News Release 【報道関係者各位】 2015 年 4月吉日セント・ジュード・メディカル株式会社セント・ジュード・メディカル、Spinal Modulation社を買収する意向を表明 DRG刺激技術を慢性疼痛治療のポートフォリオに加え、慢性疼痛管理の治療選択の幅を拡大 TM セント・ジュード・メディカル（本社：米国ミネソタ州）は、Axium ニューロモデュレーションシステムを開発した Spinal Modulation社を買収するため、独占的オプション権を行使したことを表明しました。本買収成立をもって、セント・ジュード・メディカルは慢性疼痛治療のための高周波アブレーション（RFA）、脊髄刺激（SCS）および後根神経節（DRG）刺激療法を提供する唯一の医療機器メーカーとなります。 Spinal Modulation社の買収成立によって、患者の慢性疼痛の症状に合わせて医師が治療を計画し、優れた転帰を得ることに貢献するという、セント・ジュード・メディカルの使命がさらに後押しされることになります。 Axium TM によるDRG刺激は、慢性疼痛と闘う患者に意義のある緩和を提供することが示されており、特に、従来のSCSによる治療が多々困難である局所痛領域の治療に役立っています。 Axium TM は、2011年11月に慢性難治性疼痛の管理でCEマーク承認を取得しています。Spinal Modulation社は、 2014年12月に米国IDE試験（ACCURATE試験）の登録が完了したことを表明しており、その後、米国での販売承認取得のため、FDAにPMA申請を提出しています。ACCURATE試験の結果は、2015年6月6日～11日にカナダ、ケベック州モントリオールで開催される第12回国際ニューロモデュレーション学会（INS）にて発表される予定です。「慢性疼痛を効果的に治療するために医師にはさまざまな選択肢が必要であり、当社によるSpinal Modulation 社の買収は、新しく革新的な治療選択肢を医師に提供するという当社の継続的な取り組みの一環です。 TM Axium によるDRG刺激は、当社の慢性疼痛治療製品の現行ポートフォリオをさらに拡充するものであり、本技術の獲得によって、慢性疼痛の負担を軽減する医師と当社とのパートナー関係がさらに促進されることになるでしょう」と、セント・ジュード・メディカルの最高執行責任者、マイケル・T・ルソーは述べています。慢性疼痛は、世界中でおよそ15億人に影響を与えています。これは、心臓病、癌、糖尿病の合計罹病数よりも多い数字です。症状はクオリティ・オブ・ライフ（QOL：生活の質）に劇的な影響を与えかねず、人間関係、作業生産性、日常生活にマイナスの影響を及ぼすこともあります。SCSおよびDRG刺激はいずれも、失われたQOLを回復しながら、患者の慢性疼痛を軽減することが期待されています。DRG刺激は従来のSCSとは働き方が異なり、ターゲットとするDRGで支配する神経を選択的に刺激します。従来のSCSとは異なるアプローチを取り、脊髄後索に沿った神経を標的としているため、より広い範囲での刺激となります。従来のSCSでは十分に対処されなかった症状、例えば、鼠径部、下肢およびつま先の慢性難治性疼痛の治療で、Axium TM によるDRGを標的とした刺激の効果が期待されています。また、DRG刺激が術後疼痛および神経障害性疼痛に苦しむ患者の助けになることも、リサーチによって示されています。このように苦しんでいる患者人口は、現在の市場規模の5倍を上回ると推定されます。「セント・ジュード・メディカルは、慢性疼痛に苦しむ患者に新しく革新的な治療選択肢を提供し続けており、DRG 刺激が慢性疼痛治療のポートフォリオに加わることによって、世界中の患者に多くの恩恵がもたらされると信じています。Spinal Modulation社のチームが過去10年間にわたって築いてきたものに誇りを持ちつつ、治療選択肢が増えることで恩恵を受け得る患者のために、セント・ジュード・メディカルがDRG刺激療法の利用機会を拡大し続けることに大いなる可能性を感じています」と、Spinal Modulation社の社長兼最高経営責任者、デビッド・ウッドは述べています。取引内容セント・ジュード・メディカルは2013年6月に一連の契約を締結し、本契約の下でSpinal Modulation社に4,000万ドルの株式投資を行いました。本契約により、セント・ジュード・メディカルはAxium TM ニューロモデュレーションシステム技術の販売が承認されている国際市場に流通させる独占的オプション権を得るとともに、会社を買収する独占的オプション権も得ています。その独占的オプション権を行使したことから、セント・ジュード・メディカルは通常のクロージング条件に従って、2015年度第2四半期にSpinal Modulation社の買収を完了する予定です。セント・ジュード・メディカルは買収完了時に約1億7500万ドルを支払い、Axium TM がFDA承認を受け、一定の収益目標を達成し次第、追加の支払いを実施する予定です。買収関連の費用を除き、2015年度の残期間で調整後連結利益に対し、本買収により一株当たり約0.05ドルの希薄化が推定されますが、一部を作業の効率化で補えると予想しています。セント・ジュード・メディカルは、2015年4月22日に開催予定の第1四半期の収支報告にて、2015年度における一株当たりの調整後利益のガイダンスに最新情報を提供する予定です。セント・ジュード・メディカル（米国）についてセント・ジュード・メディカルは、世界中の患者様の命を救い生活を改善する費用対効果の高い医療テクノロジーを開発することで、最も治療費のかかり、蔓延する疾患への治療に変革をもたらすことに取り組むグローバル医療機器メーカーです。米国ミネソタ州セントポールに本社を置き、「カーディアック・リズム・マネジメント」、「心房細動」、「心臓血管」、および「ニューロモデュレーション（神経系）」の4つの分野に注力しています。セント・ジュード・メディカルの詳細についてはhttp://www.sjm.com/をご覧ください。また、Twitter の＠SJM_Mediaでもフォローしていただけます。将来の見通しに関する記述このプレスリリースには、1995 年私募証券訴訟改革法（Private Securities Litigation Reform Act of 1995）において定義されている、リスクや不確実性を含む将来の見通しに関する記述が含まれています。このような将来の見通しに関する記述には、潜在的な臨床的成功、見込まれる当局の承認や将来の製品発売、予測される収入、利益、収益、市場占有率等、セント･ジュード･メディカル（米国、以下 SJM Inc.）の期待、計画および見通しが含まれます。SJM Inc.による記述は、経営陣の最新の予測に基づいたものであり、実際の結果が将来に関する記述とは大きく異なる要因となり得る特定のリスクや不確実性に影響されることがあります。これらのリスクや不確実性には、SJM Inc.の支配の及ばない市場の状況やその他の要因のほか、 2015 年 1 月 3 日に終了した当該年度に関する同社の Form 10-K（年次報告書）等、SEC（証券取引委員会）に提出した SJM Inc.の報告書に記載されたリスク要因やその他の注意書きが含まれます。SJM Inc.は、これらの記述を更新する意図はなく、またいかなる状況においてもそのような更新を特定の者に対して提供する義務を負うものではありません。【本件に関する報道関係者のお問合せ先】セント・ジュード・メディカル株式会社マーケティング&ビジネスコミュニケーションズ砂原・小野尾 TEL 03-6255-5990 FAX 03-6255-5751