報道関係各位 平成27年3月27日 News No.52 長崎歴史文化博物館では、2階常設展の美術展示室や各コーナーの展示替えを定期的に行っております。 是非、ご取材・情報掲載の程、宜しくお願い申し上げます。 美術展示室 特集展示「名品選Ⅳ 長崎南画の決定版」 会期: 2015年3月18日(水)~5月18日(月) 会場: 美術展示室(歴史文化展示ゾーン内) 文化的な成熟期を迎えた江戸後期の長崎では、南画(文人画)が盛ん に行われました。その中で、同時代に生きた鉄翁祖門(1791~1871)、 木下逸雲(1799~1866)、三浦梧門(1808~1860)は「長崎三画人」と 呼ばれ高く評価されています。 長崎市の銀屋町に生まれ、春徳寺の第14代住持だった鉄翁は、山水 や蘭図などを能くし多くの弟子を育てました。逸雲と梧門は、それぞれ 八幡町、本興善町の乙名の家に生まれ町役人をつとめ、隠居し作画 活動を続けました。逸雲は来舶清人らとよく交友し、彼らや長崎画人を 集めて定期的に書画会(清譚会)を催すなど、長崎文化を牽引しまし た。木下家からは画人が多く輩出しており、甥の秋塘やその子瓊江も 書画会に参加しています。梧門は山水から人物まで手がけ、特に躍 動感あふれる鍾馗図に定評がありました。 長崎南画の輝かしい時代を生きた、三人の画人の名品をぜひご覧く ださい。 三浦梧門「鍾馗図」 1852年(嘉永5) 当館所蔵 鉄翁祖門「米法山水図」 1857年(安政4) 当館所蔵 トピック展示「長崎で生まれた艦船たち」 展示期間: 2015年3月18日(水)~6月15日(月) 会 場: 近代化の魁・長崎コーナー(歴史文化展示ゾーン内) 1857年(安政4)に設立された長崎鎔鉄所を起源とする長崎造船所は、 日本の近代化の一翼を担う工場として発展し、産業技術の向上に貢献 しました。1884年(明治17)年に三菱の経営となり、現在の三菱重工業 (株)長崎造船所へと続くあゆみの中で、長崎から数多くの艦船が誕生し、 国内のみならず海外でも活躍しました。 幕末期には洋式艦船の建造技術を持たなかった日本が、半世紀あまり で世界最高水準の大型船を建造できる造船技術を有したことは特筆す べきことです。本展示では、造船技術の粋を集めた長崎ゆかりの艦船 を絵葉書や古写真を通して紹介します。 《戦艦「土佐」進水記念絵はがき》 当館所蔵 2階常設展示室(歴史文化展示ゾーン・奉行所ゾーン) 時 間: 8:30~19:00(最終入館18:30) 観覧料: 大人600円 小中高校生300円 ※県内小中学生は無料 〒850-0007 長崎市立山1-1-1 TEL:095-818-8366 FAX:095-818-8407 担当 教育普及グループ 広報担当 大石美・前田
© Copyright 2024 ExpyDoc