業務委託契約書(案) - 福岡北九州高速道路公社

業務委託契約書(案)
1.業
務
名
北九州高速(篠崎ブロック)料金収受業務委託(その2)
2.業 務 場 所
横代、若園、北方、篠崎南、篠崎北、大手町、勝山、下到津、小倉駅
北、日明、戸畑の各料金所及び篠崎精算事務所
3.業 務 期 間
平成27年
平成28年
4.業務委託料
¥
-
うち取引に係る消費税及び地方消費税の額¥
-
ただし、契約期間中に消費税率及び地方消費税率の改正が行われた場
合は、改正に伴う契約変更を行うものとする。
8月 1日
3月31日
から
まで
5.契約保証金
上記の業務委託について、発注者と受注者とは、各々の対等な立場における合意に基づ
いて、別添の条項によって公正な委託契約を締結し、信義に従って誠実にこれを履行する
ものとする。
この契約の証として、本書2通を作成し、発注者と受注者が記名押印の上、各自1通を
保有する。
平成27年
発注者
受注者
住 所
氏 名
福岡市東区東浜二丁目7番53号
福岡北九州高速道路公社
理事長
山 中
義 之
月
印
住 所
氏 名
印
日
(総 則)
第1条 発注者及び受注者は、頭書の業務委託契約に関し、この契約書に定めるもののほか、
別添設計書、料金収受業務実施要領及び料金収受業務委託共通仕様書に従い、これを履行しな
ければならない。
(業務委託料)
第2条 削除
(契約の保証)
第3条 受注者は、この契約の締結と同時に、次の各号の一に掲げる保証を付さなければな
らない。ただし、第3号の場合においては、履行保証保険契約の締結後、直ちにその保険
証券を発注者に寄託しなければならない。
一 契約保証金の納付
二 この契約による債務の不履行により生ずる損害金の支払を保証する銀行又は発注者が
確実と認める金融機関の保証
三 この契約による債務の不履行により生じる損害を填補する履行保証保険契約の締結
2 前項の保証に係る契約保証金の額、保証金額又は保険金額(第4項において「保証の額」
という。)は、業務委託料(以下「委託料」という。)の10分の1以上としなければなら
ない。
3 第1項の規定により、受注者が同項第2号に掲げる保証を付したときは、当該保証は、
契約保証金に代わる担保の提供として行われたものとし、同項第3号に掲げる保証を付し
たときは、契約保証金の納付を免除する。
4 委託料の変更があった場合には、保証の額が変更後の委託料の10分の1に達するまで、
発注者は、保証の額の増額を請求することができ、受注者は、保証の額の減額を請求する
ことができる。
(基本計画書の提出)
第4条 受注者は、精算事務所及び料金所に勤務する者の勤務形態及び料金所の人員配置等
業務の実施に係る基本的な計画書を作成、提出し、発注者が第10条に定める監督員の承
認を得なければならない。
(権利義務の譲渡等)
第5条 受注者は、この契約により生ずる権利又は義務を第三者に譲渡し、又は承継させて
はならない。ただし、あらかじめ発注者の書面による承諾を得た場合は、この限りではな
い。
(再委託等の禁止)
第6条 受注者は、業務の全部又は一部を第三者に再委託してはならない。ただし、あらか
じめ発注者の書面による承諾を得た場合は、この限りでない。
(収入金の預託)
第7条 受注者は、収入金を発注者の指定する銀行に預託しなければならない。
(業務の調査等)
第8条 発注者は、必要と認めるときは、受注者に対して業務の処理状況につき調査し、報
告を求め、又は指示することができる。
(通行台数の照合等)
第9条 受注者は、発注者が各料金所について毎月の車両検知器の検知台数と受注者の作成
する料金所収入調書の通行台数を照合した結果、月間の通行台数誤差率が0.5パーセン
トを超えると指摘した料金所については、別に定める計算方法により算定された損害賠償
額を発注者に支払わなければならない。この場合において、車両検知器の故障等により照
合することが不適当なものについては対象としない。
(監督員)
第10条 発注者は、業務の施行について監督し、又は指示する監督員を定め、書面をもっ
てその氏名を受注者に通知しなければならない。監督員を変更したときも同様とする。
(事務取扱責任者等)
