中 中小企業いばらき い ●ビジネス大百科 「地方創生」の具体化に向け、 地元の底力を引き出すふるさと名物応援事業がスタート! 4 2015 April No.678 CONTENTS 1 2 6 9 13 14 16 18 20 photo:春のフードビジネスフェアいばらき2015 茨城県中小企業団体中央会 … … … … … … … … … ひたち野 ビジネス大百科 ニュースフラッシュ インフォメーション 理事長インタビュー 日本列島組合最前線 組合実務Q&A 業況リポート 中央会だより http://www.ibarakiken.or.jp/ (いばらきビジネス大百科) 〒310-0801水戸市桜川2ー2ー35 TEL 029(224) 8030 でんさいサービス 電子記録債権「でんさい」とは でんさいは「手形」や「振込」それぞれの課題を克服し、事業者の事務効率化・資金調達の円滑化を目的に創設された、 株式会社全銀電子債権ネットワークが運営する、全金融機関参加型の新しい決済サービスです。インターネットを活用 し、電子データによる債権の発生や譲渡等が広く可能となりました。 電子記録債権 「でんさい」の メリット 支払企業では… 受取企業では… ◎支払手続は振込のように簡単です。 ◎手形の印紙税や郵送費は不要になります。 ◎現物管理がないので盗難・紛失リスクを回避 できます。 ◎資金は支払期日当日に振込入金されます。 ◎手形の集金や取立、受取証の発行が不要になります。 ◎支払期日前に(分割して必要な金額だけ)譲 渡や割引することもできます。 ※常陽でんさいサービスは、JWEBOFFICEでご利用いただけるサービスです。JWEBOFFICEのご利用にあたっては当行所定 の手数料(【統合型】契約料10,800円、月間基本料5,400円/【タイムリー型】月間基本料1,080円)がかかります。 体験版はこちらから http://www.joyobank.co.jp/enterpri/densai/index.html JWEBでんさいSTATIONヘルプデスク 0120-88-5358 (受付時間9:00~18:00) ※土日・祝日・銀行休業日を除きます 表紙の紹介 春のフードビジネスフェアいばらき2015 茨城県中小企業団体中央会 茨城県と茨城県中小企業団体中央会は、県内の セミナーと題し、銀座で茨城を発信するアンテナ 優れた農畜水産物やそれらの良さを存分に引き出 ショップ茨城マルシェ店長の杉山章啓氏が「東京 した加工品の販路開拓支援、新商品開発に取り組 から見る“茨城らしさ”、都内で求められている む意欲のある農畜水産業者や中小企業者への支援 茨城」をテーマに講演。 を目的に「春のフードビジネスフェア2015」を 杉山氏は、茨城マルシェで商品を取り扱う際 共催で開催した。 もっともこだわるのはストーリー性と指摘。生産 農商工連携の推進、地域資源の活用、地域産業 者の思いや商品が生まれた背景などの物語がなけ の活性化等に寄与している農畜水産業者や加工品 れば、東京の消費者に商品情報が伝わらない。た 業者、県内のJAなど35団体が出展。 とえ良い商品でも豊富なアイテムが並ぶ売り場に 当日は、スーパーマーケットや商社のバイ 埋もれてしまう。茨城マルシェの顧客は、茨城産 ヤー、ホテル・旅館・飲食店、金融機関など約 の生産物や商品を買いにくるため、商品ラベルに 300名が参加し、出展者との商談に盛り上がりを は「茨城産」など産地を認識しやすくする工夫も 見せた。 必要などと話した。 また、県関係機関や中小企業基盤整備機構な 出展者からは、「商談会に参加することで、今 ど、商品開発に係る技術、デザイン、設備、資金 までの取引先とは別の切り口があることが分かっ 等の悩みを相談する機関のPRが行われた。 た。様々な見方を考え、今後も販路開拓に取り組 会場内では商談会のほか、売れる商品・売り方 んでいきたい」などの声が聞かれた。 ひたち野 衆 心 成 城 全国中小企業団体中央会 専務理事 髙 橋 晴 樹 先日、経済学の碩学でイノベーション研究の第一人者の話を聞く機会を得た。小生には難しかったが、話 の要点は、今必要なことは DIY 精神によって市場にインパクトを与え、イニシャル・キックとして成功し た技術開発を集団的頭脳にまでネットワーク化していくこと、そして、経済の根幹は異なる技術・知識・知 恵・経営ノウハウが交換、組み合わせられることによって成り立つというものだったと、思う。また、DIY 精神は楽観主義に徹した意志であり、一方悲観主義は気分が下がるものであるとのことだった。 このことは、牽強付会の誹りを受けるかもしれないが中小企業の経営、発展にも当てはまる。概して、経 営が順調な中小企業の経営者は、強い意気込みを持って、新たなことにチャレンジしていく方が多い。全中 に奉職後、各業種で活躍している中小企業経営者にお会いして、その感を強く持つ。他方で、志と異なる企 業経営者もいる。社会のために役立つ製品を世に出したいとして転業したものの、残念ながらニーズとのズ レから退出した方も見てきた。しかし、社会に役立つもの・サービスを市場に提供したい、そして利益を上 げたいと事業に賭ける経営者が出てこなければ、発展は無い。 経済評論家の中には、金融が辛うじて支えている利益を出さない中小企業には外形標準課税を適用し、税 の力で赤字ゾンビ企業は淘汰すべきとまで発言する方がいる。中小企業は景気変動への対抗力が弱い。さら に、この長かった不況の中で、工面して耐えてきた中小企業を揶揄している発言だと小生は感じる。中小企 業の、大企業もそうだったが、判断を大きく超える需要減状況が長期に続く中で、新たなことにも挑戦し、 また、何とか稼働して雇用を守ってきた努力を顧みない発言だ。我々は、中小企業が挑戦し、事業を維持し、 利益を上げて税金を納め、株主に配当し、雇用を維持して、社会の一部を構成すべく努力していることを、 これからも強く訴えなければならない。 戦後の中小企業の発展とそのための政策は、経済状況の変化に応じて様相を異にしたのは周知のことだ。 組織化政策の様相を見ると、近代化事業、構造改善事業、新分野進出事業、高度化事業、異業種融合化事業 と変転してきたが、中小企業組合を通じた各事業はおおむね成功してきたと評価できよう。しかし、多様化 する中小企業政策においては中小企業組合の役割が相対的に低下してきた。中小企業の存立、役割の重要性 は依然として変わらないなかで、中小企業組合の存在価値は何かと問われれば、原点の「相互扶助」である。 競争している中小企業者が、人的結合によって協同の経済事業を行うことに本旨がある。これも主な事業は、 業種、地域、時期によって変化してきている。最近では、ソフトな事業が多くなってきたように見受けられ る。中小企業での懸念の一つは人材確保と技術力の向上であり、これを組合の力で対応しているところがあ る。状況に対応して常に組合それぞれの課題をリーダーが掬い上げ、組合員、事務局が一体となって解決す ることが求められている。