教 員 個 人 調 書

別記様式第4号(その1)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
員
個
履
フ
リ
氏
調
歴
ナ
ザイオン、マーク ネイサン
名
Zion,Mark Nathan
ガ
人
学
年
書
書
歴
事
月
項
1983/9/1
南カリフォルニア大学宗教学部卒業、宗教学士B.A.,Religion取得
Southern California College,アメリカ
1989/9/1
ボストン大学大学院教育学研究科英語教育専攻 卒業、教育学修士 Ed. M, English Language
Education
修士論文 “Motivation in Language Learning ”
Boston University ,アメリカ
職
年
歴
事
月
1985年9月
~1986年9月
揚州教育学院(中国江蘇省揚州)教育学部 常勤講師
1990年4月
~1994年3月
横浜アカデミー専門学校 常勤講師
1992年4月
~1997年3月
フェリス女学院大学 文学部 非常勤講師
1993年4月
~1999年3月
神奈川大学 外国語学部 非常勤講師
1994年4月
~1999年3月
日本大学 国際関係学部 常勤講師
1995年4月
~2007年3月
中央大学 総合政策学部 非常勤講師
1999年4月
~2002年3月
奥羽大学 人文学部 常勤講師
2002年4月
~2006年3月
関西学院大学 総合政策学部 英語非常勤講師
2006年4月
~2007年3月
文京学院大学 国際学部 常勤講師
2006年4月
~2007年3月
青山学院大学 国際政治経済学部 非常勤講師
2007年4月
~2008年3月
多摩大学 グローバルスタディーズ学部 非常勤講師
2008年4月
~現在に至る
多摩大学 グローバルスタディーズ学部 准教授
現在所属している学会
年
月
2003年8月
~現在に至る
項
該当なし
事
項
Habitat for Humanity参加
アメリカのNGO、貧困家庭のために低コストで住宅を建築する活動を行う。
ザイオン、マーク ネイサン1
賞
年
事
月
1986年6月
1992年4月
~1994年3月
罰
項
ボストン大学奨学生
神奈川県内の専門学校における英語教育の向上を図る目的に、文部省(当時)より2年間の助成金
を受けた。
現 在 の 職 務 の 状 況
勤 務 先
職名
学部等又は所属部局の名称
勤務状況
ザイオン、マーク ネイサン2
開 設 後 の 職 務 の 状 況
勤 務 先
職名
学部等又は所属部局の名称
勤務状況
上記のとおり相違ありません。
平成
年
月
日
氏名 印
ザイオン、マーク ネイサン3
別記様式第4号(その2)
(用紙 日本工業規格A4縦型)
教
育
研
究
業
績
書
2009/12/10
氏名 印
研
究
分
野
教育学、言語学、哲学
1 教育方法の実践例
1)「バランスのとれた英語カリキュラムの提案」
1986/3/1
江蘇省教育省に対し大学における一般的な英会話
のカリキュラムを提案した。旧ソ連から受け継が
れたリーディングを集中的に行なうカリキュラム
から離れ、学生の専攻科目に関連したトピックに
基づいたディスカッション並びに論文作成に重点
を置くこと目的とした。
1995年1月
~現在
大学の基礎英語の授業において、1セメスターを通
して1つのテーマに焦点を当てる、より内容を重視
した方法を実行し、「学生の英会話力を上達させ
る方法」としてThe Language Teacherで刊行し
た。“Guided Discussion”と呼ばれている私のこ
のやり方は、学生が自分の意見を自信を持って述
べられるようにすることを目指し、効果をあげて
きた。
1997/4/1
野球が文化について教えていることに焦点を当て
た、英語の学習レベルの低い学生を対象とした誘
導型ディスカッションコース用教科書。家庭生活
と野球、人種差別廃止に野球が果たす役割、野球
ビジネス、メジャーリーグの日本人選手、アメリ
カと日本の野球の比較などをテーマとした。中央
大学の授業に使用し、学生の興味を喚起した。
2)“The World according to Forrest Gump:the
Survey of an Black American Experience”85
ページ
1998/4/1
南北戦争に始まり、市民権運動を経て、現代のア
イデンティティーの危機に至るまでの、アフリカ
系アメリカ人たちの体験について調査する、関西
学院大学ディスカッションコースのための教科
