2015.6.10　兵庫県臨床心理士会ニュースレター　第 44 号 HSCCP 2015.6 44 HYOGO SOCIETY OF CERTIFIED CLINICAL PSYCHOLOGISTS 兵庫県臨床心理士会 No. ニュースレター「心理臨床家 (実践者・トレ－ナ－・教育者) であることと、反知性への誘惑」兵庫県臨床心理士会会長　羽下大信私事に亘るが、新聞・テレビなどとの接点はか画面は、ある40代の主婦の服装を変えたいとの要望なり狭く限定し、疎遠にしている。パソコンも、をかなえる、といった取材番組だった。女性のスタ最小限のメ－ルと、すぐには会えない遠方・国外イリスト (別の職業名を言ったかも) が登場した。の人たちとのFacebookくらいで、他にはまず使わこの段階での僕の予想は、この人が依頼者の要望ない。世間嫌いなわけではない。ア－ト・イヴェを聴いて、当人に合う服を選び出し、組み合わせをントや音楽ライヴ、 (ハリウッド以外の) 映画には考え、足りなければショッピング、といった展開か出かける。な、だった。自分にとって必要と思われる情報は、一次情報以下は、放映の概略。このスタイリストさん (直接情報) か、信頼できる個人からのものに限り、が、依頼者手持ちの服と組み合わせ・着方が、今二次情報 (間接情報) や誰が出したか不明のもののようなった事情を尋ねた。当人、とりあえず答は、△かキャンセル扱いにする。たとえば、「○ える。かのスタイリストは「似合う」と「好き (馴 ○さん、○○らしいで」のような、いわば人づて染んでいる) 」は違うと説明し、似合うものを選の情報は、全て消去にするか棚上げにする。別し、着てらもう。結果は、僕が見ても、似合わこれらは自分に時間をつくるための手段であないことはないけど、なんかヘン、だった。当人る。これらの作業は気持ちにスペ－スを確保するも、どこか着心地が悪そうでモジモジ、納得しがことと、確かな情報を残すこと、つまり、自分なたい様子。りのお片付けなわけである。では、と、次の提案。当人のいつもの格好でこうしてできたスペ－スを使い、心理系ではない街に出て、全くの他人にはどう見えるか訊いて知人や彼らに繋がる人たちと会ったり、Facebook みる、だった。ようやく幾つか意見を貰うが、当を介して、ときには動画付きで、やり取りをする。人、それらには全く同意せず。発信者の気配が見えたりするリアルな一次情報を打つ手なし。が、ここで、かのスタイリストはもとに、質問や個人の見解が交わされ、その展開場を移し、涙ながらに、初めて、という自己開示も互いに見る。をする。20代の頃の難病治療で荒れた肌、自他共この作業は、自分として「そのこと」を考えてに「かわいそうな人」。が、ある転機を得て、服みようとする時、とても助けになる (そして、日装が変わると自分が変わり、他人の見る目が変わ本には、良く見て、良く考え、時には行動する個る、それがわかった、と語る。人が、国内だけでなく世界のあちこちにもいるさて、ふたりで外出予定の日、当人の出で立ちなー、と思う) 。には、「似合わない」と却下されたアイテムが先日、ホテルの部屋で簡単な朝食の間、何か音が･･。スタイリストは気を取り直し、その理由を尋欲しくてテレビをつけた (ときどき、そうする) 。ねる。この質問によって、こうならざるを得ない 1 2015.6.10　兵庫県臨床心理士会ニュースレター　第 44 号 2 2015.6.10　兵庫県臨床心理士会ニュースレター　第 44 号当人の事情と歴史と、さらには、アシスタントの耐えがたさ、わからないことへのいら立ち、シンり、そこに変化を起こす場面を創り出す役割があちなみに、僕の実感では、たとえば、人が熱心リ－ドによって、なぜ変えたいのかに踏み込んだプルに理解したい熱望、と見える。る。それゆえに、われわれは、再び訓練に帰る必過ぎるとき、そのことが起きているようだ。もっ話しが語られ始める。ここから事態は大きく展開こうして、流れが狭められ加速された情熱は、要がある。「反知性的」熱心さが、いつの間にかとも、この「熱心過ぎる」ことに気がつくのは、･･ (後略) 。人を、自らの限られた理解・知識・技術の中に閉じ発動されていないか、絶えず振り返りながら、自多くの場合、その人の周りにいる他人のほうが先僕は、自分の安直な想定を恥じた。同時に、こ込め、そこからモノを見させてしまうことになる。己更新するために。なのだが。のプロセスの展開のし方は心理療法一般のそれとその結果、相手への説明・手続きの煩雑さ・不確良く似ているな、相似形だなと思った。また、こかさの不安・摩擦は、省略・回避される。その代わこでの語りはnarrativeになっていることに気づいりのように、断定と非妥協とが登場する。その小さた。「服装と (不可分) の自分を変えたい！」と当い例が、先程のテレビの前の僕で、本当はよく知り人が思っていても、「こうでしかなかった自分」もしないことが目の前に来て、つい、チャチャッとが一方にいて、その抵抗はなかなかしぶとい。こ片付けたくなってしまったのである。れを越えるには場への仕掛けが必要で、ある局面では、この未知や、不確かさが、もっと大きではnarrativeの部分も不可欠である。この場合、く、しかも長く続いたとしたら、どうなるか？先場面や流れをリ－ドする仕掛け・セッティング程描いた事態、「ある熱心さ」が起動されるはずは、その場に生きるものでなければ意味がない。だ。それは、この事態を一言で説明し、一気に動 (1) 総会のお知らせは、送信希望されるメールアドレスを選択してくそして、そのヒントはその場面の中にある。かしたい (してほしい) 誘惑の形をとって現れる。平成27年7月12日 (日) に、第44回研修会にあわせださい。また、メールアドレスや住所等を変更さこの、変化が起きる時の、必要にして十分な条僕の見るところ、一旦、生まれると、この誘惑はて、平成27年度兵庫県臨床心理士会総会が開催された場合にも、ご自身で登録内容を更新すること件のセッティングや場のリ－ドは、このスタイリなかなかに執拗なようだ。れます。総会の議題として、平成26年度決算報告ができます。兵庫県臨床心理士会ホームページにストが、たぶん自力で体得したものだろう。立派いや、自分にはそれはないし、あってもそれほ及び事業報告、平成27年度予算案及び事業計画案て、会員IDとパスワードを入力してご登録下さいである。大したもんだ！どではない、と思っただろうか。「知性的」スタについて、会員の皆様に審査いただく予定です。ますようお願い致します。または、変更内容を事僕の番組冒頭の想像は、横柄な予想、つまりはンスを維持する訓練は、一方の負の面として、ご参加お願いいたします。務局までメールまたはFAXにてお知らせくださ勝手な断定だった。その意味で小さな「反知性「自分はそれを知らない、それがわからない」こ (2) 会費の払込みについてい。メールエラーや宛先不明を防ぐため、ご協力的」態度と言えるだろう。とに怯え、怖れるという条件づけもしてしまうよ 2015年度 (H27) の年会費につきましては、本年7 よろしくお願い致します。われわれは、心理臨床という「相手」と「自分」うだ。同時にまた、自分が持った、その知識や理月に (株) プロアクティブより払込み用紙が各会員 (4) 事務局の体制についてと「関係の場」の三者が絡み合う、複雑さの3乗の論や技術によって相手を支配する欲望を刺激するあてに送付されます (新入会員を除く) 。用紙がお庶務 : 的場充憲、福原万希子、会計 : 速水香、前ような事態に参入するために、理論や知識や技術面もある。入り組んだ事態を一気に、丸ごと説明手元に届きましたら、最寄のコンビニエンススト川真美が担当しております。会員の皆様のお役に立を身につけるべく、訓練をする。関係の場を創り展してくれる理論が欲しい。快刀乱麻・一刀両断。