第 5 章 領域別目標及び施策の取り組み

第 5 章 領域別目標及び施策の取り組み
運 動
<基本目標>
活 動 的 な 生 活 を 送 り ま し ょ う !
<現状と課題>
□ 身体を動かすことを意識する人は、男女全体で約 65%でした。
(前回調査時より7ポイント程度の増加がみられました。)
最も意識が低かったのは 40 代の男性で、約 38%でした。
女性は 20 代が最も低く年代が高くなるにつれ増加傾向がみられました。
(平成 24 年度特定健診質問票では県平均より 10 ポイントほど高くなっています。)
□ 運動の種類で最も多く取り入れられていたのは、男女全体でウォーキングでした。
▼
◎ 仕事や家事・育児などに忙しい、青年・壮年期に運動不足の傾向がみられます。
この年代に対して、運動することの大切さを伝え、気軽に参加できるスポーツや場所の
提供が求められます。
◎ 気軽に運動できるように仲間づくりや運動を始めるきっかけをつくり、日常生活に無理
のない運動習慣を取り入れることの楽しさを市民に知ってもらう必要があります。
ロコモティブシンドローム予防に努めます。
(重点事業:ふじ 33 プログラム運動教室)
◎ 運動を楽しく継続できるよう、環境整備とともに、市民が楽しみながら身体を動かすこと
ができる機会を増やしていく必要があります。
22
<行動目標>
目標 1:運動習慣のある人を増やす。
指標【運動習慣者の割合】
平成 20 年度
平成 24 年度
平成 31 年度
男性
33.3%
41.6%
45.0%
女性
28.8%
35.9%
40.0%
健康増進アンケートより
目標:2 意識的に身体を動かすように心がけている人を増やす。
指標【意識的に身体を動かすように心がけている人の割合】
平成 20 年度
平成 24 年度
平成 31 年度
男性
58.3%
65.7%
70.0%
女性
57.9%
63.9%
70.0%
健康増進アンケートより
<施策の取組>
【個人】
○ 身体を動かすことが健康に大切なことを意識する。
○ 各種スポーツイベントや各種運動教室に積極的に参加する。
○ 日常生活の中でできる運動を身につける。
○ 近場の移動は、自動車の利用を控えて、徒歩や自転車の利用を心がける。
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【行政・関連機関】
○ 各年代層に合わせた運動メニューを提案していきます。
○ 幅広い年代層が参加できるスポーツを開催します。
○ 健康づくりにとって、身体を動かすことが大切なことを意識できるよう働きかけます。
○ 高齢になっても、いつまでも元気に身体を動かせるように、運動を取り入れた介護予防
事業を推進します。
○ 市民が気軽に身体を動かせるように公園を維持管理します。
○ 市民が誰でも利用しやすい情報提供を工夫します。
○ 介護が必要な状態にならないように、心身の衰えの予防・改善に取り組みます。
ライフステージ
乳幼児期
(0~5 歳)
学童・思春期
(6~19 歳)
青年期・中年期
(20~64 歳)
高齢期
(65 歳以上)
身近な環境の中で、自然に親しみながら身体を動かすことを楽し
みましょう。
敷根運動公園・子育て支援センターなどを有効に活用しましょう。
少年団や部活動などで、スポーツや運動にチャレンジしましょう。
地域のイベントなどに積極的に参加しましょう。
日常生活の中で積極的に身体を動かすようこころがけましょう。
家族や仲間と、身体を動かすことを楽しみましょう。
地域のイベントなどに積極的に参加しましょう。
無理のない範囲で、家事や畑仕事を続けましょう。
地域のクラブやサロンなどの活動に積極的に参加しましょう。
地域のイベントなどに積極的に参加しましょう。
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施策事業の一覧
目
的
担 当 課
事
業
内
容
生涯学習課
山歩き講座
スポーツ祭(バレー・サッカーなど)
駅伝大会(下田・河津駅伝)
総務課
マラソン大会(北方領土マラソン)
・各種スポーツの振興
観光交流課
ウォーキング大会
(フラワーウォーキング)
・現状把握
生涯学習課
体力・運動能力調査における新体
力テスト
・環境整備
生涯学習課
公共運動施設の管理
・活動的な生活を送るための
きっかけづくり
市民保健課
産業振興課
健康教育
特定保健指導
ふじ33プログラム
