Web情報システム論

講義資料
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Web情報システム論
教科書は使用しない
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資料の提示による
資料(PDFファイル)は以下のページで公開する
http://www.res.kutc.kansai-u.ac.jp/~horim/course/WebSys.html
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2015年度 春学期
堀 雅洋
インフォメーションシステムの講義連絡を参照
1
Web (World Wide Web)とは
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Webの基本技術
オープン(開放的)な情報共有のしくみ
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
2
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URI (Unified Resource Identifier)
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インターネット上での情報公開と相互参照を可能にする
原型は1989年にティム・バーナーズ・リー が考案
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HTTP (HyperText Transfer Protocol)

http://www.w3.org/People/Berners-Lee/
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ネットワーク上の情報を一意に特定するアドレス指定方式
コンピュータ同士が情報をやりとりする規約
HTML (HyperText Markup Language)

ハードウェア環境によらずに情報を表現する文書記述言語
Webページ
URIの例:
http://www.google.co.jp
Webブラウザ
URIによる
Webページの要求
ハイパーリンク
HTTP
「インターネット」は,地球規模で物理的に
相互接続されたコンピュータ・ネットワーク
Webページの返送
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Web
ページ
Web
サーバ
HTMLで記述
された文書
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マークアップ言語
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「要素」と「タグ」の違い
タグによるマーク付け
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HTML文書は「要素」という単位(部品)からなる
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見出しである
ことを示す

下線が付与
される
各要素の役割と範囲は「タグ」によって識別される
役割 → タグの名前で示される
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<h1>マークアップ言語</h1>

<p>文書に付加的な <u>情報や意味</u> を持たせるための言語</p>
例: 見出し(h1~h6),パラグラフ(p)など
範囲 → 開始タグと終了タグによって示される
要素
<h1> 見出しとして表示する内容 </h1>
ブラウザ上
での表示
開始タグ
属性
属性の例
要素に付加的な情報を与える
 属性は開始タグに記述する


開始タグ
width (幅),border (外枠の太さ)
<table border=“1”>
<tr> <td>A1</td> <td>A2</td> </tr>
<tr> <td>B1</td> <td>B2</td> </tr>
</table>
終了タグ
<a href=“http://www.kansai-u.ac.jp” >関西大学</a>
要素名 属性名
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テーブル(table)要素に指定できる属性

「属性名=“属性値”」 の形式で指定する
終了タグ
テキスト(文字列),または
他の要素のどちらか
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
内容
枠線(border)
の太さを 1ピク
セルにする
<table border=“1” width=“150”>
<tr> <td>A1</td> <td>A2</td> </tr>
<tr> <td>B1</td> <td>B2</td> </tr>
</table>
属性値
開始タグには複数の属性を任意の順序で指定できる.
ただし,各要素がどのような属性を持つかはHTMLの
文法(文書型定義)で定められる
border属性と width属性はどちらを
先に指定してもよい(順序は問わない)
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テーブルの幅(width)
を150ピクセルにする
8
日本最初のホームページ(1992年):
HTML1 による記述例
初期のHTML
http://www.ibarakiken.gr.jp/www/first/kek.html

HTML1による
ページ記述
HTML1 (1991~1994年)
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TITLE, H1, H2, H3, A, P, DL, ULなど20種類
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ブラウザごとに使えるタグが異なっていた
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シンプルなHTML
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ブラウザ独自の拡張もいったん取り入れた
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HTML 3.2 以降は
W3Cによる標準化
HTML 4.0 (1997年12月)
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スタイルシート(CSS)の導入
国際化対応

アクセシビリティへの配慮

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
W3C (World Wide Web Consortium)

TABLE,APPLET,DIV 要素などが導入された
当時のタグの実情を標準としてまとめた
タグの種類がブラウザ
独自に拡張され混乱
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HTML 2.0 に HTML+,HTML3 の機能をいくつか追加

文法が定義された
Webの技術標準とW3C
HTML 3.2 (1997年1月)

画像(IMG) やフォーム(FORM) が利用可能
表組み(TABLE) は使えない
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W3CによるHTMLの標準化
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文法が厳密に定義されていなかった
HTML 2.0 (1995年11月)

日本最初のホームページ
「高エネルギー加速器
研究所機構(KEK)」
(1992年9月30日発信)
初期のブラウザでは画像が表示できなかった
いつでも,どこでも,誰でも,どんな機
器を使っても利用できるようにする
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“Web for All”
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
さまざまな言語や地域に適合させるための配慮

ハンディを有するユーザにも利用しやすくする
1994年10月設立 http://www.w3.org/
Webのユニバーサリティを維持・推進する非営利団体
(ハンディキャップをもつ人を含む)すべての人のために
すべての言語のために(文字コード,縦書き,ふりがな)
すべての情報機器のために(様々なブラウザ,小型端末)
“Web on Everything”
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HTML 3.2 以後の進化
HTML 3.2
(1997/01)
HTML 4.0
(1997/12)
HTML 4.01
(1999)
HTMLの
拡張を再開
(2007年)
HTML5
(2014/10)
XHTML5
CSS 1
(1996)
文書の論理構造と
視覚表現の分離
CSS 2
(1998)
XML 1.0
(1998)
XMLとしての
厳密さを追及
Webアプリ開発の
ための機能追加
XHTML 1.0
(2000)
XHTML2の
策定を停止
(2009年)
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