アから速やかに払込み下さいますようお願い申してるように微力ながら尽くしてまいりますので、今開するためのツ－ルとして、 (情・意を含む) 自分胸のすくようなそれ。自分もそうしたり、他者に上げます。後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。を使えるようになること。そこを目指す。その意味そうされたいという願望。それも同時に学んでい 2014年度 (H26) までの年会費が未納の会員におか (5) 事務局の連絡についてで、これ「知性的」であるための訓練である。るはずだ (忘れているかも) 。「知」は、ある面でれましては、払込み用紙の有効期限 (6月末) を過ぎ事務局の連絡先は以下の通りです。担当者が常知性とは、自分の知・情・意の在り方、その振自分や他者を支配し、また、そのようにする快でますとコンビニエンスストアからの払込みが不可駐しておりませんため、電話でのお問合せは受付る舞いについて、無限に自己更新することと言えもあるから。能になります。業務を (株) プロアクティブに委託ておりません。メールまたはFAXにてお問合せ下る。しかし、「知性的」スタンスを保持する訓練この前提からすると、ここで挙げた「反知性しております関係上、払込み用紙の紛失や有効期さいますよう宜しくお願い致します。は、それを積むほど、人を事態の複雑さの藪へと的」という情熱に火がつく危険から自由な人はい限を過ぎるなどした場合には、払込み用紙の再発導く。視野に入れ、また、かかわるべきファクタないのではないか。逆にいえば、ある事柄・事態行1件につき324円の手数料が上乗せして請求され＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊－が増えるからである。それは、この自分が飽和に関して、「私はそのことを知っているわけではますので、ご理解下さいますようお願い申し上げ兵庫県臨床心理士会事務局する危険も増大させる。そして、飽和点に近づいない」とあっさり言えるのなら、とりあえずは、ます。た私は、やがて未知・新奇なものを受け入れるこ自分をその危険から自由の位置に置くことができまた、3年以上の会費滞納のある会員におかれま甲南大学18号館とが不可能になっていく。る。断定したり、結論を押しつけたり、相手の話しては、兵庫県臨床心理士会規約第9条の規定によ FAX専用　(078) 453-1922 一方、こうした事態は、かえって、私の臨床を無視したりしないで済むからである。り、会員の資格を喪失 (退会処分) しますのでくれホームページ　http://www.hyorinsin.gr.jp と訓練と教育への、ある熱心さを加速するようただ、われわれが心理臨床の場にいるときにぐれもご注意下さい。だ。自分のしていることの手応えを得たいというは、実践者・トレ－ナ－・教育者のどのポジショご自身の会費納入状況につきましては、兵庫県欲望。それが、より強く刺激され、より沢山の反ンであっても、「それを知らない」のなら、相手臨床心理士会のホームページにて、会員ID (半角8 応・応答、即座の「いいね」が欲しくなる。このの言うこと・することに身を委ねればいいという桁の数字) とパスワードをご入力頂ければ確認する欲望ゆえに、「ある熱心さ」と言った。この熱心ことにはならないだろう。われわれには、先程ことができます。どうぞご利用ください。ご不明委員長　佐伯　文昭さを加速するものは何か。私見では、複雑さへののスタイリストが体現したような、相手にかかわ点がある場合には、事務局までメールまたはFAX 今回の第44回研修会は、前回同様、午前に全体各種委員会よりにてお問合せください。 (3) メールアドレス、住所等の会員情報について会員情報にメールアドレスが登録できますので、是非ご活用ください。メールアドレスは、自 1. 事務局より事務局長　森　茂起宅・勤務先の2種類が登録できます。登録の際に〒658-8501神戸市東灘区岡本8-9-1 メール　[email protected] ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 2. 研修委員会より 3 2015.6.10　兵庫県臨床心理士会ニュースレター　第 44 号 2015.6.10　兵庫県臨床心理士会ニュースレター　第 44 号会、午後に分科会を実施します。い言葉で説明をして頂き、1度手を染めるとそこか施設における「家族再統合・家族再生支援」をその概要を報告します。午前の全体会では、2013 (平成25) 年5月18日ら抜け出すことが難しい依存症の病理について理テーマとした研修会を実施いたしました。また福午前の部では、川畑直人委員長から「司法矯正に世界保健機関 (WHO) による「International 解を深めることが出来ました。祉領域研修会としては、「感覚統合の視点を活か領域の現状と課題」と題して、過去2年間における Statistical Classification of Diseases and Related 第2回研修会は、3月15日 (日) に、「事例検討」した発達障害児への支援」、「DV被害者の支援」活動報告などがありました。平成27年度に計画さ Health Problems、ICD : 疾病及び関連保健問題のと題した1日研修会を実施しました。日頃臨床で出を開催いたしました。広報期間が短かったにも関れている「司法矯正領域心理臨床講師派遣」につ国際統計分類」とともに、国際的に広く用いられ会う患者さん達について、よりタイムリーで具体わらず、それぞれ福祉のみならず医療や教育などいての説明がありました。その後、5班に分かれている米国精神医学会 (APA) の「Diagnostic and 的なスーパーバイズを受けたいと言う声に応える様々な領域で活躍されている臨床心理士のみなさて、各都道府県の現状などを情報交換しました。 Statistical Manual of Mental Disorders、DSM : 精べく企画致しました。午前中は参加者一人一人がんが多数参加されていました。近年、複数の領域午後の部では、法務省矯正局少年矯正課企画神障害の診断と統計マニュアル」の第5版が出版さ自己紹介し、現在抱えている課題について発表しにまたがって連携が必要となるケースが増えてお官・小山定明先生による講演「少年院法の改正をれ、その邦訳が2014 (平成26) 年6月30日に医学書院ました。それに基づいて午後は「子ども」「発達り、講師の先生方も臨床心理士、作業療法士、児めぐって」、続いて同課補佐官・等々力伸司先生から出版されました。DSM-5は、19年ぶりとなる障害」「高齢者」「精神病圏」「アセスメント」童指導員、ソーシャルワーカーなど多彩な実践による講演「少年鑑別所法の成立をめぐって」がマニュアルの主要な改定であり、どのような経緯などテーマ毎にグループに分かれて活発な意見交家・研究者をお招きしております。ありました。いずれも本年6月に施行されることので、どのような点が改定されたのかを知っておく換が行われました。医療保健分野に限らず、教また児童福祉施設心理職勉強会 (eL) では、児童ことで、少年院や少年鑑別所のあり方が法律に明ことが、臨床に携わる臨床心理士にとって必要と育、福祉等の領域からの参加者と共に、具体的で福祉施設で子どもやその保護者に対する支援事例定されるとともに、制度もかなり変わることなど思われます。今回、皆さんがよく御存じの田中究且つ多面的な視点を持って検討を深めました。その検討を中心とした研究会を行っています。プレを知りました。先生 (兵庫県立光風病院院長) をお招きし、DSM-5 れぞれのグループに本多雅子先生 (神戸臨床心理のイセラピーや臨床動作法の事例、あるいはケースの改定についてのご講演をしていただくことにし会) 、岡田由美子先生 (加古川西市民病院) 、高橋年ワークを視野に入れた支援等について事例検討を (2) 司法・法務・警察領域委員会 (略称、CCP委員ました。