協力会社との対話活動の改善について 平成19年10月23日 関西電力株式会社 これまでの活動と今年度の重点ポイント 1 協力会社に対するアンケート結果 対話活動の目的 協力会社の方々との円滑なコミュニケーションを通じて、情報共有を図り、当社と 協力会社とのパートナーシップを構築する。 対話活動の実施状況 <対 象> <実施時期> 美浜・高浜・大飯に調査期間中に入構されている協力会社の皆さま 第3回:H19年2月∼3月 (回答者数:2,785名) 第2回:H18年3月 (回答者数:2,229名) 第1回:H17年9月∼10月 (回答者数:2,644名) <アンケート結果(協力会社との対話関連抜粋)> ○対話活動に対する取組姿勢 ○対話活動の充実(H16年8月以降継続) 0% ・発電所所次長と元請協力会社との対話(原則年1回) ・安全衛生協議会の活動、協力会社の朝礼や作業前打合せを通じた発電所課長以下と、 メーカ、協力会社とのコミュニケーションの強化 ・意見・要望には適切に対応し、確実に回答(聞きっぱなしにしない) ・発電所で対応できるものは早期に対応、できないものは原子力事業本部で対応 【対応状況】 所次長対話 うち、事業本部対応分(3発電所合計) 回答済 約780件 回答済 約180件 検討中 約50件 検討中 約10件 計 約830件 合 計 意見・要望 対応内容 協力会社用LAN回線の通信状態改善 当社システムとの接続用LAN回線の不具合について、 原因を調査し、改善した。 定期検査終了後の慰労会開催の要望 協力会社とのコミュニケーション改善という観点から過度 にならない程度に実施していく。 ○原子力事業本部で対応するもの(発電所の権限を超える現場の作業改善や運用改善など) 協力会社事務所への高速インターネット敷設要望 光回線インターネットを使用できるよう、敷設方法や金額 についてケイ・オプティコム社と協議中。 定期検査工事報告書のフォーマット統一に関する改 善要望 一部のデータについては、3サイトでの統一を念頭に電 子化したが、引き続きご意見を伺いつつ改善していく。 15 10 5 第1回 16.9 7.7 0.9 第1回 6.7 そ の 他 報 共 有 情 力 向 上 定 ・技 術 事 記 録 一部に熱意を感じる 熱意は殆ど感じない 0% 20% 第3回 15.2 第2回 12.5 第1回 11.3 40% 80% 32.7 51.6 34.0 4.7 3.0 7.9 2.7 3.2 9.9 37.6 42.5 100% 徐々に効果があがっている 効果は殆どあがっていない ○ものを言いやすい雰囲気になったか 60% 80% 31.1 45.4 32.8 45.8 37.1 38.8 そう思う あまりそう思わない 不明 60% 47.9 十分効果をあげている 十分とはいえない 不明 ○丁寧に接するようになったか 100% 7.0 1.2 7.8 1.1 12.6 0.3 0% 第3回 9.5 第2回 7.6 第1回 6.2 まあそう思う そう思わない 20% 40% 60% 41.5 37.3 43.0 36.7 29.6 80% 9.3 2.3 10.7 2.0 0.6 16.5 47.0 そう思う あまりそう思わない 不明 100% まあそう思う そう思わない 現状の評価と今年度の重点ポイント ○これまでの対話活動に対し、取組姿勢や効果については徐々に評価が上がっており、一定 の評価を得ている。しかしながら、「ものを言いやすい雰囲気」に関する評価は、5割程度に 留まっている。 ○ものを言いやすい雰囲気についての意識把握と改善が必要。 [協力会社とのコミュニケーション活動] 活動名称 行動計画に基づく対話 ①所次長との対話 ②日常対話 (意見・ 要望) 所 管 ※ 工事担当箇所 工事打合せ 工事担当箇所 定検説明会 品質管理協議会 安全衛生協議会会議 ①安全衛生部会 ②労務部会 ③放管部会 合計:約25種類 (対応の検討・ 回答) 保全計画課 保全計画課 工事報告書(所見・考察) … 技 能 認 工 入 制 限 立 26.6 47.9 40% 7.9 技術課 品質保証室 所長室 所長室 放射線管理課 … 工 程 ・体 制 0 業 環 境 ・労 働 安 全 第2回 7.4 … 20 作 第3回 … H16.10∼H17.3 H17.4∼H18.3 H18.4∼19.3 用 関 係 4.4 1.7 6.1 1.2 会議・ 懇 談会 25 運 23.3 22.9 [構内に設置されたATM] [原子力事業本部で検討した意見・要望の年度別分類別推移] 費 用 52.3 51.7 20% … 発電所近くに金融機関やATM、CD機がないため、構内 にATMを設置した。 