平成25年改正省エネルギー基準 RC造 共同住宅編 新しい省エネ基準に 対応しませんか! 押出発泡ポリスチレンで省エネ住宅 (5402) 03 3928 東京都港区新橋5-8-11 新橋エンタービル7F URL http://www.epfa.jp/ R R 2015.03.0000 ▶一次エネルギー消費量とは 平成25年基準の概要 平成25年基準で定める一次エネルギー消費 共通条件(地域区分、室用途、床面積等) 空調・暖冷房エネルギー消費量 ESAC これまでの住宅の省エネ基準(平成11年基準) では、建物全体の省エネ性能を客観的に比較しにくく、再生可能エネル ESV + 照明エネルギー消費量 + 給湯エネルギー消費量 + 改正前の省エネルギー基準 (平成11年基準) 暖冷房設備 1 改正後の省エネルギー基準 (平成25年基準) 昇降機エネルギー消費量※ + 事務機器・家電調理等 エネルギー消費量 EAC 空調・暖冷房エネルギー消費量 EV 換気エネルギー消費量 陽光発電による再生可能エネルギー削減量 + EL 照明エネルギー消費量 ESW EW 給湯エネルギー消費量 ESEV EEV 昇降機エネルギー消費量※ EM 事務機器・家電調理等 エネルギー消費量 なし 等」の一次エネルギー消費量の合計から 「太 + ESL EM 気設備」、 「 照明設備」、 「 給湯設備」、 「 家電 等(コージェネレーション設備により発電された 設計仕様 ルギー消費量を指標とした基準も定められました。 基準仕様 ギーの導入効果も適切に評価されにくい等の理由から、平成25年基準では下表の通り外皮の基準に併せて一次エネ + 換気エネルギー消費量 量とは、 「 暖房設備」、 「 冷房設備」、 「 機械換 + + なし 照明設備* なし 給湯設備 なし 昇降機* なし 外皮 年間暖冷房負荷/熱損失 外皮平均熱貫流率 係数等/仕様基準 平均日射熱取得率 一次エネルギー消費量 (暖冷房・換気・照明・給湯・昇降機) 基準一次エネルギー消費量 EST ≧ 化石燃料、原子力燃料、水力・太陽光など自 然から得られるエネルギーを「 一 次エネル ギー」、 これらを変換・加工して得られるエネル + ギー (電気、灯油、都市ガス等) を 「二次エネ ルギー」 といいます。 − 換気設備* エネルギー量も含む)」 を差し引いた値です。 住宅では二次エネルギーが多く使用されてい ES エネルギー利用効率化設備による エネルギー削減量 ET 設計一次エネルギー消費量 ますが、 それを一次エネルギー消費量へ換算 することにより、総エネルギー消費量を同じ単 位(MJ、GJ) で求めることで比較できるように なります。 ※非住宅建築物及び共同住宅が対象です。 *共同住宅の共用部分については、換気、照明、昇降機が対象 一次エネルギー消費量の算定はWebプログラム (http://www.kenken.go.jp/becc/index.html) が準備されており、 設計仕様を入力することで、設計一次エネルギー消費量及び基準一次エネルギー消費量が算定できます。 2 ▶外皮平均熱貫流率と冷房期の平均日射熱取得率による基準とは 平成11年基準では、①熱損失係数(Q値;床面積当たりの熱損失量) と②夏期日射取得係数(μ値) の基準でしたが、平成25年基準では ①外皮平均熱貫流率(UA値) と②冷房期の平均日射熱取得率(ηA値) の基準に改正されました。 Content 外皮平均熱貫流率による基準 ●平成25年基準の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 冷房期の平均日射熱取得率による基準 ●平成25年基準に適合するための方法(RC造の共同住宅) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・ 3 ●〈参考〉非住宅の基準 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・ 6 ●計算例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・ 7 〔1〕計算手順の概要(方法1、方法2について)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・ 7 〔2〕方法1のRC造共同住宅の外皮性能計算例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・ 8 (1)熱貫流率(U値)と日射熱取得率(η値) (2)構造熱橋部の線熱貫流率の選定 総熱損失量 外皮平均 (UA値) = 熱貫流率 外皮表面積 (3)温度差係数 総日射熱取得量 冷房期の平均 (ηA値) = ×100 日射熱取得率 外皮表面積 (4)方位係数 (5)取得日射量補正係数 (6)外皮性能の計算結果 (7)外皮性能の計算結果まとめ 〔3〕方法2の部位別仕様表(「設計・施工指針」別表)の適合厚さ・・・・・・・・・・・・・・ 14 平成25年基準の基準値 平成11年基準では、全国Ⅰ∼Ⅵの地域の市町村区分でしたが、H25年基準では、全国1∼8地域の区分となりました。 また、平成11年省エ ネ基準ではすべての地域で、断熱性能、 日射遮蔽性能の基準が設けられていましたが、改正後の基準では、寒冷地では日射取得性能の基 準が、蒸暑地では断熱性能の基準が設けられていません。 〔4〕方法3 (仕様基準) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 ●押出法ポリスチレンフォームの取り扱い上の注意事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 Ⅱ地域 Ⅲ地域 Ⅰb地域 Ⅱ地域 Ⅲ地域 Ⅳa地域 1 2 3 4 外皮平均熱貫流率の基準値[W/(m ・K)] (UA値) 0.46 0.46 0.56 冷房期の平均日射熱取得率の基準値(ηA値) − − − 旧区分 住宅トップランナー基準 H25年基準の地域区分 ※本資料は2014年12月時点での省エネ基準に関する資料を元にその概略を紹介したものです。部位の扱いや 面積算定要領、計算方法の詳細等は 「住宅の改正省エネルギー基準の建築主の判断基準と設計施工の指針の 解説テキスト1」 [(平成25年11月)以下解説テキストと記す]で確認ください。 また、Webアドレスの変更等が 生じることもありますので留意ください。 Ⅰ地域 平成11年基準 2 Ⅰa地域 Ⅴ地域 Ⅵ地域 Ⅳb地域 Ⅴ地域 Ⅵ地域 5 6 7 8 0.75 0.87 0.87 0.87 − − 3.0 2.8 2.7 3.2 Ⅳ地域 平成25年基準に適合するための方法 (RC造の共同住宅) 尚、上記方法以外で、全住戸平均外皮性能値を用いた建物 全体での一次エネルギー消費量の評価方法を以下に示します。 ■共同住宅及び住戸を含む建築物の場合 戸の外皮性能値(q値、 mC値、 mH値) に代えて、全住戸平均外皮性能値 方法1 (建築主の判断基準) は、方法2 (簡易計算法)、方法3 (仕様基準) に比べ煩雑になりますが、建物の断熱仕様が自由 に選択できる事や設備についての種々の省エネ手法が考慮できます。 [平均みなし値(q*値、 mC*値、 mH*値)] を用いて計算できます。 mH値) を算出後、全住戸分を合計し (i)各住戸の外皮性能値(q値、 mC値、 ます。 