研究室紹介用ポスター(学部学生向け)

松 本 研 究 室 (合成高分子化学研究グループ)
合成高分子化学研究グループ)
研究室で取り組んでいる研究の分野とキーワード
易解体性接着技術
ブロックコポリマー
分解性ポリマー
易解体性接着材料
環境調和型化学
立体規則性制御
定序配列ポリマー
研究室構成メンバー
リサイクル・リワーク・リペア
定序配列ポリマー
精密重合
環境低負荷材料
Molecular W
Weight
精密高分子合成
機能材料設計
リビングラジカル重合
クリックケミストリー
Conversion
透明耐熱材料
フォトレジスト
微細加工
LED光源
ディスプレイ用ポリマー材料
フォトポリマー
基板
環境調和型
光硬化樹脂
機能材料化学
有機無機ハイブリッド
固体物性
硬化した樹脂
光硬化性樹脂
基板
カラムナー
液晶
有機結晶材料
分解性ポリマー
リビング重合
アダマンタン
透明耐熱材料
液晶材料
サーモクロミック
高分子結晶
有機トランジスタ
光酸発生剤
教 授
准教授
松本 章一
岡村 晴之
大学院生 D2 1名
M2 5名
M1 5名
学部生 B4 8 名
児島研究室と相互に連携して運営
実際に取り組むテーマによって,関
連する専門分野は異なります。食わ
ず嫌いや先入観を捨てて,いろいろ
な 化学 を消化吸収していくと,
本当の化学の面白さがきっとわかり
ます
ます。
E’
High modulus
High Tg
tan 
光機能性高分子
複製樹脂モールド
耐熱性
ポリマー
易解体性接着材料の開発
Temperature
『ハイパーアクリル
ハイパーアクリルポリマー
ポリマー』
』:重合制御と材料設計
具体的な研究例をピックアップ
光酸発生剤を用いた
Adhesive 二重保護した刺激応
答性の易解体性接着
材料を新規に開発
Reactive Segment
External Segment
Stimuli
Drastic change
in adhesive property
ポリイミドに匹敵する超耐熱ビニルポリマーを!
Peel sstrength
1.配列制御重合による超耐熱
1.配列制御重合による
超耐熱性
性マレイミド
マレイミド系ポリマー
系ポリマー
リワーク型光架橋高分子の材料設計
2.アダマンチル基を含む高Tg
2.アダマンチル基を含む高
Tgアクリレート系ポリマー
Tgアクリ
アクリレート系ポリマー
アクリ
ト系ポリマ
フレキシブルで高Tgの非晶性ポリマーを!
3.置換ポリメチレン系剛直ポリマー(フマル酸エステル)
180º peel test
before
UV 2.5 min & 150 ºC 5 min
Displacement
剛直な分子鎖構造をもつ高配向ビニルポリマーを!
4.位置特異的ジエン系ポリマー(ポリジエンスルホン)
Peel Strength
高機能性・高性能のポリスルホンを!
PAG
2.05Å
1.95Å
DFT計算(ラジカル
成長反応の遷移状態)
重縮合系エンジニア
リングプラスチック
に匹敵する高性能ポ
リマーを反応設計
100
50
0
Td5 > 300 C
100
200
300
400
Temperature (C)
500
Transmittance (%)
steric repulsion
Residuual Weight (%)
ラジカル重合の利点を活かして,高耐熱透明性ポリマーを反応設計
100
機能材料設計(応用)
と速度論・反応機構
解析(基礎)の両方
からアプローチ
80
nD = 1.54
D = 41
60
40
20
高速移動度有機トランジスタ材料
0
200
400
600
Wavenumber (nm)
800
高透明FDP用材料 封止/接着用材料
自動車用材料
フラットパネルディス
プレイ関連の新しい材
料/用途の探索 =>
高屈折透明材料、耐熱
性透明ポリマー基板材
料,超高耐熱材料,有
機無機ハイブリッド化
電気自動車やハイブ
リッド自動車の普及,
CFRP化 =>
軽量化と樹脂の利用
拡大による周辺材料
や技術の革新が必須.