運動教室
介護予防事業
各種運動教室紹介
いきいきサポーターの育成
食生活推進員の育成
ウォーキングマップの作成
健康歳時記
教育心理学に、ピグマリオン効果という言葉があります。
日本では「教師期待効果」と翻訳されているこの言葉の意味は、指導する側の「想い」が、
指導される側に伝わるというものです。
昭和の中期に活躍された治療家の西 勝造先生は運動の際に、金魚体操や背筋運動な
ど、たくさんの健康運動を発案されました。
そして、それらの運動の際に「良くなる 能くなる 善くなる」と唱えながら行うように指導され
たそうです。
「良能善」の 3 つの言葉は、良い悪いの「良い」、能力の「能」、改善の「善」を象徴している
ので、健康だけでなく、スポーツ、ビジネス、さらには生活にも応用できる素晴らしい言葉
ですね。
「目標の達成」を「できる できる 必ずできる」と深く信じて指導するとピグマリオン効果は
必ず現れます。
健康づくり2013.10 抜粋
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休養・こころ
<基本目標>
適切に休養を取り入れ、心身のリフレッシュに積極的に取り入れましょう
<現状と課題>
□ 自分なりのストレス解消法を持っている人は、男女全体で約 54%でした。
□ 睡眠で休養が充分にとれている人は、男女全体で約 70%でした。
□ 30~50 代女性の 45~60%は、
「睡眠が充分とれていない」と回答しています。
□ 自殺者は、50 代の男性が占める割合が 22%(H21-24)を占めています。
50 代の男性では、
「ストレス解消法がない」
・
「睡眠が充分とれない」50%
「生きがいがない」約 67%となっています。
▼
◎ 人生において適度なストレスは必要であり、少なからず誰でもストレスを感じているもの
です。
ストレスを自分なりに解消していくことが大切ですが、お酒やたばこに頼っている人もい
るようです。
充実した睡眠をとるなど、自分にあったストレス解消法を身につけていくことが大切で
す。
◎ 若年者・高齢者ともに核家族化がすすみ単身世帯が増加しています。
行政で実施している各種相談事業の周知とともに、地域のつながりを通じた支援が大
切です。
◎ 各年代で「生きがいがない」「睡眠が充分とれない」などと訴えがみられます
自分にあった趣味や生きがい・睡眠方法などがみつけられるようにライフステージに合
わせた支援が必要です。
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<行動目標>
目標 1:自分なりのストレス解消法を持つ人を増やす。
指標【自分なりのストレス解消法を持つ人が増える】
平成 20 年度
平成 24 年度
平成 31 年度
52.5%
54.0%
67.0%
健康増進アンケートより
目標 2:睡眠による休養を充分にとるようにする。
指標【睡眠で休養を充分とれる人の割合】
平成 20 年度
平成 24 年度
平成 31 年度
67.1%
69.9%
75.0%
健康増進アンケートより
目標 3:自殺者が減る。
指標【自殺者の数】(人口 10 万対)
平成 20 年度
平成 24 年度
平成 31 年度
39.6 人
41.3 人
21.8 人
静岡県人口動態より
<施策の取組>
【個人】
○ たばこやアルコールに頼らず、ストレスを解消する。
○ 生活リズムを整え適度な運動や充分な睡眠をとるように心がける。
○ 悩み事があった時は、ひとりで抱え込まずに誰かに相談する。
○ 仕事とプライベートにおいて、気持ちの切り替えができるようにする。
○ 地域の行事に参加する。
27
【行政・関連機関】
○ こころの相談窓口の周知を図ります。
○ 各ライフステージに応じた心の相談窓口の充実を図ります。
○ 生きがいづくりに関するボランティアの育成や活動できる場を提供します。
○ さまざまなイベントや行事において、人と人のつながりを持てる機会を提供します。
○ 市レベルのネットワークづくりの構築を図ります。
ライフステージ
乳幼児期
(0~5 歳)
学童・思春期
(6~19 歳)
青年期・中年期
(20~64 歳)
高齢期
(65 歳以上)
早寝・早起きで規則正しい生活リズムを身につけましょう。
スキンシップをとり、親子のきずなを深めましょう。
悩み事をひとりで抱え込まず、家族や先生や友人などに相談しま
しょう。