書。アフリカ系アメリカ人のアメリカの大衆文化
への貢献に焦点を当て、主流文化と黒人文化を比
較した。
3)“A Certain Slant of Light:Survey of
Weatern Reliefs”110ページ
1999/4/1
4)“Judaism and the Origins of Western
Religions”115ページ
2004/4/1
1)改革:近代西洋社会を型作る手助けとなった動
き、2)基本的な政治的世界観:様々な世界観の中
での「自由派」と「保守派」の起源と相違、3)西
洋の政治的理想:20世紀の自由民主主義とマルク
ス主義の理想と改革、4)科学革命と非宗教的世界
観の起源、5)西洋文化最後の国-アメリカ:いか
にして宗教は戦後の世界文化を支配する独自の文
化を創り出したか、について著した中央大学のた
めの教科書。
ユダヤ教の基本的心情がどのようにしてキリスト
教やイスラム教の一部となったかを示した。1)聖
書の著者、2)アブラハムとモーゼの伝説、3)ユダ
ヤ教の習慣と伝統、4)ナザレのイエス、5)モハメ
ド、6)いかにしてユダヤ教から初期のキリスト教
及びイスラム教が生まれたか、などをテーマとし
た中央大学用教科書。
5)“Global Studies:The Rich,the Poor,and the
Helpless”62ページ
2004/4/1
2) Guided Discussion
2 作成した教科書,教材
1)“Baseball and American Culture:the place
where memory gathers”87ページ
青山学院大学(相模原キャンパス 2006年)国際
経済専攻の2年生を対象にしたBBC(Hands on
Series 女性を救う女性)とCBC(Scanning
Television) を教材として使ったコースのために
作成。中央大学でも使用。BBCはインド、エチオピ
ア、ケニア、ウルグアイの変化に適応している女
性達を取り上げている。Scanning Television は
年少者労働、メディアの危険性、共同責任など意
識が高まってきているテーマを扱っている。
ザイオン、マーク ネイサン4
6)“World Views in Western Political Life”75
ページ
2006/9/1
アメリカ人神学者リチャード・ニーバー(18941962)はタイポロジーを基にしたパラダイムを提唱
している。Christ and Culture(1951)でキリスト
教の文化への様々なアプローチを理解することが
できる。
ニーバーのパラダイムが非宗教的な世界を取り込
むためにいかに容易に拡大されたかを述べた「教
育の世界観-H. リチャード・ニーバーのパラダイ
ム」を、学生が理解しやすいよう、教科書として
書き改めたものである。ニーバーのモデルは理想
的教育手段である。それは学生に人生を見つめる
基本的方法を教え基本的世界観を紹介し、そこか
ら一般論を引き出せる重要なポイントを示唆す
る。
2002年度
~2006年度
各学年末の大学の調査で、学生から、授業内容が
刺激的で面白く、英語力がついたという評価を
得、最も優れた英語教育の一人と評価された。
2002年度
~2006年度
学生が私の授業について、熱心にわかりやすく教
える、トピックが面白く、役に立つ、意欲をかき
立てる等の理由で非常に優れていると評価してい
ることを伝えられた。
中央大学は、東京で私が授業を出来るよう、関西
からの航空運賃を負担し続けた。
2006年度
文京学院大学学部内において、学生の満足度が第1
位となり、非常に優れた教員と評価された。
4 実務の経験を有する者についての特記事項
セントラル・アメリカ大学の交換プログラムによ
るニカラグア、マナグアにおける英語教育
1976年9月
~1977年7月
セントラル・アメリカ大学の交換プログラムに参
加し、スペイン語を学びながら、アメリカ留学を
目指す学生に英文法、発音、基礎英会話の指導を
行なった。
揚州教育学院(中国江蘇省揚州)教育学部 常勤
講師
1985年9月
~1986年9月
週6クラス担当。中学校教員を目指す学生を対象
に、エッセイライティング、アメリカ文学、マス
メディアを担当。また、客員学者として海外へ行
く中国人教授を対象に、集中英語コースを担当。
横浜アカデミー専門学校(神奈川県横浜市)常勤
講師
1990年4月
~1994年3月
学習意欲の低い学生を対象に教材を企画・作成。
文部省(当時)より2年間の助成金を受け、神奈川
県内の専門学校における英語教育の向上を図っ
た。
フェリス女学院大学(神奈川県横浜市)文学部