方法2 方法3 (簡易計算法) は、方法1 (建築主の判断基準) より外皮性能の計算が簡略化されたものですが、方法1 (建築主の判断 基準) に比べると同一性能にするための断熱材厚さが厚くなる傾向にあります。 住戸 住戸 住戸 住戸 住戸 住戸 住戸 住戸 住戸 住戸 住戸 住戸 住戸 住戸 住戸 住戸 非住宅部分 (共同住宅) (ii)外皮性能値の合計値を各住戸の床面積で面積按分します。 当該住戸の平均みなし値(q*値、 mC*値、 mH*値) = (仕様基準) は、仕様規定として定められていますが、平成11年基準の仕様規定と異なり開口部の面積比率や外皮等 面積を床面積で除した値の基準が定められており、 これらを計算する必要があります。 この方法は、明確な期限は設定さ 一次エネルギー消費量を計算するためのWebプログラムの入力項目概要については表-2に、方法3 (仕様基準) で用い る設備の仕様基準については表-3に示します。 (住戸を含む建築物) 各住戸の外皮の基準 ≦ 基準値 かつ 各住戸の一次エネルギー消費量※ ≦ 基準値 かつ 建物全体の一次エネルギー消費量 ≦ 基準値 mH値) Σ (q値、 mC値、 × (当該住戸床面積/全住戸床面積合計) れていませんが、当分の間、有効な方法として定められています。尚、低炭素認定基準の申請には使用できません。 3 住戸 共用部 ※「各住戸の一次エネルギー消費量」 は、下記要件を満たす場合、当該住 住戸 共用部 平成25年基準は、 「エネルギーの使用の合理化に関する建築主及び特定建築物の所有者の判断の基準」 (以下、建 築主の判断基準)及び「住宅に係るエネルギー使用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針」 (以下、設計・ 施工指針) から構成されています。 この基準への適合可否は、 「建築主の判断基準」 による方法、 「設計・施工指針」本則による方法(以下、簡易計算法) と 「設計・施工指針」附則による方法(以下、仕様基準) の3つの方法により判断する事ができます。本カタログではRC造 (鉄筋コンクリート造)共同住宅についての概要を以下及び表-1に示します。 共同住宅の場合は、下図のように単位住戸毎の基準適合が求められます。建物全体での基準の適合の場合は、単位 住戸の基準適合はもとより、共用部の一次エネルギー消費量の適合も必要となってきます。 また、非住宅部分を含む場合は、非住宅の基準に適合することが必要です。 (1)各住戸の外皮平均熱貫流率(UA値)及び冷房期の平均日射熱取得率 (ηA値) が基準値以下であること。 (2)外皮性能が以下の基準を満たすこと。 〈1∼7地域〉 を乗じた値※以下であること 住戸の設計UA値が基準UA値0.9(0.85) 外気に接する床の部位の熱貫流率が下表の値に0.9(0.85) を乗じた値※以下であり、 かつ、住戸の設計UA値が基準UA値に0.95(0.9) を乗じ た値※以下であること。 ( ) 内の値は低炭素建築物認定基準 表-1 省エネ基準に適合するための方法 項目 建築主の判断基準 設計・施工指針 本則 設計・施工指針 附則(当分の間有効な方法) 方法1(建築主の判断基準) 方法2(簡易計算法) 方法3(仕様基準) (UA値) ●外皮平均熱貫流率 と冷房期の平均日射 ●熱貫流率、日射熱取得率は (ηA値) 熱取得率 が判断基準に適合していること (表-14∼ 仕様表を用いる。 を確かめる。 16参照) ●木造用にはWebプログラムが用意されている。 (http://www.hyoukakyoukai.or.jp/teitanso/ 外皮性能 ※小数点第3位を切り上げ keisansyo.html) ●一次エネルギー消費量の入力データである、単 位温度差当たりの外皮熱損失量(q値)及び単 位日射強度当たりの冷房期及び暖房期の日射 (mC値、mH値) 熱取得量 も併せて計算される。 ※建具の仕様については、平成 25年国土交通省告示第907号、 別表第7を参照してください。 ●UA値、 ηA値を計算し建築主の 判断基準に適合していること を確かめる。 ※ηA値の計算に用いる取得日射 熱補正係数や方位係数は、外皮 の日射熱取得の計算方法を参照 してください。 (http://www.kenken.go.jp/ becc/index.html) ●Webプログラム等で計算し基準に適合していることを確かめる。 (http://www.kenken.go.jp/becc/index.html) ●対象設備:暖房・冷房・換気・給湯・照明・エネルギー利用効率化設備(太陽光発 電等) ※家電調理などのエネルギー消費量も対象だが、省エネ手法は考慮されない。 一次エネルギー 消費量 ●建設地域、居室面積、外皮の性能、設備の方式・仕様や効率等を入力することで計 算できる。 ※外皮を方法2で確かめた場合、事前に総熱損失係数q及び単位日射強度当たり の冷房期及び暖房期の総日射熱取得量mC、mHを求めておく。 部の断熱性能等の基準に適合していることを確かめる。 (P16-17参照) ※1.開口部等の断熱性能等の基準は開口部比率(開口 部面積の合計を外皮等面積で除した値) により異なる。 設備種類等 地域区分 1∼3 4∼8 0.09 0.08 ●設備の基準(表-3) に従った設備を設置する。 外皮 暖冷房 冷房 換気 換気 熱交換 (下表) を超えた場合、本方法は対応しない。 (方法1 若しくは2で実施) 給湯 給湯 地域区分 1∼3 4∼8 Σ A i,bw 0.3× +2.9 Σ A i,bw 0.5× +2.7 (省略) ●他に施工に関する基準及び維持保全に関する基準がある。 (省略) ●他に気密・防露性能の確保他の基準がある。 太陽熱給湯設備 n i A total 照明 発電 その他居室 非居室 ●外皮熱損失量(q値)、日射熱取得量 暖房期(mH値)、冷房期(mC値)の入力 ●利用の有無(有では、換気回数 5or20回/hの選択) ─ 蓄熱の利用 ●利用の有無(有りの場合、暖房期日射地域区分) 暖房 ※1.外皮等面積/床面積で除した数値が基準値 A total 0.37 ●地域区分、床面積、主たる居室面積、その他居室面積入力 ●年間日射地域区分指定の有無(太陽光給湯等を採用の場合地域区分入力) 自然風の利 ●利用の有無(有では、換気回数 用 5or20回/hの選択) 外皮 ●対象設備:暖房・冷房・換気・給湯・照明 共同住宅等 0.32 主たる居室 建物基本情報 床が外気、外気に通じる床裏等に接している場合 i 0.27 表 -2 一次エネルギー消費量 Web プログラムの入力項目概要 ②開口部比率が基準値(下表)以上の場合 n 床の熱貫流率 計値以下となること。 ①鉄筋コンクリート造等の住宅で当該住戸の過半の 住宅種類 4∼7地域 (4)通常の計算による各住戸の外皮性能値を用いて計算した設計一次エネルギー消費量の合計が、全住戸の基準一次エネルギー消費量の合 (方法1∼2で実施) 共同住宅等 3地域 (3)概ね標準以上の設備を採用していること (暖房,冷房,全般換気,照明,給湯のうち4種類以上) ※2.以下の①,②に該当する場合、本方法では行えない。 