2015 神戸精神分析セミナー - 一般社団法人 日本精神分析的自己心理

JFPSP訓練研究所
JFPSP訓練研究所
□富樫公一(カリキュラム1・4・5担当)
TRISP自己心理学研究所認定精神分析家・スー
パーヴァイザー、NAAP精神分析学会認定精神
分析家、ニューヨーク州精神分析家免許、栄橋
心理相談室精神分析家・スーパーヴァイザー、
国際自己心理学会評議委員、国際自己心理学会
学術誌編集委員、臨床心理士、甲南大学教授
□安村直己(カリキュラム1・5担当)
臨床心理士、カールメニンガー精神医学校国際
研修プログラム修了、メンタルヘルス健育研究
所サイコセラピスト、教育委員会・児童相談所
スーパーヴァイザー、甲子園大学大学院教授
諸事項
2. 登録手続きについて
(ア) 登録を認められてから、2週間以内に登録料
が振り込まれない場合、登録をお認めできない
場合があります。
THE JAPANESE FORUM FOR PSYCHOANALYTIC SELF PSYCHOLOGY
(イ) 登録後であっても、出願書類等に虚偽の記
載があることが分かった場合には、登録を取り
消させていただく場合があります。その場合、
登録料の返還は致しかねますことを合わせてご
了承ください。
2015 神戸精神分析セミナー
一般社団法人 日本精神分析的自己心理学協会
3年間の正規課程
2015年4月∼2016年3月
月曜日19:30∼21:00
於:JFPSP三宮オフィス
当協会が主催する3年間の精神分析的心理療
法家のための正規訓練プログラムもあります。
次回募集は2016年度を予定しています。
1. 出願について
(ア) 出願に先立って研究所教員に直接連絡をと
って、申込み書類等の内容について相談してい
ただいて構いません。
(イ) 混乱を避けるため、出願手続き後は、いか
なる理由があっても書類記載事項の書き換えを
お認めすることはできません。また、提出され
た書類もご返却いたしかねますことをご了承く
ださい。
JFPSP自己心理学協会について
国際精神分析的自己心理学会と関連の深い
JFPSP自己心理学協会では、自己心理学とそれ
に関連する現代の精神分析理論に関心を抱く
精神分析的心理療法家および心理療法の専門
家のための相互互助による研究会・外来心理
相談室・公開セミナーの運営を行っています。
詳細はウェブをご覧ください。 jfpsp.net
一般社団法人 日本精神分析的自己心理学協会 三宮オフィス
〒651-0087 神戸市中央区御幸通6丁目1-31 フキ三宮ビル701(JR三ノ宮駅より徒歩7分)
Email [email protected]
セミナーのご案内
開講いたします(最低開講人数4名)。
我が国では精神分析臨床に携わる
一般社団法人日本精神分析的自己
専門家が少なくありませんが、残念
心理学協会が提供する精神分析セミ
ながら専門的な訓練を得るための機
ナーも今回で3年目を迎えます。例年
会が充実しているとは言えません。
に引き続き、今回も精神分析臨床に
特に、Kohutに始まる精神分析的自己
携わる専門家が精神分析的自己心理
心理学は、我が国でも次第に知られ
学を学習するための基礎的な機会と
つつあるにもかかわらず、組織だって
して、 6 種類のコースワークを準備し
学習するための機会は皆無です。参加
ました。皆様の関心に合わせ、お好
者の皆様には、神戸精神分析セミナ
きな科目を受講いただけます。科目は
ーを一つの訓練機会としてご活用い
一部を除き全 1 2 回の1年課程であ
ただければと思います。臨床を深める
り、毎月1回、月曜日の夕方より行い
場として、また、精神分析的自己心理
ます。参加者が充分な学習の機会を得
学の知識を深める場として、多くの臨
るために、少人数の限定メンバーで
床家の参加をお待ちしています。
一般社団法人日本精神分析的自己心理学協会は、
国際精神分析的自己心理学会(IAPSP)傘下の団体です。
JFPSP訓練研究所
JFPSP訓練研究所
カリキュラム一覧