規則正しい生活を送りましょう。
悩み事をひとりで抱え込まず、家族・友人などに相談しましょう。
休養を充分とりましょう。
自分にあったストレス解消法を見つけましょう。
自分の楽しみや生きがいを持ちましょう。
人や地域とのつながりを持ちいきいきとした毎日を過ごしましょう。
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施策事業の一覧
目
的
担 当 課
市民保健課
事
業
内
容
母子健康手帳交付時アンケート
赤ちゃん訪問(エジンバラ実施)
健康相談・保健指導
(市民相談・介護相談・事後相談・発達
相談・育児相談など)
・現状把握・早期介入
福祉事務所
訪問
健康相談
産業振興課
消費生活相談
賀茂健康福祉
こころの健康相談
センター
市民保健課
健康教育
福祉事務所
リーフレットの配布
相談窓口情報の提供
ゲートキーパー養成
生涯学習課
健康講座(寿大学など)
・知識の普及
・地区組織の育成
賀茂健康福祉 睡眠キャンペーン
センター
ゲートキーパー養成
高齢者居場所づくり
市民保健課
地域ボランティアへの協力
(柿崎健康教室・大賀茂ほたる便健康教室など)
・関連機関との連携
市民保健課
連絡会
・専門機関との連携
賀茂健康福祉
ネットワーク会議
センター
健康歳時記
健やかな睡眠があってこそ充分な休養をとることができます。 私たちの眠りは大丈夫で
しょうか?現代生活はシフトワークや長時間通勤、受験勉強、インターネットやゲームをし
ての夜型生活など、睡眠不足や睡眠障害の危険で一杯です 。
睡眠不足による産業事故、慢性不眠によるうつ病や生活習慣病の悪化など、睡眠問題を
放置すると日中の心身の調子にも支障をもたらします。 私たちは人生の 3 分の1を眠って
過ごしています 。最も身近な生活習慣である睡眠にもっと目を向けてみませんか?
厚生労働省メタボリック症候群が気になる方のための健康情報サイトより 抜粋
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たばこ
<基本目標>
禁煙に取り組みましょう
<現状と課題>
□ 妊婦の喫煙率は減少傾向ですが、まだ妊娠中に喫煙している人がいます。
(H20 年度 15.5%⇒H24 年度 5.5%)
□ 喫煙率は 40 代男性が約 50%、50 代女性で約 20%と高くなっています。
(平成 24 年度特定健診質問票では、県平均と比較すると男性で 5 ポイント女性で 2 ポイント高くなっています。
)
□ 喫煙習慣のある人の約 60%が、禁煙したいと思っています。
禁煙外来の情報提供や禁煙教室などのサポートを希望しています。
▼
◎ 受動喫煙による身体への影響について、正しい知識の普及が求められます。
◎ 喫煙習慣のある人は、青年期から壮年期に多くみられます。
気持ちでは禁煙したいと考えている人が多いため、禁煙希望者に対する支援を充実さ
せていく必要があります。
(重点事業:各種健診会場での禁煙外来パンフレットの配布)
◎ COPD(慢性閉塞性肺疾患)とタバコの関連について知識を普及させ重症化を防ぐ対
策が必要です。
(重点事業:肺がん検診結果表でCOPDの周知)
◎ 飲食店などに県が認定する「禁煙宣言施設」の理解を求め、子どもと一緒に安心して利
用できる空間をふやしていくことが大切です。
30
<行動目標>
目標 1:たばこを習慣的に吸っている人の割合を減らす。
指標【たばこを習慣的に吸っている人の割合】
平成 20 年度
平成 24 年度
平成 31 年度
男性
28.7%
31.9%
14.0%
女性
9.7%
8.4%
4.5%
健康増進アンケートより
指標【たばこを習慣的に吸っている父母の割合】
平成 20 年度
平成 24 年度
平成 31 年度
父
54.9%
50.0%
40.0%
母
15.5%
5.5%
0.0%
平成 24 年度母子健康手帳交付時アンケートより
目標 2:施設における禁煙を推進する。
指標【禁煙宣言施設数】
平成 24 年度
86 施設
平成 31 年度
100 施設
賀茂健康福祉センター数値より
31
<施策の取組>
【個人】
○ たばこが健康に及ぼす影響について正しい知識を身につける。
○ 喫煙が周囲の人の健康にも影響があることを知り、喫煙のマナーを守る。
○ 妊婦や未成年者の前で喫煙しないように心がける。
【行政・関連機関】
○ 喫煙の悪影響に関する正しい知識と情報を提供します。
