ダブリン日本子女補習校 平成18年度(2

平成 27 年 4 月 18 日
補 習 校 だ よ り
No 1 文責 青木時 和
学校長 江口俊
昭
はじめまして
よろしくお願いします
4月は新しい出会いの月です。春休みも終わり、いよいよロンドン
補習授業校も新入生を迎えて「はじめまして、よろしくお願いします。」
という言葉と「また一緒だね。よろしくね。」という思いにあふれてい
ます。今年も出会いを大切にして、全校の子どもたちが笑顔で学ぶ喜
びを味わえる新しい1年がスタートしました。
街の通りや公園、家の庭に目をやると、もくれん、水仙、チューリップが花開き、季節
は確かに春の訪れを感じます。花に囲まれ、子どもたちの元気な声が戻ってきました。
入学説明会でも補習授業校の概要について説明しておりますが、新年度の始まりに、あ
らためて補習授業校のことについて確認したいと思います。
「補習授業校は、保護者の学校である。」とか「保護者は第2の担任、家庭は第2の教室
である。」とよく言われ、各家庭の補習 授業校への協力が強調されます。それは、多分に補
習授業校そのものの成立に由来するからだと思われます。補習授業校は、保護者の仕事等
により日本国外各地で生活していかなければならない子どもたちの勉強をサポートするた
め、保護者やその関係者の自助努力によって作られました。
当初、日本国外で暮らす子どもたちの学びは、現地の学校やインターナショナルスクー
ルに通って勉強し、日本の勉強は家庭で勉強するほかに手立てがありませんでした。その
ため、日本語の教育環境が十分とはいえず、子どもたちの国語(日本語)力が少しずつ乏
しくなっていったり、学齢相応の学力が身につかなかったり、日本語を支える日本文化に
触れる機会がないまま育っていったりする子どもたちの様子を目の当たりにして、心配し
た保護者が互いに子どもを連れて集まり、勉強する教室を始めたのが補習授業校の原点だ
と言われます。
現在世界55カ国に補習授業校が増え、国際化が進む今日、補習授業校の果たす役割が
ますます大きくなっています。ロンドン補習授業校のスタートも同じような背景を持った
保護者の方々が、日本クラブの応援を得て始められたと聞いております。今では、経営形
体も有限会社となり、日本政府から財政支援や派遣教員の配置を受け、講師の先生も確保
されています。借用校舎とはいえ、毎回授業日に使える校舎もあります。保護者の応援体
制についても、学級委員の会がしっかりと組織化され、活発に活動がなされています。
おそらくロンドン補習授業校は、世界の数ある補習授業校の中で保護者の皆さんや子ど
もたち、講師の先生方にとって最も恵まれた環境をもつ補習授業校の一つに数えられるだ
ろうと思います。私たちは、この補習授業校の原点、精神的背景を大事にしながら、子ど
もの学びを第一と考え、学びを支えるための家庭学習に力を入れ、みんなで補習授業校を
大事にしていくことが大切だと考えます。
現地校と補習授業校の両立は、子どもにとっては大きな負担であると思いますが、日本
語の中で、日本の国語の教材をもとに学ぶ楽しさや同じ環境の友達同士の学び合い、語り
合い、ふれあいが子どもの成長に大きく寄与することを確信しています。
子どもたちの健やかな成長のために、今年度もご協力をどうぞよろしくお願いいたしま
す。
「補 習 校 だより」
新しい先生方を紹介します
は、月 1 回 発 行
します。
新任校長 ( ア ク ト ン 校 舎 長 兼 務 )
青木
時和 ( あ お き
ときかず)
「個人調 査票」
「授 業 料 」 「欠 席
《 ブレント校舎講師 》
長尾 恵子 ( な が お け い こ )
《
塚田
祐實
井腰
クロイドン校舎講師 》
暁子 ( つ か だ あ き こ )
友美 ( す け ざ ね と も み )
岳春 ( い こ し た け は る)
封 筒の料 金」等
については、各
校 舎 便 りをお読
みください。