[簡易版]建設混合廃棄物適正処理のお願い(リーフレット)

[簡易版]
建設廃棄物の適正処理
についてのお願い
平成27年3月
一般社団法人
一般社団法人
一般社団法人
公益社団法人
東京都産業廃棄物協会
埼玉県環境産業振興協会
千葉県産業廃棄物協会
神奈川県産業廃棄物協会
法規制の強化等と共に、お客様からお預かりした「廃棄物の適
現 状
適正処理には法規制等に合わせた会社整備が求められる!
環境基本法
人手
不足
廃棄物処理法
A 人手不足と就労環
境の整備
原油
上昇
道交法
再資源化施設
焼却施設
スペッ
ク強化
中間処理工場
C 2次処分費の上
昇
B(+A) 収運コ
ストの上昇
労基法
ISO14001
通知・通達
各種環境法令
安定型最終処分場
行政処分の指針(通知)
安衛法
収運
欠格要件管理
中間処理
適正処理コストの上昇
しかも、自己資本比率など経理的基礎の確
保がないと許可取消要件に該当
原 因
A 人手不足と就労環境の整備
国の人材対策の導入
1
B エネルギーコスト他
(燃料代・電気代等)の上昇
人材不足と人材確保
C-1 2次運搬費用
の上昇
産廃業界でも人材確保が難航!
1)ドライバー人材の確保難
燃料費の
高騰
・中型免許導入により4tトラック
ドライバー不足が常態化。
・綺麗で比較的高待遇の流通業界への
転身・流出が加速。
資機材の
値上がり
比較:⇔ 運輸業界は燃料サーチャージ
等により価格転嫁
2)工場作業員
・3K産廃業界離れ。
・社会保険制度、賃金等の就労環境の
未整備な会社を避ける。
2
高速料金の
値上げ
軽油の高騰(5年前の1.5倍。前回価格
改定時の約2倍)
【原 因】
① 大型ドライバーの慢性的な不足
② 法規制(貨物自動車運送事業法等)
による拘束時間の超過・交代制の導入に
伴う運搬コストの上昇。
③ 最終処分場の遠方化による長距離輸
送の増加と収運費(燃料費・高速代・人
件費)の上昇。
社会保険未加入問題
【具体例】 社会保険料による会社負担の増加
賃
金
ベ
保険代6万円
手取り
36万円
手取り
34万円
生活レベル
のダウン
3
0万円
手取り
36.2万円
40万円
ー
社員化に伴い、さらに
保険代3.8万円
従 例)
額面
来
今
後
原油価格
高騰
会社負担の増加
ドライバー手取りの変化
ス
ア
ッ
プ
ドライバーの確保
・長期雇用に影響
10人で80万円⇒年間960万円
C-2 処分場の搬入制限・
規制強化、処分費値上げ
会
8万円負担 社
負
(約20%負担)
(約15%負担) 上乗賃金2万円 担
ア
会社保険負担
保険代6万円
ッ
6万円
プ
RP F用
再 生 砕 石用
モチベーショ
ン悪化
やってもやらなくて
も給与は変わらな
い?
可燃物
生産性悪化
汚れ ☓
塩ビ系☓
ガラス☓
石膏分☓
木 ・ プ ラ小片☓
塩素系☓
硫黄分☓
不燃物☓
場
安定型
石膏分☓
有機質☓
( 重 量精選物)
エコ運転評価
処分費 up
処分費 up
篩下残渣
手降ろし量評価
処分費 up
安 定 型最終処分場※ 2
( ガラ陶他)
マニ記載ミス
再 資 源化施設
焼 却 施設 ※ 1
中間処理工場
歯止め必要
安全運転評価
処分費
( 灰 分)
現
売上低下
様々な評価に
よる加給制度の
整備
スペック
再 資 源化施設
就業規則の整備
給与の問題
従来ルート
現状ルート
運転件数評価
ガラス☓
石膏分☓
セ メ ント工場 ※ 3
etc
管 理 型最終処分場
正処理」にかなりのコストがかかる時代となりました。
収集運搬
エネルギーコスト、人件費上昇等により「収運コスト」も上がっております。
車両購入代金(金利含む)を償却期間から求める、または、リース
車両であれば月々のリース料
減価償却
自動車税
車輌関係
取得税
車検費用
法定車検費用と軽微修理費用
車庫代
保
車庫としている土地の代金より求める
自賠責保険
険
任意保険
割引の有無により変わる
UP
軽油代
燃料関係
油脂代
高速代
年間走行☓燃費☓軽油代/㍑
オイル・エレメント交換
首都高
高速道路
UP
専用道路
車両修繕費
修繕費
工具消耗品
タイヤ、バッテリー、シート、ロープ、清掃用具、その他
UP
給与・賃金
人件費
福利厚生費
法定厚生費
処 分
重量税
退職一時金、見舞金、レクリエーション、作業服、保護具
UP
人件費がコストの半分以上を占める!
