租税教室資料集 2014 近畿税理士会 目 次 内 容 ページ Ⅰ 税理士の仕事 1,2,3 Ⅱ 税金の種類 4,5,6,7,8,9 Ⅲ 歳入 10,11,12,13,14 Ⅳ 歳出 15,16,17,18,19 Ⅴ 教育関連費 20,21 Ⅵ 公債 22,23,24,25 Ⅶ 憲法 26,27 Ⅷ 国際比較 28,29、30,31,32,33,34,35 Ⅸ 脱税について 36,37 Ⅹ 税の歴史 38,39,40,41,42,43,44 XI 税金のしくみ 45,46,47 1 税理士って何ですか? 納税者(個人や会社)が税金を納める計算をするお手伝いを しています。 税金のことでわからないことがあったら相談にのります。 納税者の代わりに税務署などと、話し合いをします。 税金のことで裁判になったら、裁判所に出廷して陳述します。 2 税理士法 第1条 「税理士の使命」 税理士は、税務に関する専門家として、 独立した公正な立場において、 申告納税制度の理念にそつて、 納税義務者の信頼にこたえ、 租税に関する法令に規定された納税義務の 適正な実現を図ることを使命とする。 3 税金の種類 間接税 たばこ税 酒税 お酒・ビールに かかる税 消費税 物を買ったときに かかる税金 たばこにかかる税金 直接税 固定資産税 所得税 サラリーマンの 給料や商売をし ている人のもう けにかかる税金 自動車税 家や土地を持っている人 自動車を持ってい にかかる税金 る人にかかる税金 法人税 会社のもうけに かかる税金 4 税の種類 (誰にどんな税金がかかるのか) • サラリーマン・・・・・所得税、住民税 • 自分で商売をしている人 ・・・所得税、住民税、事業税 • 会社・・・・・・・・・法人税、住民税、事業税 • 財産をもらった人・・・相続税、贈与税 • 物を買ったり、サービスを受けた人・・消費税 • 家や土地を持っている人・・・固定資産税 5 日本の税金 いろんな税金があるんだね 6 国税 所得税 復興特別所得税 地方法人特別税 登録免許税 消費税 たばこ税 揮発油税 石油ガス税 航空機燃料税 電源開発促進税 とん税 法人税 復興特別法人税 相続税・贈与税 印紙税 酒税 たばこ特別税 地方揮発油税 自動車重量税 石油石炭税 関税 特別とん税 7 府県税 個人の府県民税 利子等に係る府県民税 法人の事業税 不動産取得税 自動車取得税 ゴルフ場利用税 狩猟税 固定資産税 法人の府県民税 個人の事業税 地方消費税 自動車税 府たばこ税 軽油引取税 鉱区税 産業廃棄物税 8 市町村税 個人の市町村民税 法人の市町村民税 固定資産税 軽自動車税 市たばこ税 特別土地保有税 事業所税 入湯税 9 国の一般会計歳入額 内訳(平成26年度当初予算) 10 国の収入(歳入)平成26年度当初予算 95兆8,823億円 11 一般会計歳入の内訳の推移 租税・印 紙収入 公債金 収入 その他 収入 2兆4,402億円 3兆4,857億円 7兆3,794億円 7兆8,185億円 4兆6,313億円 11.4% 6.5% 9.2% 8.8% 4.8% 12兆3,080億円 5兆2,805億円 24.6% 21兆2,470億円 22.8% 13兆7,527億円 38兆1,988億円 64.0% 70.7% 昭和50年度 昭和60年度 26.4% 35兆4,900億円 51兆9,308億円 64.5% 平成7年度 39.9% 41兆2,500億円 45兆5,890億円 51.3% 平成16年度 43% 50兆10億円 52.1% 平成26年度 12 国税・地方税の内訳(平成26年度予算) 13 国の予算(平成26年度当初予算) 国の支出(歳出) 国の収入(歳入) 95兆8,823億円 95兆8,823億円 その他収入 4.8% 借金の返済 24.3% 借 43% 金 税 金 52.1% 健康・生活 31.8% 県、市町村 16.8% 道路 10.2% その他 防衛 5.1% 教育 6.2% 5.7% 14 15 国の一般会計歳出額 内訳(平成26年度当初予算) 16 税金の使いみち 国の借金の返済など (24.3%) 入院代などの 社会保障関係 (31.8%) 国から府県や 市町村への交付 (16.8%) 道路や橋などの整備 (6.2%) その他(10.1%) 国を守る防衛費 (5.1%) 学校などの教育関係 (5.7%) 平成26年度当初予算 17 国の支出(歳出)平成26年度当初予算 95兆8,823億円 公共事業 6.2% 防衛 5.1% その他 10.1% 国債費 24.3% 文教 5.7% 社会保障 31.8% 地方交付税 16.8% 18 国の予算(平成26年度当初予算) 国の支出(歳出) 国の収入(歳入) 95兆8,823億円 95兆8,823億円 その他収入 4.8% 借金の返済 24.3% 借 43% 金 税 金 52.1% 健康・生活 31.8% 県、市町村 16.8% 道路 10.2% その他 防衛 5.1% 教育 6.2% 5.7% 19 児童・生徒一人一年当たりの 国などからの支出額(平成23年度) 公立小学校 85万円 公立中学校 98万5千円 公立高校 99万7千円 義務教育の9年間で・・・(85万円×6年)+(99 万7千円×3年)=809万1千円 20 教育関係費 年間教育費負担額 小学校 85万円 中学校 