色素増感型太陽電池(DSSC)用 低コスト新規色素を開発

2015 年 4 月 9 日
綜研化学株式会社
ニュースリリース
色素増感型太陽電池(DSSC)用 低コスト新規色素を開発
綜研化学株式会社(代表取締役社長:
、本社:東京都豊島区)は、独自の設計技術により、
色素増感型太陽電池(DSSC)用の低コスト有機色素を開発しました。
次世代の太陽電池として早期の実用化が期待される色素増感太陽電池は、室内の微弱な照度下でも
発電するほか、作製工程に真空プロセスや高温プロセスを用いず、印刷方式によるロール to ロール生産
が可能となるため、高い透明性や軽量・薄型化を図れるなど従来の太陽電池にはない長所を持ち合わ
せています。
実用化に向けて、エネルギー変換効率や長寿命化とともに課題とされているのが「発電量あたりのコ
スト」です。既存の結晶シリコン系太陽電池のエネルギー変換効率を基準とした場合、結晶シリコンの価
格帯40~50円/W に対して、色素増感太陽電池の現状は5~6倍と予測されます。
綜研化学は色素増感太陽電池を構成するうえで主要な役割を果たす「光電変換有機色素 MK-2」の販
売を行っておりますが、この度、材料面から太陽電池のコストダウン化に着眼し、当該色素製造技術の
蓄積に加え、独自の分子設計により低コスト色素を開発しました。
開発品は、短いステップで合成可能な短骨格有機色素で、当社既存色素の 1/10~1/20 に価格を抑え
られる見込みです。
色素増感型太陽電池は、室内光での発電効率が高く、デザイン性やフレキシブル性といった従来の太
陽電池にはない機能を生かすことで、ポータブル電源やセンサーなどへの応用展開が期待されています。
当社では、開発品に他の置換基との組み合わせによる室内用途に特化した波長域での高効率化を目指
すことで、同市場の拡大に寄与できると考えています。
以上
【本件に関するお問合せ】
※ 製品・技術について。
研究開発センター 材料技術開発室
TEL:04-2954-3206
E-Mail フォームから https://www.soken-ce.co.jp/product/OCM/form.php
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綜研化学株式会社 総務人事部(広報)
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E-Mail フォームから https://www.soken-ce.co.jp/contact/form.php
参考画像:
開発色素