平成27年 4月 - 名古屋税理士政治連盟

国民・納税者のために全力で since1974. 6. 21
MEI
信頼のバッジ
名税政 第365号
EISEI
NAGOYA CPTA Politics Federation
17shibu
4
2015
meizeisei.gr.jp
発行責任者⃝幹事長 粟田 敬八 編集責任者⃝広報委員長 久野 耕嗣 発行所⃝名古屋税理士政治連盟 印刷所⃝共生印刷㈱
“のんぼり洗い”(第25回「会員による紙上写真展」入賞)
小川 渉(名古屋中村支部)
・撮
▶今年度、国民生活を支える社会的基盤として、社会保障・税番号制度、
「マイナンバー制度」が導入される。 マイナ
ンバー制度とは、住民票を有する全ての人に1人1つの番号を付して、社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情
報を管理し、複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを確認するために活用される制度である。
▶マイナンバー制度導入により、公平・公正な社会の実現・国民の利便性の向上・行政の効率化といった効果が期待
される。しかし、秘匿性が非常に高い情報であるがゆえに、厳重な保管を含めた安全管理措置が求められる。
▶2014年7月、ある企業による個人情報漏えい問題が大々的に報道され、多くの企業が個人情報の取り扱いについて
の見直しを迫られた。個人情報がひとたび流出すれば、流出した企業も、流出された個人も双方に大きな損害が発生
する恐れがある。
▶このマイナンバー制度の運用開始にあたり、企業側にも様々な対応が求められる。源泉徴収票など税に関する書類
や、健康保険など社会保障に関する書類にマイナンバーを記載しなければならないため、従業員からマイナンバーを
取得する必要がある。
▶効率化・利便性・公平性の実現のための制度の効果を高めるためには、情報を扱う企業の意識も高めていかなけれ
ばならない。
(佐長谷)
ピックアップ
●ひとしあん……………………… ⑴
●展望……………………………… ⑵
●会報表紙のリニューアルについて…… ⑶
︲1︲
●推薦国会議員等による確定申告期無料税務相談会場視察…… ⑷
●諸会合報告…………………………… ⑹
●ひとあんしん………………………… ⑺
2015年4月10日
MEI
EISEI
第365号
副会長 篠嵜 馨
「会費収納率の低下が示すもの」
言うまでもなく、名古屋税理士政治連盟(以
下「名税政」という。
)
の活動は会費収入によって
支えられている。
その会費の「収納率」の低下が叫ばれて久し
い。なるほど、この10年間の推移を見てみる
と平成16年度に79.6%だった収納率は平成23
年度以降の過去3年間の平均値で73%台へ低下
している(平成26年度については2月末現在で
71.4%)。
グラフ1は平成27年2月末の収納状況に基づ
いて、縦軸に収納率をとり、横軸に平成27年3
月1日現在の協同組合の組合員総数のうち賛助
会員ではない会員の数が占める率(事務所を主
宰する税理士会員の会員全体に対する構成率の
近似値になるかと考える)をとって、税理士会
17支部の実績をプロットしたものである。収納
率上位の中津川、高山の2支部を除いた相関係
数は0.628であり、目でもわかるようにやや強
めの相関関係がある。
ここに示されるのは、所属税理士の構成率が
高い支部ほど会費収納率は低いという事実であ
る(過去10年間の収納率の減少幅で見ても同様
の事実がある)。
一方、年間の総収納額でいえば、平成16年度
の36,968千円から平成25年度の38,045千円まで、
わずかに増加しており、この10年間の対前年増
減率は2%の幅の中に納まり安定している
(グラ
フ2)。マクロ的に見れば、名税政の会費を納
めることは当然のことと考えていただける税理
士会員の絶対数に大きな変化はない。
この二つから、収納率の低下の主因が、税理
士会員の絶対数増加の主役である「所属税理士
である税理士会員」に税政連活動を浸透させる
ことに成功していないことがわかる。
税理士会の活動には、税理士法第49条6項に
定められた目的という制約があるが、その運営
は組織構成員である我々税理士会員に委ねら
れ、その自立性が前提となっている。自立性に
よる会務運営を支えるのは、税理士会の活動に
対する税理士会員のコミットメント意欲であ
る。滞納すれば処分の対象となる税理士会費と
異なり、自発的な納付が前提となる政治連盟会
費の収納率は、税理士会の活動に対する税理士
会員のコミットメント意欲のバロメーターである。
平成13年の税理士法改正により創設された税