道先生 (神戸市医療センター中央市民病院精神神経行いました。また一人職場になりがちな臨床心理会) 」は、原則として年2回、金曜日の夜間に、また、午後の分科会では、学校現場で使える健科) 、岩本直子先生 (神戸大学医学部精神科) 、中谷士が横のつながりを築き、相互にエンパワーメン「あすてっぷ神戸」にて、「CCP懇話会」を開催康・安全教育、DV被害者支援、認知症・高次脳機恭子 (兵庫県立光風病院) が入りディスカッショントする機会にもなっているように思います。しています。最近における話題提供者とテーマを能障害の3つの分科会を開催いたします。会員の皆のスーパーバイザー的役割を致しました。今年度も会員の皆様にとって実りのある研修会掲げると、以下のとおりです。①通算第4回 (2012 様の奮ってのご参加を願っています。今後も希望の多かったテーマについて「臨床でを開催すべく、さまざま企画を行っていきたいと年2月10日) 研修委員会では研修プロジェクトチームの協力生きる」研修会を企画したいと思います。H27年度考えております。研修会の企画についてのご提案村洋子「官民協働刑務所における受刑者の治療教を得ながら、研修会の企画・運営を行っていまも2回～3回の研修会を実施できるものと考えておをいただければ、委員会で検討・実施していきた育」/ ②第5回 (2012年8月24日) : 大阪少年鑑別所専す。研修プロジェクトチームのメンバーを引き続ります。いと思いますので、ご意見をお寄せいただければ門官　寺西晶「矯正と保護との橋渡しを考える」/ き募集していますので、関心のある方はご連絡く平成26年度は、毎月第3水曜日に医療保健領域企幸いです。今後とも、どうぞよろしくお願いいた ③第6回 (2013年2月22日) : 神戸少年鑑別所所長ださい (ニュースレター第43号参照) 。画「HCPカフェ」を設営し、全部で11回開設しまします。小板清文「最近の少年非行について」/ ④第7回最後に研修に対するご意見、ご要望がございました。一人職場の多い病院臨床の心理士同士が、なお研修会に興味をお持ちの方を対象に、メール (2013年9月6日) : 京都少年鑑別所専門官　河合弘靖したら、お気軽に研修委員あるいは事務局にお申情報の共有や現状報告などが出来る顔なじみの同にて研修会の情報等をお送りしています。登録希望「少年鑑別から見た発達障害」/ ⑤第8回 (2014年8 し出いただければ幸甚に存じます。業者を増やせる場として活用しております。平成の方は、下記連絡先までお申し込みください。月22日) : 兵庫県警生活安全企画課・警視　岡本圭アル 27年度も月1回のペースで続けていきたいと考えて 3. 医療保健領域委員会より司「兵庫県警察におけるストーカー、DV対策」/ います。福祉領域委員会研修等の案内の申込み : ⑥第9回 (2015年3月6日) : 神戸少年鑑別所首席専門委員長　中谷　恭子まだご参加頂いていない会員の皆様にも、研修会福祉領域委員長 : 八木修司 (関西福祉大学) 官　松永千広「少年鑑別所法の成立と少年法の改平成26年度の医療保健領域委員会は、研修ポイやHCPカフェを通じて是非お目にかかりたいと思副委員長 : 高田豊司 (児童養護施設光都学園) 正等について」ントが獲得できる1日研修会を2回実施しました。います。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。事務局長 : 中村有生 (情緒障害児短期治療施設どちらも一日研修だからこそ可能な内容の濃い研修会になったと思います。 4 : 播磨社会復帰促進センターSV　今 4. 福祉領域委員会より兵庫県立清水が丘学園) お申込み・お問い合わせ : 事務局中村まで nakamurayou0830＠yahoo.co.jp (3) 次回は、以下により開催する予定で、調整中です。話題 :「児童自立支援施設における指導と援助 (仮) 」話者 : 神戸市立若葉学園心理士・樋口純一郎先生第1回研修会は「addiction (アディクション) 」を副委員長　高田　豊司テーマに、明石こころのホスピタル心理療法室に福祉領域委員会では、社会的養護、障害福祉、勤務されている岩本真由先生から「アディクショ高齢者福祉、女性福祉などの分野で働く臨床心理ンの基礎知識」と題した講義を受けました。経験士のスキルアップに貢献できるように、福祉に関委員長　齊藤　文夫 CCP懇話会は、本会会員のほか、指定大学院の豊富な先生から具体的な事例を踏まえ、体系的に連したテーマの研修会を企画開催しています。具 (1) 去る2月15日 (日) 、大阪科学技術センター (大院生、他府県臨床心理士会会員、日本心理臨床学整理されたお話を伺うことが出来ました。午後は兵体的には、主として社会的養護研修会、福祉領域阪市西区) において「平成26年度都道府県臨床心理会会員なども参加できます。参加費は無料。毎度庫県立光風病院副院長葛山秀則先生から「アディ研修会、児童福祉施設心理職勉強会をそれぞれ年2 士会司法矯正領域担当者研修会」が開催され、当開催が決まり次第、本会HPに掲載して広報していクションと私」と題した講義を受けました。様々～3回程度、開催しております。職が兵庫県臨床心理士会の代表として参加しまします。皆さん、誘い合わせてお越しください。事な「依存症」を生きる人々について、分かりやす昨年度は、社会的養護研修会として、児童福祉た。31都道府県から31名の代表が参加しました。務局は、武庫川女子大学文学部・玉木健弘先生 (本日時 : 2015年8月28日18 : 30～20 : 00 (予定) 5. 司法・法務・警察領域 (CCP) 委員会より場所 : あすてっぷ神戸セミナー室 (予定) 5 2015.6.10　兵庫県臨床心理士会ニュースレター　第 44 号 2015.6.10　兵庫県臨床心理士会ニュースレター　第 44 号会会員) にお願いしています。問い合わせや参加希ます。支援センターは、公安委員会の早期援助団体の指昨年度 (2014年度) は、東日本大震災の支援活動望のメールは、「[email protected]」へお願いし第 2 0 回学校臨床心理士全国研修会が 8 月 2 2 日定を受けただけでなく、公益社団法人になったこ資金として250,000円を予算立てしていました。年ます。件名として「CCP関係 (問い合わせ、参加希 (土) 、23日 (日) 武庫川女子大学で開催されます。とで被害者支援のための働きに大きな期待と責任度当初 (昨年6月) のニュースレター、総会 (昨年7 望、その他) 」と明記してください。 SCの皆様にはいろいろお世話になりますが、ご協を負うことになりました。県内の刑事事件でマス月) におけるアナウンス、特設ホームページでの募力をお願いします。コミをにぎわす重大犯罪の被害者の支援はもちろ集 (随時) をとおし、会員の皆様による被災地もしんのこと、記事にならない性犯罪の被害者の支援くは県外避難者のための心理支援活動への人的もも数多くなっています。電話相談による当事者かしくは金銭的サポートの告知をさせていただきま以上 6. 学校臨床心理士 (SC) 専門委員会 6 7. 被害者支援専門委員会より委員長　馬殿　禮子委員長　本多　修らの依頼だけでなく、警察からの紹介を受けて、した。公立学校にスクールカウンセラー配置事業が開被害者支援専門委員会から若干のご報告をいた直接支援員が警察署、弁護士事務所、検察庁そしエントリーのあったチームはいずれも発災直後始されて20年経過しました。します。被害者支援専門委員会は、26年度になって裁判所に被害者に同行して支えることをしまから支援継続している活動で、昨年7月末にまず活同じ年に阪神淡路大震災が発生し、兵庫県は文てその組織内の役割を明確化し、定期的に委員会す。