非常勤講師
1992年4月
~1997年3月
週4クラス担当。英文学及び日本文学専攻の学生を
対象に、主に古典小説を題材とした映画を用いた
教材を作成、指導した。また、3回生の専門トピッ
ク科目を担当。
神奈川大学(神奈川県横浜市)外国語学部
非常勤講師
1993年4月
~1999年3月
週6クラス担当。スペイン語、中国語、経済学専攻
の学生を対象に、関連するテーマに基づいた教材
を作成、指導した。
日本大学(静岡県三島市) 国際関係学部 常勤講
師
1994年4月
~1999年3月
日本大学(静岡県三島市) 国際関係学部 常勤講
師
週 9クラス担当。国際関係学専攻の学生を対象
に、異文化をテーマとしたリーディング及びス
ピーキングの授業を担当。
奥羽大学(福島県郡山市) 人文学部 常勤講師
1999年4月
~2002年3月
週8クラス担当。英語教員を目指す学生を対象に、
ライティング、リスニング、英語コミュニケー
ションを担当。またTOEIC準備コースを担当。
3 教育上の能力に関する大学等の評価
関西学院大学
中央大学
文京学院大学
ザイオン、マーク ネイサン5
中央大学(東京都八王子市) 総合政策学部 非常
勤講師
1995年4月
~2007年3月
週 6クラス担当。リサーチライティング、オーラ
ルプレゼンテーション、 政策学専攻の学生を対象
に関連する内容に焦点を当てた授業を担当。
内容:異文化理解を目的とし主にイスラム教に焦
点を当てた、ユダヤ系キリスト教徒と儒教的価値
観、中国系アメリカ人の体験、ユダヤ教と西洋宗
教の起源
関西学院大学(兵庫県三田市) 総合政策学部 英
語常勤講師
2005年3月
~2007年3月
英語教育プログラムにおいて週 8クラス担当。1,2
回生を対象に、アカデミックエッセーライティン
グ、プレゼンテーション、リスニング、セミナー
を担当。スペシャルトピックコース:アフリカ系
アメリカ人の体験、ユダヤ教と西洋宗教の起源。
文京学院大学(東京都)国際学部 常勤講師
2006年4月
~2007年3月
週9クラス担当。カンバセーション、プレゼン
テーション、リーディング、選択コース担当。
青山学院大学 国際政治経済学部 非常勤講師
2006年4月
~2007年3月
週2クラス担当。比較文化的な切り口による科
目。
5 その他
該当なし
職
務
上
の
実
事項
績
に
関
す
概
年月日
る
事
項
要
1 資格,免許
該当なし
2 特許等
該当なし
3 実務の経験を有する者についての特記事項
神奈川大学(神奈川県横浜市)外国語学部 非常
勤講師
1993年4月
~1999年4月
毎年開催される学校主催のスピーチコンテストに
審査員として参加。
日本大学(静岡県三島市) 国際関係学部 カリ
キュラム作成委員会
1997年
~1998年
弁論、討論、異文化研究科目に加え、1,2回生では
エッセーライティング、3回生では専門研究選択科
目に焦点をあてるよう推奨した。
1998、1999年入学試験の読解テストの本文作成。
奥羽大学(福島県郡山市) 人文学部 常勤講師
1999年4月
~2001年3月
管理統括業務:外国人講師のコーディネート。
2000年8月及び ワシントン州、シアトル 奥羽大学海外留学プロ
2001年8月
グラム委員として、ワシントン大学での1ヶ月の集
中英語学習プログラムへ参加する90名の学生の手
配を行ない、学生に同行した。
関西学院大学(兵庫県三田市) 総合政策学部 英
語常勤講師
文京学院大学(東京都)国際学部 常勤講師
2003年4月
~2005年3月
リスニングクラスコーディネーター
約500名の1回生を対象に、環境・政策をテーマと
した教師用教材の作成。
2005年3月
~2007年3月
英語教育プログラム共同コーディネーター(常勤
講師8名、非常勤講師20名のコーディネート)
授業計画の立案、教員採用、定例ミーティングの
進行、質の高い指導・教材の確保。
2006年4月
~2007年3月
短期女子大学から4年制共学大学に移行する文京学
院大学の新しいプログラム作成のためのカリキュ
ラムコミッティーメンバー。入学試験コミッ
ティーメンバー。
ザイオン、マーク ネイサン6
4 その他
ハビタット・フォー・ヒューマニティー関西学院
大学会員としてベトナムで活動
2003/7/1
低所得者のために低コストで住居の建築活動を行
なうアメリカのNGO団体、ハビタット・フォー・
ヒューマニティー“Habitat for Humanity” 関西
学院大学神戸三田キャンパス支部 エコ・ハビタッ
ト会員。ベトナム、ダナン NGOの活動として、20