給料・賃金の15%
現場分別の進捗に伴い、「混合廃棄物の定義」と「適正処分」を見直す時
期に来ました!
かつて①の状態で排出された「新築系混合廃棄物」も、時代と共に②→③→④→⑤の流れで現場分別が進ん
で性状が大きく変化し、リサイクル可能な廃棄物は徐々に少なくなってきています。その結果、「焼却物」や
「残渣系」の廃棄物の割合が増え、処分コストが高くなり、新築系混廃の「分類・定義」と「処分方法」を見
直す時期に来ております。
①
②
有価物
③
建リ法
木くず
新築系
有価物(金属+ダンボール)分別
(コンクリートガラ、木くず、廃プラ、紙くず、ガラ
陶、他)
③ 新築系
新
築
混
合
廃
棄
物
建リ法品目分別
(廃プラ、紙くず、ガラ陶、他)
石膏ボード
紙くず
ガラス及び陶磁器くず
可燃物
3R品目
(多分別)
④ 新築系
多品目分別(③+廃プラ、紙くず)
(ガラ陶+可燃物+残渣等)
⑤
ゼロエミ
現場
⑤ 新築系
ゼロエミ分別(④+ガラ陶、可燃物)
(残渣等)
残
渣
等
混
合
廃
棄
物
】
分別残渣
④
【
廃プラ
「
新築系混廃」
の分類・
定義
ダンボール
コンクリートガラ
(金属、ダンボール、コンクリート
ガラ、木くず、廃プラ、紙くず、ガ
ラ陶、他)
】
新築現場の分別の進展
金属くず
②
① 新築系
無分別
【
無分別
2
「適正処理」への“ご理解とご協力”のお願い
平成27年3月吉日
排出事業者の皆様
東京都産業廃棄物協会
埼玉県環境産業振興協会
一般社団法人 千 葉 県 産 業 廃 棄 物 協 会
公益社団法人 神 奈 川 県 産 業 廃 棄 物 協 会
一般社団法人
一般社団法人
建設廃棄物の適正処理についてのお願い
謹啓 貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、先般、建設廃棄物の不法投棄事案に係る元請業者に対する廃棄物処
理法の委託基準違反、及び一次、二次下請業者に対する受託禁止違反の摘
発があり、行政庁から「廃棄物処理法の遵守の徹底について」の通知をいただ
きました。この点は、協会としましても会員に周知したところであります。
もとより産業廃棄物の処理は、排出事業者と処理業者が一体となり、お互い
の信頼のもとに行われるものであり、排出事業者には「排出から最終処分に至
る一連の処理」についての適正処理責任があり、処理業者にも収集運搬以降
の適正処理義務があります。
しかし、恒久的人手不足対策による賃金アップや就労環境の改善が急務と
なり、加えて燃料や電気料金、機材、資材等諸費用の値上がり、二次処理施
設や最終処分場の受入制限・規制、枯渇による処分費用の増大等、我々処理
業者を取り巻く経営環境が非常に厳しいものとなっております。
我々処理業者も、業務効率化・合理化のための精一杯の努力を続けて参り
ましたが、適正処理のためのこれ以上の維持・改善は極めて困難な状況にあり
ます。
つきましては、諸般の事情をご高察いただき、排出事業者と処理業者が強い
信頼関係のもと一体となった廃棄物の適正処理に、ご理解とご協力をお願い
申し上げます。
謹白