そのような下で、中央会は経済社会の変化、時代の要請、課題解決の各種施策と いった情報を組合に届け、組合の要望を受け、組合と協同して、時には他の中央会と事に当たることが重要 であり、その姿も見えてきている。全中も同様に動かねばならない。 「衆心成城」 。全中専務理事室の入り口に懸けてある額の言葉だ。仲人の書家村上北海茂利氏の暖かい端正 な字を見て、小生は仕事のあり方を考えている。 中小企業いばらき 2015.April 1 ビジネス 大百科 「地方創生」の具体化に向け、地元の底力を 引き出すふるさと名物応援事業がスタート! 平成26年6月24日に閣議決定された『「日本再興戦略」改訂2014』において、アベノミクス の効果を全国に波及させ地域経済の好循環をもたらす、いわばローカル・アベノミクスとして、新 たに講ずべき施策に、「中小企業地域資源活用促進法を見直し、品質管理の徹底など消費者の購買 意欲を喚起する仕組みを組み込みつつ、地域資源を活用した「ふるさと名物」の開発・販路開拓を 推進する」と掲げられている。 そのため、中小企業庁では、この「ふるさと名物」の開発・販路開拓を推進するにあたり、現 在、「ふるさと名物応援制度」として、平成26年度補正予算で40億円、平成27年度予算で16億 円を計上し、閣議決定された。以下、その概要を紹介する。 ■概要 (3)中小企業地域資源活用法の改正 地域ならではの「ふるさと名物※」を開発し 「ふるさと名物」の開発・販路開拓に取り組 て地元の魅力を発信し、地域経済の活性化につ む中小企業・小規模事業者に対し、小売事業者 なげる国の「ふるさと名物応援事業」がスター 等との連携やブランド保護の取り組みを支援。 トする。 「地方創生」の具体化に向け、地域の底 また、これら事業者を支援するNPO法人等 力を引き出す取り組みに注目が集まっている。 や、「ふるさと名物応援宣言」で地域ぐるみの ※ふるさと名物とは、地域の優れた資源(農林水産物 支援体制を整える市町村も支援。 又は鉱工業品、鉱工業品の生産に係る技術及び観光 資源)を活用した商品・役務等をいう。 ■ふるさと名物応援事業 ふるさと名物応援制度は(1)ふるさと名物 全国津々浦々の地域や中小企業・小規模事業 応援事業、(2)ふるさと名物商品・旅行券、 者の活性化を図るため、各地域にある地域資源 (3)中小企業地域資源活用法の改正、の3つ を活用した「ふるさと名物」の開発や販路開拓 を柱に、地方創生を強力に後押しする。 などの取り組みに対して支援を行う。 (1)ふるさと名物応援事業 具体的には、都道府県の指定する地域資源を 地域資源を活用した商品開発や販路開拓を行 活用した商品・サービスの開発等を行う場合や う中小企業・小規模事業者を支援し、地域発の 事業者連携により商品・サービスの試作開発等 魅力ある「ふるさと名物」 の供給を促進。 を行う場合には、500万円を上限として2/3 (2)ふるさと名物商品・旅行券 を補助。また、地域産品を地域ブランドとして 「ふるさと名物」を販売する際の割引分を助 確立させ、成功へ導くためには、多様な事業者 成することで消費を喚起し、域外需要を掘り起 による地域ぐるみの面的な取り組みが重要であ こす。 ることから、複数の中小企業・小規模事業者に 2 中小企業いばらき 2015.April ビジネス大百科 よる地域資源を活用したふるさと名物等の消費 ローカル・クールジャパン戦略の強化や観光地 者に対するブランド訴求力を高める場合には、 域づくりにも貢献する。 2,000万円を上限に2/3を補助。さらに、中 具体的には、ネットの通販サイト等で、自治 小企業・小規模事業者の方々にとって、顧客 体が指定した「ふるさと名物商品」や地元を旅 ニーズを捉えた商品づくりや販路開拓が重要な 行できる「ふるさと旅行券」を対象に、消費者 課題となっていることから、小売事業者等が製 が本来の価格から割り引かれた価格で購入でき 造事業者等と連携して地域資源を活用したふる るよう、その販売実績に応じて割引分を事業者 さと名物等に関する消費者嗜好の収集やその特 等に助成する仕組みを導入する。 徴を活かした販路開拓等を行う場合には1,000 指定された「ふるさと名物商品」や「ふるさ 万円を上限として大企業は1/2、中小企業は と旅行券」は、各自治体が提携したサイト等で 2/3を補助。 販売する。加えて、国は、各地域がそのふるさ その他、地域の関係者を巻き込み、地域の特 と名物商品等を競いあえる企画サイトを掘り起 色を活かした産品をブランド化するプロデュー こし、各地域自慢の名物を出展、販売競争でき サー等の人材育成やふるさと名物を全国各地に る市場も用意する。 情報発信する取り組みについても支援する。 例えば、茨城県のプレミアム付宿泊券は、額 (事業イメージ) 購入限度は1人あたり8枚まで、使用限度は1 国 泊あたり1枚までなどの限定あり。なお、ふる さと旅行券には宿泊以外の食事、買い物、交通 補助 (定額) 民間団体等 費などを組み込んでも良い。 補助 (定額、2/3、1/2) 補助 (定額、2/3) 中小企業 小規模事業者 民間団体等 面5,000円を2,500円で購入できる。ただし、 ふるさと名物商品・旅行券の条件については 以下のとおりである。 ●ふるさと名物商品 中小企業 小規模事業者等 [お問い合わせ先] ⑥代金回収 消費者 ①購入 http://furusato-hojo.jp ショッピング サイト ②購入内容通知 ■ふるさと名物商品・旅行券 地域の名物商品・観光資源に対する消費を、 購入者への助成により、喚起拡大を図るもの。 知名度向上、マーケティング戦略強化など、 ⑦支払 ②購入内容通知 小売業者等・ふるさと名物開発等支援事業事務局 ℡ 03-6226-5661 県産品センター (財団) ③お届け 予定日連絡 ⑤発送、通知 事業者 ④集荷 地域の通販サイト事業者 (事務局) (ふるさと名物商品の運用の流れの例) 中小企業いばらき 2015.April 3 ◦自治体内で製造・加工・提供されている商 す取り組みを行うもの 品 ◦地元では特産品として広く認められている ■中小企業地域資源活用法の改正 商品 ◦一方で全国的に知名度不足のもの 平成19年に制定された現行法は、「地域産 ◦マーケティング戦略(潜在顧客の特定、商 業資源」(地域の特産物として認識されている 品力の強化等)の弱さから市場化できずに 「農林水産物、鉱工業品、観光資源」)を都道 いる商品 府県が指定(約14,000)し、これらを活用し た中小企業の事業計画を国が認定して支援して ●ふるさと旅行券 いた。(認定件数は約1,300件) これまでは、ほとんどが個社の取り組みによ 消費者 (旅行者) ①購入 るもので、地域経済への波及も限定的、売上も ②発行・郵送 自 治 体 、観 光 協 会、委託を受けた 旅行 会社等の窓 口・販売サイト等 少額であり、「地域全体での取り組み」と「販 路開拓」が課題となっていた。 