名の学生会員たちと共に、2つの住居を建築した。
ベトナムを初めて訪れたチームの1つであった。
ハビタット・フォー・ヒューマニティー関西学院
大学会員としてフィリピンで活動
2004/3/1
フィリピン、ドゥマゲティ ハビタット・
フォー・ヒューマニティー関西学院大学会員とし
て、住居の建設活動に携わった。
ハビタット・フォー・ヒューマニティー関西学院
大学会員としてフィリピンで活動
2004/7/1
フィリピン、ドゥマゲティ ハビタット・
フォー・ヒューマニティー関西学院大学会員とし
て、日本のNGO法人ICANと共に、マニラ郊外にある
スモーキー・マウンテンを訪ねた。
ハビタット・フォー・ヒューマニティー関西学院
大学会員としてフィリピン訪問
2005/3/1
フィリピン、ドゥマゲティ ハビタット・
フォー・ヒューマニティー関西学院大学会員とし
て、2つの孤児院(1つはマニラ)と1つの小学校を
訪問した。本会員の学生たちと共に、フィリピン
と日本の5年生を対象とした交換プログラム「レイ
ンボーブリッジ」を策定した。
ハビタット・フォー・ヒューマニティー大学支部
活動
2005年5月
ハビタット・フォー・ヒューマニティー大学支部
~現在に至る カリキュラム作成委員。
ハビタット・フォー・ヒューマニティー関西学院
大学会員としてフィリピンで活動
2005/7/1
フィリピン、ドゥマゲティ ハビタット・
フォー・ヒューマニティーの関西学院大学会員と
して、28名の学生と共に3つの住居を建築した。
ハビタット・フォー・ヒューマニティー関西学院
大学会員としてフィリピンで活動
2006/3/1
貧困家庭、被災者のために低コストで住居の建築
活動を行うフィリピンNGO Gawad Kalinga と
協力して、活動重層型アパートを建築した。
研
究
著書,学術論文等の名称
業
単著・
共著の別
績
等
に
関
す
発行所,発表雑誌等
発行又は
発表の年月 又は発表学会等の名称
る
概
事
項
要
(著書)
該当なし
(学術論文)
1. 「英会話を学ぶ日本人
学生の期待」
2. 「学生の会話意欲の促
進」
単著
1993/3/1
専修学校職業教育高度
化開発研究委託中間事
業実績報告書『国際ビ
ジネス社会に貢献する
人材育成のための語学
教育の研究・開発』文
部省 37-104ページ
英会話の授業に対し学生が期待することに
ついて、日本の5つの主な専門学校の学生
1130人の調査結果を詳述・分析した。学生
たちは、授業内容、教師に対して満足して
いるとは言いがたかった。授業に対しては
映像教材(フィルム・ビデオ)を使用してほし
いという希望が最も多く、教師に対して
は、教授法の改善への希望が多かった。
単著
1994/3/1
専修学校職業教育高度
化開発研究委託最終事
業実績報告書『国際ビ
ジネス社会に貢献する
人材育成のための語学
教育の研究・開発』文
部省 161-185ページ
学生の意欲、授業計画の立案、日本の専門
学校における教師の姿勢について述べ、そ
れらの改善点を提言した。また、学生がよ
り効果的に英語を学ぶことができるよう、
彼らが積極的に反応を示す方法(ゲームや
ビデオ等)を用い、長期にわたる調査に基
づいて私が作成した教材についても概説し
た。その中には、教師の質問に対する学生
の答えを、5つの選択肢の中から選ばせる方
法など、学生が英語を話しやすくする方法
が述べられている。
ザイオン、マーク ネイサン7
3. 「学生の英会話力を上
達させる方法」
単著
1995/1/1
The Association of
Language
Teachers,
“
The
Language
Teacher ” 54-55 ペ ー
ジ
前記の 「学生の会話意欲の促進」に基き、
大学の基礎英語の授業において、1セメス
ターを通して1つのテーマに焦点を当てる、
より内容を重視した方法を推奨した。学生
が自分の意見を自信を持って述べられるよ
うにすることを目指す私のこのやり方は
「Guided Discussion」と呼ばれている。
4. 「アメリカの宗教を形
作った文学」
単著
1999/12/1
奥羽大学文学部『奥羽 ウォルト・ホイットマン、ラルフ・ワル
大学文学部紀要』154 ド・エマーソン、ウィリアム・ジェームス
~172頁
の3名の作家・思想家の、今日のアメリカ社
会に浸透している精神生活への貢献につい
て要約した。現在のアメリカ人の9割が神を
信じており、宗教はアメリカ人にとって積
極的意味を持っている。また、アルコール
依存症の治療などにとっても、宗教の力は
大きい。この精神的指向は、これら19世紀