○ 特定健診などの機会を通じ、禁煙外来 PR・禁煙指導を行います。
○ 公共施設などでの禁煙を推進します。
○ 禁煙支援体制の充実に努めます。
○ COPD について情報を発信します。
ライフステージ
乳幼児期
(0~5 歳)
学童・思春期
(6~19 歳)
青年期・中年期
(20~64 歳)
高齢期
(65 歳以上)
妊娠中の喫煙は、低体重児などの可能性が高くなるため禁煙をこ
ころがけましょう。
子どものいる空間での喫煙は控えましょう。
未成年者の受動喫煙を防ぎましょう。
周囲への配慮やマナーを忘れないようにしましょう。
喫煙する人は、禁煙外来を利用するなどして禁煙をこころがけま
しょう。
周囲への配慮やマナーを忘れないようにしましょう。
肺がん・COPD などの危険因子となるので、禁煙をこころがけまし
ょう。
32
施策事業の一覧
目
・現状把握・早期介入
的
担 当 課
市民保健課
事
業
内
容
母子手帳交付時指導
新生児訪問
特定健診質問票
特定保健指導
健康相談(健診結果説明会・定期健康
相談)
・知識の普及
健康教育(母親学級・出前講座)
健康相談
市民保健課
健診結果での COPD 周知
リーフレット配布
禁煙キャンペーン
薬学講座
賀茂健康福祉 禁煙キャンペーン
センター
健康教育
総務課
・受動喫煙の防止
賀茂健康福
センター
庁舎内における禁煙の推進
禁煙宣言施設登録の推進
健康歳時記
未成年者がたばこを吸うことは、法律で禁じられています。
法律を破って、若いうちからたばこを吸うと、息苦しくなったり、頭の働きが悪くなったり、肌
があれるなどして、からだの成長に悪い影響がでます。
また、中学生や高校生のように、吸い始める年齢が低ければ低いほど、簡単に「ニコチン
依存」になり、たばこをやめることができなくなります。
そして、肺がんや心臓病などの重い病気にかかりやすくなってしまいます。
たばこを吸い始める年齢と発がんのリスクについて、吸わない人を1とした場合、60 歳で
肺がんで死亡する危険性は 26 歳から吸った人で 7 倍
32 倍
16~25 歳で吸い始めた人で 15 倍 15 歳までに吸い始めた人はなんと
になります。
がん研究振興財団
33
君たちとたばこと肺がんの話より抜粋
アルコール
<基本目標>
お酒は節度を持って飲みましょう
<現状と課題>
□ 飲酒習慣のある人は、男女全体で約 30%です。
(平成 24 年度特定健診質問票では、県平均と比較すると男性で 7 ポイント女性で 3 ポイント高くなっています。
)
50 代の男性は、約 70%の人が、飲酒の習慣があります。
そのうち休肝日を設けている人は、半分程度です。
□ 20 代の男女と 70 代を除いて基準量を守って飲酒する人の割合は、少ない状
況です。
▼
◎ 心身ともに発達段階にある未成年者の飲酒をなくすために、家庭・学校・地域が連携し
て取り組む必要があります。
◎ 飲酒に起因する健康への影響について正しい知識の周知が求められます。
◎ 飲酒の適正量を知り、楽しくお酒を飲むマナーを守ることを広める必要があります。
「節度ある適度な飲酒量」=「基準値」1日平均純アルコールで約 20g程度
ビール:中瓶1本(5% 500ml) 清酒:1合弱(15% 160ml)
ウイスキー:ブランデー:ダブル1杯(43% 60ml)
焼酎:1/2 合弱(35% 72ml弱)
ワイン:2 杯弱(12% 200ml)
「生活習慣病のリスクを高める量の飲酒」
1 日平均純アルコールで男性 40g以上、女性 20g以上
女性は男性より少ない量が適量と言われています「健康日本 21(第 2 次)
」より
34
<行動目標>
目標 1:休肝日を設ける人を増やす。
指標【休肝日を設けている人の割合】
平成 20 年度
平成 24 年度
平成 31 年度
50.6%
45.6%
55.0%
健康増進アンケートより
目標 2:適量飲酒の知識を持つ人を増やす。
指標【適量飲酒の知識を持つ人の割合】
平成 20 年度
平成 24 年度
平成 31 年度
29.0%
36.1%
40.0%
健康増進アンケートより
<施策の取組>
【個人】
○ 過度な飲酒が健康に及ぼす影響について正しい知識を身につける。
○ 飲酒する人は休肝日を設け、適量を心がける。
○ 他人に過度な飲酒をすすめない。
【行政・関連機関】
○ 健康教育で、正しい知識と情報を提供します。
○ あらゆる場面を利用してアルコールの害を周知していきます。