住宅種類 1、2地域 開口部の平均日射熱取得率が15以下となること (低炭素建築物認定基準では、12以下となること。) ●部位の熱貫流率又は断熱材の熱抵抗の基準及び開口 Ai,bw:当該住戸の第i界壁、界床等の面積(m2) Atotal:当該住戸の床面積の合計 その他 〈8地域〉 地域の区分 太陽光発電 ●設置しない ●設置しない ●設置する(暖冷房方式、機器・放熱器種 ●設置する(暖冷房方式、機器・放熱器種 類、エネルギー消費効率(区分)等の入力) 類、エネルギー消費効率(区分)等の入力) ●換気方式(ダクト式1種、2種or3種、壁付け式1種、2種or3種換気設備) ●省エネルギー対策有無(有りの場合比消費電力、ダクト径(75mm以上)他) ●換気回数(0.3、0.5、0.7回/h) ─ ─ ●熱交換の有無(第1種限定。熱交換有りの場合、有効換気量率85%以上、熱交換率65%以上、他) ●熱源種類(ガス、石油、電気、etc) ●効率等(入力しないorJIS S 2075に基づくモード熱効率の入力等) ●風呂機能の種類(給湯単機能、追い焚き有りor無し) ●配管方式(先分岐方式orヘッダー方式) ●水栓(台所、浴室シャワー、洗面について各々2バルブorそれ以外(手元止水、水優先)を選択) ●浴槽の保温措置(高断熱浴槽使用の有無) ●太陽光給湯採用の有無(有りの場合、設備種類、年間日射地域区分を選択) ●採用の有無(採用の場合、システム種類、年間日射地域区分入力、集熱面積 他) ●設置しない ●設置する(白熱灯使用・調光の有無 他) ●設置しない ●設置する(白熱灯使用有無・調光の 有無他) ●設置しない ●設置する(白熱灯使用有無・人感セン サーの有無(玄関外等)) ●採用の有無(採用の場合、パネル種類・方式、方位・角度・地域区分など入力) コージェネレーション ●採用の有無(有りの場合種類) ※ 暖房・冷房や照明の設置しないを選択した場合、予め地域毎に想定した設備を設置したものとして計算される。 ※ 入力内容の詳細は、住宅・建築物の省エネルギー基準及び低炭素建築物の認定基準に関する技術情報(http://www.kenken.go.jp/becc/index.html)の4.1一次エネルギー消費量 算定用WEBプログラム解説(住宅編)を参照してください。 4 表 -3 設備仕様(設計・施工指針 附則に規定される設備の仕様) 地域 設備種類・方式他 単位住戸全体を暖房する方式 暖房 1~4 冷房 居室のみ暖 房する方式 石油熱源機を用いた温水暖房用パネルラジエーターであって、JIS S 3031に規定する熱効率が83.0% 以上であり、かつ、配管に断熱被覆があるもの 間歇運転 密閉式石油ストーブ(強制対流式)であって、JIS S 3031に規定する熱効率が86.0%以上であるもの 建物全体としての総合的な省エネルギー性能を評価できるようになりました。 改正前の省エネルギー基準 (平成11年基準) ダクト式セントラル空調機であって、ヒートポンプを熱源とするもの 居室のみ冷 房する方式 ルームエアコンディショナーであって、JIS B 8615-1に規定する冷房能力を消費電力で除した数値が、 以下の算出式により求められる基準値以上であるもの −0.504×冷房能力(KW)+5.88 外皮 PAL 空調設備 CEC/AC 全般換気設備の比消費電力(熱交換換気設備を採用する場合は、比消費電力を有効換気量率で除した 値)が、換気回数0.5回/h以下の場合において、0.3W/m3以下であること 換気設備 CEC/V 照明設備 非居室に白熱灯又はこれと同等以下の性能の照明設備を採用しないこと 照明設備 CEC/L 給湯設備 石油給湯機であって、JIS S 2075に基づくモード熱効率が81.3%以上であるもの 給湯設備 CEC/HW 昇降機 CEC/EV 暖房(8地域 を除く地域。 8地域は規定 居室のみ暖 房する方式 無し) 冷房 これまで、非住宅の基準は、外皮の断熱性能、個別設備の性能を別々に評価していましたが、今回の基準改正で、 単位住戸全体を冷房する方式 間歇運転 単位住戸全体を暖房する方式 5~8 ダクト式セントラル空調機であって、ヒートポンプを熱源とするもの 連続運転 全般換気設備 5 〈参考〉非住宅の基準 概要 ダクト式セントラル空調機であって、ヒートポンプを熱源とするもの 連続運転 ガス熱源機を用いた温水断熱用パネルラジエーターであって、JIS S 2112に規定する熱効率が82.5% 以上であり、かつ、配管に断熱被覆があるもの 間歇運転 ルームエアコンディショナーであって、JIS B 8615-1に規定する暖房能力を消費電力で除した数値が、 以下の算出式により求められる基準値以上であるもの −0.321×暖房能力(KW)+6.16 単位住戸全体を冷房する方式 ダクト式セントラル空調機であって、ヒートポンプを熱源とするもの 居室のみ冷 房する方式 ルームエアコンディショナーであって、JIS B 8615-1に規定する冷房能力を消費電力で除した数値が、 以下の算出式により求められる基準値以上であるもの −0.504×冷房能力(KW)+5.88 間歇運転 改正後の省エネルギー基準 (平成25年基準) PAL* (パルスター) 一次エネルギー消費量 (BEI) (空調・換気・照明・給湯・昇降機) PAL、PAL*(パルスター)は、ペリメーターゾーン(屋内周囲空間)の年間熱負荷をペリメーターゾーンの床面積で 割った値であり、次式で計算されます。 ※ペリメーターゾーン…外皮から奥行き5mの部分の面積(m2) ペリメーターゾーンの年間熱負荷(MJ/年) PAL, PAL* = ペリメーターゾーンの床面積(m2) 全般換気設備の比消費電力(熱交換換気設備を採用する場合は、比消費電力を有効換気量率で除した 値)が、換気回数0.5回/h以下の場合において、0.3W/m3以下であること CECは、エネルギー消費係数、年間エネルギー消費量(MJ/年)÷年間仮想エネルギー消費量(MJ/年)で算出。 照明設備 非居室に白熱灯又はこれと同等以下の性能の照明設備を採用しないこと 設計された建築物における空調機器、換気設備等の設備ごとに1年間に消費するエネルギー量を一定の基準で算 給湯設備 ガス給湯機であって、JIS S 2075に基づくモード熱効率が78.2%以上であるもの 出した消費量で除した値で、効果性が高いほど値は小さくなります。 全般換気設備 ※1. 暖房、冷房、全般換気、給湯の設備は、建築主の判断基準において表の設備と同等以上の評価となるものを含む。 ●同等となる判断は、住宅・建築物の省エネルギー基準及び低炭素建築物の認定基準に関する技術情報(http://www.kenken.go.jp/becc/index/html)の 5.2『住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針(平成25年国土交通省告示第907号)附則6の(2)における『同等 以上の評価となるもの』の確認方法について』を参照してください。 ※2. 居室:主たる居室及びその他居室。非居室:主たる居室とその他居室以外の部分。 ※3. 暖房・冷房・給湯設備を設置しない場合も、基準に適合する設備を設置したものとみなされる。 ※4. 太陽光発電等規定にない省エネルギー対策は評価されない。 ※5. 共同住宅等の共用部は判断基準に従う。 ■用語の定義等は、住宅・建築物の省エネルギー基準及び低炭素建築物の認定基準に関する技術情報(http://www.kenken.go.jp/becc/index.html)を参照 してください。 