2015年(平成27年)2月期 決算説明資料 古野電気株式会社 開示:2015年4月14日(火) 注意事項: 本資料に記載されている内容は、公表時点で入手可能な情報に基づく当社の経営陣による将来の予測であり、潜 在的なリスクや不確定要素を含んだものです。そのためさまざまな要素により、記載された見通しと異なる結果とな り得ることをご承知おきください。 なお、当資料の数値表記は、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結株主資本等変動計算書及び連結注記表に FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 記載の金額は、表示単位未満を切り捨てて表示し、比率その他の数値は、四捨五入により表示しております。 1.2015年2月期 決算概況 FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 2 2015年2月期 連結決算概況 FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 33 舶用事業の概況 舶用事業・連結売上高(累計・地域別) 左軸:売上高、右軸:営業利益 (億円) 800 700 日本 欧州 その他 40 北米 アジア 営業利益 35 32 600 30 500 187 227 182 19 125 15 100 67 20 183 157 15 12 200 30 25 400 300 35 80 83 10 5 162 155 170 2013年2月期 2014年2月期 2015年2月期 0 売上高 698億円 (前年同期比 +15%) セグメント損益 19億円 (+7億円) 全地域で増収。商船・漁業向けが好調 円安効果と研究開発費の減少で損益改善 日本:売上高 170億円 (+10%) 商船・漁業向けは増収 北米:売上高 83億円 (+4%) 為替影響除くと実質減、プレジャー向け苦戦 欧州:売上高 183億円 (+17%) 増収拡大。商船(既存船)向け増収 アジア:売上高 227億円 (+24%) 商船・漁業向け増収継続 0 FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 4 産業用事業の概況 産業用事業・連結売上高(累計・製品群別) 左軸:売上高、右軸:営業利益 (億円) 160 140 120 100 医療機器 GPS機器 営業利益 20 ITS機器 その他 15 21 13 30 10 20 22 売上高 137億円 (前年同期比 +7%) セグメント損益 3億円の損失 (前年同期 0.9億円の利益) ITS機器と医療機器が増収 「その他」(航空・防衛関連)の売上減額(変更契 約)に伴い、利益減 21 80 5 47 44 生化学自動分析装置、小型・中大型ともに増収 39 60 0 1 40 20 50 39 -5 -10 2014年2月期 GPS機器:売上高 20億円 (▲5%) カーナビ向け増収も、全般に伸び悩み 0 2013年2月期 ITS機器:売上高 47億円 (+19%) 新機種移行のETC車載器が増収 -3 -4 45 医療機器:売上高 50億円 (+27%) 2015年2月期 FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. その他:売上高 21億円 (▲30%) 過大請求案件に関連した変更契約で減収 5 連結売上高の増減分析 (単位:億円) 900 【舶用事業】 その他地域 +3.2 850 日本 +15.2 800 750 756 北米 ▲4.5 欧州 +12.3 アジア +32.9 為替影響 +33.4 産業用 事業 その他 +10.4 859 700 2014年2月期 舶用事業 +93億円 2015年2月期 産業用事業 +8億円 日本:全市場向け増収 医療機器、ETC車載器が増加 北米:漁業・商船好調、プレジャー減 その他 +2億円 欧州:商船好調、プレジャー増 ※ 為替感応度 (2015年2月期実績値) アジア:商船・漁業向け堅調 【ドル】売上高1.5億円、営業利益0.8億円 為替影響 +33億円 【ユーロ】売上高1.2億円、営業利益0.3億円 FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 6 連結営業損益の増減分析 (単位:億円) 30 売上の 増加 +6.8 25 20 15 研究開発費 の減少 +7.0 10 5 14 0 2014年2月期 在庫評価 製品保証引当 等の増加 ▲13.4 【改善】 +27億円 売上増 +7億円 研究開発費減 +7億円 為替影響 +13億円 FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 為替影響 +13.0 のれん 償却費の 増加 減価償却 ▲4.7 費の増加 ▲5.5 17 2015年2月期 【悪化】 ▲24億円 在庫評価・製品保証引当等の増加 ▲13億円 のれん償却の増加 ▲5億円 減価償却費の増加 ▲5億円 7 2.2016年2月期 業績予想と事業展開 FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 8 2016年2月期 連結業績予想 ※ 為替感応度 (2015年2月期実績値) 【ドル】売上高1.5億円、営業利益0.8億円 【ユーロ】売上高1.2億円、営業利益0.3億円 FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 