∼ 現在、死亡労働災害のトップは「交通事故」∼ 広島県内の労働災害による死亡者数は、平成２７年５月１９日確認値で７名ですが、この内、５名が交通事故により亡くなっています。本年に入ってから交通労働災害による死亡者は急増し、誠に憂慮すべき事態となっています。自動車等を使用する事業者は、業種を問わず広く交通労働災害の防止対策に取り組むことが必要ですが、交通労働災害の多くが事業場の外の道路上で発生することもあり、一般の労働災害と比較して、積極的な対策が十分に講じられているとはいえない現状もあります。しかしながら、交通労働災害は、業務との密接な関係の中で発生するものであり、事業者は、その防止のため、単に自動車等の運転を行う労働者に交通法規の遵守を求めるだけでなく、一般の労働災害と同様に総合的かつ組織的に取り組むことが必要です。このため、厚生労働省では「交通労働災害防止のためのガイドライン」を公表し、交通労働災害防止対策の推進を図っています。無事故でＧＯ！こ気をつけて！１２３４５行ってこい来ます！管理体制を整備して、会社ぐるみで取り組みましょう。無理のない走行計画にしましょう。雇入時教育は確実に、日常教育は運転記録等を活用して行いましょう。健康診断を確実に実施しましょう。荷主・元請事業者の皆さんも協働して取り組みましょう。厚生労働省のホームページ交通労働災害防止のためのガイドライン http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/130912-01.html 広島労働局労働基準部健康安全課労働災害における全死亡者数に対する交通事故死の占める割合 35人 30人 25人 20人 15人 10人 5人 0人 300 250 200 150 71.4% 35.5% 35.5% 16.7% 17.9% 12.5% 50. Ｈ22年Ｈ23年Ｈ24年Ｈ25年Ｈ26年Ｈ27年 (5月19日現在）交通事故死 11人 5人 11人 5人 3人 5人全死亡者数 31人 30人 31人 28人 24人 7人割合 35.5% 16.7% 35.5% 17.9% 12.5% 71.4% 平成22年∼27年の交通死亡労働災害業種別の状況その他の事業 7人 18% 清掃業 2人 5% 農林業 3人 7% 運輸交通業 12人 31% 高速道路などの自動車専用道路での走行時は特に注意！内訳（合計40人）常に道路状況の把握に努めよう。建設業 4人 10% 商業 12人 30% 平成2 2 年∼平成2 7 年年代別・事故の態様別交通死亡災害発生状況 1 0代 2 0代 30 代横転転落 40 代 50代 2 1 1 交差点衝突 1 スリップ 1 1 中央線オーバー 1 追突 1 2 1 1 激突され 1 1 1 3 6 3 1 3 1 2 5 7 1 1 3 1 2 誘導中 2 1 1 4 5 1 はねられ合計 3 1 1 合計 2 1 1 追突され 7 0代 3 3 踏切対向車 6 0代 1 4 9 13 8 100 1 40 0.0 平成２７年死亡災害発生状況平成27年5月19日現在広島労働局 №発生月業種性別年齢職種経験年数事故の型 1 １月製造業男 50 代塗装工 25 墜落、転落 2 １月その他の事業男 50 代警備員 8 3 3月清掃・男 30 代作業者と畜業 4 3月運輸交通業男 20 代バス運転手起因物災害発生状況その他の乗物船の塗装作業をしていた被災者（塗装工）が足を踏み外し、高さ９メートルほどある作業場から転落した。交通事故 (道路）トラックバイパス上り線出口付近で、道路工事による通行止めのため、車を一般道へ誘導していた警備員が、バリケードを突き破って直進してきたトラックにはねられ死亡した。 1 交通事故 (道路）ダンプカーとバキュームカーが出会い頭に衝突し、バキュームカーのその他の乗物助手席に乗っていた被災者が車の外に投げ出され、頭等を強く打ち死亡した。 20 交通事故 (道路）対向のトラックがセンターラインをはみ出し、マイクロバスと衝突しその他の乗物た。マイクロバスは右前部を大破し運転手が死亡した。 5 4月商業男 50 代運転者 2 墜落、転落掘削用機械被災者がドラグショベルの下敷きになり、倒れているのを通行人が発見し、搬送先の病院で死亡が確認されたもの。リースしていた１トンドラクショベルを引き取るため建設現場に出張していた被災者が、当該ドラクショベルを１．５トントラックへ積み込む際、ドラクショベルと転落し、運転していた被災者がその下敷きとなったものと思われる。 6 4月運輸交通業男 50 代運転者 10 交通事故 (道路）乗用車、バス、バイク軽四輪車に荷物を積み込み事業場を出発し、現場に到着後荷卸しを行い、事業場に帰る途中、被災者が運転する軽四輪車がセンターラインをオーバーして大型トラックに正面衝突した。 7 5月商業男 20 代 7 交通事故 (道路）乗用車、バス、バイク自動車道において、得意先回りのため広島市内からライトバンを運転していた被災者が、対向車線にはみ出し走行してきた大型トラックと正面衝突し死亡した。商業（営業職）