第11条 受注者は、事務取扱責任者及びその職務を代行する事務取扱責任者代理(以下「責
任者等」という。
)を定め、書面をもってその氏名を発注者に通知しなければならない。責
任者等を変更したときも同様とする。
(責任者等の変更)
第12条 発注者は、受注者の責任者等、事務員及び収受員について、業務の施行又は管理
につき著しく不適当と認められる者があるときは、受注者に対してその理由を明示した書
面をもって変更を求めることができる。
(制服の着用)
第13条 受注者は、料金収受業務に従事する者に発注者の指示する制服を着用させなけれ
ばならない。
(不動産等の使用)
第14条 発注者は、受注者が業務を実施するために必要な不動産等を受注者に無償で貸与
し、使用させるものとする。
2 受注者は、前項の不動産等を業務以外の目的に使用し、又は転貸し、若しくは担保に供
してはならない。
3 受注者は、第1項の不動産等を善良な管理者の注意をもって管理しなければならない。
4 受注者が使用する第1項の不動産等の維持補修に要する費用は、軽微な補修工事を除き
発注者が負担するものとする。ただし、当該不動産等の維持補修が受注者の責めに帰すべ
き事由に基づく場合は、受注者の負担とする。
(貸与品等)
第15条 発注者が受注者に貸与する備品、器具、車両その他の物件(以下「貸与品等」と
いう。)については、仕様書に定めるところによる。
2 受注者は、貸与品等の引渡しを受けたときは、引渡しの日から7日以内に、発注者に受
領書又は借用書を提出しなければならない。
3 受注者は、貸与品等を善良な管理者の注意をもって管理しなければならない。
4 受注者は、仕様書に定めるところにより、業務の完了又は変更等によって不用となった
貸与品等を発注者に返還しなければならない。
5 受注者は、故意又は過失により貸与品等が滅失若しくは毀損し、又はその返還が不可能
となったときは、発注者の指定した期間内に代品を納め、若しくは原状に復して返還し、
又は返還に代えて損害を賠償しなければならない。
(契約の変更)
第16条 発注者は、次の各号の一に該当し、契約の変更をする必要がある場合は、発注者
と受注者が協議して変更契約を行う。
一 法令等の改正により、契約内容の見直しが必要な場合
二 業務内容又は業務方法を変更する必要があると発注者が認めた場合
三 業務の一部の施行を中止する必要があると発注者が認めた場合
2 前項第2号又は第3号の場合において、受注者が損害を受けたときは、発注者は、その
損害を賠償しなければならない。この場合において、賠償額は発注者と受注者が協議して
定める。
3 第1項の規定により契約を変更する場合において、変更委託料は原設計金額をもって、
原委託料を除して得た比率を変更設計金額に乗じて得た金額とする。
(損害のために必要を生じた経費の負担)
第17条 業務の処理に関し発生した損害(第三者に及ぼした損害を含む。)のために必要を
生じた経費は、受注者が負担する。ただし、その損害のうち発注者の責めに帰する事由に
より生じたものについては、発注者がこれを負担する。
(検査)
第18条 受注者は、業務が完了したときは、遅滞なく発注者に完了届を提出し、検査を受
けなければならない。
2 発注者又は発注者が検査を行う者として定めた職員は、前項の完了届を受領したときは、
その日から10日以内に検査を行わなければならない。
(委託料の支払)
第19条 受注者は、前条第2項の検査に合格したときは、発注者に対して委託料の請求を
することができる。
2 前項の請求額は、委託料から受注者がその時点までに受領した部分払金の額を差し引い
た額とする。
3 発注者は、第1項の請求に係る適正な請求を受理したときは、その日から30日以内に
委託料を支払わなければならない。
4 発注者の責めに帰すべき事由により、前項の期間内に委託料の支払が遅れた場合におい
ては、受注者は、未受領金額につき、遅延日数に応じ、年 2.9 パーセントの割合で計算し
た額の遅延利息の支払を発注者に請求することができる。
(部分払)
第20条 受注者は、業務の完了前に業務の実施部分に相応する委託料を請求することがで
