SOLUTION BRIEF ジュニパーのスイッチがあらゆる規模のデータセンターにもたらす拡張性とシンプルさジュニパーのデータセンタースイッチを採用したスイッチングアーキテクチャで、価値創出までの時間を短縮したネットワーク管理課題今日のデータセンターでは、新しい技術、増え続けるアプリケーション、変化し続けるトラフィックパデータセンターネットワークは、新しいアプリケーションや技術、トラフィックパターンへの対応という困難な課題に直面しています。エンタープライズ環境の分散化に伴い、データセンターも地理的に広く分散しています。従来のアーキテクチャを使用して、これらの課題に取り組むと、システムが複雑化してビジネスの俊敏性が損なわれます。ターンによって、処理能力が限界に達しつつあります。このような状況において、ビジネスの俊敏性をソリューションジュニパーのイーサネットスイッチはデータセンターのスイッチングアーキテクチャの主要コンポーネントであり、ポート数が数十から数千までの導入をサポートします。このスイッチは、MetaFabric アーキテクチャでも重要な役割を果たし、シンプル、オープン、スマートなデータセンターを実現します。高めるため、複雑な管理の簡素化、導入の迅速化、価値創出までの時間短縮を可能にするスイッチングアーキテクチャを基盤としたデータセンターの構築が求められています。ジュニパーのイーサネットスイッチングポートフォリオは、多数の革新的なスイッチングアーキテクチャをサポートしています。これらのアーキテクチャは、ポート数が数十から数千までの規模の導入に対応しており、ほぼすべてのデータセンター環境に適した、柔軟性に優れたソリューションを提供します。課題今日のエンタープライズデータセンターに対するプレッシャーは、これまでにないほどです。仮想化されたアプリケーションやクラウドベースのアプリケーション、ビッグデータ、SDN、さまざまなデバイスを使用するモバイルワークフォースの増加などにより、データセンターのネットワークはパンク寸前です。このような輻輳を緩和するための取り組みとして、ネットワークアーキテクトは、設計時に拡張性や柔軟性が十分に考慮されていない既存のアーキテクチャにコンポーネントを追加しています。これにより当面の問題を一時的に回避できますが、ネットワークの複雑化という、さらに深刻な問題が発生します。ネットワークが複雑になると、ビジネス環境の変化に迅速に対応できなくなるため、ビジネスの俊敏性が著しく低下します。ジュニパーネットワークスのデータセンタースイッチジュニパーネットワークスの MetaFabric™ アーキテクチャは、物理と仮想の両方の、さまざまな技術メリット分野、複数のデータセンターサイト、クラウドに広がるデータセンターネットワークを構築する方法を • 優れた拡張性:ポート数が数十から数千までに対応まとめた設計構想です。このソリューションブリーフでは、バーチャルシャーシ、バーチャルシャーシ • 価値創出までの時間短縮:複数のサイトやクラウドの環境内および環境間で、アプリケーションの導入と配信に要する時間を短縮 • シンプルなネットワーク管理:複数のスイッチを 1 つのデバイスとして管理し、監視と保守を合理化ファブリック、データセンター向け Junos Fusion、Juniper Networks QFabric® システムなど、ジュニパーネットワークスのデータセンタースイッチングアーキテクチャに加え、MetaFabric アーキテクチャの中核となるリーフ/スパイン型レイヤー 3 ファブリックについて説明します。ジュニパーのデータセンタースイッチは、ポート数が数十から数千までの規模のネットワークに対応する柔軟な構成要素として機能し、ジュニパーのルーティングソリューション、セキュリティーソリューション、SDN ソリューション、およびオープンエコシステムのソリューションと連携する包括的なアーキテクチャとして、複数のサイトやクラウドの環境内や環境間でのアプリケーションの導入と配信を迅速化します。ジュニパーのデータセンタースイッチングアーキテクチャの主要な構成要素は、以下のとおりです。 • EX4300 イーサネットスイッチ:コンパクトな固定構成タイプのイーサネットスイッチ製品です。ハイパフォーマンスなデータセンターアクセスソリューションを提供します。 • EX9200 イーサネットスイッチ:プログラム可能なイーサネットスイッチ製品です。データセンターのコア環境とアグリゲーション環境で、クラウドアプリケーション、サーバーの仮想化、リッチメディアコラボレーションツールの導入が簡素になります。 • QFX5100 スイッチ:優れた柔軟性、ハイパフォーマンス、低遅延、高機能を特長とするレイヤー 2 およびレイヤー 3 スイッチ製品です。仮想化されたデータセンター環境向けに最適化されています。 • QFX10000 スイッチ:固定構成タイプの高機能モジュラースイッチ製品です。自動化と仮想化が適用された大規模なアグリゲーション環境向けに最適化されており、10 GbE、40 GbE、および 100 GbE を超える高密度環境に対応します。 1 ジュニパーのスイッチがあらゆる規模のデータセンターにもたらす拡張性とシンプルさ SOLUTION BRIEF • Junos® Space Network Director:データセンターやキャンパス、物理環境や仮想環境、無線や有線に関わらず、ネットワーク管理者が 1 つの画面でエンタープライズネットワーク全体を可視化、分析、制御できる、ネットワーク管理ソフトウェアです。ジュニパーのデータセンタースイッチは柔軟性に優れており、ジュニパーのバーチャルシャーシ、バーチャルシャーシファブリック、データセンター向け Junos Fusion、QFabric システムアーキテクチャに加え、リーフ/スパイン型レイヤー 3 ファブリックの導入環境でも使用できます。このような技術により、あらゆる規模のデータセンターを簡素にし、ポート数が数十から数千までの規模の拡張に対応できます。図 2: バーチャルシャーシファブリックの構成 QFabric システム QFabric システムは単一のスイッチとして連携する複数のコンポーネントで構成され、データセンターにハイパフォーマンス、エニーツーエニー型バーチャルシャーシバーチャルシャーシ技術により、相互接続した最大 10 台のスイッチを 1 つのデバイスとして監視して管理できます。バーチャルシャーシ技術を導入した環境では、ネットワークアーキテクトは物理トポロジーをエンドポイントの論理グループから切り離して、リソースを有効活用できます。また、1 GbE または 10 GbE アップリンクポートを使用して、複数のワイヤリングクローゼットやフロアー、さらには建物にまたがる長距離間にバーチャルシャーシ構成を拡張することで、障害許容力の高いトポロジーを構築できます。運用の簡素化と筐体の省スペース化を実現できるバーチャルシャーシ対応スイッチは、中小規模のデータセンターの柔軟なソリューションを求める顧客にとって最適なアーキテクチャです。 1/10 GbE EX4300 3 スポイントを同等に扱うため、ネットワークの局所性による影響がなくなります。したがって、QFabric システムは仮想化されたクラウド対応データセンターに最適なネットワーク基盤となります。QFabric のパフォーマンスは最大 40 Tbps にまで拡張できるため、アクセスレイヤーでこれまでにない処理容量を実現できます。さらに、単一スイッチでの管理により、データセンターの運用は大幅に簡素化され、電力、スペース、冷却、運用に伴うコストを削減できます。QFabric システムは、以下のプラットフォームをサポートします。表 3. QFabric システム対応プラットフォーム表 1. バーチャルシャーシ対応プラットフォームジュニパー製スイッチの接続、および管理の簡単さを提供します。QFabric システムでは、データセンターネットワーク全体を単一の階層に平坦化して、すべてのアクセ 10/40 GbE QFX5100 3 ジュニパー製スイッチ* 1/10 GbE QFX5100 QFabric Node 3 * QFX3500 および QFX3600 も QFabric Node として使用可能図 1: バーチャルシャーシの構成バーチャルシャーシファブリックバーチャルシャーシファブリックにより、相互接続した最大 20 台のスイッチを低遅延でハイパフォーマンスなデータセンターファブリックとして動作させ、これを 1 つのデバイスとして管理できます。バーチャルシャーシファブリックはプラグ＆プレイ機能を備え、運用がシンプルなため、中小規模のデータセンターで柔軟性に優れたハイパフォーマンスなトップオブラックソリューションを求める顧客に最適なアーキテクチャです。 EX4300 QFX5100 1/10 GbE レイヤー 3 および Open Clos IP ファブリックデータセンターにおける SaaS（Software-as-a-Service）や SDN（Software-Defined Networking）などの多くの使用事例では、IP フ表 2. バーチャルシャーシファブリック対応プラットフォームジュニパー製スイッチ図 3: QFabric システムの配置 10/40 GbE 3 ァブリックアーキテクチャが利用されています。