センターを支援する弁護士との連携によっ動計画書と援助希望額を所定の様式で申請してい科省試行事業段階から、他府県3名の初年度に13名を4回開催出来ました。近畿の他府県の臨床心理士て、被害者には心強い支えになっています。さらただきました。昨年9月の被害者支援専門委員会でが加配され、教職員と共にさまざまな活動を続け会と連携して、南海トラフ大震災が生じても臨床に心理面接が要請されると臨床心理士が面接を行援助内容を審議、昨年同月の理事会で承認を得、てきました。心理士が協働できるようにするため近畿ブロックいます。臨床心理士は、時間と場所の枠の中で年度末 (今年3月) に各チームから活動報告書の提出毎年スクールカウンセラーは増員され、被災学連絡会を立ち上げました。近畿とは大阪、京都、面接を行いますが、場所は被害者の自宅であっを求めるとともに、援助金を振り込ませていただ校に特別加配された復興担当教員と協働しながら滋賀、奈良、和歌山と兵庫の6府県です。26年度かたり、警察署の一室を借りたりもします。直接支きました。努めてきた経緯があります。本年度も東北大震災ら連絡会の準備を経て、27年の4月26日に大阪の北援員は、付き添い同行の時間にも被害者に接する各チームの援助希望額、実際の援助額、援助金地の依頼を受けて、本県のスクールカウンセラー野病院のホールを借りて近畿ブロック臨床心理士ので話を聴く時間が長くあります。こうしたことの主な使途、広報や人員紹介サポート希望の有無が派遣され活動を続けています。会共催の合同研修会を開催しました。会場の関係は、心理職の専門性とアウトリーチの問題を考えは、表のとおりです。平成27年度の各学校におけるスクールカウンセで130名満席のため予約時に60名の方の参加をお断させられます。直接支援は、具体的直接に被害者ラーの活動も開始されています。全員臨床心理士りすることになりました。この研修会で、防災のを支えますが、心理面接では被害者は支えられてです。配置校について、小学校の単独配置が4校増視点から関西大学の林能成先生、心のケアの視点いると容易に感じるわけではありません。被害を加されています。から日本赤十字医療センターの填島敏治医師の講受けただけなのになぜカウンセリングを受けなけ兵庫県臨床心理士会員のスクールカウンセラー希演してもらえたことは、近畿の臨床心理士会だければいけないのと思われることもあります。そう望者に対して、毎年登録名簿を作成し県教育委員会でなく、防災研究者や日本赤十字医療センターのいう被害者の気持ちをしっかり受け止められる臨に提出しています。会員外の採用はありません。方々との今後の連携の第1歩のように思われます。床心理士であって初めて心理面接ができます。経今年度も、締め切りまでの登録希望者は既会員ひょうごHEARTの研修会は、9月21日に「災験を積む中でアウトリーチの心理支援、心理面接で他領域経験者やSC復帰希望会員等57名に新臨床害、事件・事故発生後の緊急対応」をテーマに、の効果が被害者に実感されるようになります。心理士でSC希望17名ですが、補充は配置校増加分「災害・事件後のシミュレーション訓練」を冨永震災後の災害被害者への支援も同様だと言えまと辞退者分で毎年減少している状態です。但し、理事に、「トラウマカウンセリングの実際」を高すが、主訴から治療目標を共有したり、費用を払事情により途中採用の必要が生じた場合も登録者橋理事に講義していただきました。広島の豪雨災うことで目に見える契約関係がつくられることが名簿から採用されています。担当校数の多い会員害の直後でもあり広島県の臨床心理士が多数研修なくても、支援者―被支援者の関係をどのようには学校からの強い希望もあるのですが、県教委とに参加していただき、役に立ったと評価していた対等な相互尊重の関係にすることが出来るかが、して少し調整もされ、将来を見通し新人育成もとだきました。心理支援の成功の鍵のように感じます。兵庫県のの意向を伺っています。震災後の派遣SCの全体研修会は、兵庫県民会館臨床心理士の方で、犯罪被害者の心理面接をやっ平成27年6月21日 (日) 武庫川女子大学で、県臨床で2月8日に開催しました。講義では、県立松陽高てみたい方は、本多までご連絡ください。不定期心理士会SC専門委員会主催の研修会を開催します。校の諏訪清二先生が「防災教育」について自身ので時間給5,000円の報酬です。関係する会員に別に通知が届いていると思います。長い経験から語られて感銘を受けました。今年の災害被害者の支援でも犯罪被害者の支援でも、公新スクールカウンセラーには、SCとしての専門第1回全体研修会は、5月10日にあすってぷ神戸で的機関が被害者に代わって費用を肩代わりし、心理被災地支援・県外避難者支援の現況を簡単です的実力の更なる成長を期待し、最低2年間は年10回高橋理事による「遅発性のPTSD (Post Traumatic 面接者がその専門性を充分に発揮して、被害者支援がお伝えしておきます。被災地では復興がなかな程度の個別SVを奨励しています。記録 (日時・担 Stress Disorder) と防災教育のさらなる発展につの実を上げることができるように制度をより強固にか思うように進まず、住環境の変わった生活が継当SV名) を年度末に提出を依頼し教委に届けていまいて」と題しての講義と兵庫からの石巻班、歌津つくってゆく必要があると感じています。続するにしたがって、被災者の方々のストレス (子す。希望するSCには、参考にとSV希望登録者名簿班、志津川班の3つの派遣SCが活動報告をおこなを渡します。い、本年度で最後になりそうな派遣SCの働きをど 8. 2014年度の東日本大震災におけるいかに通常の相談窓口を整備していくか、われわなお、経験者の活動にも学校側から様々な意見う評価し今後に繋げるかが話し合われました。支援活動の報告れとしてはそこにつないでいくかということが課があり、専門職としてのSVの必要性を痛感していまた、犯罪被害者支援を行う、ひょうご被害者活動チーム名被石巻訪問隊災関西援助職地ネットワークあしたの集い避ぷらっと難ホーム者避難サポートひょうご代表者希望額阿部　昇 100,000 円援助額 56,589 円新林　智子 150,700 円 139,908 円樋口純一郎 30,000 円 25,000 円樋口純一郎 30,000 円 18792 円 6,000 円 2,000 円樋口純一郎計主な人員広報使途紹介交通費 ○ ○ 交通費宿泊費交通費 ○ ○ 交通費印刷費 ○ 備品代交通費 ○ 316,700 円 242,289 円また、ひょうごHEART (兵庫県臨床心理士会被害者支援専門委員会緊急支援チーム) としての活動である3チーム (あしたの集い、ぷらっとホーム、避難サポートひょうご) の活動費 (備品代や賄い切れなかった交通費) や支援対象児と遊ぶ際の玩具代を、有志会員の皆様からのカンパ金のなかから表のとおり使わせていただきました。 2013 年度繰り越しカンパ（1 口）利息玩具代活動費振込手数料 2014 年度繰り越し 149,247 円 1,000 円 26 円 △ 12,404 円 △ 16,002 円 △ 216 円 121,867 円育てや介護、家族関係等) が膨らんできており、被害者支援専門委員会　副委員長　樋口純一郎題となっています。また、被災県外に避難された 7 2015.6.10　兵庫県臨床心理士会ニュースレター　第 44 号方々は、放射線不安をいぜん強く抱えておられ、 2015.6.10　兵庫県臨床心理士会ニュースレター　第 44 号講師 : 大島　剛　岡田由美子 (兵庫県臨床心理士 11. 資格問題委員会会子育て専門委員会担当理事) 地域、親族や夫婦間で考えが分かれて孤立してし (被災によって中断された地域の精神科医療の補完委員長　冨永　良喜となる活動) と一般住民への対応という支援の必まうケースも散見され、まだまだサポートが必要日時 : 平成27年6月21日 (日) 10時～ 12時平成26年6月7日、臨時理事会を開催し、「第1案要性、さらに、精神科領域の対象となるPTSDとな状況といえます。 (受付 : 午前9時40分～) : 現法案のままでも医師の指示条項は今後通知など PTSR (Post Traumatic Stress Reaction) の見立て、各チームの活動内容に関する詳細は、今年7月の場所 : こべっこランド　4階　育成室で現実的対応をしてもらい、上程してもらう。第2 脳科学等の研究に基づくトラウマ記憶の基礎的な研修・総会時に小冊子やポスター掲示をさせてい案 : 医師の指示条項が変わらない限り上程を望まな理解についても言及されました。い。」の2案の議決を行いました。その結果、第1 東日本大震災で家族や経済基盤を失い、長期にわ (JR神戸駅下車徒歩5分) ただく予定ですので、関心のある方はぜひご覧ください。そして、来年3月には恒例の子育て支援の会を開案に賛成、18名、第2案に賛成、4名、保留1名、連たる仮設での生活や先行きの見えない不安の中で、チームの方々には大震災から4年が経過しても変催予定でいます。またHP等をご参照ください。こ絡つかず2名。理事25名中、2/3以上で、第1案を議心身のバランスを崩して鬱を発症する親、自傷行為わらぬ熱意と活動に敬意を表しますとともに、それらの企画は、会員の皆様が安心して参加できる決しました。に及ぶ子どもたちの存在が報道されています。れを下支えする会員の皆様にはこの場を借りて感ように、すべて託児付きとなっています。子どもその後、秋の国会で、公認心理師法が成立する冨永先生からは、急性期対応のガイドライン謝を申し上げます。に関わる臨床心理士として、乳幼児を持つ親とし見込みでしたが、突然の解散により廃案になりま PFA (Psychological First Aid) 、さらには中長期的今年度 (2015年度) も、昨年度と同様、東日本大震て、充実した活動ができるような支援をこれからした。支援のガイドラインについても追加していく必要災における支援活動事業を企画しております。なんも考えていきたいと思います。該当の方はふるっそして、2015年3月30日に、自由民主党議連に性を紹介していただきました。少しずつ支援の体らかの活動を希望される会員の方は、7月末日までてご参加していただきたいと思いますが、すでにて、公認心理師法が無修正再提出が議決されまし制が縮小し、“忘れられることが一番辛い”といに [email protected] へご一報ください。育児期を終えた方、まだ始まっていない方の参加た。3月29日には、心理研修センター2周年記念研う被災された方々の声を耳にする中で、精神的健詳細は、ひょうごHEART特設ホームページ http:// およびお手伝いを期待しております。子育てから修会が開催されました。この会報がお手元に届く康を脅かす問題への対応と支援を長期的に丁寧に hyogoheart.web.fc2.com で案内しております。心理臨床を考える会のような仲間が増えて裾野が頃に、国家資格・公認心理師法が国会にて成立し行うことが必要であると改めて感じます。広がっていくことを願っております。ているかもしれません。トラウマを体験した子どもたちの心と回復に向けたケアの理解、津波で両親を亡くした子どもを 10. 産業・組織領域担当役員より兵庫県臨床心理士会担当理事　森谷明日香第 43 回研修会報告「第7回産業・組織領域ネートワークのつどい」日常的な観察と見守り (健康観察チェックリストの活用) 、支援するための情報の共有とそれを“つないでいく”きめ細かな活動、さらには呼吸法、リを8月1日 (土) 午後に開催します (会場は調整中です) 。今回のつどいのテーマは、「ストレスチェッ全体会 :「大震災から20年、ラクゼーション体験、防災 (減災) 教育を含めた心ク※」です。内容としては27年6月末を目途に発のサポート授業といった様々な実践活動を紹介し表予定の「ストレスチェック」の指針/マニュア講　師 : 高橋　哲 (芦屋生活心理学研究所) て頂きました。委員長　大島　剛ルの共有および意見交換と、これまでにストレス紹介して頂いたこれまでに蓄積された理論や方子育て支援専門委員会では、今年も公私とも子チェックを実施した事業所からの取り組み紹介を司会・コーディネーター : 法、これらは学校現場のSCとしての日々の活動と育てに関わっている会員のための支援を行ってい考えています。また、例年通り、産業・組織領域大きく重なる貴重な内容であったと思います。きたいと思います。での心理支援について、メンバー同士の情報交換報告者 : 山田　叔子 (JA兵庫六甲カウンセラー、十数年前、SCとして勤務していた中学校で緊すでに終わりましたが、例年開催しておりますの場としてもご活用ください。急事態が発生し、支援のための教員研修に来てい子育て支援の会の参加者グループ (子育てから心産業・組織領域ネットワーク (メンバーで所属・理臨床を考える会) との共催で5月24日に「心理臨氏名・メールアドレスを共有) 加入のご希望や、つ大震災から20年となる今回の研修会について、有難うございました。教員のメンタルヘルス悪化床経験が子育てに与える影響について考える」をどい参加のご希望など森谷までご連絡ください。羽下会長より「人災、天災に備えるための心覚えは学校全体の機能低下にも影響を及ぼす問題であテーマにした研修会を開催いたしました。①地域メールアドレスは、[email protected]でという意味合いがある」というお話でスタートいり、教員へのサポートはSCの大きな役割となってとのつながり (心理士としての立場、親としての立す。よろしくお願い致します。たしました。いると強く感じます。初めに高橋先生からは、心のケアをサポートす冨永先生のお話しの最後に、地域支援活動の中心 9. 子育て支援専門委員会より場) ②こどもの発達についての見立てや知識 (役に臨床心理士が今学ぶべきこと」冨永　良喜 (兵庫教育大学) 本多　修 (武庫川女子大学) 兵庫県スクールカウンセラー) ただいたのが冨永先生でした。大変お世話になり立つ面、そうでない面) ③親としての関わり (子を ※「労働安全衛生法の一部を改正する法律」がH27年る私たちの“言葉を扱う者”としての姿勢に触れとなるべくDCHAT (災害後子ども支援チーム) の立預けて働く罪悪感、子どもとの距離感) について討 12月1日に施行、50人以上の事業所では、年に1回られました。お聞きする中で様々な感情が私の中にち上げの必要性を示していただきました。緊急支援論いたしました。のストレスチェックと面接指導の実施が義務付け湧きあがってまいりました。心を理解することの難に必要となる多くの知識や、援助技法の習得、問題また、直近になりますが、乳幼児健診に携わるられることになります (50人未満では努力義務) 。しさとともに、その人に寄り添い、それぞれの感情をアセスメントする力、コンサルテーション等の力の体験に関心を寄せるまなざしを注いでいくことのを有することはもとより、地域の学校現場で日々活臨床心理士対象に「乳幼児健診従事者のための研 8 見守る教員の活動、個々の子どもの支援のためのストレスチェックの実施目的は「労働者自身の修会」を開催します。以下の予定ですが、詳細およストレスへの気付きを促すこと、ストレスの原大切さにあらためて深く思いを致しました。動する臨床心理士として、心のケアの最前線であるび申し込みは兵庫県臨床心理士会HPを参照の上、因となる職場環境の改善につなげること」とさ被災者支援の取り組みの中では、DPAT (災害学校を支援していく援助者として、より一層研鑚を [email protected]　にお申し込みください。れています。