きる。ただし、この請求は業務期間中7回を超えることができない。
2 受注者は、部分払を請求しようとするときは、あらかじめ当該請求に係る業務の実施部
分の検査を書面により発注者に求めなければならない。この場合においては、発注者は遅
滞なく検査を行い、その結果を書面により受注者に通知しなければならない。
3 受注者は、前項の規定による検査に合格したときは、部分払を請求することができる。
この場合においては、発注者は、請求のあった日から起算して30日以内に受注者に部分
払を支払わなければならない。
4 発注者の責めに帰すべき事由により、前項の期間内に部分払の支払が遅れた場合におい
ては、受注者は、未受領金額につき、遅延日数に応じ、年 2.9 パーセントの割合で計算し
た額の遅延利息の支払を発注者に請求することができる。
(発注者の解除権)
第21条 発注者は、受注者が次の各号の一に該当するときは、この契約を解除することが
できる。この場合において、解除により受注者に損害があっても、発注者はその損害の賠
償の責めを負わないものとする。
一 第5条及び第6条の規定に違反したとき。
二 業務を実施する者として不適当であると認められるとき。
三 酒気を帯びて就業した事案が発生したときは、発注者は、受注者に改善措置の実施を
求めることができるものとし、受注者の改善措置の実施後においても再発が認められた
とき。ただし、事案が悪質な場合、発注者は、受注者に改善措置を求めることなく、前
号に基づき解除することを妨げない。
四 前各号のほか、この契約に違反し、その違反によりこの契約の目的を達することがで
きないと認められるとき。
五 第22条第1項の規定によらないでこの契約の解除を申し出たとき。
2 前項の規定によりこの契約が解除されたときは、業務の実施部分で発注者の確認を受け
たものについては、発注者はその実施部分に対する委託料相当額を支払うものとする。
3 前項の規定による委託料相当額は、発注者の積算基準に基づき、この契約が解除される
日までの業務期間に対して日割計算して得た額から、発注者が当該期間中に受注者に支払
った額を控除した額とする。
4 第1項の規定によりこの契約が解除された場合において、受注者は委託料の10分の1
に相当する額を違約金として発注者の指定する期間内に支払わなければならない。
5 前項の場合において、第3条の規定により契約保証金の納付又はこれに代わる担保の提
供が行われているときは、発注者は、当該契約保証金又は担保をもって違約金に充当する
ことができる。
(談合等不正行為があった場合の違約金等)
第21条の2 発注者は、この契約に関して受注者が次の各号の一に該当するときは、この
契約を解除することができる。この場合において、解除により受注者に損害があっても、
発注者はその損害の賠償の責めを負わないものとする。
一 公正取引委員会が、受注者に私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(昭和
22 年法律第 54 号)第3条の規定に違反する行為(受注者を構成事業者とする事業者団
体の同法第8条第1号の規定に違反する行為を含む。以下「独占禁止法違反」という。)
があったとして同法第 49 条第1項に規定する排除措置命令を行い、かつ、当該排除措置
命令が同条第7項又は同法第 52 条第5項の規定により確定したとき。
二 公正取引委員会が、受注者に独占禁止法違反があったとして同法第 50 条第1項に規定
する課徴金の納付を命じ、かつ、当該納付命令が同条第5項又は同法第 52 条第5項の規
定により確定したとき。
三 公正取引委員会が、同法第 66 条第1項の規定により審判請求を却下したとき、又は同
条第2項の規定により審判請求を却下したとき。
四 受注者又は受注者の代表者、代理人、使用人その他の従業員が刑法(明治 40 年法律第
45 号)第 96 条の6又は同法第 198 条の規定による刑が確定したとき。
2 前条第2項から第5項までの規定は、前項の規定によりこの契約を解除した場合につい
て準用する。
(暴力団排除条項)
第21条の3 発注者は、警察本部からの通知に基づき、受注者(受注者が共同企業体であ