PALとPAL*の計算式は同一ですが、計算条件(地域区分12地域区分→8地域区分)、建材の物性値の統一、ペ リメーター面積の算出方法(簡略化)等が変更されました。また、下表のとおり室使用条件も詳細に設定されま した。 空調室ごとの室使用条件 建物用途 PAL PAL* 事務所等 1 種類 11 種類 ホテル等 3 種類 23 種類 病院等 2 種類 20 種類 物販店舗等 1 種類 9 種類 学校等 2 種類 18 種類 飲食店等 2 種類 11 種類 集会所等 2 種類 51 種類 PALとPAL*に関する詳細は、 http://www.kenken.go.jp/becc/documents/building/Definitions/kaisetsusyo_PAL_20140331.pdf 等を参照してください。 6 計算例 〔2〕方法1のRC造共同住宅の外皮性能計算例 〔1〕計算手順の概要(方法1、方法2について) 建設地域が6地域で断熱等の仕様を表-4とし図-1のモデルでの計算例を 〔1〕計算手順の概要(P7) に従って以下に示 表-1(P3) に示したように、H25年基準では①外皮性能と②一次エネルギー消費量の基準を満たす必要があります。 します。 外皮性能の基準である外皮平均熱貫流率(UA値) と冷房期の日射熱取得率(ηA値) と一次エネルギー消費量を算出す 表-4 計算に使用した住宅の断熱等の仕様 mH値) を計算する必要があります。 るために、総熱損失量(q値) と冷房期及び暖房期の平均日射取得率(mC値、 部位 以下に、平成25年基準の外皮性能への適合確認手順を示します。 屋根 外断熱 押出法ポリスチレンフォーム3種60mm 外壁 内断熱 押出法ポリスチレンフォーム3種35mm プラン (仕様、面積) 屋根/天井、壁、床、基礎 断熱工法 戸境壁 断熱なし 戸境床 断熱なし 一階床 外断熱 押出法ポリスチレンフォーム3種45mm 断熱補強仕様1(表-5、6) 押出法ポリスチレンフォーム3種20mm 窓 - 金属製建具(一重)、Low-E複層ガラス(A4以上 A10未満) 日射遮蔽型(付属部材無し) ドア - 金属製 扉、ハニカムフラッシュ構造でガラス無し 構造熱橋部 ①各部位の熱貫流率(U値)の計算 方法1の場合:方法1による部位の熱貫流率(P8)計算例参照 断熱材 - - 方法2の場合:部位別仕様表(P14-15) より、仕様と断熱材厚さから熱貫流率を選択 ※押出法ポリスチレンフォーム3 種は熱伝導率 [0.028W/ (m・K)]以下として外皮性能の計算を実施 ②構造熱橋部の断熱補強から線熱貫流率(Ψ)の選定 図-1 計算に使用したモデル 方法1、方法2の場合も構造熱橋部の線熱貫流率[表-5-a,b(P10)]より線熱貫流率を選択 E 子供室 E 隣住戸 廊 下 子供室 7 総日射熱取得量(mc値、 mH値)の計算 ・屋根又は天井、外壁、 ドア: ・窓: (各部位のU値×各部位の面積等×温度差係数) B 方位係数×各部位の面積×日射熱取得率 (構造熱橋部の線熱貫流率×熱橋長さ×温度差係数) C E ×取得日射補正係数 + 最上階住戸 寝室 最上階住戸 洗面・浴室 A 最上階住戸 子供室 2 中間階住戸 寝室 一階住戸 寝室 B 最上階住戸 LD 最上階住戸 主寝室 隣住戸 中間階住戸 LD 中間階住戸 主寝室 隣住戸 一階住戸 LD 一階住戸 主寝室 隣住戸 戸境壁 E 中間階住戸 洗面・浴室 一階住戸 洗面・浴室 中間階住戸 子供室 2 一階住戸 子供室 2 D 床下 G 外壁 階床 寝 室 総熱損失量(q値)の計算 B 台所 居 間 方位係数×各部位の面積×日射熱取得率 屋根 A その他の床 床下 B C E F 床下 D 床下 mc値:冷房期の日射熱取得量〔W/K〕 mH値:暖房期の日射熱取得量〔W/K〕 :主たる居室 :その他居室 :非居室 :構造熱橋部 (1)熱貫流率(U値)と日射熱取得率(η値) 熱貫流率の求め方にはP3の表-1に示した通り、方法1と方法2があり、何れで求めても良いことになっています。ま 外皮平均熱貫流率(UA値)の計算 冷房期の平均日射取得率※1 (ηA値)の計算 た、屋根、外壁、ドアの日射熱取得率は熱貫流率 (U値) の求め方の方法1、方法2とも式-1 (下記) で求めることがで 総熱損失量(q値)/外皮総面積 冷房期の日射熱取得量(mc値)/外皮総面積 きます。なお、界壁や床等外気からの日射熱取得が生じない部分は、日射熱取得量を「0」として計算を行います。 窓については方法1、2共に以下①の開口部を参照してください。 一次エネルギー消費量計算時に入力必要な数値 外皮の熱性能を確認するために必要な数値 →基準との適合の可否を確認する。 (P2のH25年基準の基準値を参照してください) ※1 屋根、外壁、 ドアの日射熱取得率(η値) は各部位の熱貫流率(U値) ×0.034で求められます。 ● フローチャートは概要です。各部位の面積計算や有効数字、基礎断熱の場合の外皮面積の扱いなど計算方法の詳細は 住宅・建築物の省エネルギー基準及び低炭素建築物の認定基準(http://lowenergy.jsbc.or.jp/top/) の住宅の改正省エネルギー基準の 建築主の判断基準と設計・施工指針の解説等を参照してください。 部位の日射熱取得率ηi =部位の熱貫流率U i×0.034 式-1 (注:単位は無い) ※日射熱取得率:外皮の外側に入射する日射量に対して、室内に侵入する日射量の割合で、値が大きいほど 日射熱が侵入しやすいこととなります。 8 (2)構造熱橋部の線熱貫流率の選定 ①方法1による部位の熱貫流率 部位構成部材の断熱性を計算して熱貫流率を計算する方法で、方法2に比べ煩雑ですが、断熱仕様を自由に設定 構造熱橋部とは、断熱材が間仕切り壁や界壁、界床等により遮られ連続しない部分で、周囲よりも断熱性能が著 できます。以下に計算例を示します。 しく劣る部分を指します。平成25年基準では、この熱橋部分の熱損失算定を簡略化するため、熱橋形状毎、断熱 屋根:コンクリート150mm、内装材無し 材料 厚さd 熱伝導率λ (m・K)] (m) [W/ Ro ─ ─ 位置と断熱補強仕様に応じて熱橋長さ1m当たりの熱貫流率を定め、これを線熱貫流率と呼んでいます。線熱貫流 外壁:コンクリート150mm、内装材無し 熱抵抗 R=d/λ [(m2・K)/W] 材料 0.04 Ro 厚さd 熱伝導率λ (m・K)] (m) [W/ ─ ─ 0.04 断熱材 0.06 0.028 2.143 コンクリート 0.15 0.16 0.094 コンクリート 0.15 1.6 0.094 断熱材 0.035 0.028 1.25 Ri ─ ─ Ri ─ ─ 0.09 率は解説テキスト46ページ~や一般社団法人住宅性能評価・表示協会ホームページにあるRC造等住宅の熱橋形状 熱抵抗 R=d/λ [(m2・K)/W] 等に応じた線熱貫流率(Ψ)検索ソフト(http://www.hyoukakyoukai.or.jp/teitanso/index.php)で確認できます。 ①構造熱橋長さと線熱貫流率 最上階妻側住戸の例(断熱補強は断熱補強仕様1→②参照)を表-5-a, b、及び図-2に示します。 0.11 ΣR 2.367 [(m2・K)/W] ΣR 1.494 [(m2・K)/W] 熱貫流率 U=1/ΣR 0.422 [W/ (m2/K)] 熱貫流率 U=1/ΣR 0.669 [W/ (m2/K)] 日射熱取得率η=U×0.034 0.014 日射熱取得率η=U×0.034 0.023 表-5-aに熱橋仕様毎の線熱貫流率、表-5-bに熱橋毎の長さを示しています。