公民連携を視野においた行財政改革の取り組み 桑名

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桑名市の概要
H16.12
合併により新桑名市へ
(人口約14万人、面積136.68km2)
旧多度町
旧長島町
○
旧桑名市
名古屋駅
桑名駅
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桑名市の魅力①
高い利便性、良好なアクセス
名古屋から20分
運行頻度の高いJR線、
近鉄線
高速道路
インターチェンジ
5ヶ所
住みよさランキング
住みよさ総合
25位
(全国790自治体中)
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桑名市の魅力②
歴史、食、文化、自然、レジャー
など多彩な魅力に恵まれている
石取祭
緑豊かな住宅地
焼きはまぐり
六華苑
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桑名市の魅力③
多度大社 上げ馬神事
多度門前町のまちなみ
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桑名市の魅力④
長島温泉
なばなの里
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桑名市の課題 ①(まちの魅力発信)
ところが・・・
地域ブランド調査
(インターネットによる調査 回答:約3万人)
・魅力度
・認知度
・観光意欲度
・居住意欲度
446位
331位
331位
382位・・・
地域イメージの向上と魅力の発信力強化が課題
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平成26年「ブランド元年」に
桑名は誇れる資源が豊富(歴史・伝統、食文化等)
⇒魅力度、認知度、観光意欲度は、低い
⇒戦略的なプロデュースが必要
桑名市に・・・
「行ってみたい!」 「住みたい!」 「住み続けたい!」
選ばれるまちに!
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戦略的ブランド展開
桑名の魅力を全国発信!
平成26年5月28日、東京に
「桑名市東京PR事務局」
を開設しました。
桑名の「本物」を首都圏か
ら全国に発信し、桑名市の
知名度アップにつなげます。
(写真:三重テラスでの記者会見)
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戦略的ブランド展開
市内でのブランド化醸成のための展開
☆市民参加型イベントを開催
☆商業店舗等の活性化
☆各界で活躍する桑名出身、
桑名ゆかりの人物
☆二代目桑名はまぐり大使
⇒COWCOWが就任
桑名ブランドキックオフイベント
「桑名の本物について考える」
講演
H26.7.28開催
発 表!
ブランドキャッチフレーズ
とロゴマーク
クールジャパン機構
代表取締役社長 太田伸之氏
パネルディスカッション「桑名の本物とは」
三重大学副学長
西村訓弘氏
ラジオDJ
桑名市長
× クリス グレン氏 ×伊藤 徳宇
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今年、桑名ではこんなイベントがあります!
5月31日
御木曳行事 開催!
◆熱田-桑名は東海道唯
一の海道。
◆遷宮の度に伊勢神宮から
鳥居をいただき、建て替え
ます。
5月30日 全国大会開催
全国山・鉾・屋台保存連合会
◆石取祭が平成28年に向けて
ユネスコ無形文化遺産登録へ
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桑名市の課題②(人口の推移)
★桑名市の人口[H24]約14万1000人(国勢調査推計)
※参考:14万2427人(H24末・住民基本台帳の人口)
実績値← →推計値
・平成29年をピークに人口減少
・確実に少子高齢化が進行
⇒ 自治体が消滅??
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桑名市の課題③(厳しい財政状況)
(経常収支比率の推移)
数値が高いほど、財政の自由度が小さい
※類似団体:人口や産業構造で自治体を分類し、その同じグループに属する団体
県内では伊勢市が同じグループ。岐阜県は各務原市、愛知県は小牧市や稲沢市など
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桑名市の課題④(公共施設の老朽化)
築年公共施設整備量(延べ床面積)
耐震基準
制定前
行政サービス
高齢者福祉施設
(㎡)
30,000
学校教育
その他福祉
生涯学習
消防
スポーツ
市営住宅
旧耐震基準
20,000
子育て等
新耐震基準
桑名市体育館
25,000
文化・観光
その他
市営住宅
市民会館
多度町総合庁舎
市役所
平成16年
12月6日合併
立体駐車場
中央者市役所
15,000
サンファーレ北館
10,000
5,000
0
明昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭昭平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平平
治和和和和和和和和和和和和和和和和和和和和和和和和和和和和和和和成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成成
11 13 26 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年
築 51 年以上
築 41~50 年
築 31~40 年
大規模改修が必要な築31年以上
は、全体の約56%も占めます。
築 21~30 年
築 11~20 年
築 10 年以内
⇒多額の施設更新費用発生
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これからの桑名市のまちづくり
○桑名には魅力がたくさんあるものの、課題もあります。
桑名市の魅力
・高い利便性、良好なアクセス
・歴史、食、文化、自然、レジャーなど
多彩な魅力に恵まれている
桑名市の課題
・まちの魅力の発信力が弱い
・人口減少・少子高齢化
・厳しい財政状況
桑名市の魅力と課題を整理し、
これからの桑名のまちづくりは、
どうしていくと良いのか?