理士法人制度は定着し、産業としての税理士業
税理士会の活動には、税理士法第 49 条 6 項に定められた目的とい
界に大きな変化をもたらした。当然ながら、税
運営は組織構成員である我々税理士会員に委ねられ、その自立性が
理士会のあり方にも変化が生まれている。ひと
立性による会務運営を支えるのは、税理士会の活動に対する税理士
つの例をあげれば、所属税理士は支部例会にも
意欲である。滞納すれば処分の対象となる税理士会費と異なり、自
参加できないから研修受講義務を充足できな
る政治連盟会費の収納率は、税理士会の活動に対する税理士会員の
い、したがって税理士会として24時間どこでも
バロメーターである。
受講できるオンデマンド方式の研修システムを
平成 13 年の税理士法改正により創設された税理士法人制度は定着
構築すべきだというような議論が生まれてい
士業界に大きな変化をもたらした。当然ながら、税理士会のあり方
る。しかし、この議論を本末転倒だと感じるの
る。ひとつの例をあげれば、所属税理士は支部例会にも参加できな
は私だけだろうか。
充足できない、したがって税理士会として 24 時間どこでも受講でき
「所属税理士である税理士会員」
に名税政の活
研修システムを構築すべきだというような議論が生まれている。し
動を浸透させることに成功していないのは、税
転倒だと感じるのは私だけだろうか。
理士会そのものである。精神論を唱えるだけで
「所属税理士である税理士会員」を活動に取り込むことに成功し
なく、構造的問題として、この課題にどのよう
会そのものである。精神論を唱えるだけでなく、構造的問題として
に取り組んでいくのか、税政連のみならず、税
に取り組んでいくのか、税政連のみならず、税理士会の将来がそれ
理士会の将来がそれにかかっているといっても過
ても過言ではない。
言ではない。
〔グラフ1〕
〔グラフ2〕
︲2︲
2015年4月10日
MEI
第365号
EISEI
会報表紙のリニューアルについて
名税政は創設40周年を経過した。諸先輩のご努力により積み重ねられた成果を次代に継承すること
が我々の責務と考える。21世紀に入りすでに14年、新時代の名税政の飛躍を実現するために、活動の
発信源がどうあるべきかを問うた時、機関誌「名税政」の刷新を図るべきと結論した。MEIZEISEIと
ローマ字表記としたのは、特に若い世代の税理士への想いである。Zに○を被せたのは、もちろん税
理士バッジの日輪をイメージしたものだ。名税政の17支部が一丸となることをめざして17shibuをタ
イトルに添えたかった。また、その17にも○を被せた。CPTAは日税連により昭和45年に決定された
税理士の英語表記Certified Public Tax Accountantの頭文字である。ちなみに、税理士のローマ字表
記はZEIRISHIである。そして、信頼のバッジである税理士会員章を大きく示した。これから100周年
に向けた税理士制度の発展を祈念する。
(幹事長 粟田 敬八)
✾
✾
会報表紙のリニューアルと同時に紙面の充実を図ります。「武勇伝 V・U・DEN」
という企画で、歴代の名税政並びに後援会の役員の皆様に名税政、後援会でのご活躍、
活動について思い出を交えてお話し願います。原稿依頼の節には、何卒よろしくお願
いします。
✾
✾
せ
ら
お知
名税政ホームページについて
名税政ではホームページを開設しております。アドレスについては、
下記の通りですので、ぜひ一度アクセスして下さい。
http://www.meizeisei.gr.jp
名古屋税理士政治連盟
︲3︲
2015年4月10日
MEI
第365号
EISEI
推薦国会議員等による確定申告期無料税務相談会場視察
名古屋税理士政治連盟では、申告納税制度に
今年は期間中9人の国会議員等が相談会場を
おける税理士の役割と税務支援について理解を
視察しました。当日、名税政、税理士による後
得るため、例年どおり推薦国会議員等による確
援会及び支部役員等が相談会場を案内し、税理
定申告期における税務支援の視察を実施しまし
士会が実施している税務支援及びその実情につ
た。
いて理解を深めていただきました。
古川元久衆議院議員
近藤昭一衆議院議員
赤松広隆衆議院議員
武藤容治衆議院議員
大塚耕平参議院議員
斎藤嘉隆参議院議員
渡辺猛之参議院議員
大野泰正参議院議員
︲4︲
2015年4月10日
MEI
第365号
EISEI
神田憲次衆議院議員
推薦国会議員等による確定申告期無料税務相談会場への視察結果について
氏 名 古川元久衆議院議員
近藤昭一衆議院議員
赤松広隆衆議院議員
支 部
名 古 屋 北
千 種
昭 和
中 川
