P. ii - 高崎経済大学

塩田咲子教授退職にあたって
副学長 大 宮 登
塩田咲子先生は昭和46年3月に東京女子大学文理学部史学科を卒業後、昭和47年4月に一橋
大学大学院社会学修士課程に進学し、昭和50年3月に修了(社会学修士)
、引き続き、昭和50年
4月に同大学院博士課程に進み、昭和53年3月に博士課程単位取得、昭和57年3月に満期退学、
そして、平成13年12月に博士(社会科学)の学位をお茶の水女子大学で取得しました。
昭和53年5月からは、東京都立労働研究所研究員(非常勤)として産業労働調査に従事し、
昭和57年4月から高崎経済大学経済学部の専任講師(社会政策論、労働経済論)として着任さ
れました。その後、昭和60年4月には助教授、平成3年4月には教授となりました。平成8年
4月の地域政策学部開設に伴って、経済学部から地域政策学部に異動され、平成12年4月から
は大学院地域政策研究科博士前期課程、平成18年4月からは同大学院博士後期課程の教授とし
て、日本を代表する社会政策、労働経済論、ジェンダー論の専門家として研究指導に当たられま
した。
大学内においては、経済学部、地域政策学部、地域政策研究科において、重要な役職を次々と
担っていただきました。平成7年6月には経済学部経済学科長、平成10年4月には広報委員長、
平成14年には評議員、平成15年4月には地域政策学会長、平成16年4月には図書館長、さらに、
平成18年には再度評議員として、ご活躍いただきました。
社会における活動でも、活躍されました。昭和62年には、Duke University(米国)やパリ国
立学術研究所に招かれ、同11月にパリで開催された「性の社会的関係に関する国際円卓会議」
で報告、昭和65年には、マドリード開催の「国際歴史学会」で国際女性誌学会日本支部設立に
ついての報告を行うなど、国際的にも活躍されました。国内においても、労働省、東京都、埼玉
県、群馬県、神奈川県などの各種委員会の委員として数多くの活動を行うと同時に、全国各地で
講演、セミナー、シンポジウムの講師として活躍されました。
研究面では、単著の『日本の社会政策とジェンダー』(日本評論社)、『これでいいの?女性と
年金』
(かもがわ出版)に代表されるように、社会政策、ジェンダーに関する研究を多数発表し
ています。この2冊の他に編著や共著の著書が19冊、学術論文が14本を数え、その他の論文が
34本、報告書等が16本、講演記録10本、書評等10本、新聞記事等16本など、多数の業績を残
されました。
最後になりますが、塩田先生の本学におけるこれまでの長年にわたるご貢献に、心より感謝を
申し上げ、今後のますますのご活躍をお祈りし、退職記念号の挨拶とさせていただきます。
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