桑名市総合計画
(まちづくりのための計画)
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総合計画の基本理念(平成27~36年)
「本物」を
「見つけ出し」
「磨き上げ」
=
「大きくする」力
桑
名
力
私たちは、この「桑名力」を発揮して、
桑名のまちづくりを進めていきます。
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平成27年度、新行政改革大綱もスタート
肥料や水の補給
行政・民間の経営資源を効率
的・効果的に活用
ヒト、モノ、カネ、公民連携
剪
定
納税者の視点で税金の無駄使いを
見直し、市民サービス維持
行政評価(総合計画の進捗管理)
「
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新行政改革大綱(H27~31年度)
基本方針
納税者の視点で次の世代に責任ある財政に
行政の経営資源(ヒト、モノ、カネ)を効果的・効率的に活用
民間の経営資源を活用した「公民連携(PPP)」を取り入れる
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新行政改革大綱の名称が決定!
成功を目指し、
いろいろやって
みる。
トライアングルズ
立場、視点、
角度
Try Angles
 様々な立場、視点から、成功を目指しやってみる。
 「ヒト」「モノ」「カネ」3つの輪⇒三角形(Triangle)
 様々なアングル(Angles)から物事を見て、様々な
立場で考える⇒「公民連携」
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今までの公民連携の取り組み
①
②
③
④
⑤
⑥
図書館等複合公共施設(PFI事業)
指定管理者制度
広告事業
ネーミングライツ
太陽光発電(公共施設屋根貸し、土地)
スマエコタウン(エネルギーの自給自足)
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①図書館等複合公共施設(PFI事業)
PFI(Private Finance Initiative)手法で経営する
日本初!の図書館を開館
平成11年の検討開始
平成16年10月1日に開館!
【事業方式】
BOT(Build Operate Transfer)方式
施設を民間が設計 ・建設し、所有権を
持って維持管理・運営業務を遂行後、
市へ所有権を移転。
(維持管理・運営30年)
【事業費】
116.4億円(消費税含まず)
【施設概要】
敷地面積:約3,200㎡、延床面積約8,150㎡
図書館・保健センター・多目的ホール
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②指定管理者制度
民間の創意工夫やノウハウを施設の管理運営
に活用。
市民サービスの向上や管理運営の効率化によ
る経費削減。
【平成26度 導入施設】
社会福祉、生涯学習、スポーツ、公園、
駐車場施設など 計 45 施設
六華苑
桑名市総合運動公園
(多目的運動広場)
はまぐりプラザ
桑名市総合運動公園
(テニスコート)
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③広告事業
市有財産を有効活用することで
歳入を確保。
【平成25年度の導入事例】
 広報くわな:お知らせ広場の下部
 桑名市ホームページ:トップページ下部
 TVモニター:広告放映用モニター
 壁面広告:北・南玄関壁面等9か所
 健康家族2013
 くわな子育てガイドブック
 桑名市コミュニティバス(車内広告)
市民課窓口封筒 など
広報くわな 平成26年10月号
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④ネーミングライツ
桑名市初!ネーミングライツ(施設命名権)を導入
【契約内容】
愛称:NTN総合運動公園
期間:平成27年4月1日~平成34年3月31日
(7年間)
金額:年間 200 万円(総額 1,400万円)
【施設の概要】
桑名市総合運動公園
(指定管理者制度導入済)
テニスコート、多目的運動広場、
サッカー場、デイキャンプ場 等
平成27年1月26日
ネーミングライツパートナー企業との調印式
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⑤太陽光発電(公共施設屋根貸し)
再生可能エネルギーの利用を促進し、
また災害時等における公共施設機能
の強化や地域経済の活性化を図るた
め、太陽光発電を行う事業者に公共
施設の屋根を有償で貸し出す取り組
みを、県内の自治体で初めて開始。
長島福祉健康センター屋上の太陽光発電システム
事業のイメージ図
(「屋根貸し」事業の仕組み)
★「屋根貸し」事業の主な特徴
・公共施設の屋根を借りて太陽光システムを設置。
年間売電収入の5%程度を屋根の使用料として市に納入。
(協定により最長20年間の借り上げが可能)
・太陽光発電開始後は電気を電力会社に売却。