○ 学校で、未成年者の飲酒をなくすための正しい知識を普及します。
35
ライフステージ
乳幼児期
(0~5 歳)
妊娠中・授乳中の飲酒は控えましょう。
学童・思春期
(6~19 歳)
未成年者に飲酒を勧めないようにしましょう。
青年期・中年期
(20~64 歳)
飲酒をする人は休肝日を設け、適正飲酒に努めましょう。
飲酒を強要することはやめましょう。
高齢期
(65 歳以上)
多量飲酒は、肝疾患や脳卒中を引き起こす危険因子となるので、
飲酒をする人は、適量を守りましょう。
施策事業の一覧
目
・現状把握・早期介入
・知識の普及
・未成年者の飲酒防止
的
担 当 課
事
業
内
容
市民保健課
母子手帳交付時指導
特定健診質問票
特定保健指導
健康相談(健診結果説明会)
市民保健課
健康教育(母親学級)
健康相談
リーフット配布
薬学講座
賀茂健康福祉
健康教育
センター
健康相談(こころの健康相談)
薬学講座
賀茂健康福祉
健康教育
センター
健康相談
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健 診
<基本目標>
健康について自己管理をしましょう
<現状と課題>
□ 全国と比べ標準化死亡比で「急性心筋梗塞」が高い状況です。
□ 悪性新生物部位別では、大腸がんが男女ともに全国より高くなっています。
□ 特定健診やがん検診の受診率が低い状況です。
(平成 24 年度受診率 特定健診26.7% 県内 35 市町中 35 位)
健診を受けない理由は、「治療中」や「他医療機関で受診する」を除くと「時間がかかる」
「忙しい」となっています。
□ 特定健診結果で治療中のうち、コントロール不良の割合が県平均より高いものは糖尿
病・高血圧症・脂質異常症です。
(HbA1c(JDS)6.1以上67.0% 高血圧症(Ⅰ度高血圧以上)59.1%脂質異常症(LDL140以上)26.8%)
▼
◎ 幼児期から規則正しい生活習慣を身につけられるように、保護者に対する情報提供や
取り組みが求められます。
◎ 生活習慣病に着目した特定健診・特定保健指導が義務づけられています。
健康的な生活習慣を定着させるためにも、受診しやすい環境づくりに努める必要があり
ます。
◎ がん・生活習慣病に対する正しい知識の普及のために、あらゆる機会を利用し情報を
市民に伝えていく必要があります。
(重点事業:大腸がん予防の健康教育・健診受診PR)
(重点事業:がん検診精密者への受診勧奨・重症化予防のための受診勧奨)
37
<行動目標>
目標 1:健(検)診の目的を理解し、受診する人を増やす。
指標【成人健(検)診受診率】
種
別
平成 20 年度
平成 24 年度
平成 31 年度
胃がん
17.8%
15.4%
50.0%
大腸がん
26.6%
29.7%
50.0%
肺がん
22.3%
28.5%
50.0%
子宮がん
16.2%
22.9%
50.0%
乳がん
20.7%
31.9%
50.0%
特定健診
30.5%
26.7%
60.0%
下田市健(検)診実績より *平成 29 年度までは胃がん・大腸がん・肺がんの目標値は 40%
目標 2:健(検)診の結果について正しく理解し、適切な保健行動が実行できる人を増やす。
指標【特定保健指導実施率(国民健康保険加入者 40~74 歳)】
平成 20 年度
平成 24 年度
平成 31 年度
積極的支援
22.1%
7.0%
60.0%
動機づけ支援
33.0%
5.8%
60.0%
平成 20 年度
平成 24 年度
平成 31 年度
胃がん
93.1%
91.4%
100%
大腸がん
87.5%
76.9%
100%
肺がん
87.5%
84.2%
100%
子宮がん
100%
50.0%
100%
乳がん
88.2%
51.2%
100%
下田市国民健康保険加入者実績より
指標【がん検診精密検査受診率】
種
別
下田市健(検)診実績より
38
目標 3:生活習慣病を減らす
指標【高血圧有病者の割合(国民健康保険加入者 40~74 歳)】
平成 24 年度
平成 31 年度
男性 40~74 歳
53.1%
男性 40~74 歳
39.0%
女性 40~74 歳
43.8%
女性 40~74 歳
32.5%
(特定健診・特定保健指導に係る健診データー報告書)
指標【脂質異常症有病者の割合(国民健康保険加入者 40~74 歳)】
平成 24 年度
平成 31 年度
男性 40~74 歳