1. 精神分析的診断(安村・富樫・
西)
精神分析的診断は、米国精神医学に非常に大
きな影響を与え、一時期は精神医学的診断と力
動的診断はほぼ同一のもののように扱われてき
た。しかし、次第に精神医学は記述型診断を志
向するようになり、精神分析的診断は自らの診
断に対する姿勢の再考を迫られるようになっ
た。私たち精神分析家は、どのような視点で診
断を行っていくのか。記述型診断と精神分析的
診断の違い、一者心理学的な診断から二者心理
学的診断への流れ、自己心理学・間主観的診断
の特殊性などについて、幅広く扱っていく。
2. ジェンダーとセクシュアリティ
(Brothers・ 西)
フロイトの精神分析理論にとって性愛(セクシ
ュアリティ)はもっとも重要な概念である。性欲
動・性欲は発達論としてだけでなく、動機づけ
の中核であり、人間の心を理解する為に欠かせ
ないと考えられたからである。しかしエディプ
スコンプレクスの概念をはじめ、この点におけ
るフロイトや伝統的精神分析の考え方は、フェ
ミニズム学派から批判されている。この講義で
は、伝統的精神分析のセクシュアリティ、ジェ
ンダーから、それへの批判的立場の理解、さら
に、自己心理学や現代の関係精神分析における
セクシュアリティ、ジェンダーの問題を取り上
げる。また臨床場面で出会うジェンダーとセク
シュアリティにまつわる視点を提供し、議論す
る。全12回のうち、9回を 西が、3回をBrothers
が担当する。
3. ケースセミナーⅡ(羽下・角田・今本)
2013年度に開講された「ケースセミナーⅠ」の
続編。精神分析的心理療法の研修には、その理
論や技法についての概念的な学習と、実際の精
神分析的心理療法の症例を検討し、実践的に精
神分析的な治療の具体的な技法や感覚を体得す
る症例検討の学習の両方が必要である。特に、
症例を徹底的に検討することは、臨床における
実践的技能を高めるために効果的であり、本質
的に治療者として必要な態度を身につけること
ができる。この「ケースセミナーⅡ」では、参
加者各自が担当しているケースを毎回1症例、
順次報告し合い、指導者を中心にして自己心理
学の観点を中心にしながら、参加者全員で共に
検討を行い、精神分析的心理療法における臨床
的な知を学び、深めることを目的とする。
4. 精神分析研究法Ⅰ(富樫)
この授業では、精神分析的な事例研究を行うた
めの基本的な考え方について学ぶ。臨床技法・
理論である精神分析は、その新たな考え方や技
法、理論を発展させるために臨床事例研究に頼
ってきた。精神医学、臨床心理学、教育学にお
ける研究法と異なる、精神分析ならではの研究
法とはどのようなものなのだろうか。精神分析
の理論や訓練について学習する機会は多いが、
それらを発展させるための研究法そのものを学
習する機会は決して多くはない。ここでは、事
例研究の定義、研究テーマ、単一事例研究と複
数事例研究、精神分析的解釈学、プロセス分
析、研究のレトリック、恣意性と関心相関性、
研究の倫理などの学習を通して、受講生が自ら
テーマを決め、研究でデザインを描くことがで
きるようになることを目標とする。
5. 精神分析研究法Ⅱ (ゼミ形式+合同発表)
(角田・岡・中西・富樫・安村)
精神分析研究法Ⅰで学習した内容をもとに、
受講生が自ら決めたテーマと研究デザインに
沿ってデータを抽出し、分析・考察する。授
業はいわゆるゼミ形式で行われ、受講生は授
業8回分(720分)について、選ばれた一名の教
員の指導のもとで論文の執筆を進め、最終的
に事例論文を完成させて提出する。個別指導
とは別に、全体発表会が年に2回(4コマ分360
分)あり、そこでは自ら執筆中の論文や他の受
講生の論文について、ディスカッションを行
う。なおこの授業は、精神分析研究法Ⅰを同時
に受講している者、あるいは、すでにそれと
同等と判断されるものを受講した者に限る。
6. 関係精神分析
①横井公一 ②吾妻 壮 ③岡野憲一郎
(公開セミナー+クリニカルプロセスグループ)