の作家たちの中にその起源を見い出すこと
ができるということを示した。
5.「教育の世界観モデル」
単著
2000/4/1
中央大学『総合政策研 国際学を学ぶ学生たちが西洋の政治的世界
究』41~59頁
観をよりよく理解することができるよう、
アメリカ人神学者 H・リチャード・ニー
バーのパラダイムを教育手段として用いる
方法を教師に提案した。①“Against
Culture”急進的保守派、②“Off
Culture”急進的自由派、③“Above
Culture”中道左派、④“Paradox”保守
派、⑤“Transformer of Culture”リベラ
ル、の5つで、このパラダイムを用いること
で、学生は、急進保守派から急進自由派ま
で、政治的思想範囲の基準を得ることがで
きる。
6. 「東アジアにおける英
語教育と実験的改革」
単著
2000/12/1
奥羽大学文学部『奥羽 「批判的思考法」をESLの授業で教授すべきか
大学文学部紀要』99~ どうかについて英語教育者たちの間で今日
132頁
行なわれている議論に脈絡を与える科学的
改革について概説した。フィリピンの英語
教育を例に挙げ、英語に代表される西洋文
化に対するアジアの伝統文化からの学習者
の相反する感情に言及し、「批判的思考
法」についてバランスの取れた見解を示す
よう心がけ、教師たちに、アジアの学生に
ライティングといった「西洋の」科目を教
えることに消極的にならないよう促した。
7.「第二言語習得における
動機調査-英語教育者へ
の警告」
単著
2001/12/1
奥羽大学文学部『奥羽 現在国際的に受け入れられているパラダイ
大学文学部紀要』92~ ム「内的エネルギーと外的エネルギーの対
106頁
立」について考察した。これは、文化に根
ざしたものではなく、北アメリカのプロテ
スタント主義から枝分かれした価値観に深
く根ざしたものである。また、このパラダ
イムを基に、北アメリカの学習意欲とアジ
ア諸国の文化における学習意欲との相違を
論じ、教育の意義の違いについても述べ
た。
8.「宗教改革―現代国際
主義の起源」
単著
2002/9/1
関西学院大学総合政策 宗教改革が現代社会の基盤となる社会的価
学部研究会『総合政策 値観を生み出したいくつかの例を挙げ、ス
研究』1~12頁
イスにおけるジョン・カルビンを中心にして
論じた。宗教改革は、自由市場資本主義や
経験的方法、議会制民主主義を生み出した
わけではないが、これらを完成させること
となったものである。また、西洋の思想を
変えた重要な信仰を要約し、ジャンバティ
スタ・ビコとフリードリッヒ・ヘーゲルの
対照的な2つのパラダイムを用いて将来を予
測した。
ザイオン、マーク ネイサン8
9.「モチベーション・リ
サーチ―言語教育の神の
謎」
単著
2003/4/1
関西学院大学総合政策 デービッド・リースマンは「The Lonely
学部研究会『総合政策 Crowd」の中で、学習における動機を、伝統
研究』10~36頁
志向、自己志向、他人志向に分類してい
る。その観点から学習における内因性動機
付けの可能性を議論するのに先立って、国
際的に意見を聞いてもらう機会を得た、モ
チベーション・リサーチについて考察し
た。私は教師たちに、モチベーション・リ
サーチは真のパラダイムを与えないことを
指摘し、教師が学生を人として成長したい
と望む個々人として捉え、調査結果を
「ハード」な科学的知識としてよりも、事
例として、また鞭撻として捉えてもらうよ
う促した。
10.「アメリカの宗教―文
化の要約」
単著
2003/9/1
関西学院大学総合政策 この論文の中で、私はハーマン・メルビル
学部研究会『総合政策 (1819-1891) の「白鯨 (1851) 」がいかに
研究』1~34頁
して今日のアメリカにおける精神生活を理
解する手助けとなっているかということに
ついて述べた。アメリカ起源の宗教である
モルモン教についても取り上げ、宗教と政
治、宗教と教育の密接な結びつきについて
考察した。メルビルはどの宗教がアメリカ
で広まったかということを述べただけでな
く、それが何に発展していったかについて
も述べ、漸進的な宗教の混乱期における一
定の主眼点を突き止めた。
11.「英語教育における歴
史と文化―内容の検討」
単著
2004/3/1
中央大学『総合政策研 自身の授業「アフリカ系アメリカ人の体
究』325~336頁
験」を基に、アメリカの人種間の対立の原
因となっている価値観の衝突を提示するた
めの目的を概説した。歴史的要素を大局的
に見るための道筋として、イデオロギーと
文化の本質についても述べた。