派遣精神医療チーム) との連携を図っていくこと― 積んでいかねばならないことを強く再確認させてい 9 2015.6.10　兵庫県臨床心理士会ニュースレター　第 44 号ただきました。有難うございました。 2015.6.10　兵庫県臨床心理士会ニュースレター　第 44 号の対応について話されました。面接中に「虐待か教育の重要性をひしひしと感じさせられることがる深呼吸とストレッチを何度か実施する」「聴きな？」と思った際には、まずは現在の子どもの安少なくない。沢山の臨床心理士がさまざまな職場合え、話し合えるようなワークを入れる」「時間全状況を確認し、その上で事実の確認と加害者被で実施できるようになる為にも、この研修の企画管理、タイムスケジュール表、“傘”」「依頼者害者の気持ちを確認する。そして今後のリスクには大変有難いと思った。私自身、医療や行政の職と綿密に打ち合わせて内容を決定」「相談事例かついて見立て、次に起こりそうになった時にどう員を対象としたメンタルヘルスケア教育を何度から、必要性を感じたことをテーマにとりあげる」するかを話し合う。虐待通告する際には、もし一担当させていただいているが、織り込むべき内容最後に、印象的だった講師の言葉・・・「ネット時的に子どもが保護されても地域にいずれ帰ってや、研修の進め方、プレゼンテーションの仕方なワークとフットワークが大切です！」くる時のことを考えて対応することや、使えそうど、先達から是非学ばせていただきたいと思ってな社会資源を伝えておくことが大切とのことでしいたので、楽しみに参加させていただいた。た。アセスメントとプランニングを瞬時にかつ丁講師は、長年企業で臨床心理士をされ、現在は寧に行いつつ、「次は出会えないかも知れない」 EAP (従業員支援プログラム) で活動をされておらという気持ちでできるだけ情報を漏らさず集め、れる千葉征慶先生。自己紹介でご自分の出身地やその上関係を絶たずにいかに信頼関係を築いてい言葉のなまりについてユーモアを交えて紹介され第1分科会では、虐待対応における市町の仕組みくかというということが大切とのことでした。学た。会場の雰囲気がほんわかムードになり、さすや制度を始め、具体的な支援やその視点のポイント校現場で関われる限られた時間で臨床心理士がすがのアイスブレイク！「本日の内容」と「メンタについて、知識・情報がぎっしり詰まった実践報告べきことを改めて整理できたように思います。ルヘルス教育の意義」についての説明のあと、3枚を通して、理解を深め学ぶ機会となりました。最後には、鈴木先生より、児童家庭支援セン目のスライドには「心が健やかって？」としてしまず、井上先生からは、虐待問題対応の困難さターという子どもと家庭に関する問題に応じる機か書かれておらず、参加者は3～4人のグループをとして、子どもを取り巻く環境についての説明が関の紹介とともに、虐待ケースでは、心理アセス作り、自己紹介と「心が健やか」とはどんなことありました。暴言を含めると4割を超える家庭に存メントだけでなく社会診断する力の大切さを話さかの意見を述べ合うように指示された。グループ在するというDVの問題、少なくはない性的虐待のれました。地域の社会資源の一つの機関としてのワークはこの後も時間をおいて2～3回取り入れら第3分科会では「性暴力被害者支援の最前線～こ問題、医療ネグレクトや学校ネグレクトの問題、理解を深めることができました。また、地域でのれて、参加者同士のコミュニケーションと主体的ころの専門家に知っておいてほしいこと」と題し貧困等の経済的問題の影響など、介入や対応困難見守りを考える際には、どんな人がどのような場な参加を促す機会となっていた。その後の内容とて、「性暴力被害者支援センター・ひょうご」のケースが増加している現実が話されました。そう所で関わっているかを把握しておくことが重要でしては、「1メンタルヘルス教育の意義」では労働田口奈緒先生・福岡ともみ先生に講義をたまわりいった中で、児童虐待防止に求められる視点としあるとのことでした。安全衛生法や厚生労働省のメンタルヘルス指針のました。事例検討や質疑応答も含め、大変学びのて、児童虐待は「特別」な問題ではなく、「虐待教育現場における虐待対応として何が必要であ解説。「2メンタルヘルス教育の実際」ではセルフ多い研修の機会となりました。があるのではないか」という視点が必要であり、るか、短時間でしたが随分と整理ができた有意義ケアとラインケアの解説とそれぞれのメンタルヘまず第Ⅰ部では「性暴力被害」＝「本当はいや「虐待は家族メンバーが変わらない限り無くならな研修だったと思います。臨床心理士として、虐ルス教育の具体的な内容、感情労働の職種への内なのに (意に反して) 性的な行為を無理やり行われない」という視点をもつことの大切さを学びまし待に対する知識を持つだけでなく、教師や関係機容の工夫、教材づくりの留意点。「3セルフケア研ること」という定義のもと、様々な性暴力被害のた。また「見守る」だけでは「見捨てる」と同じ関と協働して対応していく意識を持つことが大切修実例」では、ストレス度チェックリストによる実態について説明していただきました。加害者がであり、「見守る」という限りは、誰がどうするであることを改めて感じるとともに、今後の仕事セルフチェックや、PIL (生きがい) テストを使って知り合いや家族であることも多く、また誰しも被のかを必ず決めておくことが大切であるというこをしていく上で、重要な視点をたくさん学ぶことのグループワークを実際の研修のように体験。ま害を受ける可能性があります。被害者が警察や病とでした。「虐待通告」では、「虐待」と判断すができました。た生きる意味について千葉先生のご専門であるロ院や身近な人にも相談できずに、一人で悩み苦しゴセラピーからの解説。「4ラインケア研修実例」んでいるケースが多いという現実に、私自身も心では他者評価のストレス度チェックリスト、部下が痛んだしだいです。被害者の心身の負担や二次の異変を見つけるポイント、事例を基にグループ被害を最小限にとどめるために、「性暴力被害者で討議、事例対応の進め方と留意点の解説。「5研支援センター・ひょうご」は、各機関が連携して修の準備について」ではその他の研修の種類、準医学的・心理学的・法的・社会的支援を提供する備の仕方、タイムスケジュール表の作成法の解説ための中核的役割を果たしています。などであった。続いて第Ⅱ部では「急性期に必要な支援」とし千葉先生の実践に基づいた大変充実した研修でて、医師や支援員の役割について詳しく話してい第1分科会 :「教育分野で働く臨床心理士のための虐待対応の基礎知識」講　師 : 井上　序子 (神戸市スクールカウンセラー、スーパーバイザー) 司　会 : 塩見　守 (兵庫県立清水が丘学園) 話題提供者 : 鈴木　絢 (児童家庭支援センターすみれ) 春原　千夏 (兵庫県スクールカウンセラー、豊中市教育センター) 報告者 : 山中　朋世 (アメニティホーム広畑学園) る必要はなく、むしろ「虐待」と判断してからの通告では対応が遅く、その「疑い」の段階での通告の大切さを学びました。また情報提供の際の注意点として、幼稚園や保育園から小学校への引き継ぎとして行われる個々の単独ケースの引き継ぎについては、法律違反も含めて注意を要するとのことでした。そういった場合、市町に設置義務のある要保護児童の早期発見及び適切な保護や支援 10 第2分科会 : 「メンタルヘルス教育の進め方」講　師 : 千葉　征慶 ( (株) フィスメック) 司　会 : 森谷明日香 ( (株) 三菱日立パワーシステムズ) 報告者 : 髙橋美智子 (NPO法人【仕事と子育て】カウンセリングセンター) 第3分科会 :「性暴力被害者支援の最前線～こころの専門家に知っておいてほしいこと～」講　師 : 田口　奈緒 (性暴力被害者支援センター・ひょうご代表) 福岡ともみ (性暴力被害者支援センター・ひょうご代表) 司　会 : 中村　経子 (兵庫県スクールカウンセラースーパーバイザー) 報告者 : 杉岡　央基 (兵庫県スクールカウンセラー) を図るための仕組みとしての要保護児童対策地域メンタルヘルスケア教育の実施は厚生労働省のあった。