57.0%
男性 40~74 歳
54.0%
女性 40~74 歳
60.3%
女性 40~74 歳
57.1%
(特定健診・特定保健指導に係る健診データー報告書)
指標【糖尿病有病者の割合(国民健康保険加入者 40~74 歳)】
平成 24 年度
平成 31 年度
男性 40~74 歳
11.7%
男性 40~74 歳
12.0%
女性 40~74 歳
5.7%
女性 40~74 歳
6.1%
(特定健診・特定保健指導に係る健診データー報告書)
指標【メタボリックシンドローム該当者率(国民健康保険加入者 40~74 歳)】
平成 20 年度
平成 24 年度
平成 31 年度
男性
30.1%
21.8%
16.4%
女性
12.1%
10.1%
7.5%
下田市国民健康保険加入者実績より
39
<施策の取組>
【個人】
○ 自分の健康を知るため、定期的に健診やがん検診を受診する。
健診やがん検診を受診するときは、近所や友人に声をかけ誘い合い受診する。
○ 健康づくりに関する事業や催しに積極的に参加し正しい知識を身につける。
【行政・関連機関】
○ 健(検)診についてわかりやすく周知して、普及・啓発に努めます。
○ 健(検)診の体制について整備していきます。
○ 特定健診や人間ドックなどを推進します。
○ 健(検)診の精度管理に努めます。
○ 健(検)診をスムーズに受診できるよう支援します。
○ 業種団体との連携をとり健(検)診の受診率向上に努めます。
○ 重症化予防に努めます。
ライフステージ
乳幼児期
(0~5 歳)
学童・思春期
(6~19 歳)
青年期・中年期
(20~64 歳)
高齢期
(65 歳以上)
健診や予防接種は、きちんと受けましょう。
規則正しい生活を心がけましょう。
自分の身体や健康について、正しい知識を身につけましょう。
年に1回は健(検)診を受け自分の健康をチェックしましょう。
自分の身体や健康について、正しい知識を身につけましょう。
年に 1 回は健(検)診を受け自分の健康をチェックしましょう。
自分の身体や健康について、正しい知識を身につけましょう。
体調の変化や心配ごとを相談できる、かかりつけ医をもちましょ
う。
40
施策事業の一覧
目
的
担 当 課
事
業
内
容
情報提供(広報・回覧・新聞・TV)
健(検)診の充実
(特定健診・各種がん検診・肝炎ウィルス
・異常の早期発見・予防
市民保健課
検査など)
個別健診
(人間ドック・乳がん・子宮頸部がんなど)
健康教育
健康相談
個人通知・電話・訪問
節目年齢へアンケート・クーポン配布
・受診率向上
市民保健課
・特定保健指導率向上
市民保健課
・知識の普及
市民保健課
情報提供(広報・回覧・新聞・TV)
健(検)診施設の充実
個別健診(人間ドックなど)
特定健診とがん検診の同時開催
追加健診の実施
かかりつけ医からの診療情報提供
食品衛生協会との共同健診
個人通知・電話・訪問
講演会(重点:大腸がん)
健康教育
健康相談
リーフレットの配布
地区別特定健診分析結果の周知
(いきいきサポーター・食生活推進協議会など)
・精密検査受診率向上
市民保健課
・重症化予防事業
市民保健課
・健(検)診体制の整備
市民保健課
41
個人通知(ハガキ)
電話
訪問
早期介入事業(バッチリ教室)
HbA1c・LDL 高値者への受診勧奨
レセプトチェック
関係機関との連携
歯
<基本目標>
生涯にわたり、自分の歯を 20 本以上保てるように努めましょう
<現状と課題>
*詳細については歯科口腔保健計画を参照
□ 4 歳児で甘いおやつを与える回数 3 回以上の児は、
県平均よりやや高い傾
向です。
(平成 25年度 市 8.9%
県平均 2.3%)
□ 小学校でのフッ化物利用が未実施状態です。
(卒園後の自宅フッ素洗口継続率が、低い状況です。
)
□ 中学 3 年生のむし歯多発児が、14.1%みられます。
(平成 24 年度多発児率
県平均 9.8%)
▼
□ 定期的に歯科健診を受けていない人は、約 20%です。
(80 歳市民アンケート調査より)
▼
◎ 5 歳児のむし歯の経験者率は、年々減少していますが、フッ素塗布・むし歯予防教室な
どを通じて親に対して、歯の健康への関心を高めていくことが大切です。
また、3 歳児健診以降から就学前のフォロー体制が必要です。
(就学時健診でのむし歯多発児指導の実施)
◎ 家庭の中で、子どものおやつの与え方やプラークコントロールを意識して行動できる