それは、政治的イデオロギーに代表され
る、総体的な価値観というものがどのよう
なものかをよりよく理解することにもな
る。したがって、教師は、選んだ教材が、
どの立場に焦点をあてているのか、よく研
究しなくてはならない。
12.「Invisible Manに学
ぶ人種差別と贖罪」
単著
2004/11/1
関西学院大学総合政策 人種関係においてアメリカの犯した過ちを
学部研究会『総合政策 よりよく理解するため、アフリカ系アメリ
研究』1~22頁
カ人作家ラルフ・エリソン(1914-1994)の
「見えない人間(1952)」について概説し
た。また、エリソンが小説で描いているよ
うな、今もなお続く人種差別に拍車をかけ
るように様々な形で利用された、アメリカ
の最も強力な信仰体系の歴史、経験科学、
不幸にもそれが政治化していった側面に関
して、ステファン・J・ グールド(19412002)についても考察した。
13.「宗教的物語の教授―
モーゼの書」
単著
2005/9/1
関西学院大学総合政策 日本の大学生に聖書の指導を行なってきた
学部研究会『総合政策 経験を基に、世界の約3分の2の人々は聖書
研究』1~10頁
から来る一神教に基づいた文化の中で生活
をしているということから、モーゼの書が
いかにしてできたかといういくつかの基礎
的研究を考察した。モーゼが記したとされ
るこの書は、実は4人の書き手と一人の編者
によって500年にわたる年月をかけて出来上
がったものであり、最初の書き手は女性で
あったと推定されている。この論述によ
り、学生の異文化学習における私のアプ
ローチを他者にも使えるようにすることを
目的とした。
ザイオン、マーク ネイサン9
14.「教育の世界観―H.リ
チャード・ニーバーのパ
ラダイム」
単著
2006/1/1
関西学院大学総合政策 アメリカ人神学者リチャード・ニーバー
学部研究会『総合政策 (1894-1962)はタイポロジーを基にしたパラ
研究』9~30頁
ダイムを提唱している。Christ and
Culture (1951)でキリスト教の文化への
様々なアプローチを理解することができ
る。
長年上級クラスで述べてきたが、ニーバー
のパラダイムが非宗教的な世界を取り込む
ためにいかに容易に拡大されたかをこの論
文で述べた。ニーバーのモデルは理想的教
育手段である。それは学生に人生を見つめ
る基本的方法を教え基本的世界観を紹介
し、そこから一般論を引き出せる重要な参
考ポイントを示唆する。
15. Teaching WorldViews: Its Importance
in English Education
単著
2009/3/1
多摩大学『多摩大学グ
ローバルスタディーズ
学部紀要 2008年度』
169~183頁
米国の神学者H. リチャード・ニーバーは、
1951年発表の著作『キリストと文化』の中
で、主流文化と関連した様々な明示方法に
より、キリスト教における基本的な信仰を
理解するためのパラダイムを提示してい
る。著者は、本論文においてこのパラダイ
ムを世俗世界を包含するところまで拡大し
た。このパラダイムは、グローバルスタ
ディーズを専攻する日本人大学生に政治と
信仰体系を紹介するのに効果的なツールで
あることを、著者は発見した。ニーバー
は、これらの信仰体系、あるいは世界観を
5つのカテゴリーに分類した。すなわち、
①文化に対立する信仰体系、②逆説の中の
文化と信仰体系、③文化の上に立つ信仰体
系、④文化の変革者としての信仰体系、⑤
文化の信仰体系である。日本人学生は、こ
のパラダイムを学ぶことにより、西洋の宗
教、政治に対する重要な基準点を獲得する
ことができる。
16. A Focus on
Listening and Critique
単著
2009/7/1
多摩大学『Teaching
Academic English in
the Japanese
Context: Issues,
Prospects and
Practices』94~106頁
本論文では、多摩大学グローバルスタ
ディーズ学部の1年生対象のリスニングクラ
ス向けに開発した教材について概説する。
リスニング担当の教員は、3つの大まかな
目標と掲げている。すなわち、①幅広い内
容設定の中で、学生の言語への関心を引く
こと、②リスニングスキルの向上とともに
問題に対し批判的に関与させること、③他
の言語や研究スキルの向上を手助けするこ
とであり、これら目標に沿った取り組みを
紹介する。
17.Global Issues in
English Education:
Reflections on
Approach.