中でも「教材づくりで心掛けてきたこただきました。病院での診察や検査や治療に関し協議会の仕組みの中で情報を関係機関と共有して指針に示されているが、取り組んでいない事業場と」として示された以下の点は、私も是非心掛けては、とまどいや抵抗を示す被害者への配慮が随いくことや、その仕組みを活用していく視点を持も多く、職場のストレスで心身の不調に陥ったクたいと思った。「分かり易くする」「ためになっ所に感じられました。担当医が被害者にじっくりつことの大切さを話されました。ライエントとのカウンセリングや、その上司とたと言われる内容にする」「研修時間中にストレと説明や対話を行い、被害者の意思を尊重して理次に、春原先生からは、教育現場における虐待の話し合いの折りなどには、メンタルヘルスケアス解消ができるように。そのために、簡単にでき解や同意を得ながら支援を進めることが、少しず 11 2015.6.10　兵庫県臨床心理士会ニュースレター　第 44 号つ被害者の不安を和らげ、心身の健康の回復につ前半は冨永良喜先生に、ストレスとトラウマのといった共感は当然ですが、心身に起こるトラウマ [email protected] ながります。また支援員も「あなたは悪くない」心理支援として、ストレスマネジメントの模擬授反応は“誰にでも起こる自然な反応”であると心理件名 : 兵庫県動作法研究会かふぇというスタンスで被害者に寄り添い、被害者の権業「心のサポート授業」をしていただきました。教育として伝え、同時に不安や緊張を軽減させるリ第　回参加申し込み利や安全を確保して、心理教育をするという重要導入に簡単なイメージトレーニングを用いて、ラックス法を伝えると安心するとのことでした。普 ①氏名、②所属、③職種、な役割を果たしています。自責の念や恐怖や不安イメージしたように身体が動くことを体験した後段のカウンセリングに加えて具体的なアドバイスが ④メールアドレス、⑤電話番号、にさいなまれる被害者にとって、大変心強い存在に、ストレスの仕組みと対処法、リラクゼーショ必要であり、そのためにもトラウマ対応への知識が ⑥動作法経験、⑦臨床心理士の方は番号だと感じました。ンについて説明を受けました。求められると思いました。最後に第Ⅲ部の「支援の実際」では、2つの事例心のサポート授業の目的は、ストレスやトラ今回の分科会に参加して、学校の中で心理士とに関してどういった支援が必要なのか、ペアで意ウマの知識と対処を学ぶことであり、ストレスしてどのような支援ができるのか、今後求められ見交換を行いました。法医学的証拠採取や人工妊チェックはストレスの高い子を見つけるためではる防災教育と心のケアについて改めて考える良い娠中絶も、一定の時間内に行わないといけないとなく、自分のストレスを知り自己コントロールす機会となりました。神戸の大震災から20年が経ちいう切迫したケースがあり、判断の難しさを感じるスキルを身につけるために実施するそうで、同ますが、この経験と教訓を生かして、心理士としこれは、兵庫県スクールカウンセラー専門委員ました。また中長期の支援としては、PTSD・自傷時に教師やカウンセラーの教育相談をセットとして技術向上を目指していきたいと思います。会とは別で、兵庫県スクールカウンセラーの有志行為などへの心理的サポートや、生活支援や被害て行うとよいとのことでした。者の集いなどでの社会的サポートなども検討しまその後、災害事故・いじめのような強いストレした。質疑応答では、被害者と支援者の性別につスへの対応についてお話しされました。災害事件いての質問がありました。加害者と支援者が同じ後には3段階のこころのサポートモデルがあり、1 性別であれば、治療の際に被害のことを想起させ段階の災害の急性期 (～3ヵ月) 、または事故直後期ることにもなりかねません。理想を言えば被害者は、日常生活を安定させることが最も重要で、2段が、女性の支援者か男性の支援者かを選べるのが階にトラウマ反応への対処、3段階に被災に伴う体動作法は臨床現場で実践的に利用できる心理療良いようです。験の表現活動を行うという、段階の支援があるそ法の技法です。・平成27年度予定医師や支援員の役割はあくまでも被害者の心やうです。いずれトラウマに向き合うことは大切で兵庫県動作法研究会では、講義やワークを通じ 50回　4/5 体のケアであり、加害者の処遇に関しては警察やすが、人により体験も回復のペースも違うため、て動作法を体験しながら学べる勉強会です。 51回　7月頃職員研修司法に委ねることになります。これだけ被害者に個別に合わせた支援が必要だと強調されていましぜひ、ご参加ください。 52回　9/5 事例研究会重大な影響をもたらす性暴力被害が少しでも減るた。先生の和やかな雰囲気とフロアと対話しながことを願ってやみませんが、せめて被害者への適ら進めていかれる授業は分かり易く、体験的にも・平成27年度年間　定例会講師 : 阿部昇先生切な支援が提供されますように、私自身も今回の学ぶことが多かったです。第1回　平成27年　4月26日 (日) アスピア明石 54回 12/5 10周年記念企画学びを心に留めていきたいと思います。予防教育後半は高橋哲先生に、東日本大震災後の東北の第2回　平成27年　5月24日 (日) アスピア明石「自殺防止」企画 : 高橋哲先生や啓蒙活動としては、スクールカウンセラーの私子どもたちの心理支援として、防災の授業「さい第3回　平成27年　6月14日 (日) アスピア明石 55回　平成28年2月頃事例研究会は、下校途中の児童・生徒の安全の確保についてがいについて考えよう」をしていただきました。第4回　平成27年　8月23日 (日) も伝えてまいりたいです。 20年前に震災の被害を受けた神戸の様子を取り上第5回　平成27年 11月23日 (日) 事務局 : 中村有生 (兵庫県立清水が丘学園) げ、防災について一緒に考えながら、「怖いこと第6回　平成28年　1月31日 (日) 申込み・お問い合わせ : [email protected] があっても少しずつ回復すると強くなることがで第7回　平成28年　2月28日 (日) きる、生きる力を得るんだ」ということを学んで第8回　平成28年　3月27日 (日) 欲しいと話されました。大震災の経験を教訓とし ※参加費 : 各回　5,000円第4分科会 :「災害事件後の心理支援の実際」講　師 : 冨永　良喜 (兵庫教育大学) 高橋　哲 (芦屋生活心理学研究所) 司　会 : 本多　修 (武庫川女子大学) 研修会紹介兵庫県動作法研究会かふぇと、被災した人が表現活動と語り継ぐことで、体テーマ :「トラウマケースへのイメージ動作法」 (兵庫県スクールカウンセラー) 験を整理し「生きる」ということを、考えていく講　師 : 冨永　良喜先生 (兵庫教育大学) 必要があるとのことでした。 ※臨床心理士ポイント申請予定第4分科会は、「災害事件後の心理支援の実際」その後、災害事故後のトラウマ体験事例をもと 1、定例会に年間を通じて6回以上のご参加の方をテーマに、阪神淡路大震災・東日本大震災などに、高橋先生とフロアの先生方とロールプレイを行 2、1DAYワークショップにご参加の方の災害支援に関わってこられた先生方に、そのごいましたが、他の先生方が普段行っているカウンセ経験をもとに理論と支援方法についてご講義いたリングを知る貴重な機会となりました。トラウマカ【申し込み】だきました。ウンセリングは、「つらかったね、こわかったね」兵庫県動作法研究会かふぇ　事務局コンサルテーション、事件・事故対応、職員研修案内をご希望の方は事務局までお申し込みください。