支援が求められています。
◎ 80 歳以上になっても、自分の歯を 20 本以上保ち生涯にわたり、自分の歯で食べられ
るように支援していくことが必要です。
(重点事業:成人歯科検診節目対象者 40・50・60 歳への個人通知および定期健診)
42
<行動目標>
目標 1:むし歯になる人が減る。
指標【5 歳児のむし歯経験者率】
平成 20 年度
47.7%
平成 25 年度
平成 31 年度
35.2%
33.0%
5歳児歯科健康診査結果(県)より
指標【中学 3 年生のむし歯多発児率】
平成 20 年度
平成 26年度
平成 31 年度
26.0%
13.4%
13.0%
学校歯科保健調査(県)より
目標 2:自分の歯を有する人が増加する。
指標【80 歳で 20 歯以上】
平成 26 年度
平成 31 年度
24.2%
50.0%
平成 26 年度 80 歳市民アンケート調査
指標【65 歳(63~67 歳)で 24 歯以上】
平成 26 年度
47.1%
平成 31 年度
70.0%
平成 26年度歯科診療所属患者調査
43
<施策の取組>
【個人】
○ おやつの時間を決め、食べたらみがく習慣を身につける。
○ 定期的な歯科受診や歯科健診を心がける。
○ 定期的にブラッシング指導などをうけ、歯の健康づくりに取り組む。
○ 歯の健康に関するイベントに積極的に参加する。
【行政・関連機関】
○ 歯科に関する知識の普及・啓発に努め、歯や口腔に関する相談や教室を行います。
○ 歯や口腔に関する健診を実施します。
○ フッ素洗口・フッ素塗布に、取り組みます。
○ 訪問口腔衛生指導を充実させます。
○ 就学時健診でのむし歯多発児指導に取り組みます。
○ 8020 表彰を推進します。
○ 正しい歯みがき指導や定期的な歯科健診の受診を勧奨します。
○ 歯の健康に関するイベントを開催します。(歯っぴースマイルフェスティバル・8020 表彰など)
○ 訪問診療を充実させます。
○ 年末年始の歯科救急を支援します。
44
ライフステージ
乳幼児期
(0~5 歳)
学童・思春期
(6~19 歳)
仕上げみがきも含め正しい歯みがき習慣を身につけましょう。
フッ素入りの歯磨き剤・フッ素塗布・フッ素洗口の利用を心がけま
しょう。
食べたらみがく習慣を身につけ、むし歯や歯周疾患を予防しまし
ょう。
青年期・中年期
(20~64 歳)
自己管理と専門的管理を心がけ、80 歳で 20 本自分の歯を残すよ
うに取り組みましょう。
高齢期
(65 歳以上)
できる限り自分の歯を残すように、口の中を清潔に保ちましょう。
定期的に歯科健診をうけ、歯石除去などに努めましょう。
施策事業の一覧
目
的
担 当 課
事
業
内
容
歯科検診
(1歳6か月児・2歳児・2歳6か月児・3歳
児・母親学級・成人歯科検診・節目検診)
市民保健課
歯科指導
就学時歯科指導
歯科相談
訪問(訪問口腔歯科指導)
学校教育課
歯科健診
・むし歯の早期発見・治療の推進
フッ素塗布
(1歳6か月児・2歳児・2歳6か月児・3歳
・歯質の強化
市民保健課
児)
フッ素洗口(4・5歳児)
在宅フッ素洗口の推進(卒園児)
歯科相談
歯科指導
健康教育
・知識の普及
市民保健課
(母親学級・離乳食教室・むし歯予防教
室・8020サポーター研修)
講演会
リーフレットの配布
・関係機関との連携
市民保健課
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歯科口腔保健推進会議
食生活
<基本目標>
バランスのとれた食生活を送りましょう
<現状と課題>
*詳細については、食育推進計画を参照
□ 栄養バランスに気をつけている人は、男女全体の約半数です。
□ 栄養成分表示を活用している人は、男女全体で 20%以下と少ない状況です
が、20 代の女性は 31%とやや高くなっています。
□ 欠食率は、全体で女性に比べ男性の方が高くなっています。
3 食のうち朝食を欠食する人が、最も多くみられました。
□ 朝食を食べる児童の割合は増加傾向ですが、100%ではありません。
□ 高血圧有病者の割合が県平均と比べ高くなっています。
(平成 23 年度特定健診・特定保健指導に係る健診データー報告では男性 12.8 ポイント女性 11.9 ポイント県平均より高
くなっています。
)
▼
◎ 栄養の偏りや食習慣の乱れから、肥満や生活習慣病などの問題がおきています。
