医療事務の豆知識(53) 2015/4/30 ファーマライズホールディングス(株) 医事リーダー会 『 調剤基本料・施設基準に適合する加算について 』 調剤基本料とは…患者が提出する処方箋の枚数に関係なく、受付 1 回につき算定ができるものです。 (異なる医療機関から発行された処方箋を同時受付した場合は別受付として算定できます) 歯科の処方箋については同一保険医療機関から交付された場合であっても、歯科以外の処方箋と 歯科の処方箋を別受付として算定できます。 調剤基本料は【所定点数】と【加算点数】で算定します。 【所定点数】 受付回数 条件 4000 回以下 または 2500 回超 かつ 集中率 除外 点数(妥結率 点数(妥結率 50%超) 50%以下) 41 点 31 点 25 点 19 点 70%以下 90%超 24 時間開局 24 時間開局でない 4000 回超 かつ 70%超 長期投薬(14 日分を超える投薬)の 1 分割調剤につき(2 回目以降の調剤時) 分割調剤時 薬学管理料は算定しない。 後発医薬品の分割調剤時 5点 1 分割調剤につき(2 回目の調剤時に限り) 5 点 薬学管理料は算定しない。 妥結とは・・・妥結とは、医薬品卸との取引価格が決定しているものをいい、毎年 4 月 1 日~9 月 30 日の妥結の実施 率の実績が 50%超か 50%以下かで調剤基本料の所定点数の算定点数が異なる。 【加算点数】 施設基準に適合した場合、以下の加算点数を算定できる 区 分 基準調剤加算 1 算定条件 12 点 700 品目以上の医薬品を備蓄している。 当該薬局を含む近隣薬局と連携して、24 時間調剤及び在宅業務に対応でき る体制を整備。(連係体制を構築する複数薬局数は当該薬局を含め 10 未満) 基準調剤加算 2 36 点 1000 品目以上の医薬品を備蓄している。 当該保険薬局のみで 24 時間調剤及び在宅業務に対応できる体制を整備。 直近 1 年間の在宅患者訪問管理指導料と居宅療養管理指導(予防含)の 合計算定回数が 10 回以上である。 処方箋受付回数が 1 月に 600 回超の薬局は集中率が 70%以下である。 (基準調剤加算 1・2 共通) 処方箋受付回数が月 4000 回超、集中率 70%超でない 処方箋受付回数月 2500 回超、集中率 90%超でない(ただし、24 時間開局の 場合は加算1が算定可能) 「麻薬小売業者免許」「在宅患者訪問薬剤管理指導」の指定を受けている。 算定条件 区分 後発医薬品調剤体制加算 1 18 点 後発医薬品調剤体制加算 2 22 点 調剤した後発医薬品のある先発医薬品及び後発医薬品を合算した規格 単位数量に占める後発医薬品の規格単位数量の割合が 55%以上 調剤した後発医薬品のある先発医薬品及び後発医薬品を合算した規格 単位数量に占める後発医薬品の規格単位数量の割合が 65%以上 ※参考文献:2014 年版保険薬局業務指針 保険薬局のてびき(東京都薬剤師会)
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