米国における新しい精神分析の動向である「関
係精神分析」について学ぶ。「関係精神分析」
の本質は、臨床場面で患者と治療者の間に生じ
る体験のリアリティーを追求することにある。
その動きはグリンバーグとミッチェルによる著
書「精神分析理論の展開」(邦訳名)から始まっ
た。そこでまずミッチェルが提示した新しい理
論的展開と臨床感覚を学ぶ。さらに関係精神分
析における主体性と他者性の捉え方の特徴を理
論的、臨床的に理解する。そして、そこから見
直されてくる精神分析の技法、治療者の中立性
や自発性、臨床的な現実などに関する視点とセ
ンスを身につけ、臨床的リアリティーをめぐる
理解を総合的に深めることを目的とする。
受講資格
2015年4月1日の時点で次のいずれかの資格
を有し、当研究所の訓練プログラムを受けるた
めの高い動機づけを有する方。
1. 医師・臨床心理士の資格を有する方
2. 社会福祉士、教師、看護師のいずれかの資格を
有し、かつ認証された国内外の大学院による
修士(領域を問わない)以上の学位を有する方
3. 臨床心理学またはその関連領域の博士号をお
持ちの方
臨床業務に携わる上で十分な倫理的判断力を
持つ方であれば、国籍、人種、性別、宗教的立
場などによって、受講を不当に制限されること
はありません。
受講料
年間登録料 7,000円
1科目(90分授業 12回分) あたり 84,000円
欠席時の返金はありません。
お申し込み方法
1. 電子メール(推奨)
下記の出願書類を取り揃え、電子メールに
添付する形で [email protected] までご送信く
ださい。
2. 郵送(やむを得ない場合)
下記記載の出願書類を取り え、封筒に
「出願書類在中」と朱書きし、本紙裏面記載の
住所までご郵送ください。
1・2いずれの場合も、出願書類に不備があ
れば、受理しない場合があります。
3. お申し込み書類受理期間
2015年3月22日(日)【必着】
※このセミナーは、当協会が行う精神分析的心
理療法家認定訓練プログラムでもあります。訓
練生の人数が多い場合、締切日を待たずに募
集を終了する場合もありますので、ご了承く
ださい。なるべく早くお申し込みください。
4. お申し込み書類等
1. 登録願書(ホームページ掲載の用紙に必要事項
をご記入の上ご提出下さい)
2. 資格証明が可能な書類(医師・臨床心理士以外の
資格で出願する方は、資格証明書の写しをご
提出下さい)
3. 志願理由書(上下左右余白2∼3cm程度、25 行
35字の体裁でA4用紙3枚以内に、本訓練プロ
グラムを志望する理由についてご記入ください)
審査
一定水準の学習内容を確保するために書類審
査を行います。結果は電子メールまたは電話の
いずれかで行います。
講師一覧
□D.Brothers(カリキュラム2担当)
TRISP自己心理学研究所設立者・ファカルテ
ィ・認定精神分析家・スーパーヴァイザー、国
際自己心理学会eForum編集主任、NY州個人開
業精神分析家
□羽下大信(カリキュラム3担当)
臨床心理士、住吉心理オフィス、兵庫県臨床心理
士会会長、ニューヨークNPAP精神分析研究所留学
□今本智子(カリキュラム3担当)
臨床心理士、甲南大学心理臨床カウンセリング
ルーム、ウィリアム・アランソン・ホワイト研
究所留学、国際自己心理学会会員、国際関係精
神分析学会会員
□葛西真記子(カリキュラム1・2担当)
臨床心理士、鳴門教育大学大学院教授、徳島県
臨床心理士会会長、日本心理臨床学会代議員、
アメリカ心理学会Division17会員、国際自己心
理学会会員、アメリカミズーリ大学博士号取得
□角田 豊(カリキュラム3・5担当)
臨床心理士、京都教育大学大学院教授、京都産
業大学文化学部教授、国際自己心理学会会員
□中西和紀(カリキュラム5担当)
臨床心理士、あいせい紀年病院、国際自己心理
学会会員
□岡 秀樹(カリキュラム5担当)
臨床心理士、疋田病院、日本精神分析学会認定
心理療法士・スーパーヴァイザー