0% 18.1 … キャッシュディスペンサー(現金自動支払機)等の設 置要望 100% 18.2 業務 対応内容 80% 第2回 対話 意見・要望 ○対話活動の効果 60% 第3回 約190件 【意見・要望の例】 〇発電所で対応するもの(現場の作業環境改善、発電所で対応できる運用改善など) 件数 40% 全体的に熱意を感じる あまり熱意を感じない 不明 ○意見・要望への対応 合 20% ※ 高浜発電所の例 協 力 会 社 同主旨の 意見・要望への 回答を円滑に 行うため、 社内関係者や 協力会社との 情報共有の 強化を計画中。 協力会社からものを言いやすい雰囲気の醸成 「ものを言いやすい雰囲気」に係る協力会社の意識把握 2 「ものを言いやすい雰囲気」の醸成活動 【概要】 【取組みのポイント】 ○「ものを言いやすい雰囲気」に関して、過去3回の協力会社アンケート調査を見てみると、 肯定的な評価は、徐々に増加してはいるものの、50%程度に留まっている。 ○協力会社とのコミュニケーションの改善については、これまでも挨拶運動、対話活動、マナー 向上などに取組んできたが、 ○このため、当社と協力会社とのコミュニケーションの改善に資するため、当社社員と業務上 の接点の多い、元請協力会社の作業責任者クラスの一部の方に、ものを言いにくい理由 やその改善方策等について意見を求めた。 (平成19年6∼7月) ・ 協力会社の方は「担当業務以外の話がしたい」など、一歩踏み込んだコミュニケーション を要望されている ・ 協力会社の方への対応については、双方の立場の違いを十分配慮することが必要 という今回の意見を踏まえ、社員の態度・マナーの改善について、更なる取組みを行う。 【把握した意見のまとめ】 ○「ものを言いやすい」状態に、当社の認識とギャップがある。 ・ 挨拶や担当業務の相談だけでなく、「担当以外の業務についての話がしたい」、「趣味などについて まで話がしたい」という意見の方が多く、当社の考える「ものを言いやすい」状態とギャップがある。 ○ものを言いにくい雰囲気の社員が一部にいると、そのイメージが全体の評価につながる。 ・ 前回の協力会社アンケートで、「言いやすい雰囲気なっている」と回答された方の場合、「自分の作 業担当者」をイメージしている。 一方、「言いやすい雰囲気になっていない」と回答された方の場合には、 「自分の担当以外の担当 課の人」や「担当課以外の人」などをイメージされている人が多い。 【現在の取組み状況】 ①社員一人一人が取るべき態度・姿勢を今一度考えるきっかけとして、 「コミュニケーションレベルアップ集」を作成して各職場に配布した。 ②職場全体で相互に気づかせる習慣を定着させるため、 「コミュニケーションレベルアップ集」や協力会社からのご意見を元に、 職場懇談会等で議論を実施中。 コミュニケーションレベルアップ集 ○ものを言いにくい要因は、態度や話を聞く時のマナーという意見が多い。 ・協力会社の方と接する基本姿勢 (協力会社の方々は発電所を支えるパートナー、年齢・ 会社に関係なく挨拶・敬語は社会常識…) ・ 態度・マナーに関して、「全体としては良くなっているが、一部の社員にまだ改善を要する人がいる」と いう意見が多い。また「社員が忙しそう」、「請負の立場では言いにくい」などの意見も多い。 ・執務室でのマナー (積極的な挨拶、対等な会話、待たせない・・) ○改善のポイントは、態度・マナーと交流機会の活性化にある。 ・現場でのマナー ・ 「ものを言いやすい雰囲気」醸成のポイントとして、関電社員の態度・マナーの改善や交流機会の活 性化を求める意見が多い。 (時間守る、確実な連絡、安全服装・・) ・ちょっとした心配り (お待ちの方への声かけ、時間の余裕があるときには 踏み込んだコミュニケーション…) など 【「改善のポイント」に関するご意見例】 ¾ 挨拶、敬語は社会人の常識。 ¾ 「仕事をさせてやっている」という態度ではなく、「一緒になって仕事する、作業す る」という考えが大切。 ¾ もっと工事の現場に来てほしい。 ¾ 社員は忙しすぎるのではないか。 今後の対応 ○社員の態度・マナーについての改善活動に加え、仕事を離れた協力会社との親 睦活動についても継続し、今後とも協力会社の方々とのコミュニケーションを充 実。 ¾ 構内清掃活動など、互いに協力し合える活動をするのがよい。 ¾ 業務以外にも、レクリエーションや懇親会で交流を図る。 ○協力会社からの意見・要望に対する回答の迅速化、対応状況の情報共有、そ の他の情報共有の強化。(「情報共有データベース」の活用) ○「ものを言いやすい雰囲気」の醸成状況については、次回の協力会社アンケー トでフォロー。
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