第30章 人事の基本

沖縄科学技術大学院大学
基本方針・ルール・手続き
理事長・学長決定
労働基準法
労働契約法
雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律
育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律
労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する
法律
短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律
障害者の雇用の促進等に関する法律
高年齢者等の雇用の安定等に関する法律
労働時間等の設定の改善に関する特別措置法
賃金の支払の確保等に関する法律
最低賃金法
労働保険の保険料の徴収等に関する法律
労働者災害補償保険法
雇用保険法
国民年金法
健康保険法
介護保険法
所得税法
地方税法
公益通報者保護法
労働安全衛生法
学校教育法
私立学校法
第30章 人事の基本
30.1 基本方針
沖縄科学技術大学院大学の全ての職員は、職位や職種に関わらず、大学コミュニ
ティの健全で幸福な状態を保ち、その発展と向上に努めなければなりません。本
学は、その達成に向けて、職員として、また、大学コミュニティの一員として行
動する上での規準を定めています。
また、役員や管理監督する立場の職員には、本学の業務を効率的かつ効果的に遂
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行するため、優れた職員を採用し、維持することができるよう努める責任があり
ます。人事に関することは、学内全体に渡って、一貫した形で公平に扱われなけ
ればなりません。特に明示されていない限り、人事に関するルールや手続きは、
アカデミックな業務に携わる者にもそうでない者にも、また、雇用に関する財源
を問わず、全ての区分の職員に適用されます。
本学は、労働基準法(昭和22年法律第49号)を始め、日本の法令を順守します。
本章及び本章に続く第31章から第41章に定められていない人事に関する事項は、
法令の定めるとおりとなります。また、これらの章の一部は、労働基準法に定め
る就業規則(就業規則[Link:
http://hr.oist.jp/guideline/pdf/rules_of_employment.pdf]、非常勤職員就業
規則[Link: http://hr.oist.jp/guideline/pdf/rules_of_pt_employees.pdf]、
任期制職員給与規程[link: http://hr.oist.jp/guideline/pdf/Fixedterm_Employee_Compensation_Regulations.pdf]及び定年制職員給与規程[link:
http://hr.oist.jp/guideline/pdf/Compensation_Regulations_for_Permanent_E
mployees.pdf])を構成します。
30.2 留意すべき事項
30.2.1 機会均等に関する基本方針
本学は、雇用に関するあらゆる側面において、人種、肌の色、宗教、出身
国、祖先、心身の障害、健康状態、結婚歴、ジェンダー、性的指向、年齢
に関わらず、全ての人に対し、等しく機会を提供することを約束します。
(1.3章)[Link: 1.3]
本学は、男女共同参画をはじめ、職場における多様性の向上に積極的に努
め、可能な限り、女性やその他の参画度が十分ではない人々を採用します。
本学は、全ての人が平等に考慮され、公平に扱われるよう、採用、異動、
昇進は個々の能力、知識等の適性に基づいて行います。
副学長(男女共同参画担当の下に、人材多様化セクションを置き、同セク
ションにおいて、本基本方針や関連する法令が順守されるよう、その実施
状況を監視するとともに、学内の慣習や手続きについてモニタリングを行
います。
30.2.2 職員の区分
本学では、雇用の様々な側面を踏まえ、職員をいくつかのカテゴリーに区
分しています。こうした区分は、職員の間に壁を作るためのものではなく、
仕事の性質、雇用期間、所定の労働時間・日数等に応じて、適切かつ公平
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な取扱を行うためのものです。同時に、職員又は管理監督者としての責任
や、職員向けのベネフィットの受給資格等を見分ける上でも役立ちます。
30.2.2.1 職種による分類
30.2.2.1.1 シニアレベル・エグゼクティブ(上級幹部職)
首席・上席副学長、副学長、その他の理事長・学長又は副理
事長に直接報告する立場にある同等以上の職
30.2.2.1.2 教員
教授、准教授、アシスタント・プロフェッサー、アジャンク
ト・プロフェッサー、客員教授、特別教授及び名誉教授の職
にある職員
30.2.2.1.3 教員以外の研究職
ポストドクトラル・スカラー、スタッフ・サイエンティスト、
リサーチ・スペシャリスト、技術員、及びサイエンス・アン
ド・テクノロジー・アソシエイトの職にある職員をいいます。
詳細は第4章4.2[link: ]に定めます。
30.2.2.1.4 事務職員
アドミニストレーション部署又は個々の研究ユニットにおい
て、事務的な業務を担う職にある職員
30.2.2.2 雇用期間による分類
30.2.2.2.1 定年制職員(Regular)
雇用契約に期間の定めの無い職員
30.2.2.2.2 任期制職員(Fixed-term)
雇用契約に最大3年の期間の定めのある職員(アシスタン
ト・プロフェッサー以外の教員については最大5年、アシス
タント・プロフェッサーについては最大7年)
30.2.2.3 所定労働時間等による分類
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30.2.2.3.1 常勤職員(Full-time)
所定労働時間が1日に7.5時間、1週間に37.5時間である職