9 セグメント別の業績予想(舶用事業) 舶用事業・連結売上高(累計・地域別) 事業戦略 左軸:売上高、右軸:営業利益 (億円) 800 日本 欧州 その他 700 600 500 北米 アジア 営業利益 35 37 35 240 32 30 227 182 23 19 400 300 40 200 183 157 25 2016年2月期業績予想 20 15 12 200 100 80 155 95 83 174 170 0 2015年2月期 2016年2月期 予想 FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 売上高 746億円 (前年同期比+6.8%) セグメント利益 23億円 (+20.7%) 商船市場向け:増収見込 10 5 0 2014年2月期 【商船市場向け】 新造・保守・換装のライフサイクルマネジメント推進 【漁業市場向け】 コンサルティング体制強化による市場維持・開拓 【プレジャー市場向け】 商品ラインナップ拡充、体制の強化 新造船建造需要が回復、既存船向けECDIS販売増 漁業市場向け:増収見込 新商品投入。世界漁業市場は堅調 プレジャーボート市場向け:増収見込 新商品投入。北米市場回復 10 補足) 商船市場環境 船種別竣工実績と竣工予想量(百万総トン) 日本造船工業会資料をもとに自社作成 新造船受注・竣工の推移 日本造船工業会資料をもとに自社作成 新造船の建造需要:ゆるやかに回復 主要造船各社:2017年央までの受注残確保 主要海運各社:輸送需要堅調も船腹過剰 →運賃市況低迷 (数値データ出典:日本造船工業会資料) FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 11 補足) ECDISの搭載義務化について ECDIS搭載義務化のスケジュールと 対象船種・船型 ECDIS(エクディス)・・・画面上に電子海図、AIS、IMOレーダー等の情報や、船位・方位・船速などの 航海情報を表示し、航路計画と航行監視を支援する電子海図情報表示システムのこと。 2012年から2018年にかけて、国際航海に従事する500トン以上の旅客船、3000トン以上のタンカー、 貨物船で段階的に搭載が義務化。2台搭載の場合は、ペーパーレス化(紙チャートが不要)できる 昨年7月までに規制対象の新造船は搭載義務化完了、既存船向けの搭載が本格化。 今年7月から、3,000総トン以上のタンカーが対象に 当社はECDIS3機種をラインナップ。各種トレーニングサービスと併せて全世界で販売強化 FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 12 セグメント別の業績予想(産業用事業) 産業用事業・連結売上高(累計・製品群別) 事業戦略 左軸:売上高、右軸:営業利益 (億円) 160 医療機器 GPS機器 営業利益 ITS機器 その他 20 140 120 21 30 20 20 100 15 22 10 2016年2月期業績予想 21 80 39 1 0 0 売上高 143億円 (前年同期比 +4.3%) セグメント利益 0億円(前年同期3億円の赤字) 医療機器:売上高 54億円 (+8.2%) 自社製品拡販を推進 40 20 5 47 47 60 【医療機器】 自社製品の販売拡大と新市場でのビジネス獲得 【ITS機器】 ETC車載器の販売拡大と成長戦略商品の実現 【GPS機器】 GNSSチップ・モジュールの販売拡大と応用商品開発 -3 39 54 50 -5 OEM案件が増収見込 GPS機器:売上高 20億円 (+2.1%) 0 -10 2014年2月期 ITS機器:売上高 47億円 (+0.9%) 2015年2月期 2016年2月期 予想 FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 新機種への切替 その他:売上高 22億円 ( +4.2%) 13 トピックス) 新規事業の概況 防災・監視ソリューション (気象レーダー関連事業) 2013年8月、世界最小・最軽量級の気象レーダー2機種を発表 【前期までの実績】 局地気象予測システムの実用化に向けた 産学連携の強化(神戸大・京都大) 実験試験局として国内外で観測運用を開始 ⇒ゲリラ豪雨予測、土砂防災、河川管理、 高速道路運用、竜巻・火山降灰観測など 【今後の取り組み】 「防災・監視ソリューション」を担う営業・開発の 専門部署を3月に設置 国内外での実験運用の拡大、海外を中心に 本格販売目指す 従来は気象情報の入手が困難な山岳地域や 地方空港の気象観測、治水管理需要も視野 ウェブサイト⇒ 国内外の気象・防災関連の展示会にも出展 (画像は2014年にシンガポールで開催されたInterMET Asia) http://www.furuno.com/jp/systems/meteorological-monitoring/ FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 14 トピックス) 前期に発表した主な新商品 1.国内外の漁船、官公庁船に最適な全周型カラースキャニングソナーを新開発 「型式:FSV-25」 探知距離が約1.3倍に向上(低周波20kHz) 低周波素子を新規開発。信号処理能力や送信出力を高め、 探知距離が当社従来機種に比べて約1.3倍に向上。 より遠距離の魚群を探知して効率的な探索が可能に 「型式:FSV-28W/28WL」 2周波の送受波器を一体化 低周波と高周波の送受器をひとつの上下装置に格納する ダブルセンサー設計。