IP ファブリックは通常、リーフ/スパイン型に配置されます。この場合、スパインノードはエニーツーエニー型トポロジーでリーフノードと相互接続され、数百台から 1 万台以 3 上のサーバーにまで拡張できるため、大量のトラフィックやアプリケーションワークフローに対応できます。リーフ/スパイン設計の IP ファブリックでは、トラフィックをレイヤー 3 のスイッチノード間の最適なパスで転送できます。障害が発生した場合には代替パスを利用できるため、ハイパフォーマンスな運用を維持しながら、 2 ジュニパーのスイッチがあらゆる規模のデータセンターにもたらす拡張性とシンプルさ優れた回復力を確保できます。10 GbE のリンク集約グループ（LAG）と、リーフとスパイン間のマルチパス機能により、クロスセクションの相互接続 SOLUTION BRIEF 表 5. データセンター向け Junos Fusion 対応プラットフォーム帯域幅が向上します。ジュニパー製スイッチ Open Clos アーキテクチャは、リーフ/スパイン型の IP ファブリックの一 EX4300 種であり、ライブラリセットを使用してデータセンターでの IP ファブリ QFX5100 3 ックの構築を自動化します。Open Clos ネットワークは、Junos Space QFX10002 3 3 QFX10008 3 3 QFX10016 3 3 Network Director と連携し、ゼロタッチプロビジョニング（ZTP）を使用して全体的にプロビジョニングでき、1 つの管理インターフェイスで自動リンク検出、ネットワーク構成、プロビジョニングを実行できるため、運用の 1/10 GbE 10/40 GbE 10/40/ 100 GbE 3 複雑さが軽減します。表 4. レイヤー 3 および Open Clos IP ファブリック対応プラットフォームジュニパー製スイッチ EX4300 1/10 GbE 10/40 GbE 10/40/ 100 GbE 3 QFX5100 3 QFX10002 3 3 QFX10008 3 3 QFX10016 3 3 図 5: Junos Fusion の構成 Junos EVPN EVPN（Ethernet Virtual Private Network）プロトコルは、データセンターネットワークや WAN に対応したエンドツーエンドソリューションであり、同じデータセンターまたは異なるデータセンター内のアプリケーションサーバーやデータベースサーバーへのシームレスな接続を可能に図 4: レイヤー 3 および Open Clos IP ファブリックの構成データセンター向け Junos Fusion ジュニパーネットワークスは、従来のネットワークアーキテクチャの課題に対処するために Junos Fusion を設計しました。Junos Fusion は、3 つの設計原則（拡張に対応できるシンプルな設計、スマートな設計、柔軟性のある設計）をベースとした、既存のレガシーなネットワークとソフトウェア定義型クラウドを結び付ける革新的なアーキテクチャです。 Junos Fusion は拡張性に優れたファブリックであり、複数階層のアーキテクチャを 1 つの階層に集約します。これにより、データセンターネットワーします。 EVPN は、以下のようにさまざまな導入オプションをサポートします。 1. EVPN は、MPLS ネットワークで MPLS ベースの転送プレーンを活用します。これは、WAN の導入や MPLS 対応データセンターでの導入に最適です。 2. EVPN は、VXLAN ベースの転送プレーンを活用します。これは、IP ファブリックを使用するデータセンターや、顧客がプレーンな IP インフラ上で VPN サービスを利用する場合の WAN の導入に最適です。 3. VXLAN を使用して EVPN をデータセンターに実装し、VTEP トンクに必要なデバイスの数が減り、設備投資を削減できます。Junos Fusion ネルの始点と終点をバーチャルルーターに設定して、サーバーインアーキテクチャは、「アグリゲーション」デバイスと「衛星」デバイスというフラストラクチャから VM への直接的な L2 拡張機能を確保します。 2 つの主要なコンポーネントで構成されます。これらは 1 つのスイッチングシステムとして相互に連携し、障害許容力を損なうことなくネットワークを平坦化します。