食に対する正しい知識や判断力を身につけ、健全な食生活を実践することができるよ
うに取り組みます。
◎ 学校・家庭・地域が連携して「食育」の推進に努め、子どもの健康づくりに取り組むこと
が大切です。
◎ 郷土の食文化や地域の特性を生かした食生活を次代へと継承する取り組みを推進し、
食べ物への感謝の念や、残さず大切に食べる心を育むことを目指します。
◎ 生活習慣病や減塩の必要性等について、知識を普及していきます。
(重点事業:出前講座)
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<行動目標>
目標 1:栄養バランスに気をつけている人、BMI標準値の人が増える。
指標【栄養バランスに気をつけている人の割合】
平成 20 年度
平成 24 年度
平成 31 年度
48.9%
51.3%
55.0%
健康増進アンケートより
指標【BMI標準値の人の割合】
平成 20 年度
平成 24 年度
平成 31 年度
男性
65.7%
72.8%
80.0%
女性
66.5%
73.1%
80.0%
国保特定健診結果より
目標 2:よい食習慣を持つ人が増える。
指標【欠食の割合】
平成 20 年度
20 代 男性
女性
30 代 男性
女性
45.0 %
61.5%
45.5 %
13.9%
平成 24 年度
平成 31年度
54.5%
31.3%
33.3%
22.2%
10.0%
10.0%
10.0%
10.0%
健康増進アンケートより
指標【朝食を毎日食べる児童の割合 小学校 1 年生~6 年生】
平成 20 年度
平成 25 年度
97.5%
99.2%
平成 31 年度
100%
育つ下田の子より
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<施策の取組>
【個人】
○ 1 日 3 回のバランスのとれた食事を心がける。
○ 食について関心をもち、食事の摂取エネルギー量・塩分の摂りすぎに注意する。
○ 野菜を多く(350g以上)食べるように心がける。
○ 体重を定期的にはかり、自分の体重を管理する。
○ 家族揃って食事をする機会を増やし、コミュニケーションをとることで、協調性や社会性
を育む。
○ 家庭料理に地元食材や旬の食材を取り入れる。
【行政・関連機関】
○ 一人ひとりの健康状態にあった食生活の支援を行います。
○ 食育に関する正しい知識と情報を提供します。
○ 関係機関、団体の連携が円滑に行えるよう、調整・支援していきます。
○ 食の大切さを地域に伝えていきます。
○ 食の安全・安心の確保に努めます。
○ 地元食材のPR、販売促進を行います。
健康歳時記
下田港は、きんめの水揚げ日本一の港 「きんめ鯛」と言っても鯛の仲間ではありません。
水深 500m前後の深海にすむ深海魚です。 15 年以上かけて 50cm程になる長寿の魚
旬は冬 <゜)))彡
下田きんめ物語より
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ライフステージ
乳幼児期
(0~5 歳)
将来に向けて望ましい生活習慣を身につけるとともに、食べる楽
しさを知り、食への興味を高めましょう。
学童・思春期
(6~19 歳)
さまざまな食体験を通じて、地域のかかわりの中で、食の楽しさを
実感し「食」を通じたコミュニケーションを養いましょう。
青年期・中年期
(20~64 歳)
生活習慣や食生活が乱れがちになります 将来の健康のため、
自分にあった食生活や健康管理を実践しましょう。
高齢期
(65 歳以上)
規則正しい生活をし、低栄養にならないよう食事の大切さや楽し
さを再認識し、より良い食生活を送るよう心がけましょう。
施策事業の一覧
目
的
担 当 課
事
業
内
容
栄養相談
栄養指導
健康教育
(母親学級・離乳食教室・すこやかセミ
市民保健課
ナー)
調理実習
(保育所・幼稚園・学校・食推・すこやか
・知識の普及
セミナーなど)
リーフレットの配布
健康教育
(子育て支援センター食育教室・手洗い
学校教育課
教室など)
調理実習(リトルコック)
園訪問
・地産地消の推進
・関係機関との連携
市民保健課
料理教室(ふるさと料理教室)
産業振興課
イベント開催(農林フェスティバル)
学校教育課
ふるさと給食の日の実施
市民保健課
食育連絡会
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