紀要第２００号平成２６年度（２０１４年度）茨木市教育センター研究紀要茨木市教育センターはじめに今年度、茨木市教育委員会は第３次学力・体力向上３カ年計画「茨木っ子ジャンプアッププラン２８」を策定し推進しており、これまでのプラン２２・ステップアッププラン２５を継承発展させ「知・徳・体」の調和のとれた子どもの育成をめざしております。教育センターとしても、「茨木っ子ジャンプアッププラン２８」の推進に寄与できるようさまざまな情報を発信していきたいと考え、５部門の所員会活動の研究成果をまとめました。調査研究部門では、「茨木っ子ジャンプアッププラン２８」の柱である保幼小中連携から、小中連携にしぼり、小学校６年生と中学校１年生にアンケートを取り意識変化を数値化し、関係性を調べました。情報教育部門では、ICT 授業デザイン推進校において、校内体制の充実を図りつつ、児童・生徒の情報活用能力の育成や ICT 機器活用の授業、教職員の ICT 活用能力向上の方策について研究を行いました。支援教育部門では、「ユニバーサルデザインの視点での授業づくり」をテーマに、視覚化・構造化・協働化をベースに、授業づくり、校内支援体制づくり、環境設定について研究を進めました。理科教育部門では、基礎基本の定着をねらいとした研修会を実施するとともに、「子どもが伸びる「評価」を柱とした授業づくり」「「思考力」を育む授業づくり」を柱とした授業案を練り上げ、研究授業を行いました。言語教育部門では、小中連携をベースに各ブロックの実態に合わせた、英語教育における授業づくりや教材開発を検討し、その効果について全体で研究を進めました。これらの研究成果が各校で十分活用され、今後の実践に役立つことを期待しております。また、多くの方々にご高覧賜り、ご指導いただければ幸いです。終わりになりましたが、この研究を進めるにあたり、ご尽力いただきました各部門所員会の先生方並びに、ご指導・ご助言をいただきました調査研究の中澤渉先生、言語教育の竹内理先生に厚くお礼申し上げます。平成２７（２０１５）年３月茨木市教育センター所長越智太一郎目 Ⅰ．活動の概要 Ⅱ．調査研究部門所員会 Ⅲ．情報教育部門所員会 Ⅳ．理科教育部門所員会 Ⅴ．言語教育部門所員会 Ⅵ．支援教育部門所員会次 Ⅰ．活動の概要《調査研究》今日的な教育課題や子どもを取り巻く社会的な問題からテーマを設定し、調査研究を行ってきた。今年度は、教職経験年数により３つの年代に分け、教職員の意識調査を実施。比較・分析し、年代別による悩み等とその解消、それに基づいた研修の提案を行った。稲垣雅紀（中条小学校）中原愛生（安威小学校）祝原望美（養精中学校）辰本房江（玉島幼稚園）東野央（耳原小学校）《情報教育》 ICT デザインスクールにおいて、校内体制の充実を図りつつ、児童生徒の情報活用能力の育成や ICT 機器を活用した授業、校務の情報化について研究を行った。研究成果は研究発表大会“教育センターフォーラム”にて、教職員および市民対象に発表した。小竹佑治（茨木小学校）佐竹津本航佑（北中学校）奥功吏（西小学校）智徳森恵太（彩都西小学校）（東雲中学校）《理科教育》市内教員の指導力向上のため、実験や観察について工夫した実技研修会を行った。また、「「思考力」を育む授業づくり」「子どもを伸ばす「評価」を柱とした授業づくり」を柱とし、９月・11 月に、所員会で研究授業を行い、市内への発信を行った。宮﨑悠（天王小学校）髙岡明美（西陵中学校）久田達彦（沢池小学校）田淵梨沙（東雲中学校）《言語教育》本市英語教育は今後、国や大阪府の動向を踏まえたうえで、小学校から中学校３年生までを見通した目標設定や授業づくりが必要となってくる。そこで今年度は全 14 中学校区ブロック中７ブロックから１名ずつの所員で構成した。各所員は小中連携をベースに各ブロックの実態に合わせた研究テーマで、授業づくりや教材開発を検討し、その効果について全体で研究を進めた。岩田朋子（福井小学校）石田知香（太田小学校）西野佳奈（山手台小学校）野口直美（西小学校）岡本健太郎（南中学校）西尾早智（三島中学校）田中拓（天王中学校）《支援教育》「ユニバーサルデザインの視点での授業づくり」をテーマに、研究授業の実施などを通して、「視覚化」「構造化」「協働化」についての実践を交流・研究し、教育センターフォーラムや教職員研修において実践発表を行った。町田伊都子（茨木小学校）藤野桂子（玉櫛小学校）草場綾女（養精中学校）匠（豊川中学校）杉本井上直哉（畑田小学校）平成2６年度（201４年度）茨木市教育センター研究紀要発行日発行所第２００号平成2７（201５）年３月2７日茨木市教育センター〒567ー0888 茨木市駅前四丁目６－16 ℡（072）626－4400