(3)謝金(報酬(204条))とは 「謝金(報酬)」とは、当該研究を遂行するための下記のような個人で行う作業に係る経費です。 弁護士、税理士等の業務に関する報酬 司法書士、土地家屋調査士、海事代理士の業務に関する報酬・料金 外交員、集金人、電力量計の検針人の業務に関する報酬・料金 原稿料、講演料等 ∟原稿料、挿絵料、作曲料、レコードやテープの吹込料、デザイン料、放送謝金、著作権の使用料、講演 料、専門的知識等の教授・指導料、投資助言業務に係る報酬もしくは料金、脚本料、翻訳料、通訳料、 校正料、書籍の装丁料、速記料、版下の報酬等 なお、謝金(報酬)に伴う所得税・復興特別所得税は、下記表のとおりとなります。 支払金額(=A) 税額 100 万円以下 A × 10.21 % 100 万円超 (A - 100 万円) × 20.42 % + 102,100 円 <謝金(報酬)支給基準等> 謝金(報酬)の単価は、下記の諸謝金単価基準を目安に決定ください。 該当しないものは、類似するものに準じて目安としてください。 表6.講演会等謝金基準表(目安) 区分 特別講演 (記念講演的性格を有し、特別 テーマで全額教職員・学生や 一般参加者等を対象とする公 開講演会・シンポジウム等) 単位 単価 (円) 著 名 外 国 人 200,000 著名国内演者 100,000 海外居住外国人 100,000 学 50,000 外 演 者 備考 ノーベル賞、国際的な学術 賞、文化勲章等の受章者ク ラスで、特に顕著な業績を 有する者 当該分野の国内外の著名 人や第一人者等 回 一般講演等 (セミナー・講演会等での招聘 演者) 研究班等でのセミナー・講演 海外居住外国人 50,000 学 者 30,000 学 外 演 者 (構成員以外) 10,000 ~ 30,000 外 演 近距離交通費を含めた謝金 としても可 表7.専門知識(指導・助言・技術指導等)の提供等謝金基準表(目安) 区分 専門知識の提供 審 査 (倫理委員会等での審査) 評 価 (評価委員会等での評価) 単位 教 授 級 以 上 5,500 准 5,000 教 授 級 講 師 級 助 教 級 3,500 助 手 級 3,000 時間 4,500 外 部 委 員 30,000 外 部 委 員 30,000 回 会 議 (研究会議等への出席) 単価 (円) 外 部 委 員 20,000 10,000 ~ 15,000 日 本 語 原 稿 400字 1,600 外 国 語 原 稿 300語 4,200 日 本 語 原 稿 400字 800 外 国 語 原 稿 300語 2,600 日本語→外国語 400字 6,000 原 稿 作 成 原 稿 校 正 翻 訳 外国語→日本語 備考 ・研究指導、研究アドバイス及び 技術指導等を行う場合 ・実務時間当たりの謝金額 高度な専門知識が必要な審査等 を行う場合 外部評価委員会やアドバイザリ ーボードでの評価を行う場合 重要な研究班会議等(3時間程 度)でアドバイスを行う場合 定例研究班会議等に出席する場 合 (開催頻度、所要時間等で調整す る) 学外の個人に原稿作成、校正、 翻訳、通訳を依頼する場合 (会社等に依頼する場合は委託 費) 3,000 300語 外国語→外国語 通 7,000 逐 次 通 訳 時間 5,000 同 時 通 訳 日 100,000 訳 <留意事項> 謝金(報酬)を支払う際に旅行が発生した場合、その旅行に対する経費は、「旅費」として取り扱うのではなく、 旅行に要した実費を含め、協力に対する「謝金(報酬)」として取り扱う必要があります。これは、旅費や宿泊 料などの支払いも原則的には謝金(報酬)に含まれ、所得税が発生するためです。 ただし、通常必要な範囲の金額で、謝金(報酬)の支払者(*)が直接ホテルや旅行会社等に支払った場合 は、報酬に含めなくてもよいことになっています。 *ここでいう「支払者」とは研究者ではなく、「東邦大学」です。 謝金を継続的に支給することはできません。週20時間未満を限度としてください。 外国において研究を行うために必要な謝金の単価については、当該国における通常の価格をよく調査し、 過当の支払いとならないように十分注意ください。 国家公務員および国家公務員に準ずる方へ謝金(報酬)を支出する場合、勤務時間外(規程勤務時間外・ 休日・祝日等)であるか確認ください。
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