Junos Fusion の拡張性に優れた導入形式である「ポッ表 6. Junos EVPN 対応プラットフォームド」は、1 組のアグリゲーションデバイスと最大 128 台の衛星デバイスでジュニパー製スイッチ構成され、集中管理型のファブリックを構築して、運用を大幅に簡素化し、運用コストを削減して、新しいアプリケーションやサービスの導入を迅速化します。プラグ＆プレイによるプロビジョニングと自動構成機能を備えた Junos Fusion は、業界屈指の拡張性、パフォーマンス、密度を誇り、高度に仮想化されたビジネスクリティカルな IT データセンターおよび SDN 対応型ク EVPN + VXLAN 対応 EVPN + MPLS 対応 QFX5100 3 3* QFX10002 3* 3* QFX10008 3* 3* QFX10016 3* 3* * ロードマップラウドデータセンターのニーズに最適なアーキテクチャです。 3 ジュニパーのスイッチがあらゆる規模のデータセンターにもたらす拡張性とシンプルさデータセンター 1 データプレーンコントロールプレーン SOLUTION BRIEF データセンターの相互接続 VxLAN EVPN (BGP) MPLS EVPN (BGP) データセンター 2 VxLAN EVPN (BGP) 図 6: Junos EVPN の構成まとめ:MetaFabric の導入に対応するジュニパーのデータセンタースイッチのポートフォリオジュニパーのデータセンタースイッチングアーキテクチャの詳細につデータセンターアーキテクチャの設計担当者として、複雑さの緩和、ビジいては、www.juniper.net/jp/jp/products-services/switching/data- 詳細情報ネスの俊敏性の向上、価値創出までの時間短縮などの課題に対処する必 center-switching-architectures/ をご覧ください。要がある場合には、ジュニパーのデータセンタースイッチをご利用くださ MetaFabric アーキテクチャの詳細については、www.juniper.net/jp/jp/ い。ジュニパーネットワークスの MetaFabric アーキテクチャの中核とな solutions/enterprise/metafabric/ をご覧ください。る強力なソリューションにより、パフォーマンス、拡張性、管理の容易さなど、困難な要件にも対応できます。さらに、ジュニパーのデータセンタージュニパーネットワークスについてスイッチでは、ネットワークをシンプルにできるため、市場への投入期間をジュニパーネットワークスは、ネットワークイノベーションに取り組んでい短縮して、今日の競争が激しい市場で勝ち残っていくために必要な俊敏性ます。デバイスからデータセンターまで、そしてコンシューマーからクラウを高めることができます。ドプロバイダにいたるまで、ジュニパーネットワークスは、ネットワークのエクスペリエンスや経済性を変革するソフトウェア、シリコン、システムを提供しています。ジュニパーネットワークスは、世界中のお客様とパートナー企業のために尽力しています。詳細については、www.juniper.net/jp/ をご覧ください。米国本社アジアパシフィック、ヨーロッパ、中東、アフリカ Juniper Networks, Inc. Juniper Networks International B.V. 1133 Innovation Way Boeing Avenue 240 Sunnyvale, CA 94089 USA 1119 PZ Schiphol-Rijk 電話： 888.JUNIPER（888.586.4737） Amsterdam, The Netherlands または +1.408.745.2000 電話： +31.0.207.125.700 FAX： +1.408.745.2100 FAX： +31.0.207.125.701 www.juniper.net Copyright 2015 Juniper Networks, Inc. All rights reserved. Juniper Networks、Juniper Networks ロゴ、Junos、QFabric は、米国およびその他の国における Juniper Networks, Inc. の登録商標です。また、その他記載されているすべての商標、サービスマーク、登録商標、登録サービスマークは、各所有者に所有権があります。ジュニパーネットワークスは、本資料の記載内容に誤りがあった場合、一切責任を負いません。ジュニパーネットワークスは、本発行物を予告なく変更、修正、転載、または改訂する権利を有します。 3510502-003-JP 2015 年 2 月