新材料・素材に好機
H26年度 松本
松本研究室
研究室 B4
~0 N/m
None Heating UV
高出力OLED用の透
明封止材の開発,異種
材料接着が課題 =>
エポキシ系材料に代
わる新規材料,高性
能アクリル系接着材
料の新規開拓が急務
network polymer
linear polymer
高分子反応・分解・架橋・脱架橋を活用する
ことによりポリマーを高機能化・高性能化
Hierarchical
Supramolecular
Self-Assembly
O
H
O
O
H
O
C H 3 ( C H 2 ) m -1
( C H 2 ) m -1 C H 3
液晶相制御 熱安定性・結晶成長・
結晶配向制御 液晶相・デバイス化・
新規OFET材料開発
卒業論文タイト
化学増幅型レジスト中の酸拡散とその膜厚依存性,光・熱デュアル硬化したスクリーン印刷用受容層
ポリマーの界面特性評価,新規ジアリルエステルを用いたチオール・エン反応,リワーク型硬化樹脂
の機械強度評価,リワーク型チオール・アクリル光硬化系を用いたポリマーネットワーク構造の解
析,可視光によるポリシラン/フルオレン誘導体ブレンドの光硬化と光学特性評価
H26年度 松本
松本研究室
研究室 M2
UV +
Heating
修士論文タイトル
光照射による修復性または解体性を有するポリマー材料の設計,側鎖にフルオレニル基を含むポリジ
エンスルホンの合成と特性解析,離型剤フリーなUVインプリント用樹脂モールドの離型能に対する表
面特性の影響, t-Boc基で保護したポリ(4-ヒドロキシスチレン)の合成と反応及び物性,ヒドロキシ
ベンゼン誘導体を用いた次世代フォトレジスト材料,マレイミド-オレフィン共重合体の合成と有機無
機ハイブリッド化への応用
今年度発表した論文や総説より(一部抜粋)
今年度発表した論文や総説
より(一部抜粋)
“Radical Alternating Copolymerization of Twisted 1,3‐Butadienes with Maleic Anhydride as a New Approach for Degradable Thermosetting Resin”, A. Tsujii, M. Namba, H. Okamura, A. Matsumoto, Macromolecules, 47, 6619 (2014). “High‐Molecular‐Weight and Polar Acrylate Block Copolymers as High‐Performance Dismantlable Adhesive Materials in Response to Photoirradiation and Postbaking”, T. Inui, E. Sato, A. Matsumoto, RSC Adv., 4, 24719 (2014). “Synthesis and Thermal, Optical, and Mechanical Properties of Sequence‐Controlled Poly(adamantyl acrylate)‐
block‐Poly(n‐butyl acrylate) Containing Polar Side Groups”, Y. Nakano, E. Sato, A. Matsumoto, J. Polym. Sci., Part A: Polym. Chem., 52, 2899 (2014).
“Molecular Design of Diene Monomers Containing an Ester Functional Group for the Synthesis of Poly(diene
sulfone)s by Radical Alternating Copolymerization with Sulfur Dioxide”, A. Matsumoto, S. Lee, H. Okamura, J. Polym Sci Part A: Polym Chem 53 1000 (2015)
Polym. Sci., Part A: Polym. Chem., 53, 1000 (2015). “Acetal‐Protected Acrylic Copolymers for Dismantlable Adhesives Achieving Spontaneous and Complete Removal of Adhesives”, E. Sato, K. Yamanishi, T. Inui, H. Horibe, A. Matsumoto, Polymer, in press. “Synthesis and Characterization of Thermoresistant Maleimide Copolymers and their Crosslinked Polymers”, H. Yamamoto, H. Okamura, A. Matsumoto, J. Photopolym. Sci. Technol., 27, 151 (2014).
“Sequence‐Controlled Radical Copolymerization for the Design of High‐Performance Transparent Polymer Materials”, A. Matsumoto, ACS Symp. Ser., 1170, 301‐312 (2014)
”高耐熱化”, 松本章一, 透明ポリマーの材料開発と高性能化, 監修 谷尾宣久, シーエムシー出版, pp. 37–46 (2015) “シークエンス制御したマレイミド共重合体の合成と耐熱透明ポリマー材料設計への応用”, 松本章一, 久
野美輝, 山本大介, 山本大貴, 岡村晴之, 高分子論文集(特集号総合論文), 印刷中 など
新4回生へのコメント:
学生一人ひとりが社会の中で「化学」の一端を担えるよう
になるには,教科書から学んだ机の上の知識以外の資質や
素養が必要です。自主性を発揮し,しっかり自己管理すれ
ば必ず成功が待っています。今まで何を学んできたかだけ
でなく,これから何を学ぶかが大切です。楽しんで実験に
取り組める人,発見に喜びを感じることのできる人,新し
いことに積極的に挑戦する意欲のある人を大歓迎します。
卒論が完成して さらに修士 博士課程へと進学して研究
卒論が完成して,さらに修士,博士課程へと進学して研究
を進めていくと,何度も学会発表のチャンスがあります。
例えば,高分子学会年会・討論会,日本接着学会,日本化
学会,ネットワークポリマー討論会,日本液晶学会討論
会、有機結晶部会,各学協会の若手研究会やシンポジウ
ム、国内外の国際会議などで口頭発表やポスター発表しま
す。
満足いく研究生活を送るために・・・
研究八策
・磨けば光る原石を瓦礫の中から見つけだす(勘と感性が大切)
・常識にとらわれないでまずやってみる(知識や判断力は必要)
・流行ものは人にまかせて信念を持ち続ける(何かこだわりを)
・積算量で勝てなくても微分値なら勝負できる(最大瞬間風速)
・コニュニティで自分の存在を認めさせる(小さな世界でよい)
・自分の支援者をひとりでも多く見つける(特に外からの支援)
・小さなチャンスを逃さない(チャンスは知らずに通り過ぎる)
・真の研究テーマは実験から生まれる(永遠に変わらない法則)