夜の商店街彩るシャッターアート

発行日 2015 年 4 月 27 日 (C)UNN 2010
京阪出町柳駅から歩くこと 5 分。午後 7 時過
ぎの「出町桝形(ますがた)商店街」には、華
やかに彩られたシャッターが見える。シャッター
アート制作者 4 人のうち、京都造形芸術大の 3
vol.250
人に取材することができた。
夜の商店街彩るシャッターアート
▶100円ショップのシャッターを担
当した酒井さんと伊藤さん
京都精華大の片木(かたぎ)孝治准
お店なので夫婦の絵を頼まれた」
。山
教授から声が掛かり、今回の企画が始
小屋に住む夫婦がふもとまで下りて、
まった。
リビングまつむらでキッチン用品を買
店からシャッターの絵について希望
う様子を描いた。店主からの希望だっ
する点が挙げられ、描き手との話し合
た「あたたかくやさしい」絵に仕上がっ
いで担当を決定。2 月末の締め切りに
た。シャッターアートに取り組んだ理
向けて昨年 11 月から本格的に作業が
由を尋ねると「これほどの大きさの絵
始まった。
を描くことってそうない。日常に自分
南田真吾さん(京都造形芸大・4 年)
の絵が残っていくのはいいなと思っ
は「リビングまつむら」のシャッター
て」。
を担当。
「
(店主に)夫婦で営んでいる
作業は主に「リビングまつむら」定
て、100 円 シ ョ ッ プ の「100」 か ら 連
め、作業はバイトを終えた午後 11 時
休日の日曜日だった。作業をしている
想した。百人一首の人々が現代に現れて
以降から。たいてい翌朝の午前 5 時ま
と道行く人に「調子どう、進んでる?」
100 円ショップの品物を使っていたら、
で続いた。夜のアーケードは風がよく
というアイデア。春夏秋冬や 1 日の時間
通 り、 冬 の 作 業 は 極 寒。 服 を 6 枚 着
の流れの中で生きる 100 人が描かれてい
込んでも、指先が冷たく筆が握りづら
る。「ぱっと見てストーリー性があるこ
かった。
とが分からなくても、毎日通る人が『よ
夜の商店街を歩く人々の目を楽しま
く考えればこれって?』と気付いてくれ
せるシャッターアート。商店街を盛り
たら」と伊藤さん。
上げる助けになりそうだ。
苦労も多かった。定休日のない店のた
(聞き手=小森美咲)
と声をかけられることもあった。
100 円ショップのシャッターを担
当した酒井恭成さん(同大・3 年)と
伊藤大輔さん(同大・4 年)は百人一
首をモチーフにした絵を描いた。京都
は百人一首の中心地であることに加え
◀「リビングまつむら」
のシャッターを担当し
た南田さん
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