そこで、地域産業資源を活かした「ふるさと 名物」をテコに地域活性化を図るため、(1) 市区町村による「ふるさと名物応援宣言」を明 確化し、都道府県の地域資源の指定に対する提 ⑤換金申請 ⑥精算 案や事業活動への融資など市区町村の積極的な 関与により地域ぐるみの取り組みを促進する ③宿泊予約利用・支払い 宿泊施設 ④サービス提供 (ふるさと旅行券の運用の流れの例) とともに、(2)支援対象となる地域資源を活 用した事業活用に、農林漁業体験や産業観光な ど、これまでなかった体験型観光への支援追加 により消費者嗜好に合った商品開発・販路開拓 等を支援。(3)一般社団・一般財団・NPO ◦自治体内にある宿泊施設で使える旅行券 法人による商品開発・情報発信の支援や、消費 ◦宿泊施設は、旅館業法第3条第1項の営業 者ニーズを把握している小売・ネット業者等と 許可など、当該施設を運営する上で必要な の連携を図っていく。 許可を得ていること 例えば、人口1,000人弱の高知県馬路村は、 ◦宿泊施設は、風俗営業等の規制及び業務の 地元農協が開発した、ゆずドリンクのユニーク 適正化等に関する法律第2条第6項第4号 なコマーシャルを放送したことがきっかけで、 に規定される施設でないこと 全国的なヒット商品になった。村のイメージ ◦宿泊施設は、都道府県の暴力団排除条例等 を遵守すること アップにも大きく貢献し、ゆず加工品で100人 程度の雇用創出効果があったという。コマー ◦その他公序良俗に反しないこと シャル費用の一部を補助した村の決断が、好結 ◦企画とセットでPRし、リピーターを増や 果につながったといわれている。 4 中小企業いばらき 2015.April ビジネス大百科 また、大学などの機関の知恵や力を借りた例 市が、地元農協と愛知県の私立大学と共同し、 として、島根県美郷町比之宮地区では、地域で これまで市場に流通せず破棄されていた規格外 栽培される果実、ポポーを使ったアイスの開発 の柿を活用した柿酢の研究開発を進めている例 に広島市立大学の教授・学生が市場調査などで もある。 協力し、商品のヒットに貢献した。岐阜県海津 ミラサポHPも合わせてご参照下さい。 市区町村(ふるさと名物応援宣言) 情報発信 市区町村の積極的関与を法定 ・都道府県の地域資源の指定に対する提案 ・地域資源を活用した事業活動を支援するための融資 ・地域資源を活用した事業活動の促進のための施策を策定・ 実施 消 費 者 地域をあげて応援 販 売 中小企業・小規模事業者 地域資源を活用して新商品・サービスを開発、販路開拓等 農業体験や産業観光等を支援対象事業に追加 支援協力 地域へ呼び込み 地域資源活用支援事業計画の創設 一般社団・一般財団・NPO等が商品開発や販路開拓・情報 発信等を支援 各事業に参加する協力者の創設 消費者ニーズを把握している小売・ネット事業者 業、 設業、サービス 不動産業、建 小売業など、 業、 製造業、運輸 ! 参入しています 幅広い業種が 中小企業様の支援実績は、 県内トップクラスの 500社以上!!! お気軽にお問い合わせ下さい 詳細 9兆円から21兆円市場へ ・小規模介護施設の為、設備投資が少なくてOK! ・利益率が高いため、黒字転換まで6ヶ月でOK! ・計画、申請から開業、黒字転換までをサポート! ・営業面、運営面、職員教育を強力バックアップ! 株式会社 マネジメントセンター 〒310-0836 水戸市元吉田町1041-4 サン・ビルヂング4F TEL029-246-4671 FAX029-246-4672 URL http://www.isommc.com E-mail [email protected] 中小企業いばらき 2015.April 5 ニュース フラッシュ NEWS FLASH 事業承継シンポジウムを開催 - 中央会 - め、同業者で助け合うことが重要なポイント」と強 調した。 講演後、増山会計事務所長で税理士の増山英和氏 が「事業承継の具体的事例から学ぶ~経営・税務・ 実務のポイント」と題し、事業承継に関するさまざ まな相談事例を紹介。各事例が抱える問題点を挙げ た上で「まず考えなければいけないことは『現状を 分析する』こと。誰に株式を集中させるのか、後継 者以外の相続人に配慮すべきことは何なのかを、き 県中小企業団体中央会は2月17日、水戸市内で ちんと検討しなければならない」と述べ、事業承継 「中小企業・小規模事業者のための事業承継シンポ 税制や民法の特例、自社株式の評価の仕方などにつ ジウム」を開いた。事業承継センター代表取締役で いて分かりやすく解説した。 中小企業診断士の内藤博氏が「会社は誰のものか? 個別相談会では、講師2人に加え、県弁護士協会 円滑な事業承継のポイント」と題し基調講演をした 会長の後藤直樹氏らが相談に応じ、事業承継・相続 後、事例研究、専門家による個別相談会が行われ の手法や形態について、税務・経営・法務の面から た。県内の中小企業経営者や金融機関関係者ら約 アドバイスした。参加者からは「今とても気になっ 70人が出席した。 ているテーマなので大変勉強になった」「やるべき シンポジウムは、近年の高齢化社会の進展で、中 ことが整理された」などの声が多く寄せられた。 小企業にとっても大きな経営課題の1つとなってい る次世代への「事業承継」を円滑に推進することを 目的に開かれた。 最新塗装技術実技の講習会 内藤氏は「企 - 県自動車車体整備協同組合 - 業の代表者が高 自動車鈑金塗装業界の業界団体である県自動車車 齢化している 体整備協同組合(尾又英敏理事長)は2月22日、 中、上手に引退 組合事務所に併設している実技研修施設で塗装技術 する道筋を立て 講習会を開いた。 るためには、最 自動車鈑金塗装業界は、塗装する自動車の素材の 低でも2年の期 変化や最新塗装機器の開発などで塗装技術が日々進 間が必要」と指 化している。 摘。その上で 講演する内藤博氏 同組合では、最新の塗装技術を習得し、ユーザー 「事業承継は、後継者の人生を決める大切なこと。 ニーズに応えるとともに、他社との差別化を図るこ 経営者と後継者は、経営者同士として特に資金面や とを目的に定期的に技術講習会を開催している。 法律面からよく話し合うことが必要だ」などと訴え 今回は、塗装メーカー各社のアドバイザーを務 た。 め、全国各地で最新鈑金塗装技術を指導している鳥 一方で、親から子への事業承継が減少傾向にあ 居孝成氏を講師に り、会社を他人に任せるケースが増加していること 招き最新塗装技術 に言及し「合 の実技講習を行っ 併・買収(M た。 &A)を検討 青年部メンバー する企業が増 ら約30人が参加。 えているが、 鳥居氏の説明を熱 安易に考えて 心に聞き、自らも はいけない。 実技を通して最新 夢と現実の 技術を習得した。 講演する増山英和氏 6 中小企業いばらき 2015.April ギャップを埋 最新の塗装技術講習会 ニュース フラッシュ NEWS FLASH 笠間焼の湯煎燗、上野で展示販売 - 中央会・笠間焼協同組合 - 明利酒類(株)(水戸市・「副将軍」) ℡029(247)6111 http://www.meirishurui.com 中央会は2月21日と22日、国内外販路開拓支援 石岡酒造(株)(石岡市・「筑波」) 事業の一環で、笠間焼の新たなブランド「笠間燗 ℡0299(26)3331 器・半右衛門」の展示販売を、JR東日本上野駅構 http://www.ishiokashuzo.co.jp/ 内の“地域のもの”を発信する地産品ショップ「の 磯蔵酒造(有)(笠間市・「稲里」) もの」店内で行った。 ℡0296(74)2002 笠間燗器・半右衛門は、県内の3蔵元と笠間焼協 http://isokura.jp/ 同組合が連携し開発した、ぬる燗で美味しいお酒の 笠間焼協同組合 飲み方を提案す ℡0296(73)0058 る湯煎燗。湯煎 http://www.kasamayaki.or.jp 部の台器と徳利 をセットにし オカリナの演奏で心を癒す た、これまでの 笠間焼にはない - 県電気工事業(工業)女性部 - 機能と形状が特 県電気工事業工業組合女性部(金澤キリ子部長) 徴の商品。伝統 笠間燗器でぬる燗を味わう来店者 は3月3日、水戸市内のホテルで「ひなまつりコン 工芸士が一つ一つ心を込めて手づくりで制作した逸 サート」を開催し、会員等約40名が参加した。こ 品で、商品名は笠間焼の源となった箱田村(現笠間 のコンサートは、女性部会員の資質の向上と心の癒 市)の名主・久野半右衛門道延を由来としている。 しを目的に、ひなまつりの時期に合わせて毎年開催 展示販売では、笠間焼の手作りの良さと風合いが しており、今年で8回を数える。コンサートでは、 特徴の笠間燗器・半右衛門で3蔵元のお酒を試飲提 オカリナ奏者の野内敏子氏を迎え、演奏に合わせて 供し、ぬる燗で美味しいお酒を味わうとともに、併 歌ったり、オカリナ体験演習も組み込むなど、終始 せて県内のお酒をPRした。 和やかなコンサートとなった。 来店者は、湯煎燗でじっくりと温めた、柔らかな お酒本来の味わいを楽しんだ。また、オーストラリ アからの観光客は、温めたお酒を初めて味わい、 「とてもおいしい。日本酒に好印象を持った」と話 していた。 笠間燗器・半右衛門は消費税抜き本体価格3,800 円、県内のお酒とセットでも販売している。購入・ 問い合わせは、各酒蔵または笠間焼協同組合へ。 オカリナの演奏を楽しんだ女性部会員など 中小企業者様の財産を様々なリスクから守るために作られた共済組合 茨城県火災共済協同組合 〒310-0801 水戸市桜川2-2-35 茨城県産業会館8階 029‐224‐0610 中小企業いばらき 2015.April 7 理事長 小 8 中小企業いばらき 2015.April 室 光 博 Information 平成26年特許法等改正法の施行期日が決定 色彩や音といった商標を我が国における保護対 -特許庁- 象に追加する。 平成26年特許法等改正法が平成27年4月1日に ■弁理士法関係 施行される。ただし、ジュネーブ改正協定加入のた ・弁理士の使命の明確化、業務の拡充 めの国内担保法としての改正の施行期日は、同協定 「知的財産に関する専門家」としての弁理士の の発行の日(平成27年5月13日)となる。 使命を弁理士法上に明確に位置づけるとともに、 改正内容については以下のとおり。 出願以前のアイディア段階での相談業務ができる ■特許法関係 旨の明確化等を行う。 ・救済措置の拡充 国際的な法制度に倣い、出願人に災害等のやむ ■国際出願法関係 ・手数料の納付手続の簡素化 を得ない事由が生じた場合に、手続き期間の延長 特許協力条約に基づく国際出願をする場合の他 を可能とする措置を講じる。 国の特許庁等に対する手数料について、我が国の 特許庁に対する手数料と一括で納付できるように ・特許異議申立制度の創設 なる。 特許権の早期安定化を可能とすべく、特許異議 申立制度を創設する。 詳細は特許庁ホームページをご覧ください。 ※平成27年4月1日以降に発行される特許掲載公 http://www.jpo.go.jp/torikumi/kaisei/kaisei2/ 報に掲載の特許が特許異議申立ての対象となる。 h26_tokkyo_kaisei.htm ■意匠法関係 ※施行期日はジュネーブ改正協定の日本 子ども・子育て支援新制度がスタート における発効日(平成27年5月13日) -内閣府- ・複数国に意匠を一括出願するための規定の整備 「意匠の国際登録に関するハーグ協定のジュ 平成24年8月に成立した子ども・子育て関連3 ネーブ改正協定」に基づき、複数国に対して意匠 法に基づいて、平成27年度から「子ども・子育て を一括出願するための規定を整備し、出願人のコ 支援新制度」が本格施行される。 スト低減を図る。 幼児期の学校教育や保育、地域の子育て支援の量 以下のとおり。 1,000円(当日券のみ) 参加費は当日受付にてお支払いください。 参加証兼領収書をお渡しいたします。 時 間 15:30∼18:00 (受付 15:00 ∼/最終入場 17:30) ■全国きき酒選手権大会 茨城県予選 参加費 人 数 時 間 無料 先着50名 13:15 ∼ 15:00 (受付 12:30 ∼ 13:30) ■お問合せ 茨城県酒造組合 水戸市五軒町 1-4-19 TEL 029-221-2698 www.ibaraki-sake.or.jp 平成二十七年 参加費 今年も各蔵自慢のお酒が出来上がりました。 ■試飲会 水戸京成ホテル (水戸市三の丸1-4-73) おだやかな春の夜、茨城の地酒でお楽しみください。 場 所 蔵元自ら、皆さまのお越しをお待ちしております。 4月19日(日) 茨城蔵元の新酒が揃います。 全国新酒鑑評会へ出品する 大吟醸酒も味わえます。 の拡充や質の向上を進めていく同制度のポイントは ・保護対象の拡充 新酒を唎く会 ■商標法関係 中小企業いばらき 2015.April 9 ■幼稚園、保育所、認定こども園を通じた共通の財 ・3号認定 政支援の仕組みを創設し、保育のみならず、幼児 保育が必要な満3歳未満の子どもで、保育所な 教育を受けることを希望する3歳以上の子どもに どでの保育を希望される場合 対する教育を公的に保障する。 ■小規模保育(0~2歳児が対象。必要がある場合 【利用先】認定こども園、保育所、地域型保育 詳細は内閣府ホームページをご覧ください。 は3歳以上も利用可能。定員は6~19人の少人 http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/ 数の保育)など多様な保育の受け皿を増やす。 outline/index.html ■幼稚園と保育所の機能を併せ持った認定こども園 の普及を進める。 ■地域子育て支援拠点、一時預かりの充実など在宅 子育て家庭への支援や、放課後児童クラブなど地 平成26年度組合資料収集加工事業で 県内2組合を選定 -全国中央会- 域における多様な子育て支援も充実する。 当事業は、毎年特定のテーマに基づき、共同事業 また、施設などの利用を希望する保護者は、利 等に先進的に取り組んでいる組合事例を収集し、 用のための3つの認定区分を受ける必要がある。 『先進組合事例抄録』として年度末に一冊の報告書 ・1号認定 にとりまとめているもの。本年度県内から次の組合 満3歳以上の子どもで、2号認定以外の場合 が選定された。 