・災害などの非常時には公共施設に発電した電気を供給して
社会貢献。
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⑥スマエコタウン陽だまりの丘
(先進的都市型スマート住宅供給事業)
「桑名市スマート・エネルギー構想」推進の一環として、家庭や地域コミュ二ティにおい
て、生活の快適さを失わない節電・省エネルギーなどによる効率的なエネルギー利用
を実現する先進的都市型スマート住宅モデルタウンを民間企業と連携して創出。
・日本初 ! 街の太陽光発電所(約100kW)の売電収益を
戸建住宅のメンテナンス等に活用
・三重県初 ! 各戸の省エネ・創エネ・蓄エネと、
まちの創エネによる、 ネット・ゼロ・エネルギー・タウン
事業者 : 大和ハウス工業株式会社(本社 : 大阪市) 開発面積 : 16,648.44㎡
開発戸数 : 64戸
●「環境出前授業」の風景
全体イメージ
街路景観イメージ
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26
今までの公民連携
メリット
民間のノウハウを活用することができた。
一部職員の意識の醸成が図れた。
デメリット
公民連携が有効な手段であるかどうか、制度の主旨を
理解しないまま進めてきていた。
硬直化が進み、柔軟性を失いつつある。
課題を踏まえて・・・
・桑名市にあった手法に整理する。
・社会情勢の変化や新たな市民ニーズに対応でき、
『経営の視点』を持った職員の育成、意識改革を行う。
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平成27年は「公民連携元年」に
平成27年、積極的に行財政改革に取り組む。
厳しい財政状況の中、山積する課題に対応するため「公民連
携」の手法を活用。
効率的・効果的な経営により、将来にわたり発展できる基盤づく
りを進め、「選ばれるまち」を目指す。
①提案型公共サービス公民連携制度
②桑名市健康増進施設整備・運営事業
③東洋大学との連携(職員派遣)
これからの「公民連携」」
今までの「公民連携」
行政が「水やり」や「剪定」
民間の力で「水やり」や「剪定」
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①提案型公共サービス公民連携制度
公共サービスを
すべて行政が提供することが困難
↓
官と民が対等な立場で
公共の分野を担う仕組みづくり
↓
官の発想による委託化から、民の
提案に基づく委託・民営化への
発想の転換
【対象】
桑名市が担ってきた事業や
今後実施する方針を決定して
いる事業
【流れ】
◆民間のアイデアや工夫で、
市が実施するより、コストや
サービスの質の面で優れて
いる提案募集。
市民にとってプラスになると
判断すれば、提案に基づいた
事業化へ
提案が採用された場合、原則
別途事業者の選定
これからの「公民連携」を推進!
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②桑名市健康増進施設整備運営事業
【経緯】
平成15~24年 ・ 「公設公営」手法で事業を進める
平成24年
・事業中断
平成24~25年 ・施設見直し設計
平成25年
・PPP/PFIの抜本改革に向けた
アクションプラン
平成26年
・従来の「公設公営」の手法から
民間の資金・能力等の活力を生かした
「公民連携」の手法を検討するため
『民間活力導入可能性調査』を実施
平成27年
・『特定事業』に選定!
施設の設計・建設・維持管理に公費を
使わない“新たな公民連携スキーム”
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②桑名市健康増進施設整備運営事業
【従来実施したPFI手法】
【脱・従来型PFI手法】
図書館等複合公共施設
健康増進施設 整備・運営事業
≪サービス購入型≫
公費を投入する“延払い方式”
≪新・公民連携スキームの構築≫
公費(税金)を投入しない方針
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②桑名市健康増進施設整備運営事業
桑名市から発信する地方創生へチャレンジ!
【事業方式】 PFI事業 BTO方式
【施設概要】 敷地面積 12,513.49㎡
用途区分 市街化調整区域
【事業期間】 事業契約締結日から平成50年3月末まで
平成27年4月16日~
募集要項等の説明会開催
平成27年5月15日~
参加表明書等の受付
※競争的対話方式で進行中
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③東洋大学との連携(職員派遣)
東洋大学大学院経済学研究科
公民連携専攻へ職員を派遣!
「公民連携」の
専門的知識の習得を図る。
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ご清聴ありがとうございました
KUWANA CITY
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