2009/4/1
Bulletin (2): Tama
University School of
Global Studies. pp.
75-85.
This article is an overview of how I
prepare my classes for content-based
English education materials. It is an
attempt to show different perspectives
from the 1960s, as we considered the
Civil Rights Movement, the Vietnam War,
and the Antiwar Movement.
18.Poverty in an Age of
Globalization: A Range
of Solutions.
2010/4/1
Bulletin (3): Tama
University School of
Global Studies. pp.
107-124.
This article is about how I organized
my classes on Child Labor, based on the
documentary, Stolen Childhoods. I
highlighted five authors who address
global poverty issues, from the range
of political perspectives: William
Easterly (2006), Paul Collier (2007),
Jeffrey Sachs (2005), Joseph Stiglitz
(2003), and John Perkins (2004).
ザイオン、マーク ネイサン10
19.Runnin’ on Empty: A
Short Critique of
Motivation Theories.
2011/4/1
Bulletin (4): Tama
University School of
Global Studies. pp.
163-173.
The article, though a critique of
research on motivation for learning, is
nevertheless an appreciation, too, of
the humanity with this approach, since
it truly does take into account the
deeper motives of why people want to
learn a foreign language.
Hachioji, Japan:
This article is an overview of how I
Chuo Daigaku
organized my class, Judaism and the
Sogoseisaku Gakubu Origins of Western Religions, in
(19).
pp. 137-151. presenting the foundational sacred
narrative of monotheistic religions in
the West.
Tokyo: The Journal This is an article of how I present the
of Institute for
saying of Jesus in my class, Judaism
Language and
and the Origins of Western Religions,
Education Research in showing what scholars believe are
(29). pp. 93-146. the earliest sayings in the gospels,
the authentic sayings of Jesus.
20.Teaching Sacred
Narratives: The Books
of Moses.
2012/4/1
21.Teaching Sacred
Narratives: The Sayings
of Jesus.
2012/4/1
22.New Testament
Studies: The Letters of
Saint Paul.
2013/4/1
Hachioji, Japan: Chuo
Daigaku Sogoseisaku
Gakubu (21).
This is an article of how I present the
letters of the Christian New Testament,
particularly the teachings of Saint
Paul. I focus on his view of Jesus’
redemptive death and his claim that the
Christ communities are the New Israel.
23.Identity, Ideology,
and Redemption: Voices
from Invisible Man.
2013/4/1
Tama University
School of Global
Studies. pp. 163173.
In this article, on the novel by Ralph
Ellison, Invisible Man, I discuss the
affect minorities (whether religious,
ethnic, or racial) change mainstream
culture, in many cases forcing it to
open up and to allow for social
equality. Ellison’s view of
redemption, though, is not social, but
personal and aesthetic.
24.The Birth of Modern
Values: Reformed
Christianity
2014/4/1
Tama University
School of Global
Studies. pp. 171190.
An expansion and update of an earlier
article regarding the value system that
was born out of Reformed Christianity:
democratic ideals, empirical science,
and economic individualism.
25. Kabbalah: Divine
Catastrophe and Human
Redemption
2015/4/1
Hachioji, Japan: Chuo
Daigaku Sogoseisaku
Gakubu (23).
Kabbalah as we know it today formed
from opposing forces within Judaism,
between the rational (represented by
Aristotle) and the intuitive
(represented by Plato), a dialectic
that I will touch on in this article.
In this article I will give an overview
of a few basic teachings from the
central works of Kabbalah, with a focus
on catastrophe and redemption. Human
goodness as a way to heal the world, a
cosmic drama in which everyone plays a
part, is perhaps Kabbalah’s greatest
ザイオン、マーク ネイサン11
26. Moby Dick: The
Quest for the Alien God
2015/4/1
Tama University
School of Global
Studies. pp. 171190.