図-2の赤線部分は熱橋仕様毎の熱 橋になります。 表-5-a 熱橋の形状と断熱仕様 戸境壁:コンクリート150mm、内装材無し 材料 厚さd 熱伝導率λ (m・K)] (m) [W/ 戸境床:コンクリート200mm、内装材無し 熱抵抗 R=d/λ [(m2・K)/W] 厚さd 熱伝導率λ (m・K)] (m) [W/ 材料 熱橋記号 方位 熱抵抗 R=d/λ [(m2・K)/W] Ro ─ ─ 0.11 Ro ─ ─ 0.09 コンクリート 0.15 1.6 0.094 コンクリート 0.2 1.6 0.125 Ri ─ ─ 0.11 Ri ─ ─ 0.15 A 構造熱橋部の取り合い 方向 屋根/外壁 X 熱貫流率 U=1/ΣR 9 0.314 [(m2・K)/W] ΣR 0.365 [(m2・K)/W] 3.187 [W/ (m /K)] 熱貫流率 U=1/ΣR 2.740 [W/ (m2/K)] 2 屋根外断熱/壁内断熱 天 0.35 屋根/外壁 ΣR ψ:線熱貫流率 [W/ (m・K)] 断熱位置 外気 X 室内 屋根外断熱/壁内断熱 G 天 屋根/外壁 Y 0.35 外気 10 室内 その他の床(1F)コンクリート150mm、内装材無し 材料 厚さd 熱伝導率λ (m・K)] (m) [W/ 西 熱抵抗 R=d/λ [(m2・K)/W] Ro ─ ─ 0.15 コンクリート 0.2 0.16 0.125 断熱材 0.045 0.028 1.607 Ri ─ ─ 0.15 E ΣR 2.032 [(m2・K)/W] 熱貫流率 U=1/ΣR 0.492 [W/ (m2/K)] 開口部はサッシやドア種類、ガラス種類、付属部材の有無・種類毎 に性能が定められています。採用する仕様に応じて住宅に係わるエ ネルギーの使用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針 表-7や解説テキスト217ページ等で確認できます。尚、ドアの熱貫流 率は、ガラス無しとして外気と同様の方法で求めています。 (http://lowenergy.jsbc.or.jp/top/resource/house_text1.pdf) Z 南 外壁/戸境壁 Z 北 外壁/戸境壁 Z 0.65 内断熱 室内 計算に使用した窓・ドアの性能 方位 熱橋部 軸 A A 天 屋根/外壁 X 6.14 0.35 A 天 屋根/外壁 X 6.14 0.35 G 天 屋根/外壁 Y 11.40 0.35 E 南 屋根/戸境壁 Z 2.80 0.33 窓 4.07 0.4 E 北 屋根/戸境壁 Z 2.80 0.33 ドア 4.65 0.158 E 西 屋根/間仕切壁 Z 2.80 0.65 E G 実長さ(m) 線熱貫流率 [W/ (m・K)] 日射熱取得率 に変えるなどの対処が行えません。詳しくは〔3〕 (P14-15)を参照してください。 ≒0.33 図-2 熱貫流率[W/ (m2・K)] 部位別仕様表に適合する断熱材を仕様とすることで、熱貫流率の計算を省略できますが、仕様表に無い断熱厚さ ≒0.33 0.65÷2=0.325 室内 - ②方法2による部位の熱貫流率 0.65÷2=0.325 外気 表-5-b 記号 開口部 外壁/間仕切壁 E A 計算住戸 E 隣戸 Z Y X 下階住戸 ※1. 戸境壁との熱橋は、熱損失が、それぞれの住戸に同量発生するものとして、隣戸と熱貫流率を按分します。 (表-5-a) ※2. 床部の熱橋は下階住戸の天井の熱橋として算定します。 ②断熱補強 断熱補強は熱損失低減だけでなく、結露防止のためにも実施することが望まれます。断熱補強には、断熱補強仕 様1と断熱補強仕様2があり、線熱貫流率が異なります。本計算例では断熱性能のより高い断熱補強仕様1として います。 (表-6参照) 表- 6 地域区分に応じた断熱補強仕様1 断熱工法※1 内断熱 外断熱 ※1.対象となる熱橋部で内断熱工法と外断熱工法が 地域区分 断熱補強の仕様 断熱補強の範囲(mm) 1, 2 3, 4 5〜8 900 600 450 断熱補強の熱抵抗の基準値[(m ・K)/W] 0.6 2 断熱補強の範囲(mm) 断熱補強の熱抵抗の基準値[(m2・K)/W] ※2 450 300 0.6※2 200 併用されている場合は、内断熱工法とみなします。 ※2.熱抵抗=厚さ/熱伝導率なので、断熱材を押出 法ポリスチレンフォーム3種「熱伝導率=0.028W/ (m・K)」とすると、厚さ20mmの場合、熱抵抗= 0.02/0.028=0.7 ≧0.6なので仕様に適合します。 (3)温度差係数 (6)外皮性能の計算結果 隣接空間等の種類に応じて、実際に生じる温度差を勘案するための係数です。平成11年基準では一階床の床下空 便宜的に最上階から一階まで階高さと間取りが同一として、各部の面積を表- 9-1~3として計算した例を以下に示 間への熱ロスを計算するときに考慮されていましたが、平成25年基準では併せて、共同住宅での隣室への熱損失 します。 も考慮されています。 (表-7参照) ①部位の面積等 表-7 温度差係数 ●床面積は一次エネルギー消費量の計算において、部屋を主たる居室(居間、ダイニング、台所等)、その他居室 外皮平均熱貫流率(UA値)を 算出する場合 外気又は外気に通じる空間(小屋裏・天井裏・共用部・屋内駐車場・ メーターボックス・エレベーターシャフト等) 1 1 0.7 0.7 1〜3地域 0.05 0 4〜8地域 0.15 0 外気に通じていない空間(昇降機室、供用機械室、倉庫等) 又は外気に通じる床裏 住戸、住戸と同様の熱的環境の空間(空調された共用部 等)又は外気に通じていない床裏(ピット等※) 単位温度差当たりの外皮 熱損失量(q値) を算出する場合 (寝室、子供室、和室等)、非居室(居室以外の空間) [図-1(P8)参照]で分類しており、分類別に床面積を 算定しておきます。 ●戸境壁や床面積も外皮平均熱貫流率UAの計算で必要なので計算しておきます。 表-9-1 居室等及び屋根、界床面積 面積 長さ (X方向) 長さ (Y方向) (m) (m) 3.660 4.435 部屋名 ※ 当該ピット等の床が1m以上地盤面下にあり、かつ、その床面から地盤面までの高さがその空間の天井高さの1/2以上のものに限る LD LD (4)方位係数 屋根面積 戸境床面積 主たる居室 ○ ○ ○ 1.000 1.665 1.67 ○ ○ ○ LD 0.380 1.365 0.52 ○ ○ ○ 台所 2.660 2.185 5.81 ○ ○ ○ その他居室 非居室 方位により部位が受ける日射量が異なるのでそれを補正する係数です。また、日射量は地域や季節でも異なるので、 主寝室 2.480 4.435 11.00 ○ ○ ○ 子供室1 2.060 3.870 7.97 ○ ○ ○ 方位係数は地域毎に夏期と冬期で定められており解説テキスト87ページ等で確認できます。