【利用先】認定こども園、幼稚園 ■稲田石材商工業協同組合 ・2号認定 【テーマ:地域連携による新たな事業展開】 保育が必要な満3歳以上の子どもで、保育所な 地場産業である稲田石の積極利用と、稲田石の どでの保育を希望される場合 資料館「石の百年館」再活用による観光資源の強 【利用先】認定こども園、保育所 化で、組合員の経営環境改善と地域の活性化に取 協会けんぽ 10 中小企業いばらき 2015.April 検索 Information り組む。 ■茨城県電気工事業工業組合女性部 【テーマ:女性の登用(活躍)による事業・活動の 展開】 組合法及び団体法の施行例の一部改正に よる所管行政庁の変更について -中央会- 昨年「地域の自主性及び自立性を高めるための改 女性事務局長を中心に、単なる福利厚生に留ま 革の推進を図るための関係法律の整備に関する法 らない実践的な女性部事業を展開し、組合全体の 律」が成立したことに伴い、平成27年4月1日よ 活性化を図る。 り国(関東運輸局、関東経済産業局、関東信越厚生 局)が所管する組合の一部が茨城県知事へ移管され 労働保険料率の改訂~改正省令を 平成27年4月1日施行予定~ -厚生労働省- ることとなった。今まで国に各種届出、定款変更認 可申請書等を提出していた組合は、提出先が変わり ますのでご注意ください。 労災保険率は、将来にわたって、労災保険の事業 [問い合わせ先] に係る財政の均衡を保つことができるよう、過去3 商工労働部中小企業課 029-301-3554 年間の災害発生状況等を考慮して、事業の種類ごと 茨城県中小企業団体中央会 029-224-8030 に定めることとされ、平成17年3月25日に策定さ れた「労災保険率の設定に関する基本方針」に従 い、3年ごとに改定を行っている。平成27年度は 改定の時期に当たり、所要の改訂を行う予定。改正 平成26年度「ダイバーシティ経営企業 100戦」受賞企業が決定 -経済産業省- 省令案のポイントは以下のとおり。 経済産業省は3月18日、女性、外国人、高齢 ■労災保険率等の改定 者、障がい者等を含め、多様な人材を活用して、イ ・労災保険率の改定案 ノベーションの創出、生産性向上等の成果を上げて 業種ごとの労災保険料率を改定 いる企業52社を、「ダイバーシティ経営企業100 全54業種平均で0.1/1000引下げ 選」に選定しました。 (4.8/1000→4.7/1000) ダイバーシティ経営とは、多様な人材が持つ能力 全業種中、引下げとなるのが23業種、引上 を最大限発揮できる機会を提供することで、イノ げとなるのが8業種 ベーションを生み出し、価値創造につなげている経 ・第2種、第3種特別加入保険料率の改定案 営を意味し、デフレ経済から価値創造経済へと転換 一人親方などの特別加入に係る第2種特別加 を図っていくためには、必要となってきます。 入保険料率を改定 経済産業省「ダイバーシティ経営企業100選」 全18区分中、引き下げとなるのが8区分、 ホームページ内には、平成24年度から平成26年度 引上げとなるのが5区分 の受賞企業一覧を閲覧することができ、また、平成 海外派遣者の特別加入に係る第3種特別加入 26年度ベストプラクティス集(事例集)を閲覧す 保険料率を4/1000から3/1000に引下げ ることができます。 ■労務費率の改定 来年度以降は、これまで選定されていない企業を 請負による建設の事業に係る労務費率(請負金 対象として、長時間労働時間削減等の男女を問わな 額に対する賃金総額の割合)を改定 い「働き方革命」、女性の「職域の拡大」、外国 ■請負金額の取扱いの改正及び労務費率の暫定措置 人・高齢者などの活躍事例など、これまで事例の少 の廃止 ない分野を積極的に表彰する方向で検討していま 請負金額には、消費税額を含まないものとする。 す。 賃金総額の算定に当たり、請負金額に108分の 詳細は経済産業省「ダイバーシティ経営企業100 105を乗じている暫定的な措置を廃止 選」ホームページをご覧ください。 詳細は、厚生労働省ホームページをご覧くださ http://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/ い。 diversity/kigyo100sen/index.html http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000067 690.html 中小企業いばらき 2015.April 11 茨城県電気工事業工業組合 理 事 長 副理事長 専務理事 常務理事 川 崎 卓 男 左 近 重 雄 浅 野 晃 司 三 浦 利 春 副理事長 常務理事 常務理事 川 賢 司 宮 田 務 浅 野 和 郎 〒310−0045 水戸市新原 1 丁目 2 番 7 号 TEL 029-252-3133 FAX 029-252-3134 E メ ー ル ア ド レ ス :[email protected] ホームページアドレス:http://www.ibaraki-denkouso.com / 調査員が電気をサポート 電気の安全を通して、 地域に貢献する 茨城電気安全サービス 12 中小企業いばらき 2015.April 理事長インタビュー 茨城県漬物工業協同組合 理事長 根本 太濤 氏 茨城県漬物工業協同組合は、茨城県漬物協会という任意の組織で活動していたが、原料資材の確保等を目的に昭和 28年7月に現在の茨城県漬物工業協同組合として設立。昭和61年4月には、鉾田地方食品工業協同組合と合併し組 織を拡大。原塩や資材、アルコール等の共同購買斡旋、漬物業界の基準や規約等についての講習会を行い、また、平 成12年から外国人技能実習生共同受入事業を取り入れ、日本の高度な技術を実習させている。本県の漬物が実習生 を通じて、世界に流通することを期待している。 根本理事長(株式会社根本漬物代表取締役社長:水戸市)は、今年で就任8年目。その功績が称えられ、昨年5 月、組合功労者として中央会会長表彰を受賞。現在、中央会の監事や茨城県食品産業協議会の会長を務められ、業界 の発展に寄与している。 ◆漬物製造管理士評価制度の導入 平成25年12月に和食がユネスコ無形文化遺産と して登録されました。和食にとってなくてはならな い漬物は、これから重要なポジションを担っていく ので、その傾向にしっかりと対応していくことを意 識しています。 その流れの一環として、全日本漬物協同組合連合 県漬物工業協同組合 根本理事長 会(以下、全漬連)では、平成26年から漬物製造 管理士の評価制度を導入しました。この制度は、漬 ◆梅に対する思い入れ 物製造管理の実務経験によって1級から3級までに 特に「梅」については、時の水戸藩主徳川斉昭公 分かれており、それぞれ学科と実技の試験がありま によって造園された日本三名園の1つ偕楽園があり す。合格すると、全漬連からその企業に対して合 ます。斉昭公は食について研究を重ねており、食べ 格者の給料を上げるよう伝えられるため、従業員 たものを記録し、美味しい調理法を手記で残してい のレベルやモチベーションの向上に繋がっていま ます。