「切除不能肝門部悪性胆道狭窄に対するメタリックステントによるマ ルチステンティングの有用性・安全性を検討する後方視的解析」へ ご 協力のお願い -平成 14 年 9 月 1 日~平成 25 年 12 月 31 日までに当科において切除不能肝門部悪 性胆道狭窄に対するメタリックステントによるマルチステンティング(複数本留置)の胆道 ドレナージを受けられた方へ- 研究機関名 岡山大学病院 責任研究者 岡山大学病院 消化器内科 助教 加藤 博也 研究分担者 岡山大学病院 消化器内科 助教 堤 康一郎 岡山大学病院 消化器内科 医員 原田 亮 岡山大学病院 消化器内科 医員 山本 直樹 岡山大学病院 光学医療診療部 医員 野間 康宏 岡山大学病院 消化器内科 医員 堀口 繁 岡山大学病院 消化器内科 医員 友田 健 岡山大学病院 消化器内科 医員 松本 和幸 岡山大学病院 消化器内科 医員 秋元 悠 1.研究の意義と目的 切除不能な胆道癌における肝門部の悪性胆道狭窄は , 緩和治療として胆道ドレナージ(胆管の中にチ ューブを入れて胆汁を体外や腸管に出してあげること)が推奨されていますが、どのドレナージ方法がよい かについては一定の見解が得られておりません。現在 , 本邦では生活の質を重視し経皮経肝胆管ドレ ナージ(皮膚から肝臓を通して体の奥深くにある胆管にチューブを入れる方法)よりも内視鏡的胆道ドレナ ージ(十二指腸内視鏡を用いて胆管の出口である十二指腸乳頭からドレナージを行なう方法)を行うことが 多く , プラスチックのステントよりも改善期間が長いとされているメタリック(金属)ステントを用 いることが一般的となっています。ドレナージする肝臓の領域を片側だけとするか両側とするかは未だ結論 が出ておりません。肝容積の 告もあり , 当院では 50 , %以上をドレナージした方が生存期間や肝機能改善効果がよいとの報 切除不能肝門部悪性胆道狭窄に対しては , 2002 ステントによるマルチステンティング(複数本留置)を原則行っております。今回 , 年よりメタリック 当院で切除不能 肝門部悪性胆道狭窄に対してメタリックステントによるマルチステンティングを受けられた方に対して , 過去の診療データを集積させて頂き 性 , , 解析することにより同ドレナージ方法における有用性・安全 治療内容・治療成績別の成績を評価し , 今後のよりよいドレナージ方法を検討させて頂け ればと思っております。 2.研究の方法 1 ) 研究対象: 平成14年 9 月 1 日から平成25年12月31日までに当院で切除不能肝門部悪性胆道狭窄に対してメタリッ クステントによるマルチステンティング(複数本留置)の胆道ドレナージを受けられた方 130 人。 2 ) 研究期間: 平成26年 9 月開催の倫理委員会承認後~平成27年 9 月 30日 3 ) 研究方法: 平成14年 9 月 1 日から平成25年12月31日までの間に当院にて切除不能肝門部悪性胆道狭窄に対してメタ リックステントによるマルチステンティングの胆道ドレナージを受けられた方で, 研究者が過去の診 療情報や血液検査等を抽出・解析し, 切除不能肝門部悪性胆道狭窄に対してメタリックステントによ るマルチステンティングの有用性(ステント開存期間、生存期間等)と安全性(合併症率等)を調べ ます。また, 治療内容・治療経過別のステントの成績も検討します。 4 ) 調査票等: 研究資料にはカルテから以下の情報を抽出し使用させていただきますが,あなたの個人情報は削除し匿 名化し,個人情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。 ・病歴,血液検査, X 線・CT・ MRI 画像,内視鏡検査,超音波検査,心電図,肺機能,手術記録,病 理学検査,感染症検査などのデータ, 原疾患に対する治療内容, 治療経過 5 ) 情報の保護: 調査情報は岡山大学病院消化器内科内で厳重に取り扱います。電子情報の場合はパスワード等で制御 されたコンピュータに保存し,その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。 調査結果は個人を特定できない形で関連の学会, 論文およびインターネットにて発表する予定です。 研究期間終了後も学会発表, 論文の資料として使用する可能性があるため, 個人を特定できない形 で, 調査結果を 5 年間保存させて頂きます。 この研究にご質問等がありましたら下記までお問い合わせ下さい。御自身の情報が研究に使用されるこ とについてご了承いただけない場合には研究対象としませんので,平成27年 3 月31日までの間に下記の 連絡先までお申出ください。この場合も診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じるこ とはありません。 <問い合わせ・連絡先> 岡山大学病院 消化器内科 氏名:加藤 博也 電話:086-235-7219 Fax:086-225-5991
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