Herman Melville (1819-1891), through
his sublime novel Moby Dick (1851),
poetically
reflected
America ’ s
outrageous
spiritual
expressions,
predicting even what religion in
America
would
become:
oddly
the
individual
spiritual
quest
in
a
collective context of shared beliefs.
The
fundamental
orientations
of
America’s spiritual life have changed
little since Moby Dick was first
published. In this article I highlight
Melville ’ s insights into America ’ s
homegrown religions as well as compare
his
great
aesthetic
achievement,
Captain Ahab, with the founder of the
Church of the Jesus Christ of Latterday Saints , Joseph Smith (1805-1844),
which I hope will help to gain a better
(その他)
1.「英会話習得術」
1990/7/1
葛飾区国際交流協会
中学校及び高校教員を対象とした継続学習
プログラムの一環として、5日間に渡るセミ
ナーを行なった。
2.「実用的な会話教材と
してのビデオの導入法」
1991/4/1
神奈川県教育委員会
神奈川県の高校教員を対象とした継続学習
プログラムの一環として、2つの講義を担当
した。
3.「現代のアメリカ社会
における人種的および宗
教的相違」
1991/7/1
葛飾区国際交流協会
東京都葛飾区の中学校及び高校教員を対象
とした継続学習プログラムの一環として、5
日間に渡るセミナーを行なった。
4.「英語の上級クラスに
おける映画の利用」
1998/2/1
日本大学
英会話並びにコミュニケーションの授業に
Teacher's Conference おいて有名な映画の一部を用いる指導法を
ザイオン、マーク ネイサン12
5.「内容ベースの英語の
授業におけるディスカッ
ションの促進」
1998/3/1
6.「ESLの授業における世
界観の形」
2001/2/1
7.「時事問題を議論する
ための世界観の形」
A World-View Model
For Discussing Current
Issues」
2004/2/1
1998年
TESOL Conference
(ワシントン州シアト
ル)
儒教文化圏のようにディスカッションが教
育現場で伝統的に行われてこなかった文化
圏においても、長時間にわたるディスカッ
ションは可能であるということを、自身の
教材を用い、示した。学生が重要なテーマ
により深く関わり、自身の意見をはっきり
2001年
「異文化コミュニケーション」に分類され
TESOL Conference
る本発表では、H・リチャード・ニーバーの
(ミズーリ州セントル パラダイムに基づいて、アジアのレベルの
イス)
高い学生たちが、現在のアメリカにおける
政治討論を理解し議論することが出来るよ
うな体制を提示した。このモデルは、なぜ
人々は自分の行ないを信じるのかというこ
2004年
根底にある信念や価値観を理解するための
TESOL/BE Conference 世界観に始まり、人々(指導者も含め)は
(イリノイ州シカゴ) 自身の行動をあらかじめ大きく決定づける
信念体系に基づいて行動していることか
ら、少し距離を置くことによって、教師た
ちは、学生に中絶や死刑制度、イラク戦争
ザイオン、マーク ネイサン13
(4)委員会活動その他業績(Achievement of Committee Activities and Administrative Duties
including Admission, Recruitment, Students' Supports and others)
事項(Items)
(5)大学を代表して行なう地域及び社会的貢献(Community and Social Contribution as a
representative of Tama University)
事項(Items)
員会活動その他業績(Achievement of Committee Activities and Administrative Duties
Admission, Recruitment, Students' Supports and others)
概要(Descriptions)
Student Affairs Committee Chair, 2010-12
MIC Committee 2913
Admissions Committee 2013
International Affairs Committee 2013
Hiring Committees from 2009-2012
学を代表して行なう地域及び社会的貢献(Community and Social Contribution as a
ative of Tama University)
概要(Descriptions)
Building Houses With Habitat for Humanity
Zion's Club 2007-present,
Philippines, Aug. 2007
Thailand, Feb. 2008
Mongolia, Aug. 2008
Philippines, Aug. 2009
Bangladesh, March. 2010
India, March 2011
Bangladesh, March 2012
Sri Lanka, March 2013
Indonesia, March 2014
Pursat, Cambodia August 2014 Digging Wells with Hope International
Adopt An Orphanage:
Students in Zion's Club support orphanage in Mongolia
Proposal In Progress:
Round Earth Café And Giftshop: Beginning an NPO to import handmade crafts from developing
countries and for SGS students to manage as a business, gaining both business experience
and knowledge of such countries as Uganda, Vietnam, and Cambodia.
rafts from developing
business experience