データの一気通貫でものづくりが変わった

TOPsolid シリーズ導入事例
データの一気通貫でものづくりが変わった
株式会社池貝
新製品、最新 5 軸マシニングセンタ
『XV5i-600』に TOPcam を採用
1889 年(明治 22 年)に創業し、国産第1号
旋盤を製作、創業以来 125 年に渡って、時代
のニーズに合わせた製品開発をし続けてき
た株式会社池貝。2014 年 11 月には、同社の
製品としては初となる立形 5 軸マシニング
センタである『XV5i-600』を発表した。そ
の 『 XV5i-600 』 は 、競 合他社 に 先駆 けて
CAD/CAM、シミュレーションから機械によ
る加工までを機械メーカーである同社が一
気通貫でバックアップするスキームを顧客
に提供している。このスキームを生み出すた
めに採用されたのが、TOPcam である。
TOPcam で実現する CAD/CAM から
加工までの一気通貫のバックアップ
お客様を訪問しヒアリングを繰り返した
結果、導入企業側で CAD/CAM、機械のどち
らに問題があるのかを切り分け、それぞれに
回答を求めなければならず、それが企業全体
のスピードや精度を落とす要因となってお
り、製品を使いこなすためには CAD/CAM
からシミュレーション、加工まで一気通貫で
バックアップすることにニーズがあると確
信をしていたという M センター(加工センタ
ー)の横田新一郎氏。こうしたニーズに応え
るため、
『XV5i-600』のリリースに合わせて
CAD/CAM 製品の検討を 2014 年 2 月より開
始した。
10 社以上の製品を検討した中で、
TOPcam
を採用した理由について、横田氏は、「多く
の CAD/CAM メーカーは、使いこなせて当
たり前という感覚の中、コダマコーポレーシ
ョンさんはお客様の目線で考え、いつも一緒
に解決策を考えて頂ける。また、20 代半ば
の若い技術者が 5 軸を使いこなしてサポー
ト でき ると いう こと も大きな 理由 です 。
CAD/CAM は経営のツールという考え方が
浸透しており信頼感が持てました。」また、
製品モデル修正時に手戻りが発生しないこ
とやサーフェスデータの再変換の強み、加工
条件の再設定が必要という 3 次元 CAM の常
識を覆す程のモデリング機能について、「特
に 5 軸においては、治具をある程度定型で作
った上で、プログラムを流す。その際に干渉
などを懸念して場所を変更する場合、治具の
アセンブリ形状を作り直さなければならな
い CAM 製品が多い中、
TOPcam は元の CAD
に戻って更新をすれば、プログラムも一緒に
変わる。これは、別の製品にはない機能でし
た。また、標準機能のシミュレーションも非
常に優れており、実際に運転させても問題が
起きない。そのため、TOPcam さえあれば、
全体を調整することができます。CAD、CAM、
シミュレーションがそれぞれ独立した製品
を導入することになるとソフトウェアのコ
ストが掛かるだけではなく、手戻りによる工
数が掛かり多くの人が介在し、またファイル
の管理も煩雑になるため運用コストも増大
し、スピードも落ちてしまいます。この点で
も、私たちが目指す一気通貫のバックアップ
に沿った製品でした。
」と振り返る。
TOPcam は早く習熟ができることもお客
様のメリットにつながっている。2014 年 8
月末に受講したセミナーで横田氏は初めて
TOPcam を利用し、約 2 か月後の 11 月初旬
の展示会 JIMTOF に『XV5i-600』を出展し
た際には、加工実演用の NC データを用意す
ることができていた。そのため、「機械を導
入して半年経ったけれども、まだ稼働してい
ないという状況に陥ってしまうお客様をな
くすことができます。
」と横田氏は語る。
株式会社池貝
http://www.ikegai.co.jp
池貝正太郎氏が1889年(明治22年)、
東京芝区金杉川口町(現在の港区芝
四丁目)にて創業。国産第1号旋盤を
製作した日本最初の工作機械メー
カー。現在は、工作機械、産業機械、
ディーゼルエンジンの3つの事業分
野で時代のニーズに合わせた製品
を開発し続けている。オーダーメー
ドの超大型、専用機に強みを持つ工
作機械は、鉄道・航空機・造船、原
子力・エネルギー産業などの我が国
の発展と共に歩んできた顧客から
絶大な信頼を得ている。蓄積された
技術とグループ力で開発された5軸
マシニングセンタ『XV5i-600』に注
目が集まっている。本社 茨城県。
コダマコーポレーションと共に
更なる展開へ
今後はコダマコーポレーションと連携す
ることで、これまで 5 軸を使っていなかった
お客様に対しては、どこまでコストがかかる
かわからない不安を払拭しつつ、CAD/CAM
も含めて運用までバックアップできること
を訴求する。5 軸マシニングセンタを従来か
ら利用しているお客様に対しては、池貝はコ
ントローラーと CAM のマッチアップが良く
曲面のスムーズさを出すことができ、また、
5 軸機に池貝独自の U 軸で、ボーリング軸を
稼動する機能を付加させることもできるた
め、別のサブプログラムを飛ばすことをせず、
U 軸もサポートする TOPcam のみでプログ
ラムが作成できることを訴求する。
M センター センター長 横田 新一郎氏
国産最古の動力旋盤である池貝工場製
第1号旋盤(国立科学博物館 所蔵)
お問い合わせ
コダマコーポレーション株式会社
http://www.kodamacorp.co.jp
池貝 5 軸マシニングセンタ『XV5i-600』
導入システム
3次元ソリッドCADシステム
TOPcam による『XV5i-600』のマシンシミュレー
ション
3次元ソリッドCAD/CAMシステム
〒224-0032 横浜市都筑区茅ヶ崎中央3-1
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記載内容は 2015 年 1 月当時のものです。