98万5千円 高 校 99万7千円 21 (兆円) 公債残高の累増 750 709 750 700 650 平成26年度末公債残高 見込み 約780兆円 600 780 594 500 450 400 350 300 国民1人当たり 約 615万円 367.6 4人家族で 約2,459万円 225.2 250 166.3 200 134.4 150 100 70.5 50 0 0.2 昭和 40年 15.0 昭和 50年 昭和 55年 昭和 60年 平成 2年 平成 7年 平成 12年 ※ 平成 21年 平成 25年 平成 26年 平成26年度末は見込み 22 公債発行額の累増(平成26年度予算) 23 債務残高の国際比較(対GDP比) 24 一般会計税収・歳出総額・公債発行額の推移 25 日本国憲法の三大義務 • 教育を受けさせる義務(日本国憲法26条) • 勤労の義務( 日本国憲法27条) • 納税の義務(日本国憲法30条) 26 日本国憲法 第30条 国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。 日本国憲法 第84条 あらたに租税を課し、又は現行の租税を変更するには、 法律又は法律の定める条件によることを必要とする。 国民が選んだ、国民の代表である国会議員が 話し合って税金のことを決めています 27 所得税・住民税の負担水準の国際比較 最 低 5% 10% 20% 14% 5.5% 最 高 40% 39.6% 50% 45% 45% 28 租税負担率の内訳の国際比較(国税+地方税) 29 OECD諸国の国民負担率(対国民所得比) 30 税収構成比の国際比較(国税+地方税) 31 法人所得課税の実効税率の国際比較 2014年3月現在 32 主要国の相続税の負担率 (2014年1月現在 ) 33 付加価値税率の国際比較 34 各国のガソリンの価格(1リットル)と税 (2013年第2四半期) 35 脱税額の資料 (国税庁資料) 年度 項目 脱 税 額 20 総額 同上1件当たり 告発分 同上1件当たり 21 22 23 23 百万円 35,070 百万円 29,026 百万円 24,819 百万円 19,221 百万円 20,479 169 138 115 102 107 24,942 25,475 21,315 15,686 17,466 163 171 137 134 135 36 最近の脱税 大阪府の不動産賃貸会社社長らが亡父の遺した遺 産・約59億3000万円を自宅物置などに隠し、相続 税・約28億6000万円を脱税したとして、平成20年3 月、相続税法違反(脱税)の容疑で逮捕された。 相続税の脱税額としては、過去最高の規模。 37 税ってどうしてこんな字を書くのかな? 禾(のぎ) 兌(だ) 稲穂の実 一部を抜き取る 穀物の一部を抜き取って 官に納めること 38 税金の歴史 弥生~飛鳥 3世紀はじめ 卑弥呼がクニを統治し「租賦を収む」 飛鳥時代 701年大宝律令により租庸調という税制度が確立 租・・・田の面積に応じて稲を納める 庸・・・労力の提供(実際は布で納めることが多かった) 調・・・各地の特産物を納める 39 税金の歴史 平安~鎌倉・室町 平安時代(荘園の成立) 年貢 公事 夫役 鎌倉・室町時代(武家の始まり) 封建制「泣く子と地頭には勝てぬ」 税負担の多重化 農民は地主と役人からの二重の取立てに苦しめられる 年貢の軽減を求めて土一揆の発生 40 税金の歴史 戦国~江戸 安土桃山時代(太閤検地) 豊臣秀吉が検地を実施 当時の税率二公一民(3分の2が年貢) 江戸時代 荘園制の崩壊・大名領国(藩)を単位とする封建体制 四公六民・五公五民 高い年貢率に対する百姓一揆の発生 41 税金の歴史 明治~大正 明治 6年1873 地租改正 明治20年1887 所得税導入 高額所得者に限られ税収全体の0.8% 酒税が税収の第一位 明治後期 税目の増加 登録税・営業税・麦酒税・通行税・相続税 の導入 (~1912) 大正時代 地価の3%を地租として現金で納めた 高額な地租に農民一揆が発生 直接税移行 所得税が税収の第一位 戦費調達のため新税が次々と導入 42 税金の歴史 昭和初期 昭和時代初期~戦費調達のための増税が続く 昭和15年1940 昭和17年1942 源泉徴収制度創設、所得税から法人税が分離 税務代理士法(税理士法の前身)制定 昭和21年1946 日本国憲法公布 3大義務(勤労・教育・納税) 昭和22年1947 「申告納税制度」導入 昭和25年1950 シャウプ勧告により 「直接税中心(所得の総合課税化)」 「累進税率課税(応能負担)」 「青色申告制度(正確な記帳に種々の特典)」 43 選挙と税金 明治22年1889 衆議院議員選挙法 直接国税(地租)を15円以上納税した 満25歳以上の男子に選挙権が与えられた 大正14年1925 普通選挙制度制定 財産・納税額・身分・教育・信仰や教養不問に! 25歳以上の男子に選挙権が与えられた 昭和20年1945 衆議院議員選挙法改正 婦人参政権の実現・選挙権20歳以上 44 給与所得者の所得税額計算のしくみ 45 消費税の多段階課税のしくみ 46 相続税の超過累進税率 47
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