そういう土地柄であるため、梅を育て上げな す。今年で2回目となる評価制度試験は3月1日に ければならないという思いを持っています。 行われ、関東ブロックで106人、全国5ブロックで 梅の栽培は、根幹となる梅を栽培する生産者の負 約300人が受験し、昨年に比べ、参加者も増え、ま 担を軽減できるジョイント栽培法を採用していま た、受験者のレベルも上がっているように感じまし す。ジョイント栽培は、梅の木を曲げて繋げていく た。このような全国規模の試験を継続して行うこと ことによって、梅の育成期間を短縮し、また、剪定 が、漬物業界全体の地位の向上や産業基盤の発展に などの作業や管理が楽になる新しい栽培方法です。 つながり、ひいては、外国人技能実習生制度の移行 導入して今年で3年目になりますが、来年、再来年 対象職種になることを期待しています。 あたりには実をつけると思います。 ◆漬物業界を取り巻く環境 ◆普段から心がけていること 漬物業界の最近の流れとして、海外原料を使って 「健康」であることを第一に、業界関係者との横 大量に作るという考えから、国産の原料を使うとい のつながりを大事にしています。 う考えにシフトしています。茨城県では原料となる 野菜がたくさん採れ、漬物は原料がないと成り立た ないため、今後の状況が楽しみです。 茨城県は温暖で、災害も少なく、平地が広がって いるため、野菜の生産量が多く、漬物作りには最適 な土地です。そのため、奈良漬や古漬け、沢庵、梅 干しなど様々な種類の漬物を作ってきました。 茨城県漬物工業協同組合 住 所:鉾田市舟木41−19 TEL・FAX:0291−36−5114 設 立:昭和28年7月 組合員数:40人 中小企業いばらき 2015.April 13 日本列島組合最前線 ~農商工連携・6次産業化~ 自慢の野菜をお客様へ!やり甲斐のある農業を創造する 徳島野菜生産者協同組合(徳島県) 【組 合 名】 徳島野菜生産者協同組合 【所 在 地】 徳島市国府町東黒田字宮ノ北 【設 立】 平成22年4月 【業 種】 耕種農業 【組 合 員 数】 4人 こだわり生産者同士で事業協同組合を立ち上げ、高品質野菜を計画生産。青果販売は好評で、地域農業活 性化の一翼を担う。 背景と目的 卸売手数料自由化、後継ぎの不在、偽装表示など、農業者は様々な問題を抱えており、加えて、卸売市場 の「せり」はまだ昔ながらの伝統的な方法が続いているなど、消費者ニーズと生産者とのかい離がみられて いる。このような状況下で農業者の有志が集まり、生産者から末端小売店まで顔の見える販売方法に農業は 変化すべき時期に来ているとの想いがあり、各事業の事業活動や情報収集を通じて今後の進むべき方向性や 方策を検討することを目的として、当組合は設立された。当組合では、組合員全てが青果の共同販売事業を 中心に「評価される農業」、「やり甲斐のある農業」創りに情熱を燃やしている。 事業・活動の内容 高品質な野菜の販路開拓先として、県内スーパーマーケットのみでは限界を感じていた当組合と、東日本 大震災の影響で、関西方面で生産された質のよい野菜の取引を増やしたい株式会社阪食とが、三井物産アグ ロビジネス株式会社の仲介によりマッチングに成功した。当組合が取扱う野菜は品質が良いこともあり、生 産者の顔が見える当組合ブランドとして売れ行きは好調で、今後さらに徳島県鳴門市内の休耕田を借り受け て取引を拡大していく計画である。休耕田の有効活用や若手農業者の参入などの効果も見込んでいる。他方で、 余剰生産分の野菜を活用した加工食品の開発も検討している。なお、徳島県中央会では、開発担当者のマッ チング支援などを行っている。 成 果 共同販売事業の青果部門が軌道に乗ってきたことによって、組合員の各農家の収入見通しが立つようになっ た。生産農家の名前がすぐわかる売り方をしているので、美味しい野菜を作った分だけ消費者に支持され、 組合員農家のやり甲斐につながっている。共同販売事業は、農業の活性化の一翼を担っており、鳴門市内の 耕作放棄地を活用して作付面積増加と就農者の増加を図るため、各方面と交渉中である。実現すれば地域農 業に対する貢献度も高くなる。 第二の目標としては余剰生産分の野菜の加工である。対消費者向けのこだわり商品や、食品原料向けの一 次加工品など、組合ブランドイメージと需要に合致したプランを検討している。当プラン実現による農作物 の閑散期での組合員農家の所得の安定と、青果との相乗効果での消費者への浸透を目指すこととしている。 徳島野菜生産者協同組合 三井物産アグロビジネス㈱ 企画打合せ マッチング ㈱ 阪 食 青果の共同販売事業 事業推進体制と意思決定のプロセス図 14 中小企業いばらき 2015.April 阪急グループのスーパーマーケット 地域社会と地球に やさしい 企業活動で躍進 新利根工業団地協同組合 ISO14001 環境マネージメント認証団地 《取 扱 品 目》 農業機械部品 産業機械部品 エンジン部品 通信機器筐体 筑 波 工 業㈱ ㈱大 仙 工 作 所 ㈱し ん と ね ㈱エ ナ テ ッ ク 〒300ー1415 ㈱三 翠 社 関 西 精 機㈱ 共 和 精 機㈱ 興 和 運 送㈲ 城県稲敷市中山1307 TEL 0297(87)2712 FAX 0297(87)2713 理 事 長 篠原 達夫 中小企業いばらき 2015.April 15 務 組合実 Q&A Q 監事の役割について 通常総会で決算関係書類(事業報告書、財産目録、貸借対照表、損益計算書、剰余金処分案又 は損失処理案)の承認を求めるに際し、理事は監事の報告書を添えて総会に提出しなければなら ないことになっている。監事に次のようなことがある場合、どのように処置したらよいか。 ⑴監事が複数人いる場合、決算関係書類に添付する監査報告書の監事の意見は必ず一致しなければなら ないか。組合の決算書をみると、1通の報告書を監事が連名で出している例が多く見受けられる。 ⑵監事全員が監査報告書の提出を拒んだ場合に、監事の報告書がないまま総会を開催し、決算関係書類 の承認を受けることはできるか。 また、監事の定数が1名の場合、その監事が病気等で、監査をしてもらえないときはどうか。 A 監事は、会計監査を通じて理事の業務執行を監督する立場にある機関である。監事には会計帳簿 及び書類の閲覧、会計に関する報告徴収、組合の業務及び財産の状況を調査する権限が与えられて おり、それらの権限に基づいて、監事は各々が独立して監査業務全般を行う。 ⑴複数の監事がいる場合、監査結果について監事すべての意見が常に一致するとは限らないし、その必要性 もない。たとえ監事が複数存在するとしても、監事は合議機関ではなく、各監事はそれぞれが独立して監査 業務全般を行うものだからである。重要な部分について監事間に意見の相違がある場合に、その点を監査報 告書で明らかにすることは、各監事の責任を明確にするばかりでなく、組合員に対して問題点について注意 を促すという意味においても意義がある。 