なお、一般社団法人住宅 子供室1 0.600 1.970 1.18 ○ ○ ○ 子供室2 2.480 3.870 9.60 ○ ○ ○ 廊下 1.000 5.300 5.30 ○ ○ ○ 廊下 0.600 1.900 1.14 ○ ○ ○ 便所 2.660 0.910 2.42 ○ ○ ○ 洗面 2.480 1.730 4.29 ○ ○ ○ 浴室 2.100 1.365 2.87 ○ ○ ○ 70.00 70.00 性能評価・表示協会ホームページの外皮性能計算シート[ http://www.hyoukakyoukai.or.jp/teitanso/gaihi3.html 11 対象部位 面積 (m2) 16.23 住宅の外皮平均熱貫流率及び外皮平均日射熱取得量(冷房期・暖房期)計算書 RC造共同住宅等協同住宅入力 型 以下外皮性能計算シートと記す]では地域と方位を選択するだけで方位係数の入力は不要になっています。 合計 70.00 24.23 (5)取得日射量補正係数 窓ガラスのひさし等の日除け効果や日射の入射角による特性を考慮した低減係数で、ひさしの有無にかかわらず考 慮する必要が有ります。窓のみに適用する補正係数で屋根や外壁には適用しません。また、天窓は、以下に係わり なくガラス種別、地域区分により定められた値を使用します。 (本資料では省略) 取得日射量補正係数は地域や窓ガラスの種類に係わりなく定められた値を選択する方法(表-8参照)とひさしの出 と窓からの高さによる計算で求める簡略法、ひさしの出と窓からの高さによる計算と数表で求める詳細法がありま す。本資料では定められた値を選択する方法で計算した結果を示しています。なお、定められた値を選択する方法 は、計算結果が安全側になるよう冷房負荷の大きくなる夏場は値が大きめに暖房負荷が大きくなる冬場は値が低め に定められています。また、外皮性能計算シートではデフォルト値を使うにチェックを入れるだけで値の入力は不要 になっています。 暖房期 fH=0.51 16.02 70.00 表-9-2 窓・ドア面積 ●窓面積 No ●ドア面積 部屋名 方位 1 LD 西 2 台所 西 0.60 幅(W) (m) 1.20 計算式 高さ(H) (m) 1.10 0.90 面積 (m2) 1.32 LD 南 2.26 2.00 4.52 4 主寝室 南 1.80 1.80 3.24 5 子供室1 北 1.20 1.10 1.32 6 子供室2 北 1.20 1.10 1.32 合計 部屋名 方位 1 玄関 北 0.54 3 ─ No 12.26 表-9-3 外壁等面積 表-8 定められた値を選択する場合の取得日射量補正係数 冷房期 fC=0.93 29.75 床面積合計(m2)= 分類 方位 外壁 南 幅(W) (m) 6.14 外壁 北 6.14 計算式 高さ(H) (m) 2.80 面積 (m2) 17.19 7.76 0 2.80 17.19 2.64 1.76 窓面積 (m2) ドア面積 (m2) 外壁のみの面積 (m2) 9.43 12.80 外壁 西 11.40 2.80 31.92 1.86 0 30.06 戸境壁 東 11.40 2.80 31.92 0 0 31.92 幅(W) (m) 0.90 計算式 高さ(H) (m) 1.95 面積 (m2) 1.76 12 ②中間階と一階の熱橋の線熱貫流率と熱橋長さ: (7)外皮性能の計算結果まとめ 図-3、4赤線部分が熱橋です。熱橋形状や隣戸住戸との按分計算は省略しています。上階床の熱橋は下階天井の 熱橋として算定するので一階は最上階や中間階に比べ熱橋が多くなっています。 (表-10、11参照) 表-10 構造熱橋長さ(中間階) 記号 E B B B E E 方位 西 北 南 南 北 西 軸 Y X X Z Z Z 方位 E B B E E E C F C D D 13 射量等が異なることによります。 B 実長さ (m) 線熱貫流率[W/(m・K)] 11.40 0.65 6.14 0.65 6.14 0.65 2.80 0.33 2.80 0.33 2.80 0.65 ●表-13の桃色部分は基準が定められており、基準値以下でなければなりません。 E E 上階住戸 上階住戸 E 表-13の水色部分は一次エネルギー消費量の計算に必要な外皮性能です。 ●申請に当たっては、共同住宅の全ての住戸について算定しなければなりません。 B 表 -13 外皮性能計算結果 E 計算住戸 表-11 構造熱橋長さ(最下階) 記号 値には差が生じています。これは、間取りや階高さが同一でも、建物の階により外気に接する面積や、熱橋長さ、日 図 -3 熱橋部 上階床/外壁 上階床/外壁 上階床/外壁 外壁/戸境壁 外壁/戸境壁 外壁/間仕切壁 最上階と中間階、一階の結果を示します(表-13参照)。計算した住戸は全て外皮の基準に適合していますが、その 隣戸 分類 下階住戸 熱橋部 軸 西 上階床/外壁 北 上階床/外壁 南 上階床/外壁 南 外壁/戸境壁 北 外壁/戸境壁 西 外壁/間仕切壁 水平(南) 床/外壁 水平(西) 床/外壁 水平(北) 床/外壁 ─ 床/基礎戸境壁部 ─ 床/基礎(間仕切) Y X X Z Z Z X Y X Y X 実長さ (m) 線熱貫流率[W/(m・K)] 11.40 6.14 6.14 2.80 2.80 2.80 6.14 11.40 6.14 11.40 6.14 0.65 0.65 0.65 0.33 0.33 0.65 0.20 0.20 0.20 0.33 0.65 外皮の性能 図 -4 B 上階住戸 B C E D 計算住戸 C 2.8 134.6 112.1 144.9 ─ 3.91 2.86 2.86 ─ 3.89 2.89 2.89 ─ 表 -14 鉄筋コンンクリート造の内断熱工法の仕様例 部位 屋根 ※3.本計算書では部位の貫流熱損失は、小数点第四位を四捨五入して、小数点第三位までの値とする ※4.表様式の出典:住宅の改正省エネルギー基準の建築主の判断基準と設計・施工指針の解説(一般社団法人 日本サステナブル建築協会) 表-12 熱貫流率U 貫流熱損失 [W/ (m 2・K)] 温度差 A(L)×U×H 線熱貫流率 係数H [W/K] [W/ (m・K)] 取得日射量補正係数 日射熱取得量 η×ν×fC or fH×A fC fH [W/K] 日射熱取得率η 方位係数 窓以外 ν :U×0.034 窓:本文参照 冷房期 暖房期 冷房期 暖房期 冷房期 暖房期 部位 方位 隣接空間 屋根 屋根 外気 70.00 ─ 0.422 1.00 29.540 1 ─ ─ 1.004 1.004 南 外気 9.43 ─ 0.669 1.00 6.309 0.023 0.434 0.936 ─ ─ 0.093 0.201 0.076 0.014 1 北 外気 12.80 ─ 0.669 1.00 8.560 0.023 0.341 0.261 ─ ─ 0.099 西 外気 30.06 ─ 0.669 1.00 20.110 0.023 0.504 0.523 ─ ─ 0.345 0.358 No.1 西 外気 1.32 ─ 0.669 1.00 5.372 0.40 0.504 0.523 0.247 No.2 西 外気 0.54 ─ 4.07 1.00 2.198 0.40 0.504 0.523 0.101 0.058 No.3 南 外気 4.52 ─ 4.07 1.00 18.396 0.40 0.434 0.936 0.93 0.51 南 外気 3.24 ─ 4.07 1.00 13.187 0.40 0.434 0.936 0.523 0.619 北 外気 1.32 ─ 4.07 1.00 5.372 0.40 0.341 0.261 0.167 0.070 No.6 北 外気 1.32 ─ 4.07 1.00 5.372 0.40 