平成27年度 公益財団法人茨城県開発公社 事業計画及び 事業計画及び収支予算 Ⅰ.事業計画 Ⅰ.事業計画 1.公社運営の 1.公社運営の基本方針 公益財団法人に移行し3期目となる当公社は,公益目的事業である土地開発事業及び茨城空港旅客ターミ ナルビル事業並びに収益事業である福祉施設等の運営等を通じて,1)県民の雇用の確保や安らぎの提供を 行い,2)これらに携わる人々及び社会の経済的かつ精神的充足に貢献しながら,3)当公社の成長発展と職 員の幸福の一元化を経営理念とし,県勢及び地域の発展に寄与していく。 【主な事業内容】 (1)公益目的事業 ・土地開発事業においては,平成26年度中に東筑波新治工業団地及びつくば下妻第二工業団地が完売となる など,企業立地が順調に進み,平成27年度には4社の新規分譲及び1社の新規リースを見込んでいる。今後 も,県政の一翼を担っていくため,その時々のニーズに合った策を講じながら,長期的な経営戦略に基づく バランスのとれた産業用地の開発に取組む。 ・茨城空港旅客ターミナルビル事業においては,県の空港事業と緊密に連絡を図り,効率的な管理及び運営 を行っていく。 ・新たな公益目的事業として,いこいの村涸沼の敷地の一部を公益性の高い公園施設として整備し,自然環 境の保全及び国民の心身の健全な発展に寄与する事業を行っていく。 (2)収益事業 ・国民宿舎「鵜の岬」事業及び日立市鵜来来の湯十王事業においては,必要な修繕等を行いながら,お客様 の視点に立って円滑な施設運営を行い,指定管理の再指定に向け,県及び日立市と協議していく。 ・いこいの村涸沼事業においては,大規模修繕を実施するとともに,サービスレベルの向上を図り,より集 客力を高めていく。 ・ビル管理事業については,安定的な収入の確保と効率的な経営に努め,収益力をさらに高めていく。 1 正味財産増減表( 正味財産増減表(事業全体) 事業全体) 単位:千円 正味財産 ※ 期末残高 他会計振替 当期一般 正味財産増減額 7,146,122 - 675,816 7,268,755 5,441,550 4,803,761 79,193 716,982 3,305,541 収益事業 2,381,348 2,313,141 △159,193 △90,986 4,139,441 法人会計 540 30,720 80,000 49,820 △176,227 △1,500 △1,500 - - - 5,882,355 5,615,845 - 266,510 6,594,801 収益計 費用計 7,821,938 公益目的事業 H27計画 H27計画 内部取引消去 H26見込 H26見込 ・ 収益計=経常収入+経常外収入 ・ 費用計=経常費用+経常外費用+法人税及び住民税 ・ 他会計振替=収益事業の利益のうち概ね1/2を公益目的事業に振り替えている。他に,内部 資金繰りによる振り替え及び園地整備・管理事業分離による資産の振り替えが含まれる。 ・ 内部取引消去=いこいの村涸沼プール券を,近隣市町児童に配布するもの。 ・数値は,表示単位未満の数値を四捨五入したので,計と内訳が一致しない場合がある。(以下同じ) ※ 正味財産期末残高については,指定正味財産減少額を含む 2.事業別推進計画 <公益目的事業> (1)土地開発事業 (1)土地開発事業 (ア)事業展開 ①プロパー事業 ○取得・処分 ・ 現在分譲中の南中郷,茨城の2団地合わせて11.2haの土地処分を見込む。 (内リース4.1ha含む) ・ 古河名崎工業団地3-2工区及び拡張地区合わせて21.3haの引渡しを行う。 ・ つくば下妻第二工業団地追加整備地0.8haの造成等を行い,引き渡す。 ・ 産業用地買取制度により,売買予約地の買取,整備及び処分を推進する。 a 茨城工業団地に雪印メグミルク㈱が所有している区画1.4haを平成27年4月に取得し,整備 後,既存区画2.7haと合わせて,4.1haを年度内に引き合い企業に処分予定。 b 関館工業団地(筑西市)に日本ケミファ㈱が所有している区画3.7haを取得し,整備後, 年度内に引き合い企業に処分予定。 ・ 代替地は1.4haの処分を行う。 ○ 誘致活動 ・ 企業訪問の徹底 ・ 情報収集及び情報発信活動の強化 ○ 広報宣伝 ・ 県,団体との連携による各種説明会,産業展等への参画 ・ 経済誌,新聞等への広告掲載 ・ ホームページの活用 ・ 代替地は,隣地地権者や地元市町村へ買収りの打診やインターネット掲載を実施 ○ 補助金の活用 ・ 津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金の周知徹底 ○ 分譲手法等 ・ 茨城産業再生特区の活用(該当工業団地所在地:北茨城市・茨城町) ・ 企業紹介制度,リース方式,PRの強化 ・ 県,市町との連携による事務手続きの一元化(ワンストップ事業)の推進 2 ○ 工業団地開発可能性調査 ・ 企業ニーズに幅広く対応するため,県及び市町村と連携しながら工業団地の開発の可能性を調査し, 今後の開発を検討する。 ②公共事業 ・ 茨城中央(笠間地区)の造成工事等の実施 ・ 旧茨城県畜産試験場跡地整備事業の水路整備工事等の実施 ・ その他公共工業団地の除草等,団地管理の実施 (イ)事業用地の 事業用地の処分等に 処分等に係る計画 ①プロパー事業 [分譲収入] 区分 面積(ha) 金額(千円) 分譲 29.2 2,290,101 買取制度 3.7 450,000 計 32.9 2,740,101 備考 南中郷(4.6ha),茨城(2.5ha),つくば下妻第二(0.8ha),古河 名崎(21.3ha) 関館(3.7ha) 緒川分0.3haは除く [リース収入] [リース収入] 区分 面積(ha) 金額(千円) リース 11.6 64,493 計 11.6 64,493 備考 南中郷(6.5ha),東筑波新治(1.1ha),茨城(産業用地買取 分を含めた新規リース4.1ha) 古河名崎での鉄塔用地賃貸借分は除く [取得造成等支出] 団地名 面積(ha) 金額(千円) 備考 つくば下妻第二 0.6 85,039 追加整備地用地買収費及び整備費等 関館 3.7 437,560 産業用地買取制度に基づく取得及び整備費等 古河名崎 0.2 170,053 拡張用地用地買収費及び整備費等 茨城 1.4 305,998 産業用地買取制度に基づく取得及び整備費等 計 6.0 998,650 ②公共事業 [受託収入] 区分 面積(ha) 金額(千円) 造成等 2,104,035 - 計 備考 茨城中央(笠間地区),旧畜産試験場跡地他 2,104,035 正味財産増減表【 正味財産増減表【土地開発】 土地開発】 プロパー 処分面積※ 単位:ha,千円 収益計 費用計 当期一般 正味財産増減額 他会計振替 正味財産期末残高 H27計画 32.9 4,942,562 4,295,353 0 647,209 3,182,810 H26見込 10.6 3,010,411 2,896,370 70,557 184,599 2,535,601 ※ リース面積は含まず。 3 (2)空港 (2)空港ビル 空港ビル事業 ビル事業( 事業(茨城空港旅客ターミナルビル 茨城空港旅客ターミナルビル) ターミナルビル) ○ 運営方針等 ・ 国内線については,平成27年1月末に民事再生手続き開始の申し立てを行ったスカイマーク㈱ が,路線の見直しを行ったことに伴い,減便となった。しかしながら,3月末からの運航 ダイヤについては,午前出発便の一部で茨城空港からの出発時間が早まることから, 利用者にとっては利便性の高いものとなる。 ・ 国際線については,平成26年10月末から春秋航空(茨城ー上海)が週6便から週8便に増便 され,引き続き運航される。 ・ 引き続き,県及び市町村の協力のもと,利用促進を図るとともに,安全な施設の提供に努め, 空港事業を補完する。 ・ 既存ビルに隣接する航空貨物取扱施設営業者の募集に応じ,整備,管理及び賃貸を行う。 ○ 収入 ・ 利用者のニーズに合った商品を提供するため,テナントと協議し売上増を図る。 ・ ロケ誘致及び,CMボードへの広告掲載の推進を図る。 ・ 県から受託する空港活用観光推進事業において,ビル内への各種イベントの誘致等を図る。 ○ 支出 ・ 節電を心がけ,契約電力を上げないよう注意を払い,経費を削減する。 ・ 老朽化に伴う館内設備等の修繕及び消耗品の交換等に際しては,適宜必要性を検討し, 施設の適正な維持管理に努める。 