前述のように、監事は各々が独立して監査業務全般を行うから、監査報告書は、各監事が各別に作成すべ きものである。組合では通常、複数の監事が共同して監査を行い、連名で同一文言の監査報告書を作成する ことが多いと思われる。しかし、法律的には、監事の合議によって一個の監査報告書が作成された訳ではな く、同一内容の複数の監査報告書が作成されたものと解される。各自の報告書の内容が同一であるので形式 を連名にしたにすぎないのである。 ⑵理事は、監事の報告書を添えて決算関係書類を通常総会に提出しなければならない。しかし、監事が報告 書の提出を拒んだ場合は、これを強制的に履行させる方法はない。また、監事の監査がない状態で決算関係 書類を承認する総会の決議がなされた場合は、その決議は取消原因を有することになるものと解される。監 事全員が報告書の提出を拒んだ場合は、監事を解任し、新たな監事を選任したうえで、新しい監事の監査を 経て再度総会を開催しなければならない。監査報告書の提出を拒む監事の行為は、法令・定款違反(任務懈 怠)に当たる。監事の定数が1人であり、その監事が病気等で執務不能になった場合は、監査を行うものが 1人もいなくなるので、他に監査を行う監事が必要になるが、定款に定める監事の定数の欠員ではないの で、そのままの状態で新たに監事を選任することもできない。この場合はその監事に辞任してもらうか、辞 任に応じてもらえなければ解任の手続きをとって退任させ、総会を開いて新たに監事を選任して、後任監事 の監査を待って改めて通常総会を開くほかはない。 16 中小企業いばらき 2015.April この制度は茨城県中小企業団体中央会が契約者となる団体傷害保険です。会員企業の従業員の方々を 補償する傷害保険で、約59%割引が適用される制度ですのでご検討下さい。 約59% 割引適用 総務企画課 中小企業いばらき 2015.April 17 業 況 リ ポ ー ト 製 造 業 ◇パン…給食会と平成27年度のパンの加工賃交渉 を行い、微少であるが96銭上がった。昨年は据 え置きであったので良かった。しかし、人件費の 上昇、諸経費の値上げと厳しい状況は続いてい る。先行きが不安である。 ◇味噌…売上が微減の状況で、原材料、特に大豆や その他の資材、経費が上昇しており、相変わらず 厳しい経営環境が続いている。 ◇酒…1月の当県課税移出数量は、前年同月比 95.2%と12月に引き続き低い水準となった。特 定名称酒も99%と前年割れとなったが、年間で の伸びは102%を維持。また、焼酎については 113.2%と前年を上回り、年間を通じて前年並 みに回復している。清酒輸出に関しては依然とし て順調な伸びを示している。平成26年度の原料 米調達について、酒造好適米は枠外生産により辛 うじて安定的に確保出来た。今後、酒造好適米に ついては、需給と価格安定を図る上で複数年契約 方式等を順次導入していくとともに、枠外生産の 拡大措置も講じられると思われるが、TPPへの 政府対応いかんによっては大きく変化するものと 考えられる。県内最初の乾杯条例を施行した笠間 市は、12月に1周年記念「一斉乾杯」を実施。 ◇納豆…流通業界のPB強化の影響や競争激化で、 原料・資材高による値上げを受け入れてもらえる 状況にない。生産性の向上、ムリ・ムダ・ムラを なくすなどしても、中小メーカーはかなり疲弊し てきていると思われる。 ◇菓子…2月は1ケ月を通じて低調に推移。売上、 収益、共に前年割れである。原材料(特に輸入原 材料)が値上り、今後、収益の圧迫が懸念され る。 ◇繊維製品(袋物)…全体的に2月も仕事量があ り、各社好調の様子。アナログ的作業の従事者は 確実に減少の傾向にあるため、人材確保が今後の 課題。 ◇木材…原木価格は高止まりしているが、製品価格 は一段と軟化し、製材工場の採算性は著しく悪化 している。2月は例年不需要期であるが、今年は ここ数年にないほど売れ行きが弱い傾向である。 製品価格も安くすれば売れるのではなく、価格を 維持している状況である。先行き不透明である。 ◇プレカット…2月は加工機の入替のため全て外注 加工になった。3月から本格稼働を目指すが、 CAD、加工が前の機械と変わったので、早く慣 れるようにしたい。 ◇段ボール…仕入価格が上昇傾向にあるが、製品の 18 中小企業いばらき 2015.April 値上げまでには至っていない。4月、再値上げの 話があり、このまま製品値上げが出来なければ収 益の悪化は避けられない。今後の仕入価格の動向 に注意が必要である。 ◇総合印刷…印刷用紙の値上げについては、卸問屋 から具体的な話はまだ来ていない。 ◇焼物…笠間へ訪れる方も少しずつ増えてきたが、 売上の増加には直接影響があるところまでは来て いない。春のイベント時には多くの方に来ていた だけるよう頑張って行きたいと考えている。 ◇鍍金…受注量は鍍金全体としては前年より1割程 度増加。自動車部品・弱電部品関係の仕事は相変 わらず低調。しかし、建築部品、一般機械部品等 は堅調で、業界としては得意先の関係で忙しい会 社(一般の得意先の多い会社)とそうでもない会 社(主に自動車関連・弱電部品関連の得意先の多 い会社)に二分された感じである。前者の方が若 干多い。金属材料は、貴金属並びにニッケル金属 等は高含みで推移している。その他の工業用薬品 については大きな変動はない。 ◇電化機器…当月生産高は、対前年同月比△184 百万円(△21.6%)となる668百万円。家電関 連、自動車関連共に期首より対前年同月比が上向 かずの状態の中であるが、自動車関連においては 取り扱う品種により前年比で増加している事業所 もある。 ◇工業団地(農機部品)…組合員の売上状況は、対 前年同月比で組合員7社中3社が増加、4社が減 少の全体増減率は80%。足元の生産活動では低 位横這い推移に変化なし。主得意先より提示され た4月~9月期の増産計画について、具体的な部 品・数量の提示がされた。設備能力・稼働時間確 保面では目途がついてきた。作業者確保面では、 目途が立たず困難を極めているのが実情である。 非 製 造 業 ◇セメント卸…袋セメントの出荷袋数は、前年同月 比8%の減少。タイル工事が袋セメントから接着 剤に変わる等、工法の変化もあり減少傾向に変わ りはない。 ◇水産卸…精算所取扱高は前年同月比7.35%の 増。量販店の売上高は伸びているが、一般の買受 人は減少傾向。 ◇食品卸売…野菜は前年と比べ数量不変、単価高で 推移。果実は数量減、単価高で推移した。特に 苺・柑橘類が入荷減となり、単価が高くなった。 円安等の影響を受け輸入果実の単価高が続いてい るが、他の食料品等でも値上げのニュースが多く 聞かれ、今後の消費動向が不安な状況である。 平成27年2月期 ◇県南地区卸売…組合員1社、仕入の70%が輸入 であり、円安による仕入単価の上昇により収益面 において大きく影響している。 ◇県北地区共同店舗…今年もニッパチ対策で特招会 を実施し売上前年比は増加したが、昨年は週末の 悪天候が続いたもので、意気揚々とはいかず。 ◇県央地区共同店舗…昨年に比べ積雪が無かったの で相対的な入館数は増えたが、衣料・雑貨系の集 客、売上確保は依然として厳しい。 ◇県南地区共同店舗…1月度に比べると若干(3ポ イント程度)上向いたが、依然として客数に苦 戦。特にアミューズメント施設を中心とした子供 連れファミリー層が悪い。 ◇家電…依然として売上高は低迷しており、厳しい 状況が続いている。店には余裕がないが、経費を 削減して今持っている力で活動に注力頂くよう呼 びかけている。既存のお客様を訪問して頂くこと が、いま大切な時期と思われる。 ◇農機具…売上高減少による利益確保が困難であ る。農業の廃業が増加してきている。米価、野菜 価格の低迷による農業所得の大幅減収。 ◇中古自動車…2月のオークションは、出品台数の 減少幅が6.4%減と前月より3ポイント挽回し、 収益も6.5%増と大きく増収することが出来た。 ◇石油…原油価格の下落により仕入価格が下がった ため、前年同月比で24円低下した。安値販売競 争の激化から、仕入価格の下げ幅以上に販売価格 を下げているため、依然として厳しい経営環境と なっている。 ◇ホテル旅館…水戸・大洗地区では、前年に比べる と入込客数は伸びており、あんこう料理を目的と したお客様が大分増えている。しかし、日立より 以北は、際立って悪くはないが宿泊は低下してい る。県西地区は、工事関係者の宿泊と宴会が多 かった。 ◇自動車整備…組合員事業場の車両入庫状況指数で ある継続検査台数(持込検査)の対前年同月比 は、普通車は106.9%、軽自動車は105.7%と ともに増であった。 ◇総合建設…先月期と大きな変化はない。発注がほ ぼ終わり、各社年度末工事完工に向けて忙しい状 況である。これから発注する工事は、小規模工事 か年度繰越工事となるため、全社は人手不足で不 調が多く、後者は次年度初期工事確保のため、ダ ンピング受注工事が目立つ。非常に非効率的であ る。 ◇県北地区運輸…主要顧客毎の出荷物量は横這いな るも、燃料価格の底打ち感により値上り傾向であ る。よって収益は依然厳しい状況である。 ◇県央地区運輸…稼働日数が少ない上、一般的に荷 も少ない。建築関係の動きも部分的にはあった が、業界全体的に前年並みの荷量である。運賃の 低迷も続いており、軽油価格の変動もあるが、厳 しい状況が続いている。 H27.2月の業界天気図 業種 指数 食 料 品 製 造 業 そ の 他 製 造 業 売 上 前年同月比 収 益 状 況 前年同月比 ▲050.0 ▲050.0 ▲030.0 ▲050.0 卸 売 業 ▲000.0 ▲025.0 小 売 業 (商店街を含む) ▲009.1 ▲027.3 サービス業 100.0 50.0 建 設 業 ▲040.0 ▲020.0 運 輸 業 ▲100.0 ▲100.0 全 体 ▲024.0 ▲038.0 【天気図の見方】県内情報連絡員か毎月いただいている情報連絡票の景況項目について、 「増加」 (又は「好転」 )業種割合から「減少」 (又は「悪化」 )業種割合を差し引いた値(D.I 値)をもとに作成しています。その基準は、下図のとおりです。 30以上 10~30未満 10未満~▲10 ▲10超~▲30未満 ▲30以上 ※表の中の数値はD.I値 茨城本部 中小企業いばらき 2015.April 19 中 央 会 だ よ り ◆人事異動のお知らせ 中央会では、4月1日付けで下記の通り人事異動を行いました。 専務理事 千葉 実 事務局長 高安 道雄 事務局次長兼 特定支援課長 片岡 修司 昭和52年入職以来、約38年間、大変お世話になりました。 組合役職員の皆様、関係機関の皆様に深く感謝申し上げます。 本当にありがとうございました。 會澤 正徳 中央会在職35年有余という長い間、組合役職員並びに関係機 関の皆様には大変お世話になり、深く感謝申し上げます。 中嶋 清治 総務企画課 退職者 3月 31 日付 特定支援課 団体支援課 連携推進課 課 長 新名 勝彦 課長補佐 小林美由紀 課 長 飯島 克彦 課 長 近藤 哲生 主 任 佐藤 容子 主 事 宮本 浩尚 主 任 林 智章 課長補佐 根本 洋子 主 任 西野宮貴昭 主 事 渡邊 祐大 主 任 田口 匡史 主 任 松本 力也 主 事 中村 貴洋(新採) 主 事 山田 信行 課長補佐 大畠 雅弘 主 事 照沼 知之(新採) 主 事 綱川 卓也 協同組合アルファ 住 所 常総市花島町 代 表 者 井上 勝平 設 立 平成26年11月13日 会 員 数 4人 地 区 常総市、 八千代町及び境町 会員資格 耕種農業 主な事業 共同販売 ◆新会員紹介 ユナイト協同組合 住 所 筑西市赤浜 代 表 者 柴崎 清一 設 立 平成27年1月15日 会 員 数 7人 地 区 古河市、下妻市、 つくば市 坂東市、小美玉市 会員資格 衣服の製造加工業 主な事業 共同受注斡旋 ハピネス事業協同組合 住 所 神栖市若松中央 代 表 者 床枝 書玲 設 立 平成27年2月9日 会 員 数 9人 地 区 神栖市 会員資格 農業、食料品製造業、 小売業、農耕用品小売業 主な事業 共同購買、共同販売 ** 予 告 ** 中央会第60回通常総会 ●日 時 平成27年5月28日(木) 午前10時 ●場 所 茨城県産業会館 大会議室 水戸市桜川2-2-35 【中央会へのお問合せ】 TEL 029-224-8030 FAX 029-224-6446 エコアクション21は、 環境省が策定した中小企業にも取組み易い環境経営システムです。 とは、 『環境NPOいばらき』 特定非営利活動法人 「エコアクション21審査人」の茨城県内の有志で法人登録したスペシャリスト集団です。 事業等 1.エコアクション21の認証取得支援活動、並びにエコアクション21の普及活動 2.エコアクション21審査人として、認証取得を希望する企業の相談、並びにコンサルティング活動 3.エコアクション21審査人の育成教育 ※「エコアクション21地域事務局いばらき(茨城県中小企業団体中央会)」の判定委員の中に会員が委嘱され、 エコアクション21の普及に努めています。 特定非営利活動法人環境NPOいばらき *連絡先:所在地:〒302-0102 守谷市松前台1-8-8 代表者:飛田 秀幸 TEL:0297-48-1290 FAX:0297-48-1290 Email:[email protected] H P:http://www.kankyou-npo-ibaraki.com 何なりとお気軽にご一報ください。お待ちしております。 20 中小企業いばらき 2015.April 森づくり・人づくり 林業の活性化を通じて地域に貢献 機械化の推進 人材の育成 美 和 木材協同組合 〒319-2603 茨城県常陸大宮市鷲子46-1 電 話 0295-58-2899 FAX 0295-58-2043 URL http://www.miwamoku.net E-mail [email protected] 茨城県信用組合 http://www.kenshinbank.co.jp/
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