0.341 0.261 0.167 0.070 ドア 北 外気 1.76 ─ 4.65 1.00 8.161 0.158 0.341 0.261 0.095 0.072 ─ 屋根/外壁 屋根 外気 ─ 6.14 0.35 1.00 2.149 0.012 1 1 ─ ─ 0.073 0.073 屋根/外壁 屋根 外気 ─ 6.14 0.35 1.00 2.149 0.012 1 1 ─ ─ 0.073 0.073 1 屋根/外壁 屋根 外気 ─ 11.40 0.35 1.00 3.990 0.012 1 ─ ─ 0.136 0.136 外壁/戸境壁 南 外気 ─ 2.80 0.35 1.00 0.924 0.011 0.434 0.936 ─ ─ 0.014 0.029 外壁/戸境壁 北 外気 ─ 2.80 0.35 1.00 0.924 0.011 0.341 0.261 ─ ─ 0.011 0.008 外壁/間仕切壁 西 外気 ─ 2.80 0.65 1.00 1.829 0.022 0.504 0.523 ─ ─ 0.031 0.032 戸境壁 隣住戸 東 隣接住戸 31.92 ─ 3.187 0.15 ③ 15.259 0.108 戸境床 下階住戸 水平 隣接住戸 70.00 ─ 2.74 0.15 ③ 28.770 0.108 Σ (A・U・H) ② 178.6 UA=Σ (A・U・H)/ΣA ②/① 0.75 q=Σ (A・U・H)ー戸境壁・戸境床 (A・U・H) ②ー③134.6 0 0 ─ ─ 0 0 0 0 ─ ─ 0 0 m C, mH=Σ (η×ν×fC or fH×A) mC 3.91 mH 3.89 ηA=mC/①×100 1.7 屋根コンクリートスラブの下側(室内側)に、Rが3.6以上の 断熱材を打込み、又は吹付けた断熱構造とする場合 0.35 屋根コンクリートスラブの下側(室内側)に、Rが2.7以上の 断熱材を打込み、又は吹付けた断熱構造とする場合 0.37 屋根コンクリートスラブの下側(室内側)に、Rが2.5以上の 断熱材を打込み、又は吹付けた断熱構造とする場合 0.39 コンクリートの内側(室内側)に、Rが2.4以上の断熱材を 貼付け、打込み、又は吹付けた断熱構造とする場合 0.49 0.27 0.32 ─ 0.37 床 0.38 0.46 0.53 基礎 例示仕様の詳細 0.27 0.75 0.730 0.863 No.4 ─ 外壁 熱貫流率 [W/(m2・K)] 0.141 No.5 外皮総面積 ΣA 238.22 ① 0.87 1.3 〔3〕方法2の部位別仕様表(「設計・施工指針」別表)の適合厚さ 床下 ※2.単位温度差当たりの外皮熱損失量q:小数点第二位を四捨五入し、小数点第一位までの値とする 構造 熱橋 部 0.8 1.3 隣戸 ※1.外皮平均熱貫流率(UA値):切り上げて小数点第二位までの値とする 開口部 0.78 1.7 E 外皮平均熱貫流率(6地域) 外壁 0.75 (−) 冷房期の外皮平均日射熱取得率(ηA値) D 最上階西側住戸の外皮性能の計算例を示します。 (表-12参照) 面積A (m 2) 外皮平均熱貫流率(UA値) [W/(m2・K)] 西側1階 基準値 (床下はその他床) (等級4、6地域) ※ 計算は外皮性能計算シートで行った。また、熱橋部の線熱貫流率は、前記ホームページの『RC造住宅等の熱橋形状に応じた線熱貫流率(ψ)検索ソフト』及び解説 テキストで求めた。 ③外皮性能計算例(最上階西側住戸 地域:6地域) 熱橋 長さL (m) 西側最上階 西側中間階 単位温度差あたりの外皮熱損失量(q値) (W/K) 一次消費 エネルギー計算に 単位日射強度あたりの冷房期の日射熱取得量(mC値) 用いる外皮性能 単位日射強度あたりの暖房期の日射熱取得量(mH値) E E F 項目 コンクリートの内側(室内側)に、Rが1.9以上の断熱材を 貼付け、打込み、又は吹付けた断熱構造とする場合 コンクリートの内側(室内側)に、Rが1.1以上の断熱材を 貼付け、打込み、又は吹付けた断熱構造とする場合 床裏が外気に接する場合であって、コンクリートスラブの 下側(外気側)にRが3.5以上の断熱材を貼付け、打込み、 又は吹付けた断熱構造とする場合 床裏が外気に接する場合であって、コンクリートスラブの 下側(外気側)にRが2.9以上の断熱材を貼付け、打込み、 又は吹付けた断熱構造とする場合 床裏が外気に接する場合であって、コンクリートスラブの 下側(外気側)にRが2.5以上の断熱材を貼付け、打込み、 又は吹付けた断熱構造とする場合 床裏が外気に接する場合であって、コンクリートスラブの 下側(外気側)にRが2.3以上の断熱材を貼付け、打込み、 又は吹付けた断熱構造とする場合 床裏が外気に接する場合であって、コンクリートスラブの 下側(外気側)にRが1.8以上の断熱材を貼付け、打込み、 又は吹付けた断熱構造とする場合 床裏が外気に接する場合であって、コンクリートスラブの 下側(外気側)にRが1.5以上の断熱材を貼付け、打込み、 又は吹付けた断熱構造とする場合 (R:熱抵抗値) XPS 3種の断熱材 必要厚さ(mm) 断面構成図 コンクリート 105 80 断熱材 コンクリート 70 70 断熱材 55 35 100 85 コンクリート 70 断熱材 基礎断熱工法の仕様と同等 ※熱抵抗値 R=d/λ d:部材厚さ(m)/λ:部材の熱伝導率(W/(m・K)) ※XPS3種(押出法ポリスチレンフォーム3種)は熱伝導率0.028[W/(m・K)]以下にて断熱材必要厚さを算出 65 55 45 14 表-15 鉄筋コンクリート造の外断熱工法の仕様例 部位 屋根 外壁 熱貫流率 例示仕様の詳細 [W/(m2・K)] 0.32 屋根コンクリートスラブの上側(外気側)に、Rが3.0以上の 断熱材を貼付けた断熱構造とする場合 0.41 屋根コンクリートスラブの上側(外気側)に、Rが2.3以上の 断熱材を貼付けた断熱構造とする場合 0.43 屋根コンクリートスラブの上側(外気側)に、Rが2.2以上の 断熱材を貼付けた断熱構造とする場合 0.49 コンクリートの外側(外気側)に、Rが1.9以上の断熱材を 貼付け、打込み、又は吹付けた断熱構造とする場合 0.58 コンクリートの外側(外気側)に、Rが1.5以上の断熱材を 貼付け、打込み、又は吹付けた断熱構造とする場合 0.86 コンクリートの外側(外気側)に、Rが1.0以上の断熱材を 貼付け、打込み、又は吹付けた断熱構造とする場合 (R:熱抵抗値) XPS 3種の断熱材 必要厚さ(mm) 断面構成図 85 断熱材 65 65 コンクリート 断熱材 基礎断熱工法の仕様と同等 ①開口部比率の条件 (R:熱抵抗値) XPS 3種の断熱材 必要厚さ(mm) 断面構成図 地域区分 住宅の種類 1~3 4~8 一戸建ての住宅 0.11未満 0.13未満 共同住宅等 0.09未満 0.08未満 います。 