るときは、その構成員のいずれかの者。以下この条において同じ。
)が次の各号の一に該当
するときは、この契約を解除することができる。この場合において、解除により受注者に
損害があっても、発注者はその損害の賠償の責めを負わないものとする。
一 計画的又は常習的に暴力的不法行為等を行い、又は行うおそれがある組織(以下「暴
力的組織」という。
)であるとき。
二 役員等(個人である場合におけるその者、法人である場合におけるその法人の役員又
は当該個人若しくは法人の経営に事実上参画している者をいう。以下同じ。
)が、暴力的
組織の構成員(構成員とみなされる場合を含む。以下「構成員等」という。
)となってい
るとき。
三 構成員等であることを知りながら、構成員等を雇用し、又は使用しているとき。
四 第1号又は第2号に該当する者であることを知りながら、その者と下請契約(一次及
び二次下請以降全ての下請契約を含む。)又は資材、原材料の購入契約等を締結したとき。
五 自社、自己若しくは第三者の不正の利益を図る目的又は第三者に損害を与える目的を
もって、暴力的組織又は構成員等を利用したとき。
六 暴力的組織又は構成員等に経済上の利益又は便宜を供与したとき。
七 役員等又は使用人が、個人の私生活上において、自己若しくは第三者の不正の利益を
図る目的若しくは第三者に損害を与える目的をもって、暴力的組織若しくは構成員等を
利用したとき、又は暴力的組織若しくは構成員等に経済上の利益若しくは便宜を供与し
たとき。
八 役員等又は使用人が、暴力的組織又は構成員等と密接な交際を有し、又は社会的に非
難される関係を有しているとき。
2 第21条第2項から第5項までの規定は、前項の規定によりこの契約を解除した場合に
ついて準用する。
第22条 発注者は、必要があると認めるときは、3か月前に受注者に通知してこの契約を
解除することができる。
2 第21条第2項及び第3項の規定は、前項の規定によりこの契約を解除した場合に準用
する。
3 発注者は、第1項の規定によりこの契約を解除した場合において、受注者がこの契約の
解除により受けた損害を賠償しなければならない。
(受注者の解除権)
第23条 受注者は、発注者がこの契約に違反し、その違反により業務を完了することが不
可能となったときは、この契約を解除することができる。
2 第21条第2項及び第3項並びに前条第3項の規定は、前項の規定によりこの契約が解
除された場合に準用する。
(解除に伴う措置)
第24条 この契約が解除された場合において、受注者は、次項以下に定める措置をとらな
ければならない。
2 受注者は、第14条の規定による不動産等又は第15条の規定による貸与品等を発注者
に返還しなければならない。この場合において、当該不動産等又は貸与品等が受注者の故
意又は過失により毀損したときは、その責任において代品を納め、若しくは原状に復して
返還し、又は返還に代えてその損害を賠償しなければならない。
3 受注者は、前項の不動産等の内に、その所有に属する器具、備品その他の物件があると
きは、これを搬出しなければならない。
4 前項の場合において、受注者が正当な理由がなく一定の期間内に物件を撤去せず、又は
不動産等を原状に復さないときは、発注者は受注者に代わって当該物件を処分し、不動産
等を原状に復することができる。この場合において、受注者は発注者の処分等について異
議を申し出ることができないとともに、発注者のこれに要した費用を負担しなければなら
ない。
5 第2項前段に規定する受注者のとるべき措置の期限、方法等については、この契約の解
除が第21条、第21条の2又は第21条の3の規定によるときは、発注者が定め、第2
2条又は第23条の規定によるときは、受注者が発注者の意見を聴いて定めるものとし、
本条第2項後段及び第3項に規定する受注者のとるべき措置の期限、方法等については、
発注者が受注者の意見を聴いて定めるものとする。
(総合評価方式における評価内容の担保)
第25条 受注者は、発注者が求めた「業務提案書」に対し、提出された業務提案で発注者
が承認した内容について、契約締結後速やかに監督員と評価内容の確認を行い、結果を「実