名古屋中村
日 程
平成27年2月23日
(月)
平成27年2月27日
(金)
大塚耕平参議院議員
斎藤嘉隆参議院議員
岐
阜
南
岐
阜
北
中 川
中 川
名古屋中村
平成27年2月20日
(金)
平成27年2月7日
(土)
平成27年2月25日
(水)
大野泰正参議院議員
岐
阜
北
岐
阜
南
岐
阜
北
平成27年2月20日
(金)
平成27年2月7日
(土)
平成27年2月7日
(土)
名 古 屋 西
神田憲次衆議院議員
名古屋中村
中 名東区役所、千種区役所
天白区役所
中村第2太閤ビル
清須市役所
北名古屋市健康ドーム
豊山町役場
アピタ岐阜店
岐阜北税理士会館
港区役所
中川区役所
名 古 屋 西
渡辺猛之参議院議員
守山区役所
中川区役所
名 古 屋 西
武藤容治衆議院議員
場 所
平成27年2月20日
(金)
川
中村第2太閤ビル
清須市役所
北名古屋市健康ドーム
豊山町役場
岐阜北税理士会館
アピタ岐阜店
岐阜北税理士会館
清須市役所
北名古屋市健康ドーム
豊山町役場
中村第2太閤ビル
中川区役所
︲5︲
2015年4月10日
MEI
第365号
EISEI
支部長・後援会長連絡会議を開催
3月24日(火)午後3時から税理士会ビルにおいて、名古屋税理士政治連盟役員及び名税政支部長、推
薦国会議員後援会長等が出席し
「支部長・後援会長連絡会議」
が開催された。
当日は、①名税政会費の収納状況について、②推薦国会議員等による確定申告期における税理士会
の税務支援事業への視察結果について、③平成26年分収支報告書の提出について、④「活動基準」に基
づく提出書類の提出について、⑤平成27年度年間行事予定について、⑥地方公共団体に対する不服申
立機関(第三者機関)
及び審理員への税理士の登用依頼について報告がなされた。
諸 会 合 報 告
27.3.19 第12回広報委員会
(小委員会)
27.3.24 第14回正副幹事長会
(協議事項)
(協議事項)
1.「名税政」3月号の発行報告と反省について
1.愛知県議会議員選挙候補者の推薦について
2.「名税政」4月号の編集について
2.支部長・後援会長連絡会議の運営について
3.「名税政」5月号の企画について
3.幹事会の開催について
4.
「税理士による牧義夫後援会」
定期総会への
27.3.24 第2回政策委員会
参加について
(協議事項)
5.河村たかし市長
「世界一ナゴヤを語る会」へ
1.平成26年度運動経過報告案について
の参加について
2.平成27年度運動方針案について
(報告事項)
3.平成28年度の税制改正に関する要望書の対応に
ついて
推薦国会議員等による確定申告期における税
理士会の税務支援事業への視察報告について
nnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnn
表紙のことば
“のんぼり洗い”
小川 渉
(名古屋中村支部)
・撮
平成26年卯月、名鉄犬山線に乗車し、岩倉市の五条川で行なわれた「のんぼり洗い」の実演と
その前後の撮影をしました。こいのぼりの糊落としは、のんぼり洗いと呼ばれ、選ばれた2人
の方が指導者のもと、伝統的な手法である包丁とブラシを使い7枚ののぼりの糊をそぎ落とす
様子は、春の訪れを告げる季節の風物詩として有名です。
カメラ:ニコンD300S レンズ:18〜200ミリ
︲6︲
2015年4月10日
MEI
第365号
EISEI
ゆ」ですが、歴史の表舞台で活躍した志士たち
が登場し、少しマニアックで歴史好きの人には
たまらないものになっています。
現代と同じグローバル化を迎えていた幕末の
時代は、短い時間の中で目覚ましい変革を遂げ
ます。熱き情熱のドラマは見る人の心をも燃え
たぎらせてくれます。
いつの時代でも「戦の無い世の中にするため
に」
「庶民の暮らしが少しでも良くなるように」
が永遠のテーマでしょう。格差社会が問題と
確定申告も無事終わり、しばしほっと一息と
なってきている中、皆が
「ひとあんしん」
できる
いったところですが、忙しい最中でもNHK大
世の中にするため、特に政治に携わる方々には
河ドラマだけは長年ほぼ欠かさず見ています。
この命題に取り組んでいただきたいと思います。
本年は、吉田松陰の妹を主人公にした「花燃
(広報副委員長 神戸 秀夫)
hhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh
原稿の募集について
会員各位から、
「ひろば」等の原稿を広く募集しておりますので、ご投稿くださいますよう
お願いいたします。
広報委員会
︲7︲
2015年4月10日
MEI
EISEI
︲8︲
全面広告
第365号