断熱材 基礎 地域区分 100 屋根または天井 断熱材 鉄筋コンクリート造の基礎の両側に、合計してRが3.5以上の 断熱材を貼付けた断熱構造の場合 100 1・2 鉄筋コンクリート造の基礎の外側又は内側にRが1.7以上の 断熱材を貼付けた断熱構造の場合 断熱材 50 土間床 等の外 周部 3 8 4・5・6・7 熱抵抗値 の基準 XPS3 種の 熱抵抗値 XPS3 種の 熱抵抗値 XPS3 種の 熱抵抗値 XPS3 種の 断熱材必要厚さ の基準 断熱材必要厚さ の基準 断熱材必要厚さ の基準 断熱材必要厚さ [(m2・K)/W] (mm) [(m2・K)/W] (mm) [(m2・K)/W] (mm) [(m2・K)/W] (mm) 内断熱 3.6 105 2.7 80 2.5 70 1.6 45 外断熱 3.0 85 2.2 65 2.0 60 1.4 40 内断熱 2.3 65 1.8 55 1.1 35 - - 外断熱 1.8 55 1.5 45 0.9 30 - - 外接・ その他 内断熱 3.2 90 2.6 75 2.1 60 - - 外断熱 2.2 65 1.8 55 1.5 45 - - 外接・ その他 内断熱 1.7 50 1.4 40 0.8 25 - - 外断熱 0.5 15 0.4 15 0.2 10 - - 壁 床 基礎 16 ■ 断熱材の熱抵抗値の基準と押出法ポリスチレンフォーム3種の必要厚さ 基礎 断熱材 開口部(窓+ドア)面積の合計 開口部比率= 外皮等面積の合計 躯体の断熱性能の基準は、熱貫流率又は、熱抵抗値の基準がありますが、ここでは熱貫流率の基準値は省略して 0.37 0.53 ⑤設備機器の基準 ①開口部比率の条件 部位 基礎 ④外皮面積比率の条件 ②躯体の断熱性能に関する基準 ②躯体の断熱性能に関する基準 表-16 基礎断熱工法の仕様例 鉄筋コンクリート造の基礎の外側又は内側にRが3.5以上の 断熱材を貼付けた断熱構造の場合 〈一次エネルギー消費量に関する適用条件〉 (1)外皮に関する適用条件 ※XPS3種(押出法ポリスチレンフォーム3種)は熱伝導率0.028[W/(m・K)]以下にて断熱材必要厚さを算出 15 〈外皮に関する適用条件〉 30 基礎 例示仕様の詳細 3の仕様基準を利用する事ができます。 55 コンクリート 45 鉄筋コンクリート造の住宅 内断熱工法の仕様と同等 部位 方法3では、外皮及び一次エネルギー消費量に関する適用条件があります。この適用条件を満たした場合のみ方法 ③開口部の断熱性能の基準 床 熱貫流率 [W/(m2・K)] 〔4〕方法3(仕様基準) ※XPS3種(押出法ポリスチレンフォーム3種)は熱伝導率0.028[W/(m・K)]以下にて断熱材必要厚さを算出 ③開口部の断熱性能等に関する基準 0.76 鉄筋コンクリート造の基礎の外側又は内側にRが0.5以上の 断熱材を貼付けた断熱構造の場合 基礎 断熱材 ●開口部比率の区分表 15 次の表に揚げる住宅の種類及び地域区分に応じた開口部比率の区分に応じ、次の開口部の熱貫流率表に定める 基準によって定められています。 基礎 1.80 無断熱の鉄筋コンクリート構造の場合 断熱材 なし 住宅の種類 ─ 一戸建ての住宅 ※XPS3種(押出法ポリスチレンフォーム3種)は熱伝導率0.028[W/(m・K)]以下にて断熱材必要厚さを算出 ※建具の仕様については、平成25年 国土交通省 告示907号の別表第7を参照してください。 共同住宅等 開口部比率の区分 地域区分 1・2及び3 4・5・6及び7 8 (い) 0.07未満 0.08未満 0.08未満 (ろ) 0.07以上0.09未満 0.08以上0.11未満 0.08以上0.11未満 (は) 0.09以上0.11未満 0.11以上0.13未満 0.11以上0.13未満 (い) 0.05未満 0.05未満 0.05未満 (ろ) 0.05以上0.07未満 0.05以上0.07未満 0.05以上0.07未満 (は) 0.07以上0.09未満 0.07以上0.08未満 0.07以上0.08未満 ●開口部の熱貫流率表 開口部[窓の面積(当該窓が二以上の場合においては、その合計の面積)が住宅の床面積の合計に0.02を乗じた 押出法ポリスチレンフォームの取り扱い上の注意事項 値以下となるものを除くことができる]の熱貫流率が、開口部比率の区分及び地域区分に応じ、次の表に揚げる基 準値以下であること。 ● 火気厳禁 熱貫流率による基準値 [W/ (m2・K)] 火気に接触すると燃えます。燃えると黒煙を発生します。従って、輸送、保管、施工に際しては火気 地域区分 開口部比率の区分 1・2及び3 4 5・6及び7 8 (い) 2.91 4.07 6.51 - (ろ) 2.33 3.49 4.65 - (は) 1.90 2.91 4.07 - 開口部(天窓以外の当該窓の面積が住宅の床面積の合計に0.04を乗じた値以下になるものを除くことができ る。)の建具、または、付属部材、ひさし、軒などの日射遮蔽措置を施した部分が、次表に掲げる事項と同等以上の 性能を有するものであること。 開口部比率の区分 (い) 17 一戸建て の住宅 (ろ) (は) 共同住宅等 特に溶接・溶断に当たっては十分ご注意ください。 ● 紫外線注意 直接日光に長時間(2~3日以上)さらすと、表面から徐々に変色劣化し、接着不良、厚さの減少 ●窓の日射遮蔽仕様の基準 住宅の種類 に十分注意をするとともに適切な養生をする事が必要です。 等の原因になりますので、保管に当たっては養生シートで被い、施工後は速やかに仕上げを行ってく ださい。 ● 有機溶剤注意 アルコール系以外の有機溶剤、石油類には侵されることがあります。接着剤、塗料等の選択及び 地域区分 1~4 5~7 - - 8 付属部材等設置 - イ)0.74以下 ロ)付属部材等設置 イ)0.68以下及び、ひさし、軒等の設置 ロ)付属部材等設置 - イ)0.49以下 ロ)0.74以下及び ひさし、軒等の 設置 ハ)付属部材等設置 0.49以下及び付属部材の設置 木造家屋での防腐・防蟻薬剤の選定及び使用に当たっては事前にそれらのメーカーにお問い合わ せください。 ● 高温注意 使用温度は80℃以下です。80℃を超えると徐々に変形し始めますので、高温での使用は避けてく ださい。 (い) - - - (ろ) - - 付属部材等設置 ● 割れ、踏み抜き注意 (は) - - イ)0.68以下及び、ひさし、軒等の設置 ロ)付属部材等設置 局部荷重や衝撃には弱く割れやすい材料です。下地の無い箇所には乗らないでください。 ※ 付属部材等…付属部材またはひさし、軒等(南±22.5度に設置するものについては、外付けブラインドに限る) ● 強風注意 強風下での作業は注意してください。また、保管に当たっては飛散防止処置をしてください。 (2)一次エネルギー消費量に関する適用条件 ● その他の注意 住戸の一次エネルギー消費量は、外皮の性能、住戸の面積、設備仕様によって異なる事から下記の2つの要件を満 ・フォームの屑が目に入った場合は、こすらないで流水で洗浄してください。 たす必要があります。 ・熱線スライス等煙の発生する作業をする場合は、換気を十分行ってください。 ①外皮面積比率の条件 ・廃棄の際は条例に従って処理してください。燃やすと黒煙(スス)が発生しますのでご注意ください。 住戸の形状について、外皮等の面積を床面積等の合計で除した数値が、計算式で求められた数値以下となること ・鳥・ねずみ・昆虫等によって損傷を受けることがありますが、この場合も栄養源や、餌にはなりま が必要となります。 [表-1(P3)参照] ②設備機器の基準 住戸に設置する設備機器(暖房、冷房、換気、照明及び給湯)が表-2(P4)に示される事項に該当するもの、また はそれ以上の性能が評価される設備を設置することが必要となります。 [表-3(P5)参照] せん。 18
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