施計画書」として発注者に提出するものとする。受注者は、提出した実施計画書に変更を
生じる場合は、予め発注者の承認を得なければならない。
2 受注者は、提出した実施計画書に基づき業務提案を実施しなければならない。
3 発注者の承認を得ず、又は正当な理由がなく受注者が実施計画書どおりに業務提案を実
施しない等、業務提案の実施効果に悪影響を及ぼしたと判断される場合は、発注者は完了
検査時の業務評価において減点するものとする。
4 受注者が発注者の指導に従わず業務提案を実施しようとしない等、悪質であると認めら
れる場合は、発注者は第21条第1項第4号に基づき、この契約を解除することができる。
(秘密の保持)
第26条 受注者は、業務の処理上知り得た秘密を第三者に漏らしてはならない。
2 前項の守秘義務は、この契約の終了後も存続するものとする。
(特殊条項)
第27条 発注者は、新規区間の供用に関連し必要がある場合は、頭書の業務場所及び委託
料並びに関連事項を変更するものとする。
(予算の減額又は削除に伴う解除等)
第28条 削除
(賠償金等の徴収)
第29条 受注者がこの契約に基づく賠償金、損害金又は違約金を発注者の指定する期間内
に支払わないときは、発注者は、その支払わない額に発注者の指定する期間を経過した日
から委託料支払の日まで年 2.9 パーセントの割合で計算した利息を付した額と、発注者の
支払うべき委託料とを相殺し、なお不足があるときは追徴する。
2 前項の追徴をする場合には、発注者は、受注者から遅延日数につき年 2.9 パーセントの
割合で計算した額の延滞金を徴収する。
(個人情報・情報資産の保護)
第30条 受注者は、この契約による業務を実施するに当たっては、個人情報及び情報資産
の取扱いについて、別記「個人情報・情報資産取扱特記事項」を遵守しなければならない。
(補 則)
第31条 この契約書に定めのない事項又はこの契約に疑義を生じた事項については、必要
に応じて発注者と受注者が協議して定める。
別記
個人情報・情報資産取扱特記事項
(基本的事項)
第1 受注者は、個人情報の保護の重要性及び情報資産の機密性、完全性、可用性の維持の
確保の重要性を認識し、この契約に基づき委託された業務を実施するに当たっては、個人
情報及び情報資産の機密性、完全性、可用性を損なうことのないよう、個人情報及び情報
資産を適正に取り扱わなければならない。
特に個人情報については、個人の権利利益を侵害することのないよう、適正に取り扱わ
なければならない。
2 受注者は、この契約による個人情報及び情報資産を取り扱う業務に従事する者の範囲、
責任区分等を明確にし、特定された従事者以外の者が、当該個人情報及び情報資産にアク
セスすることがないようにしなければならない。
(定義)
第2
(1)個人情報
個人に関する情報であって、特定の個人が識別され得るもの(他の情報と容易に照合
することができ、それにより特定の個人が識別することができることとなるものを含む。)
をいう。
(2)情報資産
次に掲げるものをいう。
・情報システムに関する設備、電磁的記録媒体
・情報システムで取り扱う情報(これらを印刷した文書を含む。)
・情報システムの仕様書及びネットワーク図等のシステム関連文書
(3)機密性
情報にアクセスすることを認められた者だけが、情報にアクセスできる状態を確保す
ることをいう。
(4)完全性
情報が破壊、改ざん又は消去されていない状態を確保することをいう。
(5)可用性
情報にアクセスすることを認められた者が、必要なときに中断されることなく、情報
にアクセスできる状態を確保することをいう。
(秘密の保持)
第3 受注者は、この契約による業務に関して知り得た個人情報及び情報資産をみだりに他
に漏らしてはならない。この契約が終了し、又は解除された後においても、同様とする。
(収集の制限)
第4 受注者は、この契約による業務を行うため個人情報を収集するときは、当該業務を達
成するために必要な範囲内で、適法かつ公正な手段により収集しなければならない。
(安全確保の措置)
第5 受注者は、この契約による業務に関して知り得た個人情報の漏えい、滅失又は毀損の