正味財産増減表【 正味財産増減表【茨城空港旅客ターミナルビル 茨城空港旅客ターミナルビル】 ターミナルビル】 来場者数 収益計 単位:千円 費用計 他会計振替 当期一般 正味財産増減額 正味財産 期末残高※ H27計画 1,241,428 493,186 484,470 - 8,716 61,674 H26見込 1,443,954 515,065 487,079 - 27,987 54,766 ※ 正味財産期末残高については,指定正味財産減少額を含む (3)園地整備 (3)園地整備・ 園地整備・管理事業 ○ 運営方針等 ・ 公益性の高い公園施設として,県民及び訪問客に憩いの場を提供する。 ・ 県及び隣接市町と協力し,自然環境の保全に努める。 ・ グラウンド・ゴルフ場の整備を図り,利用者の健康の増進に寄与する。 ・ 6月のラムサール条約登録に伴い,県及び隣接市町等と連携を図り,整備をすすめていく。 ○ 収入 ・ グラウンド・ゴルフ場の利用促進を図り,収入を確保する。 4 ○ 支出 ・ 園地周辺の維持管理及び整備を行う ・ グラウンド・ゴルフ大会に必要な整備等を行う。 ・ 有識者の意見を取り入れながら,周辺湿地の動植物の紹介等を行い,自然保護意識の 醸成を図る。 正味財産増減表【 正味財産増減表【園地整備・ 園地整備・管理】 管理】 H27計画 単位:千円 収益計 費用計 他会計振替※ 5,802 23,938 79,193 当期一般 正味財産増減額 正味財産期末残高 61,057 61,057 ※ 他会計振替には,資産(土地)の振替49,894千円を含む。 <収益事業> (1)宿泊施設事業 (1)宿泊施設事業( 宿泊施設事業(国民宿舎「 国民宿舎「鵜の岬」,いこいの 」,いこいの村涸沼 いこいの村涸沼) 村涸沼) ①国民宿舎「鵜の岬」 ○ 運営方針等 ・ 平成28年度からの次期指定管理に向け,集客力強化とリピーターの確保に努める。 ・ 従業員一丸となり,おもてなしの心を運営の柱とし,質の高いサービスを提供する。 ・ 人材育成のための,教育・研修を実施する。 ○ 収入 ・ 客室稼働率を維持する。 ・ 幅広い広報活動を行い昼食及び日帰り宴会利用者の誘客を図る。 ・ 売店商品(土産等)の見直し,オリジナル商品の導入等の充実による売上げの向上を図る。 ・ 県事業であるいばらきプレミアム観光推進事業に協力し,新規顧客を獲得する。 ・ ホームページで空室情報を公開し利用率の向上を図る。 ○ 支出 ・ 省エネルギー照明器具の導入等により,経費を節減する。 正味財産増減表【 正味財産増減表【国民宿舎「 国民宿舎「鵜の岬」】 利用率 宿泊者数 収益計 単位:日,人,千円 費用計 他会計振替 当期一般 正味財産増減額 正味財産期末残高 H27計画 86.0% 62,070 1,113,768 1,101,165 △ 2,880 9,724 490,986 H26見込 85.1% 61,442 1,119,941 1,106,659 △ 6,156 7,127 481,263 5 ②いこいの村涸沼 ○ 運営方針等 ・ 老朽化が著しい建屋及び客室のリニューアル工事並びに客室増築工事を行い,長期的に 安定した経営が出来るような基盤づくりを進める。 ・ 工事に伴う1か月間の休館日※1を利用した,PR活動及び職員研修を実施する。 ・ 安心,安全に施設を利用していただくため,危機管理マニュアルに基づく職員教育 訓練を実施すると共に,コンプライアンスの啓蒙を図る。 ○ 収入 ・ 改修工事の利用者への周知を行い,売上増につなげる。 ・ リニューアルオープンに合わせ,企画商品の開発を行う。 ・ 安心・安全な「涸沼ブランド」となるような料理開発に努める。 ・ 県事業であるいばらきプレミアム観光推進事業に協力し,新規顧客を獲得する。 ・ ホームページで空室情報を公開し利用率の向上を図る。 ○ 支出 ・ 経費の効果的な使用を図り,清潔感のある施設維持に努める。 ・ 施設全体の定期的な巡回点検及び必要な整備作業を実施する。 ・ リニュアルオープンに向け,新規パンフレット及びチラシ等を作成する。 ・ 原材料等のコスト削減に努める。 ・ 省エネルギー照明器具の導入等により,経費を節減する。 