員
30.2.2.3.2 非常勤職員(Part-time)
所定労働時間が1日に7.5時間未満又は1週間に37.5時間未
満である職員、及びそれ以外の職員であって、1年未満の期
間を定めて雇用契約を締結し、学園の定型的な補助業務に従
事する職員。典型的な例としては、客員教授、雇用関係にあ
る学生、事務補助員などがあります。
30.2.2.4 エグゼンプト
労働時間についての裁量を持つ職員
30.2.2.4.1 管理監督者
以下に列挙する管理監督を行う立場にある職員は、労働時間
について裁量があります。これらの職員は、労働基準法の労
働時間、休憩、休暇に関する規定は適用されません。
 シニアレベル・エグゼクティブ
 教員
 准副学長
 シニア・マネジャー
 マネジャー
 マネジャーと同等以上の事務職員又は技術員
30.2.2.4.2 裁量労働者
本学の科学的な研究に従事する職員(教員を除く。)には、
労働者代表[link: 30.8.1]と締結した協定の下で、労働基準
法第38条の3で規定する裁量労働制が適用されます。これ
らの職員の所定労働日における労働時間は、7.5時間とみな
されます。(32.3.5章)[Link 32.3.5]
30.2.3 学生の雇用
学生職員とは、単位取得を目的に本学が提供する授業科目を受講しており、
本学での主たる目的は教育及びトレーニングを受けることである職員のこ
とです。こうした職員を雇用するのは、本学のニーズを満たすことだけで
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なく、アカデミックな目標を達成するために必要な経済的な援助を提供す
ることや、そして、アカデミックな又は事務的な職業経験を提供すること
にもつながるためです。職務規律や給与など、これらの者の雇用に関する
ことは、全て人事に関する方針や関連する法令に基づいて処理される一方
で、大学側は、雇用がアカデミックな成功を阻害することにならないよう、
これらの職員の学生としての身分について、十分な注意を払い、配慮しな
ければなりません。
30.2.4 法人役員
人事に関する方針は、特に明記されない限り、学園の役員には適用されま
せん。役員とは、私立学校法(昭和24年法律第270号)第35条に定められ
た以下の職のことです。
・理事長・学長、副理事長を含む理事(Governors)
・監事
30.3 ルール
30.3.1 職務規律
本学の全ての構成員は、第1章に規定された「行動規範」[Link:1.4]に基
づき、本学と本学のミッションに対して職務上の忠誠を尽くす義務がある
とともに、定められた職務遂行上の基準を満たすことが期待されます。
より具体的な職員の服務に関するルールとしては、以下が挙げられます。
 コンプライアンスの重要性を認識し、本学の「基本方針・ルール・手
続き」とともに、日本の法令(国外で業務を行う場合にあってはその
国の法令)を順守しなければなりません。
 上司からの指示を守り、他の職員と協力しながら、与えられた任務を
誠実に遂行しなければなりません。
 職場の秩序を維持し、職場環境を改善するよう努めなければなりませ
ん。
 本学の名誉と利益を損なう行為を行ってはいけません。
 アルコールや、違法な又は規制された薬物に影響を受けた状態で大学
の業務に従事してはいけません。
30.3.2 人事に関する基本方針、ルール、手続き
人事に関する基本方針、ルール、手続きについては、多様かつ複雑で、量
も多いことから、個々の内容については、以下のとおり個別の章を設けて
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定めています。
第31章: 募集・採用 [Link: 31]
第32章: 勤務時間 [Link: 32]
第33章: 休暇・休業・休職 [Link: 33]
第34章: 給与・報酬 [Link: 34]
第35章: ベネフィット [Link: 35]
第36章: 業績評価 [Link: 36]
第37章: 雇用の終了 [Link: 37]
第38章: 懲戒 [Link:38]
第39章: 苦情や係争の解決 [Link:39]
第40章: スタッフ・デベロップメントと表彰 [Link: 40]
第41章: 職場の安全衛生 [Link: 41]
30.4 責務
30.4.1 職員
どの職員区分に属するかに関わらず、全ての職員は、人事に関する基本方
針、ルール、手続きを順守しなければなりません。
30.4.2 上司
上司となる職員は、人事に関する基本方針、ルール、手続きを等しくかつ
公平に適用しなければなりません。
30.4.3 人事マネジメントセクション
人事マネジメントセクションは、学長の指導監督の下、人事に関する基本
方針、ルール、手続きの実施状況を監督し、必要な助言や指導を上司に対
して与え、人事に関する基本方針、ルール、手続きについての情報を職員
に提供しなければなりません。
30.4.4 副学長(人事担当)、准副学長(人事担当)
副学長(人事担当)、准副学長(人事担当)又はその権限の委任を受ける
者は、基本方針、ルール、手続きの人事に関する章を実施するために必要
な事務的な方針・手続き等を管理し、大学の許可・承認を要する事項に関
する必要なガイドライン等を作成しなければなりません。
30.7 連絡先
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30.7.1 本方針の所管
学長
30.7.2 その他の連絡先
人事マネジメントセクション
人材多様化セクション
30.8 定義
30.8.1 労働者代表
労働者代表とは、本学の全教職員(労働者)の過半数を代表し、選挙その
他の民主的な方法により職員によって選出された教職員のことをいいます。
労働者代表は、30.2.2.4.1[Link: 30.2.2]に定める管理監督者から選ぶこ
とはできません。
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