防止その他の個人情報及び情報資産の適切な管理のために必要な措置を講じなければなら
ない。
(利用及び提供の制限)
第6 受注者は、発注者の指示又は承諾があるときを除き、この契約による業務に関して知
り得た個人情報及び情報資産を当該業務の目的以外の目的に利用し、又は提供してはなら
ない。
(複写、複製又は加工の制限)
第7 受注者は、この契約による業務を処理するため発注者から提供された個人情報及び情
報資産が記録された資料等がある場合は、発注者の承諾なしにそれを複写し、複製し、又
は加工してはならない。
(再委託の制限)
第8 受注者は、この契約による業務に係る個人情報及び情報資産については、自ら取り扱
うものとし、第三者に当該個人情報及び情報資産の取扱いを委託してはならない。ただし、
発注者の承認があるときは、この限りでない。
なお、発注者の承認により第三者に委託する場合は、当該第三者に対して、契約書及び
特記事項に規定する個人情報及び情報資産の取扱いの義務を遵守させるものとする。
(委託業務終了時の返還、廃棄等)
第9 受注者は、この契約による業務を処理するために発注者から提供を受け、又は自らが
収集し、若しくは作成した個人情報及び情報資産が記録された資料等は、業務完了後直ち
に発注者に返還し、若しくは引き渡し、又は廃棄、消去するものとする。ただし、発注者
が別に指示したときは、その指示に従うものとする。
(従業者の監督等)
第10 受注者は、この契約による業務に従事している者に対して、この契約に係る個人情
報及び情報資産を取り扱わせるに当たっては、当該個人情報及び情報資産の安全管理が図
られるよう、次に掲げる個人情報及び情報資産の保護に関する事項を研修し、その他必要
かつ適切な監督を行わなければならない。
(1)委託業務に係る個人情報及び情報資産について、その適正な取扱い及び機密性、完全
性、可用性の維持に必要な事項を遵守すること。
(2)個人情報を正当な理由なく利用し、他人に提供し、又は盗用した場合、個人情報の保
護に関する法律その他に規定する罰則が適用される場合があること。
(3)上記(1)
(2)は、委託業務従事中のみならず、従事しなくなった後も同様であるこ
と。
(事故等報告)
第11 受注者は、個人情報及び情報資産の機密性、完全性、可用性を損なう、又は損なう
おそれのある事案が発生し、若しくは発生するおそれがあることを知ったときは、直ちに
発注者に報告し、発注者の指示に従い、原因究明等必要な措置を講じなければならない。
(事故等発生時の公表)
第12 発注者は、個人情報及び情報資産の機密性、完全性、可用性を損なう事故等が発生
した場合、利用者等に対して適切な説明責任を果たすために必要な当該事故等の情報の公
開を行うことができる。
(調査)
第13 発注者は、受注者がこの契約による業務を処理するに当たり、取り扱っている個人
情報及び情報資産の状況について、随時調査することができるものとする。
(指示及び報告)
第14 発注者は、受注者がこの契約による業務に関して取り扱う個人情報及び情報資産の
適切な管理並びに契約内容の遵守を確認するため、受注者に対して必要な指示を行い、又
は定期的に報告若しくは資料の提出を求めることができるものとする。
(取扱記録の作成)
第15 受注者は、個人情報及び情報資産の適切な管理を確保するため、この契約による業
務に関して取り扱う個人情報及び情報資産の取扱状況を記録し、発注者に報告しなければ
ならない。
(作業場所の制限)
第16 受注者は、定められた業務場所以外でこの契約による業務に係る個人情報及び情報
資産を取り扱ってはならない。ただし、発注者の承認があるときは、この限りではない。
(運搬)
第17 受注者は、この契約による業務を処理するため、又は当該事務完了後において個人
情報及び情報資産が記録された資料等を運搬するときは、個人情報及び情報資産の漏えい、
紛失又は滅失等を防止するため、受注者の責任において、確実な方法により運搬しなけれ
ばならない。
(契約の解除及び損害賠償)
第18 発注者は、受注者がこの特記事項の内容に違反していると認められるときは、この
契約の解除及び損害賠償の請求をすることができるものとする。