正味財産増減表【 正味財産増減表【いこいの村涸沼 いこいの村涸沼】 村涸沼】 利用率 宿泊者数 単位:日,人,千円 収益計 費用計 他会計振替※2 当期一般 正味財産増減額 正味財産期末残高 H27計画 57.8% 30,347 549,591 610,027 △ 49,894 △ 110,330 379,867 H26見込 55.2% 28,674 534,934 534,845 △ 66 22 490,197 ※1 H27年度営業日数については,6月に休館するため,30日減 ※2 H27他会計振替額49,894千円は,資産(土地)の園地整備・管理事業への振替 正味財産増減表【 正味財産増減表【宿泊施設事業の 宿泊施設事業の合計※】 宿泊者数 収益計 単位:日,人,千円 費用計 他会計振替 当期一般 正味財産増減額 正味財産期末残高 H27計画 92,417 1,663,359 1,711,191 △ 52,774 △ 100,606 870,853 H26見込 90,116 1,654,875 1,641,504 △ 6,222 7,149 971,459 ※ 国民宿舎「鵜の岬」と,いこいの村涸沼の合算 6 (2)日帰 (2)日帰り 日帰り温泉施設事業( 温泉施設事業(日立市鵜来来の 日立市鵜来来の湯十王) 湯十王) ○ 運営方針等 ・ 平日昼間に期間限定で行っている,65歳以上の高齢者に対する割引が好評であり,来場者数 及び売上の増加につながっているため,継続して行えるよう市と協議していく。 ・ 幅広く誘客する為,折込広告等の広報活動を実施する。 ○ 収入 ・ シーズンごとの旬の素材を使った料理を提供する。 ・ 新たなイベント等を,日立市と協議しながら実施する。 ・ 売店商品を定期的に見直し,利用者のニーズに対応した商品を取り揃える。 ○ 支出 ・ 効果的な人員管理による,人件費の削減に努める。 ・ 食事及び売店材料は,仕入先を随時見直し,材料費率の低減を図る。 ・ 自家発電装置での電力自給については,低廉な燃料の購入や,適正な運転時間の管理に 努める。 ・ 施設内において修繕可能なものは,極力職員自ら補修等を施し,経費を削減する。 正味財産増減表【 正味財産増減表【日立市鵜来来の 日立市鵜来来の湯十王】 湯十王】 利用者数 収益計 単位:人,千円 費用計 当期一般 正味財産増減額 他会計振替 正味財産期末残高 H27計画 160,000 240,380 240,379 0 1 12,866 H26見込 153,973 235,971 235,970 0 1 12,865 (3)ビル (3)ビル管理事業 ビル管理事業( 管理事業(ビル管理 ビル管理, 管理,駐車場・ 駐車場・会議室) 会議室) ○ 運営方針等 ・ 入居率100%を目標にテナント誘致を推進する。 ・ 駐車場の安定的な確保と効率的な運用に努める。 ○ 収入 ・ ホームページで空室情報を公開し利用率の向上を図る。 ・ 会議室の利用増を図るため,あらゆる媒体を利用し周知する。 ○ 支出 ・ 適正な管理運営に努めるとともに,委託業務の複数年契約などにより,経費削減 に努める。 正味財産増減表【 正味財産増減表【ビル・駐車場 ビル・駐車場・ 会議室】 駐車場・会議室】 単位:千円 入居率・利用率 収益計 公社ビル 費用計 他会計振替※1 会議室 当期一般 正味財産増減額 正味財産 期末残高※2 H27計画 96.6% 31.3% 477,609 361,571 △ 106,419 9,619 3,255,722 H26見込 93.8% 31.3% 468,550 329,233 △ 64,335 74,982 3,246,157 ※1 他会計振替には,法人会計への8千万円の繰入が含まれる。 ※2 正味財産期末残高については,指定正味財産減少額を含む。 7 <法人会計> ・ 管理業務に関する収益・費用や,その他の法人全般に係る,公益目的事業・収益事業に区分 できないものを表示する。 正味財産増減表【 正味財産増減表【法人会計】 法人会計】 収益計 単位:千円 費用計 他会計振替 当期一般 正味財産増減額 正味財産期末残高 H27計画 540 30,720 80,000 49,820 △ 176,227 H26見込 1,576 29,783 - △ 28,206 △ 226,047 8
© Copyright 2024 ExpyDoc