新人さん向け企画 (一日) て、防災教育と心のケアをどのように融合させて平成27年10月25日 (日) アスピア明石 (被害者支援専門委員会理事) 年6回、事例研究会や研修 (不登校、発達障害、 53回　10/4 観察コンサルテーションついて科学的に学び、避難訓練で「備える」こと兵庫県スクールカウンセラー事例研究会 (HSC) に関する研修) を行っております。・1DAY　ワークショップ　森　真之介 Facebookページ「兵庫県動作法研究会かふぇ」による自主的な勉強会です。いくのかとの提起がありましたが、地震や津波に報告者 : 島田麻美子 12 2015.6.10　兵庫県臨床心理士会ニュースレター　第 44 号 13 2015.6.10　兵庫県臨床心理士会ニュースレター　第 44 号 2015.6.10　兵庫県臨床心理士会ニュースレター　第 44 号兵庫県臨床心理士会　第 44 回研修会のご案内深めていきたいと考えます。「DSM-5の改訂の基礎知識と課題」なく、医療や司法、教育現場の臨床心理士も対応月28日 (日) までに申し込んでください。テーマですので、様々な領域の方にもご参加いたなお、育児室の受け入れは定員10名先着順、子だいて、皆さんとよりよい支援について考えたいども1人につき1日2,000円 (半日1,000円) を徴収させと思います。ていただきます。利用費は当日受付にてお支払い第3分科会 :「認知機能評価について学ぶください。 ○ 午後の部 (分科会) －認知症・高次脳機能障害の方へ第1分科会 :「青少年の危険行動防止及びQOL向上の支援について－」 ○ 日時　2015年7月12日 (日) 講　師 : 梨谷　竜也当日、受付にてお支払いください。 9 : 30～受　付講　師 : 西岡　伸紀 (兵庫教育大学大学院) 兵庫県臨床心理士会会員　3,000円 10 : 00～12 : 00 午前の部司　会 : 西井　克泰 (武庫川女子大学) 司　会 : 岩本　直子他府県臨床心理士及び心理臨床学会会員 12 : 00～12 : 30 総　会様々な事故や事件が発生している現在、子ども (含準会員) 4,000円 12 : 30～13 : 30 休　憩たちを危険から遠ざけるといった対処だけでは予現在わが国は、急速な高齢化のなかにありま 13 : 30～16 : 30 午後の部防、防止することはできません。子どもたち自らす。また、医療の発展によって大きなけがや病が、課題や問題に適切に対処する能力、ライフス気から回復することも、以前に比べ増えてきまし ○ 場所　甲南大学キルを身につけることが求められています。どのた。脳機能障害を評価する際、参考として用いら全日程参加者には、研修ポイントを申請いた (神戸市東灘区岡本8-9-1) ようなきっかけ、要因により危険行動へと発展しれるのが神経心理学的検査です。これらの検査します。研修についてのご希望ご意見を、研修受　付 : 1号館142講義室ていくのか、どうすれば回避できるのか、現在のは、知能検査や人格検査と同様、臨床心理士が実委員までお寄せください (佐伯、高橋年道、八全体会 : 1号館142講義室子どもたちが置かれている状況も踏まえ、ライフ施し評価することの多い検査ですが、大学院など木、塩見、中村経子、中村有生、高田、森谷) 分科会 : 第1分科会 : 1号館131講義室スキル育成のプログラム開発、実践に取り組んでの教育機関で触れられる機会は非常に少ないのが第2分科会 : 1号館132講義室こられた西岡伸紀先生をお招きして、ご講演いた現状です。そのため、現場に出てから手さぐりで第3分科会 : 1号館133講義室だきます。子どもたちの心身の健康問題や問題行勉強し、悩みながら日々の業務に向かい合うとい動について、ライフスキルの育成が一次予防や問う方は意外と多いのではないでしょうか。そこで ○ 午前の部 (全体会) 題解決、QOLの向上とどのような関連があるの今回は、総合病院で様々な患者さんと接する機会「臨床心理士のためのDSM-5改定のかについてもお話いただき、後半では、ライフスの多い、馬場記念病院の梨谷竜也先生をお迎えし基礎知識と課題」キル教育の演習をしていただく予定です。皆様、て、認知機能評価をする際、出会う機会の多い認講　師 : 田中　究 (兵庫県立光風病院院長) 奮ってご参加ください。知症や高次脳機能障害をメインに、心理検査の用司　会 : 羽下　大信 (兵庫県臨床心理士会会長) 第2分科会 :「DV被害者の支援について－臨床い方や評価の仕方についてご講義いただくことに 2013年5月、米国精神医学会 (APA) の精神疾患診しました。後半には、それらを支援に活かすた断基準であるDSMが13年ぶりに改定されました。講　師 : 有園　博子 (兵庫教育大学大学院) め、具体的にどのように考えていけば良いのかな本邦においても、2014年6月に「DSM-5精神疾患の司　会 : 調整中ど、いくつかの事例をもとに皆さんと学びを深め診断・統計マニュアル」 (医学書院) が、同年10月シンポジスト　ていきたいと考えています。全くこの分野に触れには「DSM-5分類と診断の手引き」 (いわゆる小冊松原　裕子 (伊丹市配偶者暴力相談支援センター) たことのない方にも、日々臨床で携わっている方子Mini-D) が刊行されております。今回の改定にお児玉　美幸 (兵庫県女性家庭センター) にも、ぜひ、ご参加いただければと思います。いては、全体としても多軸診断の廃止や多元的診西山みどり (社会福祉法人伊丹母子ホーム) 断の導入、各診断基準としても、自閉症スペクト DV被害者の支援については多様な支援が必要と ○ 申し込み要領ラムに代表されるように従来の診断カテゴリーのされ、支援の制度や仕組みを理解した上で対応す別紙『参加申込書』に必要事項を記入し、兵庫県大幅な改定が行われました。これらの改定は、医ることが重要です。今回は、DV被害者支援の全体臨床心理士会事務局「研修申込受付係」に、郵送、療領域のみならず、さまざま領域で活動する臨床の流れについての講義やDV被害者支援の各現場か FAX (078-453-1922) 、E-mail ([email protected]. 心理士にとっても、大きな関心を呼んでいるとこらの報告を行っていただきます。 ne.jp) のいずれかの方法でお申し込みください。ろです。 DV加害者への対応、安全の確保、生活の立て締め切り : 2015年7月3日 (金) 必着　早めのお申込みそこで、本研修会では、県立光風病院院長の田中直し、心理的なケアなど多様な支援が求められま究先生をお招きし、DSM-5における変更の全体的す。このような支援を有効に行うためには、各機 ※聴覚障害者の方で手話通訳を希望される方は、な傾向や具体的なポイントについてご講演いただ関や他職種の役割をよく理解したうえで連携してお手数ですが手話通訳希望欄の「希望あり」をき、DSMの課題や臨床への影響等について理解をいくことが必要です。 ○で囲み、また育児室希望の方は、育児室希望「各領域での心理臨床の学び」 14 欄の「希望あり」を○で囲んで、ともに2015年6 が求められます。各領域での連携が必要とされる研修委員会 ○ 研修テーマ DVの問題は福祉領域で働く臨床心理士だけでをめざすライフスキル教育」心理士の役割と他部門との連携－」 (社会医療法人ペガサス　馬場記念病院) (神戸大学医学部付属病院精神科) にご協力お願いいたします。 ○ 参加費 (ただし、大学院生は3,000円) ○ 研修ポイント兵庫県臨床心理士会ニュースレター44号発　行 : 兵庫県臨床心理士会編　集 : 広報委員会発行日 : 平成27年6月10日事務局 : 〒658-8501神戸市東灘区岡本8－9－1 甲南大学18号館 F A X : 078－453－1922 ホームページ : http://www.hyorinsin.gr.jp メールアドレス : [email protected] 15