省スペースと装備コスト削減に対応 ウェブサイト⇒ 「型式:FSV-28W/28WL」の低周波画面(左) と高周波画面(右)の表示イメージ http://www.furuno.com/jp/products/sonar/FSV-25/ 2.マルチタッチ操作に対応したネットワーク航海機器のラインナップを拡充 「NavNet TZtouch2」新開発。ミドルクラス向けモデルに最適化 スマートフォン・タブレット端末による遠隔表示・操作も可能 単体でもGPSプロッタ魚探として利用可能。 デジタル魚探機能に、独自の信号処理技術を新搭載。 汎用的な送受波器でも高分解能な映像表現を実現 今後、「NavNet」シリーズは2ラインナップで展開 ウェブサイト⇒ http://www.navnet.com/ FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. RezBoost™ 魚探映像例の比較 (左:off、右:on) 15 トピックス) 前期に発表した主な新商品 3.電波法適合の狩猟用GPSマーカー「Dog Navi」(ドッグ・ナビ)を開発 野生鳥獣被害の適切な対策に貢献する、狩猟向けの位置・音声一体型端末 国内法規に適合したGPSマーカーとして初めて、 位置情報と音声情報を同時に確認可能な端末 【今後の取り組み】 「安全で利便性の高い、人と車と社会の環境づくりへの貢献」 を謳う通信・GNSSソリューションにおいて、信頼性に優れた 高品質かつ低価格の機器・ソリューションを提供する方針 ウェブサイト⇒ http://www.furuno.com/jp/gps-marker/ 4.超音波骨密度測定装置「CM-300」 狩猟者端末と猟犬端末の外観イメージ 超音波を利用した骨粗しょう症のスクリーニングを主目的と する医療用の検査機器。安全・簡便な測定が特徴 2000年に発売開始した「CMシリーズ」の最新機種 タッチパネル式LCD採用、USBやBluetooth®を利用した パソコンとのデータ通信など、操作性と利便性を向上 「CM-300」の外観(上)と検査イメージ(右) ウェブサイト⇒ http://www.furuno.com/jp/products/UltrasoundBoneDensitometer/CM-300/ FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 16 補足.フルノグループの事業概要 FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 17 フルノの概要 古野電気は1948年に世界で初めて魚群探知機の実用化に成功して以来、舶用電子機器分野において、 その独自の超音波技術と電子技術をもとに数々の世界初・日本初の商品を提供し続けてきました。 そして今日、世界80カ国以上に販売拠点を有し、世界規模の舶用電子機器総合メーカーとして確固たる 地位とブランドを築いてきました。 2015年2月28日現在 社名 古野電気株式会社 本社所在地 兵庫県西宮市 設立 1951年 (昭和26年) 事業内容 舶用電子機器および産業用電子 機器などの製造・販売 資本金 7,534 百万円 代表者 古野 幸男 上場取引所 東京証券取引所市場第一部 (証券コード:6814) IR情報サイト⇒ 製品情報サイト⇒ FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. http://www.furuno.co.jp/ir/ http://www.furuno.com/ 18 フルノの事業領域 ■1948年 ■1952年 ■1959年 ■1986年 ソナー 魚群探知機 潮流計 世界初 魚群探知機の 実用化に成功 無線機器 漁業用 無線機を開発 船舶用 レーダーを開発 GPS航法装置 を開発 レーダー GPSモジュール ETC車載器 インマルサット/船舶地球局 GPSプロッタ 統合航海システム GPS周波数発生器 GPS定点連続計測 無線ハンディターミナル 生化学自動分析装置 FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. AIS 無線LAN 超音波骨密度測定装置 漁 労 機 器 無 線 通 信 装 置 舶 用 事 業 航 海 機 器 G P S 機 器 I T S ・ そ の 他 医 療 機 器 産 業 用 事 業 ・ そ の 他 19 社会・航海を支えるフルノの商品 航空機用ナビゲー ションシステム 気象レーダー GPS基準 周波数発生器 GPS地殻変位 計測システム 船舶自動識別装置 高感度 GPS受信機 衛星通信装置 レーダー 航海情報 記録装置 GPS プロッタ 超音波骨密 度測定装置 ETC車載器 カーナビ用 GPS受信機 魚群探知機 海底地形探査装置 FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 生化学自動 分析装置 無線ハンディ ターミナル 20 【ご参考】舶用事業の推定市場シェア 市場規模は、2013年の各社売上データに基づく当社推定による試算値 商船向け プレジャーボート向け 漁業向け 9% 16% 44% 市場規模 1,630億円 市場規模 1,030億円 市場規模 560億円 総合舶用電子機器メーカーとして、世界シェアトップ (世界市場3,600億円のうち、シェア16%占める) FURUNO ELECTRIC CO., LTD. All Rights Reserved. 21
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